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オフィスカジュアル レディース|秋冬は席と外の温度差で重ねる

メグラシ編集部//読了 20分
窓際の席で、ブラウスの上の薄手のカーディガンを片方の肩から脱ぎかけている女性の首から膝まで。椅子の背には軽いコートがたたんでかけてある

**外の寒さに合わせて着てきた服を、席に座って10分後にもう一度見てください。**そこで脱ぎたくなる人と、もう1枚ほしくなる人では、組むべき服がまったく違います。秋冬のオフィスカジュアルで迷うのは、服が足りないからではなく、外と席の温度の差に合わせていないからです。

あなたの職場がどちらなのかは、このあと2回の体感の記録で分かります。差が小さければ、中に着る1枚で完結させる。差が大きければ、脱いでも職場の線に乗る2枚目を置く。足元だけ冷えるなら、上と下を分けて考える。この記事ではその分かれ目を、自分の体で測れる形で置いていきます。

5日分の枚数の割り振りは秋冬の5日間は上と下の枚数から組む、毎日同じ服に見える悩みは首元と表面で直すにまとめています。ここでは温度の差だけを扱います。

結論:秋冬のオフィスカジュアルは、席に座っている姿から組む

外の寒さは、コートが引き受けます。駅から会社までの道のり、朝の風、帰りの冷え込みは、コートを着ている時間の話です。中に着る服は、コートを脱いだあとの時間、つまり一日の大半を過ごす席の状態に合わせて決めます。

この順番を逆にすると、外が寒い日ほど中も厚くなり、席で暑くなってカーディガンを脱ぎ、脱いだあとの姿がだらしなく見える、という流れになります。秋冬のオフィスカジュアルの失敗のほとんどは、この流れの中で起きています。

席の状態中に着る土台重ねる1枚足元
外と席の差が小さい中厚の1枚で完結なし、または薄い布1枚季節どおり
外と席の差が大きく、席が寒い薄手のインナー+中厚脱がない前提の羽織裏地や厚手で守る
外と席の差が大きく、席が暑い薄手で職場の線に乗る1枚脱ぐ前提の羽織季節どおり
上は普通で足元だけ冷える季節どおりなし膝から下を重点的に

表は、どこで分かれるかを見るためのものです。自分がどの行に入るかは、次の測り方で決めてください。

まず測る|外と席の差は、朝の駅と午後の席で2回だけ見る

温度計はいりません。体の3か所の感じ方を、1日2回だけ記録します。

1回目は朝、駅のホームか会社の最寄りの交差点で、コートを着た状態で立っているときです。2回目は午後2時ごろ、昼食を終えて席に戻り、30分ほど座ったあとです。昼食の直後は体が温まっているので、30分あけるのがポイントです。

見るのは、手の甲の冷たさ・首の後ろの汗ばみ・膝から下の冷えの3か所です。それぞれ「冷たい」「普通」「暑い」の3段階でメモします。これを月曜から金曜まで続けると、席の性格がはっきりします。

午後の記録で手の甲が「冷たい」が3日以上あれば、席が寒い職場です。首の後ろが「暑い」が3日以上あれば、席が暑い職場です。膝から下だけが「冷たい」なら、足元が冷える席です。どれも「普通」が多ければ、外と席の差が小さい職場です。

1週間も記録が続かないなら、3日でもかまいません。大事なのは、外の天気予報ではなく、席での自分の体の感じ方を基準にすることです。同じビルでも、窓際と内側、吹き出し口の下と壁際では、感じ方がまるで変わります。

差が小さい職場|中に着る1枚で完結させる

午後の記録がほとんど「普通」だった人は、重ね着を考えなくて大丈夫です。中厚のニットか、しっかりした生地のブラウス1枚で、席の時間を過ごせます。

この場合に気をつけたいのは、羽織を持っていかないことで、きちんと感が足りなくならないかです。羽織を着ない分、上半身は1枚で職場の線に乗る必要があります。肩の縫い目が肩の骨の位置にあるか、首まわりが詰まりすぎず開きすぎず、鎖骨のくぼみが半分隠れるくらいか。この2つを満たしていれば、1枚でも整って見えます。

差が小さい職場では、薄い布を1枚かばんに入れておくのが保険になります。会議室だけ冷える、夕方に空調が切れて寒くなる、といった日に首に巻けば足ります。羽織を1枚持っていくより荷物が軽く、椅子の背にかける場所にも困りません。

色や素材で季節感を出すのも、この職場がいちばん楽です。重ねないので、1枚の表情がそのまま見えます。秋冬らしい暗さの段の付け方は秋のオフィスカジュアル レディースの色の選び方が参考になります。

差が大きく、席が寒い職場|脱がない前提で重ねる

午後の手の甲が冷たい日が多い人は、席で上着を脱がない前提で組みます。ここでいう上着は、カーディガンやジャケット、厚手のベストのことです。

脱がない前提なら、脱いだ姿の見え方より、着たままの見え方を優先できます。中は薄手のインナーと、首元が見えるブラウスかシャツ。その上に、席で一日着ていても肩がこらない中厚の羽織を重ねます。

席が寒い職場でよくある失敗は、厚手のニットを中に着て、その上にさらにカーディガンを重ねることです。動きにくく、腕を上げると脇が引っ張られ、キーボードを打つ手元がもたつきます。暖かさは、厚い1枚より薄い2枚のほうが確保しやすいので、中は薄く、上で調整してください。

脱がない羽織を選ぶときは、座ったときの裾の位置を見ます。椅子に深く座ったとき、羽織の裾が座面に当たってめくれ上がるなら、長すぎます。腰骨の少し下で止まる丈なら、座ってもまっすぐ落ちます。

袖口も大切です。席が寒いと手首から冷えるので、袖口は手首の骨を覆う長さがほしいところです。ただし、キーボードを打つときに袖口が手の甲にかかると、気になって何度もまくることになります。手首の骨が隠れて、手の甲にはかからない長さが目安です。

差が大きく、席が暑い職場|脱ぐ前提で、脱いだあとの1枚目を決める

午後に首の後ろが汗ばむ人は、席で上着を脱ぐ前提で組みます。暖房が強いビル、人が多いフロア、日当たりのよい窓際がこれにあたります。

脱ぐ前提のときは、脱いだあとの1枚目だけで職場の線に乗るかを、家を出る前に鏡で確かめてください。ここが外れていると、脱いだ瞬間に「部屋着のよう」「中途半端」に見えます。

確かめるのは3つです。肩の縫い目が肩の骨の位置にあること。裾がパンツやスカートに入れても出しても不自然でない長さであること。袖口が手首の骨にかかっていること。この3つがそろっていれば、薄手のニットでも、とろみのあるブラウスでも、1枚で整って見えます。

席が暑い職場では、上着は軽く、たたんでもしわになりにくいものを選びます。脱いで椅子の背にかけたり、膝の上に置いたりする時間が長いので、厚手で重いものは邪魔になります。

暑い職場の人がやりがちなのは、朝の寒さに引っ張られて中を厚くしてしまうことです。中が厚いと、上着を脱いでもまだ暑い。中は薄く、外はコートで守る、という分担を崩さないでください。

足元だけ冷える席|下半身は脱がない側で守る

上は普通なのに、膝から下だけが冷える。窓際の床や、空調の風が床を流れる席でよく起きます。この場合、上半身と下半身を分けて考えます。

上半身は、季節どおりの1枚か、差が小さい職場と同じ組み方で十分です。下半身は、一日脱がない側として、最初から暖かくしておきます。

スカートの日は、厚手のタイツを選びます。透け感のある薄手は、座っている時間が長い席では冷えます。パンツの日は、裏地のあるものか、生地そのものに厚みがあるものを選びます。

パンツの丈も冷えに関わります。立っているときにくるぶしが見える丈は、座ると裾が上がって、すねの下のほうまで出てしまいます。椅子に座って、足首の骨が隠れるかを鏡で確かめてください。隠れないなら、靴下を長めにするか、丈の長いパンツの日を足元が冷える日に当てます。

膝掛けは、席に1枚置いておくと安心です。膝の上だけでなく、すねまで覆える長さがあると、床から上がってくる冷えを防げます。色は、パンツやスカートと近い色にしておくと、席を立ったときに目立ちません。

靴と靴下で守る

足元の冷えは、靴の選び方でも変わります。通勤のあいだ履いている靴のまま席で過ごす職場なら、つま先が開いた靴や、甲が大きく出る靴は、席で足先から冷えます。甲が覆われた靴か、足首まで覆う短めのブーツのほうが、席での冷えは軽くなります。

席で履き替えられる職場なら、通勤の靴とは別に、足全体を覆う室内履きを1足置いておくと楽です。色は、パンツやタイツとつながる色にしておくと、席を立って歩いたときにも浮きません。

パンツの日の靴下は、くるぶしより上まで覆う長さを選びます。座ったときに裾が上がっても、靴下が足首を覆っていれば、すねの下が冷えにくくなります。靴下の色をパンツと同じ色にしておくと、座ったときにのぞいても目立ちません。

空調の風が直接当たる席|首と手首と腰の3か所だけ覆う

天井の吹き出し口の真下や、空調の風が流れる通路沿いの席は、全体の温度よりも風が問題です。風が当たる場所だけを覆えば、厚着をしなくて済みます。

風が当たりやすいのは、首の後ろ、手首、腰の後ろの3か所です。首の後ろは、襟のあるシャツか、首に薄い布を巻くことで守れます。手首は、袖口が手首の骨を覆う長さの服を選びます。腰の後ろは、座ったときに上の服の裾が上がって背中が出ないか、鏡で確かめてください。

腰の後ろが出やすい人は、インナーを長めにするか、上の服をパンツに入れて着るのが確実です。裾を出して着たい日は、座って前かがみになったときに背中が見えないかを、家で一度試してください。

風の当たる席では、羽織の素材も選びます。目の粗いざっくりしたニットは、風を通してしまいます。目の詰まった薄手のニットか、布地のジャケットのほうが、同じ厚みでも暖かく感じます。

脱いだ上着をどこに置くか|椅子の背と膝の上で素材を選ぶ

脱ぐ前提の職場でも、脱がない前提の職場でも、上着を一度は脱ぐ場面があります。そのとき、どこに置くかで素材の向き不向きが変わります。

椅子の背にかける人は、肩の形が崩れにくいものを選びます。肩に芯が入ったジャケットは、背もたれの形に沿って肩が丸くなり、夕方に着直したときに形が戻らないことがあります。椅子の背に長くかけるなら、芯の入っていないジャケットか、ニットのほうが向いています。

膝の上に置く人は、たたんだときのしわが目立たないものを選びます。薄手のウールや、表面に少し凹凸のある生地は、しわが目立ちにくい素材です。表面がつるっとした生地は、たたんだ跡が線になって残ります。

ロッカーがある職場なら、上着は脱いでロッカーにかけるのがいちばん形が崩れません。ただし、席が寒い日にロッカーまで取りに行くのが面倒で着ないまま過ごす、ということも起きます。席に置くかロッカーに置くかは、席の寒さの頻度で決めてください。

どちらとも取れる日|朝は寒く、午後は暑くなる日の組み方

秋の深まりから冬の立ち上がりにかけて、いちばん多いのがこの日です。朝の席は冷えているのに、午後になると日が差し込んで暑くなる。空調の切り替えが追いつかない時期でもあります。

この日は、朝の席に合わせて着て、午後に1枚脱いでも成立する組み方にします。順番は、脱いだあとの姿から決めます。

まず、午後の暑い時間に着ている1枚目を決めます。肩・裾・袖口の3つがそろった、職場の線に乗る1枚です。次に、朝の冷えを補う上着を、その上に重ねます。上着は、脱いでも椅子の背にかけておけるものにします。

迷うのは、中を薄くするか中厚にするかです。目安は、朝の席で手の甲が冷たいかどうか。冷たいなら、中は中厚にして、上着は薄手。冷たくないなら、中は薄手にして、上着は中厚。朝の手の甲の感じ方が、中と外の厚みの配分を決めます。

それでも決めきれない日は、首元で調整できる組み方にしてください。中は薄手、上着は中厚、そして首に巻く薄い布を1枚。朝はすべて着て、昼前に布を外し、午後に上着を脱ぐ。3段階で調整できるので、温度の変化に追いつけます。

この日にやってはいけないのは、朝の寒さだけで厚手のニットを中に着ることです。午後に暑くなっても脱げないので、一日中暑いまま過ごすことになります。厚手のニットは、一日中寒い日だけに回してください。

会議が多い日

会議室は、執務フロアと温度がまったく違うことがあります。人が少ない会議室は冷えていて、人が多い会議室は暖房と人の熱で暑くなります。会議が続く日は、部屋を移るたびに温度が変わるので、脱ぎ着しやすい組み方にしておきます。

会議の多い日に向いているのは、前を開けて羽織れる上着です。かぶって着るニットの重ね着は、会議室で脱ごうとすると髪が乱れ、人前で着直すのも気になります。前開きの上着なら、座ったまま肩から外して椅子の背にかけられます。

会議室では、上着を脱いだ姿で発表したり、画面に映ったりすることもあります。オンライン会議で画面に映るのは、首元から胸の上あたりまでです。脱いだあとの1枚目の首元が整っているかを、出かける前に確かめておくと、急に映ることになっても慌てません。

夕方から冷える日

暖房の入っていない時期や、夕方になると空調が弱まるビルでは、午後遅くから急に冷えてきます。昼まで暑かった席が、定時を過ぎるころには寒くなる。残業の多い時期ほど、この冷えが気になります。

この日は、昼のあいだ脱いでいた上着を、夕方にもう一度着られるようにしておきます。上着を丸めてかばんに押し込んでいると、夕方に取り出したときにしわだらけで着る気になれません。脱いだら椅子の背にかけるか、ロッカーにかけておいてください。

夕方の冷えは、足元から上がってきます。昼のあいだは気にならなかった足首の冷えが、夕方になると急に気になり始めます。膝掛けを席に置いておくと、夕方の冷えにすぐ対応できます。帰りの道のりも冷えるので、コートの下の首元を守る薄い布は、夕方まで外さずにかばんに入れておくと安心です。

席が日によって変わる職場|いちばん寒い席を基準に、脱ぐ枚数で合わせる

フリーアドレスの職場では、窓際の日もあれば、内側の日もあります。吹き出し口の下に当たる日もあります。毎日の席が読めないので、いちばん寒い席を基準にします。

いちばん寒い席でも過ごせる組み方をしておけば、暖かい席では脱いで調整できます。逆に、暖かい席を基準にすると、寒い席に当たった日に足りなくなり、対応できません。

ただ、いちばん寒い席を基準にすると荷物が増えがちです。羽織を2枚持つのではなく、薄手と中厚の中間の1枚にまとめ、首元に巻ける薄い布を1枚加えるくらいにとどめてください。それで足りないほど寒い席は、そもそも長く座らない工夫をしたほうがよい席です。

フリーアドレスの職場では、席を選べるなら、その日の服に合わせて選ぶのも1つの方法です。中厚の日は内側の席、薄手の日は窓際を避ける、というように。服で温度に合わせるか、席で服に合わせるか、両方から考えると楽になります。

外回りや来客がある日|コートを脱いだ瞬間にきちんと見える側へ寄せる

外回りの多い日は、外と席を何度も行き来します。来客の多い日は、席から応接室や会議室へ移動します。どちらも、上着を着たり脱いだりする回数が増えます。

この日は、上着を脱いだ1枚目を、普段よりきちんと見える側に寄せます。来客の前で上着を脱ぐこともあれば、移動先の部屋が暑くて脱ぐこともあります。脱いだ瞬間に「普段着」に見えないことが大切です。

具体的には、襟のあるブラウスやシャツ、肩の縫い目が肩の骨にぴったり合うニットを選びます。首元が開きすぎたものや、袖口がゆるく広がったものは、上着を脱ぐと急にくだけて見えます。

外回りが多い日は、コートと上着の相性も見ます。コートの下で上着がもたつくと、何度も着脱するうちに肩や袖がよれてきます。コートの肩に上着の肩が収まるか、コートの袖の中で上着の袖が詰まらないかを、家で一度確かめてください。

コートとの順番|コートの下で上着が詰まらないか

外と席の温度差に合わせて組んだ服も、コートと合わなければ朝の時点でつまずきます。コートの下に着たときに詰まらないかを、最後に確かめます。

確かめるのは2か所です。ひとつは肩で、コートを着て腕を前に伸ばしたとき、肩が引っ張られないか。もうひとつは袖で、コートの袖口から上着やニットの袖口がはみ出していないか。はみ出していると、電車のつり革をつかんだときに袖が引っかかって気になります。

席が寒い職場で中厚の上着を重ねている人は、コートを1サイズ余裕のあるものにするか、上着を薄手にするかのどちらかが必要になることがあります。コートを買い替えるより、上着を薄手にするほうが簡単なので、まずはそちらから試してください。

コートの裾と上着の裾の関係も見ておきます。上着の裾がコートの裾より下にはみ出すと、外から見たときに重なりがちぐはぐに見えます。コートの丈が短めの人は、上着も短めにしておくと、外を歩くときの姿が整います。

色と素材の線|重ねても重く見えない3つの条件

重ね着が増える職場ほど、全体が重く見えないかが気になります。重く見えないための条件は3つです。

1つ目は、重ねる服の色の段差を2段までにすることです。インナー・ブラウス・上着がすべて違う色だと、段差が3つになり、ごちゃついて見えます。3枚のうち2枚を近い色にしておくと、重ねても1枚のように見えます。

2つ目は、首元の色を顔に近い明るさにすることです。秋冬は全体が暗くなりがちですが、首元に明るい色が少しのぞくだけで、重ねた姿が軽く見えます。シャツの襟や、インナーの首元がその役目を果たします。

3つ目は、厚い素材と薄い素材を交互に重ねることです。厚いニットの上に厚い上着を重ねると、体の線が消えて着ぶくれして見えます。薄い・厚い・薄い、あるいは厚い・薄いの順に重ねると、着ぶくれを防げます。

この3つは、どの温度の職場でも共通です。差が大きい職場で枚数が増えても、この線を守っていれば、席で上着を脱いだときも、着たままのときも、整って見えます。

冷えやすい人と暑がりの人|同じ席でも基準は自分の体に置く

同じフロアの同じ列に座っていても、隣の人は半袖のインナー1枚で平気なのに、自分は膝掛けが手放せない、ということがよくあります。職場の温度は1つでも、感じ方は人によってまったく違います。だからこそ、記録は自分の体で取ることが大切です。

周りに合わせて着ると、冷えやすい人は一日中寒さを我慢し、暑がりの人は一日中汗をかいて過ごすことになります。周りの人がカーディガンを脱いでいても、自分の手の甲が冷たいなら着たままでかまいません。逆に、周りが厚着をしていても、自分の首の後ろが汗ばむなら、薄手で過ごしてください。

冷えやすい人の組み方

冷えやすい人は、席の状態が「差が小さい」と出ても、一段階寒い側の組み方を選んでください。差が小さい職場なら、中厚の1枚に加えて、脱がない前提の薄手の羽織を足します。席が寒い職場なら、脱がない前提の羽織に加えて、足元の守りも最初から固めておきます。

冷えやすい人がやりがちなのは、上半身ばかり重ねて、足元を季節どおりにしてしまうことです。体が冷える入り口は、首・手首・足首の3つの首です。上半身を厚くしても、足首が出ていれば体は冷えます。重ねる枚数を増やす前に、3つの首が覆われているかを確かめてください。

インナーは、肌に触れる面がなめらかで、汗を吸ってもすぐ冷たくならないものを選びます。厚手のインナーは暖かいのですが、上に重ねるブラウスやニットのシルエットを崩します。薄手で暖かいものを選び、肩や脇にもたつきが出ないかを、上の服を着た状態で確かめてください。

暑がりの人の組み方

暑がりの人は、席の状態が「差が小さい」と出ても、一段階暑い側の組み方を選びます。中は薄手で職場の線に乗る1枚にし、上着は脱ぐ前提で選びます。

暑がりの人が困るのは、通勤の電車です。朝の冷えに合わせて着たコートの下で汗をかき、席に着いたころには中の服が湿っている、ということが起きます。通勤のあいだはコートの前を開ける、首元を少しくつろげるなど、コートの着方で調整してください。中の服を薄くしておけば、電車の中で汗をかきにくくなります。

暑がりの人は、素材選びも大切です。化学繊維だけの生地は、汗を吸わずに肌に貼りつくことがあります。綿やウールなど、汗を吸って外に逃がす素材が混ざったものを選ぶと、席に着いてからの不快感が減ります。

よくある組み合わせを、席の状態で読み替える

手持ちの服で毎日を回すとき、新しい服を買い足すより、今ある組み合わせを席の状態に合わせて読み替えるほうが早く整います。よくある4つの組み合わせを、席の状態ごとにどう変えるかをまとめます。

ニットとパンツの日

差が小さい職場なら、中厚のニット1枚とパンツで完結します。ニットの裾は、パンツのウエストにかかる長さか、前だけ軽く入れる長さにすると、座ったときにもたつきません。

席が寒い職場なら、ニットの下に襟のあるシャツを重ね、首元と手首を覆います。ニットの首元からシャツの襟がのぞくと、首の冷えを防ぎながら、顔まわりも明るく見えます。

席が暑い職場なら、ニットを薄手にして、その上に脱ぐ前提の羽織を重ねます。厚手のニットは、脱ぐ羽織がない分、一日中脱げずに暑いまま過ごすことになるので、暑い職場では避けてください。

ブラウスとスカートの日

ブラウスとスカートの日は、上半身が薄くなりがちです。差が小さい職場でも、首元がしっかり詰まったブラウスか、襟のあるブラウスを選ぶと、席の冷えに負けません。

席が寒い職場なら、ブラウスの上に脱がない前提のカーディガンを重ね、スカートの下には厚手のタイツを合わせます。スカートの丈は、座ったときにひざが隠れる長さだと、膝から下の冷えが軽くなります。

席が暑い職場なら、ブラウスを1枚で職場の線に乗るものにして、羽織は軽いものにします。とろみのある素材のブラウスは、羽織を脱いだときに肩の線がきれいに出るので、暑い職場に向いています。

ワンピースの日

ワンピースは、1枚で上下が決まるので、重ね方の自由が少ない服です。席の状態によっては、羽織と足元で調整するしかありません。

差が小さい職場なら、長袖のワンピース1枚で過ごせます。袖が短いワンピースは、秋冬の席では手首から冷えるので、羽織が前提になります。

席が寒い職場なら、ワンピースの上に脱がない前提の羽織を重ね、足元は厚手のタイツにします。ワンピースの下にインナーを重ねる場合は、ワンピースのウエストの位置がずれないかを確かめてください。インナーが厚いと、ウエストの切り替えが上に押されて、全体のバランスが崩れます。

席が暑い職場なら、ワンピースを薄手の素材にして、羽織は脱ぐ前提にします。脱いだあと、ワンピース1枚で職場の線に乗るかどうかは、肩と袖口の位置で判断します。

ジャケットの日

ジャケットの日は、外と席の温度差に合わせにくい日でもあります。ジャケットはきちんと見える分、脱ぐと急にくだけて見えることがあるからです。

差が小さい職場なら、ジャケットを着たまま一日過ごせます。中は薄手のブラウスか、首元の詰まったニットにします。ジャケットの肩に芯が入っているなら、椅子の背にかけずに着たまま過ごすほうが、形が崩れません。

席が暑い職場でジャケットを着るなら、脱いだあとの中の服を、普段よりきちんと寄せます。ジャケットを脱いでも、襟のあるシャツやブラウスなら、来客があっても慌てずに済みます。

1週間で試す手順

最後に、この記事の内容を1週間で試す手順をまとめます。

月曜から水曜は、いつもどおりの服で出勤し、朝の駅と午後2時ごろの席で、手の甲・首の後ろ・膝から下の3か所を記録します。木曜の夜に記録を見返して、自分の席がどの状態にあたるかを決めます。

金曜は、決めた状態に合わせて組み直した服で出勤します。席が寒いなら脱がない上着、席が暑いなら脱いでも成立する1枚目、足元が冷えるなら下半身の守り。それぞれの組み方で一日過ごし、午後にもう一度3か所を記録します。

記録が「普通」に近づいていれば、その組み方があなたの職場に合っています。翌週からは、その組み方を土台にして、色や素材で変化をつけてください。

記録が「普通」に近づかなかった場合は、どの3か所がずれたままかを見ます。手の甲がまだ冷たいなら、上着を一段厚くするか、袖口が手首の骨を覆う服に替えます。首の後ろがまだ汗ばむなら、中の1枚をもう一段薄くします。膝から下がまだ冷えるなら、膝掛けの長さか、パンツの裏地の有無を見直します。ずれた場所だけを1つずつ直していくと、組み方を一から考え直さずに済みます。

うまくいった組み方は、写真に撮って残しておくと便利です。朝の鏡の前で全身を1枚撮り、その日の午後の記録を書き添えておきます。翌年の同じ時期に見返せば、何を着れば席で困らなかったかがすぐに分かります。

一度決めた組み方も、季節が進むと合わなくなります。暖房が本格的に入る時期や、日差しの角度が変わる時期には、もう一度3日間だけ記録を取り直すと、ずれに早く気づけます。

よくある問い

Q. 秋冬のオフィスで、寒いのか暑いのか毎日わからず服が決まりません
外の気温で決めるのをやめて、席の状態で決めてください。朝の駅のホームと、午後2時ごろの自分の席で、手の甲が冷たいか、首の後ろが汗ばむかを1週間だけメモします。席で冷えるのか、席で暑いのかが分かれば、外の寒さはコート1枚が引き受けるので、中の服は席の側に合わせて決められます。
Q. カーディガンを脱ぐと、中のブラウスがだらしなく見えます
脱いだあとの1枚目が職場の線に乗っていないのが原因です。肩の縫い目が肩の骨の位置にあるか、裾をパンツに入れても出してもおかしくない長さか、袖口が手首の骨にかかる長さかの3つを見てください。どれかが外れているなら、羽織を替えるより先に中の1枚を替えるほうが早く直ります。
Q. 足元だけが冷える席です。上は暑いくらいなのですが
上半身は薄く、下半身は脱がない側で守ります。厚手のタイツか、裏地のあるパンツを選び、膝掛けは膝から下を覆える長さを1枚席に置いておきます。足首が出る丈のパンツは座ったときに裾が上がって冷えるので、座って足首の骨が隠れる丈かを鏡で確かめてください。
Q. フリーアドレスで席が毎日変わります。どう組めばいいですか
いちばん寒い席を基準にして、脱ぐ枚数で調整します。羽織は2枚持たず、薄手と中厚の中間を1枚にして、首元に巻ける薄い布を1枚かばんに入れておくと、窓際でも空調の吹き出し口の下でも対応できます。

— メグラシ編集部

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