オフィスカジュアル レディース|オンライン会議の日は胸から上で選ぶ

**画面に映るのは、頭の上から胸の下あたりまでです。**オンライン会議に出る日のオフィスカジュアルは、その枠の中だけで判定してください。見る場所は3か所あります。首元の開き、背景の壁との明るさの差、それから柄の細かさです。
この3か所は、鏡の前で見た印象と画面の中の印象が大きくずれる場所でもあります。鏡では品よく見えた首元が画面では深く開いて見えたり、気に入っているツイードがちらついたりするのは、カメラの位置と画面の仕組みのせいです。服の良し悪しとは別の問題なので、手持ちの服で十分に直せます。
職場に出る日の基本の整え方は40代のオフィスカジュアルの基本の整え方に、秋冬の色の重ね方は秋のオフィスカジュアル レディースの色の選び方にまとめています。この記事では、画面越しに人と会う日だけに絞ります。
結論:画面の日に見るのは、首元・明るさの差・柄の細かさの3か所
先に境目だけを並べます。どれも自分の部屋とカメラで測れるものです。
| 見る場所 | 測り方 | 境目 |
|---|---|---|
| 首元の開き | 鎖骨のあいだのくぼみから、開きの底までを指の本数で | 指3本までならそのまま。4本以上は中に1枚 |
| 服と背景の明るさ | 画面を撮って白黒にし、服と壁の明るさを5段で比べる | 2段以上離れていれば輪郭が立つ |
| 柄の細かさ | 縞や格子の繰り返しの幅を定規で | 5ミリ以上は安全。3ミリ未満は画面の日には着ない |
この3つが通れば、色や素材の細かい好みは自由に選んでかまいません。逆に、どれかひとつが外れていると、ほかがどれだけ整っていても画面では落ち着かない印象になります。順番としては首元、明るさ、柄の順に確かめると、手持ちの服をいちばん早く仕分けられます。
まず、自分の画面の枠を測る
服を選ぶ前に、カメラが体のどこまでを映しているかを確かめてください。会議のアプリを開いて自分の映像だけを表示し、画面の下の端が体のどこで切れているかを見ます。
ノートパソコンを机にそのまま置いている場合、下の端はたいてい胸の下からみぞおちのあたりです。外付けのカメラを画面の上に付けて少し離れて座っている場合は、ウエストのあたりまで映ることがあります。会議室の大きな画面とカメラから参加する場合は、さらに引いて、座った膝の近くまで入ることもあります。
この枠の下の端が、その日の服で気を配る範囲の下の端です。胸の下で切れる人なら、ボトムスやベルトは画面に出てきません。ウエストまで映る人なら、トップスの裾をどう始末しているかが画面に出ます。自分の枠を知らないまま服を選ぶと、映らない場所に気を配って、映る場所を見落とすことが起こります。
もうひとつ確かめておきたいのが、カメラの高さです。ノートパソコンを机に直置きすると、カメラは目より下から見上げる位置になります。見上げる角度で映すと、首元の開きは実際より深く、顎の下は広く映ります。本や台でパソコンを持ち上げて、カメラを目の高さに近づけるだけで、首元の問題の半分は片づきます。服を替えるより先に、この高さを直せるかを試してください。
首元|鎖骨のくぼみから指何本で、画面の印象が変わる
画面の中でいちばん目に入るのは顔で、その次が首元です。首元の開きが深いと、画面の中で肌の面積が急に増えて、見る人の視線がそこで止まります。対面なら気にならない開きでも、画面では顔のすぐ下に大きく肌が出ているように見えるのはこのためです。
測り方は簡単です。鎖骨のあいだにある小さなくぼみに人差し指を横に当てて、そこから下へ指を何本並べると開きの底に届くかを数えます。指3本までなら、画面の日もそのまま着て大丈夫です。4本を超えると、カメラの角度によっては深く見え始めます。5本以上なら、中に1枚重ねるか、上に前を閉じられる羽織りを足してください。
鎖骨のくぼみがわかりにくいときは、喉のいちばん下、首と胸の境目を起点にしてもかまいません。大事なのは毎回同じ場所から測ることで、何本の指で底に届くかが、手持ちの服どうしで比べられれば十分です。髪の長さも少し関わります。肩より長い髪を下ろしていると、首元の左右が髪で隠れ、開きの見え方は穏やかになります。まとめ髪の日は首元がすべて画面に出るので、同じ服でも指1本ぶん深く見積もってください。
開きの形でも見え方は変わります。丸い開きは、深さのわりに画面では穏やかに見えます。Vの開きは、同じ深さでも底がとがっているぶん深く見えます。Vの服は、丸い開きより指1本ぶん厳しく見積もってください。四角い開きは、横に広いと肩のほうへ肌が広がるので、深さに加えて横幅も確かめます。
秋冬に多いタートルネックは、逆の問題を起こします。首がすっかり覆われていると、画面の中で顔と胴が一続きの面になり、顔が服に沈んで見えることがあります。首の長さや顔立ちとは関係なく、画面の枠が狭いぶん、首元の面が顔のすぐ下で大きく見えるからです。タートルを着る日は、首の折り返しを低めに整えるか、明るい色を選んで顔との境目をつくると、沈んで見えにくくなります。
シャツの襟を出すかどうかで迷う日もあると思います。襟は画面の中で顔のすぐ下に線をつくるので、きちんとした印象を一番少ない手間で足せる部品です。襟の先がどちらかに跳ねていると画面ではよく目立つので、会議の前に一度だけ確かめてください。ニットの上にシャツの襟を出す着方についてはオフィスカジュアル秋冬|毎日同じ服に見える悩みは首元と表面で直すでも触れています。
明るさの差|背景の壁と服が近いと、体の輪郭が消える
2つ目は、服と背景の明るさの差です。画面の中では、体の輪郭は色よりも明るさの差で見えています。白い壁の前で白いシャツを着ると、肩の線が壁に溶けて、顔だけが浮いているように見えます。濃い色の本棚の前で黒いニットを着ると、首から下が背景に沈みます。
測るときは、色を見ないでください。会議のアプリで自分を映した画面をスマートフォンで撮り、写真を白黒にします。そのうえで、いちばん明るい白を5、いちばん暗い黒を1として、服の明るさと壁の明るさがそれぞれ何段目にあるかを見ます。2段以上離れていれば、肩の線ははっきり立ちます。1段しか離れていないと、輪郭がぼやけ始めます。同じ段なら、服を替えるか背景を替えるかのどちらかが必要です。
背景を替えられない部屋も多いと思います。その場合は、自分の部屋の壁が5段のどこにあるかを一度だけ測っておけば、あとは服の側だけで判定できます。白っぽい壁の部屋なら、服は3段目より暗いものを。濃い木目や本棚の前なら、3段目より明るいものを。中間のグレーの壁がいちばん難しく、服は明るい側か暗い側のどちらかにはっきり振ってください。
背景をぼかす機能や、画像に差し替える機能を使う人もいるでしょう。このとき、服と背景の境目は機械が判定しています。服が背景と近い明るさだと、肩の一部が背景と一緒にぼかされたり、髪と服の境目がちらついたりします。ぼかしを使う日ほど、明るさの差ははっきりさせておいたほうが安全です。
柄の細かさ|3ミリより細い縞と千鳥は、画面でちらつく
3つ目は柄です。細かい縞や格子は、画面の中でちらついたり、波のような模様が浮いたりします。カメラが写せる細かさには限りがあって、それより細かい柄が来ると、柄の線と画面の点がずれて模様が揺れて見えるのです。
秋冬の服には、この細かい柄が多くあります。細いピンストライプのシャツ、小さな千鳥格子のジャケット、杉綾に織られたウールのスカートの上に重ねたジャケット、細かいボーダーのニット。どれも対面で見ればきちんとした柄ですが、画面では落ち着きません。
判定は定規で測ります。縞なら、1本の線から次の同じ線までの幅。格子なら、ひとつのマスの幅です。5ミリ以上あれば、たいていのカメラで落ち着いて映ります。3ミリから5ミリのあいだは、カメラとの距離によって変わる帯で、一度自分の画面で確かめてから決めてください。3ミリ未満の柄は、画面の日には避けたほうが無難です。
縞の向きでも違いがあります。横向きの細いボーダーは、画面の横の並びと重なりやすく、縦の縞より揺れが出やすい傾向があります。細いボーダーのニットを着たい日は、上から無地の羽織りを重ねて、胸元に見える面積を細い帯くらいに減らしてください。水玉や小花の柄は、粒の大きさと間隔が5ミリ以上あれば、たいてい落ち着いて映ります。粒が小さく密に並んでいると、遠目には灰色の面に見え、近づくとちらつくことがあります。
柄の面積も効いてきます。同じ細かさの柄でも、ジャケットの前を開けて中を無地にすれば、画面の中で柄が占める面積は半分以下になり、ちらつきも目立たなくなります。柄のジャケットを着たい日は、前を開けて着るか、中の無地を明るさの差のある色にして、柄を縁取りのように使ってください。
艶と光|照明が当たる位置にある光る生地は、白く飛ぶ
画面の明るさを整えるために、顔の正面に照明を置いている人もいると思います。その光がまっすぐ当たる場所に、艶のある生地があると、そこだけが白く飛んで見えます。サテンのブラウス、光沢の強いとろみ素材、金属の糸が入ったニットがこれにあたります。
窓を背にして座っている場合は反対で、光る生地の縁だけが光って、体の輪郭がぎらついて見えることがあります。どちらの場合も、艶の強い生地が胸元の広い面を占めていると、画面の中で顔より服が目立ちます。
判定は、照明をつけた状態で自分の画面を見るだけで十分です。胸元に白く飛んでいる面がないか、肩の縁がぎらついていないかを確かめてください。気になる場合は、照明を少し横にずらして斜めから当てるか、艶の弱い生地の羽織りを1枚重ねて光る面を減らします。艶のある生地そのものが悪いわけではなく、光の当たり方との相性の問題です。
眼鏡をかけている人は、レンズへの映り込みにも気をつけてください。胸元に明るい色や白い面が広いと、その明るさがレンズに反射して、目元が見えにくくなることがあります。照明の位置を少し上げるか、胸元の色を一段落ち着かせると、映り込みが減ります。画面の中では目元が表情の中心なので、服の色が目元を邪魔していないかも、確認の項目に入れておくと安心です。
秋冬のニットで起きやすいこと
秋冬のオンライン会議で一番出番が多いのはニットだと思います。ニットは、編み目の細かさによって画面での映り方が大きく変わります。
細かい編み目のニットは、表面が平らなので画面ではなめらかに映ります。きちんとした印象を出しやすく、明るさの差さえ取れていれば、会議の日に最も扱いやすい素材です。
太い糸でざっくり編んだニットは、編み目の凹凸に影ができるので、画面では実際より厚みがあるように映ります。肩から胸にかけて影が重なり、体の輪郭がひと回り大きく見えることもあります。また、ケーブル編みのような立体的な柄は、明るさの差がつくぶん、画面の中で柄として目立ちます。社内の打ち合わせなら気にならない程度ですが、初めて会う相手との会議では、表面の平らなものを選ぶと落ち着きます。
毛足のある素材も注意が要ります。モヘアのような毛足の長いニットは、輪郭がにじんで映ります。背景のぼかし機能を使っていると、毛足の部分が背景と一緒に処理されて、肩の線が揺れて見えることがあります。毛足のあるニットは、ぼかしを使わない日、背景との明るさの差が大きい日に回してください。
色|画面では一段くすんで映る
カメラは、自動で明るさや色を補正しています。そのため、画面の中の色は、実際に見る色より少しくすんで、濃く映るのが普通です。
白は明るすぎるとそこだけが飛んで、カメラが全体の明るさを下げます。すると顔が一段暗く映ります。黒は暗すぎると細部がつぶれて、襟や合わせ目の線が見えなくなります。真っ白と真っ黒は、どちらも画面ではいちばん扱いにくい両端です。
扱いやすいのは、その一段内側です。白なら生成りや明るいグレー、黒なら濃紺や濃いグレーにすると、襟の線や生地の表情が画面でも残ります。鮮やかな赤や青紫は、画面の中で縁がにじんで見えることがあるので、胸元の広い面に使うより、小さな面積に抑えるほうが落ち着きます。
色を選ぶときのもうひとつの目安は、顔のすぐ下の色です。画面の中では顔と首元の色が隣り合って見えるので、首元に来る色が顔の明るさを引き上げるか、沈めるかを決めます。迷ったら、首元だけ明るい色を持ってきて、胴の部分を落ち着いた色にすると、画面の中で顔が前に出てきます。
秋冬によく選ばれる色でいえば、茶色やカーキ、深い緑は、画面の中で実際より一段暗く、少し灰色がかって映ります。対面ではあたたかみのある色でも、画面では沈んで見えることがあるので、これらの色を着る日は首元に明るい色の襟やインナーをのぞかせると、顔まわりが重くなりません。キャメルや明るいベージュは、画面の中でも色味が残りやすく、秋らしさを出したい日に扱いやすい色です。ボルドーのような深い赤は、照明の色によって茶色に寄ったり紫に寄ったりするので、一度自分の部屋で映してから決めてください。
耳元と胸元の小物は、揺れと音で決める
画面の日の小物は、見た目より先に、揺れと音で選んでください。
揺れるイヤリングは、話すたびに画面の中で動きます。動くものには目が行くので、話している内容より耳元に視線が集まることがあります。耳元は、耳にぴたりと付くものか、揺れても長さが指1本ぶん以内のものにすると落ち着きます。
ネックレスは、音のほうが問題になります。マイクが胸元の近くにあるヘッドセットや、机の上のマイクに向かって前かがみになったとき、ネックレスがぶつかって小さな音が入ることがあります。自分では気づきにくい音なので、一度録画して確かめてみてください。長いネックレスは、画面の下の端で切れてしまい、何をつけているのかがわからない線だけが映ることもあります。画面の日は、鎖骨のあたりで止まる短いものにするか、つけないほうがすっきりします。
職場に出る日の金具の音や衣ずれについては面接のオフィスカジュアルは、通勤着から音を消せば通るでも整理しています。画面の日は、その中でもマイクに拾われる音だけを気にすれば足ります。
部屋の光は、窓の位置と時間で変わる
同じ服でも、午前と夕方では画面の中の見え方が変わります。秋から冬にかけては日が傾くのが早く、昼過ぎの会議でも窓からの光がずいぶん弱くなります。午前中に確かめて問題のなかった服が、夕方の会議では暗く沈んで映ることがあるのはこのためです。
窓が自分の正面にある部屋は、顔にも服にも光が当たるので、明るさの差がそのまま画面に出ます。いちばん扱いやすい配置です。窓が横にある部屋は、体の片側だけが明るくなり、反対側の肩が背景に溶けやすくなります。この場合は、暗い側の肩が背景と同じ明るさにならない服を選ぶか、暗い側に小さな照明を足してください。窓を背にして座る部屋は、カメラが窓の明るさに合わせるので、顔も服も一段暗く映ります。暗い色の服はさらに沈むので、明るい色を選ぶほうが安全です。
夕方以降の会議では、部屋の照明の色も効いてきます。暖かい色の照明の下では、白は黄みがかって映り、青や紺は少し濁ります。夕方の会議が多い人は、照明をつけた状態で一度画面を確かめておき、その時間帯に着る服を決めておくと、色のずれに慌てずに済みます。
会議の時間帯が日によって違う人は、自分の部屋で一番暗くなる時間帯に合わせて服を選んでおくと、明るい時間帯の会議でも大きく外れることはありません。
画面の日の羽織りは、会議中に脱がずに済むかで選ぶ
秋冬の在宅の日は、朝は肌寒く、暖房が効いてくると暑くなります。会議の途中で羽織りを脱ぐと、その動きはそのまま画面に映ります。腕を抜くたびに体が大きく揺れ、カメラの枠から一瞬はみ出すこともあります。脱いだあとに中の服が画面の基準を満たしていないと、首元が急に開いたり、明るさの差が消えたりします。
画面の日の羽織りは、会議中に脱がずに済むものを選ぶのが基本です。厚手のジャケットより、前を開けたり閉めたりできる薄手のカーディガンのほうが、室温の変化に合わせやすくなります。暑くなったら前を開ける、寒くなったら閉める。脱がずに調整できる羽織りなら、画面の中で大きく動かずに済みます。
どうしても脱ぐ可能性がある日は、中の服だけで3か所の基準を満たすように組んでおいてください。羽織りに頼って首元を隠したり、明るさの差をつくったりしていると、脱いだ瞬間にその効果が消えます。羽織りは足す役、中の服は単独で通る役、と分けて考えると、脱ぎ着の多い季節でも画面が崩れません。
職場に出る日のジャケットの選び方はオフィスカジュアルのジャケット|見るのは「肩の縫い目」と「丈の位置」にまとめています。画面の日は、肩の縫い目の位置が画面の枠の上の方に入るので、肩が落ちすぎたジャケットは、対面の日より目立ちやすくなります。
出社とオンライン会議が同じ日にあるとき
職場に出て、職場の席からオンライン会議に入る日もあると思います。この日は、画面の枠が家とは違うことに気をつけてください。
自席のノートパソコンから入る場合、枠は家とほぼ同じです。違うのは背景で、職場の壁やパーティションの色は自分で選べません。白っぽい壁の職場なら、その日は首元に濃い色を持ってくると、輪郭が保てます。
会議室の大きなカメラから入る場合は、枠がぐっと広がります。テーブルの向こうから引いて映すので、座った姿のほぼ全体が画面に入ります。ここでは首元より、全体の明るさと姿勢のほうが目立ちます。ジャケットの前を開けているか閉じているか、座ったときにジャケットの裾がどう溜まっているかまで映ります。会議室から入る予定がある日は、家の画面の日の判定ではなく、対面の日の判定で服を選んでください。
その日の予定がどちらか読めないときは、首元と柄の2か所だけ画面の日の基準に合わせておき、ボトムスと靴は職場に出る日の基準で選んでおくと、どちらに転んでも大きく外れません。足元の寒さ対策についてはオフィスカジュアル レディース|秋冬のタイツは膝の透け方で選ぶを見てください。
どちらとも取れるときは、自分が話す時間で決める
ここからが、いちばん迷うところです。首元の開きが指3本と4本のちょうど間にある。柄の幅が4ミリで、カメラによってはちらつくかもしれない。壁と服の明るさが1段半しか離れていない。こういう境目の服を、着ていくかどうか。
決め手は、その会議で自分が話す時間の長さです。オンライン会議では、話している人の映像が大きく表示されます。聞いているだけの時間は、自分の映像は画面の隅の小さな枠に収まっていて、首元の開きも柄のちらつきも、相手からはほとんど見えません。ところが自分が話し始めた途端に、その映像が相手の画面いっぱいに広がります。
話す時間が会議の半分を超える日、たとえば自分が説明役になる会議や、自分が進行する会議では、境目にある服は安全な側に倒してください。首元は指3本以内、柄は5ミリ以上、明るさは2段以上の差です。話す時間が数分しかない会議なら、境目の服を着てもほとんど問題は起きません。
もうひとつの決め手は、相手が社外か社内かです。初めて会う社外の相手は、あなたの画面の印象をそのまま第一印象として受け取ります。社内の、普段から顔を合わせている相手なら、多少映り方がずれていても、それで印象が変わることはまずありません。
この2つを掛け合わせると、決め方は4通りになります。社外で話す時間が長い会議は、3か所とも安全な側。社外で聞く側の会議と、社内で話す時間が長い会議は、3か所のうち首元だけ安全な側に寄せれば十分です。社内で聞く側の会議なら、境目の服をそのまま着てかまいません。首元を優先するのは、話し始めて映像が大きくなったとき、いちばん最初に目に入る場所だからです。
具体的な場面で考えてみます。社外の取引先に提案の説明をする会議で、自分が話す時間が30分のうち20分ある。この日に、首元が指4本のVのニットを着るかどうか。答えは、中に1枚足すか、別の服に替えるかです。相手の画面いっぱいに自分が映る時間が20分続くので、首元の開きは相手の目に入り続けます。
反対に、社内の定例会議で、自分は進捗をひとこと報告するだけ。この日に、柄の幅が4ミリのジャケットを着るかどうか。これはそのまま着てかまいません。自分の映像が大きくなるのは報告のあいだの1分か2分だけで、相手もいつもの顔ぶれです。多少のちらつきがあっても、それで印象が変わることはまずありません。
迷うのは、その中間です。社外の相手だけれど自分は聞く側の会議、あるいは社内だけれど自分が長く話す会議。このときは、3か所のうち首元だけを安全な側に寄せ、柄と明るさの差は境目のままで構いません。首元を優先する理由はすでに書いた通りで、映像が大きくなったときに最初に目に入るのが首元だからです。柄は少しのちらつきなら見過ごされることが多く、明るさの差も1段半あれば輪郭はかろうじて保たれます。
会議の予定表を前の晩に見て、翌日の会議を「社外か社内か」「自分が話す時間が長いか短いか」の2つで分けておくと、朝に服を選ぶ時間はぐっと短くなります。1日に複数の会議がある日は、いちばん条件の厳しい会議に合わせて選んでください。
さらにもうひとつ、カメラを切る可能性がある会議もあります。参加者が多く、自分の映像を出すかどうかを選べる会議です。こういう会議でも、最初の挨拶や発言のときだけカメラをつけることが多いので、首元だけは整えておくと安心です。
在宅の日、画面の外はどこまで手を抜けるか
画面の枠の外、つまりボトムスや足元をどうするかも、よく聞かれます。答えは、立ち上がる可能性がその会議にあるかどうかです。
資料や筆記用具を取りに席を立つ、カメラの角度を直すために腰を浮かせる、宅配の呼び鈴が鳴る。こうしたことが起こりうる会議なら、画面の枠の外も、人に見られてよい服にしておきます。立ち上がった瞬間、カメラの枠は腰から下を映すからです。座ったまま終わることがはっきりしている短い会議なら、枠の外は普段の部屋着で問題ありません。
足元も同じ考え方です。在宅の日は室内履きのことが多いと思いますが、立ち上がって全身が映る可能性のある会議では、足元まで画面に入ることがあります。普段から履いている室内履きが、明るい色や大きな柄のものなら、会議のある日だけ無地の落ち着いた色に替えておくと、万一映ったときにも目立ちません。
迷ったときは、上と下の明るさをそろえておくと、立ち上がってしまったときにも違和感が少なくなります。上がきちんとしたニットで、下が明るい柄の部屋着だと、映った瞬間の落差が目立ちます。下を上と同じくらいの暗さの無地にしておくだけで、たとえ部屋着でも画面の中では一続きの服に見えます。
前の晩に1分でできる確認
翌日にオンライン会議がある日は、前の晩に1分だけ確かめておくと、朝に迷う時間がなくなります。
会議のアプリを開いて、自分の映像を表示します。翌日に着る予定の服を、ハンガーにかけたまま胸の前に当てます。そのまま画面を見て、3か所を順に確かめてください。首元の開きは、服を当てた状態でも指の本数でおよそ測れます。背景との明るさの差は、画面を撮って白黒にすれば一目でわかります。柄は、画面の中で揺れて見えないかを見るだけです。
ひとつ注意したいのは、会議のアプリの自分の映像は、左右が反転して表示されることが多い点です。自分には鏡と同じ向きに見えていても、相手には反対の向きで映っています。左右で違う形の襟や、片側だけに寄せたアクセサリーは、相手の画面では逆側にあります。見え方に違和感がないかを確かめたいときは、録画機能を使って短く録り、再生して見てください。録画は相手に見えている向きで残るので、首元や柄の見え方を、相手の目で確かめられます。
この確認を何度かくり返すと、手持ちの服のうち、どれが画面の日に向いているかがわかってきます。画面向きとわかった服は、クローゼットの端にまとめておくと、会議のある朝に迷わずに済みます。
手持ちの服を、画面の日用に分けておく
最後に、手持ちの服の分け方です。全部を画面向きにそろえる必要はありません。週に何回オンライン会議があるかで、画面向きの服を何枚持っておくかが決まります。
週に1回か2回なら、画面向きのトップスは3枚あれば足ります。明るい色を1枚、暗い色を1枚、中間の無地を1枚。これで、自分の部屋の壁がどの明るさでも、どれかが2段以上の差を取れます。週の半分以上がオンライン会議になる働き方なら、5枚から6枚あると、同じ服が続いて見える心配が減ります。
画面向きでない服、たとえば細かい千鳥のジャケットや深いVのニットは、対面の日に回してください。対面なら、細かい柄はむしろ質のよさとして伝わりますし、Vの開きも全身のバランスの中で見れば気になりません。画面の日と対面の日で、同じ服の評価が変わるだけです。服を減らす必要も、新しく買い足す必要もなく、使う日を分けるだけで、手持ちの服の出番はほとんど変わらずに済みます。
画面の日の服は、画面の枠の中で決まります。枠の下の端を一度測り、首元・明るさの差・柄の細かさの3か所を確かめる。それだけで、鏡で見た自分と画面の中の自分のずれは、たいてい小さくなります。
よくある問い
- Q. オンライン会議の日も、下まできちんと着替えるべきですか
- その会議で立ち上がる可能性があるかで決めてください。資料を取りに席を立つ、カメラの角度を直すために立つ、宅配を受け取る、の3つのどれかが起こりうるなら、下も人に見られてよい服にしておきます。座ったまま1時間で終わることがはっきりしている会議なら、画面の枠の外は普段の部屋着でかまいません。ただし腰まで映る広角のカメラのときは、枠が下に広がるので先に確かめてください。
- Q. 白いシャツを着ると顔色が悪く見えます。なぜですか
- 多くの場合、カメラが白に合わせて明るさを下げているからです。胸元の白い面が広いと、画面全体の明るさが白に引っ張られて、顔が一段暗く映ります。白を着るなら上に濃い色の羽織りを重ねて白の面積を減らすか、白ではなく生成りや明るいグレーに替えると、顔の明るさが戻りやすくなります。
- Q. 千鳥格子のジャケットが画面でちらつきます。もう会議では着られませんか
- 柄の繰り返しの幅を定規で測ってみてください。3ミリより細いなら、画面越しの会議には向きません。5ミリ前後あれば、カメラから少し離れて座る、ジャケットの前を開けて柄の面積を減らす、のどちらかでちらつきが収まることがあります。出社して対面で会う日と、画面の日で着る服を分けておくと、その1着も無駄になりません。
- Q. 背景をぼかす機能を使えば、服の色は気にしなくていいですか
- ぼかしを使うと、服と背景の境目を機械が判定するので、背景と近い色の服ほど輪郭が削られたり、肩の一部が消えたりします。ぼかしを使う日ほど、服と背景の明るさの差をはっきりさせておくほうが安全です。毛足の長いニットも境目が乱れやすいので、表面の平らなものを選んでください。
— メグラシ編集部





