シャツコーデの基本|形4つ×着方4つと、合わせるボトムスで決まる

シャツコーデは、**シャツの形・着方・合わせるボトムスの3つで決まります。**形はレギュラー・オーバーサイズ・バンドカラー・とろみの4つ、着方は全部イン・前だけイン・羽織り・重ね着の4つです。この2つを掛け合わせた組み合わせのうち、自分の手持ちで成立するものを選び、最後にボトムスで裾の布の量を受け止めます。
形は、肩の縫い目の位置で見分けます。縫い目が肩先にあればレギュラー、肩先から3cm以上腕側に落ちていればオーバーサイズです。着方は、ボトムスの股上で選びます。おへそが隠れる深さなら全部イン、腰骨あたりの浅さなら前だけインか羽織りが収まります。ボトムスは、シャツの裾から外に出る布が多いほど細いものを、少ないほど幅のあるものを合わせると、上下の量が釣り合います。
まず揃えるなら、**白のレギュラー、淡い青のオーバーサイズ、とろみのある1枚の3枚です。**この3枚があれば、仕事・休日・きちんとした席のほとんどが回ります。秋冬は、シャツをニットやカーディガンの下に入れる層の一つとして扱い、襟・袖口・裾のうち出す場所を2つに絞ってください。この記事はシャツコーデ全体の地図で、季節・場面・体の悩みごとの詳しい答えは、各章からメグラシの個別記事へ案内しています。
📋 シャツコーデ|形と着方の早見表
最初に、4つの形と4つの着方の相性を一枚にまとめます。◎はそのまま成立、○は条件つきで成立、△は工夫が要る組み合わせです。
| シャツの形 | 全部イン | 前だけイン | 羽織り | 重ね着(下に入れる) |
|---|---|---|---|---|
| レギュラー | ◎ 股上が深いと脚が長く見える | ○ 裾の長さが腰骨下まであれば | △ 肩が目立ちやすい | ◎ 襟と袖口がきれいに出る |
| オーバーサイズ | △ 腰に布が溜まりやすい | ◎ いちばん形が出る | ◎ 前を開けて縦の線を作る | ○ 上に着る服も大きめが要る |
| バンドカラー | ○ 首元が詰まって見えるなら開ける | ◎ 首元の抜けと合う | ○ 薄手なら軽い上着になる | ○ 丸首のニットと合う |
| とろみ | ◎ 布が落ちるので腰が膨らまない | ○ 裾が戻ってきやすい | △ 張りがなく羽織りに向かない | ○ ジャケットの下で品が出る |
この表は答えではなく、自分の1枚がどの列で強いかを見るための軸です。△の組み合わせも、次の章以降の条件を満たせば成立します。
シャツの形は4つ|肩の縫い目の位置で見分ける
シャツの形を見分けるいちばん確かな方法は、肩の縫い目がどこにあるかを見ることです。着て鏡の正面に立ち、肩の骨のいちばん外側(肩先)と縫い目の位置を比べます。
レギュラーは、縫い目が肩先にあり、身幅は胸囲に10〜15cmほどのゆとりを足した程度です。襟には芯が入って立ち上がり、一枚で着ても重ねても形が崩れにくいのが特徴です。仕事用の白いシャツの多くはこの形です。
オーバーサイズは、縫い目が肩先から3cm以上腕側に落ち、身幅にも20cm以上のゆとりがあります。着丈も長めで、お尻が半分以上隠れるものが多くあります。一枚で着ると力の抜けた印象になり、羽織りや前だけインで形がいちばん生きます。
バンドカラーは、襟の折り返しがなく、首の周りに細い帯だけが立ち上がる形です。スタンドカラーと呼ばれることもあります。首元に折り返しの面がないぶん、顔まわりがすっきりして見えます。ボタンを一番上まで留めるときちんと、一つ開けると抜けが出ます。
とろみは形ではなく素材の分類ですが、着方への影響が大きいので4つ目に入れています。とろみのある生地は、手に持ったときに重力で下へ落ちていく柔らかさがあり、腰まわりに入れても膨らみません。襟の芯が弱く、一枚で品が出る反面、羽織りには向きません。
襟の名前や、ニットを重ねたときに襟がどう見えるかは、シャツの襟の名前とニットとの重ね方で詳しく書いています。
着方は4つ|裾をどこまで入れるか
着方は、シャツの裾をどこまでボトムスに入れるかで4つに分かれます。

| 着方 | 裾の扱い | 向いている股上 | 見え方 |
|---|---|---|---|
| 全部イン | 前も後ろもすべて入れる | おへそが隠れる深さ | 腰の位置が高く、脚が長く見える |
| 前だけイン | 前の中央だけ入れ、脇と後ろは出す | 腰骨あたり〜おへそ | 腰の位置を見せつつ、お尻まわりを隠す |
| 羽織り | 前を開けて上着として着る | 股上を選ばない | 縦の線が2本でき、上半身が細く見える |
| 重ね着 | ニットやベストの下に入れる | 股上を選ばない | 襟と袖口だけが出て、顔まわりが明るくなる |
全部インは、ウエストがおへそを隠す高さのボトムスで最も効きます。腰の位置がそのまま脚の始まりとして見えるので、脚が長く見えます。股上が浅いボトムスで全部インにすると、腰骨より上にシャツの布がたまり、お腹まわりが膨らんで見えやすくなります。
前だけインは、前の中央の10〜15cmほどを入れ、脇から後ろは出しておく着方です。入れる量は、指を2本そろえて裾を押し込む程度で十分です。深く押し込むと前だけが引っ張られて、脇に斜めのしわが出ます。
羽織りは、前のボタンをすべて開けて、上着のように着る方法です。インナーは丸首か浅いVの無地にし、シャツの前立てが体の両脇に2本の縦の線を作るようにします。
重ね着は、シャツの上にニット・カーディガン・ベストなどを重ねる方法です。秋冬の主役の着方なので、後ろの章で詳しく書いています。
裾をズボンに入れたときの形や、秋のシャツとニットで入れ方を分ける考え方は、服をズボンに入れるときの裾の形にまとめています。Tシャツで同じ判断をしたい場合はTシャツのインの仕方が近い内容です。
形×着方の組み合わせで、自分の1枚の着方を決める
早見表の◎と△を、もう少し具体的な条件に落とします。手持ちのシャツを1枚ずつ当てはめてください。
| 組み合わせ | 成立する条件 | 崩れるサイン |
|---|---|---|
| レギュラー×全部イン | 股上がおへそを隠す・裾がボトムスの中で10cm以上ある | 腕を上げると裾が抜けてくる |
| レギュラー×羽織り | 身幅に余裕がある・袖を一度まくる | 肩の縫い目が肩先より内側に来ている |
| オーバーサイズ×全部イン | 生地が薄い・股上が深い・ベルトで押さえる | 腰の上に5cm以上の布のたまりができる |
| オーバーサイズ×前だけイン | 着丈がお尻の半分以上ある | 前に入れた部分が戻って外に出てくる |
| とろみ×羽織り | ほぼ成立しない | 歩くと前立てが体に貼りつく |
| バンドカラー×全部イン | 首元のボタンを1つ開ける | 首から腰まで縦の線が途切れない |
崩れるサインが一つでも出たら、その組み合わせは避けて、隣の着方に移ります。たとえばオーバーサイズの全部インで腰に布がたまるなら、前だけインに切り替えるだけで解決します。
もう一つの見方として、着丈とボタンの開け方で抜け感を作る方法もあります。そちらの判断は着丈とボタンの開け方で決めるシャツコーデで詳しく扱っています。
合わせるボトムスは「裾から出る布の量」で選ぶ
ボトムスを選ぶときの軸は、シャツの裾から外に出ている布の量です。外に出る布が多いほど、下は細く。少ないほど、下は幅を持たせて構いません。
| シャツの着方 | 外に出る布の量 | 合うボトムス |
|---|---|---|
| 全部イン | ほぼなし | ワイドパンツ・フレアスカート・タックパンツ |
| 前だけイン | 中くらい | ストレートパンツ・テーパードパンツ・Aラインスカート |
| 羽織り | 多い | 細めのストレート・タイトスカート・細身のデニム |
| 重ね着 | 上の服しだい | 上の服の丈が短ければワイド、長ければ細め |
上下とも量が多いと、全身が大きな一つの面になって輪郭がぼやけます。上下とも細いと、シャツの持ち味であるゆとりが消えて、制服のように見えやすくなります。どちらか一方に量を寄せると、シャツコーデは整います。
スカートを合わせる場合も考え方は同じです。全部インならフレアやプリーツ、羽織りならタイトやペンシルのように、上と下で量の役割を分けます。
まず揃える3枚|白のレギュラー・淡い青のオーバーサイズ・とろみの1枚
シャツをこれから揃える人、手持ちを見直したい人は、次の3枚から始めると組み合わせが最も広がります。

| 1枚目 | 2枚目 | 3枚目 |
|---|---|---|
| 白のレギュラー | 淡い青のオーバーサイズ | とろみのある1枚(アイボリーか黒) |
| 全部イン・重ね着の主役 | 前だけイン・羽織りの主役 | 全部イン・ジャケットの下の主役 |
| 仕事・面接・秋冬の重ね着 | 休日・春夏の羽織り | きちんとした席・食事会 |
1枚目の白のレギュラーは、綿の平織りで、光にかざしても肌が透けにくい厚みのものを選びます。秋冬はニットの下に、春夏は一枚で全部インに。最も出番の多い1枚です。
2枚目の淡い青のオーバーサイズは、白より少しだけ色があることで、羽織ったときに肌とシャツの境目がやわらかく見えます。デニムにもチノにも合い、休日の主役になります。
3枚目のとろみは、生地が落ちる柔らかさのあるものを。ボタンを留めて全部インにすると、一枚でワンピースに近い品が出ます。色はアイボリーか黒が使いやすく、黒はジャケットの下、アイボリーは一枚で着る日に向きます。
この3枚がそろったら、4枚目はグレーかストライプがおすすめです。グレーの濃さで下に合う色が変わる考え方は、グレーのシャツコーデで書いています。
秋のシャツコーデ|一枚で着る最後の季節
秋は、シャツを一枚で着られる最後の季節です。昼は一枚、朝晩は羽織りを一つ足す、という調整がしやすい時期でもあります。
秋のシャツで最初に確かめるのは、生地の透け方です。明るい窓に向けてシャツを広げ、向こう側の景色がぼんやりと見えるなら、それは夏寄りの生地です。秋に一枚で着るなら、景色が見えない程度の厚みが目安になります。透ける生地は、秋の間はニットやカーディガンの内側に回すと長く使えます。この判断はシャツコーデ秋で詳しく書いています。
秋の白いシャツは、夏のように全身の面積で効かせるより、顔の近くに置くほうが効きます。襟だけ白が見えるように重ねる、白いシャツの上に濃い色のベストを重ねる、といった置き方です。白の置き場所の決め方は白シャツコーデ秋にあります。
秋に増えるチェック柄は、格子の一辺の大きさで扱いが変わります。手のひらの横幅ほどの大きな格子なら、他の柄は全部やめて無地で受けます。詳しくはチェックシャツの秋冬コーデをどうぞ。
冬のシャツコーデ|重ね着は「出す場所」を2つに絞る
冬のシャツは、一枚の服ではなく層の一つです。上にニットやカーディガンを重ねた時点で、外に見えるのは襟・袖口・裾の三か所だけになります。

| 出す場所 | 出す長さの目安 | 少なすぎるとき | 多すぎるとき |
|---|---|---|---|
| 襟 | 首の後ろで2〜3cm立つ | 後ろ姿でシャツが消える | 襟だけが大きな面になる |
| 袖口 | 手首で1〜2cm | シャツを着ている情報が腕から消える | 手の甲にかかって袖を上げる動作が増える |
| 裾 | ニットの下端から5〜8cm | うっかり出ているように見える | シャツの丈が主役になり上が短く見える |
三か所すべてを出すと、それぞれが別々の場所で主張して、どこを見ればよいか決まらなくなります。2か所に絞るのが冬のシャツの基本です。迷ったら、襟と袖口の2つを出し、裾は入れてしまいましょう。座る時間が長い日も、裾は入れておくほうが形が保たれます。
冬にシャツを着てもなんとなく決まらない日は、外に見えている長さの合計を数える方法が役に立ちます。数え方はシャツコーデ冬で詳しく書いています。
透けるシアー素材のシャツを冬に着るなら、下に一枚入れて、透ける面積を上半身の3割ほどに収めると季節に合います。冬のシアーシャツの重ね方が参考になります。
秋冬の重ね着|ニット・カーディガン・ベスト別の出し方
秋冬に何を上に重ねるかで、シャツのどこを出すかが変わります。
| 上に重ねる服 | 出しやすい場所 | 合うシャツの形 | 注意すること |
|---|---|---|---|
| 丸首のニット | 襟・袖口 | レギュラー・バンドカラー | 襟がニットの首元に埋もれないよう、襟先を外に出す |
| Vネックのニット | 襟・前立て | レギュラー | 第一ボタンを留めるかどうかで印象が大きく変わる |
| カーディガン | 襟・前立て・裾 | レギュラー・オーバーサイズ | 前を開けるなら裾は入れ、閉めるなら裾を出す |
| ニットベスト | 襟・袖全体・裾 | レギュラー・オーバーサイズ | 袖がすべて見えるので、袖のしわを整える |
| ジャケット | 襟・袖口 | レギュラー・とろみ | ジャケットの袖口からさらに1cm出すと整う |
丸首のニットと重ねるときは、シャツの襟がニットの首元に沈みやすいので、襟先を指でつまんで外に出しておきます。首が詰まって見える日は、シャツの第一ボタンを開けて、襟をニットの外に広げるとすっきりします。
カーディガンは、前を開けるか閉めるかで裾の扱いを変えます。前を開けるならシャツの裾は入れて縦の線を見せ、前を閉めるならシャツの裾を5cmほど出して、カーディガンの下端との段差を作ります。
ニットベストは、シャツの袖が全部見える重ね方です。袖にしわがあるとすぐ目に入るので、着る前に袖だけ整えておきましょう。ベストの丈と首元の深さの選び方は骨格によって変わり、骨格別のニットベストの丈とVにまとめています。
仕事の日にセーターの下でシャツの襟を出すか出さないかで迷う場合は、オフィスカジュアルのセーターと襟の出し方で判断の境目を書いています。
春夏のシャツコーデ|羽織りと素材で温度を調整する
春夏のシャツは、一枚で着るか、羽織りとして着るかの二択がほとんどです。
春は、朝晩と昼の温度差が大きいので、オーバーサイズのシャツを羽織りとして持ち歩くのが便利です。前を開けて着れば上着に、暑くなったら腰に巻くか、肩にかけておけます。インナーは無地のTシャツか、薄手のニットで十分です。
夏は、麻や薄手の綿など、風が通る素材を選びます。一枚で全部インにすると涼しげできちんと見えます。前だけインにするとリラックスした印象になります。袖は一度か二度まくって、手首から肘の間を出すと、見た目にも涼しくなります。
春夏に一枚で着る日は、ボトムスとの量の釣り合いが秋冬より目立ちます。上に何も重ねないぶん、シャツの身幅と裾の量がそのまま全身の上半分になるからです。オーバーサイズを一枚で着るなら、下は細めのパンツか、膝下で止まるタイトスカートに。レギュラーを全部インにするなら、下はワイドパンツやフレアスカートで量を持たせると、上下の役割が分かれて整います。
靴も、春夏はシャツの印象を左右します。全部インのきちんとした着方には、甲が浅く出る靴を合わせると足元まで軽く見えます。羽織りや前だけインの力の抜けた着方には、底が平らな靴や白いスニーカーがなじみます。シャツの着方と靴のかしこまり具合を揃えておくと、全身の印象がひとつにまとまります。
白いシャツが透けやすい季節でもあります。下に着るものの色や形で透け方は大きく変わります。対策は白シャツが透ける対策にまとめています。
仕事のシャツコーデ|制服に見えないための3点
仕事でシャツを着る日は、きちんと見えることと、制服のように見えないことの両方が求められます。

制服に見えるかどうかの境目は、次の3点です。
- 襟の芯の硬さ:芯が硬く、襟が首に沿って直立するほど制服に近づきます。仕事では、芯がやや柔らかく、襟先が少し外に開くものを選ぶと抜けが出ます
- 色:真っ白は最もかしこまった色です。淡い青、淡いグレー、細いストライプにすると、きちんと感を残したまま硬さが和らぎます
- ボトムスとの組み合わせ:紺や黒のタイトスカートや細身のパンツと白いシャツの組み合わせは、制服の形そのものです。ボトムスにベージュやグレーを使うか、形をワイドやタックパンツにするだけで印象が変わります
襟の芯がどの程度だと制服に見えるのかは、ワイシャツコーデレディースで詳しく書いています。
面接や就職活動でのシャツは、仕事の日とは考え方が変わります。襟の形の選び方は面接のワイシャツの選び方、冬の選考の下着はリクルートスーツのシャツの冬のインナーを見てください。
休日のシャツコーデ|崩す場所は1か所
休日のシャツは、肩の力を抜いた印象にしたいところですが、全部を崩すとだらしなく見えます。崩すのは1か所だけ、と決めておくとまとまります。
| 崩す場所 | やり方 | 残りの整え方 |
|---|---|---|
| 着方 | オーバーサイズを羽織る、前だけインにする | ボトムスは細めで、靴はきれいめ |
| 袖 | 肘の下まで2〜3回まくる | 襟は整えて、ボタンは上から2つまで開ける |
| 襟元 | ボタンを3つ開けて抜く | 裾は全部インにして腰の位置を見せる |
| 素材 | デニムや厚手の綿 | 色は2色までに抑える |
デニムシャツは休日の定番ですが、生地に厚みと色があるぶん、ボタンをどれだけ開けるかで印象が大きく変わります。40代のデニムシャツコーデでは、開けるボタンの数の決め方を書いています。
シャツワンピースも、休日のシャツの延長として使えます。羽織りと一枚着の二役ができる便利な服です。シャツワンピースコーデ50代では、ボタンの開け方と絞る位置の高さで整える方法を書いています。
きちんとした席のシャツコーデ|とろみと襟で格を上げる
食事会、学校行事、目上の人と会う場など、きちんと見せたい席では、とろみのあるシャツが活躍します。

とろみのシャツは、ボタンを上まで留めて全部インにすると、一枚でワンピースに近い品が出ます。ボトムスは、同じく落ち感のあるスカートかセンタープレスのパンツにすると、上下の素材感が揃います。
張りのある綿のシャツで出かけるなら、ジャケットを合わせましょう。シャツの襟をジャケットの襟の外に出すか内に入れるかで、印象が変わります。外に出すと開放的、内に入れるとかしこまった印象になります。
きちんとした席では、柄よりも無地、色は白・アイボリー・黒・紺のような静かなものを選ぶと間違いがありません。袖口のボタンは留めておくのが基本です。
骨格ストレートのシャツコーデ|張りのある生地をそのまま着る
ここからは、体の骨格の傾向別にシャツの選び方を見ていきます。自分のタイプが分からない場合は、メグラシの無料骨格診断で確かめてから読むと、当てはめやすくなります。骨格の考え方そのものは骨格タイプの基本にまとめています。
骨格ストレートは、上半身に厚みがあり、肌に張りがある傾向です。シャツは、張りのある綿のレギュラーが最も得意な形です。
| 項目 | 合いやすいもの | 工夫が要るもの |
|---|---|---|
| 形 | レギュラー・肩の縫い目がちょうど肩先 | 大きすぎるオーバーサイズ |
| 素材 | 張りのある綿・しっかりした麻 | 薄すぎるとろみ・透ける素材 |
| 着方 | 全部イン・ボタンを2つ開ける | 前だけインで布をたるませる |
| 襟元 | Vの形に開いて鎖骨を見せる | 首元を詰めたバンドカラー |
ボタンを上から2つ開けて、襟元にVの形を作ると、首から胸にかけてすっきりします。オーバーサイズを着るなら、肩の落ちが3〜5cm程度の控えめなものを選び、前だけインで腰の位置を見せるとまとまります。
骨格ウェーブのシャツコーデ|柔らかい素材とコンパクトな丈
骨格ウェーブは、上半身が薄く、下半身に重心がある傾向です。シャツは、柔らかい素材で、丈が短めのものが合いやすくなります。
| 項目 | 合いやすいもの | 工夫が要るもの |
|---|---|---|
| 形 | とろみ・バンドカラー・短めの丈 | 張りの強いレギュラーを一枚で |
| 素材 | とろみ・薄手の綿・シフォン調 | 厚手のデニムや硬い綿 |
| 着方 | 全部インでウエストを見せる | 長い丈のオーバーサイズをそのまま |
| 襟元 | 小さめの襟・首に沿う形 | 大きく開いた襟元 |
ウェーブの人がレギュラーを着るなら、全部インにして、ウエストの位置を高めに見せると上半身の薄さが整います。ニットベストやカーディガンを重ねて、シャツの面積を減らすのも効果的です。似合う服全般の考え方は骨格ウェーブに似合う服の基本をどうぞ。
骨格ナチュラルのシャツコーデ|ゆとりのある形を大きく着る
骨格ナチュラルは、骨格がしっかりしていて、関節が目立つ傾向です。シャツは、ゆとりのある形を大きく着ると、体の骨格と服のゆとりが釣り合います。
| 項目 | 合いやすいもの | 工夫が要るもの |
|---|---|---|
| 形 | オーバーサイズ・長めの丈 | 体にぴったり沿うレギュラー |
| 素材 | 麻・洗いざらしの綿・デニム | 光沢の強いとろみ |
| 着方 | 羽織り・前だけイン・袖をまくる | ボタンを全部留めて全部イン |
| 襟元 | 大きめの襟・開けて着る | 小さく詰まった襟元 |
ナチュラルの人は、オーバーサイズのシャツを羽織りにして、袖をざっくりまくるだけで形になります。ボトムスはワイドでも細めでも合いますが、上下とも大きいとぼやけるので、どちらかに締める場所を作ってください。
骨格で迷ったときの決め方|肩と腰の2か所で見る
骨格タイプがはっきりしない、二つのタイプの間にいる気がする、という人は少なくありません。そのときは、シャツを着た状態で次の2か所を見てください。
- 肩の縫い目の位置:レギュラーを着て、縫い目が肩先にぴったり合うならストレート寄り、肩先より内側に来て窮屈に見えるならナチュラル寄り、縫い目が肩先より外に落ちて布が余るならウェーブ寄りです
- 全部インしたときの腰:全部インして腰に布がたまらず、すっきり収まるならストレートかウェーブ、腰骨の外側に布が張り出すならナチュラル寄りです
2か所の答えが食い違うときは、肩の答えを優先します。シャツの印象を決めるのは、顔に近い肩まわりだからです。そのうえで腰の答えに合わせて、着方を全部インか前だけインかで調整します。
骨格と顔の印象の組み合わせで白いシャツが似合わないと感じる場合は、白シャツが似合わないときの骨格と顔タイプの見方で、生地の張りと襟の大きさから直す方法を書いています。顔の印象からシャツを選ぶなら、クールカジュアル顔のシャツ選びも参考になります。
年代別のシャツコーデ|20代から50代以降まで
年代によって、シャツに求めるものは少しずつ変わります。どの年代にも共通するのは、肩と首元が合っていることです。そのうえで、年代ごとの変化に合わせて選び方を調整します。
| 年代 | よく出る悩み | 選び方の軸 | 着方の軸 |
|---|---|---|---|
| 20代 | きちんと見えすぎる | オーバーサイズ・色や柄で遊ぶ | 羽織り・前だけイン |
| 30代 | 仕事と休日を1枚で兼ねたい | レギュラーの淡い色・ストライプ | 全部インと羽織りを使い分ける |
| 40代 | 首元や二の腕が気になり始める | 襟が少し開く形・とろみ | 重ね着で面積を調整する |
| 50代以降 | 張りのある生地が硬く見える | 柔らかい綿・とろみ・アイボリー | ボタンを開けて首元に抜けを作る |
20代は、シャツを着るときちんとしすぎて見えることがあります。オーバーサイズを羽織りにしたり、色のあるシャツを選んだりすると、年齢に合った軽さが出ます。
30代は、仕事と休日の両方で1枚を使い回したい時期です。淡い青やストライプのレギュラーなら、ジャケットと合わせれば仕事に、デニムと合わせれば休日に、と使い分けができます。
40代は、首元や二の腕まわりの変化が気になり始める人が増えます。襟が少し外に開く形を選ぶ、上にベストやカーディガンを重ねてシャツの面積を調整する、といった方法で、気になる部分を自然にカバーできます。
50代以降は、張りの強い真っ白なシャツが、顔の近くで硬く見えることがあります。柔らかい綿やとろみの生地、白よりアイボリーを選ぶと、顔まわりがやわらかく見えます。ボタンを2つ開けて首元に抜けを作るのも効果的です。
色の選び方|白・青・グレー・黒・ベージュ
シャツの色は、顔に近い位置にあるため、全身の印象を大きく左右します。
| 色 | 印象 | 合わせやすいボトムス | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 白 | 清潔・きちんと | どの色でも合う | 仕事・きちんとした席・重ね着 |
| 淡い青 | 爽やか・柔らか | 紺・ベージュ・デニム | 仕事・休日 |
| グレー | 落ち着き・知的 | 黒・白・紺 | 仕事・秋冬の重ね着 |
| 黒 | 引き締め・大人 | 白・ベージュ・グレー | きちんとした席・夜の外出 |
| ベージュ | 穏やか・自然 | 白・茶・カーキ | 休日・秋 |
白は最も使いやすい色ですが、顔色が沈んで見えると感じたら、真っ白からアイボリーや生成りに寄せると肌になじみます。逆に、顔色をはっきり見せたい日は真っ白がよく効きます。
淡い青は、白の次に使いやすい色です。白より柔らかく、きちんと感は残るので、仕事の日にも休日にも着られます。
柄の選び方|ストライプとチェック
シャツの柄で最も使いやすいのは、ストライプとチェックの2つです。
ストライプは、線の間隔が狭いほどきちんと、広いほどカジュアルに見えます。仕事に着るなら、線と線の間が5mm以下の細いものを選びましょう。縦の線が体を縦長に見せるので、上半身をすっきり見せたい日にも向いています。
チェックは、格子の大きさで印象が決まります。格子の一辺が1cm以下の小さなものはきちんとした印象で、無地に近い感覚で使えます。一辺が2cmを超える大きなものは柄としての主張が強くなるので、ボトムスや小物は無地にして、柄はシャツだけにします。
柄のシャツを着る日は、柄の数を全身で1つに抑えるのが基本です。柄のシャツに柄のスカートを合わせると、目がどこに向かえばよいか迷います。
避けたい失敗5つと直し方
シャツコーデでよく起きる失敗と、その場でできる直し方をまとめます。
| 失敗 | 起きている理由 | その場での直し方 |
|---|---|---|
| 全部インしたら腰が膨らんだ | 股上が浅い・シャツの布が多い | 前だけインに切り替える |
| 羽織ったら肩だけが目立った | レギュラーの肩が体に合いすぎている | 袖をまくり、前を少し寄せる |
| 制服のように見えた | 白×紺×タイトの組み合わせ | ボトムスの色か形を変える |
| 重ね着で首が詰まって見えた | 襟がニットの首元に埋もれている | 第一ボタンを開けて襟を外に出す |
| 一日でしわだらけになった | 綿100%で座る時間が長い | 次からは綿に化学繊維が混ざったものを選ぶ |
全部インして腰が膨らむのは、最も多い失敗です。シャツが悪いのではなく、股上とシャツの布の量が合っていないだけです。前だけインにするか、股上の深いボトムスに替えると解決します。トップスを入れると太って見える原因を骨格別に見たい場合は、トップスをインすると太って見えるときの直し方を見てください。
重ね着で首が詰まって見えるのも、秋冬によく起きます。首の長さや肩の形によって、襟が顎に当たるか、肩に埋まるかが変わります。その見分け方は首が短いときのシャツの選び方で書いています。
どちらとも取れるときの決め方
形も着方も、どちらとも言えない中間のシャツがあります。そのときの決め方をまとめます。
レギュラーかオーバーサイズか分からないとき:肩の縫い目が肩先から1〜3cmの範囲で落ちているシャツは、その中間です。この場合は、着丈で決めます。お尻が半分以上隠れる長さならオーバーサイズとして前だけインや羽織りに、それより短ければレギュラーとして全部インや重ね着に回します。
全部インか前だけインか決まらないとき:股上がおへその少し下、という中間の深さのボトムスでよく迷います。鏡の前で横を向いて、全部インにしたときに腰の上の布のたまりが2cm以内なら全部イン、それ以上なら前だけインにします。
羽織りにするか一枚で着るか決まらないとき:その日の最高気温で決めると簡単です。外を歩く時間が長く、昼間の気温が高い日は一枚で、朝晩と昼の気温差が大きい日は羽織りにしておけば、脱いだり着たりで調整できます。
秋冬に一枚で着るか重ねるか決まらないとき:光にかざして向こうが見えるかで決めます。見えるなら重ね着の内側に、見えないなら一枚でも着られます。
首元・透け・手入れの小さな困りごと
シャツには、形や着方とは別に、着ていて困る小さなことがいくつかあります。
首元のインナーは、シャツのボタンを開けたときに見えるかどうかで選びます。Vの形に開けるなら、インナーも深めのVネックを。丸く開けるなら、首に沿った丸首を選ぶと見えにくくなります。インナーの形の選び方はVネックのインナーとシャツインの判断にまとめています。
透けは、白や淡い色のシャツで起きやすい困りごとです。下着の色は白よりベージュのほうが透けにくいとよく言われますが、肌の色との差で見え方は変わります。ワイシャツで下着が透ける原因では、どんな条件で透けるかを書いています。背中や脇の透けはシャツで透けるインナーの見分け方が近い内容です。
手入れで最も差が出るのは、襟と袖口です。この2か所は肌に直接触れるので、汚れがたまりやすくなります。洗う前に襟と袖口だけ別に処理しておくと、白さが長持ちします。手順はワイシャツの洗い方にあります。
メグラシのシャツの記事の地図|悩み別の行き先
最後に、シャツについてもっと詳しく知りたいときの行き先を、悩み別にまとめます。
| 知りたいこと | 行き先 |
|---|---|
| 着丈とボタンで抜け感を作りたい | 着丈とボタンの開け方で決めるシャツコーデ |
| 秋に一枚で着るか重ねるか | シャツコーデ秋 |
| 冬の重ね着で襟と袖口をどれだけ出すか | シャツコーデ冬 |
| 白いシャツを秋にどう置くか | 白シャツコーデ秋 |
| グレーのシャツに合わせる色 | グレーのシャツコーデ |
| 仕事で制服に見えないシャツ | ワイシャツコーデレディース |
| 襟の名前とニットとの重ね方 | シャツの襟の名前 |
| シャツが透けるときの対策 | 白シャツが透ける対策 |
どの記事も、この記事で示した「形・着方・ボトムス」の3つのどこかを深く掘り下げたものです。まずこの記事で自分の手持ちのシャツの形と着方を決めて、気になるところだけ個別の記事を開いてください。
まとめ|シャツコーデは形・着方・ボトムスの順で決める
シャツコーデは、シャツの形、着方、合わせるボトムスの3つで決まります。形は肩の縫い目の位置で、着方は股上の深さで、ボトムスはシャツの裾から外に出る布の量で選びます。
まず揃えるなら、白のレギュラー、淡い青のオーバーサイズ、とろみのある1枚の3枚です。秋冬はシャツを層の一つとして扱い、襟・袖口・裾のうち出す場所を2つに絞ります。
迷ったときは、肩の答えを優先し、腰の答えで着方を調整します。どちらとも取れる中間のシャツは、着丈や布のたまりの量で決めれば、手持ちの1枚でも十分にシャツコーデを楽しめます。
よくある問い
- Q. シャツコーデで最初に決めるのは何ですか
- シャツの形です。同じ白いシャツでも、肩の縫い目が肩先にあるレギュラーと、肩先より下に落ちているオーバーサイズでは、合う着方もボトムスも変わります。形が決まると着方の候補が2つに絞られ、着方が決まると合わせるボトムスが決まります。色や柄は、この3つが決まったあとで選んでも遅くありません。
- Q. 全部インと前だけイン、どちらにすればよいですか
- 股上の深さで決めます。ボトムスのウエストがおへそを隠す高さなら全部インで脚が長く見えます。腰骨あたりで止まる浅めの股上なら、全部インにするとシャツの布が腰まわりに溜まりやすいので、前だけインのほうが収まります。迷ったら、前だけ入れて鏡の前で横を向き、背中側の裾がお尻の半分にかかるかを見てください。かかっていれば前だけインで成立しています。
- Q. 秋冬はシャツをどう着ればよいですか
- ニットやカーディガンの下に入れる層の一つとして扱います。襟・袖口・裾のうち、外に見せる場所を2つに絞るのが目安です。襟は首の後ろで2〜3cm、袖口は手首で1〜2cm出すと、シャツを着ている情報が伝わります。三か所すべてを出すと、それぞれが別々に主張して上半身がまとまりにくくなります。
- Q. 骨格タイプが分からなくてもシャツ選びはできますか
- できます。肩の縫い目の位置と、胸から下の布の落ち方を鏡で見れば、合う形はおおむね判断できます。より確かめたい場合は、メグラシの無料の骨格診断で自分の傾向を知ってから選ぶと、迷う時間が減ります。
— メグラシ編集部





