ビジネスカジュアル ワンピース|上に着る1枚は切り替えと袖で決める

**クローゼットから、仕事に着ているワンピースを1枚出してください。**肩の一番高いところから、ウエストの縫い目までは何cmありましたか。
ビジネスカジュアルのワンピースで秋冬に迷うのは、ワンピースそのものより、上に何を重ねるかです。答えは2つの寸法で分かれます。肩から切り替えまでが30cm以内ならカーディガンか短い丈の上着、35cm前後なら腰骨で止まる上着、切り替えが無いなら丈は自由です。
そのうえで袖を見ます。ワンピースの袖の上からジャケットに腕を通し、袖口に人差し指が1本入るならジャケットが使えます。入らないなら、袖の無い1枚か、ひと回り大きい編み物に替えてください。この2つで決めれば、朝に上着を3着着比べる必要はなくなります。
ワンピース1枚で職場に通るかどうかの条件はオフィスカジュアルワンピースの5つの条件に、オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの線引きは社外の人に会うかどうかで決める記事にまとめてあります。この記事は、その先の「上に着る1枚」だけを扱います。
結論:重ねる1枚は、切り替えの高さと袖の厚みの2つで決まる
| 肩から切り替えまで | 袖の上から指が入る | 袖の上から指が入らない |
|---|---|---|
| 30cm以内(胸の下) | 短い丈のジャケット、前を閉めない | 短い丈のカーディガン |
| 31〜34cm(中間) | 腰骨より下まで隠れる上着、前は開ける | 袖の無い1枚(ジレ) |
| 35〜42cm(おへそ前後) | 腰骨で止まる丈のジャケット | ひと回り大きいカーディガン |
| 切り替え無し | 丈は自由。色を1段ずらす | 袖の無い長い丈の1枚 |
表は「どの組み合わせから試すか」の入口です。人に会う日か社内の日かで硬さは変わりますが、それは丈と袖が決まったあとで考えれば足ります。
まず測る|肩から切り替えまでと、袖の上から指が入るか
測るのは2か所です。
1つ目は、肩の一番高いところから、ワンピースのウエストの縫い目までの長さです。ハンガーに掛けたままではなく、着た状態で測ってください。体に沿うと、掛けているときより1〜2cm下がります。縫い目が無く、ゴムやひもで絞るワンピースは、絞った位置を切り替えとみなします。
2つ目は袖です。手持ちのジャケットにワンピースの袖のまま腕を通し、手首の内側の袖口に人差し指を入れます。指がすっと1本入れば合格です。指が入らない、または袖の中で生地がよじれて肘が曲げにくいなら、そのワンピースにはジャケットが重ならないと考えてください。
この2つを測るのにかかる時間は1分ほどです。手持ちのワンピースすべてで一度測っておくと、次からは朝に迷わなくなります。
切り替えが高い人|短い丈で、縫い目より上で止める
胸の下で切り替えがあるワンピースは、縫い目から下がふわっと広がる形が多くなります。ここに腰までの長さのジャケットを重ねると、広がった部分を上着が押さえ込み、裾の位置で横に膨らんで見えます。
選ぶのは、裾が切り替えの縫い目より上で止まる、短い丈の上着です。目安は、肩から裾までが切り替えより3〜5cm短いもの。縫い目が上着の下からのぞくと、切り替えの線がそのまま腰の高さの目印になり、脚が長く見えます。
短い丈のジャケットが手持ちに無いときは、短い丈のカーディガンで代わりになります。前のボタンを上の2つだけ留めて、下を開けておくと、切り替えの線が隠れません。
切り替えがおへそ前後の人|腰骨で止まる丈か、前を開けて着る
おへそ前後で切り替えがあるワンピースは、ジャケットを合わせやすい形です。合わせる丈は、裾が腰骨にかかって止まるもの。切り替えから5〜10cm下になるので、縫い目と裾が重ならず、上着の裾がスカートの広がりを押さえすぎません。
ヒップまで隠れる長い丈の上着を合わせたい日は、前を閉めずに開けて着てください。前を閉めると、切り替えの位置で上着が横に引っぱられ、腰回りに横じわが出ます。開ければ縦の線が2本入るので、長い上着でも重く見えません。
切り替えが無いワンピースの人|丈は自由、面を1つ割る
切り替えの無いまっすぐな形や、シャツのように前が開くワンピースは、上着の丈で失敗しにくい形です。短い丈でも、腰骨の丈でも、ヒップが隠れる丈でも合います。
気をつけるのは色です。ワンピースと上着が同じ濃さだと、全身が1枚の面になり、体の厚みがそのまま見えます。上着をワンピースより1段明るくするか暗くするか、どちらかにずらしてください。紺のワンピースなら灰色か黒、灰色のワンピースなら紺か白に近い色です。
同じ色しか手持ちが無い日は、前を開けて、中のワンピースを縦に細く見せます。それだけで面が割れます。
袖が細く薄い人|ジャケットがそのまま入る
袖が手首に向かって細くなり、生地がシャツくらいの薄さなら、ジャケットはそのまま重なります。人に会う日はジャケット、社内の日はカーディガン、と硬さだけで選び分けてかまいません。
1つだけ確かめるのは、ジャケットの袖口からワンピースの袖がのぞくかどうかです。ワンピースの袖のほうが長く、袖口から1cm以上出ていると、腕を曲げるたびに袖がたまって見えます。ワンピースの袖を1回だけ折り込み、ジャケットの袖口で隠れる長さにしてください。
袖が厚い・ふくらむ人|袖の無い1枚か、ひと回り大きい編み物
秋冬のワンピースには、編み物の袖や、肩から袖がふくらむ形が増えます。こうした袖は、ジャケットに通すと袖の中で生地がつぶれ、肘が曲がらず、肩の縫い目も押し上げられます。
この場合はジャケットをやめて、**袖の無い1枚(ジレ)**を重ねてください。袖が無いので腕は自由なまま、胴の部分だけで硬さを足せます。ジレの丈は、切り替えがあるワンピースなら縫い目より5cm以上下、切り替えが無いなら膝の上10cmくらいまでの長さが合わせやすくなります。
ジレが手持ちに無いときは、普段より1サイズ大きいカーディガンを選びます。肩の縫い目が自分の肩より2〜3cm外に落ちるくらいなら、袖のふくらみが中で収まります。
人に会う日と社内の日で、同じワンピースの上を替える
丈と袖で「重なる上着の形」が決まったら、最後に硬さを選びます。
| 日の種類 | 上に重ねる1枚の硬さ |
|---|---|
| 社外の人と会う時間がある日 | ジャケット。袖が合わないワンピースならジレ |
| 社内の会議が中心の日 | 前が開くカーディガンか、ジレ |
| 机に向かう時間がほとんどの日 | 薄手のカーディガン。脱いでも困らないワンピースを選ぶ |
人に会う日に袖の合わないワンピースを選んでしまったときは、ジャケットを無理に着るより、ジレのほうがきちんと見えます。袖の中でつぶれた生地が肘でしわになるほうが、硬さの差よりも目立つからです。冬に社外の人に会う日の考え方はビジネスカジュアルの冬の記事で詳しく扱っています。
どちらとも取れる場合①|切り替えが上着の裾と重なる
一番困るのは、ワンピースの切り替えと上着の裾が、ほぼ同じ高さに来るときです。肩から切り替えまで31〜34cmの中間の人に多く起きます。
縫い目と裾が重なると、胴のいちばん太く見える位置で線が二重に入り、上半身が横に広がって見えます。直し方は、どちらかを5cm以上ずらすことです。
- 上着を短くする: 短い丈のカーディガンに替え、裾を縫い目より上に上げる
- 上着を長くする: 腰骨より下まで隠れる丈に替え、前を開けて縫い目を縦の線で隠す
- ワンピース側を動かす: 細いベルトを縫い目より3cm上に締め、見える切り替えの位置を上げる
3つのうち、手持ちで試しやすいのは3つ目です。それでも迷うときは、上着を脱いだ姿を鏡で見て、脚が長く見えるほうを選んでください。短く見えるなら上着を短く、もともと脚が長く見えているなら上着を長くするほうが崩れません。
どちらとも取れる場合②|袖は細いのに生地が厚い
袖の形は細いのに、編み物や起毛した生地で厚みがあるワンピースは、指のテストで「ぎりぎり入る」になりがちです。
このときは、袖口に指を入れたまま、腕を前に伸ばしてみてください。ジャケットの背中が突っぱり、肩の縫い目が前に引っぱられるなら、着ている間じゅう肩がつらくなります。ジレかカーディガンに替えてください。腕を伸ばしても背中に余裕があるなら、ジャケットで問題ありません。
もう1つの目安は、ジャケット自体の生地です。ジャケットの裏地がすべりのよいものなら、厚い袖でも通りやすくなります。裏地の無い布だけのジャケットは、厚い袖と擦れて動きにくくなります。
どちらとも取れる場合③|脱ぐか脱がないか日によって違う
秋冬の職場は、朝と夕方は冷え、昼は暖房で暑くなります。上着を脱ぐ時間が長い人は、重ねる1枚より先に、ワンピース1枚の姿を確かめてください。
脱ぐ時間が1日の半分を超える人は、ワンピース単体で職場の線に乗るものを優先して選ぶほうが安全です。袖が肘より長く、首元が鎖骨より上に収まり、座ったときに膝が隠れるワンピースなら、上は移動用のカーディガンで足ります。
脱ぐ時間が短い人、または来客の予定がある日は、反対に上着ありきで考えてかまいません。上着を着ている間は袖や首元が隠れるので、ワンピース1枚では少し不安な形でも使えます。ただし、急に脱ぐことになっても困らないよう、首元だけは鎖骨より上に収まるものを選んでおくと安心です。
秋冬の足元と、上着の外のコート
重ねる1枚が決まったら、足元とコートで全体をそろえます。
タイツは、ワンピースと同じ濃さか、少しだけ暗い色にしてください。足元が明るすぎると、ワンピースの裾で線が切れ、上着とワンピースの重なりより足元が目立ってしまいます。肌色に近いタイツを選ぶ場合は、靴を甲の浅い形にすると、足首から先が軽く見えます。
コートは、ワンピースの裾より5cm以上長いものか、上着の裾より下で止まる短い丈のものを選びます。ワンピースの裾とコートの裾がほぼ同じ高さだと、コートの下からワンピースが1〜2cmだけのぞき、裾が下がってきたように見えます。上着の丈とコートの関係はジャケットの丈をコートの中に収まるかで選ぶ記事で詳しく扱っています。
手持ちの1枚で試す順番
新しく買い足す前に、手持ちで試すのがいちばん早く分かります。
- 仕事用のワンピースをすべて出し、肩から切り替えまでを測ってメモする
- 手持ちの上着それぞれの、肩から裾までを測る
- 切り替えと上着の裾が5cm以内に重なる組み合わせを、候補から外す
- 残った組み合わせで、袖口に指が入るかを確かめる
- 指が入らない組み合わせは、ジレかひと回り大きいカーディガンに置き換える
これで、ワンピースごとに「この上着なら合う」が1つずつ決まります。どのワンピースにも合う上着が1着も無いときに、初めて買い足しを考えてください。そのとき選ぶのは、手持ちのワンピースでもっとも多い切り替えの高さに合わせた丈です。ワンピースの形の呼び方と切り替えの高さの関係はワンピースの形の名前を切り替えの高さで探す記事にあります。
まとめ|ワンピースを2か所測れば、上は決まる
ビジネスカジュアルのワンピースに何を重ねるかは、好みや流行で決めるより、ワンピースの寸法で決めるほうが迷いません。
- 肩から切り替えまでが短いなら短い丈、おへそ前後なら腰骨の丈、切り替えが無いなら丈は自由
- 袖の上から指が1本入らないなら、ジャケットをやめてジレか大きいカーディガン
- 切り替えと上着の裾は5cm以上離す
- 脱ぐ時間が長い日は、ワンピース1枚で通るものを先に選ぶ
この順で決めておけば、同じワンピースを人に会う日にも社内の日にも着回せます。
関連記事
よくある問い
- Q. ビジネスカジュアルのワンピースには、ジャケットを着ないといけませんか
- 人に会う時間がある日は、ジャケットか、それに近い硬さの羽織りがあるほうが安心です。社内だけで過ごす日はカーディガンでも通る職場がほとんどです。ただし、どちらを選ぶかより先に、そのワンピースにジャケットが重なるかを確かめてください。切り替えの高さと袖の厚みが合っていないと、ジャケットを着たほうがかえってだらしなく見えることがあります。その場合は袖の無い1枚で硬さを足すほうが、きちんとして見えます。
- Q. 切り替えの無いワンピースなら、どんな上着でも合いますか
- 丈の選び方は自由になりますが、1つだけ気をつけることがあります。切り替えが無いと、上から下まで1枚の面になるので、上着の色が同じだと全身が1つの塊に見えます。上着の色をワンピースより明るくするか暗くするか、どちらかに1段ずらしてください。同じ紺どうしなら、上着の前を開けて縦の線を2本入れるだけでも面が割れます。
- Q. 暖房で暑くて、昼は上着を脱いでしまいます。それでも重ねる1枚から決めるべきですか
- 脱ぐ時間が長い人は、順番を逆にしてください。先にワンピース1枚で職場の線に乗るかを確かめ、それから重ねる1枚を選びます。1枚で通るワンピースなら、上は朝と移動のためのものなので、カーディガンで十分です。1枚では通らないワンピース、たとえば袖が短い・首元が広いものは、脱いだ瞬間に困るので、脱がなくても暑くない薄手の上着を合わせます。
— メグラシ編集部





