オフィスカジュアル レディース|1日の仕事の中身から上下を選ぶ

**今週の手帳を開いて、仕事の中身を書き出してみてください。**来客の応対、会議の進行、オンライン会議、資料作り、荷物の受け取り、取引先へのお使い。同じ職場の同じ1日でも、中身はいくつも混ざっているはずです。
オフィスカジュアルのレディース服は、職場の決まりだけでは決まりません。決まりが同じでも、来客に向き合う人と、備品を運ぶ人では、見られる場所も傷む場所も違うからです。**上は今週いちばん改まった仕事に、下と靴は今週いちばん時間の長い仕事に合わせる。**この記事は、この順番で選ぶ手順です。
職場ごとの線の測り方はオフィスカジュアル レディース診断に、座る・立つ・歩く時間の長さで選ぶ方法はオフィスカジュアル レディース|座る・立つ・歩く時間の比率で選ぶにあります。この記事は、仕事の中身から上下の基準を分けるところを扱います。
結論:上は「いちばん改まった仕事」、下と靴は「いちばん長い仕事」に合わせる
1日の中に仕事の中身がいくつも混ざっていると、どれに合わせて服を選べばいいか迷います。迷いの多くは、上も下も同じ基準で選ぼうとすることから来ます。上と下で、合わせる仕事を分けてください。
| 服の場所 | 合わせる仕事 | 理由 |
|---|---|---|
| 上(トップス・羽織り) | 今週いちばん改まった仕事 | 人の目に入るのは主に上半身で、改まり具合は上で決まる |
| 下(パンツ・スカート) | 今週いちばん時間の長い仕事 | 下は座る・歩く・しゃがむで傷み方が決まる |
| 靴 | 今週いちばん時間の長い仕事 | 足が疲れるかどうかは、長い仕事で決まる |
| 首元と袖口 | 中身の中でいちばん手を動かす仕事 | 擦れる・汚れる場所は、手の仕事で決まる |
**改まった仕事は短くても上に効き、長い仕事は地味でも下と靴に効きます。**この2つを分けておくと、来客が1時間、資料の整理が6時間という日でも、上下がそれぞれの役目を果たします。
上と下を同じ基準で選ぶと、どちらかに無理が出ます。来客に合わせて上下とも改まった服にすると、資料の整理の6時間で膝や裾が傷みます。資料の整理に合わせて上下とも動きやすい服にすると、来客の1時間で上が軽く見えます。基準を分けるのは、この両方を避けるためです。
先に書き出す|今週の仕事を、中身ごとに時間で分ける
服を選ぶ前に、今週の仕事を書き出します。手帳でもスマートフォンのメモでも構いません。5分あれば終わります。
- 今週の5日分の予定を、時間の枠ごとに並べる
- それぞれの枠に、下の6つの中身のどれに当たるかを書く
- 中身ごとに、1週間の合計時間を出す
- いちばん改まった中身と、いちばん時間の長い中身に印をつける
| 書き出す項目 | 書き方の例 | 見るところ |
|---|---|---|
| 時間の枠 | 9時〜10時 | 30分単位でよい |
| 中身 | 来客応対、資料作り、荷物の受け取り | 6つのどれに当たるか |
| 相手 | 社外の人、上司、同じ部署の人、相手なし | 改まり具合を決める |
| 場所 | 応接室、自席、倉庫、取引先、画面の上 | 汚れや温度を決める |
| 姿勢 | 立つ、座る、しゃがむ、歩く | 下と靴を決める |
相手の欄が「社外の人」になっている枠がいくつあるかで、上の改まり具合が決まります。1週間に1枠もなければ、上を改まった側に寄せる必要はありません。
仕事の中身は6つに分けられる
職種が違っても、1日の中身はだいたい次の6つに分けられます。自分の書き出した枠を、このどれかに入れてください。
| 中身 | 例 | 服で見られる・傷む場所 |
|---|---|---|
| 向き合う | 来客応対、受付、面談、窓口 | 正面から見た上半身、首元 |
| 人前で話す | 会議の進行、発表、社内研修 | 立ち姿の全身、遠くからの輪郭 |
| 画面に映る | オンライン会議、動画での説明 | 胸から上、色、柄 |
| 手を動かす | 資料運び、備品の補充、郵便物の仕分け | 袖口、膝、裾、生地の表面 |
| 机で集中する | 入力、資料作り、電話応対 | 背中、腰まわり、袖の長さ |
| 外に出る | お使い、取引先への訪問、役所や銀行 | 靴、羽織り、天候に対する生地 |
1つの枠が2つの中身にまたがるときは、改まった側に数えてください。たとえば、来客と一緒に資料を運ぶなら「向き合う」です。
書き出しの例|同じ職場の3人の1週間
同じ職場で、同じ「オフィスカジュアル」の決まりのもとで働く3人の1週間を、中身ごとの時間で並べてみます。職種の名前は例で、自分の仕事に近い人を探すためのものです。
| 中身 | 営業の補佐をする人 | 総務・庶務をする人 | 受付と来客応対をする人 |
|---|---|---|---|
| 向き合う | 2時間 | 1時間 | 18時間 |
| 人前で話す | 0時間 | 1時間 | 0時間 |
| 画面に映る | 5時間 | 2時間 | 0時間 |
| 手を動かす | 3時間 | 14時間 | 4時間 |
| 机で集中する | 25時間 | 15時間 | 10時間 |
| 外に出る | 3時間 | 5時間 | 0時間 |
3人とも同じ職場にいるのに、上と下の基準はばらばらになります。営業の補佐をする人は、上を「向き合う」に、下と靴を「机で集中する」に合わせます。総務・庶務をする人は、上を「人前で話す」か「向き合う」に、下と靴は机と手を動かす時間がほぼ同じなので、膝を曲げやすく、座ってもしわの戻る下を選びます。受付の人は、上も下も「向き合う」に合わせます。
**職場の決まりが同じでも、正しい服が人によって違うのは、この表の形が違うからです。**周りの人と同じ服を選んで落ち着かないと感じるときは、まず自分の表を作ってみてください。
改まり具合の順に並べる|上を決める基準
6つの中身を、改まり具合の高い順に並べると、上の選び方の目安が出ます。今週の中身の中でいちばん上にあるものを探してください。
| 改まり具合 | 中身 | 上の目安 |
|---|---|---|
| 高い | 社外の人と向き合う・社外向けの発表 | 襟のある上、またはジャケットを羽織れる状態 |
| やや高い | 社内の上の役職者との会議、社内での発表 | 襟か、首元の詰まった無地のトップスに羽織り |
| 中間 | 画面に映る会議、同じ部署内での打ち合わせ | 無地か大きめの柄、首元が整う形 |
| やや低い | 机で集中する、電話応対 | 職場の決まりの範囲で、自分が動きやすいもの |
| 低い | 手を動かす、倉庫や備品の作業 | 汚れと擦れに強いもの |
**社外の人と向き合う枠が週に3回以上あるなら、上は毎日「高い」に合わせます。**週に1〜2回なら、後で書く「上を一段上げる1枚」で足ります。
長さの順に並べる|下と靴を決める基準
下と靴は、時間のいちばん長い中身で決めます。改まり具合とは関係なく、長さで並べてください。
| いちばん長い中身 | 下の目安 | 靴の目安 |
|---|---|---|
| 机で集中する | 座っても腰と膝が突っ張らないもの | 履き替えなくてよい、甲の浅すぎない靴 |
| 手を動かす | 膝を曲げやすいパンツ、裾が床に触れない丈 | かかとの低い靴 |
| 向き合う(立って応対) | 立ち姿で裾が揺れないもの | 長く立っても疲れにくい、かかと3cm前後 |
| 外に出る | 歩幅が取れる下、しわが戻る生地 | 歩く距離に合わせた低めの靴 |
| 人前で話す | 立ったときに全身がまとまる下 | 立ち姿が安定する靴 |
| 画面に映る | 映らないので、2番目に長い中身で決める | 同じく2番目で決める |
画面に映る仕事が長い人は、下と靴を2番目に長い中身で決めてください。画面の外で何をしているかのほうが、下の傷み方を決めます。
向き合う仕事|正面1〜2mで見られる
来客応対、受付、面談、窓口の仕事は、相手との距離が1〜2mで、正面から上半身を見られます。この距離では、首元の形と、生地の表面と、袖口の状態がよく見えます。
| 見られる場所 | 1〜2mで目に入ること | 選び方 |
|---|---|---|
| 首元 | 襟の形、開きの深さ、肌着の線 | 襟があるか、首元の詰まった形 |
| 生地の表面 | 毛玉、毛羽、しわ | 表面がなめらかで、しわが戻る生地 |
| 袖口 | 擦れ、伸び、汚れ | 袖口がほつれていないか、朝に確かめる |
| 胸元 | お辞儀をしたときの開き | 前かがみで鎖骨の下指3本より深く開かない |
| 手元 | 書類を渡すときの袖の位置 | 腕を伸ばして手首の骨が出る長さ |
**お辞儀をしたときの胸元は、鏡の前で前かがみになって確かめてください。**立った姿で整っていても、頭を下げると首元が前に落ちて開きが深くなることがあります。
人前で話す仕事|会議の進行・発表・社内研修
会議の進行や発表は、相手との距離が3m以上あり、立ち姿の全身を見られます。近くで見られる仕事とは違い、輪郭と色の分かれ方が目に入ります。
| 見られる場所 | 3m以上で目に入ること | 選び方 |
|---|---|---|
| 全身の輪郭 | 上下の区切りの位置 | 上の裾が腰のどこで止まるかを決めておく |
| 色の分かれ方 | 上下・羽織りの色の数 | 3色までにまとめる |
| 肩の線 | 肩の縫い目が肩先にあるか | 羽織りは肩の合うものを |
| 足元 | 靴と下の裾のつながり | 裾が靴にかかる長さか、足首が見える長さかを決める |
| 腕を上げたとき | ホワイトボードやスクリーンを指す | 腕を上げても上の裾が上がりすぎない |
発表の前には、腕を肩の高さまで上げてみてください。上の裾がウエストより上に上がるなら、下にタックインするか、着丈の長いものに替えます。
人前で話す時間が短くても、その場にいる人数が多いと、印象に残る時間は長くなります。10人以上の前に立つ予定が週に1回でもあるなら、その日の上は改まり具合「やや高い」以上にしておくと、話しているあいだ服のことを考えずに済みます。
画面に映る仕事|オンライン会議で見えるのは胸から上
オンライン会議では、画面に映るのは胸から上だけです。服の全体ではなく、首元、肩、色、柄の4つが見られます。
| 見られるもの | 画面で起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| 細かい柄 | 細い縞や細かい格子が画面でちらつく | 無地か、柄の幅が指1本より大きいもの |
| 色と背景 | 背景と色が近いと輪郭がぼやける | 白い壁なら紺・グレー、暗い壁なら明るめ |
| 首元 | 開きが深いと画面の下で肌の面が広く見える | 鎖骨が少し見えるくらいか、襟のあるもの |
| 光る生地 | 照明が当たると白く飛ぶ | 艶の強い生地は避ける |
| 肩 | 肩の縫い目が下がっていると肩が下がって見える | 肩の合う羽織りを椅子に掛けておく |
画面の自分の映りは、会議の前にカメラを立ち上げて一度見ておくと確かめられます。会議の多い日は、柄より色で変化をつけると、画面の上で整って見えます。
手を動かす仕事①|資料・備品・荷物を運ぶ
資料の箱、備品の補充、届いた荷物の受け取りなど、物を運ぶ仕事は、袖口と膝と裾と生地の表面を傷めます。1日に30分を超えるなら、下と靴をこちらに合わせてください。
| 動き | 服で起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| 箱を抱える | 袖口と胸元が箱の角で擦れる | 袖口が手首の骨より上、まくって留まる長さ |
| しゃがむ | スカートの裾が床に触れる、パンツの膝が出る | 膝を曲げやすいパンツ、膝の出にくい生地 |
| 棚の上に手を伸ばす | 上の裾が上がる | 着丈が腰骨にかかる長さか、タックイン |
| 台車を押す | 前かがみで胸元が開く | 首元の詰まった形 |
| 段ボールを開ける | 埃や紙粉が生地につく | 表面がなめらかで、払えば落ちる生地 |
**ニットの毛足が長いものは、段ボールの紙粉を拾いやすくなります。**運ぶ日が多いなら、表面の平らな編み地か、織りの生地を選んでください。
手を動かす仕事②|コピー機・郵便物・紙を扱う
コピー機のトナーの交換、郵便物の仕分け、大量の紙の束を扱う仕事では、手元と袖口が汚れやすくなります。
| 作業 | 起きやすいこと | 選び方 |
|---|---|---|
| トナーやインクの交換 | 袖口に黒い粉がつく | 袖をまくって留められる上、濃い色の袖 |
| 紙の束を揃える | 紙の端で袖口の生地が擦れる | 袖口の詰まった、ほつれにくい生地 |
| 封筒を開ける・閉じる | 手元を長く見下ろす | 首元が前に落ちない形 |
| 書類棚の出し入れ | 引き出しの金具に生地が引っかかる | 表面に引っかかりの少ない生地 |
白い袖口は、紙やトナーの汚れが目立ちます。手を動かす日が多いなら、袖の色は紺かグレーにして、白は首元に寄せると、汚れを気にせずに済みます。
袖をまくる回数が多い人は、まくった袖が肘の下で止まるかどうかも見てください。生地が柔らかすぎると、作業の途中で何度も落ちてきます。袖口に少し張りのあるものか、袖口にボタンのあるシャツ形なら、2回折り返すだけで留まります。
机で集中する仕事|入力と資料作り
入力や資料作りのように机で集中する仕事は、背中と腰まわりと袖の長さに影響します。ここは姿勢の長さで決まる部分が大きいので、詳しくは姿勢ごとの選び方に譲り、仕事の中身から見えるところだけを挙げます。
| 中身 | 起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| キーボードの入力 | 袖口が手首にかぶって机に触れる | 手首の骨が出る袖丈か、まくって留まるもの |
| 書類を見ながら書く | 前かがみで背中に横じわ | 背中にゆとりのある上 |
| 長い時間座る | 腰まわりと膝裏にしわ | しわの戻る生地の下 |
| 電話をしながら書く | 首を傾けて首元が片側に寄る | 首元の詰まりすぎない形 |
**キーボードに袖口が触れる長さは、1日で袖口の毛羽立ちを進めます。**袖が長いと感じたら、肘の少し下まで一度まくって、落ちてこないかを確かめてください。
外に出る仕事|お使い・訪問・役所や銀行
郵便局や銀行へのお使い、取引先への訪問など、外に出る仕事は、靴と羽織りと天候に対する生地を決めます。
| 外に出る中身 | 起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| 近くへのお使い(往復15分以内) | 羽織りを着たり脱いだりが増える | 手に持っても嵩張らない羽織り |
| 取引先への訪問 | 移動のあとで相手と向き合う | 着いたときにしわの戻る生地、上を一段上げる |
| 役所や銀行で待つ | 座って待つ時間が長い | 座ってもしわの残りにくい下 |
| 雨の日の外出 | 裾と靴が濡れる | 裾がくるぶしより上の丈、濡れても目立たない靴 |
| 1日に2回以上出る | 靴の疲れが出る | 低いかかと、靴底の厚い靴 |
外に出る仕事のあとに社外の人と向き合う日は、上の基準を「高い」に、下と靴の基準を「外に出る」に合わせます。上と下で合わせる仕事が違うのは、この日のためです。
10月に入ると、外に出る仕事の日に羽織りを持つかどうかで迷う朝が増えます。外にいる時間が1回15分以内なら、上着を持たずに中の1枚を少し厚くするほうが、着たり脱いだりの手間が減ります。30分を超えるなら、手に持っても嵩張らない羽織りを1枚持って出てください。
電話が多い仕事|耳元と手元
電話応対が長い仕事は、改まり具合はやや低いのに、耳元と手元に細かい影響があります。
| 影響する場所 | 起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| 耳元 | 大きな耳飾りが受話器に当たる | 耳飾りは小さいものか、受話器と反対の耳だけ |
| 首元 | 受話器を肩に挟むと襟が寄る | 襟の柔らかい形か、首元の詰まりすぎないもの |
| 手首 | 腕時計や腕輪が机に当たって音がする | 手首の飾りは片方だけ |
| 袖口 | メモを取るときに袖が机に触れる | 手首の骨が出る袖丈 |
**電話の相手には服は見えませんが、自分の動きやすさは声に出ます。**首元が気になって何度も直す服は、電話の多い日には向きません。
組み合わせの例|中身の組み合わせ別の上下
いちばん改まった中身と、いちばん長い中身の組み合わせで、上下の選び方をまとめました。自分の書き出しに近い行を探してください。
| 改まった中身 | 長い中身 | 上 | 下と靴 |
|---|---|---|---|
| 社外と向き合う | 机で集中する | 襟のある上か、ジャケット | 座ってしわの戻るパンツ、低めの靴 |
| 社外と向き合う | 手を動かす | 首元の詰まった上に、置いておく羽織り | 膝を曲げやすいパンツ、低い靴 |
| 社外と向き合う | 外に出る | 襟のある上、着いてから整える | 歩幅の取れる下、低めの靴 |
| 人前で話す | 机で集中する | 無地の上に羽織り | 立ち姿のまとまる下、安定する靴 |
| 画面に映る | 机で集中する | 無地で首元の整う上 | 座ってしわの戻る下 |
| 画面に映る | 手を動かす | 無地の上、袖をまくれるもの | 膝を曲げやすいパンツ、低い靴 |
| 同じ部署内だけ | 手を動かす | 汚れに強い上 | 膝を曲げやすいパンツ、低い靴 |
| 同じ部署内だけ | 机で集中する | 職場の決まりの範囲で動きやすい上 | 座ってしわの戻る下 |
上を一段上げる1枚|職場に置いておく
来客や社外の会議が週に1〜2回なら、毎日の上を改まった側に寄せる必要はありません。上を一段上げる1枚を、職場の椅子の背かロッカーに置いておきます。
| 置いておく1枚 | 一段上がる理由 | 合わせやすい下 |
|---|---|---|
| 紺の無地のジャケット | 肩の線と襟で改まって見える | ほとんどの色のパンツとスカート |
| グレーの襟のあるカーディガン | 襟があり、羽織るだけで済む | 黒、紺、ベージュの下 |
| 前を留められる短い丈の羽織り | 前を留めると首元が整う | 細めのパンツ、膝下のスカート |
| 襟のあるシャツ形の羽織り | 首元に襟の線が足される | 無地の下 |
**置いておく1枚は、手持ちの下のどれと合わせても色がぶつからないものにしてください。**紺かグレーなら、ほとんどの日に使えます。
10月の職場で起きること|朝晩と室内の差
10月は、朝晩の外の空気が冷たくなる一方で、室内の温度はまだ一定ではありません。仕事の中身によって、感じる温度も違います。
| 中身 | 10月に起きること | 調整のしかた |
|---|---|---|
| 机で集中する | 座ったままで、手元と足元が冷える | 膝に掛けられる薄い羽織りを置く |
| 手を動かす | 動いて温まり、羽織りを脱ぐ | 脱いで腰に巻かず、椅子に掛けられる薄手 |
| 外に出る | 外と室内の出入りが増える | 手に持っても嵩張らない羽織り |
| 向き合う | 応接室の温度が自席と違う | 上を一段上げる1枚が防寒も兼ねる |
| 倉庫や備品の部屋 | 空調のない場所で寒い | 中に薄い1枚を足せる上 |
冷房が止まって暖房が入るまでの服の組み方はオフィスカジュアル 女性の10月にまとめてあります。
生地の選び方|仕事の中身ごとの向き不向き
同じ形でも、生地によって仕事の中身との相性が変わります。いちばん長い中身で、下と上の生地を選んでください。
| 生地の性質 | 向く中身 | 向かない中身 |
|---|---|---|
| 表面がなめらかで、しわが戻る | 向き合う、外に出る | とくになし |
| 表面に毛足がある編み地 | 机で集中する | 手を動かす(紙粉や埃を拾う) |
| 張りがあって形が崩れにくい | 人前で話す、向き合う | 長く座る(腰まわりにしわが残る) |
| 柔らかく伸びる | 手を動かす、机で集中する | 人前で話す(輪郭がぼやける) |
| 艶が強い | 人前で話す(遠くで映える) | 画面に映る(光が飛ぶ) |
| 家で洗える | 手を動かす、外に出る | とくになし |
生地を手で確かめるときは、握って5秒離し、しわが残るかを見てください。残るものは、座る時間が長い仕事には向きません。
靴の選び方|歩く距離と立つ時間
靴は、いちばん長い仕事に合わせます。ここでは、仕事の中身ごとに1日に歩く距離と立つ時間の目安から選びます。
| 1日の動き | かかとの高さの目安 | 靴の形 |
|---|---|---|
| ほとんど座っている | 0〜5cm | 甲が浅すぎず、脱げにくいもの |
| 立って応対する時間が2時間以上 | 2〜4cm | かかとが太く、底に厚みのあるもの |
| 歩く距離が1日2km以上 | 0〜3cm | 底が平らで、甲を覆う形 |
| しゃがむ・運ぶが多い | 0〜2cm | つま先に余裕があり、脱げない形 |
| 人前で話す | 2〜5cm | 立ち姿が安定する、かかとの太いもの |
歩く距離が分からないときは、スマートフォンの歩数の記録を1週間分見てください。勤務時間の中の歩数が1日4,000歩を超えている日が多いなら、かかとの低い靴を基準にします。
職場で履き替える人は、通勤の靴と職場の靴を分けて考えてください。職場の靴を、いちばん長い仕事に合わせます。スニーカーを履くときの目安はオフィスカジュアルスニーカーにあります。
どちらとも取れるとき①|来客は月に数回、普段は手を動かす
総務や庶務の仕事では、普段は備品や郵便物を扱い、月に数回だけ来客の応対をすることがあります。どちらに合わせるか迷うときは、来客の連絡がどれくらい前に来るかで決めてください。
| 来客の連絡 | 選び方 |
|---|---|
| 前日までに分かる | 来客の日だけ上を「高い」にする。普段は手を動かす側 |
| 当日の朝に分かる | 職場に上を一段上げる1枚を置く |
| 突然来ることがある | 上を「やや高い」に寄せ、袖をまくれる形にする |
| 来客の応対を別の人がすることもある | 普段は手を動かす側。置いておく1枚だけ用意 |
突然の来客がある職場では、上だけは毎日一段上げておくと、慌てずに済みます。下と靴は、手を動かす側のままで構いません。
どちらとも取れるとき②|日によって仕事の中身が大きく違う
月曜は会議の進行、火曜は倉庫の棚卸し、水曜は取引先への訪問、というように、日によって中身が大きく違う人もいます。この場合は、1週間ではなく1日ずつ、上下の基準を決めてください。
| 日の中身 | その日の上 | その日の下と靴 |
|---|---|---|
| 会議の進行が中心 | 無地に羽織り | 立ち姿のまとまる下 |
| 棚卸しや片付けが中心 | 汚れに強い上 | 膝を曲げやすいパンツ、低い靴 |
| 訪問が中心 | 襟のある上 | 歩幅の取れる下、低めの靴 |
| 机の仕事が中心 | 職場の範囲で動きやすい上 | 座ってしわの戻る下 |
1日ずつ決めると、前の晩に考えることが増えます。それを減らすために、後で書く「1週間の組み方」で、曜日ごとの組み合わせを固定しておきます。
どちらとも取れるとき③|周りの人と自分の仕事の中身が違う
同じ部署でも、自分だけが来客の応対をする、自分だけが倉庫に出入りする、ということがあります。周りの人の服に合わせると、自分の仕事には合わないことがあります。
| 自分の状況 | 周りとの釣り合いの取り方 |
|---|---|
| 自分だけが来客の応対をする | 上は一段上げ、下と靴は周りと同じ範囲に |
| 自分だけが手を動かす仕事をする | 下と靴は自分の仕事に合わせ、上の色を周りと近づける |
| 自分だけが外に出る | 羽織りと靴を自分の仕事に合わせる |
| 自分だけが画面に映る会議が多い | 上の色と柄を自分の会議に合わせる |
**周りと違って見えるのが気になるときは、色を周りに寄せてください。**形は自分の仕事に合わせ、色の濃さを周りと近づけると、違いが目立ちにくくなります。職場ごとの線の引き方はビジネスカジュアル レディースでも扱っています。
1週間の組み方|曜日ごとの仕事で、前の晩に決める
仕事の中身が曜日である程度決まっている人は、曜日ごとに上下の基準を固定してしまうと、前の晩に迷う時間が減ります。
| 曜日 | 中身の例 | 上の基準 | 下と靴の基準 |
|---|---|---|---|
| 月 | 週初めの会議の進行 | やや高い | 立ち姿のまとまる下 |
| 火 | 資料作り | やや低い | 座ってしわの戻る下 |
| 水 | 取引先への訪問 | 高い | 歩幅の取れる下、低めの靴 |
| 木 | 備品の補充と郵便物 | 低い | 膝を曲げやすいパンツ、低い靴 |
| 金 | オンライン会議が多い | 中間(無地) | 2番目に長い中身で |
表の「中身の例」の欄を、自分の書き出しで埋めてください。基準が決まれば、その基準に合う手持ちの服は、曜日ごとに2〜3通りに絞られます。
手持ちを仕事の中身で並べ直す
最後に、手持ちの服を仕事の中身で並べ直します。クローゼットの前で10分ほどの作業です。
- 上を、改まり具合の「高い・中間・低い」の3つに分ける
- 下を、「座る仕事向き・手を動かす仕事向き・外に出る仕事向き」の3つに分ける
- 靴を、かかとの高さと歩きやすさで2つに分ける
- 自分のいちばん長い中身に合う下と靴が、何点あるかを数える
| 数えた結果 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
| 長い中身に合う下が3点以上 | 足りている | 上の改まり具合を確かめる |
| 長い中身に合う下が1〜2点 | 回すと傷みが早い | 下を1点足す |
| 改まった中身に合う上が0点 | 来客や会議の日に困る | 上を一段上げる1枚を用意 |
| 低い上ばかりで高い上が無い | 普段は困らないが急な予定に弱い | 置いておく1枚から足す |
**足りないのが下なのか上なのかが分かれば、買い足すものは1点に絞れます。**同じ形の服が増えていく原因の多くは、足りない場所を確かめずに買うことです。
よくある行き違い
**「オフィスカジュアルは、職場の決まりに合わせればいい」。**決まりは範囲を示すだけで、その中で何を選ぶかは、仕事の中身で変わります。同じ決まりの職場でも、来客に向き合う人と荷物を運ぶ人では、合う服が違います。
**「来客がある日に合わせて、毎日きちんとした服を着るべき」。**来客が週に1〜2回なら、上を一段上げる1枚を職場に置いておけば足ります。毎日改まった側に寄せると、手を動かす日に服を傷めます。
**「画面に映るから、上だけ整えればいい」。**画面に映る時間が長くても、下と靴は画面の外の仕事で傷みます。下は2番目に長い中身で決めてください。
**「動く仕事の日は、オフィスカジュアルの範囲から外れてもいい」。**動きやすさは、形と生地で取れます。膝を曲げやすいパンツ、袖をまくれる上、低いかかとの靴は、どれも職場の範囲の中にあります。
**「仕事の中身が変わったら、服を全部買い直さないといけない」。**異動や担当替えで中身が変わっても、入れ替えるのは基準が変わった場所だけです。来客が増えたなら上を、運ぶ仕事が増えたなら下と靴を、1点ずつ足していけば足ります。まず新しい仕事の1週間を書き出して、表のどの行が変わったかを確かめてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 職場の決まりはオフィスカジュアルなのに、人によって服がばらばらです。何に合わせればいいですか
- 周りの人ではなく、自分の仕事の中身に合わせてください。同じ職場でも、受付や来客応対をする人と、倉庫や備品の管理をする人では、見られる場所も傷む場所も違います。服がばらばらに見えるのは、それぞれが自分の仕事に合わせている結果であることが多いです。今週の仕事を書き出して、いちばん改まった仕事で上を、いちばん長い仕事で下と靴を決めると、職場の決まりの範囲に収まりながら、自分の1日に合った服になります。
- Q. 来客が月に2〜3回しかありません。そのためにきちんとした服を毎日着るべきですか
- 毎日寄せる必要はありません。来客や社外の会議が週に1回より少ないなら、普段は自分のいちばん長い仕事に合わせた服を着て、ジャケットか襟のある羽織りを1枚、職場の椅子かロッカーに置いておけば足ります。来客の連絡が入ったら、その1枚を羽織るだけで上が一段上がります。置いておく1枚は、手持ちの下のどれとも色がぶつからない紺かグレーにしておくと、どの日でも使えます。
- Q. 資料や荷物を運ぶことが多く、きれいめの服がすぐ汚れたり傷んだりします
- 運ぶ仕事が1日に30分を超えるなら、下と靴をそちらに合わせてください。スカートより膝を曲げやすいパンツ、裾が床に触れない丈、かかとの低い靴が向きます。上は、袖口が手首の骨より上で止まるか、まくって留まる長さを選ぶと、箱の角や紙で袖口が擦れにくくなります。生地は、表面に毛羽の少ない、こすれに強いものを。来客がある日だけ、上に1枚重ねて改まり具合を上げる形にすると、汚れを気にせず動けます。
- Q. オンライン会議が多い日は、何を気をつければいいですか
- 画面に映るのは胸から上なので、首元と肩まわりと色を見ます。細かい縞や細かい格子は、画面の上でちらついて見えることがあるので、会議の多い日は無地か大きめの柄にしてください。首元は、鎖骨が少し見えるくらいの開きか、襟のあるものが画面で整って見えます。色は、背景の壁と近い色だと輪郭がぼやけるので、壁が白なら紺やグレー、壁が暗いなら明るめの色を選ぶと、顔まわりがはっきりします。
— メグラシ編集部





