オフィスカジュアル レディース|秋冬の出張は泊まる数で枚数を決める

**次の出張について、泊まる数と、先方に会う回数を紙に書き出してください。**秋冬の出張に持っていくオフィスカジュアルの枚数は、その2つの数で決まります。
出張の荷造りは、ふだんの通勤服よりずっと迷います。ふだんなら、職場の様子も、その日の予定も、帰ってから着替えられることもわかっています。出張では、行き先の寒さも、先方の職場の雰囲気も、移動にかかる時間も、ふだんとは違います。わからないことが多いぶん、「念のため」の1枚が増えていきます。
とくに秋冬は、その1枚が重くかさばります。ニット、厚手のパンツ、コート、ブーツ。暖かい時期なら軽いシャツ1枚で済んだ「念のため」が、秋冬はかばんの半分を埋めてしまいます。
この記事では、使うかもしれない場面から足していくのではなく、決まっている数から先に枚数を決めるやり方をまとめました。ふだんの職場での選び方はオフィスカジュアル レディース|人前で話す日は離れた席から見て選ぶや秋冬は席と外の温度差で重ねるで扱っています。ここでは、職場を離れて泊まりがけで動く日に絞ります。
結論:秋冬の出張服は、泊まる数と会う回数で枚数を決める
先に答えを書きます。秋冬の出張服は、次の表を目安に枚数を決めてください。ここでの枚数は、着て行く1組を含めた数です。
| 泊まる数 | 上着 | トップス | ボトム | 靴 |
|---|---|---|---|---|
| 日帰り | 1 | 1 | 1 | 1 |
| 1泊 | 1 | 2 | 1 | 1 |
| 2泊 | 1 | 3 | 1〜2 | 1〜2 |
| 3泊以上 | 1 | 3(洗って回す) | 2 | 2 |
見てわかるとおり、泊まる数が増えても、上着はずっと1枚のままです。ボトムも、2泊までは1本で足ります。増やすのは、肌に触れるトップスだけです。
上着とボトムは、肌に直接触れないので、2日、3日と続けて着ても気になりにくい服です。秋冬は汗をかくことも少ないので、なおさらです。反対に、トップスは肌に触れて、首元や袖口が人の目に入ります。日数ぶん替えておくと、続けて同じ人に会っても、毎日着替えている印象になります。
この表に、次に書く「会う回数」を重ねて、最終的な組み合わせを決めます。
先に書き出す3つ|泊まる数・会う回数・移動の時間
枚数を決める前に、3つの数を書き出します。
ひとつめは、泊まる数です。これは決まっているはずです。
ふたつめは、先方に会う回数です。取引先との打ち合わせ、現地の事務所での会議、店舗や工場の見学など、社外の人や、ふだん会わない人と顔を合わせる場面を数えます。同じ相手に2日続けて会うなら、2回と数えます。社内の同僚とだけ動く場面は数えません。
みっつめは、移動で座っている時間です。電車、飛行機、車。行きと帰りを合わせて、座っている時間が何時間あるかを書き出します。
この3つがそろうと、何枚持つかに加えて、どの服を着て行き、どの服をかばんに入れるかまで決められます。泊まる数は枚数を、会う回数は服のかたさを、移動の時間は生地と形を決めます。
会う回数を数えるときに迷いやすいのが、先方の人と一緒に移動する時間です。たとえば、駅まで迎えに来てもらって車で事務所に向かう場合、その車の中も先方と顔を合わせている時間です。こうした場面は、会う回数に入れてください。移動の服のまま先方に会うことになるので、移動の服もかたさを考えておく必要があるからです。
反対に、展示会や大きな会議のように、大勢の中のひとりとして参加する場面は、会う回数に入れなくても構いません。名刺を交わして少し話す程度なら、ふだんの通勤服より少しかたい程度で十分です。
書き出すのは、出張の予定が決まった日に5分だけで十分です。前の晩に荷造りをしながら考え始めると、どうしても「念のため」が増えます。数を書き出した紙をかばんの上に置いて、その数に合わせて服を入れていくと、迷う時間が短くなります。
日帰り|着て行く1組で済ませる
日帰りの出張なら、着て行く1組で済ませます。かばんに着替えは入れません。
決めることは、1組をどのくらいのかたさにするかだけです。その日に先方に会う回数が1回以上あるなら、その中でいちばん改まった場面に合わせます。上着を着て行き、トップスは首元の詰まったニットか襟のあるブラウスにしておけば、たいていの場面で困りません。
日帰りでも、移動の時間が長い場合は、着て行く服の生地に気をつけます。往復で4時間以上座っているなら、座ってもしわの残りにくい生地のボトムを選びます。ひざの裏やおなかまわりにしわが寄ったまま先方に会うと、それだけで疲れた印象になります。
日帰りの出張では、着て行く1組を前の晩に一度着てみてください。ボタンが取れかけていないか、裾がほつれていないか、ニットに毛玉ができていないか。ふだんの通勤なら、気づいたときに着替えればよいのですが、出張先では替えがありません。前の晩に一度袖を通しておくだけで、当日の朝に慌てずに済みます。
日帰りの出張で唯一かばんに入れておきたいのは、薄手の羽織りかストールです。秋冬の日帰りは、朝早く出て夜遅く帰ることが多く、朝晩の寒さが日中と大きく違います。コートを着ていても、首元に1枚あるだけで、駅や空港で待つ時間がずいぶん楽になります。
1泊|上着とボトムは1つ、トップスを2枚
1泊の出張なら、着て行く1組に、トップスを1枚足します。上着とボトムと靴は、2日とも同じものを使います。
ここで考えたいのは、2日間のどちらの日のほうが改まっているかです。1日目は移動と社内の打ち合わせだけで、2日目の朝に先方と会う、という出張なら、2日目のほうが改まっています。この場合は、かたいほうのトップスをかばんに入れて2日目に回し、1日目はやわらかいほうのトップスを着て行きます。
反対に、1日目の午後に先方と会い、2日目は帰るだけなら、かたいほうを着て行き、2日目はやわらかいほうで帰ります。
トップスを2枚選ぶときは、同じ上着とボトムに合う色にします。上着が紺なら、白に近いものと、薄いグレーのもの。上着がチャコールグレーなら、黒と、生成り。こうして2枚の色を離しておくと、上着とボトムが同じでも、2日目に同じ服を着ている印象になりません。
2枚のトップスのうち1枚は、首元の詰まったものにしておくと、上着を脱いだときにもかたさが残ります。もう1枚は、襟ぐりの浅い丸首のものにしておけば、移動の日や社内だけの日に、ほどよくやわらかく過ごせます。首元の形が違う2枚を持っていくと、色だけでなく、かたさの段も1つずつ動かせるので、1泊の出張で起きる場面の違いにはたいてい対応できます。
1泊の出張では、宿で寝るときの服も考えておきます。宿に部屋着が用意されていることが多いですが、秋冬は薄手で寒いこともあります。薄手の長袖のカットソーを1枚入れておくと、寝るときにも、翌朝の肌着としても使えます。
2泊|ボトムを2本にするかの分かれ目
2泊の出張になると、ボトムを1本にするか2本にするかで迷います。
分かれ目は、同じ相手に3日続けて会うかどうかです。3日のうち2日以上、同じ先方と顔を合わせるなら、ボトムを2本にします。トップスを替えていても、ボトムがずっと同じだと、3日目には気づかれることがあります。
同じ相手に会うのが1日だけなら、ボトムは1本で足ります。3日間のうち、移動の日と、社内だけの日と、先方に会う日がそれぞれ違うなら、ボトムが同じでも、見ている人がそれぞれ違うからです。
ボトムを2本にするときは、2本の形を変えておくと着回しが広がります。たとえば、まっすぐ落ちる形のパンツと、ひざ下までのスカート。どちらも同じ上着に合う色にしておけば、上着を替えなくても、印象ははっきり変わります。
靴も、ボトムを2本にするなら2足にするかを考えます。パンツとスカートで同じ靴が合うなら1足で構いません。合わないなら、スカートに合う薄い靴を1足足します。荷物を軽くしたいなら、2本のボトムをどちらも同じ靴に合うものから選ぶのが早道です。
3泊以上|宿で洗う前提にする
3泊以上の出張になると、トップスを日数ぶん持っていくと、かばんが重くなります。この場合は、宿で洗う前提で枚数を減らします。
トップスは3枚を回します。1日目に着たものを夜に洗い、2日目のものを着て、3日目は3枚目を着ます。そのころには1日目のものが乾いているので、4日目に着る。これを繰り返せば、何泊でも3枚で回ります。
洗う前提で選ぶなら、トップスは薄手のカットソーやブラウスにします。宿の部屋で手洗いして、タオルで水気を取り、ハンガーにかけておけば、たいてい一晩で乾きます。厚手のニットや、綿の厚いシャツは、一晩では乾かないことが多いので、洗う予定のないものにしておきます。
3泊以上なら、ボトムは2本にします。1本を着ているあいだに、もう1本をハンガーにかけて休ませておくと、ひざやおしりのしわが落ち着きます。靴も2足にして、1日おきに履き替えると、靴の中の湿気が抜けて、足元の形がくずれにくくなります。
会う相手で段を決める|社内・取引先・初対面
枚数が決まったら、次はかたさです。かたさは、会う相手で決めます。
| 会う相手 | 上着 | トップス |
|---|---|---|
| 社内の他の拠点の人 | ふだんの職場と同じ | ふだんの職場と同じ |
| 何度か会っている取引先 | ジャケット | 首元の詰まったニット |
| 初めて会う取引先 | ジャケット | 襟のあるブラウスかシャツ |
社内の他の拠点に行くだけなら、ふだんの職場と同じ服で構いません。ただし、その拠点の雰囲気が自分の職場よりかたいかやわらかいかは、行く前に一度確かめておきます。行ったことのある同僚に「向こうの事務所は、皆さん上着を着ていますか」と聞くだけで十分です。
取引先に会うなら、上着を着て行きます。何度か会っている相手なら、中は首元の詰まったニットで構いません。初めて会う相手なら、襟のあるブラウスかシャツにしておくと、第一印象で困ることがありません。
先方が店舗や工場、倉庫のような現場の場合は、かたさよりも動きやすさを先に考えます。立って歩く時間が長く、場所によっては足元が冷えたり、汚れたりすることもあるからです。上着はジャケットでも、中は動きやすいニットにして、ボトムはパンツにします。スカートで階段や足場を上り下りするのは落ち着きません。現場を見る日がある出張なら、その日の分だけ、パンツと歩きやすい靴を組み合わせておいてください。
出張中に、社内の人と会う日と取引先に会う日が混ざる場合は、取引先に会う日に合わせた上着を1枚持っていき、社内の日は上着を脱いで過ごします。上着は1枚で足り、中のトップスだけで段を切り替えられます。
移動の服|座っている時間で生地を選ぶ
秋冬の出張では、移動で座っている時間が長くなることがあります。その時間で、生地と形を選びます。
座っている時間が往復で2時間以内なら、ふだんの通勤服と同じ生地で構いません。2時間を超えるなら、座ったときのしわを考えて生地を選びます。
しわが残りにくい生地かどうかは、売り場や家で、生地の端を手で軽く握って、5秒数えてから離してみると見当がつきます。離したあと、しわがすっと消えていくものは、長く座っても形が戻りやすい生地です。くっきりと握った跡が残るものは、移動のあとにひざの裏やおなかまわりにしわが残りやすい生地です。
形も見ておきます。ウエストが締まるボトムは、長く座るとおなかまわりが苦しくなります。移動の時間が長い出張では、ウエストの後ろにゴムが入ったものや、少しゆとりのある形を選ぶと、着いてからも落ち着いて動けます。ただし、ゆとりがありすぎると、立ったときにだらしなく見えます。座った姿勢で、ウエストに指が2本入るくらいが目安です。座った姿勢での確かめ方は秋冬のパンツを椅子に座って確かめるでも詳しく扱っています。
飛行機の移動なら、機内の空気が乾いていて、寒く感じることもあります。座席で使える薄手の羽織りかストールを、手元の小さなかばんに入れておきます。
秋冬のコート|持っていくか、着ていくか
秋冬の出張で、いちばんかさばるのがコートです。コートは、かばんに入れずに、着て行くか、手に持って移動してください。
持っていくコートは1枚です。出張先で会う相手や場面が変わっても、コートは建物に入る前に脱ぐものなので、場面ごとに替える必要はありません。色は、持っていく上着とボトムのどちらかに寄せておくと、どの日に着ても全体がまとまります。
コートの厚さは、行き先の寒さと、外を歩く時間で決めます。駅から先方の事務所までタクシーで移動するなら、厚手のコートはいりません。駅から歩いて15分以上かかる場所を何か所も回るなら、厚手のコートが必要です。
迷ったら、薄手のコートに、中で重ねる薄手のものを1枚足すやり方をおすすめします。厚手のコートは、移動中の車内や、先方の事務所の中で脱いだときに置き場に困ります。薄手のコートなら、たたんで腕にかけても邪魔になりません。
コートのポケットに入るくらいの、薄い手袋を1組持っておくと、朝晩の冷えに対応できます。出張先は土地勘がないぶん、思ったより外を歩くことがあるからです。
行き先の寒さを、自分の住む街と比べる
秋冬の出張では、行き先の寒さが自分の住む街と大きく違うことがあります。
行く前に、行き先の朝と夕方の気温を見て、自分の住む街の同じ時刻と比べてください。日中の気温ではなく、朝と夕方を見るのは、出張では朝早く出て、夕方以降に外を歩くことが多いからです。
差が3度以内なら、ふだんの通勤と同じ服で構いません。3〜5度低いなら、中に重ねる薄手のものを1枚足します。5度以上低いなら、薄手の保温の肌着と、首元の詰まった薄いニットの両方を足して、手袋とストールも用意します。
屋内の暖房も考えておきます。寒い地域の建物は、暖房がしっかり効いていることが多く、外は寒くても室内は自分の住む街の事務所より暖かい、ということがよくあります。この場合、外の寒さに合わせて中に厚く着込んでいると、先方の事務所に入ってから暑くて困ります。重ねるのは、脱ぎ着しやすい薄手のものにして、室内で1枚脱げるようにしておくと安心です。
反対に、行き先が自分の住む街より暖かいこともあります。この場合は、コートを薄手のものにして、中のトップスも1枚減らします。暖かい街で厚着をしていると、移動のたびに汗をかき、先方に会うころには疲れてしまいます。
寒さの差が大きい出張では、雪や雨の予報も確かめておきます。雪の多い地域なら、靴は底のすべりにくいものにします。先方の事務所に着いてから履き替える靴を1足持っていくと、足元を乱さずに会えます。
靴は1足か2足か
出張の靴は、できれば1足で済ませたいものです。靴はかばんの中でいちばん場所を取るからです。
1足で済ませるなら、いちばん長く歩く日に合わせた靴を選びます。先方の事務所を何か所も回る日や、見学で立っている時間が長い日に、足が痛くならない靴です。かかとが低めで、足の甲が覆われているものなら、歩きやすさと、改まった場面での見た目を両立できます。
2足にするのは、次のどちらかのときです。ひとつは、3泊以上で、1日おきに履き替えたいとき。もうひとつは、歩く日と、改まった場面で座っている日の差が大きいときです。たとえば、1日目は工場や店舗を歩いて回り、2日目は会議室で役員と会う、という出張なら、歩く用の靴と、改まった場面用の薄い靴を分けます。
2足目は、たたんだ服の間に入れられる、底の薄い靴にします。かかとの高い靴や、筒のあるブーツは、かばんの中でかさばるので、出張の2足目には向きません。
秋冬は、ブーツで出張に行きたい人もいると思います。ブーツは暖かく、雨や雪にも強いので、移動にはとても向いています。ブーツで行くなら、着て行く1足をブーツにして、かばんに薄い靴を1足入れておきます。先方の事務所に入る前や、改まった場面の前に履き替えれば、移動の暖かさと、場面にふさわしい足元の両方がそろいます。
新しい靴をおろすのは、出張の前にはやめておきます。履き慣れていない靴で長い距離を歩くと、思わぬところが当たって、2日目以降に歩くのがつらくなります。出張に履いていく靴は、少なくとも1か月は履き慣れたものから選んでください。靴ずれが心配なら、絆創膏を数枚、小さなかばんに入れておくと安心です。
どちらとも取れるとき|会う回数が読めない出張
ここまで読んで、自分の出張はどちらとも言えない、と感じた人もいると思います。予定が直前まで決まらない。先方に会うかどうかが、現地での流れで変わる。こうした会う回数が読めない出張こそ、荷物がふくらみやすい場面です。この記事でいちばん厚く書きたいのは、このときの決め方です。
会う回数が読めないときは、いちばんかたい場面に合わせた1組を着て行き、かばんに入れるほうをやわらかくしてください。
着て行く1組は、ジャケットに襟のあるブラウス、まっすぐ落ちる形のパンツ、甲の覆われた靴です。これなら、初めて会う取引先にも、役員との会議にも、そのまま出られます。そして、かばんには、首元の詰まった薄いニットと、やわらかい色のカットソーを入れておきます。
こうしておくと、先方に会う予定が入ったら着て行った1組で出て、会わない日はジャケットを脱いでニットやカットソーに替えるだけで、やわらかい側に動かせます。反対に、着て行く服をやわらかくして、かばんにかたい服を入れておくと、急に先方に会うことになったときに、宿まで着替えに戻らなければなりません。
もうひとつの迷いは、先方の職場の雰囲気がわからないときです。自分の職場より、先方のほうがずっとかたいかもしれないし、やわらかいかもしれない。このときも、かたい側に合わせて着て行きます。会ってみて、先方がやわらかい服装だったら、2回目以降はジャケットを脱いで会えばよいのです。最初に会うときにやわらかすぎて浮くより、かたすぎて少し目立つほうが、その場で直しやすくなります。
最後に、出張の日程そのものが延びるかもしれないときです。2泊の予定が3泊になるかもしれない、という出張です。この場合は、3泊以上の表に合わせて、洗って回せる薄手のトップスを3枚持っていきます。延びなければ1枚余るだけで、延びたときに宿で洗えば回ります。延びるかもしれない日数ぶんの服を全部持っていく必要はありません。
色を2つにしぼると、少ない枚数で回る
出張の枚数を減らすときに、いちばん効くのが色のしぼり方です。持っていく服の色を、土台の色1つと、差し色1つの2つにしぼってください。
土台の色は、上着とボトムとコートと靴に使う色です。紺、チャコールグレー、黒、こげ茶のどれか1つを選びます。この4つ全部を同じ系統の色にしておけば、どの上着とどのボトムを組み合わせても合います。
差し色は、トップスに使う色です。白や生成りのような明るい色を1つ選んで、トップスの半分をその色にします。残りの半分は、土台の色に近い暗い色か、土台と差し色の間の中くらいの明るさにします。
たとえば、土台を紺にして、差し色を白にしたとします。上着、ボトム、コート、靴が紺か紺に近い暗い色。トップスは白が2枚と、薄いグレーが1枚。こうしておくと、2泊の出張でも、毎日違う組み合わせに見えながら、どの組み合わせも外れることがありません。
色が3つ以上に広がると、上着とボトムの組み合わせが限られて、結局それぞれに合う服を足していくことになります。出張の前に、手持ちの服を土台の色ごとに分けてみて、いちばん枚数の多い色を土台にすると、新しく買い足さずに済みます。
小物も、土台の色に合わせます。かばん、手袋、ストールを土台の色か、差し色にしておけば、どの日の服にも合います。出張のかばんは、ふだんの通勤用より少し大きめのものを使うことが多いので、色が服とそろっているかどうかで、全体の印象がかなり変わります。
懇親会や会食がある出張
出張では、夜に先方との会食や、社内の懇親会が入ることがあります。この場合に、会食のためだけの服をかばんに入れる必要はありません。
会食には、その日に着ていた服で出ます。昼間に先方と会っていたなら、そのままの服で十分です。社内の懇親会なら、ジャケットを脱いで、中のトップスだけになればやわらかくなります。
少しだけ雰囲気を変えたいなら、小さなアクセサリーか、明るい色のストールを1つ持っていきます。昼間のジャケットに、夜だけ小さな耳飾りを足す、首元に明るい色を1か所入れる。これだけで、昼の打ち合わせとは違う場の服になります。かばんの中でもほとんど場所を取りません。
会食の前に宿に戻る時間があるなら、トップスだけ替えるのもひとつの方法です。昼間に着ていた首元の詰まったニットを、やわらかい素材のブラウスに替えるだけで、上着とボトムが同じでも、夜の席の服になります。翌日に着る予定だったトップスを先に使うことになるので、その場合は翌日のトップスを、昼間に着ていたニットに回します。秋冬のニットは1日着ても汗のにおいが残りにくいので、翌日にもう一度着ても気になりません。
会食の席では、上着をどこに置くかも考えておきます。店によっては、上着を預けるところがなく、椅子の背にかけることになります。椅子の背にかけると、背中の部分にしわが寄りやすいので、裏返して二つ折りにし、膝の上か、自分の横の空いた席に置かせてもらうと形がくずれません。
座敷の店で会食をすることもあります。靴を脱ぐことになるので、タイツや靴下に穴やほつれがないか、出かける前に確かめておきます。座敷で長く座るなら、スカートよりパンツのほうが楽に過ごせます。
荷物の詰め方|しわを減らす
枚数が決まったら、かばんに詰めます。秋冬の服は厚みがあるぶん、詰め方でしわの出方が変わります。
トップスは、たたむより、丸めて詰めるほうがしわになりにくいものが多いです。薄手のカットソーやニットは、袖を後ろに折ってから、裾から筒状に丸めます。丸めた服をかばんの底に並べると、すき間なく詰められます。
詰める順番も大事です。重くてしわになりにくいものを底に、軽くてしわになりやすいものを上にします。靴は布の袋に入れて、かばんの底の端に置きます。靴の中には、丸めた靴下や肌着を詰めておくと、靴の形が保たれ、すき間も埋まります。洗面道具や充電器のような小物は、服のすき間に入れて、服が動かないように押さえる役にします。
ブラウスやシャツは、丸めると細かいしわが入ります。これは、たたんでかばんのいちばん上に置きます。たたむときは、襟と前のボタンを留めてから、袖を後ろに折り、縦に二つ折りにします。
ボトムは、折り目のつかない位置で二つ折りにして、トップスの上に重ねます。パンツの中心にもともと折り目があるなら、その折り目に沿ってたたみます。
上着は、着て行くか、手に持って移動するのが基本ですが、どうしてもかばんに入れるなら、裏返して肩の部分を合わせ、内側に折りたたんでから、いちばん上に置きます。宿に着いたら、すぐにハンガーにかけてください。浴室の湯気がある場所に少しのあいだかけておくと、たたみじわが落ち着きやすくなります。
帰ってからの手入れ
出張から帰ったら、着た服の手入れをしてから、クローゼットに戻します。秋冬の服は、ふだんより手入れに手間がかかるからです。
上着とボトムは、ハンガーにかけて一晩休ませます。移動で座っていた時間が長かった服は、ひざやおしりのしわが残っていることがあるので、軽くブラシをかけてから休ませると、次に着るときに形が戻っています。
出張から帰った翌日は、疲れが残っていることが多いので、服選びに迷わないように、帰った晩のうちに翌日の服を決めておくと楽です。出張に持っていかなかった服の中から選ぶと、休ませている服を続けて着ることを避けられます。
トップスは、洗えるものはすぐに洗います。ニットは、毛玉ができていないかを見て、できていたら取ってから洗います。
靴は、中に丸めた紙を詰めて、湿気を抜きます。雨や雪の中を歩いた靴は、とくに念入りにしておきます。
そして、出張で着た服のうち、結局着なかったものがなかったかを振り返ってください。着なかった服があれば、次の出張ではその1枚を減らします。2回、3回と出張を重ねるうちに、自分にとってちょうどよい枚数がわかってきます。**泊まる数と会う回数を書き出して、その数に合わせて詰める。**それが、秋冬の出張の荷物を軽くするいちばんの近道です。
よくある問い
- Q. 1泊2日の出張なら、服は何枚あればいいですか
- 着て行く1組のほかに、トップスを1枚足すだけで足ります。上着とボトムと靴は着て行くものをそのまま2日目も使います。2日目の朝に先方と初めて会うなど、2日目のほうが改まった場面なら、かたいほうの組み合わせを2日目に回し、1日目は移動に向いたやわらかい組み合わせで行きます。
- Q. 出張先が自分の住む街よりずっと寒いときはどうすればいいですか
- コートを厚くするより、中に重ねる薄手のものを1枚足してください。厚いコートは移動中も室内でも荷物になります。行き先の朝の気温が自分の住む街より5度以上低いなら、薄手の保温の肌着か、首元の詰まった薄いニットを1枚足しておくと、コートは手持ちのもので間に合います。
- Q. ジャケットはしわにならないように、着て行くべきですか、かばんに入れるべきですか
- 着て行くか、手に持って移動してください。かばんに入れると、たたんだ線がそのまま残りやすくなります。座っている時間が長い移動なら、座る前に脱いで、裏返して二つ折りにし、膝の上か荷物棚に置くと、背中のしわを防げます。
- Q. 出張先で服を洗ってもいいですか
- 3泊以上なら、洗う前提で枚数を減らすほうが荷物は軽くなります。宿の部屋で手洗いして一晩で乾くのは、薄手のカットソーや肌着です。ニットやシャツは乾くのに時間がかかるので、洗う予定の服は薄手のものにしておくと、翌朝に困りません。
— メグラシ編集部





