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スカートの種類を図で見比べる──形・丈・似合わせの早見帳

メグラシ編集部//読了 15分
丈やシルエットの異なるスカートが並んだ明るい部屋のクローゼットまわり

「タイトスカートとペンシルスカート、どこが違うのかしら」。「Aラインとフレア、タグの名前は別なのに見た目は似ている」。スカートを選ぶとき、名前でつまずくことは意外と多いものです。

スカートは、全身のなかで面積のいちばん大きいパーツになりやすい服です。上半身が同じでも、腰から下がまっすぐ落ちるか、三角に開くか、裾で波打つかで、脚の長さの見え方も、全体の重心も、その日の空気も変わってしまう。名前を知らなくても着られますが、名前と形が結びついていると、探す時間がぐっと短くなります。

だからこの記事は、言葉で説明する前に形を並べました。まず10種類を1枚の図で見比べて、そこから1つずつ、印象・合わせやすいアイテム・向いている場面をたどります。後半では、丈の呼び方、いちばん探されているロングのタイトスカートの選び方と合わせ方、骨格タイプ別の似合わせ、体型との付き合い方、そして混同しやすい形の見分け方までまとめます。

スカート10種を一枚で見比べる

名前を覚えるより先に、形を目で覚えてしまうほうが早いものです。並び順にも意味を持たせました。はじめの5つは外形そのものを指す呼び名、続く3つは布の寄せ方を指す呼び名、最後の2つは仕立てを指す呼び名です。各図の上端にある短い横線がウエストの位置です。

スカート10種を一枚で見比べる

スカートの名前は「シルエット」「布の寄せ方」「仕立て」の3種類が混ざっています。

腰から裾までまっすぐ落ちるタイトスカートのイラスト

タイトスカート

細くまっすぐ膝下まで伸びるペンシルスカートのイラスト

ペンシルスカート

裾に向かってまっすぐ広がるAラインスカートのイラスト

Aラインスカート

波打ちながら大きく広がるフレアスカートのイラスト

フレアスカート

膝まで細く裾だけ大きく広がるマーメイドスカートのイラスト

マーメイドスカート

細かい折り目が規則的に入ったプリーツスカートのイラスト

プリーツスカート

腰で布を寄せてふくらませたギャザースカートのイラスト

ギャザースカート

段を重ねて裾に向かって広がるティアードスカートのイラスト

ティアードスカート

前で巻いて重ねた斜めの切り替えがあるラップスカートのイラスト

ラップスカート

見た目はスカートで中が二股に分かれたキュロットスカートのイラスト

キュロットスカート

スカートの家族分け

シルエットの仲間

外形そのものの違い

タイトスカート

ペンシルスカート

Aラインスカート

フレアスカート

マーメイドスカート

布の寄せ方の仲間

同じ外形でも布の扱いが違う

プリーツスカート

ギャザースカート

ティアードスカート

仕立ての仲間

構造そのものが違う

ラップスカート

キュロットスカート

裾のどこで広がるかを見れば、外形はほぼ見分けられます。
残りは、布の寄せ方と仕立ての違いです。

スカート10種のシルエット。名前が指しているものが3種類あるため、その軸ごとにまとめています。

並べてみると、スカートの名前も一枚岩ではないことが見えてきます。タイト・ペンシル・Aライン・フレア・マーメイドは、シルエットそのものを指す呼び名。プリーツ・ギャザー・ティアードは、同じ外形でも布をどう寄せるかを指す呼び名。ラップ・キュロットは、巻く・二股に分かれるという仕立てを指す呼び名です。

軸が違うので、こちらも重ねて使われます。「Aラインのプリーツスカート」も「巻きスカート仕立てのタイトスカート」も成り立ちます。まず外形を決めて、次に布の寄せ方を選ぶ。この順で考えると、名前に振り回されずに選べます。

早見表:形の特徴・印象・得意なこと

主な種類を表にまとめました。買い物の途中で見返すなら、ここだけで足りるはずです。

スカート形の特徴印象得意なこと
タイトスカート腰から裾までほぼ同じ幅で体に沿う端正、大人びた縦の線を通して全身をすっきり見せる
Aラインスカート腰から裾へ直線的に広がる素直、清潔腰まわりにゆとりを残しつつ三角の線を出す
フレアスカート裾に向かって布が波打ちながら広がるやわらかい、軽やか動きに合わせて揺れる曲線をつくる
プリーツスカート規則的な折り目が縦に並ぶきちんと、端正折り目の縦線で細く長く見せる
ギャザースカート腰で布を寄せてふくらみを出す素朴、あたたかみ腰から裾までをふんわり包む
マーメイドスカートひざ下まで沿ってから裾で開く華やか、優美体の曲線と裾の広がりで抑揚をつくる
ペンシルスカート裾に向かってわずかにすぼまる細身知的、都会的縦に細い線を作って重心を上げる
ティアードスカート横の切り替えを重ねて段をつくるこなれた、のびやか段の重なりで縦方向にリズムを出す
ラップスカート布を巻いて留め、前に合わせ線が入る大人っぽい、少しの色気斜めの線で腰まわりに動きを出す
キュロットスカート見た目はスカート、中は二股に分かれる軽快、活動的動きやすさとスカートらしさを両立する

シルエットを決めているのは「裾の広がり」と「布の置き場所」

10種類を覚えようとすると大変ですが、判断の軸は2本しかありません。

1本目は、腰から裾に向かって広がるか、沿うかという軸です。図の輪郭を左右から見ると、外へ開いていく形(Aライン、フレア、ギャザー、ティアード)と、平行に落ちる形(タイト、ペンシル、プリーツの一部)と、いったん沿ってから開く形(マーメイド)に分かれます。開くほど下半身の面積が増えて重心が下がり、沿うほど縦の線が通ります。

2本目は、布の量をどこに置いているかという軸です。ギャザーは腰まわりに、フレアは全体に均等に、マーメイドは裾だけに、ティアードは段ごとに布を集めています。同じくらい広がって見える2枚でも、布が腰にあるのか裾にあるのかで、体のどこにボリュームが乗るかが変わります。

この2本の軸だけ持っていれば、初めて見る名前のスカートでも「どのあたりの形か」が読めます。 タグに書かれた名前を疑う必要はありませんが、名前は目安であって定義ではありません。同じ「フレアスカート」でも、ブランドによって広がりが控えめだったり、たっぷりだったりします。最後に信じるのは、鏡に映った輪郭のほうです。

上半身の形との釣り合いも同じ考え方で見られます。首元の形はネックラインの種類に、袖の形は袖の種類にまとめました。下半身が広がる日は上半身を細く、下半身が細い日は上半身に余裕を、というのが基本の釣り合いです。

各スカートの特徴と合わせ方

ここからは1種類ずつ見ていきます。探されることの多い形には、その形だけを抜き出した図を添えました。

タイトスカート

腰から裾までほぼ同じ幅で、体に沿って落ちるスカートです。日本のアパレルでもっともよく使われる呼び方のひとつで、丈はひざ上からくるぶし近くまで幅があります。近年よく探されているのはロング丈で、ふくらはぎからくるぶしにかけて長く落ちるタイプです。

印象は端正で、大人びていて、少しだけ意志のある感じ。余計な布がないぶん、素材と色がそのまま出ます。ハリのある生地なら硬質に、落ち感のある生地ならしなやかに見えます。

合わせやすいのは、腰の位置がわかるトップスです。裾をウエストに入れる、短めのニットを選ぶ、シャツの前だけ入れる。上半身が短く見えるほど、下半身の縦の線が長く見えます。羽織りはジャケットでもカーディガンでも合いますが、スカートより長い丈にすると全身が縦長の長方形になり、重心が下がりやすくなります。

向いている場面は通勤、来客のある日、少し改まった外出。オフィスでの線引きはオフィスカジュアルとはにまとめています。歩幅が制限されやすいので、階段や移動の多い日は、裾にスリットが入っているかを確かめておくと安心です。

ペンシルスカート

タイトスカートと近い仲間ですが、裾に向かってわずかにすぼまるのが特徴です。鉛筆のように細長い輪郭が名前の由来といわれます。呼び方には幅があり、店によってはタイトスカートと同じ意味で使われることもあります。

図で見比べると違いがわかります。タイトは輪郭が平行に落ち、ペンシルは裾がほんの少し内側に入っている。この数センチの差で、印象はかなり変わります。ペンシルのほうが縦に細く見え、都会的で、きちんとした空気が強くなります。

合わせるのはシンプルなトップス。すっきりした首元、腕に沿う袖、短めの丈。装飾の多いものより、質のよい無地のほうが形の良さが出ます。靴はつま先の細いパンプスが定番で、スカートの細い線がそのまま足先まで続きます。

すぼまりがある形なので、座る・階段を上がるといった動作は制限されがちです。ストレッチの入った生地や、後ろのスリットが十分な深さのあるものを選ぶと、一日を通して楽に着られます。

Aラインスカート

腰から裾へ向かって直線的に広がり、正面から見た輪郭がアルファベットのAに見えるスカートです。図の中央にある破線が、この形の背骨にあたる縦の中心線です。広がりは裾までまっすぐで、布が波打つほどのボリュームはありません。

印象は素直で、清潔で、少し若やいだ感じ。ウエストからヒップにかけて体に張りつかないので、腰まわりに気になるところがあるときにも扱いやすい形です。「隠す」というより、体と布のあいだに空気の層をつくって線を整える、という感覚に近いものです。

合わせやすいのは、上半身がコンパクトなトップス。裾がウエストで終わる丈か、入れられる薄さのものだと、Aの頂点がはっきりします。ボリュームのある袖と合わせると全身が菱形になりやすいので、その日は袖か裾のどちらかを控えめにすると釣り合います。

日常着として使いやすく、通勤にも週末にも寄せられます。素材を変えるだけで場面が動くのがこの形の良さで、コットンならカジュアルに、とろみのある化繊やウール混ならきちんとした場にも向きます。

フレアスカート

裾に向かって布が波打ちながら広がるスカートです。図の中に何本か入っている細い線が、布の落ちてできるひだを表しています。生地を平らに広げると扇形に近く、Aラインの台形とはそもそもの裁ち方が違います。

印象はやわらかく、軽やか。歩くたびに揺れるので、静止しているときより動いているときのほうがきれいに見える形です。空気をふくむぶん、実際の布の量より軽く見えるのも特徴です。

合わせるのは体に沿ったトップス。上半身に厚みを足すと全体がふくらむので、細身のニットやシャツで上を締めると、下の広がりが生きます。靴は華奢なサンダルやバレエシューズのほか、あえてブーツで重さを足すと大人っぽくまとまります。

風の強い日と自転車の日は、丈と重さを確かめてから出ることをおすすめします。裏地のあるもの、少し重みのある生地を選ぶと、外でも落ち着いて過ごせます。

プリーツスカート

規則的な折り目が縦に並ぶスカートです。折り目の幅と数で表情が変わり、細かいものは繊細に、広いものはきちんとした印象になります。図では折り目を細い線で表しました。

いちばんの強みは、縦線が並ぶことで下半身が細く長く見えることです。畳まれている布は動くと開くので、静止時は細く、歩くと広がるという二面性があります。座っているときにも折り目が生きるので、長時間の移動がある日にも向きます。

合わせやすいのはシンプルなトップスと、シャツやニットなど面のはっきりした素材。折り目という細かい情報が下半身にあるので、上半身に柄や装飾を重ねると情報が渋滞します。上は無地、下でリズムを出す、という配分が扱いやすいところです。

素材によって性格が大きく変わるのもこの形です。硬いポリエステルなら折り目が長持ちしてきちんと、やわらかいものならドレープが出て優しくなります。洗濯表示は買う前に確認しておくと、折り目を長く保てます。

ギャザースカート

腰の部分で布を細かく寄せ、ふくらみを出したスカートです。フレアが裁ち方で広がりをつくるのに対して、ギャザーは布を縫い縮めてボリュームを出します。だから、広がりが始まるのは腰のすぐ下からになります。

印象は素朴であたたかく、少しリラックスした感じ。ウエスト周りに布が集まるので、腰の位置が高く見えやすい一方、上半身に厚みがあると全体がふくらんで見えることもあります。上をすっきりさせておくと釣り合います。

合わせるのはコンパクトなトップスや、ウエストインしやすい薄手のもの。素材はコットン、リネン、ローンなど軽いものが多く、夏の装いと相性がよい形です。リネンのしわが気になるときの付き合い方は、素材ごとの扱いに慣れておくと楽になります。

家族と過ごす日や、たくさん歩く日にも向いています。動きを妨げず、椅子に座っても布が体に張りつかないのは、この形ならではの気楽さです。

マーメイドスカート

ひざ下あたりまでは体に沿い、そこから裾に向かって広がるスカートです。図に入っている横の破線が、沿う部分と広がる部分の切り替え位置を示しています。魚の尾ひれに見立てた名前です。

印象は華やかで優美。体の曲線と裾の広がりが組み合わさるので、抑揚のある輪郭になります。式や食事会など、少し改まった場でよく選ばれる形です。

合わせるのはすっきりしたトップス。下半身に情報が多いので、上は無地で、装飾を控えめにすると全体が整います。靴はヒールがあるほうが釣り合いますが、裾が広がる位置が高すぎると歩幅が制限されるので、切り替えの位置は試着で確かめておくと安心です。

切り替えが高い位置にあるほど華やかに、低い位置にあるほど落ち着いて見えます。日常着として取り入れるなら、切り替えが低めで広がりが控えめなものを選ぶと使いやすくなります。

ティアードスカート

横方向の切り替えを何段か重ね、段ごとに布を足していくスカートです。図では三段の形を示しました。段の数が多いほど布の量が増え、下に向かって広がっていきます。

印象はこなれていて、のびやか。段の切り替え線が横に走るので、視線が上から下へリズミカルに移動します。カジュアルな装いに寄りやすく、リゾートや週末の外出で選ばれることが多い形です。

合わせるのはコンパクトなトップス。段のリズムが下半身にあるので、上半身は静かなほうがまとまります。段の位置がどこに来るかは身長によって変わるため、鏡の前で自分の脚のどこに切り替え線が乗るかを見ておくと、選びやすくなります。

ふくらはぎのいちばん太い場所に切り替え線が来ていないか。それだけ確認しておけば、この形は扱いやすくなります。

ラップスカート

一枚の布を体に巻きつけ、脇や前で留める構造のスカートです。図の斜めの線が、布の合わせ目にあたります。前を打ち合わせる形なので、正面に斜めの線が入るのが最大の特徴です。

印象は大人っぽく、少しだけ色気があります。まっすぐな縦線や横線とは違い、斜めの線は視線を動かします。この斜めの線が腰から裾へ抜けていくので、下半身に動きが生まれます。

合わせるのは、線を邪魔しないシンプルなトップス。ベルトやリボンで留めるタイプはウエストの位置が自分で決められるので、腰の高さを調整できるのも便利なところです。

歩いたときに前が開きすぎないか、留め具の位置は自分の体で合うか。この2点は試着で必ず確かめておきたいところです。最近は打ち合わせ風のデザインで、実際には巻かない(縫い留められている)ものも多く、そちらのほうが日常では安心して着られます。

キュロットスカート

見た目はスカートですが、中が二股に分かれているアイテムです。スカートとパンツの中間にあたり、呼び方には幅があります。図の中央に入っている縦の破線が、二股に分かれる部分です。

印象は軽快で活動的。スカートらしい輪郭を保ちながら、脚を大きく動かせるのが強みです。子どもと過ごす日、自転車に乗る日、階段の多い場所へ行く日に、これほど心強い形はありません。

合わせるのはトップスを選ばず、丈で調整するのが基本です。裾の広がりが大きいものはスカートに見え、細めのものはパンツ寄りに見えます。靴は足首が見えるものだと軽くなり、ブーツを合わせると秋冬の装いにまとまります。

股下の分かれ目が浅いとパンツらしさが強く出ます。スカートに見せたいなら、股下が深く、広がりのあるものを選ぶと自然です。

スカート丈の名前と、見え方の違い

形と同じくらい、いや、場合によっては形より効いてくるのが丈です。同じタイトスカートでも、ひざ丈とくるぶし丈では別の服のように見えます。呼び方には幅がありますが、おおよそ次のように使われています。

丈の呼び方だいたいの位置見え方の傾向
ミニ丈ひざ上脚が長く見えやすく、軽い
ひざ丈ひざの上下数センチきちんと感が出やすく、場面を選ばない
ミモレ丈ふくらはぎの中ほど落ち着きが出る。切る位置で印象が大きく動く
ロング丈ふくらはぎ下〜足首縦に長く、静かな印象。丈の主役
マキシ丈くるぶし〜床すれすれドラマチック。靴とのバランスが要る

丈を選ぶときの目安はひとつだけ覚えておけば足ります。脚のいちばん細い場所で切ると線が通り、いちばん太い場所で切ると視線がそこで止まります。多くの場合、ふくらはぎの下のほう、足首に向かって細くなり始めるあたりが、いちばん扱いやすい位置です。

身長によってこの位置は動きます。同じ「ミモレ丈」と書かれた商品でも、身長が155センチの人と170センチの人では、裾が来る場所がまったく違う。商品ページの丈の数字(総丈)を、自分の身長で一度実測しておくと、次から失敗が減ります。ウエストから床までの長さを測っておけば、数字だけで見当がつくようになります。

靴との関係も忘れずに。ロング丈やマキシ丈はヒールの高さで裾の位置が変わるので、家で合わせるときは当日履く靴で確かめておくと安心です。裾を引きずるのは美しくありませんし、傷みも早くなります。

ロングのタイトスカートを選ぶ・着る

いま、スカートのなかでもっとも探されているのがこの形です。細く長い輪郭は魅力的ですが、扱いを間違えると重心が下がって見えることもあります。順番に整理します。

丈と裾の位置を決める

まず、裾がどこに来るかを決めます。ふくらはぎの下、足首に向かって細くなり始める場所。ここで切ると、裾から靴までのあいだに細い足首が見えて、全身に抜けができます。逆にふくらはぎのいちばん太いところで切ると、脚がそこで途切れて見えます。

スリットの位置も見ておきます。後ろ中央、脇、前脇。歩幅を確保するためのものなので、階段を上がる動作をしてみて、突っ張らないかを確かめてください。深すぎるスリットは場面を選ぶので、通勤で使うならひざが隠れる程度が扱いやすいところです。

素材は、落ち感のあるものが失敗しにくい選択です。とろみのあるレーヨン混や、薄手のウール。逆にハリの強い綿は、腰まわりで布が立ってしまうことがあります。

合わせるトップスを決める

下半身が縦に長く細いので、上半身は短めか、腰の位置がわかる形にすると釣り合います。具体的には次の4つが定番です。

ひとつ、裾をウエストに入れる。いちばん確実で、腰の位置がはっきりします。全部入れると窮屈に見えるときは、前だけ入れて後ろを出す方法もあります。

ふたつ、短い丈のトップスを選ぶ。ウエストで終わるニットやカットソーなら、入れなくても腰の位置が出ます。

みっつ、ジャケットやシャツを羽織って前を開ける。開いた前身頃が縦の線を二重にして、全身をすっきり見せます。

よっつ、ベルトを足す。ウエストマークで腰の位置を決めてしまう方法です。太いベルトは存在感が出るので、細めから試すと使いやすいでしょう。

首元は、詰まりすぎない形が合います。Vネックやすっきりしたラウンドネックだと、上に抜けができます。形ごとの違いはネックラインの種類を見てみてください。

合わせる靴を決める

裾から靴までのあいだに、肌か細い足首が少し見えると軽くなります。つま先の細いパンプスやミュールは、スカートの縦の線が足先まで続くので相性がよい選択です。

ヒールを履かない日は、甲の開いたフラットシューズや、スカートと近い色の靴にすると足元が重くなりません。秋冬なら、細身のブーツを裾のなかに隠す合わせ方も、縦の線が途切れずきれいにまとまります。

スニーカーを合わせるなら、ボリュームの控えめなものを選び、トップスにも少しカジュアルな要素を足すと、上下の温度差が消えます。合わせ方の全体像はスマートカジュアルとはも参考になります。

骨格タイプ別・似合わせの軸

体型を隠すのではなく、線を通して整えるという考え方で見ていきます。自分のタイプがわからないときは骨格診断とはから、判断に迷うときは骨格タイプがわからないときをどうぞ。

骨格ストレート

上半身に厚みがあってメリハリのある体型で、肌に弾力があり骨は目立ちにくく、重心は上にあります。下半身に布が溜まると重心が下がって見えやすいので、余分なボリュームを持たない形が扱いやすくなります。

得意なのはタイトスカート、ペンシルスカート、控えめなAライン、そして落ち感のあるロング丈。裾に向かってすとんと落ちる形なら、上半身の厚みと釣り合います。

苦手が出やすいのは、腰まわりに布を集める形です。ギャザーやティアードは、腰の位置にボリュームが乗るので上半身の厚みと合わさりやすい。選ぶなら、寄せの少ないものや、切り替えが低い位置にあるものを試してみてください。

丈は、ひざが見える丈から、ふくらはぎのいちばん細いあたりまでが目安になりやすいタイプです。素材はハリのあるものより、落ちるもののほうが軽く見えます。

骨格ウェーブ

上半身が薄く華奢で、曲線的、重心は下にあります。下半身に視線を集めすぎない工夫と、上半身に少し布を足す工夫が、両方効いてきます。

得意なのは、ウエストの位置がはっきりしていて、そこから広がる形。フレアスカート、ギャザースカート、ティアードスカート、プリーツスカート。腰の高い位置で切り替えがあると、脚の始まりが上に見えます。

苦手が出やすいのは、重い素材で長く落ちる形です。厚手のロングタイトは布の重さが下半身に集まりやすい。ロングのタイトを着たいときは、薄手で落ち感のあるものを選び、上半身にボリュームや装飾を足すと釣り合います。

丈は、ひざ丈からミモレ丈が使いやすい範囲です。長い丈を選ぶなら、ヒールで縦の長さを補うとまとまります。

骨格ナチュラル

骨と関節が目立ち、肩幅や背中が広めで、体に厚みより枠のあるタイプです。布の量に負けにくいので、ボリュームのある形をそのまま着られるのが強みになります。

得意なのは、ティアードスカート、たっぷりしたギャザースカート、ロング丈のフレア、ラップスカート。麻や厚手のコットンなど、質感のはっきりした素材とも相性がよい傾向です。

苦手が出やすいのは、体に張りつく薄い素材です。細身のタイトを着たいときは、少しゆとりのあるサイズを選び、素材に厚みや張りがあるものを探すと骨感が目立ちにくくなります。

丈は長めが得意で、マキシ丈も着こなせるタイプ。全体の量感がある服でも着られるので、シルエットで遊びやすいのが持ち味です。

体型の気になりに合わせる

「隠す」ではなく「整える」。線をどこに通すかを決めれば、体型は問題ではなく条件になります。着痩せの考え方全般は着痩せの考え方にもまとめました。

腰まわり・お尻の丸みが気になるとき

体に張りつかない程度のゆとりがあり、裾に向かって静かに落ちる形が扱いやすい選択です。Aラインの控えめなもの、落ち感のあるロング丈のタイト、切り替えの低いマーメイドあたりが候補になります。

素材は、薄すぎると体の線を拾い、厚すぎると量が出ます。中くらいの厚みで、落ちるもの。ポケットが横にあるタイプは、開いて張り出すことがあるので、鏡で後ろ姿も見ておくと安心です。

色は暗い色のほうが引き締まって見えますが、明るい色を諦める必要はありません。上下を近い色でそろえると全身に縦の線が通るので、明るい色でもすっきりまとまります。

お腹まわりが気になるとき

ウエストにゴムが入っているものは楽ですが、全周がゴムだと締めつけの線が出ることがあります。前が平らで後ろだけゴムのタイプ、あるいはウエストに少し高さのあるタイプだと、お腹まわりが落ち着きます。

トップスの裾を全部入れずに、前だけ軽く入れて後ろを出す。この着方なら腰の位置が見えながら、お腹まわりには布のゆとりが残ります。

ハイウエストの服が苦しいときは、腰骨の少し上あたりで留まる位置のものを探してみてください。数センチの違いで、一日の楽さがまるで変わります。

身長が低めのとき/高めのとき

身長が低めなら、丈の総尺と裾の位置に注意します。同じロング丈でも裾が床に近づくと縦が詰まって見えるので、足首が見える丈にするか、ヒールで補うと軽くなります。上下を近い色でまとめるのも、縦の線を切らずに済む方法です。

身長が高めなら、丈が短すぎて中途半端にならないかを見ます。ミモレ丈のつもりがひざ下丈になっていることもあるので、実測が役に立ちます。長い丈が似合う体格なので、マキシ丈やたっぷりしたロングを選べるのは強みです。

迷いやすい形の見分け方

似た名前が並ぶところを、判断の一言でまとめます。

Aラインとフレア

広がりが直線か曲線かの違いです。Aラインは腰から裾まで一直線に開き、裾の輪郭も直線に近い。フレアは布を多く使うので裾に向かうにつれて波打ち、歩くと揺れます。平らに広げると、Aラインは台形、フレアは扇形に近づきます。迷ったら裾の輪郭を見てください。まっすぐならAライン、うねっていればフレアです。

フレアとギャザー

広がりの始まる位置が違います。フレアは裁ち方で広がりをつくるので、腰まわりはすっきりしたまま裾に向かって開きます。ギャザーは布を腰で縫い縮めるので、ウエストのすぐ下から布が立ち上がります。ウエストの縫い目に細かいひだが集まっていればギャザーです。

タイトとペンシル

裾のすぼまり方の差です。タイトは輪郭が平行、ペンシルは裾がわずかに内側に入ります。ただし呼び方には幅があり、同じ商品がどちらの名前でも売られていることがあります。名前で判断せず、裾の幅と腰の幅を見比べるのが確実です。

マーメイドとトランペット

どちらもひざ下で広がる形ですが、広がり方が違うといわれます。マーメイドは裾で大きく波打ち、トランペットは切り替えからゆるやかに開いてラッパのような輪郭になります。境目はあいまいで、ブランドによって表記が入れ替わることもあります。

キュロットとスカート

外からは判別しにくいことがあります。歩いたときに中央が割れるか、股下の縫い目があるかを見てください。商品ページなら「キュロット」「スカートパンツ」「ガウチョ」といった表記で確認できます。

プリーツとタック

どちらも布を折る技法ですが、プリーツは折り目が全体に規則的に並び、タックは腰まわりの数か所だけを折ってゆとりをつくります。裾まで折り目が続いていればプリーツ、腰だけならタックです。

季節で選ぶ

春は、丈と素材を軽くしていく季節です。厚手のロングから、薄手のフレアやAラインへ。まだ肌寒い日はタイツやブーツを合わせて温度を調整します。

夏は、風の通る形が助けになります。ギャザーやティアード、薄手のフレアなど、体から離れる形は肌に張りつかず、体感が楽です。逆に細身のタイトは、汗をかいた日には肌に貼りつくことがあるので、裏地や素材を確かめておきたいところです。

秋は、素材で季節を出す時期。同じAラインでも、コーデュロイやウール混にすると一気に秋の顔になります。丈も長めに戻していく季節です。

冬は、防寒とシルエットの両立が課題になります。ロングのタイトやプリーツは、中にタイツやレギンスを重ねても輪郭が崩れません。気温ごとの服の目安は気温別の服装にまとめました。

シーンで選ぶ

通勤なら、タイト、ペンシル、控えめなAライン、プリーツ。動きやすさと端正さの両立が求められる場面です。職場の空気に合わせた線引きはオフィスカジュアルとはを参考にしてみてください。

食事会や少し改まった外出なら、マーメイド、落ち感のあるロングのフレア、質感のよいプリーツ。素材の艶が効いてくる場面です。

家族と過ごす日や、たくさん歩く日なら、キュロット、ギャザー、動きやすいAライン。歩幅を制限しないことが第一の条件になります。

式や発表の場のように「その日だけの一枚」が必要なときは、レンタルという選択を含めて考えると、選択肢が広がります。年に一度しか着ないものを買うかどうかは、いつも悩ましいところです。

よくある「思っていたのと違う」と、その直し方

脚が短く見えてしまった。裾の位置がふくらはぎのいちばん太い場所に来ていないか確かめてください。数センチ上げるか下げるだけで、見え方が変わります。丈の直せる服なら、お直しに出す価値は十分にあります。

重心が下がって見える。上下ともに長い丈になっていないでしょうか。トップスを短くする、裾を入れる、羽織りの前を開ける。腰の位置が見えるようにすると、全体の重心が上がります。

腰まわりが張って見える。ポケットが開いている、生地にハリがありすぎる、サイズが小さい。この3つのどれかであることが多いものです。ワンサイズ上げて落ち感のある素材にすると、静かにまとまります。

歩きにくい。スリットの深さかストレッチの有無です。細身の形を選ぶときは、必ず試着室で階段を上がる動作をしてみてください。

買ったときは気に入ったのに着ていない、という一枚があるなら、たいていは丈か素材のどちらかが原因です。 形そのものが合わないことは、実はそう多くありません。

顔の印象・色との関係

スカートは顔から遠い場所にありますが、全身のシルエットが顔の印象を支えているので、無関係ではありません。曲線の多い顔立ちには裾の丸みや揺れのある形が、直線の多い顔立ちには輪郭のはっきりした形が馴染みやすい、というのが基本の考え方です。

顔タイプ診断の枠組みでいえば、子供顔で曲線的なキュートやアクティブキュートにはギャザーやティアード、短めのフレアが。子供顔で直線と曲線のミックスであるフレッシュには、Aラインやひざ丈のプリーツが。子供顔で直線的なクールカジュアルには、キュロットやすっきりしたタイトが合いやすいとされます。大人顔で曲線的なフェミニンにはマーメイドや落ち感のあるフレアが、大人顔で直線的なクールにはペンシルやロングのタイトが、大人顔で直線と曲線のミックスであるエレガントやソフトエレガントには、ロング丈のプリーツやゆるやかなAラインが馴染みやすい方向です。考え方の全体像は顔タイプ診断とはにまとめています。

色の面では、下半身という大きな面積を何色が覆っているかが効いてきます。上下を近い色でそろえると全身に縦の線が通り、上下で明度差をつけると腰の位置がはっきりします。似合う色を知っていると、大きな面積を任せる色を決めやすくなります。4シーズンの比較も参考にしてみてください。

迷ったときの決め方

最後に、店頭や画面の前で迷ったときの順序をまとめます。

ひとつ、裾がどこに来るかを見る。脚のいちばん細い場所か、いちばん太い場所か。ここだけで見え方の半分が決まります。

ふたつ、腰まわりに布が溜まっていないかを見る。溜まっていれば重心が下がり、すっきりしていれば上がります。ウエストからヒップにかけて、鏡の横から確認してみてください。

みっつ、その日にする動作を思い浮かべる。階段、自転車、床に座る、長時間の移動。スカートの形は動きに直結するので、見た目と同じくらい大事な判断材料です。

形の名前は、覚えられたら便利という程度のものです。大切なのは、自分の下半身にとって縦に落とすことが効くのか、裾に広がりを出すことが効くのかを知っていること。分からなくなったら、この記事の最初の図に戻ってきてください。上半身との釣り合いを整えたいときはネックラインの種類袖の種類もどうぞ。診断を受けてみたい方は骨格タイプ診断顔タイプ診断パーソナルカラー診断もご用意しています。

よくある問い

Q. ペンシルスカートとはどんな形ですか?
腰から裾までほぼまっすぐ、あるいは裾に向かってわずかにすぼまる、体に沿った細身のスカートです。鉛筆のように細長い輪郭が名前の由来といわれます。タイトスカートとほぼ同じ意味で使われますが、ペンシルと呼ぶときは裾のすぼまりがはっきりしていて、ひざ下あたりの細長い丈を指すことが多い傾向です。
Q. Aラインスカートとはどんな形ですか?
腰から裾へ向かって直線的に広がり、正面から見た輪郭がアルファベットのAに見えるスカートです。広がり方は裾までまっすぐで、布が波打つほどのボリュームはありません。腰まわりにゆとりができるぶん、下半身に縦長の三角形の線が生まれます。
Q. Aラインスカートとフレアスカートはどう違いますか?
広がりが直線か曲線かの違いです。Aラインは腰から裾まで一直線に開き、裾の輪郭も直線に近くなります。フレアは布を多く使うので、裾に向かうにつれて波打ち、歩くと揺れます。生地を平らに広げたとき、Aラインは台形、フレアは扇形に近い形になります。
Q. ロングのタイトスカートには何を合わせればいいですか?
下半身が縦に長く細いので、上半身は短めか、腰の位置がわかる形が釣り合います。トップスの裾をウエストに入れる、短い丈のニットを選ぶ、ジャケットを羽織って前を開ける、といった方法で腰の位置が見えると、脚の長さの見え方が変わります。上下ともに長いと重心が下がりやすくなります。
Q. タイトスカートに合う靴はどれですか?
裾から靴までの間に肌や足首が少し見えると軽くなります。ポインテッドトゥのパンプスやミュールは足先に向かう線が続くので細く見え、ロング丈ならヒールのあるブーツも合います。フラットな靴を選ぶときは、甲の開いたデザインや、スカートと近い色にすると足元が重くなりません。
Q. 骨格ストレートに合うスカート丈はどのくらいですか?
ひざが見える丈から、ふくらはぎのいちばん細いあたりまでが目安になりやすいタイプです。上半身に厚みがあるぶん、下半身で余分な布が溜まると重心が下がります。裾広がりが控えめで落ち感のある素材を、脚の細い位置で切ると線が通ります。ただし身長や脚の形で最適は動くので、試着で確かめてください。
Q. 体の丸みが気になるとき、スカートはどう選べばいいですか?
隠すより、線を通すほうがうまくいきます。腰まわりに張りつかない程度のゆとりがあり、裾に向かって静かに落ちる形が扱いやすい選択です。ウエストにゴムだけでなく前後で差のあるつくりが入っていると、お腹まわりが楽になります。縦の折り目や落ち感のある素材も助けになります。

— メグラシ編集部

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