ジムの服装 女性・ぽっちゃりの選び方|サイズを上げる前に、上下の重なり幅とゴムの高さを測る

ジムに通うと決めて、着ていく一枚を探しに行く。売り場でサイズ表を見て、いつもより1つ上を手に取る。けれど実際に動いてみると、裾が上がってくるし、ウエストは下がってくる。
このとき次に考えるのは、たいてい「もう1つ上げようか」です。けれど上げても同じことが起きます。
サイズが解決するのは横の問題だけだからです。困っているのは縦の問題、つまり上下がどこで重なっているかのほうです。ここは売り場のサイズ表には載っていません。
結論:判定は2か所。重なり幅と、ゴムの高さ
見るのは2つです。トップスの裾とボトムスのウエストが縦に重なっている幅。そして、ウエストゴムの上端がへそに対してどこに来るか。
重なり幅は立って8cm以上、両腕を真上に上げて3cm以上残る。ゴムの上端はへその下。この2つが通っていれば、動作の途中で服を直す回数がほとんどなくなります。
どちらも自宅の鏡の前で測れますし、売り場でも試着室で30秒あれば確かめられます。サイズを動かすかどうかは、この2つを測ったあとで決めてください。
早見表|測る2か所と、通る目安
| 測る場所 | 測り方 | 通る目安 |
|---|---|---|
| 重なり幅・静止 | 立って、上の裾と下のウエスト上端が縦に重なる長さ | 8cm以上 |
| 重なり幅・動作 | 両腕を真上に上げて、残っている重なりを見る | 3cm以上 |
| ゴムの高さ | ゴムの上端が、へそに対して上か下か | へその下 |
| 布の沿い方 | 生地の裏から指の腹を当て、指紋が見えるか | 見えない |
上3つが通れば、その組み合わせはそのまま1組として使えます。4つ目は、汗をかいたあとの居心地に関わる項目です。
重なり幅①|立って8cm
まっすぐ立った状態で、トップスの裾の下端がどこにあるかを見ます。そこからボトムスのウエストの上端までが、縦にどれだけ重なっているか。
8cm以上あると、歩く、屈む、器具に腰かけるといった通常の動作では上下が離れません。8cmという数字は、腕を下ろしたまま体を前後に動かしたときに、トップスが上に逃げる量から逆算したものです。
5cm前後だと、動作そのものは足りていても、鏡に映った自分を見て気になる回数が増えます。気になれば手が伸びますし、手が伸びれば運動の流れが途切れます。運動の内容ではなく、途切れる回数のほうを減らすための数字だと考えてください。
重なり幅②|腕を真上に上げて3cm残る
次に、両腕を真上に上げます。この状態で、まだ重なりが3cm以上残っているかを鏡で見てください。
ここがゼロになる組み合わせは、上に手を伸ばす動作が入るたびに裾を下ろすことになります。器具の高さを変える、棚に荷物を置く、ストレッチで伸びる。上に手を伸ばす動作は、思っているより頻繁に入ります。
残りが足りないときに替えるのは、下ではなく上です。下のウエスト位置を上げると、後で見るゴムの高さのほうが通らなくなります。上の丈を2〜3cm長いものに替えるほうが、1回の変更で済みます。
ゴムの高さ|上端はへその下
ウエストゴムの上端が、へそより上に来ているか下に来ているかを見ます。下に来ているものを選んでください。
上端がへそを越えていると、前かがみになるたびにゴムが外側へ折れます。折れた分はそのまま下がるので、姿勢を戻したときに位置がずれています。これはゴムの幅を広くしても起きます。幅が広いほど、折れたときに動く量はむしろ大きくなります。
一方で、腰骨の高さまで下げると今度は落ちる方向に動きます。**へその下、けれど腰骨よりは上。**この幅のどこかに上端が来る一枚が、しゃがむ動作でも前かがみでも動きません。
サイズを1つ上げると、実際に何cm動くか
サイズを上げる判断をする前に、何が増えて何が増えないかを知っておくと迷いが減ります。
| 寸法 | 1サイズ上げたときの変化 |
|---|---|
| 身幅 | およそ3〜4cm増える |
| ウエスト | およそ4〜5cm増える |
| 着丈 | およそ1.5〜2cmしか伸びない |
| ウエストゴムの幅 | 変わらない |
つまり横方向は素直に増えますが、縦方向はほとんど増えません。重なり幅が足りていないときにサイズを上げても、増えるのは1.5〜2cmです。8cm欲しいところに5cmしかないなら、上げても届きません。
ゴムの幅が変わらないという点も同じです。ゴムの上端がへそを越えている型は、サイズを上げても越えたままです。上げて直るのは幅だけだと分かっていれば、上げる判断はずっと軽くなります。
腕を前に出したときに背中の中央が引かれる、肩を回すと脇が突っぱる。この2つが出ているときだけ、サイズを上げる意味があります。
布が沿うかどうかは、指紋で分かる
汗をかいたあとに布が体の面に沿ったまま動かないかどうかは、着る前に判定できます。
生地を1枚だけ広げて、裏側から指の腹を押し当ててください。生地越しに指紋の線が見えるなら、編みが粗く、汗を含んだあとも沿ったまま動きにくい側です。見えないなら、汗のあとも布と体のあいだに隙間が残ります。
素材の名前では決まりません。同じ名前の素材でも、薄く編まれたものと詰めて編まれたものでは結果が逆になります。売り場でできる判定なので、手に取った一枚ごとに確かめるのがいちばん早く決まります。
指紋が見える側の一枚しか手元にない日は、その上に前が開く一枚を重ねてください。前を開けたままでも、布が動く面が1枚増えます。
重ねる一枚は、前が開くものを1つ
行き帰りと、運動の前後の待ち時間に1枚あると、上に着るものを増やさずに済みます。
選ぶときに見るのは袖です。運動する一枚の上から羽織って、腕を真上に上げたときに脇が引っぱられないこと。袖が細いと、着替えのときに腕が抜けにくくなります。
丈は、下のウエストが隠れる長さがあると、更衣室から出たあとに裾を気にしなくて済みます。ここも重なり幅と同じ考え方で、隠れているかどうかより、動いたときに離れないかどうかで見てください。
更衣室で決まる順番
着替える順番を決めておくと、その場で迷う時間が消えます。下から着て、上を最後にします。
先に下を履いてゴムの上端の位置を決め、それから上を着て重なり幅を確かめる。この順番だと、重なりが足りないことが着た瞬間に分かります。上から着ると、下を履いた時点で気づくことになり、もう一度脱ぐことになります。
荷物は、運動する組・行き帰りの一枚・タオル類の3つに分けておくと、順番どおりに出せます。
場面ごと|マシン中心の日と、床に近い日
同じ2か所を測っても、その日にする動作によって、どちらを先に通すかが入れ替わります。
| その日の中心 | 先に通す | 理由 |
|---|---|---|
| 座って使う器具 | ゴムの高さ | 腰かけた姿勢でゴムが折れる回数が多い |
| 立って歩く・走る | 重なり幅 | 上下に揺れるので、上が逃げる量が増える |
| 床に近い動作 | 重なり幅・動作 | 四つん這いや前屈で、上が一気に落ちる |
| 上に手を伸ばす | 重なり幅・動作 | 腕を上げた状態が続く時間が長い |
床に近い動作が中心の日だけは、静止で測った8cmでは足りないことがあります。前屈の姿勢を鏡の横から見て、重なりが残っているかを一度確かめてください。残っていなければ、その日は上を1枚長いものに替えるだけで通ります。
年代で変わるところは多くありません。ただ、通う回数が週3回を超えてくると、洗濯で生地が戻る時間のほうが先に足りなくなります。そのときは組の数を増やす前に、指紋の判定を通した一枚がいくつあるかを数え直してください。
判定が割れたとき
重なり幅は通ったが、ゴムの上端がへそを少し越えている。この場合は、ゴムのほうを優先して型を替えてください。重なり幅は上の丈で後から調整できますが、ゴムの高さは型で決まっていて動かせません。
逆にゴムは通ったが重なりが6cmしかない、という場合は、上を2〜3cm長いものに替えれば通ります。この場合は下をそのまま使えます。
両方が境目に来たときは、その日いちばん長くする動作で決めてください。座って行う器具が中心ならゴムの高さを、立って行う動作が中心なら重なり幅を優先します。
よくある行き違い
大きめを選んでおけば動きやすい、と言われることがあります。横方向の余りは確かに増えますが、余った布は動作中に巻き込まれる側に回ります。増やすなら幅ではなく、上下が重なる長さのほうです。
締めつけの少ないものがいい、という言い方も見かけます。ゴムに関しては、締め加減より上端の高さのほうが結果を左右します。ゆるいゴムでも、上端がへそを越えていれば同じように折れます。
濃い色を選ぶと落ち着く、とも言われます。色は見え方を変えますが、動作中に服を直す回数は変えません。回数を減らすのは寸法のほうです。色は、そのうえで自分が心地よく感じるものを選んでください。
装いに活かすなら
2か所を測ると、手持ちの組み合わせが「そのまま使える組」と「上を替えれば使える組」に分かれます。分かれてしまえば、次に買い足す一枚は上か下かのどちらかに決まります。
この測り方は、ジムの中だけのものではありません。上下が重なる長さと、ゴムの上端の高さ。この2つは、日常の装いで一日の終わりに疲れるかどうかにも同じように効いています。
どの組み合わせを残すか迷うときは、顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて選定するスタイリングの考え方を借りて、動作の数から逆算してみてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ジムの服を選ぶとき、まずサイズを1つ上げればいいですか
- 幅が足りないときだけ有効です。サイズを1つ上げると身幅はおよそ3〜4cm、ウエストはおよそ4〜5cm増えますが、着丈は1.5〜2cmしか伸びず、ウエストゴムの幅そのものは変わりません。つまり横に余る量は増えても、上下がどこで重なるかという縦の問題は残ったままです。先に上下の重なり幅とゴムの高さを測って、そこが通らない型はサイズを動かさずに別の型へ替えてください。
- Q. 上下の重なり幅は、どこをどう測るのですか
- トップスの裾の下端と、ボトムスのウエストの上端が、縦にどれだけ重なっているかをcmで測ります。立った状態で8cm以上あるのが目安です。次に両腕を真上に上げて、重なりが3cm以上残っているかを鏡で見てください。ここがゼロになる組み合わせは、マシンに乗るたびに裾を下ろす動作が入ります。重なりが足りないときは、下を替えるより上の丈を替えたほうが早く決まります。
- Q. ウエストゴムは、高い位置と低い位置のどちらが扱いやすいですか
- ゴムの上端がへその下に来る高さが扱いやすくなります。へそより上に来ると、前かがみになる動作のたびにゴムが折れ、折れた分が下がります。逆に腰骨の高さまで下げると、しゃがんだときに落ちる方向に動きます。判定は幅の広さではなく、上端がへそに対して上か下かです。幅の広いゴムでも、上端がへそを越えていれば折れます。
- Q. 汗をかいたあとに布が沿ってしまうのが気になります
- 着る前に判定できます。生地を1枚だけ広げて、裏から指の腹を押し当ててください。生地越しに指紋の線が見えるなら、汗を含んだあとも体の面に沿ったまま動きにくい側です。見えないなら、汗のあとも布と体のあいだに隙間が残ります。素材の名前より確実で、売り場でも10秒でできます。気になる日は、この判定を通した一枚を下に置いて、上に前が開く一枚を重ねてください。
- Q. 何組そろえておけば足りますか
- 上下の重なり幅が通った組み合わせを、そのまま1組として数えてください。週2回で週末にまとめて洗うなら2組、週3回以上なら3組が目安です。ここで大事なのは、上と下をばらばらに買い足さないことです。通った組み合わせが崩れると、重なり幅をまた測り直すことになります。買い足すときは、いま通っている一枚と同じ丈のものを選ぶほうが、組の数を増やさずに回ります。
— メグラシ編集部





