オフィスカジュアル レディース|転職の初出勤は面接で見た服から決める

**面接の日に、社員の人を何人見たか思い出してください。**受付の前を通った人、面接の部屋に案内してくれた人、廊下ですれ違った人、面接官。合わせて3人以上思い出せるなら、初出勤の服はほとんど決まっています。
転職先から届く案内には「服装はオフィスカジュアルで」としか書いていないことが多く、それだけでは何を着ればいいのか決まりません。同じ言葉でも、ジャケットを着ている人が半分いる職場もあれば、スニーカーにニットの人ばかりの職場もあるからです。前の職場の感覚をそのまま持ち込むと、ずれます。
この記事は、面接で見た人の服から転職先の線を読み取り、初日をそこから一段だけ上に置くための手順です。職場一般のオフィスカジュアルの組み方はオフィスカジュアルの基本に、注意されたときの直し方はオフィスカジュアルで注意されたひと言にまとめています。ここでは、まだ職場の中を知らない1週間だけを扱います。
結論:初日は、面接で見た人の服より一段だけ上に置く
初出勤の服は、面接で見た社員の服より一段上に置いてください。一段とは、上着1枚ぶんか、襟1つぶんです。それ以上は上げません。
理由は2つあります。ひとつは、初日は挨拶をして回る日だからです。部署の人、隣の部署の人、上の役職の人に、短い時間で何度も頭を下げます。そのとき上半身だけは周りより少しきちんとしていたほうが、「きちんとした人が来た」という印象で済みます。もうひとつは、初日は職場の中を一番知らない日だからです。知らない日に一番ゆるい側に合わせると、外れたときに直す手段がありません。一段上なら、外れていたと気づいた時点で上着を脱げば周りとそろいます。
逆に、二段も三段も上げるのはやめてください。面接で見た人がニットにパンツだった職場に、上下同じ色のスーツで行くと、挨拶のたびに「今日は何かあるの」と聞かれます。初日は覚えてもらう日ですが、服で覚えてもらう必要はありません。
**上げるのは上半身の襟と上着だけ、足元と色の数は面接で見た人に合わせる。**この記事の手順は、ほとんどこの一文の言い換えです。
面接の日に見た人を、5か所で思い出す
思い出すのは顔ではなく、服の5か所です。1人につき、きちんと側だったら1点、ゆるい側だったら0点をつけます。
| 見る場所 | きちんと側(1点) | ゆるい側(0点) |
|---|---|---|
| 襟 | シャツやブラウスの襟がある | 丸首や Vネックのカットソー・ニット |
| 足元 | かかとのある革靴やパンプス | スニーカー・布の靴・フラットなサンダル |
| 上着 | ジャケットを着ているか、椅子に掛けてある | カーディガンか、羽織りなし |
| 色の数 | 全身で3色以内 | 4色以上か、柄が入っている |
| 生地の表面 | つるっとした織物 | 編み物・起毛・洗いざらしの風合い |
5か所すべてを覚えている必要はありません。思い出せない場所は点をつけずに飛ばし、思い出せた場所の中で、きちんと側が何割だったかを見ます。5か所中3か所しか思い出せなくても、そのうち2か所がきちんと側なら「6割くらい」と読めます。
いちばん覚えていやすいのは上着と足元です。上着は面接官が着ていたかどうかで記憶に残りますし、足元は廊下で前を歩く人の靴が目に入ります。反対に、生地の表面はほとんど覚えていないはずなので、ここは空欄のままで構いません。
思い出すときは、面接の日の流れを頭の中で順にたどってください。建物の入口で受付を待った時間、案内されて廊下を歩いた時間、面接の部屋で座っていた時間、帰りにエレベーターを待った時間。場面ごとに、そこにいた人を1人ずつ置いていくと、服の記憶も一緒に出てきます。とくに、帰りのエレベーターや廊下は、面接のために着替えていない、ふだんの社員を見られた場面です。面接官よりも、こうした場面で見た人の点数を重く見てください。
人数は、面接官を含めて3人以上いると読み違いが減ります。2人以下しか思い出せない場合の扱いは、後の「どちらとも取れるとき」で書きます。
点数で、職場を3つの帯に分ける
思い出した人の点数をならして、職場を3つに分けます。
| 帯 | きちんと側の割合 | 初日の組み方 |
|---|---|---|
| きちんと帯 | 8割以上 | ジャケットを着て行き、上下は別の色にする |
| 中間の帯 | 4〜7割 | 襟のあるトップスに、脱げるジャケットを1枚 |
| ゆるい帯 | 3割以下 | きれいめのニットかブラウスに、カーディガンかジャケットを持つ |
きちんと帯の職場は、来客が多いか、社外の人と会う仕事が多い職場です。中間の帯は、事務所の中で働く人と外に出る人が混ざっている職場。ゆるい帯は、社外の人とほとんど会わず、机に座って働く時間が長い職場です。社外の人と会うかどうかで線を引く考え方はビジネスカジュアルとオフィスカジュアルの線引きと同じなので、配属先の仕事がわかっているなら、そちらと照らし合わせてもかまいません。
帯はあくまで初日の出発点です。どの帯でも、初日に一段上げ、2日目から下げていく流れは変わりません。
帯を決めたら、配属先の仕事の中身と照らしてください。きちんと帯と出たのに、配属先が社内の作業だけの部署なら、中間の帯に下げて構いません。ゆるい帯と出たのに、配属先が取引先との打ち合わせの多い部署なら、中間の帯に上げます。面接で見た人の点数は職場全体の平均で、配属先の仕事はそこからのずれを教えてくれます。
帯ごとの初日の組み方
**きちんと帯の初日。**ジャケットを着て、ブラウスかシャツを中に入れます。下はパンツでもスカートでも構いませんが、上着と同じ色の上下にはしないでください。きちんと帯の職場でも、毎日上下同じ色のスーツを着ている人は多くありません。紺のジャケットにグレーのパンツ、黒のジャケットにベージュのスカートのように、上下で色を変えておくと、面接のときの自分と同じ格好には見えません。足元はかかとが3〜5センチの革のパンプスか、ひも付きの革靴。
**中間の帯の初日。**襟のあるブラウスか、首元が詰まったきれいめのニットを着て、ジャケットを1枚着て行きます。ジャケットは、挨拶をして回る時間だけ着て、席に着いたら椅子に掛けます。下はくるぶしが隠れる長さのパンツか、膝が隠れるスカート。足元は、かかとが低めの革靴かローファーにします。中間の帯の職場では、スニーカーの人もいれば革靴の人もいるはずですが、初日に限っては革に寄せておくと、挨拶の場で足元が目に入っても気になりません。
**ゆるい帯の初日。**ニットかブラウスに、パンツかスカート。ここに、カーディガンかジャケットのどちらかを持ちます。着て行くかどうかは、当日の朝の気温で決めてかまいません。ゆるい帯の職場で一段上げるとは、上着を足すことではなく、トップスを「くたっとしていないもの」にすることです。洗いざらしのTシャツや、毛玉のあるニットはこの日だけ避けてください。足元は、面接で見た人がスニーカーばかりだったなら、きれいなスニーカーで構いません。その場合も、白か黒の革に見えるものにしておきます。
どの帯でも、初日のかばんは小さすぎないものにしてください。初日は入社の書類、社員証の受け取り、貸し出されるパソコンの説明書など、思ったより紙が増えます。書類が折れずに入る大きさで、床に置いても自立する、黒か紺か茶の無地のかばんなら、どの帯の職場でも目立ちません。面接のときに持っていたかばんがあるなら、それで十分です。
一段上とは、どこを上げることか
「一段上げる」と言われて多くの人が上げたくなるのは、スカートの丈、靴のかかとの高さ、アクセサリーの数です。けれども、ここは上げないでください。
上げてよいのは2か所だけです。
ひとつは襟です。丸首のニットを、襟のあるブラウスに変える。カットソーを、首元が詰まったきれいめのニットに変える。襟は顔のすぐ下にあるので、挨拶で向き合ったとき最初に目に入り、少し変えるだけで印象がはっきり変わります。それでいて、全身の雰囲気までは変わりません。
もうひとつは上着です。羽織りなしの職場ならカーディガンを、カーディガンの職場ならジャケットを1枚足します。上着は脱げます。一段上げて外れたと感じたら、その場で脱げば一段下がります。
足元を上げない理由は、変えられないからです。かかとの高い靴で行って、職場の人がみんなスニーカーだったと気づいても、その日はずっとその靴のままです。初日は社内を案内されて歩く時間も長いので、慣れない高さの靴は足が先に疲れます。
色の数を増やさない理由は、初日の顔ぶれの中で、色の数がいちばん目立つからです。上下と靴を合わせて3色以内にしておけば、上着を足しても脱いでも、全体がまとまって見えます。
入社案内の文面で、先に外すものを決める
面接で見た服を思い出す前に、入社案内や就業規則に書いてある服装の文面を読んでください。「オフィスカジュアル」という言葉そのものより、その後ろに続く禁止の一覧のほうが、職場の線を正確に教えてくれます。
よくあるのは次のような書き方です。
- 「デニム・サンダル・ノースリーブは不可」と並んでいる。この場合、足元と肩が線です。それ以外はかなり自由な職場が多いです
- 「来客時はジャケットを着用」とある。来客がある日とない日で服を分ける職場です。初日はジャケットを持って行けば足ります
- 「華美な服装を避ける」とだけある。色の数と光るもの(金具・ラメ・大ぶりのアクセサリー)が線です
- 何も書いていない。面接で見た服の点数がいちばんの手がかりになります
書いてあるものは、初日に限らず最初から外してください。書いていないものは、面接で見た服から読みます。文面と、面接で見た服の点数が食い違うとき、たとえば「デニム不可」とあるのに面接の日にデニムの人を見たときは、文面のほうに合わせます。そのデニムの人は、社外の人と会わない部署か、その日だけ特別だった可能性があります。
面接がオンラインで、社員の服を見ていないとき
最近は、最終面接まで画面越しで、職場に一度も行かないまま入社することも珍しくありません。この場合、手がかりは画面に映っていた面接官の胸から上だけです。
数えられるのは、5か所のうち襟と上着の2か所です。足元、色の数、生地の表面は画面ではほとんどわかりません。
面接官の2か所を数えたら、そこから1点引いてください。面接官は役職が上の人であることが多く、しかも面接のために画面に映る日なので、ふだんよりきちんとしていることが多いからです。2か所ともきちんと側だったなら中間の帯、1か所なら中間とゆるいの境、0か所ならゆるい帯として組みます。
画面越しの面接では、背景にも手がかりがあります。会議室から入っていたのか、自宅から入っていたのか。会議室なら、後ろを通った人の服が映っていたかもしれません。自宅から入っていた面接官がジャケットを着ていたなら、ふだんは着ていない可能性が高いと読めます。
入社の前に、書類の手続きや健康診断で一度職場に行く機会がある人は、その日がいちばんの手がかりになります。その日は自分の服を気にするより、すれ違う人の5か所を数えることに使ってください。昼休みの前後に行けるなら、外に出ていく人の足元と上着がまとめて見られます。手続きの日の服は、面接と同じ服で構いません。
会社の採用ページに載っている社員の写真は、参考にはなりますが、撮影の日のために整えた服です。写真の服から一段下げたあたりが、ふだんの服だと考えてください。
どちらとも取れるとき
ここがいちばん迷う場面です。面接で見た服の点数が、帯の境目に落ちたとき、見た人数が少なかったとき、部署が違ったときの決め方を並べます。
**見た人が2人以下だったとき。**面接官1人と、案内してくれた人1人だけ、という場合です。案内してくれた人が受付の担当だったなら、その人の点数は数えないでください。受付は来客の前に立つ仕事なので、職場の中でいちばんきちんとした服を着ていることが多いからです。面接官だけが残ったら、オンライン面接のときと同じく1点引いて、中間の帯として組みます。
**点数がちょうど境目だったとき。**たとえば3人を思い出して、きちんと側が半分くらいだった場合です。このときは、上着で調整できる組み方を選びます。トップスは襟のあるブラウスかきれいめのニット、上着はジャケット。挨拶の時間はジャケットを着て、席に着いたら脱ぎます。周りがジャケットを着ていれば着たまま過ごせばよく、着ていなければ脱いだまま過ごせば、どちらに転んでも一段上で収まります。境目で迷ったときに上着が便利なのは、着ているか脱いでいるかで一段ぶんの差を作れるからです。
**面接で見た人と、配属先の部署が違うとき。**面接は人事の部屋で、配属は営業や開発、ということはよくあります。人事の人は社外の応募者と会う仕事なので、職場全体よりきちんとしていることが多いです。配属先の仕事が社外の人と会う仕事かどうかで決めてください。会う仕事なら面接で見た服のまま、会わない仕事なら面接で見た服から1点引いた帯にします。
**面接が暑い時期で、入社が寒い時期のとき。**面接が暑い季節だったなら、上着を着ていなかったのは暑さのせいかもしれません。この場合、上着の点は数えず、残りの4か所で帯を決めます。入社の時期は上着を着る季節なので、迷ったら上着は持って行ってください。
**面接官が上下同じ色のスーツだったとき。**面接官だけがスーツで、廊下で見た人がスーツでなかったなら、面接官は面接のためにスーツを着ていたと考えて構いません。面接官以外に見た人がいなければ、ジャケットを着て行き、上下は別の色にしておきます。初日に周りを見て、スーツの人が多ければ2日目からそろえれば間に合います。
**自分の前の職場がかなりきちんとしていたとき。**前の職場の「ふつう」が、新しい職場の一段上より上にあることがあります。手持ちの服がジャケットとスーツばかりで、きれいめのニットやブラウスが少ないなら、初日はジャケットの下を一番やわらかいトップスにしてください。上着は手持ちのままで構いません。中のトップスで一段下げておけば、上着を脱いだときに周りとそろいます。
**同じ職場の中に、働き方の違う人が混ざっているとき。**正社員、契約、派遣、業務委託など、働き方の違う人が同じ部屋で働いている職場では、服の線が人によって違うことがあります。社外の人と会う役割の人はきちんと寄り、社内の作業が中心の人はゆるい寄り、というように分かれます。面接で見た人の役割がわからなければ、その人の点数は半分の重さで数えてください。そのうえで、自分の役割が社外の人と会うものかどうかで、帯を1つ上げるか下げるかを決めます。
**制服があって、通勤の服だけが自由な職場のとき。**職場に着いたら制服に着替える職場でも、案内に「通勤はオフィスカジュアルで」と書かれていることがあります。この場合、服が人の目に入るのは、通勤の途中と、ロッカーで着替える前後だけです。初日は中間の帯の組み方で行き、2日目からは更衣室で周りの通勤服を見て合わせます。制服に着替えやすいよう、前開きのトップスと、脱ぎはきしやすいボトムスにしておくと、初日の着替えで慌てません。
どの場合も、迷ったら「脱げる側に一段上」です。脱げないものを上げず、脱げるもので上げておけば、外れても直せます。
初日に持って行く「外せる1枚」と「足せる1枚」
初日の朝の時点で、職場がどの帯なのかは、まだ確かではありません。だから、外せるものと足せるものを1つずつ用意しておきます。
外せる1枚は、着て行く上着です。ジャケットでもカーディガンでも、脱いだときに中のトップスだけで成り立つことを、家を出る前に確かめてください。上着を脱いで鏡の前に立ち、トップスのしわ、透け、肩の縫い目の位置を見ます。上着の下を「どうせ見えない」と思って選ぶと、脱げなくなります。羽織りを脱いだ後の姿で考える話は秋は羽織りを脱いだ姿で考えるにあります。
足せる1枚は、かばんに入る薄いものです。首元に巻く小さめのスカーフや、薄手のカーディガン。初日に社外の人との顔合わせが急に入ったとき、空調が効きすぎていたとき、どちらにも使えます。かばんに入れて持ち歩けるものに限ってください。
この2枚があれば、朝の時点で帯を読み違えていても、上下どちらにも一段ずつ動かせます。
2日目から5日目まで、何を見て下げていくか
初日の夕方、帰りの電車の中で、今日見た人の5か所をもう一度数えてください。今度は面接のときよりずっと多くの人を見ているはずです。
数えたら、2日目からは1日に1か所ずつ下げていきます。
- **2日目:上着を下げる。**周りがジャケットを着ていなかったら、カーディガンにする。カーディガンもいなかったら、羽織りなしで行き、かばんに薄手の1枚を入れる
- **3日目:襟を下げる。**周りが丸首のニットやカットソーばかりだったら、襟のあるブラウスを、首元が詰まったきれいめのニットにする
- **4日目:生地の表面を下げる。**周りが編み物や起毛の素材ばかりなら、つるっとした織物のパンツを、表面に少し風合いのあるものにする
- **5日目:足元を見直す。**周りがスニーカーばかりなら、白か黒のきれいなスニーカーにしてもかまわない
周りの服がばらばらで、5か所の点数が人によって大きく違うときは、下げる速さをゆっくりにしてください。1日に1か所ではなく、2日に1か所にします。ばらばらな職場は、服の線がゆるく、個人の好みで着ている人が多い職場です。そういう職場では、急いで合わせなくても浮くことはありません。一段上のまま1週間過ごし、2週目から自分の好みで少しずつ下げていけば十分です。
一度に全部下げないのは、下げすぎたときに戻せる場所を残しておくためです。また、1日に1か所ずつ変えていくと、周りから見て「急に服が変わった」と感じられにくくなります。
周りが自分より上だったときは、逆に上げます。2日目に上着を足し、3日目に襟を足す。下げるときと同じく、1日に1か所ずつです。
1週間で見るのは「自分と同じ立場の人」
周りを見て合わせるとき、誰に合わせるかを決めておいてください。合わせる相手は、面接官でも部長でもなく、配属先で自分と同じ立場の人です。
役職が上の人は、社外の人と会う機会が多く、ジャケットを着ていることが多いです。役職の上の人に合わせると、毎日一段上の服を着続けることになります。反対に、入社して長い人の中には、職場の線ぎりぎりのゆるい服を着ている人もいます。その人に合わせると、新しく来た人としては一段下に見えます。
同じ立場の人とは、同じ仕事をしていて、年次が近い人です。1週間のうちに、そういう人を2〜3人見つけて、その人たちの5か所を数えてください。その平均が、2週目からの自分の服の線です。
同じ立場の人が1人もいない場合、たとえば新しくできた役割に1人で入った場合は、隣の席の人を2人選んで、その平均に合わせます。
曜日によって服が変わる職場もあります。週の初めは会議が多くジャケットの人が増え、週の終わりは社外の予定が少なくゆるくなる、という職場は珍しくありません。1週目の5日間で周りを数えるときは、曜日ごとの違いもメモしておくと、2週目から曜日で服を分けられます。とくに、週の初めの朝に会議があるかどうかは、初日の説明か、2日目の予定表でわかるはずです。
秋冬に入社する人が気をつけること
下期の始まりや年の瀬に入社する人は、上着とコートの扱いが一つ増えます。
**コートを脱いだ後の姿を、初日の服として考える。**通勤の間はコートを着ていても、職場に入ったら脱ぎます。挨拶をして回るのはコートを脱いだ後なので、コートの下に何を着ているかが初日の服です。厚いニットを1枚着てコートを羽織るより、薄手のトップスにジャケットを重ねてからコートを着るほうが、職場に入ってから一段ずつ動かせます。
**ロッカーがあるかどうかは、初日にはわかりません。**コートを置く場所が席の椅子しかない場合もあります。初日は椅子の背に掛けても邪魔にならない、薄めのコートにしておくと困りません。丈が長く、かさの張るコートは、ロッカーがあるとわかってからにしてください。
**暖房の強さは、席によって違います。**窓際は冷え、天井の吹き出し口の下は暑い。初日の席がどちらかはわかりません。脱いでも成り立つトップスに、脱げる上着を重ねておけば、どちらの席でも調整できます。
**足元はタイツの濃さを職場に合わせる。**面接で見た人がタイツをはいていたかどうかは、たいてい覚えていません。初日は肌がうっすら透ける程度の黒か、肌に近い色のストッキングにしておき、2日目以降に周りを見て濃さを決めます。タイツの濃さの考え方は秋冬のタイツは膝の透け方で選ぶにあります。
買い足しは2週目まで待つ
新しい職場に行く前に、服を買いそろえたくなるかもしれません。けれども、買い足すのは2週目に入ってからにしてください。
1週目は、手持ちの服で一段上から下げていく期間です。その間に、職場の5か所の点数がわかります。わかってから買えば、職場で着ない服を買わずに済みます。
1週目のうちに、毎日1行だけ記録をつけておくと、買い足すものが決まります。書くのは「今日の自分の5か所」と「同じ立場の人の5か所」のずれだけです。たとえば「上着:自分はジャケット、周りはカーディガン」「足元:自分は革、周りはスニーカー」。5日分そろったとき、毎日ずれていた場所が、買い足すべき場所です。
ずれていた場所が1か所なら、そこだけを1〜2点。2か所以上なら、ずれの大きい側から順に。全部をそろえ直す必要はありません。前の職場の服でも、5か所のうち合っている場所は、そのまま使い続けられます。
最初に買い足すものとして外れにくいのは、ずれていた場所が上着なら、その職場の帯に合った羽織りを1枚です。きちんと帯ならジャケット、中間の帯なら織りのしっかりしたカーディガンかノーカラーのジャケット、ゆるい帯なら薄手のカーディガン。羽織りは毎日の出番が多く、1枚でトップスの印象をまとめて変えられるので、買い足しの1点目に向いています。ずれていた場所が足元なら、その帯の人がいちばん多くはいていた種類の靴を1足。足元は毎日同じでも気づかれにくいので、1足あれば2週目からの迷いが減ります。
前の職場の服を、そのまま持ち込まないために
前の職場で毎日着ていた服は、体にも気持ちにもなじんでいて、つい手が伸びます。それ自体は悪いことではありません。気をつけたいのは、前の職場の「ふつう」を、新しい職場の「ふつう」と思い込むことです。
前の職場がきちんと帯で、新しい職場がゆるい帯なら、手持ちの服は全体に一段か二段上にあります。上着を外し、中のトップスをやわらかいものにするだけで、多くの服は使えます。
前の職場がゆるい帯で、新しい職場がきちんと帯なら、手持ちの服は全体に一段下にあります。この場合は、上着だけを先に1枚用意してください。手持ちのトップスとボトムスに上着を重ねれば、一段上がります。上着が1枚あれば、最初の2週間はしのげます。
どちらの場合も、前の職場の服を全部入れ替えようとせず、5か所のうち、ずれている場所だけを動かすと考えてください。
初日の朝、家を出る前に確かめる4つ
服が決まったら、家を出る前に鏡の前で4つだけ確かめてください。初日は朝の時間に余裕がないことが多いので、前の晩に一度着て確かめておくと安心です。
**上着を脱いだ姿で立つ。**上着を脱いで、中のトップスだけで鏡の前に立ちます。しわ、透け、肩の縫い目の位置、裾がパンツやスカートから出ていないかを見ます。初日は、挨拶を終えて席に着いた後、上着を脱いで過ごす時間が長くなります。
**椅子に座る。**机の前の椅子に座ったときの姿を見ます。スカートなら膝がどこまで出るか、パンツならウエストの後ろが下がって背中が出ないか。初日は説明を受けるために座る時間も長いので、座った姿で落ち着いていられるかが大事です。
**かがむ。**床に落ちた書類を拾うつもりで、かがんでみます。首元が開いて中が見えないか、背中の裾が持ち上がらないかを見ます。
**靴で10分歩く。**新しい靴を初日におろすのは避けてください。手持ちの靴でも、最近はいていないものなら、前の晩か朝に家のまわりを少し歩いて、かかとや指が痛くならないかを確かめます。初日は社内を案内されて、思ったより歩きます。
4つのうち、どれかで気になるところがあれば、そこだけ服を替えてください。全部を替え直す必要はありません。
最後に:初日の服は、職場を読むための道具
初出勤の服は、正解を一度で当てるものではありません。面接で見た服を手がかりに一段上で入り、初日に見た人を数え直し、1日に1か所ずつ動かしていく。そのための出発点です。
「オフィスカジュアルで」という一言の中身は、職場の中に入ってみないとわかりません。わからない間は、脱げるもので一段上げておく。わかったら、同じ立場の人に向けて少しずつ下げていく。そうしておけば、最初の1週間で迷う朝は、毎日少しずつ減っていきます。
よくある問い
- Q. 面接がオンラインだけで、社員の服をほとんど見ていません
- 画面に映っていた面接官の胸から上で、襟と上着の2か所だけを数えてください。面接官は役職が上で、ふだんよりきちんとしていることが多いので、そこから1点引いて中間の帯として組むのが安全です。初日は襟のあるブラウスかきれいめのニットに、脱げるジャケットを1枚。足元はかかとが低めの黒か茶の革靴にしておけば、どの帯だったとしても大きく外れません。
- Q. 人事に初日の服装を聞いてもいいですか
- 聞いて構いません。入社の手続きの連絡に返すとき、「初日の服装で気をつけることがあれば教えてください」と一文添える程度で十分です。返ってくる答えが「オフィスカジュアルで」だけだったとしても、禁止されているものが書き添えてあれば、それが職場の線です。聞けなかった場合は、面接で見た服の点数で決めてください。
- Q. 初日に気合いを入れすぎて浮くのが怖いです
- 浮く原因は、上半身ではなく足元と色の数であることがほとんどです。ジャケットは脱げば済みますが、靴とスカートの丈はその日のうちに変えられません。初日に一段上げるのは襟と上着だけにして、足元と色の数は面接で見た人に合わせておけば、きちんとしすぎたと感じた時点で上着を脱ぐだけで周りとそろいます。
- Q. 面接のときに見た社員はスーツでした。毎日スーツが要りますか
- 面接官だけがスーツで、廊下や執務室にいた人がスーツでなかったなら、面接官は面接のために着ていた可能性が高いです。面接官以外に見た人を思い出してください。思い出せる人がいなければ、初日はジャケットとパンツかスカートを上下別の色で組み、2日目に周りを見て決めます。上下同じ色のスーツで行くのは、面接官以外もスーツだったときだけで足ります。
— メグラシ編集部





