メグラシ
自分を知る

パーティードレスの種類一覧|形・丈・袖の名前と見分けどころを表で

メグラシ編集部//読了 18分
濃色のドレスにジャケットを重ね、集まりに向かう準備をしている装い

「パーティードレス 種類 一覧」「パーティードレス 種類 名前」。この2つの語で調べに来る方が求めているのは、写真の羅列ではなく、名前と形の対応表だと思います。だから先に構造から書きます。

パーティードレスの種類の名前は、形(シルエット)・丈・袖の3つの掛け算で決まります。「Aラインのミモレ丈・五分袖」。これで一着が特定できます。商品ページに並んでいるカタカナは、この3つの軸の言葉が続けて書かれているだけです。

つまり、覚えるべき名前は10個や20個ではありません。形が10種、丈が8種、袖が10種。この3列を頭に入れておけば、どの店の表記も読めるようになります。

この記事は、その3列を表で並べます。そのうえで、名前ごとの見分けどころ(どこを見ればその形だと分かるか)と、似合う条件(どんな体の特徴に向くか)を書き足します。

なお、ドレスとワンピースの形そのものを図で見比べたい方は、バックシャンとは?ドレス・ワンピース10種を図と表で見分けるのほうが早いはずです。あちらは図で形を見せる記事、この記事は名前と条件を表で引く記事です。役割を分けています。

パーティードレスの種類は「形×丈×袖」で決まる

種類の話がややこしく感じるのは、ひとつの服に複数の名前が同時に当てはまるからです。しかしそれは矛盾ではありません。別々の軸の名前が重なっているだけです。

軸は3つ、正確には5つあります。

何を指す言葉か商品名での位置
形(シルエット)体から布がどこで離れ、どう広がるかAライン、マーメイドいちばん前に来ることが多い
裾がどこで終わるかミモレ丈、ロング形のあとに続く
腕をどこまで覆うかノースリーブ、五分袖丈のあとに続く
ネックライン首まわりの開き方Vネック、オフショルダー装飾の説明として後ろに
場・格どこへ着ていくものかカクテルドレス、イブニングドレス商品分類として別枠に

この5列のうち、種類の一覧としてまず必要なのは上の3つです。ネックラインは印象を決める要素で、場・格は行き先の話なので、後半でまとめて扱います。

「カクテルドレス」と「Aラインドレス」が並んでいても、どちらかが間違っているわけではありません。片方は行き先の話をしていて、もう片方は形の話をしています。Aラインのカクテルドレスは成立します。

形の名前一覧──シルエット10種を表で

まず形です。ここがいちばん名前が多く、いちばん迷う場所になります。

見分けの原則をひとつだけ先に書きます。**布が体から離れ始める位置を見る。**それだけで、ほとんどの形は判別できます。

形の名前布が体から離れる位置正面から見た輪郭印象動きやすさ
Aライン肩、または胸の下上が細く、裾へ一直線に開く素直、清潔高い
プリンセスライン腰(切り替えの縫い目)上が締まり、腰から鐘形に開く華やか、少女的
マーメイドラインひざ、またはひざの少し下体に沿い、裾で大きく開く優美、劇的低い
エンパイア胸のすぐ下胸下から裾までまっすぐ落ちる軽やか、たおやか高い
シース(タイト)離れない。体に沿ったまま上下ともに体の線をなぞる端正、都会的
フレアウエスト絞ってから波打って広がるやわらかい、動きがある高い
サーキュラーウエスト円形に裁った布が全周に広がる大きな揺れ、量感
ペプラム腰に一枚、短い布が重なる腰の位置に横の張り出し洗練、構築的高い
ティアード段ごとに(複数箇所)横の切り替えが何段も入る軽い、民族的高い
スリップ離れない。肩ひもで吊る肩から足までまっすぐ落ちる涼やか、色気がある高い

この10種のうち、日本の集まりで出番が多いのはAライン、プリンセス、エンパイア、シース、フレアの5つです。残りの5つは、場や季節が合ったときに選ぶものと考えて差し支えありません。

以下、1種類ずつ「見分けどころ」と「似合う条件」を埋めていきます。

Aライン|見分けどころと似合う条件

見分けどころは、切り替えの縫い目が腰に無いことです。肩か胸の下から裾まで、途中で区切られずに一直線で開いていきます。ハンガーに掛けたときに、上から下まで途切れない三角形に見えたらAラインです。

似た形との違いは、開き方の直線性にあります。フレアはいったんウエストで絞ってから広げるので裾が波打ちますが、Aラインは絞らずにまっすぐ開くので、裾の輪郭が直線に近くなります。

項目Aラインの答え
向く体の特徴腰まわり・お尻・太ももを布で覆いたい人。上半身が細く下半身に厚みがある人
向かない条件上半身に厚みがあり、下半身が細い人。上下の差が逆に強調される
ずれたときに起きること布が三角に広がるぶん、身長に対して量が多いと全身が重くなり、背が低く見える
場面披露宴、記念式典、昼の集まり全般。着席の時間が長い場に強い

身長155センチ未満の方が着る場合は、裾の広がりが控えめなものを選ぶと量の重さが出ません。広がる角度が浅い、いわゆる「セミAライン」の表記が付いていることがあります。

プリンセスライン|腰の切り替えから鐘形に開く

見分けどころは、腰の位置に横の縫い目があることです。上半身は体に沿って締まり、その縫い目から下が鐘のように開きます。縦に走る何本かの切り替え線(プリンセスシーム)が入っていることも多く、これも手がかりになります。

Aラインとの違いは、この腰の縫い目の有無だけと言ってよいほど明確です。腰で一度区切られるので、ウエストの位置がはっきり見えます。

項目プリンセスラインの答え
向く体の特徴ウエストの位置を見せたい人。上半身が薄く、腰の位置が高い人
向かない条件ウエストと腰の差が小さい人。切り替えが体の太い位置に当たると横に張る
ずれたときに起きること切り替えの位置が実際のウエストより下に落ちると、胴が長く見えて脚が短く見える
場面披露宴、発表会、記念のパーティ。写真の多い場に映える

試着では、縫い目が自分のウエストのいちばん細い位置に来ているかを必ず確かめてください。ここが2センチずれるだけで見え方が変わります。

マーメイドライン|ひざ下で開く

見分けどころは、太ももまで体に沿っていて、ひざかその少し下から急に広がることです。魚の尾に見立てた名前で、上半身から腰、太ももまでが細く作られています。

項目マーメイドラインの答え
向く体の特徴腰からお尻にかけての曲線を見せたい人。身長が高めの人
向かない条件長時間の着席がある場。階段や段差の多い会場
ずれたときに起きること開き始めがひざより下すぎると、歩幅が制限されて階段で裾を踏む
場面立食のパーティ、二次会、夜の記念日。写真中心の場

開き始めの位置は商品によって10センチ以上違います。試着室で、座る・立つ・階段一段を上がるの3つを必ず試してください。この3つが通れば、当日困りません。

エンパイア|胸のすぐ下で切り替える

見分けどころは、切り替えの縫い目が胸のすぐ下にあることです。そこから裾まで、ウエストを絞らずにまっすぐ落ちます。

ウエストに布が触れないので、お腹まわりの締めつけがないのが最大の特徴です。体調に波がある日、食事の多い集まり、妊娠中や産後でも着られる形として選ばれます。

項目エンパイアの答え
向く体の特徴お腹まわりを締めつけたくない人。上半身が薄く、縦の長さを出したい人
向かない条件胸に厚みがある人。切り替えの下に布が乗ると、胸から下が同じ幅に見える
ずれたときに起きること切り替えが胸の下から離れると、体型を隠している印象だけが残る
場面昼の集まり、夏の披露宴、着席が長い場。体調に不安がある日

シース(タイトライン)|体の線に沿ったまま落ちる

見分けどころは、どこでも布が体から離れないことです。肩から裾まで、体の輪郭をなぞるように落ちます。シース(sheath)は「さや」の意味で、体をさやに納めたような形という見立てです。日本ではタイトドレス、Iラインとも呼ばれます。

項目シースの答え
向く体の特徴体の縦線をまっすぐ見せたい人。骨格に厚みがあり、布が余ると太く見える人
向かない条件下着の線が出やすい素材のとき。裏地や生地の厚みで印象が変わる
ずれたときに起きることサイズを一つ上げて逃げると、体に沿う利点が消えて全体が四角く見える
場面夜の食事会、都会的な集まり、レストランでの記念日

この形は、サイズを上げて解決しないのが難しいところです。合う一着に当たったときの効果は大きいのですが、当たらないときは他の形に移ったほうが早い。試着で判断すべき形の代表です。

フレア・サーキュラー|裾が波打って広がる

フレアの見分けどころは、ウエストでいったん絞ってから布を多く使って広げているため、裾が波打つことです。歩くと揺れます。Aラインの裾が直線的なのに対し、フレアの裾は曲線を描きます。

サーキュラーは、そのフレアをさらに進めたものです。円形に裁った布を使うので、全周にわたって均等に広がります。揺れの量がいちばん大きい形になります。

項目フレアサーキュラー
布の量多い
揺れ方歩くとゆるく波打つ回ると円形に開く
向く体の特徴ウエストが細く、下半身を覆いたい人身長があり、量に負けない人
ずれたときに起きること素材が重いと裾が落ちて広がらない身長に対して量が多く、全身が丸く見える

ペプラム・ティアード・スリップ|残りの3種

出番は少なめですが、名前は商品ページによく出てきます。

名前見分けどころ向く条件ずれたときに起きること
ペプラム腰の位置に、短い布が一枚重なって張り出す腰まわりを覆いつつ、ウエストは見せたい人張り出しが腰骨より下に来ると、腰が大きく見える
ティアード横の切り替えが何段も入り、段ごとに布が増える身長があり、段の数に負けない人段の位置がお腹や腰の張った場所に来ると、そこが強調される
スリップ細い肩ひもで吊り、肩から裾までまっすぐ落ちる肩の骨が細く、縦の線を見せたい人下着の線と肩ひもが重なり、二重に見える

スリップドレスは、そのままでは肩の露出が大きいので、改まった場では羽織りが前提になります。

丈の名前一覧──ミニからフロアまで

形が決まったら、次は丈です。丈は、種類の名前の中でいちばん実害が出やすい軸でもあります。合わない丈は、その場で直せないからです。

丈の名前裾が終わる位置床からの目安(身長160センチ)改まった場での扱い
ミニひざの上10センチ以上55センチ以上招かれた側は避ける
ひざ上ひざの上0〜10センチ48〜55センチ二次会までにとどめる
ひざ丈ひざの中央から下端43〜48センチ昼の集まりで最も通る
ミディひざ下5〜10センチ35〜43センチ幅広く通る
ミモレふくらはぎの中ほど25〜35センチ昼夜どちらでも通る
マキシ足首の上10〜20センチ夜寄り。昼は素材次第
アンクルくるぶしが見える8〜12センチ夜寄り
フロア床すれすれ1〜3センチ夜の格式ある場のみ

招かれた側として迷いにくいのは、床から35センチから48センチのあいだ、つまりひざ丈からミディ丈です。ここに入っていれば、昼の集まりで浮くことはまずありません。

丈の呼び名は店によって幅があります。名前ではなく、商品ページの「着丈」の数字から自分の身長を引いて考えるのが確実です。着丈は肩から裾までの長さなので、身長からおおよその肩の高さ(身長のおよそ82パーセント)を求めて差し引くと、床からの位置が出ます。

袖の名前一覧──ノースリーブから長袖まで

袖は、格を上下させる力がいちばん強い軸です。同じ形・同じ丈でも、袖があるかないかで場が変わります。

袖の名前腕をどこまで覆うか改まり度二の腕への効き方
ノースリーブ覆わない低い(羽織り前提)肩から全部見える
フレンチスリーブ肩から数センチ低い肩の付け根だけ隠れる
キャップスリーブ肩の丸みを覆う低め肩の角が丸く見える
パフスリーブ肩でふくらむ。長さは様々長さによる肩が大きく見え、腕が細く見える
半袖二の腕の中ほどいちばん太い場所で切れやすい
五分袖ひじの上中〜高二の腕を覆いきる
七分袖ひじと手首の中間高い前腕の細い場所で切れる
長袖手首まで高い全部隠れる
シアースリーブ透ける素材で覆う中〜高覆いつつ重くならない
ケープスリーブ肩から布が垂れる肩と二の腕の輪郭がぼける

二の腕が気になる場合、選ぶべきは半袖ではありません。半袖の裾は二の腕のいちばん太い場所に来ることが多く、そこで横に区切られると太さが強調されます。五分袖か七分袖まで伸ばすと、細い位置で切れます。

ネックラインの名前一覧

首まわりの開き方は、顔まわりの印象と、上半身の見え方を決めます。形の名前と混ざりやすいので、ここで分けて並べます。

ネックラインの名前開き方首を長く見せるか向く条件
ラウンドネック丸く浅いしない首が長め。鎖骨を出したくない
Uネック丸く深いする首が短め。デコルテを見せたい
VネックV字に開くする顔まわりに角が欲しい。首が短め
スクエアネック四角く開くややする肩の骨が細い。鎖骨を横に見せたい
ボートネック横に広く浅いしない肩幅を出したい。首が長い
オフショルダー肩を外して開くする肩の骨がなめらか。夜の場
ホルターネック首の後ろで吊るする肩を出せる場。背中に自信がある
ハイネック首に沿って立つしない首が長い。改まりを上げたい
キーホール首元に小さく穴が開くややする露出を抑えて変化を出したい
バックシャン前は閉じ、背中が開く──後ろ姿を主役にしたい。夜の場

首まわりの形をさらに細かく見たい方は、ネックラインの種類を図で見分けるに一覧があります。袖の形も同様に袖の種類にまとめてあります。

名前→見分けどころ 早見表

売り場やスマートフォンの画面で、名前だけ見て何の形か思い出せないときのための表です。「これを見れば分かる」という一点だけを書きました。

名前一点だけ見るならここ
Aライン腰に横の縫い目が無く、上から下まで一直線に開いている
プリンセスライン腰に横の縫い目があり、そこから鐘形に開く
マーメイドひざの上まで細く、そこから急に広がる
エンパイア切り替えが胸のすぐ下にある
シース・タイトどこにも広がりが無く、体の線をなぞる
フレアウエストで絞ってから、裾が波打つ
サーキュラー裾の輪郭が円に近い。布の量が多い
ペプラム腰に短い布が一枚、横に張り出す
ティアード横の段が2段以上入る
スリップ細い肩ひもで吊り、切り替えが無い
カクテルドレス形ではなく、丈と場の呼び名。ひざ丈からミモレ丈
イブニングドレス形ではなく、場の呼び名。床丈で夜の正礼装

下2つが形の名前ではないことに注意してください。ここが混ざると、店員に希望を伝えたときに話が食い違います。形を言うか、場を言うか、先に決めてから伝えると早く進みます。

ワンピース以外の種類──セパレート・パンツドレス・アンサンブル

「パーティードレス」は一枚のワンピースだけを指す言葉ではありません。上下が分かれた形も含まれます。

種類何か利点気をつける点
セパレートドレス上下が分かれ、続けて見えるように作られた組み合わせ上下でサイズを変えられる。お手洗いが楽動くと境目が開くことがある
パンツドレス下がパンツになったドレス座る・立つ・歩くの制限が少ない昼の親族席では避けられることがある
アンサンブルワンピースと羽織りが同素材で組になったもの羽織りを脱いでも印象が続く一枚で着ると格が下がる
ジャンプスーツ上下がつながったパンツ形縦の線が長く出るお手洗いに時間がかかる
ツーピース上下が別素材で組み合わされたもの手持ちと組み替えられる上下の格をそろえないと分裂して見える

セパレートドレスは近年よく検索されている種類です。ワンピースとの違い、格が落ちるかどうかについてはセパレートドレスとはに一本まとめました。「上下が分かれていると格が落ちるのでは」という不安に、条件を分けて答えています。

体型の気になりから逆引きする

種類を先に決めるより、気になる場所から逆に引くほうが早いことが多いです。原則はひとつです。

気になる場所の「すぐ上」に、切り替えか広がりの起点を置く。

隠すために全体を大きくすると、体そのものが大きく見えます。起点を上に置いて、そこから下を布で通過させるのが正解です。

気になる場所選ぶ形選ぶ袖避けたい組み合わせずれたときに起きること
お腹まわりエンパイア問わないウエストで強く絞る形絞った場所の上下に段ができる
腰・お尻Aライン、プリンセス問わないシース、スリップ体に沿って輪郭がそのまま出る
太ももAライン、フレア問わないミニ丈、タイトなひざ上座ったときに布が張る
二の腕問わない五分袖、七分袖半袖、ノースリーブ単体二の腕のいちばん太い場所で横に切れる
肩幅Vネック、Uネック長めボートネック、パフスリーブ肩の横幅が強調される
胸の厚みAライン、Vネック問わないエンパイア、ハイネック胸から下が同じ幅に見える
胸の薄さプリンセス、ペプラムパフ深いVネック開いた面積だけが目立つ
首の短さVネック、Uネック問わないハイネック、詰まったラウンド顔と体がつながって見える
背中バックシャン以外長めホルター、オープンバック背中の丸みが正面から見えなくても伝わる
ふくらはぎミモレ丈、ロング問わないひざ下すぐの丈いちばん太い位置で裾が切れる

丈の話でよく言われる「いちばん太い場所で切らない」という原則は、袖にも裾にも同じように効きます。**布の端は、体の細い場所に置く。**これが全部に通じる考え方です。

骨格タイプ別・形の選び方

骨格のタイプは、布が体に乗ったときの見え方を左右します。ここも「ずれたときに起きること」まで書きます。

骨格タイプ向く形向く素材ずれたときに起きること
ストレートシース、Aライン(広がり控えめ)厚みがあり、まっすぐ落ちる生地布が余ると上半身が厚く見える
ウェーブプリンセス、エンパイア、フレアやわらかく、軽い生地重い生地がまっすぐ落ちると下重心になる
ナチュラルティアード、サーキュラー、ゆるいAライン張りがあり、質感の出る生地体に沿う形だと骨の凹凸が拾われる

自分のタイプが分からない場合は、骨格診断とはに3タイプの違いを部位別に整理してあります。判断に迷う場合は、ストレートかウェーブかの自己チェックから入ると早いはずです。

身長別・丈の合わせ方

同じ丈の名前でも、身長によって裾が来る位置が変わります。名前ではなく床からの距離で考えると、失敗が減ります。

身長選びやすい丈起きやすいこと対処
150センチ前後ひざ丈、ミディミモレ以上で布が余り、重く見える広がりの浅い形を選ぶ。裾上げを前提に
155センチ前後ひざ丈〜ミモレ表記どおりの位置に来ることが多い標準の表記で選べる
160センチ前後ひざ丈〜ミモレ商品表記の基準身長に近い着丈の数字がそのまま使える
165センチ前後ミディ〜ミモレひざ丈がひざ上に上がる表記より一段長い丈を選ぶ
170センチ以上ミモレ〜ロングミモレがひざ下すぐになるロング丈が使いやすい

場面別──どの種類が向くか

行き先が決まっているなら、そこから逆に引くのがいちばん速い方法です。

場面向く形向く丈袖の条件避けたいもの
披露宴(友人)Aライン、プリンセス、エンパイアひざ丈〜ミモレノースリーブなら羽織り必須白系の色、ひざが出る丈
披露宴(親族)Aライン、シースミディ〜ミモレ五分袖以上が安心肩の露出、光る素材(昼)
二次会シース、マーメイド、フレアひざ上〜ミモレ自由度が高い会場が立食なら長すぎる裾
記念式典・祝賀会プリンセス、Aラインミディ〜ミモレ袖ありが無難大きな柄、強い光沢(昼)
レストランでの記念日シース、スリップ、エンパイアひざ丈〜ミモレ羽織りがあれば自由裾が長すぎて椅子に絡む形
発表会・観劇Aライン、エンパイアミディ問わない座席で嵩張る広がり
夜の格式ある会マーメイド、シース、フロア丈マキシ〜フロア露出は許容される昼向きのマットな素材だけの構成
昼の食事会Aライン、フレアひざ丈〜ミモレ袖ありが軽い強い光沢、ビジューの多用

格の考え方そのもの(正礼装・準礼装・略礼装がどう分かれるか)は礼装の格とドレスコードの早見表に、行き先から一着を決める手順はパーティードレスとはにまとめてあります。この記事は名前の一覧、あちらは格の体系決める手順という分担です。

素材と加飾の名前

商品ページのカタカナには、素材と加飾の名前も混ざっています。ここも軸が別なので、分けて覚えます。

名前何か光り方向く時間帯
サテン表面がなめらかで強く光る織り強い
シフォン薄く透ける、軽い生地弱い昼夜どちらも
ジョーゼットシフォンより厚く、しぼがある弱い昼夜どちらも
チュール網目状の薄い生地。重ねて使う弱い昼夜どちらも
ベルベット起毛して深く沈む光沢夜・秋冬
ジャカード織りで模様を出した生地昼夜どちらも
レース透かし模様の生地弱〜中昼夜どちらも
ビジュー石やビーズの装飾強い
スパンコール光る小片を並べた装飾非常に強い

原則として、昼は光らせない、夜は光らせてよいという考え方が残っています。昼の集まりで強い光沢を選ぶと浮きやすく、夜にマットな素材だけで揃えると沈みやすい。迷ったときは、昼はジョーゼットやレース、夜はサテンやベルベットが安全側です。

色の決め方と避ける色

種類の話の最後に、色を一段だけ。ここは形より判断が単純です。

昼の集まり夜の集まり注意
濃紺通る通る最も汎用性が高い
濃いグレー通る通る素材で表情を出す
通る通る弔事と混ざらないよう小物で華やぎを足す
くすんだ青・緑通る通る落ち着いた場に合う
ワインレッド・臙脂通る通る面積が大きいと強く出る
ベージュ・シャンパン条件付き通る結婚式では白に近い色は避ける
白・オフホワイト・アイボリー不可(結婚式)不可(結婚式)新婦の色。写真で白く写る色も含む
全身が同系の薄い色条件付き条件付き照明によって白く見えることがある

結婚式に招かれた場合、**「写真で白く写るかどうか」**が実質的な判断基準になります。手元では淡いベージュに見えても、フラッシュの下では白く写ることがあります。迷う色は避けるほうが気楽です。

試着で見る7か所

種類が決まっても、体に合うかどうかは着てみないと分かりません。見る場所を絞ります。

見る場所確かめ方合っていないときの症状
肩の縫い目肩の骨の外端に乗っているか内側に落ちると肩が狭く、外側に出ると肩が広く見える
切り替えの位置自分のウエストの細い位置に来ているか下に落ちると胴が長く見える
胸の頂点ダーツの先が胸の頂点を指しているかずれると胸まわりに横じわが出る
座ったときのウエスト座って深く息をしてみる苦しければ、その日は最後まで苦しい
腕を上げたとき両腕を前に伸ばしてみる背中が突っ張るなら袖ぐりが小さい
裾の位置鏡の全身で床からの距離を見るふくらはぎのいちばん太い位置で切れていないか
後ろ姿背中側を鏡で確認する前だけ合わせると、後ろに布が余ることがある

パーティードレスは座っている時間が長い服です。立ち姿だけで判断せず、座って一度確かめてください。

年代別の選び分け

年齢が形を決めるわけではありません。ただし、同じ形でも年代によって選ばれ方に傾向があります。

年代選ばれやすい形変えると楽になる場所
20代フレア、プリンセス、ティアード丈をひざ丈まで下ろすと場が広がる
30代Aライン、シース、エンパイア袖を五分袖にすると改まりが上がる
40代Aライン、シース、プリンセス素材をジョーゼットやジャカードに寄せる
50代Aライン、シース、アンサンブル羽織りとセットで考えると迷いが減る
60代以降Aライン、ツーピース、セパレート上下が分かれた形は着脱が楽になる

この表は禁止の一覧ではありません。**どの年代でも、どの形も着られます。**素材と丈と袖を合わせれば、印象は自分で決められます。

よくある誤解

「パーティードレスという種類がある」 ── ありません。集まりに着ていく一着の総称です。形の名前ではないので、店で「パーティードレスをください」と言うと、話が形まで降りてきません。形か、丈か、行き先のどれかを添えると早く進みます。

「カクテルドレスは形の名前だ」 ── 場と時間帯の名前です。夕方から宵の口の集まりに着る、ひざ丈からミモレ丈のドレスを指します。形はAラインでもシースでも構いません。

「隠したい場所は大きな服で覆えばよい」 ── 逆になります。全体を大きくすると、体そのものが大きく見えます。気になる場所のすぐ上に切り替えを置いて、そこから下を布で通過させるほうが効きます。

「同じ表記なら同じ丈だ」 ── 違います。「ミモレ丈」の表記でも、着丈は10センチ以上ちがうことがあります。着丈の数字を見てください。

「ノースリーブは失礼だ」 ── 一着として失礼なのではなく、肩を出したまま過ごすことが改まった場では避けられます。羽織りを一枚持っていけば成立します。

「マーメイドは身長が高くないと着られない」 ── 開き始めの位置が高いものを選べば、身長に関係なく着られます。ひざの上から開くか、ひざの下から開くかで、必要な脚の長さが変わります。

まとめ

パーティードレスの種類の名前は、形(シルエット)・丈・袖の3つの掛け算で決まります。形が10種、丈が8種、袖が10種。この3列が頭に入れば、どの商品ページも読めます。

形の見分けは、布が体から離れ始める位置の一点です。肩か胸下から離れればAライン、腰から離れればプリンセス、ひざ下から離れればマーメイド、胸のすぐ下で切り替わればエンパイア、どこでも離れなければシース。

似合うかどうかは、年齢でも身長でもありません。気になる場所のすぐ上に切り替えの起点を置けているか、そして布の端が体の細い場所に来ているか。この2つで決まります。

そして、丈の名前より着丈の数字、袖の名前より腕のどこで切れるか。名前は入口で、判断の材料は数字にあります。

関連記事

よくある問い

Q. パーティードレスの種類にはどんな名前がありますか?
形の名前としてAライン、プリンセスライン、マーメイドライン、エンパイア、シース(タイト)、フレア、サーキュラー、ペプラム、ティアード、スリップの10種がよく使われます。これに丈の名前(ミニ、ひざ丈、ミモレ、ロング、フロア)と袖の名前(ノースリーブ、フレンチ、五分袖、七分袖、長袖)が組み合わさって、ひとつのドレスの呼び名になります。
Q. Aラインとプリンセスラインの違いは何ですか?
体から布が離れ始める位置が違います。Aラインは肩か胸の下から裾まで一直線に開くので、正面の輪郭がアルファベットのAに見えます。プリンセスラインは腰の位置に切り替えがあり、そこから下が広がります。切り替えの縫い目が腰にあるかどうかが、いちばん早い見分け方です。
Q. マーメイドドレスはどこから広がるドレスですか?
ひざ、またはひざの少し下から広がります。上半身から太ももまでは体の線に沿って細く、そこから裾に向かって大きく開く形です。開き始める位置が高いほど歩きやすく、低いほど劇的な形になります。座る動作と階段の上り下りがしにくいので、着席の集まりでは開き始めの位置を確かめておくと安心です。
Q. パーティードレスの丈は何センチが目安ですか?
招かれた側として無難なのは、ひざの中央から下、床から60センチから75センチのあいだに裾が来る長さです。ひざが完全に出る丈は改まった場では避けられます。ミモレ丈はふくらはぎの中ほど、床からおよそ45センチから55センチ。ロング丈は足首が隠れる長さで、床から10センチ以内が目安になります。
Q. 二次会と披露宴で選ぶ種類は変わりますか?
変わります。披露宴は着席の時間が長いので、座ってもウエストが苦しくならないAライン、プリンセス、エンパイアが向きます。二次会は立って過ごす時間が長く、動きの制限が少ないぶんシースやマーメイドも選べます。丈も二次会のほうが短めまで許容される傾向があります。
Q. 体型が気になる場合、どの種類を選べばよいですか?
気になる場所の「すぐ上」に切り替えか広がりの起点を置くのが原則です。お腹が気になるならエンパイア、腰まわりが気になるならAラインかプリンセス、二の腕が気になるなら五分袖かフレンチスリーブ。隠すために全体を大きくすると、かえって体が大きく見えます。
Q. パーティードレスとカクテルドレスは違うものですか?
指している軸が違います。パーティードレスは「集まりに着ていく一着」という広い呼び名で、形を限定していません。カクテルドレスは着ていく場と時間帯を指す呼び名で、夕方から宵の口の集まりに着るひざ丈からミモレ丈のドレスを言います。だから「Aラインのカクテルドレス」という言い方が成り立ちます。
Q. 袖なしのドレスしか見つからないときはどうすればよいですか?
羽織りを一枚足せば解決します。ボレロ、ショートジャケット、大判のストール。改まった場では肩を出したまま過ごすのを避ける決まりがあるので、袖のない一着を選ぶ場合は羽織りとセットで考えるのが前提になります。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

セパレートドレスとは|ワンピースとの違い、フォーマル度は落ちるのかを表で

自分を知る

セパレートドレスとは|ワンピースとの違い、フォーマル度は落ちるのかを表で

セパレートドレスとは、上下が分かれていながら一枚のドレスのように見えるように作られた組み合わせのこと。ワンピースドレスとの違い、上下でサイズを変えられる利点、体のどこが楽になるのか、そして「フォーマル度は落ちるのか」という不安に、場面ごとの条件を表で整理して答えます。

メグラシ編集部読了 17分
パーティードレスとは|「ドレスで」と言われて困ったときの、格・丈・素材の決め方

自分を知る

パーティードレスとは|「ドレスで」と言われて困ったときの、格・丈・素材の決め方

パーティードレスは特定の一着を指す言葉ではなく、場に合わせて選ぶ範囲の呼び名です。正礼装・準礼装・略礼装との対応、着席・立食・二次会で変わる丈と素材、年代ごとの選び分け、色と柄の判断、買うか借りるかの決め方まで表で整理しました。

メグラシ編集部読了 16分
抜け感とは|感覚的な言葉を、見せる場所・ゆとり・落ち感・色数の4つに翻訳する

自分を知る

抜け感とは|感覚的な言葉を、見せる場所・ゆとり・落ち感・色数の4つに翻訳する

抜け感とは何かを、感覚語のままにせず具体に置き換えます。首・手首・足首のどこを見せるか、シルエットのゆとりの量、素材の落ち感、色数という4つの道具に分解し、こなれ感との違い、やりすぎたときの直し方、季節ごとの作り方まで表で整理しました。

メグラシ編集部読了 13分
ジレ(ベスト)が似合う条件|丈とVの深さで決める選び方

着こなす

ジレ(ベスト)が似合う条件|丈とVの深さで決める選び方

今季はジレの名前を複数の業界メディアで見かけます。ただこの服は「重ね着の中間層」であると同時に「肩と縦のラインを作る道具」なので、似合うかどうかは好みではなく、身長に対する着丈の割合、肩先から肩先までの実寸、バストとアンダーバストの差、鎖骨のくぼみからVの底までの距離という、測れる数字で分かれます。前開きとプルオーバーの違い、ショート・ミドル・ロングの境目、ツイード・ニット・シャツ地・レザー調の落ち方、合わない条件、中に着るものとボトムスの判定表、手持ちだけで試す手順、買うときに見る寸法と縫製までを表にまとめました。

メグラシ編集部読了 21分
ガウチョパンツの秋の着こなし|素材の切り替え・羽織りの丈・足元の入れ替え

自分を知る

ガウチョパンツの秋の着こなし|素材の切り替え・羽織りの丈・足元の入れ替え

夏に穿いていたガウチョパンツを、秋にそのまま出すとちぐはぐに見えます。切り替えるのは素材・足元・羽織りの三つ。麻から何に替えるか、サンダルの次に何を履くか、羽織りの丈がパンツの裾とぶつかる問題の解き方を、気温別・月別・場面別に表で整理しました。冬まで引っ張るときの条件も。

メグラシ編集部読了 18分
ニット・ウールの保管と防虫|仕舞う側の手順と直し方

自分を知る

ニット・ウールの保管と防虫|仕舞う側の手順と直し方

ニットやウールを来年また着るために、仕舞う側の技術だけを集めました。虫がつくのは動物性の繊維で、化繊は基本つきませんが、汚れが残っていれば話が変わります。素材別に何が食べられるのかを表にしたうえで、洗う・干す・乾かし切る・防虫剤を置く・入れ物を選ぶまでを順番と所要時間つきで整理しました。防虫剤は成分の系統(ピレスロイド系・ナフタリン・樟脳・パラジクロロベンゼン)で扱い、混ぜてはいけない組み合わせと置く高さ、密閉が前提であることを書いています。来季出したときのニオイ・型崩れ・毛玉・黄ばみ・虫食いの穴について、どこまで自分で直せて、どこからは相談したほうがよいかの線も引きました。

メグラシ編集部読了 22分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込