40代の夏、サイズで迷う日の服の決め方|丈と幅は別々に測る

去年まで着られていた夏の一枚が、今年は決まらない。よくあることです。
服は変わっていません。変わったのは、選び方が追いつかなくなっただけです。低身長でぽっちゃりと言われる体つきの場合、夏の服選びでいちばん起きやすいのは、幅に合わせると丈が余り、丈に合わせると幅が足りない、という行き止まりです。
これは体の問題ではありません。既製の服が、身長と横幅を1つの番号でまとめているからです。だから、丈と幅は別々に測ります。
夏だけ難しくなるのは、布が薄いからです
冬の布には厚みと重さがあります。体との間に空間ができるので、丈や幅の数cmの差は、落ち方のなかに吸収されます。
夏の布は薄く軽い。この空間ができません。体と布の距離が、そのまま形になります。 同じ一枚でも季節で見え方が変わるのは、生地の側の条件が変わったからです。
だから夏は、冬より細かく測る価値があります。
先に測る|2か所だけ
鏡の前で2つ確かめてください。
1つ目、着丈が体のどこで止まっているか。 腰骨に手を当てて、裾がその上か下かを見ます。
2つ目、上半身で布がいちばん張る位置。 胸のあたりか、腰のあたりか。指で軽く触れば分かります。
この2つを持って、判定に進みます。
判定①|トップスの着丈は3つの帯
裾がどこで止まるかで、全身の比が決まります。
腰骨より上。 下に残る距離は長くなりますが、腰の位置で布が止まるので、そこに横の線が1本増えます。線が増えるほど、縦の流れは途切れます。
腰骨から脚の付け根まで。 上から下へ縦に続きます。低身長では、この帯がいちばん収まります。迷ったらここを狙ってください。
付け根より下。 上半身の面積が広くなり、下に残る距離が短くなります。この帯を選ぶ日は、足元の高さで残りを稼ぎます。
判定②|袖はどこで終わるか
袖の終わりは、腕のいちばん太い位置を境に考えます。その位置でちょうど切れると、横の線が腕の真ん中に1本入ります。
その位置より少し上か、少し下で終わらせてください。 上なら肩からの流れが続き、下なら肘へ向かう線が続きます。どちらでも構いませんが、境目の上で止めないことだけを守ります。
夏は袖が短くなるぶん、この1〜2cmが目に入りやすくなります。
判定③|股上と裾幅は逆方向に効く
ボトムスは2か所です。
股上。 浅いと腰の位置が下がって見え、深いと上がります。上を短めの丈で着る日は、深いほうが縦に続きます。
裾幅。 広いほど布の量が増え、足元に重心が下りてきます。低身長では、裾幅が靴の幅を大きく超えたところから、下が重くなります。靴の横幅と同じか、少し広い程度を目安にしてください。
股上を深くして裾幅を広げると、上下とも布が増えます。どちらか一方にしてください。
ワンピース一枚の日
夏はこれが増えます。見るのは切り替えの高さだけです。
腰骨より上に切り替えがあれば、上下の比は上に寄ります。下にあれば、下に寄ります。切り替えの無い一枚なら、紐やベルトを置く高さが同じ役割をします。
置く高さは、腰骨の指1〜2本ぶん上。 ここが、いちばん外しにくい位置です。
早見表|どこを動かすか
| 迷っていること | 先に決める | 後から動かす |
|---|---|---|
| 幅は合うが丈が余る | 幅 | 履く位置・前だけ入れる |
| 丈は合うが幅が足りない | 幅の合う一枚に替える | 丈 |
| 上下とも布が多く感じる | 裾幅を靴幅まで戻す | 着丈 |
| 縦に続かない | 切れ目の数を1本減らす | 足元の高さ |
素材で変わるところ|張りのある布と、落ちる布
同じ寸法でも、布の性質で結果が変わります。ここは判定の前提です。
張りのある布。 形が布そのもので保たれるので、体との間に空間が残ります。丈の帯を1つ下げても、下が重くなりにくい。そのかわり、幅に余裕を取りすぎると、その余裕がまるごと形として出ます。
落ちる布。 体の線に沿って下りるので、縦の流れは続きます。ただし途中の凹凸をそのまま拾うので、下に着るものの段差が表に出ます。夏に一枚で着る日は、下に着るものの縁の位置を先に確かめてください。
見分け方は簡単です。手のひらに乗せて持ち上げ、縁が水平に残れば張りのある布、すぐ垂れれば落ちる布です。
足元で残りを稼ぐ
丈をこれ以上動かせない日があります。そのときは足元です。
靴底が2cm高くなれば、床から腰までの距離が2cm増えます。丈は変わっていないのに、下に残る割合だけが増える。低身長では、この2cmが帯をまたぐことがあります。
ただし夏は歩く距離が読みにくいので、高さより甲を覆う面積を先に見てください。甲が出ていると足元で色が切れ、そこにもう1本線が入ります。
どちらとも取れる日|境目の1cm
着丈が腰骨のちょうど上にある。この位置がいちばん迷います。
そういう日は、その日いちばん歩く時間で決めてください。 座る時間が長いなら、腰骨より上に置くと座ったときに布が寄りません。立って過ごす日なら、下に置いて縦を続けます。
夏は汗で布が体に沿うので、迷ったら少し余裕のあるほうを選ぶと、一日を通して形が保てます。
まとめ|順番だけ変える
夏の服選びで見る場所は4つです。
着丈がどの帯にあるか。袖が腕のいちばん太い位置の上か下で終わっているか。股上と裾幅のどちらかだけを動かしているか。一枚の日は切り替えが腰骨の上か下か。
幅は着てからでは動きません。丈はあとから動きます。 動かせないほうを先に決めると、迷う回数が減ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 幅に合わせて選ぶと、丈がいつも余ります。どうすればよいですか。
- 幅で選んだうえで、丈だけを後から動かす前提にしてください。トップスなら裾を折らずに前だけ入れる、ボトムスなら履く位置を1〜2cm上げる。丈は動かせますが、幅は着てからでは動きません。動かせないほうを先に決めるのが順番です。
- Q. 夏だけ同じ服が決まらなくなるのはなぜですか。
- 布が薄く軽くなるからです。冬の布は厚みと重さで体との間に空間を作りますが、夏の布はその空間ができません。体と布の距離がそのまま形になるので、丈や幅の数cmの差が冬より大きく出ます。服が変わったのではなく、条件が変わっています。
- Q. 低身長だと長い丈は避けたほうがよいですか。
- 長さそのものより、途中で横に切れる線が何本あるかで決まります。丈が長くても、上から下まで縦に続いていれば線は増えません。逆に短くても、腰の位置で布が止まれば線が1本増えます。長さではなく、切れ目の数で見てください。
- Q. ワンピース一枚の日は何を見ればよいですか。
- 切り替えの高さを見てください。腰骨より上にあるか、下にあるかで、上下の比が決まります。切り替えの無い一枚なら、代わりに紐やベルトを置く高さが同じ役割をします。夏は一枚で過ごす日が多いので、ここがいちばん効きます。
— メグラシ編集部





