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オフィスカジュアル以上はどこまで?会社ごとの線を測る4つの手がかり

メグラシ編集部//読了 21分
きれいめのブラウスとセンタープレスパンツで整えたオフィスカジュアルの装いをした女性

「オフィスカジュアルでお願いします」と言われて、いちばん困るのは、その言葉がどこからどこまでを指しているのかを、誰も教えてくれないことです。スーツほど硬くない。でも私服ではない。その間のどこかにあるらしい、ということまでは分かる。けれど手持ちのデニムは履いていいのか、白いスニーカーはどうなのか──そこに答えてくれる人が、案外いません。

答えが出ないのには理由があります。オフィスカジュアルには、全国共通の正解が存在しないからです。同じ言葉を使っていても、線が引かれている位置は会社ごとに違います。だから「一般的にはこうです」を読んでも、自分の職場に当てはめた瞬間にずれます。

この記事は、まず言葉の中身を定義し、そのうえで自分の会社の許容量を自分で測る手順をつくります。見るのは、出社頻度・来客の有無・上司の服装・私服可の告知文の4点だけです。測った結果を4つの型に分け、型ごとに何を着るかまで表にしました。なお、ここに書くのは「一般にはこう受け取られやすい」という目安であって、規則ではありません。

📋 自社の許容量を測る4点|早見表

見るところ硬い側の合図ゆるい側の合図硬さの点
出社頻度毎日出社で、席が固定されている月に数回、席も決まっていない0〜3点
来客と外部の目自席や受付で外部の人に会うフロアに外部の人が入らない0〜3点
上司と半径5メートル上司が常にジャケットを着ている上司がカットソーで通している0〜3点
私服可の告知文「常識の範囲で」と書かれている「デニム可」と明記されている0〜3点

合計12点満点で、点が高いほど線は狭くなります。各項目の点の付け方は、このあと一つずつ表で示します。

この記事の役割と、隣の記事

同じ題材を何度も書くと、どれを読めばよいのか分からなくなります。役割を先に宣言しておきます。

記事扱うこと扱わないこと
この記事定義、自社の許容量の判定、アイテム別の可否、業種別の幅寸法の細部と季節ごとの素材
オフィスカジュアル レディースの基本通年の寸法、手持ちの組み替え、5日を回す構成会社ごとの許容量の測り方
季節別のオフィスカジュアル春夏秋冬の素材、気温との対応、切り替え時期定義と線引き
骨格ストレートのオフィスコーデ体の厚みに合わせた形の選び方職場ごとの可否

線引きだけ知りたい方は、この記事の前半だけで足ります。具体的な組み合わせが欲しい方は、後半のリンクから年代別・季節別の記事へ進んでください。

オフィスカジュアルとは|スーツから硬さを一段だけ抜いた装い

オフィスカジュアルをひとことで言うと、スーツから「ジャケットとネクタイに相当する硬さ」を一段だけ抜いた装いです。大事なのは、出発点がスーツ側にあることです。

多くの方は逆から考えます。「普段着からどこまで足せばいいか」と考えると、Tシャツにジャケットを羽織って完成、という発想になりがちです。けれど職場で見られているのは、普段着に何を足したかではなく、スーツから何を抜いたかです。抜いていいのは一段だけ。二段抜くと、それは私服になります。

抜き方抜いた後の状態何段ぶんか
ジャケットを外し、カーディガンかジレを置く襟の硬さが消え、肩の線がやわらぐ一段
セットアップをやめ、上下を別素材にする統一感は残り、堅さだけ落ちる一段
ブラウスをきれいめカットソーに替える首元と袖口の緊張がゆるむ一段
パンプスをローファーやフラットに替える足元の音と高さが消える一段
デニムとスニーカーを同時に入れる休日の記号が二つ重なる二段以上

このうち一つか二つを実行した状態が、オフィスカジュアルの標準的な姿です。四つ全部を同時にやると、多くの職場でカジュアルすぎと受け取られます。「カジュアル」は私服という意味ではなく、フォーマルではないという意味だと押さえておくと、手持ちの仕分けが速くなります。

なぜ、正解が会社ごとに違うのか

服装規定を明文で持っている会社は、実はそれほど多くありません。多くの職場では、規定ではなく慣習が基準になっています。慣習は文章になっていないので、新しく入った人には見えません。ここが、オフィスカジュアルがいつまでも難しい理由です。

差を生んでいるもの中身効き方
建物と席の作り来客の動線がフロアを通るか通るほど線は狭くなる
職場の年齢構成判断する側の世代が何を標準としてきたか上の世代が多いほど狭くなる
創業からの年数慣習が積み上がっている量長いほど動きにくい
業種の慣行取引先が服装をどう見るか相手が硬い業種なら狭くなる
直近の出来事服装で注意が出た記憶があるかあった職場は数年間は狭いまま

だから「一般的な正解」を調べても、自分の職場には届きません。必要なのは、目の前の職場の許容量を測る道具です。次の4点がその道具になります。

判定1|出社頻度から読む

出社の回数は、服装の平均がどれだけ固定されているかを決めます。毎日顔を合わせる職場ほど、平均から外れた日が記憶に残ります。逆に、出社が月に数回の職場では、そもそも平均が形成されません。

出社頻度起きていること硬さの点
週5日、席が固定平均が固まり、外れが目立つ3点
週3〜4日平均はあるが、幅も許容されている2点
週1〜2日出社日が打ち合わせの日になりやすい2点
月に数回、席も自由平均が形成されず、判断は個人に戻る1点

見落としやすいのが、週1〜2日の職場です。出社が少ないほど自由と思われがちですが、実際にはその日に会議や来客が集中します。出社日そのものが人と会う日になるので、毎日出社の人の平均より一段上に置くほうが安全です。

判定2|来客と外部の目から読む

服装の線を最も強く動かすのが、外部の人と会う可能性です。「今日は誰にも会わない」と分かっている日と、「いつ呼ばれるか分からない」日では、必要な準備が違います。

外部との距離具体的な状況硬さの点
受付・窓口に立つ会社の第一印象を担っている3点
自席で来客を受ける予告なしに人前に出る3点
客先を訪問する日がある訪問先の基準に合わせる必要がある3点
来客はフロアが分かれている呼ばれたときだけ整えれば足りる1点
外部の人が建物に入らない見ているのは社内の人だけ0点

来客が「ある/ない」ではなく「予告があるか」で見てください。予告がある職場は、その日だけ上げれば足ります。予告がない職場では、毎日を来客対応可能な状態にしておく必要があり、実質的に線が一段上がります。羽織りを一枚デスクに置く運用は、ここへの最短の対策です。

判定3|上司と半径5メートルの服装から読む

規定より確実な基準は、目の前にあります。あなたの上司と、半径5メートルにいる人たちの服装です。これが実質的な社内標準で、そこから大きく離れなければ、まず問題は起きません。

周囲の状態読み取れること硬さの点
上司が常にジャケットを着ているジャケットが標準装備の職場3点
上司は襟のあるシャツかブラウスで通す襟が下限になっている2点
上司がきれいめのカットソーで通す襟は必須ではない1点
部署内で装いが大きくばらけている帯の幅が広く、多少のずれは吸収される1点
役員や他部署の人が頻繁に通る席見る人の数だけ基準が上がる2点

観察するときは、いちばん整っている人ではなく、平均を見てください。目立って整っている人に合わせると、今度は硬すぎる側で浮きます。それから、装いがばらけているかどうかも見てください。ばらけている職場は帯そのものが広いので、判断のずれが吸収されます。

判定4|「私服可」の告知文の言い回しから読む

会社が服装について何か書いているなら、その言い回しに許容量が出ます。書かれた文の長さより、選ばれた言葉を見てください。

告知文の言い回し実際の意味硬さの点
「常識の範囲で」「節度ある服装で」明文化していないが、暗黙の規範は強い3点
「来客時はジャケット着用」上限は自由でも、下限が固定されている3点
「オフィスカジュアルでお願いします」標準的な帯を想定している2点
告知が口頭のみ、または文書が無い慣習が基準。周囲を見るしかない2点
「服装自由」とだけ書かれている規定が無いだけで、空気は残っている1点
「デニム可」「スニーカー可」と明記個別に許可が出ている=帯が広い0点

いちばん誤読されやすいのが「服装自由」です。これは何を着てもよいという意味ではなく、会社が規定を持っていないという意味です。規定がない代わりに、その場の空気が規定になります。判断が個人に委ねられている状態なので、実はオフィスカジュアルより難易度は上です。

4点を合計して、自社の型を決める

4項目の点を足してください。0点から12点のあいだに収まります。

合計点帯の位置
10〜12点型1(きちんと寄り)ビジネスカジュアルに近い。ジャケットが前提
7〜9点型2(標準)一般的なオフィスカジュアル。羽織りは常備
4〜6点型3(ゆるめ)きれいめカジュアルまで。靴で格を戻す
0〜3点型4(自由寄り)私服勤務に近い。来客日だけ切り替える
判断に迷ったときの原則いちばん多い失敗
型1迷ったら硬いほうへ寄せる素材が薄く、格が足りない
型2迷ったら羽織りを足す上下ともゆるめて二段抜いてしまう
型3迷ったら足元で戻す靴だけ休日仕様のまま残る
型4迷ったら清潔感だけを守る来客日の切り替えを忘れる

型は固定ではありません。異動、昇進、担当替えで動きます。年に一度は測り直してください。

型別|何を着るか

型が決まれば、選ぶものはほぼ決まります。ここから先はアイテム名で考えて構いません。

項目型1(きちんと)型2(標準)型3(ゆるめ)型4(自由寄り)
トップス無地のブラウス、ハイゲージニットブラウス、きれいめカットソーカットソー、シャツ、ニット無地のカットソー全般
ボトムスセンタープレスのパンツ、ひざ下タイトテーパードパンツ、ひざ丈スカートワイドパンツ、ロングスカートきれいめデニムも可
羽織りジャケットが基本ジャケットかカーディガンを常備カーディガン、シャツ羽織り来客日のみジャケット
ローヒールのパンプスパンプス、ローファーローファー、フラットレザースニーカーも可
バッグA4が入って自立するものA4が入るトートトート、ショルダー形は自由、汚れだけ管理
紺・グレー・白・ベージュ二色+差し色一つまで中間色を混ぜてよい制約はほぼ無い
無地が基本細かい柄まで中くらいの柄まで大きな柄も可
アクセサリー小ぶりを一点小ぶりを二点まで動いても音が出なければ可音と引っかかりだけ注意

型別|アイテム可否の一覧

「これは着ていいのか」を、型ごとに一覧にします。◯は問題なし、△は条件付き、×は避けるという意味です。条件付きの中身は、この後のアイテム別の項で説明します。

アイテム型1型2型3型4
濃紺のきれいなデニム×
色落ち・ダメージのあるデニム×××
白のレザースニーカー×
ランニングシューズ×××
無地のきれいめカットソー
胸に大きなプリントのあるTシャツ×××
フレンチスリーブの一枚着
キャミソールの一枚着×××
ひざが隠れるタイトスカート
ひざ上丈のスカート××
つま先の覆われたミュール
足の指が出るサンダル××
細身のショートブーツ
ロング丈のブーツ×
フードのないスウェット地のセットアップ××
パーカー×××
明るい色のジャケット
ハイトーンの髪色×

△が多い型2は、判断が最も迷う位置にあります。迷ったときは、上半身か足元のどちらかを一段上げると、△は◯側に寄ります。

ビジネスカジュアルとの違いを整理する

「ビジネスカジュアル 女性」で調べる方が多いのですが、日本の職場では、オフィスカジュアルとほぼ同義で使われています。厳密に分けるなら、ビジネスカジュアルのほうが一段硬い側を指します。

比べるところオフィスカジュアルビジネスカジュアル
想定している場面日常の勤務商談・来客・社外との打ち合わせ
ジャケットなくてもよいあるのが前提
見ている相手社内の人社外の人
色の範囲紺・グレー・白・ベージュ+差し色紺・グレー・白が中心
細かい柄まで許容されやすい無地が基本
素材ジャージーやニットも可織りのしっかりしたもの
ローファー、フラットも可パンプスが基本
バッグトートで可自立して書類が折れないもの
迷ったときの寄せ方羽織りを足すジャケットとパンプスを揃える

案内文にどちらが書かれていても、ジャケットを一枚持っていけば、上下どちらに解釈されても外しません。上に挙げた型でいえば、ビジネスカジュアルは型1、オフィスカジュアルは型2から型3の中心にあたります。夏場の具体的な組み立ては夏のビジネスカジュアルで扱っています。

隣り合う言葉との距離

同じ「きちんとしすぎない」でも、目的が違えば正解も変わります。並べて見ると、位置関係がつかめます。

言葉場面出発点華やかさ靴の基準
ビジネスカジュアル商談・来客のある勤務スーツに近い控えめが良いパンプス
オフィスカジュアル日常の勤務スーツを一段崩す控えめが良いローヒール・ローファー
私服勤務(服装自由)規定を持たない職場個人の判断自由清潔ならほぼ自由
クールビズ夏季の期間限定運用上着を外した状態控えめが良い通常どおり
スマートカジュアル食事・観劇・パーティカジュアルの最上位あるほうが良いヒールのあるパンプス
平服(案内文)式典・お別れの会略礼装に近い控えめが良い黒のパンプス

同じ紺のジャケットでも、オフィスカジュアルなら無地でかっちりしたもの、スマートカジュアルならとろみのある素材や明るいトーンが向きます。招待状を受け取った方はスマートカジュアル女性の服装を、式典の案内が届いた方はドレスコードの格の早見表を先に確認してください。

「オフィスカジュアル以上」と書かれていたら

社内イベント、表彰式、取引先を招いた懇親会の案内に「服装はオフィスカジュアル以上で」と書かれていることがあります。意味は単純で、オフィスカジュアルを下限として、そこから格を上げる方向なら自由という指示です。

上げ方上がる幅手間
ジャケットを羽織る大きいほぼ無し
上下をセットアップにする大きい事前に用意が要る
カットソーをブラウスに替える中くらい小さい
ローファーをパンプスに替える中くらい小さい
小ぶりのイヤリングを一点足す小さいほぼ無し

一つか二つで十分です。迷ったら、無地のきれいめワンピースにノーカラージャケットを合わせてください。上下どちらにぶれても大きく外れない構成です。

可否を決めているのは、名前ではなく4つの要素

アイテム名で覚えようとすると、必ず例外にぶつかります。「デニムはだめ」と覚えても、濃紺のきれいなデニムパンツが許されている職場はいくらでもあります。実際に見られているのは、次の4点です。

要素見られている中身崩れたときに起きること
清潔感しわ、毛玉、襟と袖口の黄ばみ、靴の汚れ形が正しくても機能しない
素材の格織りの密度、光沢の質、透け具合、へたり遠目に安く見える
露出肩、胸元、背中、ひざ上、足の甲、脇相手が目線に気を使う
音とにおいヒール、アクセサリー、香水、柔軟剤服より先に印象が決まる

この4点が満たされていれば、種類はかなり自由になります。線引きに迷ったときは、まずここへ戻ってください。

デニムはどこまで可か

デニムは、最も意見が割れるアイテムです。ただし「可になりやすいもの」と「まず不可になるもの」は、かなりはっきりしています。

見るところ可になりやすい不可になりやすい
色落ちのない濃紺、ブラック色落ち、ヒゲ加工、淡いブルー
ストレート、テーパードスキニー、極端なワイド
ステッチ処理された通常の仕上げカットオフ、ほつれ、ロールアップ
金具目立たない、色が抑えられている大きなリベット、光る飾り
タグ無い、または小さい後ろに大きなブランドタグ
合わせるトップスとろみブラウス、ジャケット、襟シャツTシャツ、パーカー
合わせる靴ローファー、フラット、パンプススニーカー、サンダル

引っかかるのはデニムという布ではなく、作業着や休日着の記号が強いことです。記号を消せば、遠目にはきれいめのコットンパンツとほとんど区別がつきません。

靴|スニーカー・サンダル・ブーツ

靴は、服より先に判断されます。上半身をどれだけ整えても、足元が休日仕様だと全体が下に引かれます。

靴の種類可になりやすい条件避けたい状態
レザースニーカー白か黒、薄い底、小さいロゴ厚底、蛍光色、多色使い
キャンバススニーカー汚れが無く、色が単色使い込んでくたびれている
ランニングシューズほぼ通らないメッシュと反射材が見える
パンプス3〜5センチ、かかとが削れていない8センチ超、音が響く
ローファー甲が覆われ、革が手入れされている底が厚く重い
フラットシューズつま先が細め、中敷きが見えない靴擦れ跡が付いている
ミュールつま先が覆われている歩くたびに音が鳴る
サンダルかかとにストラップがある指が全部見える、コルク底
ショートブーツ細身でパンツの裾に収まるムートン、編み上げ、厚底

通勤で長く歩く方は、移動用と職場用を分け、デスク下に一足置いておくのが確実です。この方法なら、型1の職場でも歩く距離の問題が解決します。

トップス|Tシャツ・カットソー・ノースリーブ

「Tシャツはだめ」と言われることが多いのですが、正確にはTシャツに見えるものがだめです。同じ丸首の半袖でも、素材と縫製で結果が変わります。

見るところきちんと見えるTシャツに見える
編み地ハイゲージ、ポンチ、ダブルフェイス薄い天竺、粗い編み
肩の縫い目肩の骨の位置にある内側または外側にずれている
袖口平らに落ちているくるんと丸まっている
形が保たれている波打っている
透け下着の線と色が出ない白一枚で下着が見える
首元形が戻るだるく伸びている
プリント無地胸に大きな文字や絵がある
体の線布と体のあいだに余白がある薄手のリブが張りつく

ノースリーブは、袖ぐりが詰まっていて肩幅の内側に収まるフレンチスリーブやアメリカンスリーブなら、型2以下では一枚でも問題になりにくい形です。肩が完全に出るもの、脇や下着が見えるものは、羽織りとセットにしてください。シアーシャツか薄手のカーディガンをデスクに常備し、来客と会議のときだけ羽織る運用が、最も摩擦がありません。素材の選び方は夏のオフィス冷房対策コーデにまとめています。

ボトムス|丈・透け・体の線

見るところ判断の基準確認の方法
スカート丈座ったときにひざが隠れる試着室で必ず座る
タイトさヒップと腹部の線が布に出ない横から鏡で見る
透け明るい照明の下で下着が見えない窓際で確認する
裏地付いている、または重ねられる無ければペチコートを足す
パンツ丈靴を履いて床に着かない通勤で履く靴で合わせる
しわ一日座ってもラインが残るウール混やトリアセテート混を選ぶ

丈は「立って確認して終わり」にしないことが要点です。立ったときにひざが隠れていても、座ると10センチ近く上がるタイトスカートがあります。寸法をもっと細かく決めたい方は、オフィスカジュアル レディースの基本に数字でまとめています。

髪・爪・小物・香り

服だけでなく、ここも「オフィスカジュアルの範囲」に含めて見られています。

項目一般的な許容範囲型1で特に見られるところ
髪色暗めのブラウンからアッシュベージュ程度根元の伸びが目立たないか
髪型顔にかからない、お辞儀で崩れないまとめているか
肌に近い色、指先から数ミリまで装飾の有無と長さ
アクセサリー動いても音が鳴らない数と大きさ
香りすれ違って分からない強さ柔軟剤も含めて控えめか
時計・小物書類を渡す瞬間に目に入る位置傷や汚れの手入れ

香りは、自分の鼻が慣れている分だけ強くなりがちです。距離1メートルで届くなら、強すぎます。

業種別の許容量の目安

判定4点で測るのが基本ですが、業種にも傾向はあります。転職や異動のときの当たりを付ける材料として使ってください。

業種よくある型特に見られるところ
金融・保険・士業型1ジャケットの有無、無地かどうか
公務・自治体(窓口あり)型1幅広い年代から見た違和感
受付・カウンター業務型1清潔感と、座った状態の丈
医療事務・調剤の事務型1〜型2動きやすさ、爪と装飾
一般事務・管理部門型2上下の統一感
営業(客先訪問あり)型1〜型2訪問先の業種に合わせられるか
公務・自治体(内勤中心)型2派手さを避けているか
IT・制作・スタートアップ型3〜型4整えている人が目立つ
アパレル・美容・ブライダル型3〜型4感度が見えるか、無難すぎないか

型3から型4の職場でも、商談や採用面接の担当になる可能性があるなら、ジャケットを一枚置いておくと安心です。逆に型1の職場でも、内勤に切り替わった時期には少し幅が出ます。

型が動くとき|転職・異動・当番・季節

型は一度決めたら終わりではありません。動く場面は決まっています。

動く場面起きること対応
転職・異動前の職場の感覚が合わなくなる最初の2週間は平均を観察する
昇進・役職が付く見られる人数が増える一段上げて固定する
来客・受付の当番その日だけ型1になる羽織りとパンプスを置いておく
客先訪問の予定訪問先の型に合わせる相手の業種から逆算する
出社日が減った出社日が打ち合わせの日になる出社日は一段上げる
季節の変わり目素材と重ね方が変わる型は変えず、素材だけ替える

季節で線そのものは動きませんが、清潔感を出す手段が変わります。素材と気温の対応は季節別のオフィスカジュアルに、気温ごとの目安は気温別の服装の目安にまとめました。

型別|最初に揃える最小構成

入社前に何をどれだけ買うか。結論から言うと、最初は少なめで構いません。職場の空気が分かる前に大量に買うと、確実に外します。

揃えるもの型1型2型3〜型4
センタープレスのパンツ2本2本1本
ひざが隠れる丈のスカート1枚1枚0〜1枚
無地のブラウス3枚2枚1枚
きれいめカットソー1枚2枚3枚
ノーカラージャケット1枚1枚1枚
薄手のカーディガン1枚1枚1枚
ローヒールのパンプス1足1足0〜1足
ローファーかフラット0〜1足1足1足

予算に限りがあるなら、優先順位は「靴 → ボトムス → 羽織り → トップス」です。靴は毎日履くので消耗が最も早く、かつ人からいちばん見られます。ボトムスは、しわの寄り方で全体の印象が決まります。トップスは最初は数を優先して構いません。白いブラウスは黄ばみやすく、消耗品と割り切ったほうが気が楽です。

逆に、急いで買わなくていいものもあります。スーツは式典で必要になるまで待って構いませんし、コートも季節が来てから買えば十分です。大ぶりのアクセサリー、柄物のブラウス、明るい色のジャケットは、職場の平均が見えてからのほうが確実に活きます。

朝、迷ったときの確認

鏡の前で使える確認項目です。数十秒で終わります。

確認すること引っかかったときの直し方
座ってひざが隠れているか一段長い丈に替える
腕を前に伸ばして脇や背中が見えないかインナーを一枚足す
明るいところで下着の線が透けていないか色の近いインナーに替える
襟元・袖口・裾にしわや毛玉が無いかその一枚だけ替える
靴のつま先とかかとが傷んでいないか予備の一足に替える
歩いたときに音が響かないか靴かアクセサリーを替える
今日、来客や外出の予定があるか羽織りを一枚持っていく

引っかかるものが一つでもあれば、そこだけ直してください。全部やり直す必要はありません。

よくある誤解

誤解実際
オフィスカジュアルは私服の延長であるスーツから一段抜いたもので、向きが逆
服装自由は何を着てもよいという意味である規定が無いだけで、空気は残っている
デニムは一律で不可である型と個体で分かれる。記号の量で決まる
高い服を買えば解決する価格ではなく、清潔感と丈と素材で決まる
全身を無難な色にすれば安全である硬すぎる側でも浮く。帯には上端もある
体型が原因で難しい難しくしているのは多くの場合サイズ選び
一度決めれば当分は変えなくてよい異動と担当替えで型は動く

体型に不安がある方へ補足すると、いちばん多いのはサイズを上げてしまうことです。上げると肩線が骨より外に落ち、身幅と袖丈が余ります。この状態が全体を重く見せます。肩線を合わせ、身幅は落ち感のある素材で調整し、センタープレスで縦の線を通すほうが整って見えます。考え方はシルエットの整え方で扱っています。骨格別に「きちんと見える」条件を知りたい方は、骨格ストレートのオフィス骨格ウェーブのオフィス骨格ナチュラルのオフィスから、自分に近いものをどうぞ。タイプが分からない場合は骨格タイプとは何か骨格タイプ診断が出発点になります。

具体的なコーデは、年代と季節から選ぶ

線引きが決まったら、あとは実際の組み合わせです。自分に近いものから見てください。

まとめ

オフィスカジュアルとは、スーツから硬さを一段だけ抜いた装いです。私服に何かを足したものではなく、スーツから何かを引いたもの。この向きさえ間違えなければ、大きく外すことはありません。

そして、その「一段」の幅は会社ごとに違います。だから一般論を調べても答えは出ません。出社頻度、来客と外部の目、上司と半径5メートルの服装、私服可の告知文──この4点を見れば、自社の許容量は12点満点で測れます。測った結果を型に置き換えれば、デニムもスニーカーもカットソーも、可否はその場で決まります。

型が分かるまでの数週間は、周囲の平均に合わせるところから始めてください。最初から自分の好みを出す必要はありません。平均が見えたあとで、そこに少しずつ自分の色を足していくほうが、結果的に早く馴染みます。

通勤向けの服をそろえるのが負担なら、airClosetのようなファッションレンタルで届けてもらう方法もあります。手持ちにない色や形を試せるので、自分の職場でどこまでが許容されるのかを、買わずに確かめられます。返却は届いた赤いairClosetの袋にそのまま入れて送るだけです。

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よくある問い

Q. オフィスカジュアルとは、結局どこまでの服装を指しますか?
一般的には「スーツから、ジャケットとネクタイに相当する硬さを一段だけ抜いた装い」を指します。上下の素材と色に統一感があり、体のラインを強調せず、肌の露出が少なく、靴に足音や汚れがない状態が目安です。逆に、スウェット、大きなロゴ、ダメージ加工、ビーチサンダル、キャミソール一枚などは、ほとんどの職場で範囲外と受け取られます。ただし「一段」の幅は会社によって違うので、最終的な線は自分の職場で測る必要があります。
Q. 自分の会社がどこまで許しているか、どうやって調べればいいですか?
規定を探すより、四つの手がかりを見るほうが早く分かります。第一に出社頻度で、毎日出社の職場ほど服装の平均が固定されます。第二に来客と外部の目の有無で、自席で来客を受けるなら線は上がります。第三に上司と半径5メートルの人の服装で、これが実質的な基準です。第四に「私服可」の告知文の言い回しで、「常識の範囲で」と書かれている職場は、書いていないだけで線は狭いことが多くあります。この四つを見れば、入社2週目には自社の許容量がつかめます。
Q. オフィスカジュアルとビジネスカジュアルは違うものですか?
日本の職場ではほぼ同じ意味で使われていますが、使い分ける場合はビジネスカジュアルのほうが一段硬い側を指します。ビジネスカジュアルは商談や来客を前提にした装いで、ジャケットが基本になり、色は紺・グレー・白の範囲に収まります。オフィスカジュアルはジャケットなしのブラウス+きれいめボトムスまで含む、やや広い言葉です。案内文にどちらが書かれていても、ジャケットを一枚持っていけば、上下どちらに解釈されても外しません。
Q. 「服装自由」と言われたら、何を着ればいいですか?
服装自由は「何を着てもよい」ではなく「会社が規定を持っていない」という意味です。規定がない代わりに、その場の空気が基準になるため、判断はむしろ難しくなります。最初の2週間は、同じ部署の人の平均よりわずかに整った側に置いてください。具体的には、無地のきれいめカットソーにセンタープレスのパンツ、革のフラットシューズという構成が、どの職場でも浮きにくい出発点になります。ジャケットを一枚オフィスに置いておくと、急な来客にも対応できます。
Q. オフィスカジュアルにデニムを履いてもいいですか?
職場によって分かれます。来客や窓口対応がある部署、印を押す仕事が多い部署では避けるのが無難です。許容されている職場では、色落ちのない濃紺またはブラック、ダメージと裾のほつれがない、金具やステッチが目立たない、という三条件を満たすものが選ばれています。デニムが引っかかるのは布そのものではなく、色落ちと縫い目の主張が休日の記号として読まれるからです。履くなら上半身をとろみのあるブラウスや羽織りで一段上げ、靴をローファーやパンプスにすると全体の格が戻ります。
Q. 「オフィスカジュアル以上」と案内に書かれていました。何を着ればいいですか?
「オフィスカジュアルを下限として、それより整った装いなら構わない」という意味です。つまりオフィスカジュアルそのものでも問題なく、ジャケットを羽織る、ワンピースにする、アクセサリーを一点足すなど、格を上げる方向の調整は自由という指示です。含まれているのは「それより下は避けてほしい」という但し書きで、デニム、スニーカー、プリントのあるTシャツ、パーカーは外れます。迷ったら、無地のきれいめワンピースにノーカラージャケットを合わせておくと収まります。
Q. リモート中心で、たまに出社する日は何を着ればいいですか?
出社の頻度が低いほど、その日は会議や打ち合わせが詰まっていることが多く、実質的に「人と会う日」になります。毎日出社の人の平均より一段上に置くほうが安全です。具体的には、カットソーではなく襟のあるブラウスかとろみのあるシャツ、足元はスニーカーではなくローファーかフラットパンプス。羽織りは一枚持っていくと、画面越しの打ち合わせと対面の打ち合わせが混ざる日にも対応できます。
Q. 転職先の服装は、入社前にどこまで準備すればいいですか?
入社前は最小限で構いません。センタープレスのパンツ2本、ひざが隠れる丈のスカート1枚、無地のブラウスかきれいめカットソー3枚、ノーカラージャケット1枚、ローヒールのパンプス1足、A4が入るバッグ1つ。この構成で2週間は回せます。前の職場の感覚をそのまま持ち込むと初日にずれるので、色や柄のあるものは、職場の平均が見えてから足すほうが確実です。特に靴とバッグは、周囲を見てから買い替えたほうが失敗しません。

— メグラシ編集部

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ビジネスカジュアル レディース|オフィスカジュアルとの線引きを社外接触で判定する

ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルは、どちらも「スーツを崩した装い」として案内されるので、自分の職場がどちらを求めているのかが分かりません。この記事は例を並べず、線引きそのものを判定にしました。分けているのは硬さではなく、見る相手が社外か社内かです。上長のジャケットが体にあるか椅子の背にあるか、来客に予告があるか、会議の相手が社内で完結するか。この3点で職場を測り、襟が自分で立つか・織り目が腕を伸ばした距離で見えるか・足の甲がどこまで出ているか・離れて何色に読めるかの4か所で手元の装いを測ります。ジャケットを脱いだ瞬間にカジュアルに見える、どちらとも取れる場合をいちばん厚く書きました。

メグラシ編集部読了 12分
40代のお盆前最終週の通勤コーデ|疲れが溜まる週も穏やかに整う夏の装い

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40代のお盆前最終週の通勤コーデ|疲れが溜まる週も穏やかに整う夏の装い

40代のお盆前最終通勤週の装いを、素材と色の視点で穏やかに整える方法をまとめました。疲れが溜まる1週間を涼しく心地よく整える構成を解説。

メグラシ編集部読了 7分
季節別のオフィスカジュアル レディース|春・夏・冬で変わるところを気温別に

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季節別のオフィスカジュアル レディース|春・夏・冬で変わるところを気温別に

オフィスカジュアル レディースを季節別に整理します。春・夏・秋・冬で変わるのは素材・重ね方・空調との距離の三つだけ。気温10度から30度までの対応表、冷房と暖房の逃げ方、上着をいつ替えるか、素材の切り替え時期、季節の変わり目に足す一枚、通勤の移動時間別、席の位置別まで、表と数字でまとめました。

メグラシ編集部読了 19分
30代の7月最終週末カフェコーデ|7月25/26日のカフェ休日を穏やかに整える装い

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30代の7月最終週末カフェコーデ|7月25/26日のカフェ休日を穏やかに整える装い

30代の7月最終週末カフェ(7月25/26日のカフェ休日)の装いを、涼しげな印象と30代らしい親しみやすさで整える視点でまとめました。カフェの落ち着いた時間と街歩きの行き来に馴染む構成を解説。

メグラシ編集部読了 7分

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