服をズボンに入れる|秋のシャツとニットは裾の形で入れ方が変わる

**いちばんよく着る秋のシャツかニットを1枚出して、平らな台に置いてみてください。**裾がまっすぐですか、丸く弧を描いていますか、それともゴム編みのように詰まっていますか。
服をズボンに入れて、すぐ出てきてしまう。入れたら腰まわりに布がたまってふくらむ。こういう悩みは、入れ方の上手・下手やズボンの形のせいだと思われがちです。でも実際に一枚ずつ見ていくと、原因はトップスの裾の形にあることがほとんどです。同じ人が同じズボンをはいても、裾の形が違えば、うまく入る服と入らない服が分かれます。
この記事では、秋に着るシャツとニットを、裾の形ごとに分けて、全部入れるか、前だけ入れるか、入れずに折り込むかを決める方法をまとめます。測るのは裾の3か所だけです。ズボンの股上とお腹まわりの関係から入れ方を選ぶ話はトップスインとお腹まわり|股上で決まる入れ方4種をcmで判定に、骨格のタイプ別に秋冬のニットとシャツの入れ方を直す話はトップスをインすると太って見える|骨格別に秋冬のニットとシャツを直すにまとめています。ここでは、トップスの側から見ていきます。
結論:入れ方は、裾を平らに置いたときの形で決める
先に答えを置きます。トップスの裾を平らに置いて、次の3か所を測ると、入れ方が決まります。
| 測る場所 | 目安 | 入れ方への影響 |
|---|---|---|
| ウエストから下に入る長さ | 10〜15cm | 短いと出てくる、長いと布がたまる |
| 前の中心と脇の長さの差 | 5cm未満 | 差が大きいと、脇から先に出てくる |
| 裾をつまんだ厚み | 3mm以下 | 厚いと、入れたところに段ができる |
3つとも目安に収まる服は、全部入れて安定します。どこか1つが外れる服は、前だけ入れるか、入れずに内側へ折り込むか、入れ方を変えると落ち着きます。
ここでいう「入れ方」は、全部入れる、前だけ入れる、内側へ折り込んでウエストで止める、入れない、の4つです。どれが正解ということはなく、裾の形に合った入れ方を選ぶと、何度も入れ直さずに一日過ごせるようになります。
測る1|ウエストから下に入る長さ
最初に測るのは、トップスの裾が、ズボンのウエストから下に何cm入るかです。
測り方は、トップスを着て、ズボンをはいた状態で、ズボンのウエストの上端の位置にトップスの上から指を当てます。そのままトップスを脱いで平らに置き、指を当てた位置から裾の端までを測ります。脱ぐのが手間なら、着たまま、ウエストの位置から裾の端までを、トップスの外側から測っても構いません。
目安は次の通りです。
- 6cm未満:座ったり腕を上げたりすると、裾がズボンから抜けてくる
- 6〜10cm:全部入れると、動いたときに少しずつ上がってくる
- 10〜15cm:全部入れて、一日入れ直さずに済む
- 15〜20cm:入るが、腰まわりに布が少したまる
- 20cm以上:布がたまって、ズボンのウエストの下がふくらむ
10〜15cmが、入れていちばん安定する長さです。この長さがあると、座ったときに裾が引き上げられても、ズボンの中に残る分があるので出てきません。
入る長さは、ズボンで変わる
入る長さは、トップスの丈だけで決まるわけではありません。同じトップスでも、股上の深いズボンをはけば、ウエストの位置が上がるので、入る長さが増えます。股上の浅いズボンなら、ウエストの位置が下がるので、入る長さが減ります。
測るときは、そのトップスにいちばんよく合わせるズボンで測ってください。2本のズボンで股上が5cm違えば、入る長さも5cm違います。
測る2|前の中心と脇の長さの差
次に測るのは、裾の前の中心と、脇の長さの差です。
トップスを平らに置き、前の中心の裾から、脇の縫い目の裾までの高さの差を測ります。裾がまっすぐなら、差はほとんどありません。裾が丸く弧を描いているシャツは、前の中心が長く、脇が短くなっているので、差が出ます。
この差が**5cmを超えると、脇から先にズボンから抜けてきます。**全部入れたつもりでも、前の中心は十分に入っていて、脇の短いところだけがぎりぎり入っている状態になるからです。座ったり、腕を前に伸ばしたりすると、脇の裾が先に引き上げられて、ズボンの上にはみ出します。
後ろとの差も見ておく
前と脇の差に加えて、後ろの中心の長さも見ておいてください。後ろが前より長い裾は、全部入れたときに後ろに布がたまりやすくなります。後ろの布は自分では見えないので、入れたあとに鏡で後ろ姿を確かめるか、手で触って布の量を確かめます。
後ろが前より5cm以上長い服は、全部入れると後ろに布が集まります。この場合は、後ろの布をズボンの中で横に流すように整えるか、前だけ入れて後ろは出しておく着方が向いています。
測る3|裾をつまんだ厚み
3つ目は、裾の生地の厚みです。裾の端を親指と人さし指でつまみ、つまんだ厚みを定規で測ります。正確な数字でなくても、3mmを超えるかどうかがわかれば十分です。
3mm以下の生地、たとえば薄手のシャツやブラウス、細い糸のハイゲージのニット、薄手のカットソーは、全部入れても腰まわりに段ができにくい生地です。
3mmを超える生地、たとえばミドルゲージ以上のニット、起毛したネルのシャツ、厚手のスウェットは、全部入れると、ズボンのウエストの下に生地が重なって段ができます。段は、ズボンの上からでもわかる線になって見えます。
厚みと長さは、掛け合わせて見る
厚みは、入る長さと掛け合わせて見てください。厚みが3mmを超えていても、入る長さが10cm以下なら、重なる生地の量は少ないので、段は目立ちにくくなります。反対に、厚みが3mm以下でも、入る長さが20cmを超えていれば、薄い生地がたくさん重なって、ふくらみが出ます。
まっすぐな裾|いちばん入れやすい形
裾がまっすぐに切りそろえてある形を、まっすぐな裾、あるいはスクエアの裾と呼びます。カットソー、ブラウス、薄手のニット、ボックス形のシャツに多い形です。
まっすぐな裾は、前の中心と脇の差がほとんどないので、全部入れても脇から出てくることがありません。3つの測る場所のうち、入る長さと厚みだけを見れば判断できます。
- 入る長さが10〜15cm、厚み3mm以下:全部入れる
- 入る長さが15cmを超える:前だけ入れるか、裾を内側へ折ってから入れる
- 入る長さが6cm未満:入れずに出して着るか、内側へ折り込む
まっすぐな裾で長さが余るとき
まっすぐな裾で長さが余る服は、入れる前に裾を内側へ折ってください。余った長さの半分くらいを内側へ折り、折った状態のまま、ズボンの中に入れます。折った分だけ入る量が減るので、腰まわりにたまる布が減ります。
秋のシャツの上にニットを重ねる日は、中のシャツの裾を長めに残したまま入れると、ニットの下で布がたまります。重ねる日だけは、中のシャツの裾を短めに折ってから入れておくと、ニットの裾の位置がすっきりします。
丸い裾のシャツ|脇の切れ込みから出てくる
前の中心と後ろの中心が長く、脇に向かって弧を描いて短くなっている裾を、丸い裾、あるいはシャツテールと呼びます。もともとは、シャツをズボンに入れて着るために、前と後ろを長くとった形です。
丸い裾は、全部入れるための形なのに、入れても脇から出てくることがあります。原因は、脇の切れ込みの深さです。
前の中心と脇の差を測って、次のように分けてください。
- 差が5cm未満:全部入れて安定する
- 差が5〜8cm:全部入れて、ベルトでウエストを押さえると安定する
- 差が8cm以上:前だけ入れて、脇と後ろは出しておく
前だけ入れるときの手順
丸い裾のシャツを前だけ入れるときは、前の中心から左右に10cmくらいの範囲だけを入れます。入れたら、入れた部分を2cmくらい引き出して、ズボンのウエストの上に少しかぶせます。こうすると、入れた部分と出した部分の境目が自然になり、動いても形が崩れにくくなります。
前だけ入れた形は、脇から出てくる心配がありません。もともと脇は出しているので、出てきても形が変わらないからです。
前後差のある裾|前だけ入れる形に向く
前が短く、後ろが長い裾の形もあります。前後差のある裾、あるいは前短後ろ長の裾と呼ばれる形で、秋のニットやロング丈のシャツに多く見られます。
前後差のある裾は、後ろの長さで腰まわりを覆うための形です。全部入れると、後ろの長い布がズボンの中にたまり、後ろ姿でお尻のまわりがふくらんで見えます。
この形は、前だけ入れる着方にいちばん向いています。前の短い部分をズボンに入れ、後ろの長い部分は外に出しておくと、前からはウエストの位置が見え、後ろは長さで覆われる、という形のもともとの良さが残ります。
前後差がどれくらいなら全部入れられるか
前後差が5cm未満なら、全部入れても後ろに布がたまりにくいので、全部入れても構いません。5cmを超えるなら、前だけ入れる着方を基本にしてください。後ろの長さが10cm以上ある服は、全部入れるのを避けたほうが、腰まわりがすっきりします。
脇にスリットがある裾
裾の脇に切れ込みが入っている形を、脇スリットと呼びます。ニットやチュニック丈のトップス、カットソーによくある形です。
脇スリットのある服は、スリットの深さを測ってください。裾の端から、スリットのいちばん上までの長さです。
スリットの深さが、入る長さより短ければ、全部入れてもスリットはズボンの中に隠れます。スリットの深さが、入る長さより長ければ、全部入れたときにスリットの上の部分がズボンのウエストの上に出てきて、脇に布の割れ目が見えます。
スリットを生かす入れ方
スリットが深い服は、前だけ入れると、スリットのある脇は外に出るので、スリットがそのまま生きます。前から見るとウエストの位置が出て、横から見るとスリットの動きが出る。秋のニットで脇スリットのあるものは、この着方がいちばん形をきれいに見せます。
リブの裾のニット|入れずに内側へ折る
ニットの裾が、ゴム編みのように細い畝が縦に並んで詰まっている形を、リブの裾と呼びます。秋冬のニットに多い形です。
リブの裾は、伸びて戻る力が強く、厚みもあるので、全部入れるとズボンのウエストの下にリブの段差がはっきり出ます。段差は、ズボンの上からでも横に一本の線になって見えます。
リブの裾のニットは、入れずに、リブを内側へ折り込む着方が向いています。リブの幅の分だけ裾を内側へ折り、折った裾がズボンのウエストのあたりに来るように整えます。ズボンの中には入れず、ウエストの上で止めておく着方です。
折り込むときの手順
- ニットを着て、ズボンをはく
- ニットの裾のリブを、内側へ折り上げる。リブの幅がそのまま折る長さになる
- 折った裾の位置が、ズボンのウエストのあたりに来ているかを鏡で見る
- 位置が下すぎるなら、もう少し深く折る。上すぎるなら、浅く折る
リブの戻る力で、折った裾はウエストの位置に留まりやすくなります。全部入れたときのような段差が出ないので、腰まわりがすっきりして見えます。
平編みの薄いニット・カットソー|すべりで出てくる
リブではなく、裾まで同じ編み方で続いている薄手のニットや、カットソーは、裾の端を折り返して縫っただけの形です。これを平編みの裾と呼ぶことがあります。
この形は、厚みが少ないので全部入れやすい一方で、生地の表面がなめらかなので、ズボンの中ですべって出てきやすいという面があります。とくに、ズボンの裏地やウエストの内側がつるりとした生地だと、すべりやすくなります。
すべって出てくる場合は、入る長さを少し長めに取ってください。15cm前後入れておくと、動いても中に残る分が増えるので、出てきにくくなります。それでも出てくるなら、ベルトでウエストを軽く押さえます。
ズボンの側の条件|ウエストの作りで入る量が変わる
ここまではトップスの側から見てきましたが、ズボンのウエストの作りも、入れ方に影響します。
ウエストがゴムのズボンは、入れた布をゴムが押さえてくれるので、出てきにくい一方、ゴムのギャザーと入れた布が重なって、ふくらみが出やすくなります。ゴムのズボンには、薄い生地のトップスを、入る長さを短めにして入れると、ふくらみが抑えられます。
ボタン一つで留めるズボンは、ウエストに余裕があると、入れた布がズボンの中で動きます。ウエストに指が2本以上入る余裕があるなら、ベルトで押さえるか、入れた布を後ろに流すように整えてください。
ベルトをするズボンは、ベルトが入れた布を押さえるので、丸い裾のシャツや、すべりやすい薄いニットでも安定します。前後差や脇の切れ込みが大きい服を全部入れたい日は、ベルトのあるズボンを選ぶと、入れ方の幅が広がります。
どちらとも取れるとき|長さは十分でも厚い、差がちょうど境目
3つの目安のうち、どこか1つがちょうど境目にある服は、入れ方を迷います。迷いやすいのは次の組み合わせです。
入る長さは10〜15cmなのに、厚みが3mmを超える
長さは十分なのに、ミドルゲージのニットで厚みがある。この場合は、全部入れると段ができ、出しておくと長さが余ります。
判断の分かれ目は、ズボンのウエストの位置を見せたいかどうかです。ウエストの位置を見せて脚を長く見せたい日は、前だけ入れて、入れた部分を少し引き出してかぶせます。厚い生地でも、前の一部分だけなら段は目立ちません。ウエストの位置を見せなくてよい日は、入れずに裾を内側へ折り込み、ウエストの少し下で止めます。
どちらの日にも着たい一枚なら、2通りの着方を両方試して、どちらの日に何を合わせるかを決めておくと、朝に迷う時間が減ります。
前の中心と脇の差が、ちょうど5cm前後
丸い裾のシャツで、前と脇の差がちょうど5cmくらい。全部入れて安定するかどうか、境目の一枚です。
この場合は、一度全部入れて、座って立ち上がってみるのがいちばん確かです。座って立ち上がったときに、脇の裾がズボンのウエストの上に出てこなければ、全部入れて大丈夫です。出てくるなら、ベルトをするか、前だけ入れる着方に変えます。
座る時間が長い日、たとえば電車での移動や、デスクに向かう時間が長い日は、全部入れた形が崩れやすくなります。そういう日は、最初から前だけ入れておくほうが、入れ直す回数が減ります。
入る長さが6〜10cmで、薄い生地
薄いブラウスやカットソーで、入る長さが6〜10cm。全部入れられなくはないけれど、動くと上がってくる長さです。
この長さの服は、股上の深いズボンに合わせると、入る長さが増えて安定します。手持ちの股上の深いズボンに合わせて測り直してみて、10cmを超えるなら、その組み合わせで全部入れて着てください。股上の深いズボンがなければ、前だけ入れて、入れた部分を引き出さずにそのままにしておくと、上がってきても形が変わりにくくなります。
シャツの上にニットを重ねる日
秋に多いのが、シャツの上にニットを重ねて、どちらをズボンに入れるか迷う日です。
基本は、中のシャツだけを入れて、上のニットは出す着方です。シャツを入れておくと、ニットの裾からシャツがはみ出さず、ニットの裾の位置がすっきり決まります。ニットの裾がリブなら、ニットは内側へ折り込んでウエストの位置で止めます。
ニットも入れたい日は、中のシャツを全部入れたうえで、ニットは前だけ入れます。両方を全部入れると、生地が2枚重なって、腰まわりに段ができやすくなります。
動いたあとに出てくるとき|座る・腕を上げる
朝はきれいに入っていたのに、昼には出てきている。そういう服は、どの動きで出てくるかを確かめておくと、対処がわかります。
座ると出てくる服は、入る長さが足りないか、前と脇の差が大きい服です。座ると腰まわりが前に曲がり、裾が上に引き上げられます。入る長さを長めにするか、前だけ入れる着方に変えます。
腕を上げると出てくる服は、肩まわりや袖ぐりが小さく、腕を上げたときに身ごろごと引き上げられる服です。高い棚のものを取る、つり革をつかむ、といった動きのたびに、裾がズボンから抜けます。この服は、入れる長さを15cm以上取るか、最初から前だけ入れておくほうが、形が崩れにくくなります。
出てきたときの直し方
外出先で裾が出てきたら、全部入れ直すより、出てきた部分だけを指で押し込むほうが早く直せます。とくに丸い裾の脇が出てきたときは、脇の部分を指でズボンの中へ押し込み、前の入れた部分を軽く引き出してかぶせ直すと、元の形に戻ります。
秋の重ね着で入れる|ベストの下、カーディガンの下
秋はトップスの上にもう一枚重ねる日が増えます。重ねるものによって、中の服の入れ方を変えると、着姿が整います。
ベストの下に着るシャツやカットソーは、全部入れておくと、ベストの裾からはみ出しません。ベストの裾がウエストより下に来る丈なら、中のシャツは全部入れても、ベストに隠れて段が見えないので、厚い生地でも入れられます。
カーディガンの下に着る服は、カーディガンの前を開けて着るか、閉じて着るかで変わります。前を開けて着る日は、中の服の前が見えるので、前だけ入れる着方が効きます。前を閉じて着る日は、中の服は全部入れてしまうか、入れずに出しておくかのどちらかにすると、カーディガンの裾まわりがもたつきません。
羽織りを脱いだときの姿も確かめる
外では羽織りを着ていても、室内では脱ぐことがあります。脱いだときに、中の服がどう入っているかが見える姿になります。前だけ入れた形は、羽織りを脱いでも形が崩れにくく、脱いだあとの姿もきちんと見えます。全部入れた形は、羽織りを脱ぐ動きで裾が引き上げられることがあるので、脱いだら一度鏡で確かめてください。
入れないほうがいい服の見分け方
ここまでの目安で、入れるより出して着るほうが形がきれいな服もあります。次のどれかに当てはまる服は、入れずに出して着ることを基本にしてください。
- 入る長さが6cm未満で、前だけ入れても形が決まらない
- 裾の始末そのものが、出して着る前提のデザインになっている(裾に飾りの切り替えやフリルがある)
- 厚みが5mmを超える、ローゲージの厚手ニット
- 裾がふんわり広がる形で、広がりそのものが見せどころになっている
こういう服は、入れようとすると形が崩れます。出して着て、裾の位置をズボンの丈との関係で決めるほうが、服のもともとの形が生きます。
チュニック丈・ロング丈のトップス
お尻が隠れるくらいの長さのトップス、いわゆるチュニック丈やロング丈のシャツは、入る長さが20cmを大きく超えることが多い服です。全部入れると、ズボンの中に布がたまって、太ももの上のあたりまでふくらみが出ます。
この丈の服をズボンに入れたいときは、前だけ入れる着方を基本にしてください。前の中心から左右に10cmくらいの範囲を、入る長さが10〜15cmになるように内側へ折ってから入れます。折る長さは、裾の端からウエストの位置までの長さから、12cmくらいを引いた長さが目安です。たとえば裾からウエストまで30cmあるなら、18cmを内側へ折り、残りの12cmをズボンに入れます。
前だけ入れたロング丈のシャツは、後ろと脇が長く垂れるので、横から見ると前が短く後ろが長い形になります。秋のワイドパンツに合わせると、縦の長さが出て、すっきり見えます。
売り場で裾の形を確かめる
新しいシャツやニットを買うときは、売り場で裾の形を先に見ておくと、家に帰ってから入れ方で迷いません。売り場では、次の順で確かめてください。
- ハンガーにかかった状態で、裾がまっすぐか、丸いか、前後差があるか、リブかを見る
- 丸い裾なら、前の中心と脇の差を指の幅で測る。指3本分(約5cm)を超えるかどうかが境目
- 裾の端をつまんで、厚みが3mmを超えるかを見る
- 試着できるなら、いちばんよく合わせるズボンに近い股上のズボンで、一度全部入れて座ってみる
試着室では、立った姿だけでなく、座った姿と腕を上げた姿も確かめてください。立っているときにきれいに入っていても、座ると脇から出てくる服は、家でも同じように出てきます。
ズボンに入れる前の30秒
朝、服をズボンに入れる前に、30秒だけ手順を足すと、一日入れ直さずに済む確率が上がります。
まず、トップスの裾を下に軽く引いて、脇や背中のシワを伸ばします。次に、ズボンのファスナーとボタンを開けた状態で、トップスの裾を前、脇、後ろの順に入れます。前から入れるのは、前の布の位置が着姿の印象をいちばん左右するからです。最後にファスナーとボタンを閉じて、両腕を一度上に伸ばしてから下ろします。腕を伸ばすと、入れた布がズボンの中でなじみ、上半身にちょうどよいゆとりが残ります。
この30秒を足すと、入れた布がズボンの中で偏らず、動いたときに一か所だけ引き上げられることが減ります。
まとめ|入れ方の迷いは、裾を平らに置くと消える
服をズボンに入れるときに迷ったら、ズボンを替える前に、トップスの裾を平らに置いてください。入る長さ、前と脇の差、つまんだ厚み。この3か所を測ると、全部入れるか、前だけか、内側へ折り込むか、入れないかが決まります。
まっすぐな裾は全部入れやすく、丸い裾は脇の差で分かれ、前後差のある裾は前だけ入れる形に向き、リブの裾は入れずに折り込む。裾の形の名前がわかると、売り場で新しい服を選ぶときにも、どう着るかを先に考えられるようになります。
まずは、いちばんよく着る秋のシャツかニットを1枚、今日の夜に平らに置いて、裾を見てください。その1枚の入れ方が決まれば、ほかの服も同じ見方で分けられます。
よくある問い
- Q. 服をズボンに入れると、すぐに出てきてしまいます
- トップスの裾が、ウエストから下に何cm入っているかを測ってください。6cm未満だと、座ったり腕を上げたりするたびに裾が引き上げられて出てきます。丸い裾のシャツなら、脇の切れ込みから先に出てくるので、前だけ入れる形に変えると落ち着きます。入る長さが足りないニットは、全部入れずに内側へ折り込むほうが安定します。
- Q. ズボンにインすると、腰まわりに布がたまってふくらみます
- 入る長さが20cmを超えているか、生地が厚いかのどちらかです。裾をつまんで厚みが3mmを超えるなら、全部入れると布が重なって段ができます。この場合は前だけ入れるか、入れる前に裾を内側へ5cmほど折ってから入れると、たまる量が減ります。ふくらみがお腹まわりの見え方に関わる場合は、股上との関係も合わせて確かめてください。
- Q. シャツの裾が丸いのですが、全部入れても大丈夫ですか
- 前の中心と脇の長さの差を測ってください。差が5cm未満なら、全部入れても脇から出てきにくいので大丈夫です。5cm以上あると、脇の短いところが先にズボンから抜けてきます。この場合は、前だけ入れて脇と後ろは出すか、全部入れたあとにベルトをしてウエストで押さえると安定します。
- Q. ニットはズボンに入れないほうがいいのでしょうか
- ニットでも入れられます。薄手で裾がリブでないもの、つまんだ厚みが3mm以下のものは、シャツと同じように入れられます。裾がリブのニットは、リブが段差になって腰まわりに線が出るので、入れずにリブを内側へ折り込み、ウエストの位置で止める着方が向いています。
— メグラシ編集部





