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低身長・150cmの服選び|丈の目安を数字で、サイズ選びと年代別のバランス

メグラシ編集部//読了 20分
裾丈を確かめながら鏡の前で装いを整えている女性

「低身長」「150cm」で検索するとき、知りたいのはたぶん励ましの言葉ではないと思います。スカートは何センチを買えばいいのか、Sを買うのかMを詰めるのか、ロングコートは着ていいのか。そういう、明日お店で使える基準のはずです。

この記事では、その基準をできるだけ数字で書きます。あわせて、数字の手前にある考え方も先に整理します。結論から書くと、低身長の服選びで問題になっているのは身長そのものではなく、服の分量と体の分量が合っていないことです。だから直す対象は体ではなく、服の寸法のほうになります。

以下、バランスという考え方の整理、丈の数字、サイズ選びの実務、縦のラインと重心、年代別、ぽっちゃりとの掛け合わせ、サイズ展開の探し方、特別な日の服、骨格タイプとの関係、の順に扱います。必要なところだけ読んでいただいて構いません。

「大きく見せる」ではなく「バランスを合わせる」

身長を盛ろうとすると、たいてい行き詰まる

低身長の情報でよく見かけるのが「スタイルアップ」「脚長効果」といった言葉です。悪い言葉ではないのですが、この方向で考え続けると、いつか行き詰まります。身長は服では変わらないので、目標が達成されることがないからです。

もう少し実務的な言い換えをします。人が誰かの姿を見て「バランスが良い」と感じるとき、見ているのは絶対的な身長ではなく、いくつかの比です。頭の大きさと全身の比、上半身と下半身の比、服の分量と体の厚みの比、小物の大きさと顔の大きさの比。この比が揃っていれば、身長が何センチであっても整って見えます。

つまりやることは、身長を足すことではなく、比を揃えることです。そして比は服で調整できます。ここが「盛る」との決定的な違いで、比を揃える方向で考えると、やるべきことが具体的な数字に落ちてきます。

何が合っていないのか

150cmの方が既製服を着たときに起きていることは、ほとんどの場合これだけです。日本の婦人服の多くは身長158cm前後を基準に作られています。その基準で作られた服を150cmの体に載せると、すべての寸法が上から順に8cmずつ下にずれます。

ずれるのは丈だけではありません。肩の縫い目が肩先より外に落ち、袖口が手の甲にかかり、ウエストの切り替えが本来のくびれより下に来て、裾が想定より下の位置で終わる。この積み重ねが「なんとなく着られている感じ」の正体です。体型の問題ではなく、寸法のずれの問題です。

そう捉えると、対処は明快になります。ずれを直せばいい。丈は詰める、分割位置は上げる、分量は減らす。この3つで大半は片づきます。

服の分量には上限がある

もう一つ、低身長で効いてくるのが分量です。人の体には、服の布を受け止められる面積の上限があります。150cmの体は158cmの体より縦の距離が短いので、同じ服を着ると、布の量が相対的に多くなります。

これが「オーバーサイズを着ると着られている感じになる」「大きな柄が浮く」「大ぶりのバッグが目立ちすぎる」の理由です。どれも本人の問題ではなく、面積に対して要素が大きいという比の話です。だから対処も比で行います。分量を出すのは全身で一か所まで、柄は面積に対して小さめ、小物は顔の大きさを基準に選ぶ。

低身長ならではの強み

反対に、低身長のほうが有利に働く場面もあります。コンパクトにまとまる、上下の分割位置を上げても不自然になりにくい、小さめの柄やディテールが映える、身体のラインが細く見えやすい。これらは縦の距離が短いことの裏返しです。

つまり得意なシルエットが違うだけで、上下があるわけではありません。この記事も「欠点を補う」ではなく「得意な形を知る」という前提で書いていきます。着痩せの原理そのものについては着痩せとはで別に整理していますので、体型と身長の両方が気になる方はあわせてご覧ください。

丈の基準を数字で決める

ここがこの記事の中心です。丈の話は「バランスを見て」で終わらされがちですが、実際には数字で決められます。

まず、自分の体を床から測る

服の丈を決めるとき、いちばん使いやすい物差しは「裾が床から何センチのところで終わるか」です。着丈やスカート丈の表記は測り方が店によって違いますが、床からの高さは誰が測っても同じになるからです。

身長150cmの方のおおよその位置を並べます。これは平均的な比率から出した目安なので、メジャーを持って実際にご自身で測ると、より確かな数字になります。

体の位置床からの高さの目安
肩先約123cm
バストトップ約108cm
ウエスト(一番くびれた位置)約93cm
腰骨約89cm
ヒップの一番高い位置約78cm
手首(腕を下ろした状態)約73cm
股下約68cm
指先約57cm
膝の皿の中心約42cm
ふくらはぎの一番太い位置約31cm
ふくらはぎの下・細くなる位置約20cm
くるぶし約8cm

この表の中で覚えておきたいのは3つの数字です。31cm、20cm、42cm。順に、ふくらはぎの一番太い位置、その下の細くなる位置、膝の皿の中心です。

なぜ「31cm」が分かれ目なのか

裾が終わる位置は、脚の幅の記憶を決めます。人の目は、布が途切れた場所の幅をその脚の代表的な太さとして受け取ります。だから、いちばん太い位置で切ると脚全体がその太さで読まれ、細い位置で切るとその細さで読まれます。

150cmの方の場合、ふくらはぎの最も太い位置は床から31cm前後です。ここで裾が終わる丈が、いちばん難しい丈になります。逆に、床から20cm前後(ふくらはぎの下)と床から45cm前後(膝の皿の上)は、脚の輪郭が細くなる位置なので、丈をここで切ると下に続く部分がすっきり見えます。

これは身長に関係なく働く原理ですが、150cmの方に特に効きます。既製服の丈が158cm基準で作られているため、「本来は細い位置で切る設計だった丈」が、8cm下がって太い位置に落ちてくるからです。ミモレ丈のスカートが妙に重く見える、クロップドパンツが野暮ったい、という感覚は、ほとんどこの理由で説明がつきます。

スカート丈の目安

ウエストから測ったスカート丈で書きます。150cmの方のウエストは床から約93cmなので、丈を93から引けば裾の位置が出ます。

丈の名前150cmの目安裾が終わる位置
ミニ43〜46cm膝上10cm前後
ひざ丈50〜53cm膝の皿が隠れるところ
ミディ56〜58cm膝下、ふくらはぎの上
ミモレ72〜75cmふくらはぎの下の細い位置
ロング84〜87cmくるぶしの少し上

避けたいのは62〜68cmのあたりです。この丈は裾がちょうど床から25〜31cmに落ちるため、ふくらはぎの一番太い位置で切ることになります。市販の「ミモレ丈78cm」がしっくりこない理由もここにあり、150cmの方が78cmを穿くと裾は床から15cmまで下がって、今度は重く見えます。

もう一つ、フレアやプリーツのように広がりのあるスカートは、同じ丈でも重く見えます。広がる分だけ面積が増えるためで、この場合は目安より2〜3cm短くすると釣り合います。スカートの形そのものの違いはスカートの種類にまとめています。

パンツ丈の目安

パンツは股下で書きます。150cmの方の股下は約68cm(床まで)が目安です。

丈の名前150cmの股下の目安裾が終わる位置
フルレングス66〜67cm床から1〜2cm、靴の甲に軽く乗る
アンクル57〜59cm床から9〜11cm、くるぶしが見える
クロップド47〜49cm床から19〜21cm、ふくらはぎの下
ハーフ35cm前後膝下すぐ

ここでも避けたいのは、股下36〜40cmのあたりです。裾が床から28〜32cmに落ちて、ふくらはぎの一番太い位置で終わります。ガウチョやキュロットと呼ばれる丈がまさにここに入りやすく、「なんとなく合わない」と感じる方が多いのはこのためです。着るなら、股下48cm前後まで長くするか、35cm以下まで短くするかで、太い位置を外します。

ワイドパンツは裾の幅が広いので、床すれすれまで長くしたほうが縦につながります。目安は床から0.5〜1cm。ただし床に着くと汚れるので、よく履く靴のヒール高さを含めて決めてください。ワイドの扱いは低身長さんのワイドパンツでも掘り下げています。

デニムのようにきれいに詰めにくいものは、折り返して調整する手もあります。ただし折り幅と回数を誤ると、そこが太く見える原因になります。折り方の基準はデニムのロールアップにまとめました。

トップス丈の目安

トップスの着丈は、後ろ襟ぐりの中心から裾までを測るのが一般的です。表記の測り方は店によって差があるので、数字より「どこで終わるか」を先に決めてください。

裾が終わる位置150cmの着丈の目安
ウエストのすぐ下50〜53cm
腰骨55〜57cm
ヒップの一番高い位置60〜63cm
ヒップが隠れる66〜70cm
チュニック(太もも中程)75cm以上

普段使いでいちばん扱いやすいのは55〜60cmです。市販のMサイズのカットソーは着丈58〜62cmで作られていることが多く、これは158cmの方にとって「腰骨あたり」になる設計です。150cmの方が同じものを着ると「ヒップの上」まで下がります。表記が同じでも、位置が一段下がる。この感覚を持っておくと、通販でも判断しやすくなります。

チュニックやロングトップスを着たいときは、着丈を伸ばすかわりに、下を細くします。上が長い分だけ下の面積が減るので、ボトムスはテーパードかIラインのスカートにして、脚の見える部分を長く残すと釣り合います。

アウター丈の目安

アウターは面積が大きいぶん、丈の影響が最も出ます。着丈の目安を並べます。

丈の名前150cmの着丈の目安裾が終わる位置
ショート50〜55cmウエスト〜腰骨
ハーフ70〜78cmヒップが隠れる〜太もも
ミドル86〜90cm膝のすぐ下
ロング102〜106cmふくらはぎの下、床から18〜22cm

避けたいのは着丈92〜97cmです。裾が床から27〜32cmに落ちて、ふくらはぎの一番太い位置で終わります。市販のロングコートは着丈105〜115cmが多く、110cmを超えると150cmの方には床から14cm以下まで下がって、引きずっている印象になります。

つまりロングコートは「短くする」より「もっと長くする」ほうが正解になることがあります。着丈103〜105cmまで長くすると、裾がふくらはぎの下の細い位置で切れて、縦の線が最後まで途切れません。この判断ができると、低身長でロングコートを諦める必要はなくなります。

袖丈の目安

袖は丈の話から抜けがちですが、手の見え方は全身の印象をかなり左右します。肩先から測った袖丈の目安です。

  • 長袖:53〜55cm(手首の骨のところで終わる)
  • 七分袖:42〜44cm(前腕のいちばん細いあたり)
  • 五分袖:30〜32cm(肘の少し上)
  • 半袖:18〜20cm(二の腕のいちばん太い位置より下)

市販のMサイズの長袖は袖丈58〜60cmが標準なので、150cmの方だと3〜5cm余ります。余った袖が手の甲にかかると、手が隠れて全体が重く見えます。まくる、詰める、七分袖を選ぶ。どれでも構いませんが、放置しないほうが変化は大きいです。袖の形そのものは袖の種類を参照してください。

サイズ選びの実務:Sを買うか、Mを詰めるか

丈の基準が決まったら、次はどのサイズを買うかです。ここは「小さいほうを買う」でも「詰めればいい」でもなく、直しやすさの順番で決めます。

直しやすい場所と、直しにくい場所

服の各部位には、直しやすさに明確な序列があります。おおまかには次の順です。

直す場所難易度費用の目安形への影響
パンツの裾丈やさしい1,000〜2,500円ほぼなし
スカートの裾丈やさしい2,000〜4,000円裏地・スリットがあると上がる
ウエスト詰め3,000〜5,000円ポケット位置がずれることがある
袖丈(袖口に飾りなし)2,500〜4,000円ほぼなし
袖丈(カフス・ボタンあり)やや難4,000〜7,000円袖口の表情が変わる
身幅(脇線)やや難4,000〜7,000円脇の位置と袖ぐりが動く
肩幅難しい7,000〜13,000円袖山のラインが変わる
アームホール難しい応相談形が別物になりやすい

金額と日数は店や素材で幅があるので、あくまで目安として見てください。裏地の有無、装飾の有無、生地の厚みで変わりますし、仕上がりまで3日のところもあれば2週間かかるところもあります。

この表から読み取れることは一つです。裾丈はほぼ自由に変えられるが、肩まわりは変えられない。だからサイズ選びの基準は、肩と袖ぐりに置きます。

丈詰めをする前提で選ぶ

150cmの方にとって、既製服の丈が長いのは仕様であって、失敗ではありません。158cm基準の服を着るのだから、8cm前後余るのが普通です。ここを「そういうものだ」と受け入れて、買う段階から詰めることを織り込むと、選択肢が一気に広がります。

具体的な順序はこうです。

  1. 肩の縫い目が自分の肩先と合うサイズを選ぶ
  2. そのサイズで腕を前に出し、袖ぐりが窮屈でないか確かめる
  3. 身幅とウエストに、指が2本入る程度のゆとりがあるか見る
  4. ここまでが合っていれば、丈は何センチ余っていても構わない
  5. その場で詰める寸法を決め、直し代を足した金額で買うかどうかを判断する

Sで肩が合うならS。Sだと肩や脇が窮屈で、Mなら上半身は合うが丈だけが長い、という状態ならMを買って詰める。これが「Sを買うのかMを詰めるのか」への答えです。丈で判断すると、肩の合わない服を選び続けることになります。

直し代を足しても納得できる金額かどうかは、その服を何回着るかで決めてください。仕事で毎週着るパンツなら裾上げ代は十分回収できますし、年に一度のワンピースなら判断は変わります。

試着室で見る3か所

売り場で全身を眺めると、かえって判断がつかなくなります。見る場所を3つに絞ってください。

肩の縫い目の位置

正面と横の両方から見ます。肩の縫い目が自分の肩先の骨より外に落ちていたら、そのサイズは大きい。逆に肩先より内側に食い込んでいたら小さい。ここが合っていれば、多少身幅にゆとりがあっても服は体の上できれいに落ちます。低身長の方は肩幅も狭いことが多いので、ここが最初のふるいになります。

袖ぐりの底の位置

腕を下ろした状態で、脇の下と袖ぐりの底のあいだに指が1〜2本入るかを見ます。次に腕を前にまっすぐ出して、背中が引っ張られないかを確かめます。袖ぐりが深すぎると腕が短く見え、浅すぎると動けません。ここは直せない場所なので、迷ったら諦めて別の一着を見るほうが早いです。

ウエストの位置が合っているか

切り替えのあるワンピースやセットアップでは、服のウエスト位置が自分の一番細い位置に来ているかを見ます。150cmの方が158cm基準の服を着ると、切り替えが本来の位置より下に来て、胴が長く見えます。ここが下がっていたら、ベルトで上書きするか、別のサイズにするか、その一着は見送るかの3択です。

この3か所に絞ると、判断が速くなります。丈は後回しで構いません。詰められるからです。パンツの実寸の見方はパンツのサイズの選び方にも詳しく書いています。

縦のラインの作り方

丈とサイズが決まったら、次は線です。縦の線は身長に関係なく効きますが、150cmの方には特有の注意点があります。

低身長では「線の本数」より「途切れないこと」

縦の線をつくる要素は、前を開けた羽織り、Vネックや開襟、センタープレス、前立てやボタンの列、細長いネックレス、縦のスリットなど、いろいろあります。ここまでは身長を問いません。

違うのは、線が途切れたときの影響です。縦の距離が短いぶん、一度分断されると、残った区間が短くなりすぎます。158cmの方なら「上に一つ、下に一つ」と分かれていても縦は残りますが、150cmだと同じ分断でどちらの区間も短くなり、線としての働きを失います。

だから優先すべきは、線を増やすことではなく、途切れさせないことです。具体的には次の3点を見ます。

  • ウエストで色が大きく変わっていないか(上下の明暗差が強いと、そこで切れます)
  • 裾と靴のあいだで色が変わっていないか(肌の色に近い靴か、ボトムスと同系色の靴)
  • 首元から胸元にかけて、視線が上に抜ける切れ目があるか

このうち一番効果が分かりやすいのは、靴の色です。ボトムスの裾から靴のつま先までが同系色でつながると、脚の終わりが曖昧になり、下半身が縦に長く見えます。黒いパンツに黒い靴、ベージュのスカートに肌色に近いパンプス。それだけで印象が変わります。

ストライプは幅とピッチで決まる

縦のストライプは効きますが、条件があります。柄の幅が広いと、縞そのものが分量として認識され、体に対して柄が勝ちます。目安として、150cmの方には縞の幅5mm以下のピンストライプか、1cm前後のロンドンストライプまでが扱いやすい範囲です。それ以上太い縞は、面積の小さいアイテム(スカーフ、シャツの一部)で使うほうが収まります。

前開きの羽織りが最も汎用性が高い

一枚で縦の線を二本つくれるのが前開きの羽織りです。ロングカーディガン、ジレ、ノーカラーのコート、シャツを開けて羽織る。どれも中身を選ばずに使えます。

ただし丈は前述の基準に従います。羽織りの裾が床から27〜32cmで終わると、せっかくの縦の線がふくらはぎの一番太い位置で止まってしまいます。膝のすぐ下(床から34〜36cm)か、ふくらはぎの下(床から18〜22cm)のどちらかに寄せてください。

首元をあけて、縦の距離を稼ぐ

首から胸元にかけての切れ目は、上半身の縦の距離を稼ぎます。150cmの方は上半身の縦の距離も短いので、ここが詰まっていると顔まわりが重く見えます。

Vネック、Uネック、スキッパー、開襟シャツ、カシュクール。どれでも構いませんが、あきの深さは顔の大きさに対して決めます。深くしすぎると今度は上半身の面積が減り、頭が大きく見えます。鎖骨のくぼみが見える程度が一つの基準です。襟の形ごとの違いはネックラインの種類を参照してください。

重心を上げる——ただし、やりすぎには弊害がある

「重心を上げる」は低身長の定番の助言ですが、上げすぎたときに何が起きるかまで書かれていることは少ないので、ここで整理します。

重心を上げる手段

上下の分割位置を上げる方法は、次のとおりです。

  • ハイウエストのボトムスを穿く
  • トップスの前だけをウエストに入れる
  • 短め丈のトップスを選ぶ
  • ベルトを自然なウエスト位置に置く
  • ウエストに切り替えのあるワンピースを選ぶ
  • 羽織りをコンパクトな丈にする

どれか一つで足ります。二つ以上を重ねると、次の弊害が出ます。

やりすぎると何が起きるか

分割位置を上げすぎると、上半身の面積が小さくなります。上半身が小さくなるほど、相対的に頭が大きく見えます。低身長で悩む方が本当に気にしているのはここであることが多く、脚の長さを稼いだ結果、頭身のバランスが崩れるという逆転が起こります。

もう一つは、胴が消えることによる不自然さです。ウエスト位置を肋骨の下まで上げて、着丈の短いトップスを合わせると、胴の存在がほとんど見えなくなります。写真では成立しても、実際に人と向かい合ったときには不自然に映ることがあります。

目安としては、上半身と下半身の比が1対2から1対2.5くらい。上を全体の3割前後に収める、という感覚です。それ以上上げようとしなくても、縦の線が通っていれば十分に整います。

ヒールにも同じ話がある

ヒールで身長を足すのも、やりすぎると同じ問題が起きます。7cmを超えるヒールを日常的に履くと、丈の基準が全部ずれます。ヒールを履いた日にちょうどいい丈のパンツは、履かない日には裾を引きずります。

現実的なのは、よく履く靴を一足決めて、その靴を基準に丈を合わせることです。仕事用なら通勤で毎日履く靴、休日用ならスニーカー。基準の靴を決めておくと、詰める寸法に迷いがなくなります。ヒールは3〜5cmくらいまでなら、丈のずれも許容範囲に収まりやすくなります。

低身長 × ぽっちゃり:縦と横を同時に扱う

低身長の話と体型の話は、それぞれ別に語られることが多いのですが、両方に当てはまる方にとっては、その二つが正面から衝突します。ここを整理しないと、どちらの助言も効きません。

なぜ定石どうしがぶつかるのか

体型が気になるときの定石は「ロング丈やゆとりのある形で流す」です。低身長のときの定石は「短め丈でコンパクトに、重心を上げる」です。この二つは方向が逆を向いています。

ロング丈で流すと重心が下がって身長が沈み、短くコンパクトにすると横幅が出る。片方の助言だけを試して行き詰まった経験がある方は、方法が悪かったのではなく、もう片方の条件が満たされていなかっただけです。

解き方は「分割位置は高く、面は縦長に」

両立させる考え方はこうです。上下を分ける位置は高く保ちます。ただし、覆う面の形は縦に長く取ります。この二つは矛盾しません。

具体的な組み立てはこうなります。ボトムスはハイウエストで、分割位置を上げる。トップスはヒップの一番高い位置あたりで終わる着丈60〜63cmの、落ち感のある素材。その上から前を開けた羽織りを重ねて、縦の線を通す。トップスは体を拾わない素材なので横幅は出ず、分割位置は高いので重心も下がりません。

素材の選び方も、低身長では少し変わります。体型だけを考えるとハリのある厚い生地で体から浮かせたくなりますが、150cmだと厚い生地の分量そのものが勝ちます。ほどよいハリのある薄手、あるいは落ち感のある素材のほうが扱いやすくなります。

夏に難しくなる理由と、その対処

「低身長 ぽっちゃり 夏」で検索が集まるのには理由があります。夏は生地が薄くなって体を拾いやすく、しかも縦の線をつくる羽織りが暑い。この二つが同時に来ます。

対処は素材で行います。綿麻、強撚の綿、シアー素材、リネン混。表面がさらりとして肌に貼りつかないものを選び、羽織りは透ける素材にすると、縦の線をつくりながら涼しさを保てます。もう一つは、ワンピース一枚で通す方法です。上下の切り替えがないぶん縦の線が最初から通っているので、羽織りなしでも縦が残ります。夏のアイテムの組み合わせ方は夏の着まわしにまとめました。

40代でこの組み合わせに悩む方へ

40代は体の厚みが出る場所が変わり始める時期です。以前と同じ服を着ているのに印象が変わったと感じるとき、多くの場合は体ではなく、服の寸法が合わなくなっています。

やることは新しく買うことではなく、手持ちの服の肩幅と着丈を測り直すことです。肩が余っている服、着丈が中途半端な位置で終わっている服。この二つを見つけて、直すか、手放すか、着方を変える。この作業だけで、買い足す前にかなり整います。

年代別に見る、150cmの服選び

年代によって変わるのは好みだけではありません。体の変化と、服に求める役割の両方が変わります。

40代

体の厚みが出る場所が変わり始め、以前の丈の基準が合わなくなる時期です。それまでは何を着ても大きく崩れなかった方が、初めて「合わない」を感じ始めるのもこの年代です。

優先順位はこうなります。まず肩の合った羽織りを一枚整えること。ノーカラージャケット、ロングジレ、テーラードのどれか一つで構いません。羽織りは前を開ければ縦の線が二本通るので、中身を選ばずに輪郭を整えられます。丈は着丈70〜78cm(ヒップが隠れる〜太もも)か、86〜90cm(膝のすぐ下)に。

次に、素材を体を拾うものから、ほどよいハリのあるものに置き換えます。ポンチ、目の詰まったハイゲージニット、タイプライター、薄手のギャバジン。細リブや薄手のジャージーは、体の凹凸をそのまま写すので、面積の小さい部分で使うほうが扱いやすくなります。

仕事着では、丈を詰めたセットアップが効きます。ジャケットの着丈と袖丈、パンツの股下。この3か所を自分の寸法に直すだけで、既製品でもあつらえたような落ち方になります。オフィスでの合わせ方はオフィスカジュアルも参考になります。

50代

この年代の検索がいちばん多いので、厚めに書きます。50代で起きる変化は、体型よりも姿勢と骨格の変化のほうが服に効きます。

まず、身長がわずかに縮み始めます。椎間板の変化と姿勢の変化によるもので、数センチのことですが、丈の基準は確実にずれます。以前ちょうどよかったスカートが少し長く感じるのは、気のせいではないことがあります。年に一度、床からの位置を測り直すことをおすすめします。

次に、肩が丸くなり、首が前に出やすくなります。これが起きると、後ろの着丈が上がって前が下がり、服の裾が水平でなくなります。対処は、後ろ身頃にゆとりのあるデザインを選ぶこと。ラグランスリーブ、後ろにタックやドレープの入ったもの、肩の縫い目がやや後ろに設定されたもの。前後で丈の差がついた服(前が短く後ろが長い)も、この変化と相性がいいことがあります。

三つ目に、二の腕と首まわりの見え方が変わります。ここは覆うより、位置を選ぶほうがうまくいきます。袖は五分から七分(肩から30〜44cm)で、二の腕の一番太い位置より下で終わらせる。首元はVかUであけて、鎖骨のくぼみを見せる。150cmだと上半身の縦の距離が短いので、この二つの効きが大きくなります。

丈の選び方でいうと、50代ではひざ丈(スカート丈50〜53cm)とミモレ丈(72〜75cm)の二つを軸にすると迷いません。ひざ丈はきちんと感が出て、ミモレ丈は落ち着きが出ます。この二本があれば、ほとんどの場面が回ります。

色は、黒一色に寄せないほうが軽く見えます。黒は使うなら面積の大きい下半身に置き、上半身にはチャコール、ダークネイビー、グレージュ、ダークブラウンを混ぜる。顔まわりだけ明るい色を置くと、同じ暗さでも印象が変わります。似合う色の系統が分かっていると判断が速くなるので、パーソナルカラー4シーズンの比較もあわせてどうぞ。

「50代 ファッション 150cm ブランド」という探し方をされる方が多いのですが、この年代で起きているのは、ブランドが合わなくなったというより、以前のブランドのサイズ展開が自分の変化に追いつかなくなった、ということが多いように思います。だから探すべきはブランド名ではなく、サイズ展開と実寸です。この点は次の節でまとめます。

60代

60代では、姿勢の変化がさらに進むことがあります。背中の丸みが出ると、後ろ着丈がさらに上がるので、50代で書いた「後ろ身頃にゆとり」がより効きます。

加えて、着脱のしやすさが選択基準に入ってきます。腕が上がりにくい、頭からかぶるのがつらい、という変化があると、被り物のニットやワンピースは着る機会が減ります。前開きのシャツワンピース、カーディガン、ボタンやファスナーで開く羽織り。前が開くものを軸にすると、着るのが楽になり、しかも縦の線も同時に手に入ります。

服の重さも見てください。ウールのロングコートは、150cmの方でも1kgを超えるものがあります。同じ暖かさなら、中綿やダウン、薄手で高機能な中わたのものを選ぶと、肩への負担が減ります。丈は着丈86〜90cm(膝のすぐ下)が扱いやすく、これより長くすると重さも増えます。

色については、明るい色を顔まわりに置くことをおすすめします。年齢とともに肌の色や髪の色が変わるので、以前似合っていた濃い色が重く感じられることがあります。オフホワイト、ライトグレー、淡いブルー、モーヴ。トップスかスカーフのどちらかを明るくするだけで、顔まわりが持ち上がります。

丈でいうと、60代ではロング丈が引きずった印象になりやすくなります。歩幅が変わることと、姿勢の変化の両方が理由です。膝下からくるぶしの上(裾が床から18〜36cm)の範囲に収めておくと、動きやすさと見え方の両方が保てます。

小さいサイズ展開の探し方

特定のブランド名を並べるより、探し方そのものを持っているほうが長く役に立ちます。ここでは、どのお店でも同じように使える方法を書きます。

サイズ表記の最後の記号を見る

日本の婦人服のサイズ表記には、9AR、11AT、7APといった形式があります。この3つの記号にはそれぞれ意味があります。

  • 最初の数字(7・9・11・13など):バストとヒップの区分
  • 真ん中のアルファベット(A・B・AB・Yなど):体型の区分
  • 最後のアルファベット:身長の区分

最後の記号が重要です。一般に、PPが142cm前後、Pが150cm前後、Rが158cm前後、Tが166cm前後を想定しています。つまり「9AP」と表記された服は、150cm前後の方に向けて丈が設計されています。

この表記はすべてのブランドで使われているわけではありませんが、使われている場合は最も確実な手がかりになります。タグを見る習慣をつけると、探す時間が大幅に短くなります。

「P」「petite」「小さいサイズ」で絞る

サイズ表記がない店では、商品名やカテゴリで探します。「P」「petite」「プチ」「小さいサイズ」「ショート丈」「150cm向け」といった語で絞り込めるお店が増えています。

ここで確認したいのは、丈だけを短くしたものか、全体の寸法を縮めたものかという違いです。丈だけ短い場合、肩幅と袖ぐりは通常サイズのままなので、肩まわりの問題は解決しません。商品ページに肩幅の実寸が載っていれば、通常サイズと比べてみてください。数値が変わっていれば、全体を設計し直したものです。

通販で見る5つの数字

オンラインで買うときに見る数字を5つに絞ります。着丈、肩幅、袖丈、股下、スカート丈。これだけです。

そして、この5つについて、手持ちの中でいちばんしっくりくる服の実寸を測って控えておきます。トップス一枚、パンツ一本、スカート一枚を測るだけで、自分の基準寸法ができます。あとは商品ページの数字と比べるだけなので、どのブランドでも同じ基準で判断できます。

モデルの着用画像は参考程度にしてください。モデルの身長と着用サイズが書かれている場合は、自分との身長差を計算して、裾がどこまで下がるかを頭の中で置き換えます。身長168cmのモデルが穿いて「くるぶし丈」のパンツは、150cmの方には「床すれすれ」になります。

試着せずに買うときの順番

通販で失敗を減らす順番があります。まず肩幅を見る。合っていなければ、他の数字を見ずに次の候補へ移ります。次に袖ぐりまわりの情報(身幅とゆき丈)を見る。ここまでが合っていたら、丈は何センチ長くても候補に残します。詰められるからです。

返品可能かどうかも先に確認してください。詰める前提で買うなら、返品の判断は届いてすぐに行うことになります。

避けたほうが無難な近道

丈が合うからという理由で、キッズやジュニアのサイズを選ぶ方がいますが、これは扱いが難しくなります。丈は合っても、肩幅、バストのゆとり、ダーツの位置が大人の体に合わせて作られていないためです。生地や縫製の耐久性も、日常的に着るには物足りないことがあります。

メンズやユニセックスも、肩幅と袖ぐりが大きいので、羽織りとして分量を楽しむ場合を除けば、狙って選ぶ理由は少なくなります。

レンタルという確かめ方

丈やサイズの感覚をつかむまでは、買う前に着てみるという方法もあります。airClosetのような月額制のレンタルなら、身長やサイズの情報を伝えたうえで届いた服を実際に着てみられるので、「自分にはこの着丈が合う」という基準を、買わずに確かめられます。基準ができてしまえば、その後の買い物が速くなります。

パーティードレスなど、特別な日の服

ここは丈の判断が最も出やすい場面です。結婚式や式典は「きちんと」という条件が加わるぶん、丈の選択肢が狭まります。

丈は二択に寄せる

150cmの方のドレス丈は、次の二つのどちらかに寄せると収まります。

  • ひざ下丈:裾が床から42〜48cm(膝の皿が隠れて、その少し下で切れる)
  • ミモレ丈:裾が床から18〜24cm(ふくらはぎの下の細い位置で切れる)

避けたいのは、床から28〜33cmです。ふくらはぎの一番太い位置にあたるため、丈だけで重く見えます。ドレスは装飾がある分、この位置の影響が普段着より大きく出ます。

マキシ丈は、裾を踏む危険があるので、当日の靴を履いた状態で床から1〜2cm残るように直してください。式場では立ったり座ったり階段を上ったりします。

ヒールを決めてから丈を決める

ドレスの丈は、履く靴で決まります。5cmのヒールと8cmのヒールでは、裾の位置が3cm変わります。3cmはこの話では大きい差です。買った靴を持って直しに出す、というのが一番確実です。

ヒールの高さは5〜7cmくらいが扱いやすい範囲です。それ以上高くすると、長時間立っていられなくなり、姿勢が崩れて結局バランスが悪くなります。

ウエスト位置と装飾のスケール

切り替えの位置は、自然なウエストか、そこからやや上。エンパイアラインのように胸下まで上げると、上半身の面積が小さくなりすぎて、子供っぽく見えることがあります。150cmだと元々上半身の縦の距離が短いので、上げすぎには注意してください。

装飾は大きさで選びます。大ぶりのフリル、大きなコサージュ、幅の広いサッシュベルトは、面積を食います。同じ華やかさを出すなら、小さいビジューを密度で見せる、繊細なレースを面で使う、といった方向のほうが、体に対して収まります。

袖と羽織り

ノースリーブに羽織りを重ねる形は定番ですが、150cmだと羽織りが一枚増えることで上半身の情報量が増えます。二の腕が気になる場合は、最初から袖のついたドレス(五分から七分袖)を選ぶと、上半身が一続きになって縦が通ります。

羽織るなら、丈は短めに。ボレロなら着丈35〜40cm、ジャケットなら50〜55cm。長い羽織りはドレスの縦の線を途中で切ってしまいます。

靴とバッグ

靴は肌の色に近いか、ドレスと同系色に。足首を横切る太いストラップは、脚をそこで分断します。ストラップ付きを選ぶなら、細いものか、肌の色に近いものを。

バッグは体に対して小さめに。クラッチなら横幅25cm以下が一つの目安です。持ったときに体の横幅を超えるバッグは、それだけで体が小さく見えます。

場面ごとの服装の考え方は祝賀会の服装観劇の服装にも書いていますので、あわせてご覧ください。

骨格3タイプとの掛け合わせ

骨格タイプは身長ではなく、体の質感と厚みの出方による分類です。低身長との掛け合わせで、効く手が少しずつ変わります。

タイプ体の特徴重心150cmでの調整
ストレート上半身に厚みがありメリハリがある。肌に弾力があり骨は目立たない上重心分量を抑え、丈をきっちり合わせる
ウェーブ上半身が薄く華奢。全体に曲線的下重心素材の量が勝たないよう薄手で
ナチュラル骨と関節が目立ち、肩幅や背中が広めフレーム感分量を出すのは一か所だけに

骨格ストレート × 低身長

厚みが出やすいので、まず生地を体に密着させないことが優先されます。ただし150cmだと、体から離すために分量を足すと今度は服が勝ちます。

現実的な解は、ジャストサイズでハリのある素材を選び、丈だけを正確に詰めることです。Vネックのハイゲージニット、センタープレスのテーパードパンツ、ひざ丈のIラインスカート。装飾は最小限にして、寸法の正確さで見せます。ロング丈やオーバーサイズは、生地が余って重く見えやすいので、面積の小さい部分で使ってください。

骨格ウェーブ × 低身長

分割位置を上げる手がそのまま効くので、低身長との相性はいいほうです。ハイウエスト、コンパクトなトップス、ウエスト切り替えのワンピース。

注意点は素材です。柔らかい素材でボリュームを出すと、体が生地に負けます。ギャザーやフリルを使うなら、量ではなく細かさで見せる。プリーツも、幅の広いものより細かいピッチのほうが収まります。羽織りは薄手を選んでください。

骨格ナチュラル × 低身長

このタイプは本来オーバーサイズやロング丈が得意ですが、150cmだと分量が勝つ場面が出てきます。ここが一番難しい掛け合わせかもしれません。

解き方は、分量を全身で一か所だけにすることです。ワイドパンツを穿くならトップスはコンパクトに。オーバーサイズのシャツを羽織るなら、下はIラインで細く。丈は長めに取って構いませんが、裾が床から18cm以下にならないように止めます。素材の質感(リネン、コットン、ローゲージ)はそのまま活かせます。

自分のタイプに迷う場合は骨格タイプが分からないときを、定義から確認したい方は骨格診断とはをご覧ください。実際に判定してみたい方は骨格診断からどうぞ。

今日からできる順番

最後に、何から手をつけるかを並べます。全部を一度にやる必要はありません。

  1. メジャーで、床から自分のウエスト、膝、ふくらはぎの一番太い位置、その下の細い位置を測る
  2. 手持ちでいちばんしっくりくるトップス、パンツ、スカートの実寸を測り、メモに残す
  3. クローゼットの中で、裾が「ふくらはぎの一番太い位置」で終わっている服を探す
  4. そのうち気に入っているものを、詰められるかどうか店で相談する
  5. 次に買うときは、肩幅と袖ぐりだけで候補を絞り、丈は詰める前提で選ぶ

この5つが済むと、「なんとなく合わない」が「ここが何センチずれている」に変わります。原因が数字になれば、直せます。

低身長は直すべき欠点ではありません。ただ、日本の既製服の多くが158cmを基準に作られているというだけのことです。その基準に自分を合わせるのではなく、服の寸法を自分に合わせる。それが、この記事で一貫して書いてきたことです。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 身長150cmだと、スカートは何センチ丈を選べばいいですか?
一般的な表記でいうと、ひざ丈なら50〜53cm、ミモレ丈なら72〜75cm、ロング丈なら84〜87cmが目安になります。基準にしているのは「裾が床から何センチのところで終わるか」です。ふくらはぎの一番太い位置は150cmの方だと床から30cm前後にあり、ここで裾が終わると脚がその幅で記憶されます。市販のスカートは身長158cm前後を基準に作られていることが多いので、同じ表記でも4〜7cmほど短いものを選ぶか、詰めることになります。
Q. Sサイズを買うのと、Mサイズを買って詰めるのは、どちらがいいですか?
肩幅と袖ぐりで決めるのが分かりやすいです。裾丈やウエストは比較的あとから直せますが、肩幅とアームホールは直しにくく、直すと形そのものが変わってしまいます。Sで肩が合って腕も動かせるならS、Sだと肩や脇が窮屈で、Mだと丈だけが長いという状態ならMを買って詰める、という順序です。買う前から「詰めるところ」を決めておくと、選ぶ基準がはっきりします。
Q. 低身長だとロングコートは避けたほうがいいですか?
避ける必要はありませんが、丈の選び方は変わります。難しいのは中途半端に長い丈のほうで、着丈93cm前後だと裾がふくらはぎの一番太い位置で終わりやすくなります。むしろ着丈103〜105cmくらいまで長くして、ふくらはぎの下の細い位置で切ったほうが縦につながります。判断の基準は「裾が床から18〜22cmのあいだにあるか」です。
Q. ハイウエストにすれば脚は長く見えますか?
ある程度までは効きますが、上げすぎると逆に働きます。ウエスト位置を高くするほど上半身の面積が小さくなり、頭が相対的に大きく見えて、全体のバランスが不安定になります。上半身と下半身の比率は1対2から1対2.5くらいで十分です。トップスの前だけを軽く入れる、ベルトを自然なウエスト位置に置く、といった控えめな手のほうが、日常では扱いやすくなります。
Q. 低身長でぽっちゃりの場合、何から手をつければいいですか?
縦と横を同時に扱う必要があるので、まず分ける位置を高く保ったまま、面の形を縦長にします。具体的には、ハイウエストのボトムスに、ヒップの上あたりで終わる落ち感のあるトップス、その上から前を開けた羽織りを一枚。分割位置は高く、覆う面は縦に長く、という組み合わせです。丈で流そうとすると重心が下がり、短くすると横幅が出るので、片方だけの対処だと行き詰まりやすくなります。
Q. 150cmでも似合うブランドはどう探せばいいですか?
ブランド名で探すより、サイズ表記と実寸で探すほうが確実です。日本のサイズ表記では9AP・9AR・9ATのように最後の記号が身長区分を表し、Pが150cm前後、Rが158cm前後、Tが166cm前後を想定しています。通販なら着丈・肩幅・袖丈・股下・スカート丈の5つの数字を見て、手持ちのいちばんしっくりくる服の実寸と比べます。この5つを控えたメモを持っておくと、どのブランドでも同じ基準で判断できます。
Q. パーティードレスは150cmだと何センチ丈がいいですか?
膝が隠れるひざ下丈(裾が床から42〜48cm)か、ふくらはぎの下で切るミモレ丈(裾が床から18〜24cm)のどちらかに寄せると収まりやすくなります。中間の床から28〜33cmはふくらはぎの一番太い位置にあたるため、丈だけで重く見えることがあります。ヒールの高さで裾の位置は変わるので、当日履く靴で丈を合わせてください。

— メグラシ編集部

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