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骨格診断別のニットベスト|Vの深さと着丈を、鎖骨と腰骨の位置で選ぶ

メグラシ編集部//読了 20分
白いシャツの上にVネックのニットベストを重ね、裾を腰骨の高さで止めた女性の、鎖骨から膝までの着こなし

**あなたが骨格ストレートなら、Vは深く、裾は腰骨にかけてください。**骨格ウェーブなら、Vは浅く、裾は腰骨より上で止めます。骨格ナチュラルなら、Vは中くらい、裾は腰骨を越えて落とします。

ニットベストは、秋冬の重ね着でいちばん手軽に季節を足せるアイテムです。そのぶん「着てみたら胴が太く見えた」「なんだか学生のように見えた」という声も多く聞きます。原因はほとんどの場合、ベストのデザインではありません。Vの底の位置と、裾が止まる高さが、自分の鎖骨と腰骨の位置とずれていることです。

袖のあるニットなら、腕や肩のラインが印象を分散してくれます。ベストには袖がないので、胴の前の面がそのまま見えます。だからこそ、この2か所を自分の体に合わせるだけで見え方が大きく変わります。

この記事では、鏡の前で指を当てるだけでできる測り方を軸に、3タイプそれぞれのVの深さと着丈、下に着る服の襟、そして2タイプにまたがる人の決め方を順に書いていきます。骨格タイプの見分け方そのものに迷っている人は、先に骨格診断の鎖骨・手首・膝の3か所で自分の結果を出しておくと、ここから先が読みやすくなります。

結論:ベストは「Vの底」と「裾の高さ」の2か所だけで選ぶ

ニットベストを選ぶときに見る場所は、たくさんあるように見えて、実際には2か所に絞れます。

タイプVの底(鎖骨のくぼみから)裾の高さ(腰骨との関係)編み地
骨格ストレート指4本ぶん下腰骨にちょうどかかる細め・平らな編み
骨格ウェーブ指2本ぶん下腰骨より指2本上細め〜中・柔らかい
骨格ナチュラル指3本ぶん下腰骨を越えて手首の高さ近く太め・凹凸のある編み

この表は出発点です。同じタイプでも首の長さや胴の長さで調整が必要になるので、ここから先は自分の体で数字を決めていきます。表だけで決めてしまわず、次の測り方まで進んでください。

測り方|鏡の前で、指を2か所に当てる

用意するのは、上半身が映る鏡と、薄手の無地のカットソーだけです。厚いニットの上からだと鎖骨の位置がわかりにくいので、首元が見える服で測ります。

1か所目:鎖骨のくぼみ

首のつけ根の下、左右の鎖骨の内側の端がつくるくぼみに、人差し指の先を置きます。そこから下へ、指をそろえて横に当てていきます。指1本の幅はおよそ1.5〜2cmです。指何本ぶん下でVの底を止めたいかを、ここで見当をつけます。

2か所目:腰骨

両手を腰に当てて、横に張り出している骨のいちばん上を探します。ここが腰骨です。鏡で横から見て、腰骨の高さに目印をつけるつもりで覚えておきます。手を体の横にまっすぐ下ろしたときの手首の高さも、合わせて確認しておきます。

測るときに起きやすいずれ

鎖骨のくぼみは、顔を下に向けると位置が上がって見えます。測るときは、あごを軽く引いたまま、目線を鏡の中の自分の目の高さに置いてください。肩を上げたり、胸を張りすぎたりすると、鎖骨の位置も腰骨の位置も実際とは違って見えます。両腕を体の横に自然に下ろし、ひと呼吸ついてから測るのがいちばん正確です。

腰骨は、柔らかい部分を押しても見つかりにくいことがあります。そのときは、片足に体重をかけて立ってみてください。体重をかけた側の腰の横に、骨の出っ張りがはっきりわかります。左右で高さが少し違う人もいますが、ベストの裾は左右同じ高さで止まるので、高いほうの腰骨に合わせて覚えておくと、裾が腰骨に乗りすぎることがありません。

指の幅は人によって違います。指4本をそろえた幅を、一度だけ定規で測っておくと便利です。だいたい6〜8cmの間に収まります。この記事で「指4本ぶん」と書いたときは、あなた自身の指4本の幅のことです。手の大きさは体の大きさとおおむねつり合っているので、定規の数字よりも、自分の指で測るほうが体に合った目安になります。

この2か所がわかれば、手持ちのベストを着て「Vの底は鎖骨から何本ぶんか」「裾は腰骨の上か下か」を、その場で読めるようになります。売り場でも同じ測り方が使えます。

骨格ストレート|Vは指4本ぶん深く、裾は腰骨にかける

骨格ストレートは、胸の位置が高く、体の前後に厚みが出やすいタイプです。ベストを着ると、胸の厚みの上にさらにニットの厚みが重なるので、胴の前の面が広く、四角く見えやすくなります。

Vの深さ

鎖骨のくぼみから指4本ぶん下を出発点にしてください。胸の上に縦長の三角ができて、前の面が左右に分かれるので、厚みが縦の線に変わります。指2本ぶんほどの浅いVだと、胸の上に横長の面が残り、胴が詰まって見えます。

首が短めで、首のつけ根から鎖骨のくぼみまでが指2本以下の人は、さらに指半分〜1本ぶん深くしても大丈夫です。逆に首が長く、指3本以上ある人は、指3本半くらいで止めたほうが、Vの中が間延びしません。

着丈

裾は腰骨にちょうどかかる長さが目安です。腰骨より上で止めると、胴の厚みがベストの中に収まりきらず、短く詰まった印象になります。腰骨を大きく越えると、腰まわりに余った布がたまって重く見えます。

編み地

細めのゲージで、表面が平らな編み地を選びます。ケーブル編みのような凹凸の大きい編みは、胸の前に厚みを足すので避けたほうが無難です。どうしても柄を入れたいときは、凹凸ではなく色の切り替えで柄が出ているものにしてください。

下に着る服

ハリのある綿のシャツが合います。襟は小さめで、襟先が鎖骨より上に収まるもの。ベストのVの中に、シャツの白い三角と襟が縦に並ぶと、胸の上の面がさらに分かれて見えます。袖口は手首の骨にかかる長さにして、少しだけ外に出すと、ベストの袖なしの軽さとつながります。

ストレートの人が秋冬にカーディガンとベストで迷うときは、骨格別カーディガンの丈と編み地も合わせて見ると、前を開けた縦の線との違いがわかります。

骨格ウェーブ|Vは指2本ぶん浅く、裾は腰骨より上で止める

骨格ウェーブは、上半身が薄く、ウエストの位置が低めで、腰まわりに重心が出やすいタイプです。ベストを着ると、上半身の薄さが際立ち、裾が腰まわりに乗ることで重心がさらに下がって見えます。

Vの深さ

鎖骨のくぼみから指2本ぶん下を出発点にします。浅めのVは、首元に面を残して、薄い上半身にボリュームを足してくれます。深いVだと、胸の上が空きすぎて寂しく見え、上半身がさらに小さく見えます。

Vネックではなく、クルーネックや浅いUネックのベストも合います。首のつけ根から鎖骨までが指3本以上ある人は、首元が詰まったクルーネックのほうが、首の長さとのつり合いが取れることもあります。

着丈

裾は腰骨より指2本ぶん上で止めます。ウエストのいちばん細いところより少し下、ちょうどおへその下あたりです。ここで止まると、ベストの下にウエストの細い部分が見え、胴に区切りができます。腰骨より下まで落ちると、ウエストが隠れて寸胴に見え、腰まわりの重さが強調されます。

編み地

細め〜中くらいのゲージで、柔らかく体に沿う編み地が合います。モヘアのような毛足の短い起毛、表面にふっくらした丸みが出る編みもなじみます。ハリが強すぎて体から離れる編み地は、薄い上半身との間に空洞ができてしまいます。

下に着る服

柔らかい素材のブラウスや、とろみのあるカットソーが合います。丸襟、小さなフリル襟、リボンタイなど、首元に曲線が出るものと相性がいいです。下の服の裾は、スカートやパンツに入れてください。ベストの裾の中に下の服の余りがたまると、せっかく腰骨より上で止めた裾が、厚みで下に押し出されて見えます。

手持ちのベストが長いとき

すでに持っているベストが腰骨より下まで落ちる長さなら、買い替える前に試せることがあります。ひとつは、ベルトをベストの上からウエストに巻くことです。細いベルトをおへそのあたりで締めると、ベストの裾が少したるんで持ち上がり、ウエストに区切りができます。もうひとつは、ボトムの色をベストと同じ系統にそろえることです。ベストの裾とボトムの境目がぼやけると、裾の位置そのものが目立たなくなり、全体が1本の縦長の面に見えます。どちらも、ベストを短く見せるのではなく、腰まわりに横の線を作らない工夫です。

骨格ナチュラル|Vは指3本ぶん、裾は腰骨を越えて落とす

骨格ナチュラルは、骨や関節がしっかりしていて、肩の端や鎖骨の存在感があるタイプです。ぴったりしたベストを着ると、骨の大きさに対して布が足りず、体の枠がそのまま見えてしまいます。

Vの深さ

鎖骨のくぼみから指3本ぶん下を出発点にします。ストレートほど深くしなくても大丈夫ですが、浅すぎると鎖骨の横の張りが強調されます。Vの底が鎖骨のくぼみと胸の間に来ると、鎖骨の線とVの線がつながって、骨の存在感が自然に見えます。

着丈

裾は腰骨を越えて、手を下ろしたときの手首の高さ近くまで落とします。長めの丈にすると、ベストと体の間に空気が入り、縦の長さが出ます。腰骨より上で止まる短い丈だと、肩幅と骨盤の幅に対して胴が短く切られたように見えます。

編み地

太めのゲージ、ケーブル編みやあぜ編みなど、凹凸のある編み地が合います。表面の凹凸が骨の存在感とつり合って、ざっくりした風合いが自然になじみます。細く平らな編み地は、体の枠に対して頼りなく見えやすいです。

アームホールの深さ

ナチュラルでとくに見てほしいのは、脇の下とアームホールの底の距離です。腕を下ろしたとき、脇の下からアームホールの底までが指3本以上空いているものを選びます。アームホールが浅いと、ベストが体の上に乗っているだけになり、大きめのサイズでも窮屈に見えます。

下に着る服

厚みのあるシャツ、長めの丈のシャツ、タートルネックのニットなどが合います。下のシャツの裾をベストの裾から指3〜4本ぶん出すと、縦の層が重なって長さが強調されます。タートルネックを合わせたいときは、骨格別タートルネックの折り返しと編み目も参考にしてください。

背が低めの人

骨格ナチュラルで背が低めの人は、手首の高さまで落ちる長い丈だと、ベストに体が包まれすぎることがあります。目安は、ベストの裾が腰骨と手首のちょうど中間に来る長さです。ボトムは細めのパンツか、裾が足首で止まるものにして、脚の線を見せると、長い丈のベストでも重く見えません。靴を甲の見える浅いものにすると、さらに縦の長さが出ます。

2タイプに当てはまる人|Vは上半身、裾は下半身の結果で決める

セルフチェックで2タイプに当てはまった人は、ベストを選ぶのが難しく感じるかもしれません。でも、ベストはとくに決めやすいアイテムです。

Vの深さは上半身の結果、裾の高さは下半身の結果で、それぞれ別に決めてください。たとえば、胸の位置が高くて上半身はストレート寄り、腰まわりはウェーブ寄りという人なら、Vはストレートの指4本、裾はウェーブの腰骨より上、という組み合わせになります。

上半身と下半身でどちらの結果を取るかの判断は、骨格が混合タイプのニットと同じ考え方です。首元は鎖骨、裾は腰で見ます。ベストには袖がないので、ニットよりさらにシンプルに、2か所の判断だけで済みます。

どちらとも決めきれないとき

上半身の結果すら迷うときは、Vの深さを指3本にして、下に着るシャツで調整します。深く見せたいときはシャツの第2ボタンまで開けてVの中を縦に伸ばし、浅く見せたいときはシャツを一番上まで留めて、Vの中を襟で埋めます。

裾の高さで迷うときは、腰骨にちょうどかかる長さを選び、下のボトムで調整します。短く見せたいなら、ハイウエストのボトムに下の服の裾を入れる。長く見せたいなら、下のシャツをベストの裾から出す。こうすると、ベストを買い直さずに試せます。

どちらとも取れる場合|胴の長さで判断を上書きする

骨格タイプの結果に関係なく、胴の長さによって裾の位置を調整したほうがいい場合があります。ここがいちばん、検索しても答えが出てこない部分です。

胴の長さの測り方

鏡の前で、鎖骨のくぼみから腰骨までの距離と、腰骨からかかとまでの距離を、手の幅で比べます。手のひらを横にして何枚ぶんかを数えると、だいたいの比率がつかめます。

  • 鎖骨から腰骨までが、手のひら3枚ぶん以下なら、胴が短めです
  • 手のひら3枚半〜4枚ぶんなら、標準的です
  • 手のひら4枚半以上なら、胴が長めです

胴が短めの人

骨格ストレートで胴が短めの人は、裾を腰骨にかけると、ベストが胴のほとんどを覆ってしまいます。この場合は、裾を腰骨より指1本上まで上げてください。ベストの下に少しだけウエストまわりが見えて、胴が詰まって見えません。

骨格ナチュラルで胴が短めの人は、長い丈にすると脚が短く見えることがあります。裾は腰骨と手首の間あたりで止め、ボトムの色をベストに近づけると、縦の長さがつながります。

胴が長めの人

骨格ウェーブで胴が長めの人は、裾を腰骨より上で止めても、ベストの下の胴の部分が長く残ることがあります。この場合は、裾を腰骨より指1本上くらいまで下げても大丈夫です。代わりに、ボトムをハイウエストにして、ベストの裾とボトムの上端の間を指2本以内に詰めてください。

胸の大きさで、Vの深さを上書きする

骨格タイプとは別に、胸のボリュームによってVの深さを調整したほうがいい場合もあります。骨格ウェーブでも胸にボリュームがある人は、指2本ぶんの浅いVだと、胸の上に横長の面ができて、上半身が詰まって見えることがあります。この場合は、指3本ぶんまで深くしてください。浅いVの柔らかさは、下に着るブラウスの丸襟で補えます。

反対に、骨格ストレートでも胸のボリュームが控えめな人は、指4本ぶんの深いVだと胸の上が空きすぎることがあります。指3本ぶんで止め、下のシャツの襟で縦の線を足すと、ちょうどよく収まります。迷ったときは、Vの底が胸のいちばん高いところより指2本以上上にあるかを確かめてください。Vの底が胸の高さまで下がると、ベストのVが胸の形を強調してしまいます。

年齢とともに変わること

同じ人でも、年齢とともに首まわりや腰まわりの見え方は少しずつ変わります。首のつけ根から鎖骨までの距離が以前より長く感じるようになったら、Vを指半分ほど浅くするか、下にタートルネックや高めの襟を合わせて、首元の面を少し埋めると落ち着きます。腰まわりに厚みが出てきたと感じたら、裾を腰骨にかけるより、腰骨より上か、腰骨を大きく越えるか、どちらかにはっきり振ったほうが、腰の位置で布が止まらずにすっきり見えます。

判断が割れたときの優先順位

骨格タイプと胴の長さで判断が逆になったら、Vの深さは骨格タイプを優先、裾の高さは胴の長さを優先します。Vの深さは胸の厚みや骨の存在感と関係が強く、裾の高さは全身の比率と関係が強いからです。

下に着る服の襟|首と鎖骨の距離で選ぶ

ベストの印象を大きく左右するのが、Vの中に見える下の服の襟です。タイプより先に、首のつけ根から鎖骨のくぼみまでの距離を見てください。

首から鎖骨までの距離合う襟避けたい襟
指2本以下襟なし・小さな丸襟・浅いスキッパー大きな襟・ボウタイ
指2〜3本レギュラーカラー・小さめの丸襟極端に大きい襟
指3本以上レギュラーカラー・ボウタイ・タートル襟なしの深いネック

首から鎖骨までが短い人が大きな襟を合わせると、Vの中が襟でいっぱいになり、首が埋もれて見えます。長い人が襟なしを合わせると、首元が空きすぎて間延びします。

この表を見たうえで、骨格タイプに合わせて素材を選びます。ストレートはハリのある綿、ウェーブは柔らかいとろみ素材、ナチュラルは厚手の綿やネル地です。

秋冬の重ね方|コートの下にベストを入れる日

秋の立ち上がりはシャツにベストで十分ですが、冬が近づくとベストの上にさらにコートを重ねる日が出てきます。このときに気をつけたいのは、胸の前の厚みの合計です。

ストレートの人

シャツ、ベスト、コートの3枚が胸の前に重なると、厚みがかなり出ます。コートはVゾーンが深めのテーラードやノーカラーを選び、ベストのVとコートのVの底がほぼそろうようにしてください。2つのVがずれると、胸の前に段差が2つできて、厚みが強調されます。

ウェーブの人

上半身の薄さがあるので、3枚重ねても厚みは出にくいです。ただし、ベストの裾とコートの裾の距離に注意してください。ショート丈のコートなら、ベストの裾がコートの裾より上に収まるように。ロングコートなら、ベストの裾が見えなくても、前を開けたときに腰骨より上で区切りが見えるようにします。

ナチュラルの人

ロング丈のベストに、さらにロングコートを重ねると、縦の層が3つ重なって、ナチュラルらしいゆったりした雰囲気が出ます。ベストの裾がコートの裾より指5本以上短いと、層の差がきれいに見えます。

素材と季節|秋と冬で編み地を替える

同じニットベストでも、秋の前半と冬では、合う編み地が変わります。

秋の前半は、まだ気温が高い日もあるので、下のシャツ1枚にベストを重ねるだけの日が多くなります。この時期は、細めのゲージで薄手のベストが使いやすいです。ストレートとウェーブは、とくにこの時期が着やすい季節です。

冬に向かうと、ベストの下にタートルネックや薄手のニットを重ねる日が増えます。この時期は、中〜太めのゲージで厚手のベストが合います。ナチュラルは、この時期にざっくりしたベストがいちばん映えます。

ストレートが冬に厚手のベストを着たい場合は、下を薄手のタートルではなく、ハリのある綿のシャツにして、胸の前の厚みを抑えてください。ウェーブは、下を柔らかいタートルにすると、首元に曲線とボリュームが出ます。

前開きのベストとかぶりのベスト

ニットベストには、頭からかぶるタイプと、前をボタンで留めるタイプがあります。前開きのタイプは、ボタンを開ける数でVの深さを自分で動かせるので、タイプに迷っている人にはとくに便利です。

ストレートは、前開きのタイプなら一番上のボタンを開けて、Vの底を指4本ぶんまで下げられます。ウェーブは、ボタンを全部留めて、浅いVのまま着ます。ナチュラルは、ボタンを全部開けて羽織るように着ると、体の前に縦の線が2本でき、ゆったりした雰囲気が強まります。

ボタンの大きさも見てください。ストレートは小さく平らなボタン、ウェーブは丸みのある小さなボタン、ナチュラルは木や角のような素材感のある大きめのボタンが、それぞれのタイプの質感とつり合います。かぶりのタイプは前の面が途切れないぶん、Vの深さと裾の高さの2か所が、さらにはっきり印象を決めます。

色と柄|ベストは面の大きさで考える

ベストは胴の前と後ろを覆うので、意外と大きな面になります。色と柄は、その面の大きさで判断します。

無地の色

ストレートは、はっきりした色や濃い色の無地が、胸の厚みを引き締めて見せます。ウェーブは、淡い色や柔らかい中間色が、上半身の薄さになじみます。ナチュラルは、くすんだ色や、生成りのような自然な色が、骨の存在感とつり合います。

柄

アーガイルやノルディックのような柄は、面の上に視線を集めるので、胴の前の面が強調されます。ストレートは柄の大きさが手のひらより小さいもの、ウェーブは指先くらいの小さな柄、ナチュラルは手のひら以上の大きな柄が合いやすいです。

柄を選ぶときに迷ったら、柄の大きさではなく、柄と地の色の差で判断してください。差が小さいほど、柄が面になじんで落ち着きます。差が大きいほど、柄が目立って胴の面が強調されます。

売り場での確かめ方|試着室で見る3つのこと

試着室でベストを着たら、次の3つを順に確かめてください。

  1. 鏡の前で鎖骨のくぼみに指を当て、Vの底が指何本ぶん下にあるかを数える
  2. 両手を腰に当てて腰骨を探し、裾がその上か下か、どれくらい離れているかを見る
  3. 体を横に向けて、胸の前とベストの間、背中とベストの間にどれくらい隙間があるかを見る

3つ目は、とくにストレートとナチュラルで大事です。ストレートは胸の前の隙間が指1本以内に収まると、厚みが出すぎません。ナチュラルは背中側に指2本以上の隙間があると、ゆとりが出ます。ウェーブは前後とも、体に沿っているほうが薄さが生きます。

普段着ている下の服を着て試着室に入ると、実際の着こなしに近い状態で確かめられます。厚手のニットの上から試すと、Vの深さも裾の高さも、本来とは違って見えるので注意してください。

よくある失敗と直し方

「学生っぽく見える」

白いシャツに紺や灰色のベスト、プリーツスカートという組み合わせは、制服を思わせやすくなります。下のシャツを白から生成りや淡い色に替える、ボトムをプリーツからタイトやワイドパンツに替える、どちらか1つだけで印象がやわらぎます。ストレートは、シャツの襟を小さくするだけでも大人っぽくなります。

「太って見える」

ほとんどの場合、裾の高さがずれています。ストレートとナチュラルは裾が上すぎ、ウェーブは裾が下すぎ、という組み合わせが多いです。まず裾の位置を腰骨と比べてみてください。

「ベストだけ浮いて見える」

ベストの色が、上下の服とつながっていないときに起きます。ベストの色を、下のシャツかボトムのどちらかと同じ系統にそろえると、全体がつながります。ナチュラルは、ベストとボトムを同じ色にすると、縦の長さがつながって、ベストが浮きません。

「肩まわりが落ち着かない」

ベストの肩の幅が、自分の肩の端とずれているときに起きます。ベストの肩線は、肩の骨の端より指1本ぶん内側に来るのが目安です。ストレートとウェーブは、肩線が肩の端より外に出ると、上半身が大きく見えたり、ベストが落ちて見えたりします。ナチュラルは、肩線が肩の端ちょうどか、少し外に出るくらいでも、ゆとりとして自然に見えます。肩線が内側に入りすぎると、ナチュラルの人は肩の骨が強調されて窮屈に見えるので注意してください。

「重ねると腕が太く見える」

ベストのアームホールが深すぎると、下のシャツの袖の付け根が大きく見え、腕のつけ根に視線が集まります。ストレートとウェーブは、脇の下からアームホールの底までが指2本以内に収まるものを選ぶと、腕まわりがすっきりします。下のシャツは、袖が太すぎず、肩の縫い目が肩の端に合っているものにしてください。袖がふくらんだブラウスを合わせるときは、ベストのアームホールが袖のふくらみを押しつぶさない深さがあるかも確かめておきます。

場面ごとの合わせ方|仕事の日と休みの日

仕事の日は、ベストの下にシャツを合わせ、ボトムはきれいめのパンツかタイトスカートにすると、ジャケットほど堅くならずにきちんと見えます。ストレートは、センタープレスの入ったパンツと合わせると、Vの縦の線と脚の縦の線がつながります。ウェーブは、ハイウエストのフレアスカートで、ベストの裾とスカートの上端を近づけます。ナチュラルは、ワイドパンツにロング丈のベストを合わせ、下のシャツの裾を少しだけ出します。

休みの日は、下の服をカットソーやスウェットに替えても、ベストのVと裾の位置の考え方は変わりません。ストレートはスウェットの首元が詰まりすぎないもの、ウェーブは柔らかいカットソー、ナチュラルは厚手のスウェットにざっくりしたベスト、という組み合わせが合います。デニムを合わせる日も、裾の高さの目安はそのまま使えます。

骨格タイプがまだはっきりしない人へ

ここまで読んで、自分のタイプがまだ決めきれないという人も多いと思います。その場合は、ベストを1枚買う前に、手持ちのカーディガンやニットで同じ測り方を試してみてください。カーディガンの前を閉じて、Vの深さと裾の高さを指で測ると、どの組み合わせで胴がすっきり見えるかがわかります。

骨格がわからないまま秋冬の服を選ぶ方法は、骨格診断がわからないまま秋冬の服を選ぶ手順に詳しく書いています。ベストはその手順の中でも、試しやすいアイテムのひとつです。

まとめ|Vと裾を合わせれば、ベストは似合う側に転ぶ

ニットベストは、袖がないぶん、胴の前の面がそのまま見えるアイテムです。だから難しく感じますが、見る場所は2か所だけです。

**Vの底は鎖骨のくぼみから指何本ぶん下か。裾は腰骨の上か下か。**この2か所を、ストレートは深く・腰骨にかける、ウェーブは浅く・腰骨より上、ナチュラルは中くらい・腰骨を越える、と合わせてください。

2タイプにまたがる人は、Vを上半身、裾を下半身の結果で別々に決めます。それでも迷うときは、Vを指3本、裾を腰骨にちょうどかかる長さにして、下のシャツとボトムで調整してください。

秋冬の重ね着は、ベストが1枚あるだけで選択肢が大きく広がります。鏡の前で指を当てる5分で、ベストはずっと着やすくなります。

よくある問い

Q. 骨格ストレートでもニットベストは着られますか
着られます。Vの底を鎖骨のくぼみから指4本ぶん下まで深くして、裾は腰骨にかかる長さにしてください。編み地は細めのゲージで、胸の前に厚みが重ならないものを選ぶと、胴が四角く見えません。下に着るシャツは襟が小さく、ハリのある布のほうが前の面がすっきりします。
Q. 骨格ウェーブだとベストを着ると寸胴に見えます
寸胴に見える原因の多くは、裾が腰骨より下まで落ちていることです。裾を腰骨より指2本ぶん上で止めると、ウエストの細いところが外に出て、胴に区切りができます。手持ちのベストが長い場合は、下のシャツの裾をスカートやパンツに入れて、ベストの裾の内側に余りを溜めないようにしてください。
Q. 骨格ナチュラルですが、ゆったりしたベストが大きすぎて見えます
大きすぎて見えるのは、肩の端からアームホールの下までの深さが足りず、ベストが体の上に乗っているだけになっているときです。脇の下からアームホールの底までが指3本以上空いているもの、裾が腰骨を越えて手首の高さ近くまで落ちるものを選ぶと、体とベストの間に空気が入り、ゆったりが似合う側に転びます。
Q. 下に着るのはシャツとカットソーのどちらがいいですか
タイプより先に、首と鎖骨の距離で決めてください。首のつけ根から鎖骨のくぼみまでが指3本以上ある人はシャツの襟を立てずに出すと間が埋まります。指2本以下の人は、襟のないカットソーか、小さな丸襟のほうが首元が詰まりません。そのうえで、ストレートはハリ、ウェーブは柔らかさ、ナチュラルは厚みのある布を選びます。
Q. ベストを1枚だけ買うなら、どれがいいですか
Vネックで、着丈が腰骨にちょうどかかる長さ、編み地は中くらいのゲージのものが、3タイプのどれにも寄せやすい1枚です。ストレートは下のシャツを出して深さを足し、ウェーブは下の裾を入れて短く見せ、ナチュラルは下に長めのシャツを出して丈を足す、と下の服で調整できるからです。

— メグラシ編集部

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骨格別に似合う服を調べて買ったのに、着てみると何か違う。その服は捨てる前に、どこで外れたかを3か所で測ると、直して戻せるものと戻せないものに分かれます。ストレートは生地の厚みと首の開き、ウェーブは丈とウエストの位置、ナチュラルは肩の落ちと袖の長さ。タイプごとに「直せる所」と「どうにもならない所」が違うので、同じ失敗でも手の打ち方が変わります。試着で見抜けなかった理由と、次に買うときに測る1か所も添えました。

メグラシ編集部/読了 9分
骨格診断別の手袋|手首の骨と袖口のすき間で丈と素材を選ぶ

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骨格診断別の手袋|手首の骨と袖口のすき間で丈と素材を選ぶ

手袋は手の大きさより、手首の骨がどう出ているかと、コートの袖口との間にどれだけすき間が出るかで似合い方が変わります。骨格ストレート・ウェーブ・ナチュラル別に、丈の止め位置と素材の厚み、どちらとも取れる人の決め方まで。

メグラシ編集部/読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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