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帰省の部屋着|冬の実家と義実家は、寝る部屋の寒さと家族の目で選ぶ

メグラシ編集部//読了 15分
畳の客間に敷かれた布団の上に、たたんだ紺のパジャマとグレーのフリースの羽織り、厚手の靴下とネックウォーマーが置かれ、横に開いた旅行かばんがある冬の朝

**冬の帰省に部屋着を持っていくなら、あなたが用意するのは「寝る服1組」と「その上に重ねて、家族の前に出られる1枚」です。**家で着ているパジャマだけを詰めると、寒い寝室で夜中に起きるか、朝の食卓で居心地の悪い思いをするか、どちらかになりがちです。

決め方は2つの質問で済みます。1つ目は、寝る部屋に暖房があるか。室温が15度を下回るなら、重ね方を変えます。2つ目は、行き先が自分の実家か、義実家か、親戚が集まる家か。義実家や親戚の家なら、胸元・柄・袖口の3か所だけ、実家より1段きちんと寄せます。この2つが決まれば、何を何枚持っていくかは自然に決まります。

家でのルームウェアの選び方そのものは家で一番長い姿勢で選ぶルームウェアに、旅先のホテルや旅館で着るものは旅行のルームウェアの選び方にまとめています。この記事では、他人の家ではなく「家族の家」に泊まるときだけに起きることを扱います。

結論:帰省の部屋着は「寝る服」と「人に会う服」の2層で考える

自分の家では、部屋着とパジャマを1枚で済ませている人も多いと思います。帰省先ではそれが通りにくくなります。理由は2つあります。家の中に、自分の家族以外の目がある時間がある。そして、自分の家より寒い場所がある。

そこで、部屋着を2つの層に分けて考えます。

層役割何を選ぶか
寝る服布団の中で暖かく、寝返りで締めつけない上下そろいのパジャマか、柔らかい上下
人に会う服廊下や食卓に出るとき、上から重ねる前を閉じられる羽織り、または首の詰まったトップス
足もとと首寒い場所で体温を逃がさない厚手の靴下、ネックウォーマー、レッグウォーマー

**寝る服は自分の家と同じでかまいません。**変えるのは、その上に重ねる1枚と、首・足もとの小物だけです。この組み方なら、行き先が実家でも義実家でも、上の層を入れ替えるだけで対応できます。

逆に、寝る服そのものを外出着のようにきちんとしたものにしてしまうと、寝心地が悪くなり、帰省中ずっと疲れが取れません。寝る時間はしっかり休む。人に会うときは1枚足す。役割を分けておくことが、気疲れしない帰省の部屋着のいちばんの近道です。

行き先を3つに分ける|自分の実家・義実家・親戚が集まる家

同じ帰省でも、行き先によって部屋着に求められることが違います。自分がどれに当たるかを先に決めてください。

自分の実家だけに泊まる

気を遣う相手は親だけなので、見た目の調整はほとんど要りません。気にするのは寒さだけです。ただ、親が年を重ねていると、家の暖房の使い方が以前と変わっていることがあります。昔は暖かかった部屋が、いまは使っていない部屋になっていて寒い、ということもよくあります。寝る部屋の様子は、毎回聞いておくほうが安全です。

義実家に泊まる

寒さに加えて、見た目の調整が必要です。ただし、外出着のようにきちんとする必要はありません。胸元が開きすぎていない、柄が大きすぎない、袖口が台所の手伝いの邪魔にならない。この3か所を押さえれば十分です。

親戚が集まる家に泊まる

兄弟の家族や、おじ・おばが同じ家に集まる場合は、義実家と同じ基準に、さらに「人の出入りが多い」ことを足して考えます。寝る部屋が相部屋になる、朝に誰かと廊下ですれ違う、子どもが走り回る。こうした場面では、寝る服のまま過ごせる時間が短くなるので、上に重ねる1枚の出番が増えます。

自分の実家だけど、帰省の時期に兄弟の家族も来る、という人は、3つ目に当たると考えてください。泊まる家が同じでも、人が増えると条件は変わります。

パートナーの実家と自分の実家を両方回る帰省もあります。この場合は、きちんとしたほうの基準、つまり義実家の基準で全部を組んでおくと、途中で荷物を入れ替えずに済みます。義実家で使った羽織りを、そのまま自分の実家でも着ればいいだけです。逆に、自分の実家の基準で組んでから義実家に行くと、足りないものを現地で買うことになりがちです。

泊まる順番も関係します。寒い家から暖かい家に移るなら、重ね着の小物は最初の家で使い切ってかまいません。暖かい家から寒い家に移るなら、最初の家では使わなかった小物を、荷物の取り出しやすい場所に入れておくと、到着した夜にすぐ使えます。

寝る部屋の寒さを先に聞く|室温15度が境目

帰省先の寒さで困る人のほとんどは、寝る部屋で困っています。居間はこたつやストーブで暖かくても、寝る部屋には暖房がない、または夜は消す、という家は少なくありません。

荷造りの前に、寝る部屋について次の3つを聞いておきます。

  1. 寝る部屋に暖房はあるか。あるなら、夜も点けたままにするか
  2. 布団の枚数は足りているか。毛布はあるか
  3. 窓は大きいか。北向きか

聞いた答えから、寝る部屋の夜の室温をざっくり見積もります。暖房がない、または夜は消す家で、外の気温が氷点下近くまで下がる地域なら、室温は15度を下回ると考えてください。

**室温15度を下回る部屋では、薄手のパジャマ1組では寒さを防ぎきれません。**次のどちらかを選びます。

  • 起毛の上下を寝る服にする。裏起毛のスウェット素材や、表面を起毛させた綿のパジャマ
  • いつものパジャマの下に、長袖のインナーと長いレギンスを重ねる

どちらを選んでも、首・手首・足首の3か所を覆うものを足します。首はネックウォーマーかタートルのインナー、手首は袖口のしまった長袖、足首は厚手の靴下かレッグウォーマーです。寝ている間に布団から出やすいのは肩と首なので、首を覆うものがあるだけで、夜中に寒くて起きる回数がかなり減ります。

15度以上の部屋なら、家と同じパジャマで足ります。寒さを足すのは廊下に出るときだけで、次の項目の羽織りで対応します。

室温を聞いても「さあ、測ったことはない」と言われることがほとんどです。その場合は、寝る部屋で去年の冬に何を使っていたかを聞きます。電気毛布や湯たんぽを使っていた、布団を2枚重ねていた、という答えなら、15度を下回る部屋だと考えて準備します。エアコンを夜も点けていた、という答えなら、15度以上と考えてよく、むしろ後で書く「暑い部屋」の心配をしたほうがいいこともあります。

寒さの感じ方には個人差があります。自分の家で、室温何度くらいで寒いと感じるかを、帰省前に一度確かめておくと見積もりが当たりやすくなります。暖房の設定温度ではなく、部屋に置いた温度計の数字で見てください。部屋の家具や家電に温度計が付いていることもあります。

廊下・洗面所・トイレの寒さ|部屋を出る回数で羽織りを決める

寝る部屋の次に寒いのは、廊下と洗面所とトイレです。古い家ほど、部屋と部屋の間の温度差が大きく、暖かい居間から一歩出ると、外とあまり変わらない寒さということもあります。

羽織りを持っていくかどうかは、1日に部屋を出る回数で決めます。

  • 夜中にトイレに起きる、朝早く洗面所を使う、台所を手伝うなど、寒い場所に出る回数が1日に5回以上ある:前を閉じられる羽織りを必ず持っていく
  • 部屋を出る回数が少なく、居間と寝室の行き来が中心:寝る服の上に重ねられる薄手のカーディガンで足りる

羽織りの丈は、腰が隠れる長さが目安です。お尻の上まで届くと、廊下で前かがみになっても背中が出ません。前を閉じられるものを選ぶのは、寒さだけでなく、次の項目の胸元の問題もまとめて解決できるからです。

素材は、起毛のフリースか、目の詰まったニットが向いています。薄手のパーカーは、首の後ろから冷気が入るので、寒い家ではフードを被らない限り首元が冷えます。家での羽織りの選び方は部屋着の羽織りの選び方で、袖口と丈の見方を詳しく書いています。

足もとも忘れないでください。廊下や洗面所の床は、部屋の中より明らかに冷たいことが多いです。スリッパを借りられる家でも、厚手の靴下を1足多めに持っていくと、夜中や早朝の移動が楽になります。

家族の目①|胸元と透けは、羽織りの前を閉じれば片づく

義実家や親戚の家で、いちばん気になるのが胸元です。自分の家では、寝る前にブラを外して、首元の開いたパジャマで過ごしている人も多いと思います。それをそのまま義実家の居間や食卓に持ち込むのは、本人も落ち着かないものです。

ここでの決め方はシンプルです。

**寝る服はいつも通りにして、人前に出るときは前を閉じられる羽織りを着る。**これで胸元の開きも、ブラを着けていないことも、外からはほとんどわかりません。わざわざ寝る前まで下着を着けたまま過ごす必要はありません。

ただ、羽織りを脱いで過ごす時間が長くなりそうな家、たとえばこたつで長く団らんする家では、羽織りだけに頼れません。その場合は、寝る服の下にカップ付きのインナーを着ます。ブラほど締めつけず、寝る直前まで着ていても苦しくありません。カップ付きインナーとブラの違いはカップ付きインナーとブラの違いにまとめています。

首の開きは、鎖骨のくぼみから指3本ぶん下までが目安です。それより開いているパジャマは、前かがみになったときに中が見えやすくなります。義実家に持っていくなら、首の開きが狭いものを選ぶか、羽織りを前提にしてください。

前開きのボタンのパジャマは、寝返りでいちばん上のボタンが外れていることがあります。朝起きてそのまま居間に出る前に、ボタンを上まで留め直すか、羽織りを重ねる習慣をつけておくと安心です。かぶるタイプのパジャマなら、この心配はありません。義実家用に買い足すなら、かぶるタイプで首の開きが狭いものを選ぶと、朝の確認が1つ減ります。

白や薄い色の薄手の生地は、明るい部屋で透けることがあります。義実家の居間の照明は、自分の家より明るいことも多いので、薄い色の寝る服を持っていくなら、濃い色の羽織りとセットにしておくと安心です。

家族の目②|朝の台所と食卓は、袖口で決まる

義実家に泊まると、朝ごはんの支度や片づけを手伝う場面があります。このとき困るのが袖口です。

パジャマや部屋着の袖は、手の甲までかかる長さのものが多く、台所に立つと水やコンロの火に近づきます。起毛の素材は、袖口が濡れると乾きにくく、毛羽が食べ物に落ちることもあります。

台所に立つ予定があるなら、次のどちらかを選びます。

  • 手首の骨から2cm上で止まる袖丈の部屋着か羽織りを持っていく
  • 袖口がゴムやリブで、ひじまでまくり上げても落ちてこないものを選ぶ

まくり上げたときに、ひじの上で止まるかどうかは、家で一度試しておくとわかります。まくった袖が何度も落ちてくるものは、台所では使いにくいです。料理をするときの袖口と素材の考え方は部屋着で料理をするときの袖口と起毛に詳しくあります。

食卓でも同じことが言えます。こたつの上の鍋や、取り分ける大皿に手を伸ばすとき、長い袖は器に触れます。袖が気になるようなら、食卓では羽織りを脱ぎ、手首の出るインナーの上に、半袖ではなく七分袖程度のものを重ねる組み方も使えます。

エプロンを持っていくかどうかは、その家で手伝う量で決めます。手伝うことが多い家なら、自分のエプロンを1枚入れておくと、部屋着の汚れを気にせずに済みます。

義実家の台所では、どこまで手伝うかも家によって違います。台所には入らないでほしい、という家もあれば、来たらすぐに一緒に立つのが当たり前という家もあります。手伝う量がわからないうちは、袖をまくれる羽織りを1枚持っていけば、どちらになっても困りません。台所に入らない家だとわかれば、袖の長いものでも問題なく過ごせます。

食後の片づけで洗い物をするときは、前かがみの姿勢が続きます。羽織りの前を閉じていても、首の開いた寝る服だと、前かがみで襟元が浮きます。洗い物を手伝う家では、首の詰まったインナーを1枚、寝る服とは別に持っていくと、朝から晩まで安心して動けます。

柄と色の選び方|実家はそのまま、義実家は無地か小さい柄

部屋着の柄は、自分の家では好きなものを着ていい場所です。帰省先では、行き先によって少し考えます。

自分の実家なら、柄も色も家と同じでかまいません。親にとっては見慣れた娘の姿で、気にするのは自分だけです。

義実家や親戚が集まる家では、次の順に選ぶと無難です。

  1. 無地の濃い色か、くすんだ中間色。紺、灰色、こげ茶、深い緑など
  2. 細い縞やチェック、小さな点柄など、2〜3歩離れると無地に見える柄
  3. キャラクターや大きな文字の柄は、寝る服としてなら持っていってよいが、上に羽織りを重ねて隠せるものにする

色については、明るすぎる色も控えめに考えます。義実家の居間で、自分だけが鮮やかな色だと、本人が落ち着きません。ただ、それは周りから注意されるような話ではありません。自分が気にせずに過ごせるかどうか、が基準です。

上下の色は、そろえなくてもかまいません。上を濃い色の羽織りにしておけば、下が多少明るい色でも目立ちません。家族の前に出る時間に見えるのは、ほとんど上半身です。

写真に写ることも考えておくと安心です。帰省中は、家族で集まった場面を撮ることがよくあります。部屋着のまま写真に入ることになっても、上が無地の羽織りなら、あとで見返しても気になりません。大きな柄や文字の入ったトップスは、写真の中でいちばん目立つので、写りそうな場面では羽織りを重ねておくと落ち着きます。

新しく部屋着を買い足すなら、帰省の前に1回は洗っておきます。買ったばかりの部屋着は、折りじわや独特のにおいが残っていることがあり、義実家で袋から出してそのまま着ると、自分が気になります。1回洗うと生地もなじみ、寝心地もよくなります。

下の丈と座り方|床に座る家、こたつの家

帰省先の家では、自分の家と座り方が違うことがあります。床に座る、こたつに入る、正座をする。座り方によって、下に選ぶものが変わります。

床に座る・こたつに入る家

あぐらをかいたり、横座りをしたりしたときに、膝とお尻の生地が突っ張らないかを見ます。家で一度あぐらをかいて、膝の生地をつまんでみてください。指でつまめる余裕が2cm以上あれば十分です。つまめないほどぴったりしているものは、長く座ると膝が出て、立ち上がったときに形が戻りません。

ワイドなパンツはこたつの中で足首が出にくく暖かいですが、裾が広すぎるとこたつの中で引っかかることがあります。裾幅は、足首をぐるりと覆う程度、手のひら2枚ぶんくらいまでが扱いやすい範囲です。

正座をする場面がある家

法事や、親戚へのあいさつで正座をする場面があるなら、部屋着ではなく、少しきちんとした服に着替えるほうが落ち着きます。部屋着のままで正座をするなら、膝が隠れる長さのものを選び、ワンピース型の部屋着なら、正座をしても膝が出ない丈か確かめておきます。

椅子とテーブルの家

自分の家と同じ感覚で選べます。気にするのは、立ったり座ったりするときにウエストのゴムが下がらないかどうかだけです。

ウエストのゴムは、家で何度も洗っているうちに伸びていることがあります。帰省先で何度も立ち座りをすると、伸びたゴムは少しずつ下がってきて、そのたびに引き上げることになります。持っていく前に、ゴムを指で軽く引いて、すぐ戻るかを確かめてください。戻りが遅いものは、ひもで締められるものに替えておくと安心です。

枚数|泊数で数える

何を何枚持っていくかは、泊数で決めます。洗濯を借りるかどうかも、泊数で線を引きます。

泊数寝る服(上下)羽織り肌着・靴下
1〜2泊1組1枚泊数分
3〜4泊2組1枚泊数分か、途中で手洗い
5泊以上2組1〜2枚3日分を洗って回す

**寝る服は、2泊までなら1組で足ります。**汗をかきにくい季節なので、2晩続けて着ても問題ありません。肌に直接当たるインナーと靴下だけを泊数分にすれば、清潔さは保てます。

3〜4泊なら、寝る服を2組にして、途中で1組だけ洗わせてもらうか、そのまま持ち帰ります。肌着と靴下は、泊数分を持っていけない場合は、洗面所で手洗いして部屋で干せる薄手のものにしておくと、洗濯機を借りずに済みます。

5泊以上になると、全部を持っていくより、洗濯を借りる前提で組んだほうが荷物はずっと減ります。その場合は、洗う日を1日だけ決めて、まとめて頼みます。毎日少しずつ頼むより、気を遣う回数が減ります。

厚手の起毛素材は、洗ってから乾くまでに時間がかかります。冬の帰省先は、自分の家より洗濯物が乾きにくいことが多いです。家族が多いと干す場所も限られます。冬の帰省先で洗う予定があるなら、薄手の素材を中心に組んで、寒さは重ね着で補うほうが回しやすくなります。部屋着の乾く時間と枚数の考え方は部屋着は何枚あればいいかで詳しく書いています。

移動着と兼ねるか|荷物を減らす境目

荷物を減らしたいとき、移動に着ていく服の一部を部屋着として使う方法があります。どこまで兼ねられるかには、はっきりした境目があります。

兼ねてよいもの

  • ウエストがゴムで、座ったまま数時間過ごしても締めつけないボトム
  • 首が詰まりすぎていない、柔らかいニットやスウェット
  • 前を閉じられるカーディガン

これらは、移動のあと、そのまま家の中で「人に会う服」の層として使えます。義実家に着いてから着替えずに過ごせるので、到着直後の慌ただしさも減ります。

兼ねないほうがいいもの

  • 寝る服。移動の汚れや外の冷えを布団に持ち込むことになる
  • デニムなど硬い素材のボトム。座ると膝とお尻がつらく、こたつでも足が曲げにくい
  • アウター。家の中で羽織りの代わりにするには重く、脱ぎ着が面倒

兼ねるかどうかの判断は、「そのまま床に1時間座っていられるか」で試せます。移動着の候補を着て、家の床に1時間座ってみて、つらくなければ兼ねられます。

車で帰省する人は、移動着と部屋着を兼ねやすい条件がそろっています。長く座ったままでいるので、締めつけないボトムと柔らかいトップスを選ぶのは、移動のためにもそのまま理にかなっています。新幹線や飛行機で帰る人は、乗り換えや人混みを歩く時間があるので、移動着はもう少し外出着に寄せ、到着してから上の層だけ部屋着の羽織りに替える、という組み方のほうが落ち着きます。

どちらの場合も、到着した日の夜にすぐ使うものは、荷物の上のほうにまとめておきます。寝る服、首・手首・足首の小物、羽織り。この3つが取り出しやすければ、着いた夜に荷物を全部広げずに済み、借りている部屋も散らかりません。

ワンマイルウェアのように、家の中と近所の外出の両方で着るものについてはワンマイルウェアの選び方もあわせて見てください。

どちらとも取れるとき①|「気を遣わなくていい」と言われた義実家

義実家から「うちでは気を遣わなくていいからね」と言われることがあります。これをどこまで受け取るかで迷う人は多いと思います。

ここでは、言葉ではなく、その家の朝の様子を基準にします。最初の朝だけは、寝る服の上に羽織りを着て、前を閉じた状態で食卓に出ます。そして、家族がどんな格好で朝を過ごしているかを見ます。

  • 家族もみんな寝間着のまま食卓に来る:2日目からは羽織りを開けても、脱いでも問題ありません
  • 家族は起きたらすぐ着替えている:羽織りを着たまま過ごすか、朝のうちに簡単な服に着替えます
  • 家族によって違う:自分と年の近い人、たとえばパートナーの兄弟の配偶者に合わせると無難です

**大切なのは、最初の朝に1枚多めに着ておくことです。**多めに着ていて気まずくなることはほとんどありませんが、少なく着ていて気まずくなることはあります。1枚脱ぐのは簡単ですが、取りに戻るのは手間です。

パートナーに、事前にその家の朝の様子を聞いておくのも有効です。パートナー自身は気にしていないことが多いので、「朝ごはんのとき、お母さんは何を着てる?」と具体的に聞くと、答えが返ってきやすくなります。

どちらとも取れるとき②|自分の実家に、兄弟の家族が来る

自分の実家だからと気楽に考えていたら、兄弟の配偶者や子どもも同じ時期に来ていた、ということがあります。この場合、自分の実家でも、義実家に近い基準で考えます。

兄弟の配偶者からすれば、そこは義実家です。相手が気を遣っている中で、自分だけが寝間着で胸元を開けて過ごしていると、相手のほうが落ち着かないことがあります。

ここでも、変えるのは上の層だけです。寝る服はいつも通りにして、居間や食卓に出るときは羽織りを重ねます。柄は、寝る服に好きな柄があってもかまいません。羽織りで隠れる範囲なら、誰も気にしません。

甥や姪など小さな子どもがいる家では、もう1つ考えることがあります。抱っこをしたり、一緒に床で遊んだりする場面です。このときに困るのは、長いひもや大きなボタンの付いた羽織りです。子どもが引っぱったり、口に入れたりしやすいので、子どもと過ごす時間が長そうなら、ひもやボタンの少ないものを選びます。前を閉じるのは、ファスナーか、小さめのスナップのほうが扱いやすくなります。

どちらとも取れるとき③|寝る部屋が暑い

寒い家ばかりではありません。床暖房の入った家、こたつで寝る習慣のある家、エアコンを一晩中つけている家では、寝る部屋が暑すぎて困ることがあります。

暑い部屋では、厚手の起毛の上下は寝苦しくなります。寝汗をかくと、朝に布団から出たときに一気に冷えるので、かえって体調を崩しやすくなります。

暑い部屋かどうかわからないときは、寝る服を重ね着の形にしておくのが確実です。

  • 寝る服は薄手の綿の上下にする
  • その下に長袖のインナーを重ねる。暑ければインナーを脱ぐ
  • 首・手首・足首の小物は、暑ければ外す

こうしておけば、寒い部屋でも暑い部屋でも、その夜に合わせて調整できます。厚手の上下1組だと、暑かったときに逃げ場がありません。

こたつで寝る習慣がある家では、こたつの中で足が熱くなりすぎることがあります。厚手の靴下を履いたままこたつで眠ると、足だけが汗ばむので、こたつで寝る夜は靴下を脱ぐか、薄手のものに履き替えるほうが楽です。秋冬のパジャマの生地の選び方は秋冬のパジャマの選び方にまとめています。

どちらとも取れるとき④|朝、近所に出る用事がある

帰省中は、朝に近所のコンビニまで買い物に行く、親の代わりに新聞を取りに行く、犬の散歩を頼まれる、といった用事が出てきます。部屋着のまま出ていいかどうかで迷うのは、ここです。

決め方は、行き先と人に会う可能性で分けます。

  • 家の前のポストや、家の敷地内:寝る服に羽織りを重ねれば十分
  • 近所のコンビニや、犬の散歩:羽織りの上にアウターを重ね、下は寝る服でなく、移動着と兼ねたボトムに履き替える
  • 親の知り合いに会うかもしれない場所、たとえば近所のスーパーや神社:外出着に着替える

地方の実家では、近所の人が親の知り合いであることが多く、「〇〇さんの娘さん」として見られることがあります。自分の家の近所と同じ感覚で寝る服のまま出ると、あとで親から何か言われることもあります。親に会う人がいそうな場所かどうかを、出かける前にひとこと聞いておくと迷いません。

アウターを1枚、玄関に置いておけるように持っていくと、ちょっとした外出のたびに部屋まで戻らずに済みます。部屋着が外で部屋着に見えるかどうかの見分け方はワンマイルウェアが部屋着に見えるときで詳しく扱っています。

荷造りの前に家で試す3つの動き

持っていく部屋着が決まったら、荷造りの前に家で次の3つの動きを試してください。帰省先で困ることの多くは、ここでわかります。

  1. 寝る服の上に羽織りを着て、前を閉じた状態で、床に座って立ち上がる。羽織りの裾が床に引きずらないか、前が開いてこないかを見る
  2. 羽織りの袖をひじまでまくり、洗面所で手を洗うまねをする。袖が落ちてこないか、袖口が濡れないかを見る
  3. 寝る服のまま、前かがみになって床のものを拾う。胸元から中が見えないか、背中が出ないかを、鏡で横から見る

この3つで問題がなければ、義実家でも親戚の家でも、部屋着のことで困る場面はほとんどありません。どれかでつまずいたら、羽織りの丈か袖口か、寝る服の首の開きを見直します。

あわせて、首・手首・足首の小物が全部入っているかを確かめます。寒い家では、この3つが入っているかどうかで、夜の過ごしやすさがかなり変わります。たたむと小さくなるものばかりなので、迷ったら入れておいて損はありません。

最後に、行き先と泊数を書いたメモを、荷物の一番上に入れておくと、次の帰省のときに何を持っていって何が足りなかったかを思い出せます。寝る部屋の温度や、朝の食卓の様子も一緒に書いておけば、次はもう聞かずに準備できます。

帰省は年に1〜2回のことなので、前回どうだったかは意外と忘れています。持っていったのに一度も使わなかったもの、足りなくて借りたもの、現地で買ったもの。この3つだけでも書き残しておくと、次の荷造りは半分の時間で済みます。使わなかったものは次は外し、借りたものと買ったものは次から最初に入れる。それを2〜3回くり返すと、その家に合った部屋着の組み合わせが決まってきます。

部屋着の準備は、帰省の中では小さなことに見えます。それでも、夜に寒くて眠れない、朝に何を着て出ればいいか迷う、という小さな困りごとが毎日続くと、帰省そのものが疲れるものになります。寝る服と人に会う服を分け、寝る部屋の寒さを先に聞いておく。この2つだけで、家族の家で過ごす時間はずっと楽になります。

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よくある問い

Q. 義実家にパジャマで朝ごはんに出てもいいですか
家によって違うので、最初の朝だけは、パジャマの上に前を閉じられる羽織りを着て、胸元が開いていない状態で出るのが無難です。家族がみんな寝間着のまま食卓に来る家だとわかれば、2日目からは合わせればかまいません。迷う場合は、パートナーにその家の朝の様子を先に聞いておくと決めやすくなります。
Q. 実家が寒いのですが、厚手の部屋着を持っていくと荷物がかさばります
厚手の上下を1組持っていくより、薄手の部屋着に、首・手首・足首を覆うものを足すほうがかさばりません。首を覆うネックウォーマーやタートルのインナー、手首までの長袖インナー、厚手の靴下とレッグウォーマーは、たたむと小さくなります。寒さは体の中心より、首と手首と足首から入るので、そこを押さえるだけで体感はかなり変わります。
Q. 帰省中に洗濯させてもらうのは気が引けます。何枚持っていけばいいですか
2泊までなら、部屋着の上下は1組、肌に直接当たるインナーと靴下だけ泊数分にします。3〜4泊なら上下を2組にして、途中で1組だけ洗わせてもらうか、肌着だけ手洗いします。5泊以上は、洗濯を借りる前提で組んだほうが荷物が減ります。その場合も、洗う日を1日だけ決めて、まとめて頼むと気を遣う回数が減ります。
Q. 移動のときの服を、そのまま部屋着にしてもいいですか
ゴムのウエストで、座っても締めつけないボトムと、首の詰まりすぎないニットなら、移動着をそのまま部屋着の上の層として使えます。ただ、寝るときまで同じ服にすると、移動の汚れや冷えをそのまま布団に持ち込むことになるので、寝る服だけは別にしてください。

— メグラシ編集部

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パジャマ選びの失敗|寝ている間にねじれる・めくれる・袖が上がる

朝起きると、パジャマのズボンがねじれて脇の縫い目が前に来ている、上着がめくれて背中が出ている、袖が肘まで、裾が膝まで上がっている。秋冬のパジャマで起きやすいこうした失敗は、着丈と股上の足りなさ、袖口と裾の形、生地と寝具の滑り方の組み合わせから来ます。ずれ方を8つに分け、布団の上で寝返りを3回して確かめる方法、腰骨から測る着丈の目安、寝る姿勢ごとの起きやすさ、手持ちのまま直せるものと買い替えるもの、大きめかぴったりかで迷うときの決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
旅行のルームウェアの選び方|秋の宿と実家は、人前に出る時間で決める

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旅行のルームウェアの選び方|秋の宿と実家は、人前に出る時間で決める

旅行や帰省に持っていくルームウェアは、家で着ているものと同じ基準では選べません。泊まる先では、部屋の外に出て人と顔を合わせる時間があるからです。その時間が0分か、30分以内か、1時間を超えるかで、そのまま寝られる上下、羽織りを1枚足す上下、家族や他の宿泊客の前に出られる上下の3段に分かれます。旅館・ホテル・温泉宿・実家・義実家・友人宅・出張それぞれの人前の時間、秋の宿の室温に合う生地、畳んだ厚みと荷物、連泊の洗濯、どちらとも取れるときの決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
ルームパンツの選び方|秋冬は裾と床の距離と、ゴムの幅で選ぶ

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ルームパンツの選び方|秋冬は裾と床の距離と、ゴムの幅で選ぶ

秋冬のルームパンツは、裾が床に触れるか浮くかで足首の寒さと裾の汚れ方が変わり、ウエストのゴムの幅で座ったときの楽さが変わります。家での足元がスリッパか靴下か素足かで裾と床の距離を決め、ゴムは幅と入れ方で選ぶ。表示の股下を股上の深さで読み替える方法、床に座る日と椅子の日が混ざるときの決め方、丈が中間で迷ったときの直し方、膝の抜けと買い替えの目安まで。家で過ごす時間に合わせて1本を選ぶための記事です。

メグラシ編集部/読了 15分

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