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低身長の50代の服選び|ブランドより先に合わせる3つの寸法と、丈の早見表

メグラシ編集部//読了 14分
低身長の50代女性の装い。肩線の合ったジャケットに、腰骨が隠れる丈のトップスと足の甲が見えるパンプスを合わせ、縦の線が通ったスタイリング

「低身長向けのブランド」を探しても、同じ結果になってしまう理由

50代になって、服が急に決まらなくなった。丈が余る、肩が落ちる、パンツの裾を毎回持ち込む。そういうときに、多くの方が「低身長向けのブランドを教えてほしい」という探し方をされます。自然な発想です。自分に合う店が一つ見つかれば、そこで買えば終わる、という期待があります。

ただ、その探し方は途中で止まりやすいものです。理由は二つあります。

一つは、ブランドは「体型」ではなく「テイストと価格帯」で分かれているからです。同じブランドの中に、着丈の短い型と長い型が同時に並んでいます。だから「このブランドは合う」という覚え方をすると、次に行ったときに同じ棚で外します。

もう一つは、店舗展開もシリーズ構成も毎シーズン変わるからです。去年小柄向けのラインがあったブランドが、今年は縮小していることがあります。ブランド名を覚えることは、いちばん変わりやすいものを覚えることでもあります。

かわりに覚えていただきたいのは、肩幅・着丈・股上という3つの寸法です。この3つが合っていれば、どのブランドの服でも成立します。合っていなければ、どんなに評判のよいブランドでも同じ違和感が出ます。ここが、ブランド名より先に来るべき層です。

この記事では、その3寸法の見方から始めて、アイテムごとの丈の目安、靴で補える範囲、骨格タイプによる調整までを順番に整理します。身長そのものの基準や、150cm前後の具体的な数字については、低身長・150cmの服選び|丈の目安を数字でのほうが詳しいので、必要に応じて併せてご覧ください。

先に合わせる3つの寸法

服が合わないと感じるとき、原因のほとんどはこの3つのどれかにあります。逆に言えば、この3つを自分の数値として持っておくと、店頭でもオンラインでも判断が数秒で終わります。

寸法何を決めているか合っていないときのサイン自分の数値の取り方
肩幅上半身の輪郭と、袖の落ち方肩の縫い目が腕側に落ちる。二の腕に横のたるみが出る手持ちで一番きれいに見える服を平置きし、肩の縫い目から縫い目までを測る
着丈(トップス)上半身と下半身の分割位置座ると裾がたまる。ウエストの位置が見えない同じく手持ちを平置きし、後ろ襟の付け根から裾までを測る
股上(パンツ)ウエストが体のどこに来るか前がたるむ。ベルトを締めても腰で落ち着かない手持ちのパンツを平置きし、前の股の縫い目からウエスト上端までを測る

肩幅がいちばん効きます。肩の縫い目が本来の位置から2cm外に落ちるだけで、上半身の面積が広がって見え、その分だけ下半身が短く見えます。低身長で「なんとなく重い」と感じるとき、原因が肩にあることは珍しくありません。

着丈は、体を上下に分ける線をどこに引くかを決めています。低身長かどうかにかかわらず、上と下の比率が近づくほど間延びして見えます。腰骨より少し上で切れると、下半身の面積が広がって見えます。

股上は、この上下の分割位置を動かせる唯一のボトムス側の数値です。股上の深いパンツを選ぶと、ウエストの位置が上がり、着丈の短いトップスと組み合わせたときに縦の比率が変わります。ただし、股上が自分の胴の長さより長いと、ウエストが本来の位置より上に来て、腰まわりに横のシワが出ます。深ければよいわけではありません。

ブランドを見るときの判断軸

そのうえで、それでもブランドは選ぶ必要があります。ここでは特定の店名ではなく、どのブランドを見るときにも使える3つの判断軸を置きます。

判断軸見るところ良い状態注意したい状態
サイズ表示か実寸か商品ページの寸法表肩幅・着丈・股上・股下がサイズごとに記載されているS/M/Lの表示のみで数値がない。数値があってもサイズ間の差が1cm以下
小柄向けラインの有無シリーズ名やサイズ展開身長帯を明記した別ラインがあり、着丈と股下が独立して短い「Sサイズ」だけを小柄向けと案内している(周囲寸法だけが細い)
裾上げ前提かどうか商品説明とお直し表記股下が最初から複数用意されている、または無料で丈を選べる「お直し推奨」とだけ書かれ、詰め幅の上限が示されていない

サイズ表示ではなく実寸を見る。これが最初の軸です。SとMで着丈が2cmしか変わらないブランドは、身長ではなく体の周囲だけでサイズを刻んでいます。低身長の方にとっては、Sを選んでも着丈の問題が残ります。逆に、サイズごとに着丈が3cm以上動いているブランドは、身長差を設計に織り込んでいます。

小柄向けラインの有無は候補を絞るのに役立ちますが、名前だけで判断しないほうが安全です。「小柄向け」を名乗りながら、実態はSサイズの別名という場合があります。判断は寸法表に戻ります。

裾上げ前提かどうかは、買ったあとの手間と仕上がりを左右します。詰める前提の型は、詰めたあとの形まで設計されていることが多く、逆に詰める想定のない型を大きく詰めると形が崩れます。詳しくは後述します。

サイズ表記そのものの読み方に迷うときは、パンツのサイズ表の読み方に号数と実寸の関係をまとめてあります。

50代に特有の、三つのつまずき

低身長という条件は年齢によらず同じですが、50代には50代の事情が重なります。ここを踏まえないと、寸法だけ合わせても納得のいく一着になりません。

若見えを狙うと、幼く見える

低身長の方が「若く見せたい」と考えたとき、小さめのサイズ、淡い色、装飾のある襟元、という方向に寄ることがあります。この組み合わせは、低身長という条件と掛け合わさると、若さではなく幼さとして読まれやすくなります。

若く見えるかどうかを決めているのは、服の甘さではなく、輪郭の整い方です。肩線が合っている、素材にハリがある、色数が少ない。この三つが揃っているほうが、結果として年齢に対して自然な印象になります。装飾を減らすことは、老けて見せることとは別のことです。この線引きについては、子どもっぽく見える服の特徴と対策老けて見える服の特徴と対策を両方見ていただくと、間の距離感がつかめます。

体型が変わり、以前のブランドが合わなくなる

50代では、身長が変わらなくても、背中の丸み、肩まわりの厚み、ウエストの位置が変化します。体重が同じでも、体の乗り方が変わります。

このとき起きやすいのが、号数を一つ上げるという対処です。周囲寸法は確かに解決しますが、肩幅と着丈も一緒に大きくなるので、低身長の方にとっては新しい問題が増えます。上げるべきなのは号数ではなく、設計の合う型を探し直すことです。具体的には、肩線の位置をもう一度測り、着丈が腰骨をまたぐかどうかを確認します。

丈だけ詰めると、バランスが崩れる

裾上げは、丈を直す作業であって、形を直す作業ではありません。

テーパードパンツは、膝下のどこから細くなるかが型ごとに決まっています。5cm詰めれば、細くなり始める位置も5cm下がったのと同じことになり、裾だけが太く残ります。ワイドパンツやフレアスカートも同じで、広がりの起点が下にずれます。

目安として、3cm程度までなら形はほぼ保たれます。5cmを超えるなら、その型は自分の股下に対して長すぎると考えて、別の型を探すほうが早く着地します。ワイドパンツの丈と幅の関係は低身長でもワイドパンツを諦めないに詳しくあります。

アイテム別・低身長で効く寸法の早見表

ここが実務の中心です。店頭でもオンラインでも、この表の「見る数値」だけを確認すれば判断できます。数値は身長150〜155cm前後を想定した目安で、体型によって前後します。

アイテム見る数値目安外したときに起きること
トップス(一枚で着る)着丈腰骨が隠れる〜隠れない境目。おおよそ56〜60cm長いと脚の始まりが下がって見える。短すぎると胴が詰まって見える
トップス(インする前提)着丈・裾の形前だけ短い裾か、まっすぐで薄い生地厚い生地をインすると腰まわりに段ができ、ウエスト位置が消える
カーディガン・羽織り着丈腰骨まで、または膝上まで。中間の「お尻が半分隠れる丈」を避ける一番太い位置で横に切れて、下半身の幅が強調される
スカート裾が当たる位置ひざ上5cm前後、またはくるぶしが見える長さふくらはぎの一番太い位置で切れると、脚が短く太く見える
ワンピース裾の位置・ウエスト切り替えの高さ切り替えがみぞおち〜自然なウエスト。裾はスカートに準じる切り替えが下がると、上半身が長く下半身が短く見える
パンツ(股上)股上手持ちで落ち着く数値の±1cm以内深すぎると腰にシワ、浅すぎると重心が下がる
パンツ(股下・裾)股下・裾幅ストレートは靴の甲に軽く触れる。ワイドは床から1〜2cm長いと裾がたまる。短すぎると足首が寸詰まりに見える
アウター(ショート)着丈ウエスト〜腰骨。中の服より短い中のトップスがはみ出すと、丈の線が二重になって短く見える
アウター(ロング)着丈・前の開き方ふくらはぎ下〜くるぶし上。前が縦に開く形ふくらはぎの中間で終わると、そこで体が切れる

表の中で共通しているのは、一番太い位置で切らないという一点です。低身長で難しくなるのは丈が長いことそのものではなく、丈の終わりが体の太い位置に重なることです。ふくらはぎ、お尻、二の腕の真ん中。ここを避けるだけで、同じ身長のまま印象が変わります。

縦の線の作り方や色の分割については、低身長さんの着痩せ&スタイルアップ選び方に体系的にまとめてあります。アイテムの名前と形の対応がつかみにくいときは、スカートの種類パンツの種類ジャケット・アウターの種類の図解が役に立ちます。

靴とヒールで解決できること、できないこと

ヒールは低身長の方にとって有効な手段ですが、万能ではありません。どこまで効くかを分けておくと、服選びの判断が変わります。

項目ヒールで補える理由
全体の身長補える3〜5cmはそのまま加算される
脚の縦の長さ補える足の甲からつま先が斜めに伸び、脚の線が続いて見える
パンツ丈の微調整補える1〜2cmの余りはヒール高で吸収できる
重心の位置ある程度補えるかかとが上がると自然に姿勢が起きる
肩幅補えない上半身の横幅は足元と無関係
袖丈補えない腕の長さは変わらない
着丈と股下の比率補えない上下の分割位置は服が決めている
アウターの着丈補えないふくらはぎで切れる線はヒールでは動かない

つまりヒールは、寸法が合った服の仕上げとして効きます。寸法が合っていない服をヒールで解決しようとすると、高さだけが増えて、崩れている比率はそのまま残ります。

50代の実務としては、高さより安定を優先するほうが結果が良くなります。5〜6cmの細いヒールより、3〜4cmでヒールが太いか台形のもの、甲の露出が多めのもののほうが、長時間履けて姿勢も保てます。足の甲が見える面積が広いほど脚は長く見えるので、高さを下げても縦の効果は残ります。形ごとの違いは靴・パンプスの種類16種にまとめてあります。

骨格タイプによって、低身長の正解は変わる

同じ155cmでも、体の厚みや骨の出方は人によって違います。低身長は条件の一つであって、答えそのものではありません。ここまでの3寸法を測ったうえで、最後に骨格タイプで調整すると、ようやく一着が決まります。

骨格タイプ低身長で起きやすいこと調整の方向
ストレート上半身に厚みが出て、上半身だけ大きく見える着丈は腰骨が隠れる長さで止める。首元をVに開ける。ジャストサイズを選び、余分な布を残さない
ウェーブ上半身が薄く、重心が下がって見える着丈は短めにして、股上の深いボトムスと組む。素材は柔らかく、上半身に少し厚みを足す
ナチュラル骨のフレームが目立ち、服に着られやすいゆとりのある形は着られるが、丈だけは短くする。肩幅は合わせ、身幅で余裕を取る

ウェーブとストレートでは、着丈の正解が逆になります。低身長という条件だけを見て「短め丈がいい」と決めてしまうと、ストレートの方は上半身が詰まって見えることがあります。この分岐は身長では判断できないので、一度セルフチェックを通しておくと以後の判断が速くなります。

まだ自分のタイプが分からない場合は骨格診断 セルフチェック完全ガイドから、考え方そのものを知りたい場合は骨格診断とは|3タイプの違いと活用法から入るのが分かりやすいと思います。タイプが分かっているなら、骨格別の似合う服 完全決定版骨格別のシューズ完全ガイドで丈と足元を詰められます。

今日からできる順番

一度に全部を変える必要はありません。順番だけ決めておけば、次の買い物から精度が上がります。

  1. 手持ちの中で一番きれいに見える服を、平置きで測る。肩幅・着丈・股上の3つだけでかまいません
  2. その数値をメモに残す。店頭でもオンラインでも、寸法表と突き合わせる基準になります
  3. 買う前に、裾を何センチ詰める必要があるかを確認する。5cmを超えるなら、その型は見送る
  4. 靴は、高さより甲の見え方と安定を優先する
  5. 骨格タイプが分かったら、着丈とウエスト位置を最終調整する

この順番で進むと、ブランド名は最後まで出てきません。それでかまいません。3寸法が合う型を何度か引けたブランドが、結果としてあなたにとっての「合うブランド」になります。名前を先に覚えるのではなく、寸法が合った経験としてあとから残る。そのほうが、シーズンが変わっても崩れません。

まとめ

低身長の50代がブランドを探すとき、最初に見るべきはブランド名ではなく、肩幅・着丈・股上の3つの寸法です。この3つが合っていれば、どのブランドの服でも形になります。合っていなければ、評判のよいブランドでも同じ違和感が残ります。

ブランドを見るときは、サイズ表示ではなく実寸表を見ます。小柄向けラインの有無は候補を絞るのに役立ちますが、名前だけで判断せず、着丈と股下がサイズごとにどれだけ動いているかを確認します。裾上げは3cm程度までなら形が保たれ、5cmを超えるなら型ごと見直したほうが早く着地します。

アイテムごとの丈は、一番太い位置で切らないという一点で判断できます。ふくらはぎの中間、お尻の途中、二の腕の真ん中。ここを避けるだけで、身長は同じままでも印象が変わります。

靴とヒールは、全体の高さと脚の縦の長さを補えますが、肩幅や上下の分割位置は補えません。寸法が合った服の仕上げとして使うものだと考えると、選び方が変わります。

そして最後に、骨格タイプで調整します。低身長という条件は同じでも、上半身に厚みが出るタイプと上半身が薄いタイプでは、着丈の正解が逆になります。ここまで通せば、ブランド名を覚えていなくても、店頭で自分の一着を見分けられるようになります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 低身長の50代に合うブランドはどう探せばいいですか?
ブランド名から入るより、商品ページの実寸表を見る習慣をつけるほうが早く着地します。確認するのは肩幅・着丈・股上の3つです。同じブランドでもシリーズごとに設計が違うので、「このブランドは合う」ではなく「この型は合う」という単位で覚えていくと、次の買い物の精度が上がります。小柄向けラインを持つブランドは候補になりますが、そこでも実寸の確認は省けません。
Q. Sサイズを選べば低身長でも合いますか?
合うとは限りません。SやMはあくまで体の周囲寸法を基準にした表示で、着丈や股上が身長に合わせて短くなっているとは限らないためです。ブランドによっては、Sでも着丈がMと数センチしか変わらない設計があります。表示ではなく、着丈・肩幅・股上の実寸を見てください。
Q. 50代になって、今まで着ていたブランドが急に似合わなくなりました。
身長は変わらなくても、肩まわりの厚み・背中の丸み・ウエストの位置は年齢とともに変化します。同じ号数でも体の乗り方が変わるため、以前と同じ型が同じようには見えません。号数を上げるのではなく、肩線の位置と着丈を測り直して、今の体に合う設計を選び直すほうが結果が良くなります。
Q. パンツの裾上げだけで低身長は解決しますか?
丈は直りますが、シルエットは直りません。テーパードパンツは裾に向かって細くなる角度が決まっているため、大きく詰めると細くなる予定だった位置がずれ、裾だけ太い形になります。ワイドやフレアも同様に、広がりが始まる位置が下がります。5cm以上詰める必要があるなら、そもそも股下の短い型を探すほうが早いです。
Q. ヒールを履けば低身長の悩みは解決しますか?
全体の高さと脚の縦の長さは補えますが、肩幅・袖丈・着丈と股下の比率は補えません。つまり、上半身と下半身の分割位置がずれている服は、ヒールを履いても同じようにずれたままです。ヒールは寸法が合った服の仕上げとして効きます。
Q. 低身長だと長めの丈は避けたほうがいいですか?
避ける必要はありません。長い丈が難しくなるのは、丈そのものではなく、途中で切れる位置が体の一番太いところに来たときです。ロングスカートならくるぶしが見える長さまで通す、ロングコートなら膝下から下は縦に開くデザインを選ぶ、というように「切れ目を作らない」方向で選べば長い丈も成立します。
Q. 低身長でも骨格タイプによって選び方は変わりますか?
変わります。低身長は身長という一つの条件でしかなく、体の厚みや骨の出方は人によって違います。同じ155cmでも、上半身に厚みが出やすいタイプと、上半身が薄く重心が下がりやすいタイプでは、合う着丈もウエスト位置も逆になります。3寸法を測ったうえで、骨格タイプで最終調整するのが順番です。

— メグラシ編集部

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