オフィスカジュアル レディース|秋冬にスカートが張り付く日の直し方

**会議で立ち上がった瞬間、スカートが脚にまとわりつく。**秋冬の職場でこれが起きる人は、スカートでもタイツでもなく、その2枚の組み合わせを替えれば直ります。
いちばん早い直し方は、スカートとタイツの間に綿の1枚を入れることです。それができない日は、スカートの裏地を見て、合うタイツに替えます。生地の厚いスカートに買い替えたり、毎朝スプレーを吹き続けたりする前に、この順番で試してください。
張り付きが困るのは、見た目だけではありません。立ち上がるたびに裾を手で払う、歩くたびに脚の線が出ていないか気になる、来客の前で後ろ姿を確かめたくなる。仕事に向けたい注意が、少しずつスカートに取られていきます。
この記事では、自分のスカートとタイツが張り付く組み合わせかどうかを、その場で測る方法から書きます。測れば、替えるのがスカートなのかタイツなのか、それとも間に入れる1枚なのかが決まります。
結論:張り付くのは、2枚の素材の組み合わせで決まる
先に答えを書きます。スカートが脚に張り付くのは、スカートの内側の素材と、タイツの素材が、こすれ合うと電気がたまりやすい組み合わせになっているときです。
服の素材は、こすれ合ったときに電気を帯びる向きが素材ごとに違います。ナイロンやウールは片側に、ポリエステルやアクリルは反対側に寄りやすい性質があります。綿や麻は、そのあいだのあたりにいます。
この性質が離れた2枚がこすれると、電気がたまりやすくなります。秋冬の職場でいちばん多いのは、ポリエステルの裏地のスカートと、ナイロンのタイツの組み合わせです。これはちょうど離れた位置どうしなので、座って立つだけで張り付きます。
反対に、性質が近い2枚、または片方が綿のように中ほどにいる素材なら、こすれても電気はたまりにくくなります。だから直し方は、どちらかを替えて近づけるか、間に中ほどの素材を入れるかの2つです。
張り付きやすさは、スカートの値段や生地の厚さとはあまり関係がありません。高いスカートでも裏地がポリエステルなら張り付きますし、量販の価格帯のスカートでも、裏地のない綿混なら張り付きません。見るのは素材の表示です。
まず測る|立ち上がって3秒で裾が離れるか
組み合わせが合っているかどうかは、職場の椅子で測れます。
いつものスカートとタイツで、10分以上座ってから立ち上がってください。立ち上がったら、何もせずにまっすぐ立ちます。3秒以内に裾が脚から離れて、元の形に落ちれば合格です。
3秒たっても裾が太ももやすねに沿ったまま離れないなら、その組み合わせは張り付く側です。手で払うと離れるけれど、数歩歩くとまた寄ってくる場合も、同じく張り付く側に入れてください。
なぜ座った後に測るかというと、張り付きは座っているあいだに育つからです。座面とスカート、スカートとタイツが長い時間こすれたり押し付けられたりして、電気がたまります。朝、家を出る前の鏡の前では起きないのに、職場で起きるのはこのためです。
測る日は、職場がいちばん乾いている時間帯を選ぶと確実です。暖房が入ってしばらくたった午後がそれにあたります。朝いちばんに測って合格でも、午後に張り付く組み合わせはあります。
もうひとつ、裾が脚に沿っている長さも見ておくと、あとで直し方を選ぶときに役に立ちます。張り付いている部分が膝から下だけなのか、太ももの裏まで広く沿っているのか。広く沿っているほど、組み合わせのずれが大きいと考えてください。
張り付きが起きやすい職場の条件
同じスカートとタイツでも、職場によって張り付き方が違います。自分の職場がどれにあたるかを知っておくと、対策の強さを決められます。
いちばん大きいのは空気の乾き方です。暖房が強く、加湿器のない部屋は、秋が深まるにつれて乾いていきます。机に小さな湿度計を置いて、40%を下回る日が多いなら、張り付きやすい職場と考えてください。
次に椅子です。座面が布張りで、化学繊維の生地が張られている椅子は、スカートとこすれて電気がたまりやすくなります。座面がメッシュや合成皮革でも、長く座ればたまります。座っている時間が1回で1時間を超える仕事なら、それだけで条件が重なります。
床も関係します。タイルカーペットの上を歩くと、靴底から体に電気がたまりやすくなります。ドアノブや金属の棚に触れてぱちっとくる回数が多い職場は、張り付きも起きやすい職場です。
見落としやすいのが、通勤のコートです。コートの裏地がポリエステルで、その下のスカートの表地とこすれ続けると、職場に着いた時点で、もう電気がたまっていることがあります。駅から職場まで10分以上歩く人や、満員の電車で長く立っている人は、朝いちばんから張り付きやすくなります。職場に着いてコートを脱いだら、スカートの裾を一度軽く払って、脚から離しておくだけでも、その後の張り付き方が変わります。
そして、立ったり座ったりする回数です。会議室への移動が多い、来客対応で何度も席を立つ、という仕事は、そのたびに張り付きが目に入ります。張り付きの量そのものより、人の前で立ち上がる回数のほうが、困りごとの大きさを決めます。
素材の並び|離れた2枚が触れると起きやすい
張り付きやすさを、スカートの内側とタイツの素材で並べると、次のようになります。表は答えを出すためではなく、自分の組み合わせがどのあたりにいるかを見るために使ってください。
| スカートの内側 | ナイロンのタイツ | 綿混・ウール混のタイツ |
|---|---|---|
| ポリエステルの裏地 | 張り付きやすい | 起きにくい |
| キュプラの裏地 | 起きにくい | 起きにくい |
| 裏地なし・ウールの表地 | 起きにくい | 起きにくい |
| 裏地なし・アクリルのニット | 張り付きやすい | やや起きる |
| 裏地なし・綿混の表地 | 起きにくい | 起きにくい |
見てわかるとおり、張り付きやすいのは、ポリエステルやアクリルのような側の素材と、ナイロンのタイツが直接触れるときです。逆に、どちらかに綿やウールが入ると、ほとんど収まります。
素材の表示は、スカートの内側の縫い目についているタグで確かめられます。表地と裏地が分けて書かれているので、裏地の欄を見てください。表地がウールでも、裏地がポリエステルなら、タイツに触れるのは裏地です。
タイツの素材は、パッケージか、タイツのウエストの内側に書かれています。ナイロンとポリウレタンだけで書かれていればナイロンのタイツ、綿やウールの名前が入っていれば混紡のタイツです。
いちばん効く直し方|間に1枚入れる
手持ちのスカートとタイツを替えずに直すなら、2枚のあいだに綿の1枚を入れるのがいちばん早く効きます。
入れるのは、綿のペチコートか、綿のスカート型のインナーです。丈はスカートより3〜5cm短いものを選ぶと、歩いたときに裾から出ません。座ったときにスカートの裾が上がるので、膝が出る丈のスカートなら、インナーは膝上で止まる丈にしておくと安心です。
綿は電気を帯びる性質が中ほどにあるので、ポリエステルの裏地にもナイロンのタイツにも、どちらとも離れすぎません。間に入るだけで、2枚が直接こすれることがなくなります。
この方法のよいところは、手持ちのどのスカートにも使えることです。張り付くスカートが何枚あっても、インナーが1〜2枚あれば全部に回せます。洗い替えを考えると、2枚あると毎日回せます。
気をつけるのは、インナーそのものが化学繊維でできていると効かないことです。売り場には、静電気を防ぐとうたったポリエステルのペチコートも並んでいます。これは表面に加工がしてあるもので、洗うたびに効き目が落ちていきます。長く使うなら、綿か、綿の割合が多いものを選んでください。
インナーを足すと、腰まわりが少し厚くなります。スカートのウエストに余裕がない人は、腰で止めるタイプではなく、ゴムの柔らかいものを選ぶと、ウエストの線が響きにくくなります。
スカートの裏地を見る
これからスカートを選ぶなら、表地より先に裏地の素材を見てください。
秋冬の仕事用スカートには、裏地がついているものが多くあります。裏地はすべりをよくするためについているので、タイツと触れる面積がいちばん大きい場所です。ここがポリエステルなら、ナイロンのタイツとは張り付きやすい組み合わせになります。
裏地がキュプラのものは、張り付きにくい傾向があります。キュプラは植物の繊維を原料にした素材で、水分を含みやすく、電気がたまりにくいからです。少し値段の高い売り場のスカートに多く使われていますが、量販の価格帯でも、裏地の表示を見るとキュプラのものが見つかることがあります。
裏地のないスカートも選択肢です。厚手のウールや、目の詰まったウール混の表地なら、そのままタイツに触れても張り付きにくい組み合わせです。ただし裏地がない分、歩いたときにタイツの上で生地がもたつくことがあります。試着のとき、数歩歩いて、裾が脚に引っかかって上がってこないかを見てください。
表地の素材も、少しだけ関係します。裏地がポリエステルでも、表地がウールの厚い生地なら、生地全体の重みで裾が落ちやすく、張り付いても戻りが早くなります。反対に、表地も裏地もポリエステルの薄いスカートは、軽いぶん張り付いたまま戻りにくくなります。売り場で迷ったら、同じ裏地どうしなら、表地が重いほうを選んでください。
試着室でも、張り付きやすさはある程度確かめられます。ふだんはいているタイツをはいて売り場に行き、試着したら、試着室の中で一度しゃがんでから立ち上がってください。しゃがむと裏地とタイツが強くこすれるので、職場で長く座ったのに近い状態がつくれます。立ち上がって裾が脚に寄ってくるなら、職場ではもっと張り付きます。
手持ちのスカートの裏地だけを付け替える方法もありますが、手間と費用を考えると、張り付くスカートが1枚だけなら、インナーを足すほうが現実的です。
タイツを替えるなら、どこを見るか
スカートが何枚もあって、どれも裏地がポリエステルなら、タイツの側を替えるほうが早く片付きます。
選ぶのは、綿やウールが混ざったタイツです。肌側に綿を使ったもの、ウールを混ぜた厚手のもの、表面に起毛がある綿混のものなどがあります。素材の表示に、ナイロン以外の天然の繊維の名前が入っているかを見てください。
厚さの目安は、デニールの数字よりも、素材の混ざり方で決まります。80デニールのナイロンのタイツでも、ポリエステルの裏地とは張り付きます。厚さで変わるのは透け方で、張り付きやすさではありません。
透け方を合わせたいときは、オフィスカジュアルのタイツを膝の透け方で選ぶ記事もあわせて見てください。張り付きの対策と透け方の調整は、別々に決められます。
綿混のタイツで気をつけたいのは、毛玉と伸びです。ナイロンのタイツより表面がこすれやすいので、スカートの裏地と当たる太ももの裏に毛玉ができやすくなります。2〜3足を順に回すと、1足ずつの傷みが遅くなります。
それから、吸湿発熱をうたうタイツは、素材の組み合わせを確かめてください。アクリルやレーヨンが多く使われているものは、ポリエステルの裏地とはあまり離れていなくても、別の理由でまとわりつくことがあります。
形で逃がす|裾幅と丈
素材を替えずに、形で張り付きを目立たなくすることもできます。
張り付きが目立つのは、裾幅が狭いスカートです。タイトスカートやペンシルスカートは、もともと脚に近い位置で落ちるので、少しでも張り付くと脚の線がそのまま出ます。反対に、フレアやプリーツのように裾が広がる形は、張り付いても生地の重みで脚から離れやすく、線が出にくくなります。
目安は、裾まわりの長さが、ヒップまわりより20cm以上広いかどうかです。広ければ、多少張り付いても形で逃がせます。狭ければ、素材の対策が必要です。
丈も関係します。膝が隠れる丈より、ふくらはぎの中ほどまでのミモレ丈のほうが、生地の重みがあるぶん、裾が落ちやすくなります。ただし、丈が長いほどタイツと触れる面積も増えるので、組み合わせが悪いと張り付く範囲が広がります。形で逃がすのは、素材の対策と組み合わせたときにいちばん効きます。
プリーツのスカートは、形で逃がす力がいちばん大きい形です。ひだが重なっているので、張り付いても、ひだの山が脚から生地を押し返します。ただし、細かいプリーツのポリエステルのスカートは、ひだどうしもこすれ合うので、裾全体がまとまって脚に寄ってくることがあります。プリーツを選ぶなら、ひだの幅が2cm以上あるものか、ウール混のものにすると、まとまりにくくなります。
台形のスカートやAラインのスカートは、タイトとフレアの間にいます。裾まわりとヒップまわりの差を測って、20cmより広ければ形で逃がせる側、狭ければ素材で直す側と考えてください。迷う形ほど、一度測っておくと、毎朝の判断が早くなります。
職場でタイトスカートを着る日が多い人は、張り付きにくい組み合わせをタイトスカートに回して、フレアのスカートには多少張り付く組み合わせを回す、という配り方もできます。
どちらとも取れるとき① 朝は平気で、午後だけ張り付く
いちばん多いのが、この迷い方です。朝に3秒で測ると合格なのに、午後になると張り付くようになる。
この場合、組み合わせはぎりぎり張り付かない側にいて、職場の乾燥が進む午後に、張り付く側へ押し出されていると考えてください。組み合わせを大きく変える必要はありません。足りない分を少し足すだけで収まります。
試す順番は次のとおりです。まず、昼休みに一度、スカートの内側とタイツの表面に、ハンドクリームを手のひらでごく薄くのばした手で軽く触れておく。手のひらに残った水分と油分で、表面がしばらく電気をためにくくなります。次に、席の近くに小さな加湿器を置けるなら置く。それでも足りない日だけ、インナーを足します。
午後だけの張り付きは、午後に人前で立つ予定があるかどうかで、対策の強さを決めてかまいません。午後に会議や来客がある日だけインナーを足す、という分け方で十分です。
反対に、朝から張り付く組み合わせは、ぎりぎりではなく、はっきり張り付く側にいます。こちらは午後の対策では追いつかないので、組み合わせそのものを替えてください。
午後だけ張り付く人は、席の場所も一度見ておいてください。暖房の吹き出し口の近くや、窓から離れた部屋の奥の席は、ほかの席より空気が乾きやすくなります。同じ職場でも、席が変わっただけで張り付き始めることがあります。席替えや異動のあとに急に張り付くようになったなら、服ではなく席の乾き方が変わった、と考えるほうが近いことが多いです。
また、午後に張り付くかどうかは、その日の外の天気にも左右されます。晴れて空気の乾いた日は、雨の日より張り付きやすくなります。天気予報で湿度が低い日だけインナーを足す、という決め方でもかまいません。毎日同じ対策を続けるより、乾く日だけ強めるほうが、手間も服の傷みも少なく済みます。
どちらとも取れるとき② ニットのスカート
ニットのスカートは、判断が分かれます。素材がウールならほとんど張り付きませんが、アクリルやポリエステルが多いニットは、ナイロンのタイツとはっきり張り付きます。
見分けるには、素材の表示で、ウールの割合が半分を超えているかを見てください。半分を超えていれば、ナイロンのタイツと合わせても、たいてい3秒の合格に入ります。半分より少なければ、アクリルの性質が勝つので、張り付く側です。
ニットのスカートで迷うのは、張り付きに加えて、お尻と太ももの裏の伸びが出ることです。張り付いたまま座ると、その形のまま生地が伸びて、立ったときに後ろが膨らんで見えます。張り付く組み合わせのニットは、インナーを足すと、張り付きと伸びの両方が抑えられます。
アクリルが多いニットのスカートで、インナーを足すと腰まわりが厚くなりすぎる場合は、タイツを綿混に替えるほうが向いています。ニットはもともと生地が厚いので、間に1枚足すより、触れる面を替えるほうが着ぶくれしません。
どちらとも取れるとき③ 立つと平気で、歩くと張り付く
座って立ったときは3秒で離れるのに、歩き出すと裾が脚に寄ってくる。この場合は、組み合わせの問題に加えて、脚の動きで生地がこすれ続けていると考えてください。
歩くと張り付くのは、裾幅が狭く、一歩ごとにスカートの内側が膝やすねに当たっている形のときによく起きます。座って立つのは1回のこすれですが、歩くのは何十回ものこすれです。少しずつ電気がたまって、数十歩で張り付き始めます。
確かめるには、職場の廊下を30歩ほど歩いて、裾が脚に寄ってくるかを見ます。寄ってくるなら、まず形を見てください。歩幅に対して裾幅が足りていないなら、スリットのあるスカートや、裾が広がる形に替えると、こすれる回数そのものが減ります。
形を替えられないなら、素材の対策を強めます。インナーを足すか、タイツを綿混に替えるか。このとき、インナーのほうが効き目が大きくなります。歩くたびにこすれるのは、タイツではなくインナーの綿になるからです。
会議や来客の前にできること
張り付く組み合わせのまま、人前に立たなければならない日もあります。その場でできることを、手早い順に書いておきます。
ひとつめは、立ち上がる前に、スカートの裾を軽く持ち上げて、脚から離しておくことです。座っているあいだにたまった電気は、離れるときに張り付きを起こします。先に離しておけば、立ち上がったときに引っ張られる量が減ります。
ふたつめは、金属に触れて電気を逃がすことです。机の脚や棚の金属の部分に、手のひら全体で触れます。指先で触れるとぱちっとくるので、手のひらか、持っている鍵を当ててから触れると、痛みが少なくなります。
みっつめは、手を少し湿らせて、裾の内側をなでることです。手洗いのあとに軽く水気を残した手で、裾の内側を上から下へ一度なでるだけで、しばらくは張り付きが収まります。濡らしすぎると生地にしみが残るので、手のひらがしっとりする程度にとどめてください。
よっつめは、席を立つ前に、脚を組んでいたならほどいておくことです。脚を組んでいると、上になった脚の太ももの裏とスカートが強く押し付けられて、そこだけ張り付きが強くなります。立ち上がる1分前に脚をそろえて座り直しておくと、立ったときに裾が落ちやすくなります。
人前で話す役のある日は、話す場所に向かう前に、廊下で一度、裾を払って3秒待つ時間を取ってください。張り付きが残っていても、話し始めてしまえば、自分ではもう直せません。向かう前の数秒で確かめておくほうが、落ち着いて話せます。
どれも一時しのぎです。会議が1時間を超えるなら、また張り付きは戻ります。人前に立つ予定が多い日は、朝の時点で張り付かない組み合わせを選んでおくのがいちばん確実です。
洗い方で変わること
同じ組み合わせでも、洗い方で張り付きやすさが変わります。
タイツやインナーを洗うとき、柔軟剤を少し使うと、繊維の表面に薄い膜ができて、電気がたまりにくくなります。入れすぎると、綿のインナーの吸水が落ちて、かえってべたつくことがあるので、表示の量より少なめで足ります。
乾かしすぎにも気をつけてください。乾燥機で長くかけると、繊維の水分が抜けきって、着たときに電気をためやすくなります。秋冬に張り付きが気になるタイツやインナーは、乾燥機にかけるなら短めにして、残りは室内で干すと収まりやすくなります。
洗い方の詳しい決め方は、服の静電気を洗濯で止める記事にまとめています。スカートそのものは家で洗えないことも多いので、洗い方で調整するなら、タイツとインナーの側で行うと手軽です。
張り付く日に、パンツへ逃げるか
いろいろ試しても張り付きが収まらない日は、パンツにしてしまう、という選び方もあります。ただ、パンツにすれば全部が解決するわけではありません。
パンツでも、裏地がポリエステルで、中にナイロンのタイツをはけば、太ももやすねに裾がまとわりつきます。ただしスカートと違って、脚の線がそのまま出ることは少ないので、見た目の困りごとは小さくなります。
決め方は、その日に人前で立ち上がる回数です。3回以上あるなら、張り付きが収まらないスカートより、パンツのほうが気持ちが楽です。1〜2回なら、立つ前に裾を離しておく方法で、スカートのままでも乗り切れます。
ただ、張り付くからスカートをやめる、と決める前に、組み合わせを1か所だけ替えてみてください。インナーを1枚足すだけで、手持ちのスカートが全部、秋冬の職場で着られるようになることも多いからです。
手持ちのスカートを、本格的な冬の前に一度に仕分ける
1枚ずつ張り付いてから対処していると、朝の支度のたびに同じ迷いが出ます。暖房が毎日入るようになる前に、手持ちの仕事用スカートを一度に仕分けておくと、冬のあいだ迷わずに済みます。
やり方は簡単です。仕事に着るスカートを全部出して、内側のタグで裏地の素材を確かめます。そのうえで、3つの山に分けてください。
ひとつめの山は、裏地がキュプラのもの、裏地がなくウールが半分を超えるもの、綿混のもの。これはナイロンのタイツと合わせても張り付きにくいので、そのまま冬に着られます。タイトスカートのように脚の線が出やすい形は、できるだけこの山から選ぶと安心です。
ふたつめの山は、裏地がポリエステルで、裾が広がる形のもの。張り付きはしますが、形で逃がせるので、インナーを足すか、綿混のタイツと合わせれば着られます。会議の多い日には回さず、席にいる時間が長い日に回すと、困る場面が減ります。
みっつめの山は、裏地がポリエステルで、裾幅の狭い形のもの、それからアクリルの多いニットのスカート。いちばん張り付きやすく、張り付いたときに脚の線が出やすい山です。この山のスカートは、インナーを足すことを前提にして、インナーを着ない日には選ばない、と決めておいてください。
仕分けたら、みっつめの山の枚数を数えます。3枚以上あるなら、綿のインナーを2枚そろえる価値があります。1〜2枚なら、そのスカートを着る日だけタイツを綿混にする、という分け方でも回ります。
この仕分けは、一度やれば次の冬にもそのまま使えます。新しいスカートを買ったら、その日のうちに裏地を見て、どの山に入るかを決めておくと、手持ちが増えても迷いません。
迷ったら、1か所だけ替えて3秒で測る
ここまで書いたことを、迷ったときの手順にまとめます。
まず、張り付くスカートの裏地と、いつものタイツの素材を確かめます。裏地がポリエステルで、タイツがナイロンなら、それが原因です。
次に、1か所だけ替えます。手持ちのスカートが多いならインナーを足す。スカートが1〜2枚で、タイツを毎日替えているならタイツを綿混にする。これから買うなら、裏地がキュプラか、裏地のないウールのものを選ぶ。
そして、職場で10分座って、立ち上がって3秒で測ります。離れれば、その組み合わせで秋冬を通せます。離れなければ、もう1か所替えます。
測った結果は、スマートフォンのメモに残しておいてください。どのスカートに、どのタイツとインナーを合わせたら合格だったか。それを一覧にしておけば、朝の支度で迷ったときに見返せます。乾燥の強い日に合格した組み合わせなら、冬のあいだずっと使えます。
一度に全部を替えると、何が効いたのかがわからなくなります。**1か所替えて、3秒で測る。**これを繰り返せば、2〜3回で自分の職場に合う組み合わせが見つかります。冬の乾燥が本格的になる前に、決めておくと安心です。
新しくタイツやインナーを買い足したときも、同じように3秒で測ってください。同じ綿混のタイツでも、綿の割合や編み方で張り付きにくさが少しずつ違います。買ったその週のうちに、いちばん張り付きやすいスカートと合わせて測っておけば、冬のあいだに組み合わせで困ることはほとんどなくなります。
組み合わせが決まれば、スカートは秋冬の職場でもいちばん頼れる1枚になります。張り付きを気にせずに立ち上がれるようになると、会議でも来客の前でも、服のことを考えずに仕事に集中できます。
ほかの場面での静電気の対策は、静電気を防ぐ服を予定で選ぶ記事にまとめています。通勤の車や会議の日など、職場以外の場面と合わせて考えたい人は、そちらも見てください。
よくある問い
- Q. オフィスでスカートがタイツに張り付くのはなぜですか
- スカートの内側とタイツが、こすれ合うと電気がたまりやすい組み合わせになっているからです。とくにポリエステルの裏地とナイロンのタイツは離れた性質どうしで、空気が乾く秋冬の職場では、座って立つだけで張り付きやすくなります。どちらか一方を替えるか、間に綿の1枚を入れると収まります。
- Q. 静電気防止スプレーだけで足りますか
- 朝に吹いて、昼までもてば足ります。午後に張り付きが戻るなら、スプレーは補助と考えて、組み合わせそのものを替えてください。職場の乾燥は午後ほど強くなるので、朝の対策だけでは一日もたないことが多いです。
- Q. 張り付かないスカートを買うなら、どこを見ればいいですか
- 裏地の素材表示を見てください。裏地がキュプラなど、植物由来の繊維でできているものは張り付きにくい傾向があります。裏地のない厚手のウールのスカートも、ナイロンのタイツとは張り付きにくい組み合わせです。表地より裏地を先に確かめるのがこつです。
- Q. タイツをやめてストッキングにすれば張り付きませんか
- ストッキングもナイロンが主なので、裏地がポリエステルなら同じように張り付きます。素材を替えるなら、綿やウールが混ざったタイツのほうが効果があります。薄さで変わるのは見え方で、張り付きやすさはあまり変わりません。
— メグラシ編集部





