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骨格別ジャケット|ウェーブ・ストレート・ナチュラルの肩線と着丈

メグラシ編集部//読了 12分
骨格タイプごとに肩線と着丈を合わせて整えた、職場で着る通勤の装い

骨格ウェーブのジャケットはウエストを4〜5cm絞った、ヒップにかからない短い丈、骨格ストレートは肩の縫い目が肩先ぴったりで、裾がヒップの5〜7割で止まる一着、骨格ナチュラルは肩の縫い目が肩先から2〜4cm外に出て、裾がヒップを覆いきる一着が合います。

秋になって通勤用のジャケットを一枚買ったのに、鏡の前で納得がいかない。同じ形を着ている同僚はきちんと見えるのに、自分だと肩が張って見えたり、逆に着せられているように見えたりする。この差は好みでも値段でもなく、体の骨組みと布の関係で起きています。効いている場所が骨格ごとに違うので、他のタイプ向けの助言をそのまま持ち込むと外れます。

この記事では、その分かれ目を全部、自分で測れる寸法に置き換えます。そのうえで、いちばん迷いが出る「どちらとも取れる場合」と、秋冬に中へニットを着る日の足し方、職場のかたさと骨格がぶつかったときにどちらを先に立てるかを厚めに扱います。

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結論|同じジャケットでも、効いている場所が3タイプで違う

通勤のジャケットに求められるのは、きちんと感、堅すぎない親しみやすさ、一日動いても崩れない実用性の3つです。このうちきちんと感は、装飾でも色でもなく、体と布が接する数か所で作られています。その数か所が骨格で入れ替わります。

骨格ストレート骨格ウェーブ骨格ナチュラル
きちんと感を作る場所肩線の位置と生地のハリウエストの位置と切り替えの高さ着丈と布の落ち方
崩れるときの出方布が余って厚みに乗る布が余って下に引っ張られる布が足りず窮屈に見える
やわらかさの作り方色を明るく、素材に艶を形はそのまま、色で締める素材の表情で、形は崩さず
上着を脱いだあとほぼ変わらない印象が落ちやすいほぼ変わらない

「上着を脱いだあと」の行が、通勤では効いてきます。ウェーブの方は上着で作っていた縦の線が消えるため、下の2枚の側でウエスト位置を先に確保しておく必要があります。

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ジャケットで測るのはこの4か所だけ

診断結果がなくても、手持ちの上着を1枚出せば判定は始められます。メジャーと、指で触れる骨の位置があれば足ります。

  1. 肩線の位置。指で肩先のいちばん出っ張った骨を探し、そこから上着の肩の縫い目までが何cmか。0cm(ぴったり)/1〜2cm外/3cm以上外の3段階で読みます

  2. 着丈がヒップの何割を覆うか。腰骨の出っ張りをヒップの上端、脚の付け根が折れる線を下端として、裾がその間のどこで終わっているかを割合で見ます

  3. ウエストの絞り幅。上着を平らに置き、脇の下の身幅と、いちばんくびれている位置の幅の差を測ります。0〜1cm/2〜3cm/4〜5cmで意味が変わります

  4. 袖丈。手首の骨の出っ張りから何cm手前、または何cm先で袖が終わっているか

この4つの実測値を、次の目安と突き合わせます。

測る場所ストレートウェーブナチュラル
肩線が肩先から外へ0〜1cm0cm〜1cm内側2〜4cm外
着丈がヒップを覆う割合5〜7割0割(かからない)10割超+1〜5cm
ウエストの絞り幅1〜2cm4〜5cm0〜1cm
袖丈(手首の骨基準)真上〜1cm手前1〜2cm手前1〜3cm先
生地を握って離したとき折りじわが残らない軽くて戻るしわが残ってよい

握って3秒で離す試験は、店頭で一番速く効きます。しわがすぐ消えてハリで立つ生地はストレート、軽くて薄く指に沿う生地はウェーブ、しわが残って風合いになる生地はナチュラルです。

同じジャケットが、3タイプで違う結果になる理由

肩線が肩先の外に3cm出ている上着を考えます。ストレートの方が着ると、肩先から外の3cmぶんの布が行き場を失い、もともと厚みのある上半身の上に乗ります。結果として肩から胸までが一段大きく見えます。同じ上着をナチュラルの方が着ると、その3cmが肩の骨の張り出しの上に自然に落ち、肩から袖への線が一本につながります。

着丈でも同じことが起きます。裾がヒップの下端を越える上着は、ナチュラルの方だと縦の長い面ができて落ち着きますが、ウェーブの方が着ると上半身の短さに対して布の面が大きくなりすぎ、重心が下に引かれます。上に引き上げる力を持っているのは、ウェーブの場合ウエストの切り替えだけです。

ウエストの絞りも、絞れば整うわけではありません。絞り幅4cmの上着はウェーブでは体に沿いますが、ストレートでは腰まわりの厚みで布が張り、絞ったはずの位置に横じわが出ます。ナチュラルでは絞った位置が骨の位置と合わず、布が不自然に膨らみます。同じ寸法が、3タイプで違う意味になる。 これがジャケット選びで骨格が効く理由です。

骨格ストレートのジャケット|肩線ぴったり、ヒップの5〜7割

このタイプは、ジャケット選びの一般論といちばん相性が悪い立場にいます。世の中の助言はたいてい「力を抜く」「ゆったりめに」の方向を向いていて、その通りにすると布が余り、余った分が厚みに乗るからです。

やることは3つです。肩線を肩先に合わせる。着丈をヒップの5〜7割で止める。生地はハリのあるものを選ぶ。この3つが揃えば装飾はいりません。やわらかさは形をゆるめて作るのではなく、顔まわりの色を明るくするか、素材の艶を上げるかで作ります。

避けたいのは、肩の落ちたジャケットと、ウエストがゴムで絞られたボトムスの組み合わせです。どちらも肩と腰という、このタイプがいちばん厚みを持つ場所に布を集めてしまいます。襟はテーラード襟で、胸元にVができる形がいちばん安定します。より細かい選び方は骨格ストレートのオフィスカジュアルにまとめてあります。

骨格ウェーブのジャケット|絞り4〜5cm、ヒップにかけない

ウェーブの方がジャケットで悩みやすいのは、きちんと感を出そうとして選んだ一着が、そのまま重さになる場面です。きちんと感の定番であるテーラードジャケットは着丈が長めのものが多く、上半身の短いこのタイプでは腰の位置が下がって見えます。

基準はウエストの位置です。上着でもトップスでも、切り替えやベルトが来る位置が、みぞおちと腰骨の中間より上にあること。着丈はヒップにかけず、腰骨の上で終わらせます。ウエストの絞りは4〜5cmとしっかり入れて構いません。ここだけは他のタイプより深く絞るほうが結果が出ます。

素材は薄く、体に沿うもの。目の詰まった細い糸の編み地や、薄手でとろみのある布が向きます。厚手の生地は、着たときに布が自立してしまって体から浮きます。上着を脱ぐ時間が長い職場なら、下のトップス側にウエストの位置を作っておいてください。スーツとして上下で着る場合は骨格ウェーブのスーツに、肩先の出と着丈の決め方があります。

骨格ナチュラルのジャケット|肩線2〜4cm外、ヒップを覆いきる

ナチュラルの方のジャケット選びの失敗は、たいてい「きちんとしようとして小さくした」ことから来ます。肩線を肩先に合わせ、着丈を短くし、体に沿わせると、骨の張り出しに布が引っかかって窮屈に見えます。

正解の方向は逆です。肩線は肩先から2〜4cm外、着丈はヒップの下端を越えて1〜5cm下、ウエストの絞りは0〜1cmでほぼ入れない。そのうえで、きちんと感は素材の側で作ります。表面に凹凸のある織り、麻や厚手綿のように張りと落ち感が同居する布、しわが風合いになる生地です。

このとき効くのが、縦の線を1本通すことです。前を開けたままの羽織り、センタープレスの入ったボトムス、足元まで色をつなげる配色。形を小さくせずにきちんと見せる手は、この縦の線しかありません。スーツの場合の織りの選び方は骨格ナチュラルのスーツにあります。

どちらとも取れるとき①|ストレートとナチュラルの中間

いちばん人数が多く、いちばん迷うのがここです。上半身に厚みがあり、同時に肩や鎖骨の骨も出ている。手首を測っても、鎖骨を触っても、どちらの説明も当てはまってしまいます。

観察で決着がつかないなら、観察をやめてください。オフィス服では、着丈で決めるほうが速く終わります。裾がヒップの5〜7割で止まる上着と、ヒップの下端を1〜5cm越える上着を、同じインナーとボトムスで着比べます。判定基準は「見た目の好み」ではなく、次の2点です。

  • 前を開けたとき、体の中心に縦の線が通って見えるか(ストレート寄りに出やすい)
  • 肩から裾までが途切れずに一本につながって見えるか(ナチュラル寄りに出やすい)

それでも半々なら、中間の作り方があります。着丈はヒップの8〜9割、肩線は1〜2cm外、絞りは1cm。この配合はどちらに転んでも大崩れしません。そのうえで素材だけを片方に寄せます。ハリのある布に寄せるとストレート側の顔になり、表情のある布に寄せるとナチュラル側の顔になります。形を中間に置いて、素材で調整する。 これが中間タイプの実務的な解です。

判別そのものを詰めたい場合は骨格ストレートとナチュラルの違いを読んでください。

どちらとも取れるとき②|ウェーブとナチュラルの中間

上半身が薄く、それでいて骨が目立つ場合がここに当たります。ウェーブの助言に従って体に沿わせると骨が拾われ、ナチュラルの助言に従ってゆったりさせると布に負けて見える。両方に理由があるので迷います。

分け方はウエストの高さで決めてください。上着の着丈をヒップにかけないというウェーブ側の指定と、肩線を外に出すというナチュラル側の指定は、実は同時に成立します。腰骨の上で終わる着丈のまま、肩線だけ1〜2cm外に出した羽織りが中間の答えです。

絞りは2〜3cmと浅めに入れます。ウェーブほど深く絞ると骨が拾われ、ナチュラルのように絞らないと布が体から離れすぎます。素材は薄手で、なおかつ表面に少し表情があるもの。薄いだけの布でも、つるつるした布でもない場所を狙います。

どちらとも取れるとき③|ストレートとウェーブの中間

上半身に厚みはあるけれど、身長が高くなく上半身が短い場合です。ストレートの指定通りに着丈をヒップの5〜7割にすると、腰の位置が下がって見える。ウェーブの指定通りに短くすると、腰まわりの布が足りず横に張ります。

ここは着丈で妥協せず、切り替えの位置で解きます。着丈はヒップの4〜5割と少し短めに取り、上着ではなくインナーのウエスト位置を上げてください。高い位置で切り替わるトップスに、短めで絞りの浅い上着という組み合わせにすると、腰の位置は上がり、腰まわりの布は張りません。

絞りは2〜3cm。生地はハリのある薄手を選びます。厚みとハリを両方持つ布はストレート側に振れすぎ、薄くて柔らかい布はウェーブ側に振れすぎます。骨格ストレートとウェーブの違いに見分けの順番があります。

秋冬、中にニットを着る日は肩と袖を足す

ジャケットの出番が増える秋冬は、中に着る服が厚くなります。薄手のブラウスで寸法を合わせた一着にニットを重ねると、4か所の目安が少しずつずれます。

  • 肩線:中の厚みのぶん、縫い目が実質で内側へずれる。中厚のニットで約1cm。ストレートとウェーブは、ニットを着て試着したときに目安の位置に来るサイズを選ぶ
  • 袖丈:ニットの袖が中でたまり、ジャケットの袖が5〜10mm上がる。手首の骨を基準に、目安より5mm長めを選ぶ
  • ウエストの絞り:中が厚いと絞りが効かなくなる。ウェーブは中を薄手のハイゲージにとどめ、絞りを生かす
  • 着丈:変わらない。ただし中のニットの裾がジャケットの裾から出ると横線が増える。ニットの裾はジャケットより5cm以上短くするか、完全に中に入れる

ナチュラルの方は、もともと肩線に2〜4cmの余裕があるので、中の厚みに強いタイプです。厚手のローゲージを中に着ても、肩線の目安から外れにくいのが利点です。

前のボタンの位置で、胸元の縦の線が変わる

ジャケットは、第1ボタン(いちばん上のボタン)の位置で胸元の開きの深さが決まります。これも骨格で合う位置が違います。

  • ストレート:鎖骨のくぼみから15〜20cm下。胸元に縦長のVができて、上半身の厚みが縦の線に変わる
  • ウェーブ:鎖骨のくぼみから10〜15cm下。深すぎると上半身の薄さが強調され、胸元が寂しく見える
  • ナチュラル:前を開けて着るなら位置は問わない。閉じるなら15cm以上下で、襟の幅が広めのもの

ボタンの数は、ストレートは1つか2つ、ウェーブは1つか、ボタンなしで前を留めない形、ナチュラルは数を問いません。ダブルの打ち合わせは、胸に横のボタン列が増えるので、ストレートでは選ぶならボタンの間隔が狭いものに限ります。

職場のかたさと骨格がぶつかったとき、どちらを先に立てるか

ここが実務でいちばん効く判断です。結論から書くと、職場のかたさを先に決めて、骨格はそのかたさを作る手段の選択にだけ使います。 順番を逆にすると、職場での摩擦が先に来ます。

職場のかたさは3段階で置きます。上着が実質必須の職場、上着は任意でトップスとボトムスで整える職場、私服可に近い職場。自分がどこかはオフィスカジュアルとはの判定手順で決められます。

職場のかたさストレートウェーブナチュラル
上着が必須得意な帯。そのまま寄せる着丈を短く、絞りを深く取る着丈は職場基準を守り、素材で回収
上着は任意形はゆるめず色で軽くするウエストの位置を下の2枚で作る前を開けた羽織りで縦の線を通す
私服可に近い素材のラフさは許容、形は直線甘さは素材ではなく色で調整最も自由。ただし部屋着に落ちる境目に注意

衝突が起きたときの具体的な処理は、3つに整理できます。

  1. 職場が求める要素は、寸法で守る。 着丈、丈の露出、袖の長さのように外から見て分かる部分は、職場側の基準を優先します

  2. 骨格は、素材と色で回収する。 生地の表情、厚み、艶、顔まわりの明るさは職場のかたさを損ないません。ここが骨格の逃げ場です

  3. どうしても合わない一枚は、脱ぐ時間の長い順に諦める。 上着は着脱があるぶん妥協しやすく、ボトムスは一日中同じなので妥協しにくい。優先して自分に合わせるのはボトムスです

かたい職場のナチュラルが最も摩擦を起こしやすい組み合わせですが、着丈だけ職場に譲り、肩線と素材を自分に寄せると両立します。逆にゆるい職場のストレートは、周囲の「力を抜いた服」に形で合わせようとしないことが唯一のコツです。

朝、迷った日の3手

時間がない日は、この順番で見てください。3手で決まります。

  1. ボトムスを先に決める。一日中変わらないので、ここが骨格に合っていれば大枠は崩れません
  2. トップスの肩線を確かめる。肩先の骨から縫い目までの距離が、自分の目安から2cm以上ずれていたら替えます
  3. 上着を足すかどうかを、職場のかたさだけで決める。骨格の判断はここでは使いません

この順番なら、鏡の前で迷う時間がほぼゼロになります。判断に骨格を使うのは1と2だけで、3は職場側の条件だけで決まります。

手持ちを測り直す順番

買い足す前に、持っている服を測るほうが早く効きます。上着を全部出して、着丈がヒップの何割で終わっているかだけを測ってください。目安から2割以上ずれている一枚が、たいてい「なぜか納得がいかない服」です。

次にトップスの肩線を測ります。ここは1cm単位で結果が変わるので、目分量ではなくメジャーを使ってください。最後にボトムスのウエストの位置を見ます。切り替えがみぞおちと腰骨の中間より上か下かだけで足ります。

3か所の測定が終わると、手持ちが3つの山に分かれます。寸法が合っている山、ずれているが素材で救える山、寸法も素材も合わない山です。買い足すのは3つ目の山を捨ててからで構いません。

まとめ

ジャケットがきちんと見えるかどうかは、骨格ごとに効く場所が違います。ストレートは肩線と生地のハリ、ウェーブはウエストの絞りと短い着丈、ナチュラルは外に出る肩線と長い着丈。同じジャケットが3タイプで違う結果になるのは、余った布が乗る場所と、足りない布が引っかかる場所が体ごとに違うからです。

判断はすべて自分で測れます。肩先から縫い目まで、着丈がヒップを覆う割合、ウエストの絞り幅、手首の骨から袖までの距離。この4つを測れば、診断結果を持っていなくても手持ちのジャケットを仕分けられます。秋冬に中へニットを着る日は、肩線と袖丈を5mm〜1cm足して考えてください。

どちらとも取れる場合は、形を中間に置いて素材で片側に寄せる。職場のかたさとぶつかった場合は、職場を先に決めて骨格を素材と色で回収する。この2つの原則があれば、月曜の朝に迷う場面はかなり減るはずです。

装いに活かすなら

測って仕分けたあと、足りない一枚を自分で探すのは時間がかかります。airCloset なら、骨格タイプと職場の雰囲気を伝えるだけで、それを踏まえた装いが月3着届きます。プロ選定とセルフセレクトの両方から選べるので、試しながら自分の基準を確かめていけます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 骨格タイプ別にジャケットを選ぶと、何が変わりますか?
同じ形のジャケットを着ても「きちんとして見える人」と「なぜか着せられているように見える人」が分かれる理由が説明できるようになります。通勤のジャケットは形の指定がゆるいぶん、体の骨組みと布の関係がそのまま出ます。ストレートは肩線が1cmずれるだけで結果が変わり、ウェーブは切り替えの高さで決まり、ナチュラルは着丈が短いだけで窮屈に見えます。効いている場所が違うので、他のタイプ向けの助言をそのまま真似ると外れます。
Q. 自分の骨格がストレートかナチュラルか決まりません。どうすればいいですか?
手首や鎖骨の観察で決着がつかない場合は、観察をやめて上着2枚で試してください。裾がヒップの半分あたりで止まる上着と、ヒップの下端を越える上着を同じインナーで着比べます。前者のほうが体の線が通って見えるならストレート寄り、後者のほうが肩から裾まで一本につながって見えるならナチュラル寄りです。オフィス服では、この着丈の判定さえつけば残りの選択はほぼ自動的に決まります。
Q. 上着の肩線は、どこに来ていれば正解ですか?
骨格によって正解が違います。ストレートは自分の肩先と肩線がぴったり重なる位置、誤差でいえば0〜1cmです。ウェーブは肩先より0〜1cm内側でも構いません。ナチュラルは肩先から2〜4cm外に出ていて、そこから袖が落ちる形が合います。判定は鏡ではなく指で肩先の骨を触り、そこから縫い目までの距離を測ってください。立ち姿を眺めるだけでは1cm単位の差が読めません。
Q. 上着の着丈は何を基準に測ればいいですか?
ヒップを10割としたとき、上着の裾がその何割を覆っているかで測ります。腰骨の出っ張りをヒップの上端、脚の付け根の折れる線を下端として、その間を10等分するイメージです。ストレートは5〜7割、ウェーブは0割つまりヒップにかからない位置、ナチュラルは10割を越えて1〜5cm下まで届く位置が目安になります。手持ちの上着を着て、鏡の前で裾がどこで終わっているかを一度確かめてください。
Q. 職場がかたいのに、自分の骨格に合う形が職場で浮きそうです。どちらを優先しますか?
職場のかたさを先に決めて、骨格はそのかたさを作る手段の選択に使ってください。順番はこれで固定です。たとえば上着必須の職場でナチュラルの方なら、着丈は職場側の基準に合わせてヒップを覆う長さを守り、そのうえで肩線を肩先の外に出す、麻混のような表面に凹凸のある生地にするという二手で骨格側を回収します。骨格を優先して着丈を短くすると、職場での摩擦のほうが先に来ます。
Q. 袖丈は骨格でどれくらい変えますか?
手首の骨の出っ張りを基準にして、そこから何cmの位置で袖が終わるかで見ます。ストレートは手首の骨の真上か1cm手前、ウェーブは1〜2cm手前で手首を出す位置、ナチュラルは手首の骨を1〜3cm越えて手の甲にかかる位置が合います。袖を折るときも同じで、ストレートは折り返しを細く一回、ナチュラルは太くゆるく二回と、折り方まで変えたほうが結果が安定します。
Q. 上着を持っていません。何から買えばいいですか?
上着より先に、トップスとボトムスの寸法を骨格に合わせるほうが効きます。上着は一日のうち脱いでいる時間も長く、着ていない間は下の2枚だけで判断されるからです。まず肩線の合ったトップスを1枚、次にウエストの位置が骨格に合ったボトムスを1本。この2枚が揃ってから上着を足すと、上着に求める条件が自分でわかった状態で選べます。
Q. 骨格タイプと顔タイプの両方を考えると混乱します。どう分けますか?
顔から遠いほど骨格の影響が強く出ます。ボトムスのシルエット、上着の着丈、素材の落ち方は骨格で決めてください。襟の形とアクセサリーは顔タイプで決めます。中間にあるトップスの身頃は骨格、首元の開き方は顔タイプというように、同じ一枚のなかでも担当を分けると衝突しません。両方を同時に満たそうとして迷ったときは、まず骨格で形を決め、あとから襟だけ入れ替えてください。

— メグラシ編集部

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