オフィスカジュアル レディース|秋冬のパンツを椅子に座って確かめる

**いま履いているパンツのまま、椅子に座ってみてください。**腰の後ろに指を入れて、何本入りますか。
秋冬のオフィスカジュアルで、パンツが職場に合っているかどうかは、**立って鏡を見ても半分しか分かりません。**仕事の時間の大半は座っていて、向かいの席や隣の席から見られているのも、座った姿だからです。
この記事では、座った姿で確かめる場所を4か所に絞りました。腰の後ろ・膝の上・裾・座りじわ。どれも指とメジャーと時計があれば、今日の帰りに確かめられます。
職場ごとのオフィスカジュアルの線引きはオフィスカジュアルとは|女性の基本と、職場の格4段階で決まる線引きに、座る・立つ・歩く時間の比率から服全体を選ぶ考え方はオフィスカジュアル レディース|座る・立つ・歩く時間の比率で選ぶに分けてあります。この記事はパンツ1本を、椅子の上で確かめる話です。
結論:秋冬のパンツは、座った姿で4か所を確かめる
立った姿で合っていても、座った姿で外れるパンツは珍しくありません。座ると、腰は後ろに丸くなり、膝は90度に曲がり、太ももは座面に押されて横に広がります。立った姿の採寸では、この3つの動きがまったく出てこないからです。
| 確かめる場所 | 測り方 | 通る目安 | 外れたとき起きること |
|---|---|---|---|
| 腰の後ろのすき間 | 座って背もたれから背中を離し、ウエストの後ろに指を入れる | 指2本(約3cm)まで | 前かがみのたびにインナーや肌が見える |
| 膝の上の張り | 膝を90度に曲げ、膝頭のすぐ上の生地をつまむ | 1cm以上つまめる | 膝が光る、立ったあと膝が丸く抜ける |
| 裾の上がり | 座ったときの裾と、くるぶしの骨の中心との差を見る | 骨の中心から3cm以内の上がり | 向かいの席から足首が見え、季節が合わない印象になる |
| 座りじわ | 30分座ったあと立ち、太もものつけ根を手で払う | 10秒で目立たなくなる | 夕方には脚のつけ根に横じわが何本も残る |
**4か所すべて通ったパンツが、座る日の1本です。**1か所だけ外れたものは、座る時間の短い日に回せます。2か所以上外れたものは、座る日には履かないと決めてしまうほうが迷いません。
なぜ座った姿で見るのか|職場で見られているのは座っている時間
デスクワーク中心の職場なら、出社している8〜9時間のうち、座っている時間は少なく見積もっても6時間あります。会議、打ち合わせ、昼食、移動の電車。立っているのは、通勤の歩きと、席を立ったわずかな時間だけです。
しかも、座っているときに人から見えている場所は、立ったときとは違います。立ち姿で人の目に入るのは、全体の輪郭と、トップスとパンツの色の組み合わせです。座っているときに目に入るのは、机の横にはみ出した膝、椅子の背と服のあいだ、向かいの机の下から見える足首です。
つまり、立った姿の鏡で「きれいに見える」パンツを選んでも、職場で人の目に触れる場所は確かめられていないことになります。秋冬はさらに、生地が厚くなるぶん伸びが少なくなり、夏の薄い生地なら目立たなかった張りやしわが、はっきり出てきます。
試着室で立ったまま決めて、職場で座ってから「何か違う」と感じる。その「何か」の正体は、だいたいこの4か所のどれかです。
1か所目|腰の後ろのすき間は、指2本で止まるか
椅子に浅く腰かけて、背もたれから背中を離してください。ノートパソコンに向かうときの、少し前に傾いた姿勢です。その姿勢のまま、ウエストの後ろの中心に、指を縦にそろえて差し込みます。
**指2本、約3cmまでなら通ります。**このくらいのすき間は、トップスをタックインしていてもトップス側の生地が少し引き出されて埋まるので、後ろから見て肌が出ることはありません。
指3本入るなら、境目です。タックインする日は前かがみのたびにトップスが引き出されて、背中側でたるみが出ます。トップスを出して着るならそのまま使えます。
手のひら全体が入る、つまり5cm以上空くなら、外れです。このパンツは、座るたびに後ろが下がって、インナーや素肌が見える位置まで開きます。秋冬は背中の冷えもここから入ってきます。
空く原因は、ウエストの大きさではなく後ろの高さ
ここで多いのが、「ウエストが大きいからだ」と考えて詰めてしまうことです。でも腰の後ろが空く主な原因は、パンツの後ろ側の股上が浅いことにあります。座ると背中が丸くなって、腰の後ろの皮膚が上下に伸びるので、後ろの股上が足りないパンツは前より先にずり下がるのです。
ウエストを詰めると、立っているときにお腹まわりが窮屈になり、座ったときの空きはあまり変わりません。空きが大きいパンツには、ウエストを詰めるより、後ろの中心が前より高く作られている形か、後ろだけゴムが入った形を選ぶほうが確実です。
2か所目|膝の上の生地が1cmつまめるか
椅子に深く座って、膝を90度に曲げます。足の裏は床にぺたりとつけてください。この姿勢で、膝頭のすぐ上の生地を、親指と人差し指でつまみます。
**1cm以上つまめれば通ります。**膝を曲げたときに生地に余裕があり、膝頭に生地が押しつけられていないということです。
つまめない、つまもうとしても指が滑るなら、生地が膝頭にぴんと張っています。この状態で1日座ると、膝頭の部分だけ生地がこすれて光り、立ち上がったあとも膝の形に丸く伸びたまま戻りません。秋冬の生地は夏物より厚いので、張ったときの光り方がはっきり見えます。
張りは、太ももの太さではなく膝の位置で決まる
膝の張りは、太ももが太いかどうかより、パンツの膝の位置と自分の膝の位置が合っているかで決まります。テーパードのように膝から下が細くなる形は、膝の位置が合っていないと、細くなり始める場所に膝頭が当たって張ります。
確かめ方は簡単です。立った姿で、パンツの上から膝頭の位置を指で押さえ、そのまま座ってください。押さえた位置がパンツの細くなり始める場所より上にあれば、座っても張りにくい。下にあれば、座るたびに膝頭が細い部分を押し広げます。
身長が平均より低めの人は、膝の位置が既製のパンツより上にくることが多く、逆に高めの人は下にくることが多いです。身長と体型に合わせた丈の実寸は低身長×ぽっちゃりのオフィスカジュアル|丈・股上・裾幅を身長別の実寸でにまとめてあります。
3か所目|座ったときの裾の上がりを、足首で測る
立った姿で裾がちょうどいい長さでも、座ると裾は上がります。膝が曲がるぶん、太ももと膝まわりに生地が取られるからです。上がる長さはパンツの形と生地で変わり、だいたい3〜6cmです。
確かめるときは、椅子に座って、片足の靴を脱がずに、くるぶしの骨の出っ張りの中心を目印にします。座った姿で、裾がくるぶしの骨の中心から3cm以内の上がりで止まっていれば通ります。
それより上がって、すねの肌やタイツが3cm以上見えるなら、外れです。夏なら素足が見えても軽く見えるだけで済みますが、秋冬の職場では、ここだけ季節が戻ったように見えます。向かいの席の人や、会議で横に並んだ人の目に、いちばん入りやすい場所でもあります。
立った姿で何cm下にあれば、座っても足首が隠れるか
座って3cm以内に収めたいなら、立った姿で裾がくるぶしの骨の中心より2〜3cm下にあれば、たいていのパンツで足ります。ワイドパンツは座っても上がりが小さく、細いテーパードやスキニーに近い形ほど大きく上がります。
靴によって立った姿の裾の見え方も変わりますが、その調整はパンツスーツ 着こなし 女性|秋冬の靴で裾の長さを決め直すに分けてあります。ここでは、座ったときに足首が出すぎないかだけを見てください。
もし今のパンツが座ると3cm以上上がるなら、すぐに買い替えなくても構いません。タイツや靴下の色をパンツと同じ色にそろえると、上がったぶんがパンツの続きに見えて、足首だけが目立つことはなくなります。
4か所目|30分座ったあとのしわが、立って10秒で消えるか
最後は時間を使う確かめ方です。そのパンツで30分、椅子に座って過ごしてください。家の食卓の椅子で、メールを読んだり書き物をしたりする30分で構いません。
30分たったら立ち上がって、太もものつけ根の前側と、膝の裏を手のひらで上から下へ一度払います。それから時計を見て、10秒待ってください。
**10秒で横じわが目立たなくなれば通ります。**生地に戻る力があるので、会議から戻って席を立つたびに、しわが自然に抜けていきます。
10秒たっても、太もものつけ根に横じわが3本以上くっきり残っているなら、外れです。このパンツで1日座ると、夕方には脚のつけ根から膝の裏まで、座っていた時間の分だけしわが重なります。帰り道の電車の窓に映った姿で気づく、あのしわです。
しわは、形より生地で決まる
4か所のうち、座りじわだけは形を変えても直りません。生地の糸と織り方で決まるからです。つまり、しわが残るパンツはお直しでも直らないので、座る日には履かないと決めるしかありません。逆に言えば、しわさえ通っていれば、残りの3か所は形の選び方や合わせ方で調整がききます。
形ごとに外れやすい場所|ワイド・テーパード・ストレート・センタープレス
同じ4か所でも、パンツの形によって外れやすい場所が違います。手持ちのパンツを確かめるとき、全部を同じ順番で見る必要はありません。形ごとに、先に見る場所を決めておくと早く済みます。
| 形 | 先に見る場所 | 理由 |
|---|---|---|
| ワイド | 腰の後ろ | 股上が浅めに作られていることが多い。膝と裾は外れにくい |
| テーパード | 膝の上・裾 | 膝から下が細いので、膝頭が当たりやすく、座ると裾が上がりやすい |
| ストレート | 座りじわ | 太ももから下まで同じ幅なので、つけ根にしわがたまりやすい |
| センタープレス | 膝の上 | 折り目の線が膝で曲がると、そこから光りやすい |
ワイドパンツは、座ってもいちばん楽に感じる形です。そのぶん安心して、腰の後ろの確かめを忘れがちです。座ったときに後ろが下がるのは、ワイドの典型的な外れ方です。
センタープレスのパンツは、立っている姿はいちばんきちんと見えます。でも座って膝が張ると、折り目の線が膝頭のところで押し広げられ、そこだけ線が消えて光ります。秋冬のきちんとした職場ほど選ばれる形なので、膝の上の1cmは丁寧に見てください。
秋冬の生地で変わること|ウール混・ポリエステル・起毛
秋冬のパンツは、夏物と比べて生地が厚く、伸びが少なくなります。そのため、同じ形でも夏に通ったものが秋冬の生地では外れることがあります。
ウールが半分以上入った生地は、座ってできたしわが立つと戻りやすいのが強みです。4か所目の座りじわが通りやすく、デスクに長く座る人に向いています。ただし伸縮性は小さいので、膝の上が1cmつまめるかは、夏物より厳しめに見てください。
ポリエステルで伸縮性のある生地は、家で洗えて、膝が張っても破れにくいのが利点です。その代わり、張った場所が光りやすく、乾燥する季節には静電気でタイツにまとわりつくことがあります。座った姿で膝の上を見たとき、つまめても光って見える場合は、その生地はもう張り気味だと考えてください。
表面を起毛させた生地は、秋冬らしい柔らかな見た目になり、座りじわも目立ちにくい生地です。ただ、座ったときに太ももの内側同士がこすれる場所に毛玉ができやすいので、座る時間が長い人は、起毛のパンツを2日続けて履かないようにしてください。
裏地の有無も、座った姿に関わります。裏地のあるパンツはタイツの上で生地が滑り、座ったときに膝の上に余裕ができやすくなります。裏地のないパンツは、タイツに引っかかって膝が張りやすくなるので、膝の確かめがより大事になります。
どちらとも取れるとき|4か所のうち1か所だけ外れた
手持ちのパンツを確かめると、4か所すべて通るものは思ったより少ないはずです。いちばん多いのは、3か所は通って1か所だけ外れるパンツでしょう。このパンツを捨てるか残すかで迷ったら、どこが外れたかで扱いを分けてください。
腰の後ろだけ外れたなら、トップスで直せます。お尻の半分にかかる丈のニットやブラウスを出して着る日に限れば、座っても後ろのすき間は隠れます。タックインしたい日には向きませんが、秋冬は出して着るトップスが増えるので、出番は意外と残ります。
膝の上だけ外れたなら、つまめる量で分けます。0.5cmくらいはつまめるなら、1時間程度の会議なら光るほどにはなりません。外回りや立ち仕事の多い日、座るのが合計2〜3時間の日に回してください。まったくつまめないなら、座る日には履かないほうがいいでしょう。
裾の上がりだけ外れたなら、タイツや靴下の色で直せます。パンツと同じ色か、一段濃い色にそろえると、上がった部分がパンツの続きに見えます。肌色のストッキングや白い靴下は、上がった部分をかえって目立たせます。
座りじわだけ外れたなら、ここだけは合わせ方で直りません。座る時間の短い日、たとえば外出の多い日や、立って作業する日に回すのが、いちばん無理のない使い道です。
1か所だけ外れたパンツは、どの日に回すかが決まれば立派な戦力です。迷ったまま毎日のクローゼットに混ぜておくと、朝に手が伸びないまま季節が終わります。
どちらとも取れるとき|サイズを上げるか、形を変えるか
試着室で、ウエストはちょうどいいのに膝の上がつまめない。こういうときに、ひとつ上のサイズを試すか、別の形を試すかで迷う人は多いはずです。
**ウエストが合っていて膝だけ張るなら、サイズではなく形を変えてください。**サイズを上げると膝には余裕ができますが、ウエストが指3本以上空くようになり、今度は1か所目の腰の後ろが外れます。直せない場所を2つ作るより、膝まわりに余裕のある形を選ぶほうが確実です。テーパードで膝が張るなら、同じ売り場のストレートかセミワイドを試してみてください。
逆に、膝には余裕があるのにウエストの後ろだけ空く場合は、サイズを下げるとたいてい太ももが張ります。こちらも形を変えて、後ろの高いもの、後ろにゴムのあるものを探すほうが近道です。
お直しで対応できるかどうかも、判断の材料になります。ウエストを詰めるのは比較的簡単ですが、膝まわりや太ももを出すのは、縫い代が残っていないとできません。張っている場所を広げる直しはできないことが多いと覚えておくと、店頭で迷う時間が短くなります。
どうしても形を決めきれないときは、座る日と立つ日のどちらで多く履くかを考えてください。座る日に履くなら膝と座りじわを優先して形を選び、立つ日に履くなら、立ち姿のシルエットを優先して構いません。
椅子の種類で変わる|会議室の低い椅子・高い作業椅子・ソファ席
同じパンツでも、座る椅子によって4か所の結果が変わります。自分の職場の椅子がどんな高さかを、一度確かめておくと役に立ちます。
一般的な事務椅子の座面の高さは、床から40〜45cm前後です。この高さだと、身長が平均くらいの人は膝がほぼ90度になり、この記事の目安がそのまま当てはまります。
会議室の椅子が低めだったり、来客用のロビーにソファ席があったりする職場では、膝の角度が90度より鋭くなります。膝が深く曲がるほど、裾は大きく上がり、膝の上の張りも強くなります。ソファ席では、裾の上がりが普段の倍近くになることもあります。
反対に、座面の高い作業椅子に浅く腰かける仕事なら、膝の角度はゆるくなり、張りや裾の上がりは小さくなります。そのかわり、太ももの裏が座面の縁に当たって、膝の裏に横じわが出やすくなります。
来客対応で低いソファに座る日がある人は、その日だけ裾に余裕のあるワイドパンツを選ぶ、と決めておくのもひとつの方法です。椅子の高さは自分では変えられないので、パンツの側で受け止めるしかありません。
試着室で座る|売り場でできる確かめ方
ここまでの4か所は、試着室でも確かめられます。時間はかけても2分ほどです。
- 試着室に椅子がなければ、店員さんに借りられるか聞く。靴売り場の腰かけを使わせてもらえることも多い
- 座って背中を少し前に傾け、ウエストの後ろに指を入れる。指2本までか
- 膝を90度に曲げて、膝頭のすぐ上の生地をつまむ。1cmつまめるか
- 鏡で足首を見る。裾がくるぶしの骨の中心から3cm以内で止まっているか
- 立ち上がって太もものつけ根を払い、10秒待つ
5番目の座りじわは、試着の数分では出きらないので、目安にしかなりません。数分座っただけでつけ根に線がつくなら、そのパンツは30分座ればもっと残ります。反対に、数分で何も出なくても安心はできないので、生地の表示でウールの割合を見て補ってください。
椅子がどうしても借りられないときは、試着室の中で片膝を立てて腰を落とす姿勢を取ると、膝の張りと腰の後ろのすき間は、座ったときに近い形で出ます。
手持ちのパンツを仕分ける|座る日用・座らない日用・休ませる
この記事を読み終えたら、手持ちの秋冬のパンツを全部出して、1本ずつ4か所を確かめてみてください。結果で3つの箱に分けます。
| 4か所の結果 | 箱 | 使う日 |
|---|---|---|
| 4か所とも通る | 座る日用 | デスク作業や会議で6時間以上座る日 |
| 1か所だけ外れる | 座らない日用 | 外回り・立ち仕事・座るのが合計3時間以内の日 |
| 2か所以上外れる | 休ませる | 職場では履かない。休日に回すか、手放すか考える |
座る日用の箱に何本入ったかを数えてください。1週間のうち長く座る日の数より少なければ、足りない本数だけ買い足しを考えます。座る日が週4日あって、座る日用の箱が2本なら、あと1〜2本です。
同じパンツを2日続けて履かないことも、合格を長持ちさせるコツです。1日座ってできた膝の丸みや太もものしわは、一晩吊るしておくだけでは戻りきらないことがあります。1日休ませると、ウール混でもポリエステルでも、形が戻りやすくなります。
休ませる箱に入ったパンツは、すぐに手放さなくても構いません。休日に履いてみて、座る時間の短い外出なら気にならないかを確かめてから決めてください。
上に着るものとの関係|タックインする日・出して着る日
パンツの4か所は、上に何を着るかでも見え方が変わります。とくに1か所目の腰の後ろは、トップスの着方しだいで結果が反対になることがあります。
トップスをタックインする日は、腰の後ろのすき間がそのまま見えます。指2本までのパンツでないと、前かがみのたびにトップスが引き出されて、背中でたるみます。タックインする日には、座る日用の箱から選ぶと決めてしまうのが簡単です。
トップスを出して着る日は、腰の後ろが隠れるので、1か所目が外れたパンツでも使えます。ただし出して着るトップスの丈が長すぎると、座ったときにトップスの裾が太ももの上にたまり、膝まわりがもたついて見えます。座ったとき、トップスの裾が太ももの付け根から5cm以内で止まる丈が目安です。
秋冬は、トップスの上にカーディガンやジャケットを重ねる日も増えます。羽織りものは、座ると前が開いて腰まわりが見えやすくなるので、腰の後ろは羽織りでは隠れないと考えてください。羽織りを脱いだ姿の考え方は、同じ時期の別の記事で扱っています。
座る時間を数える|自分が長く座る側かどうか
ここまで「座る日」「座らない日」と書いてきましたが、自分の1日がどちらに当たるかは、思っているより曖昧なものです。一度、普段の1日を時間で数えてみてください。
数え方は、出社してから退社するまでを30分ごとに区切って、座っていた区切りに印をつけるだけです。会議、デスク作業、昼食、休憩室でのお茶も、座っていれば印をつけます。通勤の電車で座れた日は、その時間も足してください。
**印が12個、つまり6時間を超えたら、その日は長く座る日です。**4か所すべて通るパンツが必要になります。印が6個から11個なら中くらいの日で、1か所だけ外れたパンツのうち、腰の後ろか裾だけが外れたものなら使えます。膝や座りじわが外れたものは、中くらいの日でも夕方には目立ってきます。印が5個以下なら、座らない日の箱から選んで構いません。
数えてみると、自分では外回りが多いと思っていたのに、実際は移動の電車と打ち合わせの席でほとんど座っていた、ということがよくあります。反対に、デスクワークのつもりでいても、印刷や受付や倉庫との行き来で、思ったほど座っていない人もいます。
一度数えておけば、曜日ごとのおおよその傾向がつかめます。月曜は会議で長く座る、木曜は外出が多い、といった具合です。曜日と箱を結びつけておくと、朝に迷う時間がさらに短くなります。
タイツの厚みで変わる|秋から冬へ、同じパンツの結果が動く
秋のはじめに4か所すべて通ったパンツが、冬になると膝の上がつまめなくなることがあります。パンツが縮んだのではなく、中に履くものが変わったからです。
秋口は素足に靴下か、薄いストッキングで過ごす人が多いはずです。気温が下がると、厚手のタイツや、パンツの下に履く防寒用のインナーが加わります。中に履くものが厚くなるほど、膝まわりと太ももの余裕は小さくなります。中に履くものが変わる時期に、もう一度だけ膝の上をつまんでください。
目安として、薄いストッキングから厚手のタイツに替えると、膝の上でつまめる量はおおよそ半分ほどに減ります。秋に1cmちょうどつまめていたパンツは、冬にはぎりぎりか、外れる側に入ります。秋の時点で1.5cm以上つまめるパンツなら、冬の厚いタイツの上でも通りやすいでしょう。
腰の後ろのすき間は、反対に冬のほうが目立たなくなることがあります。中に履くインナーがウエストまで上がってくるので、パンツの後ろが少し下がっても、肌が見えにくくなるからです。ただし色の違うインナーが見えるのは避けたいので、インナーはパンツに近い濃い色を選んでください。
裾の上がりも、厚手のタイツなら足首が冷たく見えにくくなります。秋に裾の上がりだけ外れていたパンツが、冬にはタイツの色をそろえることで座る日にも使えるようになる、ということもあります。季節が進んだら、休ませる箱のパンツも一度確かめ直してみてください。
明日の朝、家を出る前に座ってから決める
ここまで読んで、4か所を毎朝確かめるのは大変だと感じたかもしれません。でも実際に必要なのは、一度だけ手持ちのパンツを仕分けることだけです。仕分けが済めば、朝は「今日は長く座る日か」を考えて、箱から1本取るだけになります。
仕分けをしていない日に迷ったら、**玄関で靴を履く前に、一度だけ椅子に座ってください。**腰の後ろに指を入れて、膝の上をつまんで、足首を見る。この30秒で、夕方の電車の窓に映る姿が変わります。
立った姿の鏡は、通勤の数十分のためのものです。職場で過ごす残りの時間のために、パンツは座った姿で選んでください。
よくある問い
- Q. 立って鏡で見るとちょうどいいのに、座ると腰の後ろが空きます。サイズが合っていないのでしょうか
- サイズよりも、パンツの後ろ側の高さの問題であることが多いです。座ると背中が丸くなり、腰の後ろの皮膚が上下に伸びるので、後ろの股上が浅いパンツは前より先に下がります。ウエストに指を入れて、指2本(約3cm)までなら座っている間にトップスで隠れます。手のひらが入るほど空くなら、ウエストを詰めても解決しません。後ろの中心が前より高く作られている形か、後ろだけゴムが入った形を選んでください。今あるパンツは、お尻の半分にかかる丈のトップスを出して着る日に回すと使えます。
- Q. 秋冬のパンツは、ウール混とポリエステルのどちらがいいですか
- 座る時間で分けてください。1日のうち座っている時間が6時間を超えるなら、ウール混が向いています。膝や太もものつけ根に出たしわが、立ってしばらくすると戻りやすいからです。座っている時間が短く、家で洗いたいなら、伸縮のあるポリエステルでも構いません。ただし伸びる生地は膝が張っても破れにくいぶん、張ったまま光りやすいので、膝の上が1cmつまめるかは同じように確かめます。どちらか決めきれないときは、ウールが半分以上入っていて、ポリエステルで洗える加工がしてあるものを選ぶと、両方の利点を半分ずつ取れます。
- Q. 試着室に椅子がありません。座った姿はどうやって確かめればいいですか
- 店員さんに椅子を借りられるか聞いてください。靴売り場の腰かけを使わせてもらえることも多いです。どうしても座れないときは、試着室の中で片膝を立てて腰を落とすと、膝の張りと腰の後ろのすき間が、座ったときに近い形で出ます。この姿勢で膝の上の生地をつまみ、腰の後ろに指を入れてください。裾の上がりだけはこの姿勢では分からないので、立った姿で裾がくるぶしの骨の中心より2cm以上下にあるかを見ておくと、座っても足首が出すぎません。
- Q. パンツは何本あれば足りますか
- 本数より先に、1週間のうち長く座る日が何日あるかを数えてください。会議やデスク作業で6時間以上座る日の数だけ、4か所すべて通るパンツが要ります。週5日出社で毎日デスク中心なら3本、そのうち2日は外回りや立ち仕事があるなら2本で回ります。残りの日は、1か所だけ外れたパンツで足ります。同じパンツを2日続けて履かないようにすると、膝と太もものしわが戻る時間が取れて、4か所の合格が長持ちします。
— メグラシ編集部





