オフィスカジュアル レディース|秋は羽織りを脱いだ姿で考える

**この記事は、秋の朝の寒さで羽織りを選び、職場に着いたら脱いでいる人のためのものです。**あなたが決めるべきなのは、羽織りではなく、その下に着ている一枚です。
朝、家を出るときに寒いと感じて、カーディガンかジャケットを羽織る。駅まで歩いて、電車に乗って、職場に着いたら暑くなって脱ぐ。秋のオフィスカジュアルで起きているのは、ほとんどこの流れです。そして脱いだあとの姿で、会議に出て、来客に応じて、昼を食べて、夕方まで過ごします。
つまり秋の職場で人の目に入っている時間がいちばん長いのは、羽織りを脱いだ中の一枚です。羽織りがどれだけ整っていても、中の一枚がオフィスカジュアルとして通らなければ、一日のほとんどを「通らない姿」で過ごしていることになります。
ここでは、中の一枚がそれだけで職場に出せるかを4か所で測り、そのうえで羽織りを足していく順番を書きます。新しい職場で基準そのものを探している人はオフィスカジュアル レディース|新しい職場の基準を初週の観察で測るを先に読んでから戻ってきてください。
結論:秋のオフィスカジュアルは、脱いだ姿が本番
秋の服選びの順番を、次のように入れ替えてください。
- 中の一枚を、羽織りなしで職場に出せるかで選ぶ
- その日の朝の気温と職場の空調で、羽織りの厚みを足す
- 羽織りは、脱いだときに置いておける形かどうかで最後に見る
多くの人は、この逆の順番で選んでいます。朝の寒さを見て羽織りを決め、羽織りに合う中の一枚を探す。そうすると、中の一枚は「羽織りの下で見えない前提」の服になりがちです。首元が開きすぎている、袖がない、生地が薄くて透ける、丈が短くてかがむと背中が出る。羽織りを着ている間は気にならないので、家の鏡の前では誰も気づきません。
秋は、この順番の違いがいちばん表に出る季節です。夏は羽織りを持たないので中の一枚だけで判断しますし、冬は暖房の効いた職場でもコートの下にもう1枚厚いものを着ているので、薄い一枚になる時間が短い。秋だけが、朝は羽織りが必要で、昼は一枚になる、という差の大きい季節です。
職場で羽織りを脱いでいる時間を数える
最初に、自分が職場で羽織りを脱いでいる時間を数えてください。秋の平日を1日思い出して、羽織りを着ていた時間と脱いでいた時間を分けます。
たとえば朝8時に家を出て、9時に職場に着き、18時に職場を出るとします。通勤の往復で2時間前後、職場の中で9時間です。このうち、職場の中で羽織りを着たままでいる時間は、空調の強い席でなければ1時間もないはずです。会議室が寒いときと、昼に外へ出るときくらいです。
| 場面 | 羽織りの状態 | 人の目に入る時間の目安 |
|---|---|---|
| 通勤の往復 | 着ている | 2時間前後 |
| 自席での作業 | 脱いで椅子の背 | 5〜7時間 |
| 会議・来客 | 脱いでいることが多い | 1〜2時間 |
| 昼休みの外出 | 着るか手に持つ | 1時間 |
この表で比べてほしいのは、着ている時間と脱いでいる時間の比です。脱いでいる時間が着ている時間の3倍を超えるなら、あなたの服選びは中の一枚から始めるべきです。逆に、職場が寒くて一日脱がない人は、後半の「職場が寒くて一日脱がない」の節に進んでください。
数えるときに見落としやすいのは、会議と来客の時間です。自席では気にならなくても、人と向き合う場面で中の一枚がどう見えるかが、職場での印象をほぼ決めています。自分の予定表を見て、人と向き合う時間が1日に何時間あるかを書き出しておくと、どこまで厳しく測ればいいかの目安になります。
測る場所1|首元は鎖骨のくぼみから指何本か
中の一枚を測る最初の場所は首元です。羽織りを着ているときは襟や前立てで隠れていた首元が、脱いだとたんにいちばん目に入る場所になります。
測り方は、鏡の前でまっすぐ立ち、鎖骨と鎖骨の間のくぼみに人さし指を横に当てます。そこから下へ、指を何本並べると服の襟ぐりの一番低いところに届くかを数えてください。
- 指1本以内:どの職場でも通る深さ
- 指2本:多くの職場で通る。かがんだときだけ確かめる
- 指3本以上:羽織りを脱がない前提の服。職場で一枚になるなら、中にもう1枚足す
次に、同じ姿勢のまま上体を前に30度ほど倒してください。机の上の書類を取る姿勢です。このとき襟ぐりが体から離れて、中が見えるかどうかを鏡で見ます。指2本の深さでも、生地が柔らかくて前に垂れるなら、指3本と同じ扱いにしてください。
首元でもう1つ確かめたいのは、襟の形が羽織りなしで成り立っているかです。羽織りの襟と重ねる前提でデザインされた中の一枚は、単独で着ると首まわりが寂しく見えることがあります。首元に何もない丸首は、羽織りを脱いだ瞬間に「中に着ていた服」に見えやすい。小さな襟がある、首元にギャザーやタックがある、ボタンが2つ以上見えている、のどれか1つがあれば、それだけで一枚として成り立ちます。
横からの見え方も一度確かめてください。職場では正面よりも、隣の席や斜め後ろから見られている時間のほうが長いことがあります。鏡に対して体を90度回し、横を向いた状態で首元を見ます。正面では指2本の深さでも、横から見ると襟ぐりが肩のほうへ広がっていて、下に着ているものの肩ひもが見えることがあります。首から下げる社員証のひもがある職場なら、ひもを下げた状態でも見てください。ひもの重さで襟ぐりが前に引かれ、深さが指1本ぶん増えることがあります。
測る場所2|袖は肘より上か下か、そして袖口の幅
2つめは袖です。秋の朝に羽織りを着るつもりで、中は半袖やフレンチスリーブにしている人は少なくありません。羽織りを脱いだとき、袖の形がそのまま職場に出ます。
見る場所は2つあります。1つは袖口が肘より上で止まるか下で止まるか。もう1つは、袖口の幅に指が何本入るかです。
腕を体の横に下ろした状態で、袖口が肘の骨より上にあるものは「半袖」、肘をまたいで下にあるものは「七分以上」として扱います。秋の職場では、七分以上なら袖の形を気にする必要はほとんどありません。半袖の場合は、次の確認に進みます。
半袖の袖口に、反対の手の指を差し込んでください。指が2本まで入る幅なら、腕を上げても脇の中が見えにくい形です。3本以上入る幅は、ホワイトボードに書く、棚の上の物を取る、といった腕を上げる場面で脇が見えます。会議でホワイトボードの前に立つことが多い人は、この幅を基準にしてください。
袖がない服、いわゆるノースリーブは、秋のオフィスカジュアルとしては羽織りを脱がない前提の服です。脱がないと決めて着るならかまいませんが、昼に暑くなっても脱げない服を着ていることになるので、秋の寒暖差の大きい日には向きません。
七分以上の袖でも、もう1つだけ見ておきたいのが袖口の形です。作業中に袖をまくり上げる癖がある人は、まくった状態で袖口がどこに止まるかを確かめてください。袖口にゴムが入っている服は、まくると肘の上まで上がって止まり、半袖と同じ見え方になります。ボタンで留める袖口なら、ボタンを外して1回か2回折り返すだけで止まり、肘の下に収まります。キーボードを打つ時間が長い人ほど、袖口が手首にかかると気になって袖をまくるので、まくったときの姿までを中の一枚の見え方として考えておくと、一日を通して印象が崩れません。
測る場所3|透けは窓の前で手のひらを入れて見る
3つめは透けです。秋のブラウスやシャツは、夏ほど薄くはないものの、羽織りの下に着る前提で薄手に作られているものがあります。家の中の照明では透けなくても、職場の窓際や白い蛍光灯の下では透けることがあります。
確かめ方は、昼間に窓の前に立って、ブラウスの内側に手のひらを入れることです。窓の光が手の甲側から当たる向きに立ち、ブラウス越しに手のひらを見てください。
- 手のひらの影がぼんやり見えるだけ:そのまま通る
- 指の輪郭が分かる:肌に近い色のインナーを足せば通る
- 指の境目や爪の形まで分かる:インナーを足しても、色によっては透ける。羽織りを脱がない前提の服
インナーの色は、白ではなく、自分の肌より少し暗い色にしてください。白いインナーは白いブラウスの下でかえって形が浮きます。肌に近い色のインナーは、ブラウスの白さの中に溶けて見えなくなります。
黒や紺などの濃い色は、手のひらの方法では分かりにくいので、腕の部分を窓にかざして、腕の線が透けて見えるかで判断します。濃い色の薄手は、明るい場所で腕の形だけが黒い影として浮いて見えることがあり、白い服よりも気づきにくいので一度は確かめておいてください。
ニットも透けと無縁ではありません。秋の薄手のニットは、編み目が大きいものや、透かし編みが入っているものがあります。ニットの場合は、手のひらを入れるのではなく、ニットを着た状態で窓に背を向けて立ち、自分の影を鏡で見てください。編み目の間から光が抜けて、体の線が点々と見えるなら、中に肌に近い色のインナーを足す前提の服です。レースや刺しゅうが入ったブラウスも同じで、模様の部分だけ生地が薄くなっていることがあるので、模様のある場所を窓にかざして確かめます。
測る場所4|裾はかがんだときに背中が出ないか
4つめは裾です。羽織りを着ているときは、羽織りの丈が腰まわりを覆っているので、中の一枚の裾がどこにあっても目立ちません。脱いだとたん、裾の位置と、かがんだときの背中の見え方が表に出ます。
確かめ方は、ボトムに中の一枚を入れずに外に出した状態で、床に落ちたペンを拾う姿勢をとることです。膝を曲げずに上体を前に倒し、手を床に近づけてください。このとき、背中側でボトムのウエストと服の裾の間に隙間ができるかを、もう1枚の鏡か家族に見てもらって確かめます。
- 隙間ができない:そのまま通る
- 隙間ができるが、インナーで隠れる:インナーの丈を腰骨より下にすれば通る
- 隙間から肌が見える:裾をボトムに入れて着るか、丈の長い中の一枚に替える
裾をボトムに入れて着る場合は、入れた部分が膨らみすぎていないかも見てください。羽織りを着ているときは隠れていた膨らみが、脱いだあとは腰まわりのいちばん目立つ場所に来ます。前だけ入れて後ろは出す着方は、羽織りを着ているときには形がよく見えますが、脱いで椅子に座ると後ろの裾が座面で押されて上がり、背中が出やすくなります。
もう1つの確かめ方として、自席と同じ高さの椅子に10分ほど座ってから立ち上がってみてください。座っているあいだに裾がボトムから抜けて、立ち上がったときに前だけ外に出ている、ということがよくあります。立ち上がるたびに裾を直すのが手間に感じるなら、その中の一枚は、裾を入れずに外に出して着る前提で丈を確かめ直したほうが、一日を通して楽に過ごせます。
4か所の採点表
ここまでの4か所を、1枚ずつ採点してください。手持ちの秋の中の一枚を全部出して、1枚ずつ表に当てはめます。
| 測る場所 | 通る | 足せば通る | 通らない |
|---|---|---|---|
| 首元 | 指1〜2本、かがんでも見えない | 指2本、かがむと見える | 指3本以上 |
| 袖 | 七分以上、または半袖で指2本まで | 半袖で指3本、腕を上げない日なら可 | 袖なし |
| 透け | 手のひらの影だけ | 指の輪郭が見える | 爪の形まで見える |
| 裾 | かがんでも隙間なし | インナーで隠れる | 肌が見える |
「通らない」が1つでもある服は、羽織りを脱がない日に回してください。「足せば通る」が2つまでなら、インナーを足すか、着る日を選んで職場に回せます。「足せば通る」と「通らない」が合わせて3つ以上ある服は、職場には回さないと決めておくと、毎朝迷わなくなります。
採点が終わったら、結果を服そのものに残しておくと、次の秋にもう一度測らずに済みます。たとえばハンガーの首に、職場に回せる服は何もつけず、足せば通る服には小さな洗濯ばさみを1つ、通らない服には2つ、というように印をつけておきます。朝クローゼットを開けたときに、印のない服から選べばいいので、その日の予定と気温だけを考えれば済むようになります。
この表で比べているのは、服の良し悪しではありません。羽織りを脱いだときに単独で成り立つかどうか、つまり職場で一日を過ごす服としての役割を持てるかだけです。休日に羽織りと重ねて着る分には、どの服も問題ありません。
羽織りは中の一枚が決まってから、朝の気温で足す
中の一枚が決まったら、ここで初めて羽織りを足します。羽織りの厚みを決めるのは、朝の最低気温と、職場の空調です。
朝の最低気温の目安は次のとおりです。家を出る時間帯の気温で見てください。
- 20度以上:羽織りは持たなくていい日が多い。空調が強い職場なら薄い1枚を置きっぱなしにする
- 15〜19度:薄いカーディガンかシャツを羽織って出る
- 10〜14度:厚みのあるニットカーディガンか、裏地のないジャケット
- 10度未満:ジャケットかニットの上に、薄いコートを足す
この目安は、中の一枚が長袖でも半袖でも同じです。中の一枚が半袖の日は、上の目安から1段厚い羽織りにしてください。
職場の空調は、もう1つの物差しです。秋は職場によって冷房を止める時期と暖房を入れる時期がずれていて、外より職場の中のほうが寒い日も、暑い日もあります。自席の気温が分からない場合は、職場に着いてから10分たったときに、羽織りを脱いで腕をさすりたくなるかどうかで判断してください。さすりたくなるなら、その職場では薄い羽織りを1枚、席に置いておく前提で考えます。
席に置いておく1枚は、通勤で着る羽織りとは別にしておくと便利です。通勤の羽織りは朝の気温で毎日替わりますが、職場の空調は季節のあいだほとんど変わりません。無地で色の薄いカーディガンを1枚、ロッカーか椅子に置いたままにしておけば、通勤の羽織りを厚くした日も薄くした日も、職場の中の寒さには同じ1枚で応じられます。置いておく1枚は、どの中の一枚に重ねても色がぶつからない、白に近い色か薄い灰色が扱いやすい色です。
秋は、朝の気温と昼の気温の差が10度近く開く日もあります。朝に厚い羽織りを選んだ日は、帰りの時間に手で持って歩くことになるので、たたんだときにかばんに入る厚みかどうかも、羽織りを選ぶときの目安に入れてください。
秋の寒暖差全般の考え方は秋の寒暖差の服装|朝と昼の気温差が何度あるかで、脱ぐ1枚を決めるにまとめています。ここでは職場の中に話を絞ります。
朝の気温は、天気予報の最低気温だけでなく、家を出る時刻の気温で見てください。最低気温は夜明け前の数字なので、8時に家を出る人にとっては実際より2〜3度低い数字になっていることがあります。家を出る時刻の気温を1週間ほどメモしておくと、自分の通勤時間に合った羽織りの目安が、上の4段から少しずれた形で見えてきます。
どちらとも取れるとき1|半袖ニットに羽織りを重ねる日
いちばん判断が分かれるのが、半袖のニットを中に着て、カーディガンやジャケットを重ねる日です。秋の売り場では半袖ニットが多く並び、羽織りとの重ね着が前提の提案になっています。家では整って見えるのに、職場で脱ぐと「夏の服」に見えないかが気になる。
この場合は、次の3つを順に確かめてください。
1つめは、ニットの編み目の詰まり方です。ニットを窓にかざして、編み目の間から光が点々と抜けて見えるなら、夏向けの薄手です。光がほとんど抜けないなら、秋向けの詰まった編み地です。詰まった編み地の半袖ニットは、羽織りを脱いでも秋の服に見えます。
2つめは、色です。白や水色などの明るい色は、半袖になったときに夏の印象が強く出ます。茶色や深い緑、くすんだ赤など、秋の売り場に多い濃さの色なら、半袖でも季節がずれて見えません。
3つめは、その日の予定です。人と向き合う時間が2時間以上ある日は、半袖ニットの日にしないでください。会議や来客のときだけ羽織りを着直すのは、思った以上に手間がかかります。着直すのを忘れたまま会議に出てしまうことも多いので、その日は袖のある一枚にしておくほうが確実です。
3つのうち2つが「秋向け」に当たるなら、その半袖ニットは職場で脱いでも通ると考えてかまいません。1つ以下なら、その半袖ニットは羽織りを脱がない日、つまり職場の空調が強い日か、外出の多い日に回してください。
どちらとも取れるとき2|薄いブラウスが「透けるかどうか微妙」
透けの確認で、指の輪郭が見えるような見えないような、ちょうど境目のブラウスがあります。こういう服は、家で見るたびに判断が変わり、朝の支度を止めます。
このときは、職場の照明の色で決めてください。白っぽい照明の職場は透けが出やすく、黄色っぽい照明の職場は出にくい傾向があります。窓際の席なら、昼の時間帯に外光が背中から入るので、透けはさらに出やすくなります。
自分の席がどちらに当たるか分からないときは、一度その服を職場に着て行き、昼休みに化粧室の鏡の前で手のひらの確認をしてください。家ではなく、職場の光の下で一度確かめた結果を、その服の判断として決めておきます。一度決めたら、毎朝やり直さないことが大事です。
それでも迷う場合は、肌に近い色のインナーを足して着る服、と決めてください。インナーを足して困ることはほとんどありません。インナーを足さずに透けていたときのほうが、一日中気になり続けます。
どちらとも取れるとき3|職場が寒くて一日脱がない
職場の空調が強く、秋でも一日中羽織りを脱がない人もいます。この場合、ここまでの4か所の採点は少し緩めてかまいません。ただし緩めていい場所と、緩めてはいけない場所があります。
緩めていいのは袖と裾です。羽織りの袖と丈が覆っているので、中の一枚の袖の形と裾の位置は、脱がない限り外に出ません。
緩めてはいけないのは首元と透けです。羽織りを着ていても、首元は前から見えます。羽織りの前を開けて着ているなら、透けも胸元の部分は見えています。この2か所は、羽織りを脱がない日でも「通る」に入る一枚を選んでください。
もう1つ考えておきたいのは、脱がないつもりでも脱ぐ場面です。昼休みに日の当たる場所で食べたとき、帰りの電車が混んで暑いとき、取引先の建物の中が暖かいとき。秋は外と中の温度差が日によって大きく変わるので、一日脱がないつもりの日でも、1回は脱ぐ前提で首元と透けだけは守っておくと困りません。
どちらとも取れるとき4|カーディガンを肩にかけたままにする
羽織りを脱ぐと寒い、着ると暑い。その間をとって、カーディガンを肩にかけたまま過ごす人もいます。これはオフィスカジュアルとして通るかどうかが、職場によって最も分かれる着方です。
判断の目安は、周りの人の着方です。職場の中で、肩にかけている人が自分の他に1人以上いるなら、その職場では通ります。誰もいないなら、肩にかける着方は休日の印象が強く出ます。
肩にかけるとき、前で袖を結ぶかどうかでも見え方が変わります。袖を結ぶと、胸元に結び目という目立つ点が1つ増えます。職場では結ばずに肩に乗せるだけのほうが目立ちません。ただ、結ばないと作業中にずり落ちるので、席にいる時間が長い人には向きません。
迷う場合は、肩にかけるのをやめて、椅子の背にかけておき、寒くなったら袖を通す着方にしてください。椅子の背にかけた羽織りは、周りから見て「寒くなったら着る人」として自然に受け取られます。
脱いだ羽織りの置き場所で見え方が変わる
羽織りを脱いだあと、どこに置くかも職場での見え方に関わります。秋は羽織りを持っている時間が長いので、置き場所の選び方で一日の印象が変わります。
椅子の背にかける場合、羽織りの肩の部分が椅子の背の角に当たって形が崩れないかを確かめてください。厚みのあるジャケットは、椅子の背にかけると肩の線が出っ張って、座っている自分の背中より大きく見えます。ジャケットは、席の近くにハンガーをかける場所があればそちらへ、なければたたんで膝の上かロッカーに入れたほうが、座っている姿が整って見えます。
薄いカーディガンなら、椅子の背にかけてもほとんど形が出ません。椅子にかけたまま一日置いておけるのは、薄い羽織りの利点です。秋の羽織りを薄い1枚と厚い1枚の2枚で持つなら、職場の席に置きっぱなしにしておく役は薄い方に任せてください。
床に置いたかばんの上に羽織りを置くのは、職場では避けたほうが無難です。かばんの持ち手に引っかけて落ちたり、足元で踏んだりしやすいからです。
共用の会議室に移るときは、羽織りを持って行くかどうかも決めておきます。会議室は人が集まると暑くなり、人が少ないと空調で冷えます。1時間を超える会議なら、薄い羽織りを手に持って入り、椅子の背にかけておけば、寒くなったときにすぐ着られます。会議の途中で席を立って取りに戻るよりも、最初から持って行くほうが目立ちません。
1週間の回し方:中の一枚を5枚そろえる必要はない
中の一枚を4か所で採点すると、「通る」に入る服が思ったより少ないと感じるかもしれません。ここで新しく5枚そろえる必要はありません。
1週間に5日働くとして、中の一枚は「通る」が3枚あれば回ります。3枚を月曜、火曜、水曜に着て、木曜と金曜は月曜と火曜の服に別のボトムや羽織りを合わせて着直す。中の一枚は同じでも、ボトムが変われば周りの印象は変わりますし、そもそも職場の人は誰かが昨日何を着ていたかをほとんど覚えていません。
「足せば通る」の服は、人と向き合う時間が短い日に回してください。予定表を見て、会議や来客が1時間以内の日を選びます。
それでも足りないときに足す1枚は、首元に小さな襟があり、七分以上の袖で、透けない厚みのある一枚です。この3つを満たしていれば、4か所の採点のうち3か所がほぼ自動的に「通る」に入ります。裾だけは体と合わせて確かめてください。
最後に、中の一枚と羽織りの組み合わせを1つ決めておくと、朝の迷いがさらに減ります。中の一枚を3枚、羽織りを薄い1枚と厚い1枚にすると、組み合わせは6通りです。その6通りを、一度だけ全部着て鏡で見てください。色や丈の組み合わせで合わないものがあれば、その組み合わせだけを外しておきます。残った組み合わせの中から、朝の気温で羽織りの厚みを選ぶだけになれば、秋のオフィスカジュアルは毎朝5分もかからずに決まります。
秋のブーツや厚い靴に替えたときの中の一枚
秋が深まると足元もブーツや厚みのある靴に替わります。足元が重くなると、上半身の中の一枚が薄く見えて、全身の釣り合いが崩れることがあります。
脱いだ姿で鏡の前に立ち、足元と中の一枚の重さが釣り合っているかを見てください。目安は、中の一枚の生地の厚みです。指でつまんで、生地を2枚重ねた厚みが靴底の厚みの半分以上あれば、上と下の重さはおおむね釣り合います。薄いブラウスに厚底のブーツを合わせる日は、羽織りを脱いだときに上だけ夏のままに見えやすいので、ニットか厚手のシャツに替えてください。
ブーツで出社してよいかの判断はオフィスカジュアル レディース|秋のブーツ出社を丈と音で見分けるに書いています。ここでは、ブーツの日の中の一枚を少し厚くする、という一点だけ覚えておいてください。
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よくある問い
- Q. 秋のオフィスカジュアルで、半袖のニットは中に着てもいいですか
- 袖口が肘より上で止まり、腕を上げたときに脇が見えないなら、羽織りを脱いでも通る職場が多いです。迷うのは来客や会議がある日で、その日だけ羽織りを脱がない前提で選ぶか、肘が隠れる袖の一枚に替えてください。半袖を着る日は、脱いだ羽織りを椅子の背にかけておき、席を立つときにすぐ取れる状態にしておくと安心です。
- Q. 職場が寒くて一日中カーディガンを脱がないのですが、中は何でもいいですか
- 脱がない前提でも、中の一枚は首元と袖口だけは外から見えます。首元が羽織りの襟からはみ出していないか、袖口が羽織りの袖口から1センチ以上出ていないかを確かめてください。もう1つ、昼休みや帰りの電車で暑くなって脱ぐ場面は意外と多いので、4か所のうち少なくとも首元と透けの2か所は通る一枚にしておくと困りません。
- Q. ブラウスが透けるかどうか、自分では判断がつきません
- 窓の前か白い照明の下に立ち、ブラウスの内側に手のひらを入れて、指の輪郭が見えるかを確かめてください。指の境目まで見えるなら、中に肌に近い色のインナーを1枚足す前提の服です。輪郭がぼんやり分かる程度なら、インナーの色を肌に近づけるだけで足ります。黒や濃い紺のブラウスは同じ方法では分かりにくいので、腕の部分を窓にかざして、腕の線が見えるかで判断してください。
- Q. 羽織りは何枚持っていればいいですか
- 中の一枚が通る状態になっていれば、羽織りは厚みの違う2枚で秋は回ります。薄いカーディガンかシャツ1枚と、厚みのあるジャケットかニットカーディガン1枚です。朝の最低気温が15度を下回る日が続いたら厚い方、それより上なら薄い方を基本にして、職場の空調で迷う日は薄い方を手に持って出てください。
— メグラシ編集部





