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低身長×ぽっちゃりのオフィスカジュアル|丈・股上・裾幅を身長別の実寸で

メグラシ編集部//読了 18分
肩線の合ったジャケットの前を開けて縦の線を通した、オフィスカジュアルの装い

低身長・ぽっちゃり・オフィスカジュアル。この三つが重なると、服選びが急に難しくなります。理由ははっきりしていて、三つが要求していることが、それぞれ別の方向を向いているからです。

低身長は「上下の境目を高くして縦を出す」ことを求めます。体に厚みがあるときは「覆う面を作る」ことを求めます。オフィスカジュアルは「きちんと見える形と素材」を求めます。この三つを一枚の服で満たそうとすると、必ずどれかが崩れます。

解き方は一つです。**境目は高いまま、覆う面は縦長に、きちんと感は素材で出す。**役割を服ごとに分ければ、三つは同時に成立します。

この記事は、その配分を実寸の数字で決めるためにまとめました。

📋 三条件を同時に満たす早見表

部位決める数字150cm前後の目安ずれたときに起きること
羽織りの着丈ヒップとの位置関係57〜60cmヒップの最も広い位置で横線が入る
トップスの着丈腰骨から何cm下0〜5cm下上下の境目が消えて胴が一本に見える
パンツの股上ウエストから股まで25〜27cm浅いと布が下がり、深いと前がたるむ
パンツの裾幅片側の幅19〜21cm細すぎると上下の差が開く
スカートの裾床から何cm18〜24cm25〜33cmで脚の幅が記憶される
肩線肩先の骨に合うか±1cm外に落ちると上腕が太く見える
色の配分上下どちらが明るいか上を明るく上が濃いと重心が下がる
素材ハリか落ち感か落ち感ハリが強いと体の厚みを拾う

三つの条件は、どこでぶつかるのか

まず、何と何がぶつかっているのかを言葉にします。ここが分かると、迷ったときにどれを優先すべきかが決められます。

条件求めていることほかとぶつかる点折り合いのつけ方
低身長上下の境目を高く覆おうとすると境目が下がる覆うのは羽織り、境目はトップスで作る
低身長一枚あたりの面積を小さくきちんと感は面積を求める面積は縦に伸ばす
体に厚みがある布と体のあいだに余白細身のきれいめとぶつかる落ち感の素材で余白を作る
体に厚みがある横に広がらない形ゆとりを取ると横に出るゆとりは前後に、幅は据え置き
オフィスカジュアルきちんと見える素材と形楽な服とぶつかる素材で満たし、形は楽なままに
オフィスカジュアル場に合う格明るい色が浮くことがある格は靴とバッグで合わせる

優先順位は、境目 → 素材 → 覆う面積の順です。境目が消えると、ほかを整えても全体が縮んで見えます。逆に境目さえ残っていれば、覆う面積は自由に取れます。

この順番が分かっていると、店で迷ったときの判断も速くなります。たとえば、覆う面積の大きい一着を前にしたとき、確認するのは「これを着ても上下の境目が残るか」の一点です。残るなら候補、残らないなら羽織りとして使う候補。どちらでもないなら、その日は見送る。三つの条件を全部同時に見ようとすると決まりませんが、順番があれば一つずつ落とせます。

もう一つ、オフィスカジュアルには「職場ごとの基準」というもう一つの条件が乗ります。ここは服の寸法では決まらないので、周囲の装いを一度観察して、許容の幅を把握しておくほうが早く着地します。基準が分かれば、その範囲のなかで寸法を最適化するだけの話になります。

身長別|丈の実寸早見表

同じ「低身長」でも、148cmと158cmでは合う丈が5cm以上違います。まとめて扱わず、自分の身長の行だけ見てください。

身長トップス着丈ジャケット・羽織り着丈パンツ股上パンツ股下スカート丈(ミモレ)
148cm前後54〜57cm55〜58cm25〜26cm61〜64cm70〜73cm
150cm前後55〜58cm57〜60cm25〜27cm63〜66cm72〜75cm
153cm前後57〜60cm59〜62cm26〜28cm65〜68cm74〜77cm
155cm前後58〜61cm60〜63cm26〜28cm67〜70cm76〜79cm
158cm前後59〜62cm62〜65cm27〜30cm69〜72cm78〜81cm

この表は、ヒールを履かない状態を基準にしています。3〜4cmのヒールを日常的に履く場合は、パンツ丈だけ2〜3cm長い側で選び、スカート丈は表のままで構いません。

身長ごとのより細かい数値は低身長・150cmの服選びにまとめています。

ジャケット|着丈と肩幅で決まる

オフィスカジュアルでいちばん効くのがジャケットです。そして、いちばんずれやすいのもここです。

着丈の終わる位置何が起きるか向く形ずれたときに起きること
ウエストのすぐ下分割が高い位置に出る短丈のノーカラー腰まわりが強調されることがある
ヒップの上端境目が高く保たれるテーラード、ノーカラーほとんど出ない
ヒップの中ほどヒップの最も広い位置で切れる避けたい丈そこに横線が入り全体が縮む
ヒップの下端覆う面が縦に長くなる前開きで着る一枚で着ると重心が下がる
もも中まで縦一枚の面になるロングの羽織り前を閉じると面が四角くなる

そして肩です。肩線は肩先の骨の上、誤差±1cm。ここが外に落ちると上腕が太く見え、内側に食い込むと角が立ちます。身幅は詰めなくてよいので、肩で選んでください。

試着室では、まず腕を前に出してみます。ここで背中が引きつるなら身幅が足りていません。次に、前を閉じずに鏡の正面に立ちます。前を開けた状態の縦の線がきれいに落ちていれば、その一着は日常の主力になります。ジャケットは前を閉じて評価されがちですが、実際に一日を過ごすのはほとんど開けた状態です。評価する姿勢を、実際に着る姿勢に合わせるだけで、選ぶ一着は変わります。

前を閉じる必要がある日は、ボタンを一つだけ留めるか、留めずに手で合わせて格を作る方法もあります。閉じた状態で身幅がぴったりだと、座ったときに前が引きつれるので、閉じる前提で買う場合は指2本分の余裕を確認してください。

ジャケットの部位見る数字目安合っていないときに起きること
肩幅肩線の位置肩先±1cm上腕が太く見える/肩が窮屈になる
身幅前を閉じたときの余裕指2本引きつれて前が開く
袖丈手首の骨の上0〜2cm上手が小さく見えすぎる/作業しにくい
前立ての開き開けるか閉じるか開ける前提で選ぶ閉じると面が横に広がる
襟の大きさ顔とのつり合い中〜小大きいと顔まわりが混み合う

ジャケットの代わりになる羽織り

毎日ジャケットである必要はありません。同じ役割(縦の線ときちんと感)を果たすものは複数あります。

羽織りきちんと感縦の線扱いやすさ
テーラードジャケット高い中(前を開ければ高い)肩が合えば主力
ノーカラージャケット高い高い首元が開くので顔まわりが軽い
とろみのある長め丈シャツ高い一枚で羽織りにも主役にもなる
ロングカーディガン高い落ち感のあるものを選ぶ
ニットジレ高い袖がないぶん腕が細く見える
ケープ・ポンチョ横に広がるので職場では扱いにくい
フード付きの羽織り来客のある日には向かない

**前が開くものであれば、縦の線は必ず一本入ります。**この一本があるかどうかが、低身長と体の厚みの両方に効きます。

トップス|イン、アウト、ハーフインの判断

「入れるか入れないか」で迷い続けるのは、判断の基準を持っていないためです。基準は着丈と素材の二つだけです。

トップスの状態判断理由ずれたときに起きること
着丈が腰骨から0〜5cm下・落ち感ありアウトのまま裾の位置が境目になるほとんど出ない
着丈が腰骨から0〜5cm下・ハリあり前だけ入れる裾が張って横に出る裾で幅が出る
着丈がヒップの中ほど前だけ入れる境目が消えている脚の始まりが下がる
着丈がヒップより下羽織りとして使う一枚では境目が作れない重心が落ちる
ニットで厚みがある前だけ浅く入れる全部入れると腰に布が集まる腰まわりが目立つ
シャツで薄い全部入れてもよい布が薄く集まらない出したままだと制服のように見える
丈が短い(腰骨より上)そのまま分割が高く出る動くとお腹が出ることがある

前だけ入れる(ハーフイン)ときは、前中心の10〜15cmだけを、指2本分の浅さで。深く入れると布が集まり、腰まわりが目立ちます。浅く入れて、少したるませるくらいがちょうど収まります。

インとアウトの詳しい判断はVネックのインナーとシャツインの判断にまとめました。

トップスの素材|ハリと落ち感で結果が変わる

素材体の厚みの拾い方オフィスでの格扱い方
とろみのあるポリエステル拾わない中〜高主力。前だけ入れても収まる
レーヨン混カットソー拾わない肩と背中の丸みを流す
綿100%の天竺拾う一枚だと体の線が出る
綿ポリエステル混のシャツやや拾う高い襟が立つ。来客の日に
ハイゲージニット拾う中〜高インナーで表面をならす
ローゲージニット拾わない分量が出るので下は細く
サテン・とろみブラウス拾わない高い顔の近くに光が返る
リネン混やや拾う夏向き。しわは表情になる

体に厚みがあるときに効くのは、布が体から離れて落ちるかどうかです。ハリのある生地は体の一番出ているところで止まり、そこから外へ張り出します。落ち感のある生地は、そのまま下へ流れます。同じサイズでも見え方が変わるのはこのためです。

パンツ|股上・裾幅・丈の三つ

見る場所数字効いていることずれたときに起きること
股上25〜28cm(身長による)ウエスト位置が上下の境目になる浅いと境目が消え、深いと前がたるむ
ヒップのゆとり実寸+4〜6cm布が張らずに落ちるきついと横に線が出る
わたり幅太ももの実寸+3〜5cm太ももで布が止まらない張ると太ももの幅が出る
裾幅片側19〜21cm足首に向かって細くなる18cm未満だと上下差が開く
くるぶしが見える足首の細い部分が出る長いと重心が下がる
センタープレス一本の縦線脚の中心に線が通る無いと面が広く見える
パンツの形低身長との相性体の厚みとの相性使いどころ
テーパード高い高い週の半分を支える主力
ストレート高いセンタープレス入りが扱いやすい
ワイド高い裾丈を靴に合わせれば成立する
ワイドの短い丈低い裾がふくらはぎの太い位置で止まる
スキニー低い低い上下の差が開き、上半身が大きく見える
クロップド裾の高さで結果が分かれる
ガウチョ低い裾が25〜33cmに入りやすい

ワイドを履きたい場合の丈の合わせ方は低身長のワイドパンツの選び方に、形ごとの違いはテーパードパンツのガイドワイドパンツのガイドに書いています。

スカート|広がりが始まる位置で決まる

スカートの形腰まわりの張り低身長での見え方判断
セミタイト(落ち感)張らない縦がつながる主力になる
タイト(ハリのある生地)張るヒップの形が出る素材を替えると解決する
Aライン(腰から広がる)張る三角に見える広がりの始まりを下げる
フレア(ヒップ下から広がる)張らない縦のあと裾が動く扱いやすい
プリーツ(細かい)張らない縦の線が増えるウエストの切り替えが高いものを
ギャザー(厚い生地)張る腰まわりに分量が出る薄い生地なら成立する
マーメイド張らない裾の広がる位置が要注意25〜33cmを外す

張るか張らないかを決めているのは、形ではなく生地の厚みとハリです。同じタイトスカートでも、落ち感のある生地なら体に沿ってから落ちるので、腰まわりが目立ちません。

ワンピース|一枚で三条件を満たす日

ワンピースの形境目覆う面オフィスでの扱い
ウエスト切り替えが高い高い位置に出る下は自由に広がる主力になる
ウエストひも付き位置を自分で決められる前後に余裕結ぶ位置は自然なウエストで
Iライン(切り替えなし)出ない縦一枚の面ベルトか羽織りで境目を作る
シャツワンピース前が開く縦の線が入る羽織りとしても使える
ジャンパースカート高い位置中に着るもので調整季節をまたいで使える
ローウエスト切り替え低い位置に出る分割が下がる低身長では避けたい

ワンピースは、上下の組み合わせを考えなくてよいという点で、忙しい朝に強い一枚です。羽織りを一枚重ねれば、そのまま来客のある日にも通ります。

色の配分|職場で許される範囲で明るさを確保する

配分上半身下半身オフィスでの見え方
もっとも安定明るい濃い顔が立ち、下が締まる
落ち着かせたい日中間濃いきちんと見える。顔の明るさは首元で確保
全身濃色濃い濃い引き締まるが影が寄る。内側に明るさを
上下同系中間中間縦につながる。低身長に効く
難易度が上がる濃い明るい重心が下がり上半身が縮む
明るい色を入れたい明るい濃い+小物で色色は小物に置くと浮かない

顔の近くの明るさは、体型に関係なく効きます。詳しい理屈は老けて見える色の正体にまとめています。

職場の温度差|羽織りで調整する

状況中に着るもの外に足すもの注意する場所
冷房が強い夏半袖か七分袖風を通さない薄手の羽織り肩と二の腕を風から遮る
蒸し暑い通勤濃色か細かい柄職場で羽織る一枚上半身から淡い中間色を外す
春秋の朝晩の差薄手の長袖カーディガン脱いだときに荷物にならない厚み
暖房の効いた冬薄手を二枚コート中を厚くすると肩に厚みが出る
一日座っている日締めつけのない股上ひざ掛けか羽織り座ったときのウエストの当たり
外回りのある日汗じみの出ない色たためる羽織り靴は歩き慣れたもの

夏の職場の線引きは夏のオフィスカジュアルで避けたいこと夏のオフィスパンツ問題にまとめています。

場面別|同じ職場でも日によって変える

その日の予定羽織りトップスボトムス足元
社内のみカーディガン落ち感のカットソーテーパードフラットでも可
来客・商談ジャケット襟のあるシャツ濃色パンツかスカート3〜4cmのヒール
外出が多い軽い羽織り汗じみの出ない色動きやすい形履き慣れた靴
会議で前に立つジャケット明るい無地濃色ヒール
会食が入るとろみの羽織りつやのある素材落ち感のある形細めの靴
繁忙で長時間脱ぎ着しやすいもの締めつけのない形ゴム入りでも形の出るものクッションのある靴

格の合わせ方はドレスコードと格の基準が判断の助けになります。

厚みの出る場所で、動かすところが変わる

「ぽっちゃり」とひとくくりにされますが、厚みが出る場所は人によって違います。場所が違えば、動かすところも変わります。

厚みが出る場所効く操作具体の数値・素材動かさなくてよいところ
お腹まわり前身頃の落ち感ハリの弱い生地、着丈は腰骨から0〜5cm下サイズを上げる必要はない
背中と肩肩線と後ろ着丈肩線は肩先、後ろが前より2〜3cm長い型身幅は据え置き
二の腕袖の終わる位置肩先から10〜13cmを外す袖幅を広げすぎない
胸まわり首元の開き鎖骨から8〜12cmのVネックボタンの位置で調整できる
ヒップと太ももわたり幅と落ち感太もも実寸+3〜5cm裾幅は19〜21cmのまま
ウエストの位置股上と切り替え股上25〜28cm、切り替えは高く丈は変えなくてよい

**サイズ表記を一段上げるより、厚みの出る場所だけを操作するほうが、全体は整います。**一段上げると、合っていた肩と着丈まで動いてしまうためです。

胸まわりの扱いは胸が大きい人の襟ぐりの選び方、ヒップはヒップが大きく見えるときの選び方に詳しく書いています。

骨格タイプ別の微調整

骨格タイプは、丈ではなく素材の厚みと布の量を決める道具として使うと、この三条件のなかでも役に立ちます。

タイプ合いやすい素材羽織りの選び方ずれたときに起きること
ストレートハリと落ち感のある中厚地直線的なテーラード厚手のギャザーで胴が四角く見える
ウェーブ柔らかく軽い薄地短めのノーカラー重い素材が腰の位置から引き下がる
ナチュラル天然素材、粗い織りゆとりのある長め丈細身のきれいめで骨が目立つ

見分け方は骨格タイプの基本にあります。低身長と厚みという二つの条件が先にあるので、タイプで方向を決め、実寸で最終調整するという順番が現実的です。

靴|高さより、重心と甲の見え方

低身長というと、まずヒールの高さを上げる方向に考えがちです。ただ、ヒールで上がるのは全体の高さだけで、上下の分割位置は動きません。効くのは高さより、足の甲がどれだけ見えるかです。

靴の形甲の見え方重心オフィスでの扱い
ポインテッドのパンプスよく見える上がる来客の日の定番
ラウンドトゥのパンプス日常的に履きやすい
ストラップ付き足首で線が切れる下がる細いストラップなら影響が小さい
ローファー甲が覆われる下がる濃色でボトムスと色をそろえる
バレエシューズよく見える長時間歩く日に
ブーツ覆われる下がる裾との合わせ方で決まる
スニーカー覆われる下がる通勤用と職場用を分ける

ヒールは3〜4cmが扱いやすい範囲です。5cm以上になると、長時間立つ日に姿勢が崩れ、結果として全体の線が下がります。靴の色をボトムスかストッキングに近づけると、足元で線が切れずに縦がつながります。低身長ではこの効果がとくにはっきり出ます。

インナー|表面をならす一枚

ニットやとろみのある生地を着るとき、下に何を着るかで表面の見え方が変わります。ここは体型の話ではなく、布が体の上でどう落ちるかという話です。

薄いニットは、下着の縁の線をそのまま拾います。縁の段差が出ない、幅の広い設計のものを一枚挟むと、表面が平らになって布がなめらかに落ちます。同じニットが別物のように見えることがあるのは、この一枚の差です。

汗をかく季節は、インナーの色にも意味が出ます。白いトップスの下に肌の色に近いインナーを着ると、透けても輪郭が出ません。反対に、白の下に白を重ねると、光の加減で線が浮くことがあります。

そして、上半身に一枚増やすことは、厚みを増やすことでもあります。夏場は薄い一枚、冬は暖かい一枚と、季節ごとに機能を分けておくと、上半身が膨らまずに済みます。

週の組み立て|5日を回す最小構成

毎朝ゼロから考えると、条件が三つある分だけ判断が重くなります。週の単位で構成を決めておくと、朝は組み合わせるだけになります。

品目枚数条件役割
濃色のテーパードパンツ2本股上25〜28cm、裾幅19〜21cm週の3日を支える
落ち感のあるスカート1本裾が床から18〜24cm気分と季節を変える
明るい無地のトップス2枚着丈は腰骨から0〜5cm下顔の近くの明るさ
襟のあるシャツ1枚落ち感のある素材来客と会議の日
ジャケット1枚肩線が肩先、着丈はヒップの上か下格を上げる
カーディガンかジレ1枚前が開く社内の日の縦の線
2足ヒール3〜4cmと歩ける一足予定で使い分ける

ボトムスを繰り返しても、人の目は上半身に集まるためほとんど気づかれません。増やすならトップスと羽織りからが効率のよい順番です。

サイズが合わないときに起きること

一枚上のサイズで覆う選択は自然ですが、増えるのは覆う面積だけではありません。

選び方隠れるもの同時に起きること折り合いのつけ方
一枚上のサイズ腕・お腹・背中肩線が落ちて一回り大きく見える肩で選び、身幅にゆとりのある型を探す
肩線が外に落ちる肩の厚み上腕が太く見える肩線は肩先に
着丈が長いヒップ上下の境目が消える前だけ入れる/羽織りで縦を通す
身幅がきつい隠れない布が張ってボタンが引きつれる一段上げて落ち感の素材に
ウエストがきつい隠れない座ったときに苦しいゴム入りでも形の出るものへ
全体が大きい全部輪郭が消えて重く見える肩と着丈だけ合わせる

**合わせるのは肩と着丈の二か所。**この二つが合っていれば、身幅にゆとりがあっても輪郭は保たれます。パンツのサイズはパンツのサイズ選び、体型別の考え方は体型別のパンツ選びが対応します。

買うときに見る数字

見る場所確認する数字目安合っていないと起きること
肩幅肩線が肩先に来るか±1cm上腕が太く見える
着丈腰骨から何cm下0〜5cm下境目が消える
ジャケット着丈ヒップとの関係ヒップの上か下中ほどで横線が入る
身幅脇の余裕指2本張る/泳ぐ
股上ウエストから股まで25〜28cm境目が消える/たるむ
わたり幅太もも実寸+3〜5cm+3〜5cm太ももで布が止まる
裾幅片側19〜21cm上下の差が開く
スカート丈床から何cm18〜24cm脚の幅が記憶される

手持ちのいちばん落ち着く一枚を測ってメモしておくと、通販でも同じ基準で判断できます。測るのは、平らな床に服を置いて、着丈は後ろ襟の付け根から裾まで、身幅は脇の下から脇の下まで、股上は前中心のウエストから股の縫い目まで。この三つだけで、商品ページの実寸表とほぼ突き合わせられます。

よくある誤解

よく聞く言い方実際に起きていること言い換えると
「低身長は長い丈を避けるべき」裾が止まる位置だけが問題床から18〜24cmまで通せば縦がつながる
「ぽっちゃりは大きめを着ると隠れる」肩線が落ちて全体が大きく見える肩で合わせ、身幅にゆとりのある型を選ぶ
「オフィスカジュアルは黒が無難」顔の近くの黒は影を近づける黒は下半身に、顔の近くは一段明るく
「シャツはインするのが正解」ウエストに厚みがあると布が集まる前だけ浅く入れれば境目は作れる
「ヒールを履けば解決する」全体の高さは上がるが分割位置は動かない分割は着丈と股上で作る
「体型を隠すのが第一」覆う面積が増えると輪郭の情報が減る隠すのは境目ではなく、面の形

朝、3分で組み立てる手順

順番を固定しておけば、条件が三つあっても朝の判断は増えません。

一つ目に、その日の予定を見て羽織りを決めます。来客があるならジャケット、社内だけならカーディガン。ここで一日の格が決まります。

二つ目に、ボトムスを決めます。前日に歩く距離が読めているなら、パンツかスカートかは自動的に決まります。

三つ目に、トップスを合わせます。着丈が腰骨から0〜5cm下ならそのまま、それより長ければ前だけ入れる。素材にハリがあるなら前だけ入れる。

四つ目に、鏡で境目を確認します。上下の境目が見えているかどうか。見えていれば完成です。

五つ目に、顔の近くの明るさを見ます。暗ければ、首元に明るいものを足すか、耳元に光るものを一つ置きます。

まとめ

低身長・ぽっちゃり・オフィスカジュアルの三条件は、一枚の服では解けません。役割を分ければ同時に成立します。

境目はトップスの着丈で作ります。腰骨から0〜5cm下。それより長い日は、前中心を10〜15cmだけ浅く入れます。

覆う面は羽織りで作ります。着丈は身長150cm前後で57〜60cm、155cm前後で60〜63cm。ヒップの最も広い位置で止めないことだけを守ります。前を開ければ、縦の線が一本通ります。

パンツは股上25〜28cm、裾幅19〜21cm、裾はくるぶしが見える高さ。スカートは裾が床から18〜24cm。この帯を守れば、形は好みで選んで構いません。

きちんと感は、形ではなく素材が担います。落ち感のある生地は体の厚みを拾わずに落ち、そのまま職場の格にも届きます。

三つの条件は、あなたの体の問題ではなく、寸法の配分の問題です。数字が決まれば、朝の判断は3分で終わります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 低身長でぽっちゃりだと、オフィスカジュアルは何から決めればよいですか
ジャケットや羽織りの着丈から決めるのがいちばん早いです。この三条件が重なったときの要は、上下の境目を高い位置に残したまま、覆う面を縦に長くすることにあります。羽織りの着丈がヒップの中ほどまでで止まると、その位置に横線が入って全体が縮んで見えます。身長150cm前後なら着丈57〜60cm、155cm前後なら60〜63cmを目安に、前を開けて着ると縦の線が一本通ります。トップスやパンツはそのあとで合わせれば十分です。
Q. トップスはインするべきですか、アウトのままでよいですか
好みではなく、着丈と素材で決まります。着丈が腰骨から0〜5cm下で終わり、素材に落ち感があるならアウトのままで境目が出ます。着丈がそれより長い、またはハリのある生地で裾が張る場合は、前だけ入れる(ハーフイン)と境目が戻ります。全部入れるのは、ウエストに厚みがあると布が集まって腰まわりが目立ちやすいので、前中心の10〜15cmだけを浅く入れるほうが扱いやすくなります。
Q. パンツの股上と裾幅は、どのくらいがよいですか
身長150cm前後なら股上25〜27cm、155cm前後なら26〜28cmが目安です。股上が浅いとウエストの布が下がって上下の境目が消え、深すぎると前中心にたるみが出ます。裾幅は片側19〜21cmが扱いやすい範囲です。18cm未満まで細くすると、ヒップや太ももとの差が大きくなって上下のバランスが崩れます。裾は、くるぶしが見える高さで止めると足首の細い部分が出ます。
Q. ジャケットは着るべきですか。着ると大きく見えます
大きく見えているのは、ジャケットそのものではなく、肩線と着丈が合っていないためであることがほとんどです。肩線が肩先より外に落ちると、上腕が太く見え、上半身全体が一回り大きくなります。着丈がヒップの最も広い位置で止まると、そこに横線が入ります。肩線を肩先に合わせ、着丈をヒップの下まで通すか、逆にヒップの上で止める。この二つが合えば、ジャケットは体を覆いながら縦の線を作る側に回ります。
Q. 低身長でぽっちゃりだと、スカートとパンツはどちらが向きますか
どちらも成立します。分かれるのは形のほうです。パンツなら、股上を確保して裾幅19〜21cmのテーパード。スカートなら、腰まわりで布が張らない落ち感のある素材で、裾が床から18〜24cmで終わるもの。避けたいのは、腰から布が横に張り出す形と、裾が床から25〜33cmで止まる丈です。この二つを外せば、その日の気分で選んで構いません。
Q. オフィスで濃い色ばかりになってしまいます
濃い色は下半身に置き、顔の近くだけ明るさを確保すると、印象が変わります。全身を濃色でそろえると輪郭は締まりますが、顔まわりに影が寄って疲れて見えます。ボトムスと靴を濃色に、トップスか羽織りの内側を明るい色に。この配分なら職場で浮くことはなく、写真に写ったときの見え方も変わります。
Q. 夏の冷房と、外に出る暑さの両方に対応できますか
対応の中心は羽織りです。中を厚くすると体の輪郭が膨らみますが、外側で調整すれば形は保たれます。夏場は、半袖か七分袖のトップスに、風を通さない薄手の羽織りを一枚。冷房の冷えは風で起きるので、肩と二の腕を風から遮ることが要点です。外に出るときは脱いで持てる重さのものを選びます。

— メグラシ編集部

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