オフィスカジュアル レディース|秋のブーツ出社を丈と音で見分ける

**あなたの手持ちのブーツが、筒の高さがくるぶしから指4本ぶん以内で、底がゴム、表面に目立つ金具がないなら、オフィスカジュアルの職場にそのまま履いていけます。**迷うのは、それより筒が長い1足、底が厚い1足、歩くと音がする1足です。
朝が冷えてくると、ブーツを出したくなります。けれど、職場で浮かないかが気になって、結局いつものパンプスを選んでしまう。秋の通勤でよく聞く迷いです。
ブーツがオフィスカジュアルで通るかどうかは、ブーツという種類で決まるのではありません。1足ずつ、筒の高さ・裾との隙間・かかとの音を測れば、その職場で通るかが分かります。この記事では、手持ちの1足を玄関で確かめる順番で書いていきます。
気温に合わせた重ね方はオフィスカジュアル レディース 秋|朝の気温と席の空調で重ねるに、コートを脱いだあとの整え方は冬のオフィスカジュアル レディースにまとめています。ここでは足元だけを扱います。
結論:迷わず通るのは、くるぶしから指4本ぶんまでのショートブーツ
まず、迷わず通る1足の条件を置きます。次の4つがそろっていれば、来客のある日でも気にせず履いて大丈夫です。
1つ目は筒の高さです。くるぶしの出っぱりの上に、指を横にして4本並べてください。その上端より下で筒が終わるなら、パンツの日はほぼ隠れ、スカートの日も足首の延長として見えます。目安は約7cmです。
2つ目は底です。横から見て、靴底の厚みが2cm以内で、ゴムが張ってあるもの。かかとの音が小さく、床を傷つける心配もありません。
3つ目は表面です。革調でもスエード調でも、無地で、縫い目が目立たないこと。色は黒、焦げ茶、濃い灰色のどれか。
4つ目は金具です。ファスナーの引き手、ベルトの留め具、飾りの鋲を数えて、外から見える金具が2つ以内であること。
この4つのうち、どれか1つでも外れる1足が「迷う1足」です。外れた場所によって、どう扱えばいいかが変わります。以下で1か所ずつ見ていきます。
| 測る場所 | 迷わず通る | 判断が割れる | 職場を選ぶ |
|---|---|---|---|
| 筒の高さ | くるぶしから約7cmまで | ふくらはぎの下まで | 膝下まで |
| 裾との隙間 | 隠れる、または5cm以上離れる | 2〜4cmだけ見える | 筒の上端が裾と重なって段になる |
| 底の厚み | 2cm以内のゴム | 2〜3cm、溝が浅い | 3cm以上、溝が深い |
| かかとの音 | 10歩でほぼ聞こえない | 自分にだけ聞こえる | 周りが振り向く |
| 外から見える金具 | 2つ以内 | 3〜4つ | 5つ以上、または鋲・チェーン |
この表は答えではなく、どこを測ればいいかを示すためのものです。同じ「判断が割れる」でも、職場によって通ったり通らなかったりします。その分かれ方を、次から書いていきます。
先に職場の足元を3人ぶん見ておく
自分の1足を測る前に、職場で基準になりそうな人の足元を、3人ぶんだけ見ておいてください。
見る相手は、自分より少し上の立場の人、来客対応の多い人、いちばんきちんとしている人の3人です。この3人がブーツを履いているか。履いているなら、どのくらいの筒の高さか。それだけ覚えておけば十分です。
3人のうち1人でもショートブーツを履いているなら、あなたも同じ高さまでは問題ありません。3人ともパンプスやローファーで、ブーツを履いている人を見かけないなら、最初は筒が完全に隠れるパンツの日から始めてください。
秋は、職場の足元が切り替わる時期です。最初の1週間で誰がブーツに替えたかを見ておくと、その年の職場の空気がだいたい分かります。
境目1|筒の高さは、くるぶしから何センチか
筒の高さは、ブーツの印象をいちばん大きく変える場所です。測り方は簡単で、ブーツを履いて立ち、くるぶしの出っぱりの中心から筒の上端までを、定規か指で測ります。
約7cmまでなら、パンツの日はまず隠れます。スカートの日も、足首まわりの延長として見えるので、パンプスの日とほとんど同じ扱いになります。
7〜15cm、つまりふくらはぎのいちばん細いところあたりまでの筒は、判断が割れます。パンツの日は裾で隠れることが多いのですが、座ったときに裾が上がって、筒の上端がのぞきます。デスクで脚を組んだ瞬間に見えるのは、この長さです。
15cmより上、ふくらはぎのふくらみを越えて膝下まで届くものは、ロングブーツです。これはスカートと組む前提の靴になります。パンツの裾に入れると、裾の中で段ができて、座ったときにひざ下がもたつきます。
筒の高さで迷ったときは、椅子に座って、パンツの裾がどこまで上がるかを見てください。座った状態で筒の上端が見えなければ、その組み合わせはほぼ通ります。
境目2|スカートやパンツの裾と、筒の上端の隙間
筒の高さ以上に印象を左右するのが、服の裾と筒の上端の関係です。ここは鏡の前で、正面と横から見て確かめます。
いちばん落ち着いて見えるのは、隙間がないか、5cm以上離れているかのどちらかです。パンツの裾が筒をすっぽり覆っているか、スカートの裾とブーツの上端の間に、脚かタイツがはっきり見えているか。
迷うのは、隙間が2〜4cmだけのときです。スカートの裾とブーツの上端がほとんど接しているように見えて、歩くたびに見えたり隠れたりする。これがいちばん落ち着かない見え方になります。
この場合は、どちらかを動かしてください。スカートを長いものに替えて筒を覆うか、ブーツを短いものに替えて隙間を広げるか。タイツの色をスカートかブーツのどちらかに寄せると、隙間が目立たなくなるので、手持ちを替えずに済むこともあります。
パンツの日は、裾が筒の上に乗るのか、筒の中に入れるのかで見え方が変わります。オフィスカジュアルでは、裾が筒の上に乗るほうが圧倒的に落ち着きます。筒の中に入れる着方は、外歩きの日の着方です。
境目3|底の厚みと、かかとの音を静かな廊下で10歩
見た目では通るのに、職場で浮くブーツがあります。原因の多くは音です。
試し方は、家の中のいちばん静かな廊下か、フローリングの部屋で、普段の速さで10歩歩くことです。自分の足音が気にならなければ通ります。自分にだけ聞こえるなら、カーペットの職場は通り、タイルや木の床の職場では気になります。家族が振り向くほど響くなら、その1足は職場では履かないでください。
音の原因は、ほとんどがかかとの先端です。硬い樹脂や木の積み上げで、ゴムが張っていない。底全体が硬く、歩くたびにパタンと鳴る。この2つです。
底の厚みは、横から見て靴底が2cm以内なら、音も見た目も問題になりにくい厚さです。2〜3cmで溝が浅いものは、職場の床次第。3cmを超えて溝が深いものは、ワーク系の顔が強くなるので、来客のある日は避けたほうが無難です。
音が気になる1足は、修理店でかかとにゴムを貼ってもらうだけで、通る1足に変わることがあります。見た目が気に入っているなら、先に直すことを考えてください。
紐で編み上げるワーク系の1足はどうするか
底の厚みで判断が割れる靴の代表が、紐で編み上げるワーク系のブーツです。秋になると街で見かける機会が増え、手持ちにある人も多いはずです。
この1足を職場で履けるかは、底の厚みと紐の数の2つで見ます。底が3cmを超え、靴の縁が横にはっきり張り出しているなら、来客のない内勤の日だけにしてください。底が2cm台で、縁がほとんど張り出していないなら、パンツの裾で筒と紐が半分以上隠れる日に限って通ります。
紐は、穴の数を数えます。片側に7つ以上の穴があって、足首より上まで紐が続くものは、どうしても作業靴の顔になります。穴が5つ以内で、紐が本体と同じ色なら、遠目には紐が目立ちません。紐を本体と同じ色の細いものに替えるだけで、印象がひとつ落ち着くこともあります。
もう1つ、ワーク系の1足は脱ぎ履きに時間がかかります。紐をほどいて結び直すまでに1分以上かかるなら、座敷や健康診断のある日には履かないでください。内側にファスナーが付いているタイプなら、紐を結んだまま脱げるので、この心配はなくなります。
境目4|色と表面:革調とスエード調の違い
色は、黒、焦げ茶、濃い灰色、濃い紺あたりなら、どれでも通ります。迷うのは明るい茶色、白、ベージュ系です。
明るい色のブーツは、服の色によっては足元だけが浮きます。確かめ方は、全身を鏡に映して、目を細めて見ることです。足元が最初に目に入るなら、その日の服とは合っていません。服の中にブーツと近い明るさの色が1か所あれば、浮かずに済みます。
表面は、つるっとした革調のほうがきちんと見え、起毛したスエード調のほうがやわらかく見えます。オフィスカジュアルでは、どちらでも通ります。
注意したいのは、スエード調の毛並みが寝てしまったり、白っぽく擦れていたりするときです。古びた印象が出るのは、形よりもこの擦れからです。出社の前の日に、毛の流れをブラシで一方向にそろえておいてください。
型押しやエナメルのような強い艶は、オフィスカジュアルでは目立ちます。来客のある日は、艶の弱いものを選んでください。
色で迷うときは、その日のパンツかタイツに寄せる
黒と焦げ茶のどちらを履くかで迷う朝は、その日のパンツかタイツの色を見てください。パンツが黒や濃い灰色なら黒のブーツ、パンツが茶色やベージュ寄りなら焦げ茶のブーツ。下半身の色とブーツの色が近いほど、足元が一続きに見えて、ブーツという靴の存在感が小さくなります。
反対に、パンツとブーツの色が離れていると、裾のところで色が切り替わり、足元に目が集まります。職場で目立たせたくない日は、色を寄せる。少し見せたい日は、色を離す。この使い分けができると、同じ1足でも職場での見え方を自分で調整できます。
境目5|金具・ベルト・ステッチの数
ブーツに付いている飾りは、多いほど遊びの靴に寄っていきます。
数えるのは、外から見える金具です。ファスナーの引き手、ベルトの留め具、飾りの鋲、チェーン。内側のファスナーは、立ったときに見えなければ数えません。
2つ以内なら、ほとんどの職場で気になりません。3〜4つなら、内勤の日向き。5つ以上、または鋲やチェーンが付いているものは、職場ではなく週末の1足として分けておいてください。
太い糸で縫い目が目立つステッチも、遊びの印象を強めます。色の違う糸で縫ってあるものは、金具1つぶんと数えると判断しやすくなります。
迷うとき① サイドゴアブーツは通るか
サイドゴアブーツは、秋にいちばん相談が多い1足です。脱ぎ履きが楽で、筒が短く、職場にも履いていきたい。けれど、カジュアルすぎないかが気になる。
判断の分かれ目は3つあります。
1つ目は、ゴムの部分の色です。本体と同じ色なら、遠目にはゴムが見えず、すっきりしたショートブーツとして見えます。本体と違う色、たとえば茶色の本体に黒のゴムなら、作業靴寄りの顔になります。
2つ目は、つま先の形です。丸く大きく張り出したつま先は外歩き向き、少し細くなっていくつま先は街向き。横から見て、つま先が床から浮き上がるように反っているものも、外歩き寄りです。
3つ目は、底です。溝が深く、底の縁が横に張り出しているものは、山や雨の日の靴に見えます。縁が本体からほとんど出ていないものは、職場で通ります。
3つとも街向きなら、そのサイドゴアはオフィスカジュアルで通ります。1つでも外歩き寄りなら、パンツの裾で筒が半分以上隠れる日から試してください。裾から見えるのがつま先と底だけなら、印象はかなりやわらぎます。
ここで判断が割れやすいのが、「通るけれど、自分の服と合っているか」です。サイドゴアは筒がまっすぐで、足首にしまりがありません。細身のパンツと合わせると、裾が筒の上で溜まり、足首まわりが太く見えます。サイドゴアの日は、裾がまっすぐ落ちるパンツか、少し広がるパンツを選ぶと、筒が裾の中に収まります。
スカートの日のサイドゴアは、スカートの丈で判断します。ふくらはぎの真ん中より下まである長いスカートなら、筒とスカートの間に見える脚が短く、タイツを同じ色にすれば一続きに見えます。膝が見える丈のスカートとサイドゴアは、オフィスカジュアルの中ではいちばん遊びに寄る組み合わせです。来客のない日に限ってください。
どうしても判断がつかないときは、そのブーツで出社して、席に着いたら一度だけ周りを見回してください。同じくらいカジュアルな足元の人が1人でもいれば、その職場では通っています。
迷うとき② ロングブーツは、スカートの日だけにするか
ロングブーツは、秋から冬にかけて履きたくなる靴です。脚が冷えず、スカートの日の足元が決まる。けれど、オフィスカジュアルでは判断がいちばん割れる靴でもあります。
まず、職場を見てください。基準の3人の中にロングブーツを履いている人がいるか。いなければ、あなたが最初の1人になる必要はありません。
履く場合の条件は、スカートの裾がブーツの上端より5cm以上下にあることです。膝が隠れるくらいの長いスカートなら、ブーツの上端は裾に隠れ、スカートの下から筒が続いているだけに見えます。これがいちばんきちんと見える組み合わせです。
逆に、膝上のスカートとロングブーツの組み合わせは、オフィスカジュアルの範囲を外れやすくなります。脚の見える面積が少なくても、筒の上端と裾の間の短い隙間が、遊びの印象を強くします。
もう1つ見ておきたいのは、筒と脚の隙間です。歩いたときに筒の上端がパカパカと揺れるなら、筒が脚に対して広すぎます。その1足は、パンツの裾の上から合わせる日には向きません。逆に、筒の上端に指が1本も入らないなら、夕方に脚がきつくなります。指1本が入るくらいがちょうどいい幅です。
膝が見えるか見えないかで、通り方が変わる
ロングブーツの日にいちばん気をつけたいのは、座ったときの膝です。立っているときはスカートの裾がブーツの上端を覆っていても、椅子に座るとスカートが上がって、膝とブーツの上端が同時に見えることがあります。
確かめ方は、家で椅子に座って、正面から鏡を見ることです。膝がスカートに隠れていれば、その組み合わせは会議の日でも通ります。膝が出て、ブーツの上端との間に短い隙間ができるなら、その日はスカートを長いものに替えるか、ブーツを短いものに替えてください。
もう1つ、ロングブーツは筒が長いぶん、色の面が大きくなります。黒のロングブーツに黒のタイツ、黒のスカートを合わせると、下半身が1色の大きな面になり、重く見えることがあります。この場合は、スカートを灰色や茶色に替えて、ブーツとの間に明るさの差を1段つけると、上下の釣り合いが取れます。
パンツの日にロングブーツを合わせるなら、裾を筒の中に入れる着方になります。これは外回りの多い日や、雨で裾を汚したくない日向きの着方です。内勤の日の着方としては、目立ちすぎます。
迷うとき③ 来客・外出のある日に履くか
普段の内勤なら通る1足でも、来客や外出のある日はどうするか。ここで迷う人も多いはずです。
判断は、相手と会う場所で分けます。
自分の職場の会議室に相手が来る日は、普段の1足で構いません。相手から見えるのは、机の上の上半身と、立って挨拶するほんの数秒の全身だけです。ブーツの筒は、パンツの裾に隠れているなら目に入りません。
相手の会社に出向く日は、迷う1足を避けてください。受付で待つ時間、エレベーター、廊下と、相手の目に全身が映る時間が長くなります。サイドゴアのような判断が割れる靴よりも、黒のショートブーツか、パンプスを選ぶほうが安心です。
迷うのは、外出の予定が当日になって入ることがある職場です。営業の同行や、取引先への急な訪問。こういう可能性がある職場では、判断が割れる1足を履くのは週の後半、予定が見通せる日に寄せてください。週の前半に履くなら、筒が完全に隠れるパンツの日を選んでおくと、急な外出でも困りません。
食事を伴う場では、座敷に通される可能性も考えておきます。脱ぎ履きに30秒以上かかるブーツは、その日の靴にしないでください。玄関で全員を待たせる時間は、思っている以上に長く感じます。
職場の誰も履いていないとき
基準の3人がだれもブーツを履いていない職場もあります。この場合、ブーツは避けるべきなのか。
答えは、筒が完全に隠れるならいい、です。パンツの日に、裾が筒を全部覆い、立っても座っても筒の上端が見えないなら、周りから見えるのはつま先だけです。つま先が丸すぎず、色が黒か焦げ茶なら、ローファーやパンプスと見分けがつきません。
スカートの日や、裾の短いパンツの日にブーツを見せるのは、職場の誰かが先にブーツを履きはじめてからにしてください。秋が深まるにつれ、多くの職場で誰かが最初の1足を出します。それを待ってから合わせても遅くありません。
デスクで一日履くときの困りごと
ブーツで出社したとき、見た目より困るのが、一日中履いたままになることです。
いちばん多いのが、夕方の足のきつさです。朝ちょうどよかった筒や甲が、夕方には窮屈に感じる。これは、朝に試し履きして選んだブーツほど起こりやすくなります。買うときは、できれば夕方に試してください。手持ちの1足なら、ファスナーやゴムで甲まわりを調整できるかを確かめておきます。
次に、室内の暖かさです。秋口の職場は、まだ冷房が残っていたり、日差しで暑かったりします。ブーツの中が蒸れて気になるなら、靴下を綿や薄いウールのものにするだけでかなり変わります。
足が冷えやすい人は、反対に、夕方になると職場の床からの冷えが気になることもあります。秋の後半になると、窓際や出入り口の近くの席は、足元だけ冷えることが多くなります。こういう席なら、ブーツのまま過ごすほうが楽です。自分の席が暑いのか寒いのか、足元の温度を一度確かめてから、履き替えの運用を決めてください。
いちばん確実なのは、会社に室内履きを1足置いておくことです。席に着いたら履き替えて、会議や外出のときだけブーツに戻す。この運用ができるかどうかは、脱ぎ履きが30秒以内でできるかで決まります。ファスナーが内側にあるか、サイドゴアのように足を入れるだけで履けるか。紐を結び直す必要があるブーツは、この運用に向きません。
室内履きは、職場の床と同じくらい目立たない色を選んでください。黒か濃い灰色の、かかとのある室内履きなら、席を立って少し歩いても、足元だけがくだけて見えることはありません。会議に出るときにブーツへ戻すかどうかは、会議室が同じ階にあるか、来客がいるかで決めれば十分です。
健康診断や、更衣室で着替える日、座敷の会議がある日も同じです。脱ぎ履きに時間がかかるブーツは、その日は避けてください。
パンツの日とスカートの日で、裾とタイツをどう合わせるか
同じ1足でも、下に何を着るかで通り方が変わります。パンツの日は裾の長さ、スカートの日はタイツの色。見るところを1つに絞ると、朝の迷いが短くなります。
パンツの日は、裾がどこで止まるかを先に決める
パンツの日にブーツを合わせるとき、迷うのは裾の長さです。
いちばん落ち着くのは、立った状態で裾がブーツの甲に軽く触れる長さです。裾がブーツの筒をすっぽり覆い、前から見ると、パンプスの日とほとんど同じ足元に見えます。
裾がそれより短く、くるぶしのあたりで止まるパンツの場合、筒の上端がのぞきます。このとき、筒の上端と裾の間に脚が見えるかどうかで印象が変わります。タイツや靴下がブーツと同じ色なら、ブーツが長く続いて見え、すっきりまとまります。肌の色や明るい靴下がのぞくと、そこに目が止まります。
裾の広いパンツは、ブーツとの相性がいい形です。裾が筒の上にふわりと乗り、筒の形がほとんど見えなくなります。細身のパンツは、裾が筒の上で溜まってしわになりやすいので、筒の細いブーツを選ぶか、裾をブーツの手前で止めるか、どちらかにしてください。
スカートの日は、タイツの色をどちらに寄せるか
スカートの日は、タイツの色で印象が大きく変わります。
いちばん失敗が少ないのは、タイツをブーツと同じ色にすることです。黒のブーツに黒のタイツなら、脚からブーツまでが一続きに見え、スカートの裾との間に余計な境目ができません。
肌の色に近いストッキングを合わせる場合は、ブーツの筒の上端で色が切り替わります。このとき、スカートの裾と筒の上端が近すぎると、境目が2本並んで見えて落ち着きません。裾と筒の上端は、5cm以上離すか、裾で筒を覆うか、どちらかにしてください。
タイツの厚さは、秋の入り口なら30デニールくらいの透け感のあるもの、冬が近づいたら60デニール以上の透けないものが目安です。透け感のあるタイツは脚の形が出て、透けないタイツは面としてまとまります。ブーツとのつながりがきれいなのは、透けないほうです。
雨の日と晴れの日を、1足で兼ねられるか
秋は雨の日が増えます。雨の日用のブーツを1足と、晴れの日用のブーツを1足、分けて持つべきか。迷う人も多いはずです。
1足で兼ねられるのは、表面が革調で撥水の手入れがしてあり、底がゴムで溝が浅いブーツです。この条件なら、雨の日にもそのまま履けて、晴れの日に職場で浮くこともありません。
スエード調のブーツは、撥水スプレーをしていても、強い雨の日は避けたほうが無難です。濡れると色が変わり、乾いたあとに毛並みが乱れます。
本格的な雨の日用の長靴型のブーツは、職場で履き替える前提の靴です。通勤の間だけ履いて、職場ではパンプスか室内履きに替える。雨用のブーツの丈と職場での履き替えについては、レインブーツコーデ 通勤に分けて書いています。
秋の入り口と、冬の立ち上がりで替えるところ
同じブーツでも、季節の進み方で合わせ方が変わります。
秋の入り口、まだ日中が暖かい時期は、ブーツが服より重く見えやすい時期です。この時期は、筒の短いショートブーツか、つま先とかかとが少し開いたブーティから始めてください。服は軽い素材でも、足元にブーツがあるだけで秋に見えます。色は焦げ茶やスエード調のやわらかい表情のものが合います。
朝晩の冷え込みが強まって、ジャケットやコートを羽織りはじめたら、ブーツの出番が本格的になります。この頃には、服の生地にも厚みが出てくるので、ブーツの重さと釣り合います。筒の少し長いもの、黒の革調のものが合わせやすくなります。
冬の立ち上がりの頃には、コートの丈とブーツの関係も見ておきたいところです。膝下まであるコートとショートブーツの組み合わせでは、コートの裾とブーツの間に脚が長く見えて、足元が冷たく見えます。この時期は、タイツを厚くするか、筒を少し長くするかで、この間をつないでください。コートの選び方はスーツに合うコート 女性の考え方が、オフィスカジュアルにもそのまま使えます。
買い足すなら、最初の1足はどれにするか
まだ仕事用のブーツを持っていないなら、最初の1足は次の条件で選ぶと、外れがありません。
筒はくるぶしから約7cmまで。色は黒か焦げ茶。表面は艶の控えめな革調。底は2cm以内のゴムで、かかとの先にもゴムが張ってあるもの。ファスナーは内側にあり、外から見える金具は1つ以内。
この条件の1足なら、パンツの日もスカートの日も、来客の日も、雨の日も履けます。そこから2足目を足すなら、職場の空気を見て、サイドゴアかロングブーツか、どちらかを選んでください。
2足目で迷うときは、1足目と反対側に振ってください。1足目が黒の革調なら、2足目は焦げ茶のスエード調。1足目が筒の短いものなら、2足目は少し筒の長いもの。性格の近い2足を持っても、履ける日の幅は広がりません。
売り場で試すときは、仕事に着ていくパンツを1本はいて行くと判断が早くなります。裾が筒の上にどう乗るか、座ったときに筒の上端が見えるか。その場で椅子に座らせてもらって確かめれば、家に帰ってから迷うことがなくなります。
最初からロングブーツやワーク系の1足を選ぶと、履ける日が限られます。秋の通勤でいちばん頼りになるのは、目立たないショートブーツです。
玄関で確かめる順番
最後に、朝、玄関で迷ったときの確かめ方を、順番に並べておきます。
まず、筒の高さを指で測る。くるぶしから指4本ぶんまでなら、次へ。それより長いなら、その日の服の裾で筒が隠れるかを見ます。
次に、裾と筒の上端の隙間を見る。隠れているか、5cm以上離れているなら、次へ。2〜4cmなら、スカートかタイツを替えます。
次に、その日の予定を思い出す。相手の会社に出向く日、座敷のある日、健康診断の日なら、迷う1足は置いていきます。
最後に、廊下で数歩歩いてみる。音が気にならなければ、そのまま出かけて大丈夫です。
4つのうち、どれか1つで引っかかったら、その日は迷わず別の靴にしてください。引っかかった理由を覚えておけば、次に同じ1足を履くときは、その理由が当てはまらない日を選べます。裾の長いパンツの日、来客のない日、床がカーペットの会議室の日。1足ずつ「通る日」が分かってくると、秋の足元はずっと楽になります。
この4つを玄関で確かめるのにかかる時間は、1分もありません。ブーツが仕事で通るかどうかは、ブーツという種類ではなく、その日の1足と、その日の服と、その日の予定の組み合わせで決まります。
よくある問い
- Q. オフィスカジュアルの職場で、ブーツは失礼になりますか
- 筒の短いショートブーツで、表面が無地、かかとの音が静かなものなら、ほとんどの職場で失礼にはなりません。気をつけたいのは筒の高さよりも、歩いたときの音と、金具やベルトの数です。静かな廊下で10歩歩いて、自分の足音が気になるなら、その日は別の靴にしてください。
- Q. サイドゴアブーツは仕事に履いていけますか
- ゴムの部分が本体と同じ色で、つま先が丸すぎず、底の厚みが2cm以内なら、オフィスカジュアルで通ることが多いです。ゴムが別の色だったり、底に深い溝があったりすると、外遊び用の顔になります。パンツの裾で筒が半分以上隠れる日から試すと、職場の反応を見ながら判断できます。
- Q. ロングブーツで出社してもいいですか
- スカートの裾がブーツの上端より5cm以上下にあり、筒の中に脚がしっかり収まっているなら、きちんと見えます。ただ、職場で誰も履いていないなら、最初の1人にはならないほうが無難です。来客や外出のある日は避け、内勤だけの日に1度試してから決めてください。
- Q. ブーツで一日デスクに座っていると、夕方に足がきつくなります
- 履き口に指が1本入る余裕があるか、甲のファスナーやゴムで調整できるかを買う前に確かめてください。手持ちの1足なら、会社に薄い室内履きを1足置いて、席に着いたら履き替えるのがいちばん確実です。脱ぎ履きが30秒以内でできるブーツなら、その運用が苦になりません。
— メグラシ編集部





