部屋着が寒いとき|床・窓・座り方で、足す1枚の場所を変える

**いま座っている場所の、床の近くに手を下ろしてみてください。**顔のあたりより明らかに冷たいなら、上に厚手を重ねても寒さは抜けません。足す1枚は、上ではなく足首とすね、床に座っているなら腰です。
部屋着が寒いとき、多くの人はまずトップスを厚くします。もこもこの上着を羽織る、裏起毛のパーカーに替える。それで暖かくなる人もいますが、上だけ汗ばんで、足元は冷えたまま、ということもよく起きます。寒さは部屋のどこかから入ってきます。冷えてくる場所に1枚足すほうが、全体を厚くするより少ない枚数で暖かくなります。
この記事では、座り方・床・窓という自分の部屋の条件から、首・手首・足首・腰のどこに何を足すかを決めていきます。部屋着そのものの生地の選び分けはスウェットの部屋着|裏毛と裏起毛の違いに、羽織りの選び方は部屋着の羽織りの選び方に書いています。ここでは、いま着ているものに「どこへ足すか」を扱います。
結論|寒いのは厚さではなく、足す場所が違う
部屋着が寒いときに見るのは、次の3つです。
- どこに座っているか(床・ソファ・机の椅子)
- 床の近くと頭の高さで、温度がどれだけ違うか
- 窓まで何mか
この3つで、冷えてくる場所が決まります。足す1枚の置き場所は、だいたい次のように分かれます。
| 部屋の条件 | 先に冷える場所 | 足す1枚 |
|---|---|---|
| 床に座る | 腰・太ももの裏・足首 | 腰まで隠れる羽織り、レッグウォーマー |
| ソファに座る | 背中・肩・足先 | 肩と背中を覆うもの、厚手の靴下 |
| 机の椅子に座る | 足首・手首・首 | 足首とすね、手首だけ覆うもの |
| 窓まで1m以内 | 窓側の肩と背中 | 窓側の肩を覆う羽織り |
| 床と頭の高さの差が3℃以上 | 足元全体 | 上を1枚減らして、足首とすねに回す |
表は入り口です。実際には、座り方と窓の距離が重なったり、時間帯で変わったりします。そこを下で1つずつ見ていきます。
たとえば、薄いラグの上に座ってテレビを見ていて、窓まで2mの人なら、表の1行目に当たります。足すのは腰まで隠れる羽織りとレッグウォーマーで、パーカーを厚手に替える必要はありません。反対に、窓際の机で作業をしていて、窓まで60cmの人は、表の3行目と4行目が重なります。足首と手首に加えて、窓側の肩にも1枚かけます。
自分がどの行に当たるかわからないときは、次の章の3つを確かめてから、もう一度この表に戻ってください。
まず確かめる3つ|座る場所・床・窓まで何m
足す場所を決める前に、いちばん長く過ごす場所を1つ決めます。食事をする場所、テレビを見る場所、作業をする机。1日のうちで1時間以上じっとしている場所が、寒さを感じる場所です。
次に、その場所の床を見ます。フローリングにじかに座るのか、ラグやカーペットの上か、畳か。フローリングは座ったところから体の熱を持っていかれやすく、ラグがあっても薄いものなら床の冷たさが伝わります。
最後に、窓までの距離を測ります。メジャーがなければ、大人の歩幅でおよそ1歩が70cm前後です。座る場所から窓まで1歩半以内、つまり1m以内なら、窓からの冷えを受けている可能性が高いと考えてください。冬の窓は、窓ガラスで冷えた空気が床に向かって下りてきます。窓の真下だけでなく、窓に面した側の体が冷えます。
この3つを紙に書いておくと、あとで足す場所を決めるときに迷いません。たとえば「床・薄いラグ・窓まで2m」「机・フローリング・窓まで60cm」のように書きます。
床の近くと頭の高さの温度を測る
部屋の温度計は、たいてい棚の上や壁など、頭に近い高さに置かれています。そこが20℃でも、床の近くは15℃前後ということは珍しくありません。暖房の暖かい空気は天井側にたまり、冷たい空気は床に沈むからです。
確かめ方は簡単です。温度計を1つ、座る場所の床にじかに置いて10分待ちます。その後、同じ温度計を、座ったときの頭の高さ(床に座るなら床から80cm前後、椅子なら110〜120cm前後)の棚や机の上に置いて、また10分待ちます。
**差が3℃以上あるなら、足すのは下半身です。**上半身を厚くしても、頭の高さは暖かいので、上だけ汗ばみます。足首とすね、床に座るなら腰まわりに足してください。差が3℃未満なら、部屋全体が冷えているので、首か背中に足すほうが効きます。
差が3℃未満でも、部屋全体が18℃を下回っているなら、どこか1か所に足すだけでは足りないことがあります。その場合は、肌側に薄い1枚を足して全体の底上げをしてから、座り方で決まる場所にもう1枚足します。肌側の1枚は、首と手首が出すぎない長袖の肌着が使いやすいです。
温度計がないときは、床に手のひらを1分ほど当ててから、自分の首すじに当ててみてください。手が首より明らかに冷たく感じるなら、床の近くが冷えています。数字は出ませんが、どちらに足すかは決められます。
床に座る人|腰と太ももの裏から冷える
床に座る人は、床に触れている面から熱を持っていかれます。冷えるのは、おしりと太ももの裏、そして床に近い足首です。上に厚手のパーカーを着ても、ここが冷えていると寒さは抜けません。
足す1枚は、腰まで隠れる丈の羽織りです。座ったときに、裾がおしりの下まで届く長さのものを選びます。立って着たときにおしりの半分くらいまでの丈だと、座ると腰の上までずり上がり、腰と背中の間に冷たいすき間ができます。丈は、立ったときに太ももの付け根より下まであるものを目安にします。
次に足首です。床に座ると、ズボンの裾が上がって足首が出ます。厚手の靴下だけでは、靴下と裾の間の数センチが冷えます。レッグウォーマーを靴下の上に重ねて、すねの真ん中まで覆うと、このすき間がなくなります。
ズボンの生地を裏起毛に替えるのも効きますが、座ったときに太ももがつっぱるほど厚いと、長く座っていられません。座って膝を曲げたとき、膝の上の生地が引っぱられて、太ももの裏にすき間ができないかを確かめてください。すき間ができるなら、生地を替えるより、ひざ掛けを太ももの裏まで回すほうが早く暖まります。
床に座る人で、あぐらをかく人と、膝を横に流して座る人とでも、冷える場所が少し違います。あぐらでは足首の外側と膝が床に近く、横座りでは床に触れている側の腰と太ももが冷えます。横座りが多い人は、床に触れる側の腰に厚手の羽織りの裾がかかるように、羽織りを少し斜めにかけるだけで違います。
床に座る時間が1時間を超える日は、座布団やクッションを1枚敷くと、服を足すよりも冷えが減ります。服で足すのは、クッションを敷いてもまだ寒いときです。
ソファに座る人|背中と肩、そして足先
ソファに座ると、背もたれに背中を預けます。背もたれの素材が革やそれに似た合成の生地だと、ふれた背中が冷たく感じます。布のソファでも、壁ぎわに置いてあると、壁の冷たさが背もたれに伝わります。
足す1枚は、背中と肩を覆う、薄手の羽織りです。前を閉めなくてもかまいません。背中に1枚あれば、背もたれとの間に空気の層ができます。厚手の羽織りは、背もたれとの間でつぶれてしまうので、ソファでは薄手を2枚重ねるほうが暖かく感じます。
ソファでは足を床に下ろすか、ソファの上に上げるかでも変わります。床に下ろしているなら、足先が冷えます。厚手の靴下に替えるか、ルームシューズをはきます。足を上げてあぐらや横座りをしているなら、足は体の熱で温まるので、足先より背中を優先します。
ソファでうたた寝をしやすい人は、眠っている間に体の熱が下がって、起きたときに寒さを強く感じます。ソファに横になる前に、ひざ掛けを1枚手の届くところに置いておくと、起きたときに冷えきっていません。部屋着の上だけで寝てしまうと、背中とおなかの間に冷たいすき間ができやすいので、上下がつながって見えるくらい丈の長いトップスを選ぶのも手です。
ソファで長く過ごす人は、もこもこの生地を選びがちですが、毛足の長いものは背中でつぶれて、そこだけ薄くなります。毛足のつぶれやすさはもこもこルームウェアの失敗にくわしく書いています。
机の椅子に座る人|足首と手首、袖は厚くしない
机で作業をする人は、上半身はあまり動かず、足は床に下ろしたまま、手だけ動かします。冷えるのは、足首と、キーボードやペンに触れている手首です。
手首が冷えるからといって、袖の厚いものに替えると、袖口が机の上でかさばって作業の邪魔になります。袖口が手の甲にかぶると、キーボードに触れて引っぱられ、それを何度も直しているうちに、袖をまくって結局手首が出る、ということが起きます。
手首には、袖を厚くするのではなく、手首だけを覆う短いアームウォーマーを足します。指先が出るもので、手首から肘の手前までを覆う長さが使いやすいです。袖の中に入れても外に出してもかまいません。袖口は、手首の骨にかかる長さで止まる部屋着を選ぶと、アームウォーマーと重ねやすくなります。
指先まで冷える人は、指先の出る手袋を足すこともできますが、キーボードを打つ人は、指の付け根まで覆うものだとキーを打ち間違えやすくなります。指の第二関節より先が出る長さを選び、使わないときはすぐ外せるように、机の端に置き場所を決めておきます。手首を温めても指先が冷たいままなら、手首より先に足首を温めてみてください。足元が冷えていると、手の先まで冷たく感じることがあるからです。それでも指先が冷えるなら、作業の合間に一度立って、部屋を一周歩くだけでも違います。
足首には、床に座る人と同じく、靴下の上にレッグウォーマーを重ねます。机の下は足を動かさないので、床に座るより冷えやすい場所です。足元に小さなマットを1枚敷くと、床の冷たさが直接伝わらなくなります。
首は、机に向かって前かがみになると、後ろの襟ぐりが開いて冷えます。後ろ襟が首の付け根から離れないもの、たとえばハイネックか、首の後ろに沿う襟のものを選びます。
椅子の座面が冷たい場合もあります。合成の皮革や樹脂の座面は、座ったところが冷たく感じ、おしりと太ももの裏が冷えます。座面に薄いクッションを1枚置くか、ひざ掛けを座面から膝まで敷くようにかけると、座面からの冷えが止まります。
ズボンの丈も見てください。座ると裾は2〜3cm上がります。立ったときにくるぶしが隠れる丈でも、座るとくるぶしが出て、靴下との間に冷たいすき間ができます。机で長く座る人は、立ったときに足の甲に少しかかる丈か、裾にリブがあって足首で止まる形を選ぶと、座っても足首が出ません。
窓の近く|1m以内なら、窓側の肩と背中
座る場所が窓から1m以内なら、窓に面した側の体が冷えます。窓ガラスで冷えた空気が、カーテンのすき間から下りてきて、床をはうように流れるからです。窓に横向きに座っているなら窓側の肩と腕、背を向けて座っているなら背中が冷えます。
足す1枚は、窓側の肩を覆う羽織りです。ストールを窓側の肩にだけかけるのでも構いません。両肩に厚手を重ねると、窓と反対側が暑くなります。
窓に向かって座る人、たとえば窓際に机を置いている人は、顔は明るくて暖かく感じても、膝から下が冷えます。窓の下から下りてくる冷たい空気が、ちょうど机の下に流れ込むからです。この場合は、上半身ではなく膝から下に足します。
窓に背を向けて座る人は、背中が冷えても自分では気づきにくく、なんとなく肩が凝る、首が縮こまる、という形で感じることがあります。窓に背を向けて座っているなら、背中の中ほどまで覆う羽織りを1枚かけて、15分後に肩の力の入り方が変わるかを見てください。
いちばん効くのは、座る位置を窓から1m以上離すことです。服を足す前に、椅子を後ろに50cm引くだけで、窓側の冷えが感じられなくなることがあります。家具を動かせないなら、厚手のカーテンを床まで届く長さにするのも、服を足すのと同じくらい効きます。
窓の近くで過ごす時間が長い人は、窓側の腕だけ冷えていないかも確かめます。肘を窓側の机の上に置いて作業していると、肘から先が窓からの冷気に当たります。肘まで覆うアームウォーマーを窓側だけ着けるのでも、寒さは変わります。
首・手首・足首は、どれを先に足すか
首・手首・足首の「3つの首」を温めるとよい、とよく言われます。でも全部に一度に足すと、着すぎて暑くなり、汗をかいてから冷える、ということが起きます。座り方で、足す順番を変えます。
- 机に座る人:足首 → 手首 → 首
- 床に座る人:腰 → 足首 → 首
- ソファに座る人:背中 → 足先 → 首
- 窓の近くに座る人:窓側の肩 → 足首 → 首
1か所に足したら、15分待ちます。15分たっても寒ければ、次の場所に足します。暖かくなったら、そこで止めます。この順で進めると、どこまで足せばいいかが自分の部屋でわかります。
首は、どの座り方でも最後に回しています。首まわりを厚くすると、顔に近いぶん暑さを感じやすく、すぐに外したくなるからです。首を覆うなら、外したときに置き場所に困らない、薄いネックウォーマーか、ハイネックの肌着を1枚足すくらいにします。
足す1枚の生地|肌側・真ん中・外側で役目が違う
足す場所が決まったら、生地を選びます。重ねる順番で、向いている生地が違います。
肌に近い1枚は、汗を吸って乾きやすいものです。薄手のウールや、綿でもワッフルのように凹凸があって肌との間に空気が残るものが向いています。肌着として着るなら、首と手首が出すぎない形を選びます。
真ん中の1枚は、空気をためるものです。フリースや裏起毛のスウェット、厚手のニット。ここで暖かさの大部分が決まります。ただし真ん中を厚くしすぎると、動きにくく、座ったときにつっぱります。
外側の1枚は、風を通しにくく、すぐ脱げるものです。窓からの冷えや、廊下から入ってくる冷たい空気を防ぎます。中綿の入ったベストや、薄いキルティングの羽織りが向いています。袖のないベストは、腕を動かす作業の邪魔をせず、背中と体の前だけを覆えます。
部屋着1枚を厚手に替えるより、肌側に薄い1枚を足すほうが、少ない重さで暖かくなることが多いです。
秋冬は乾燥して静電気が起きやすくなります。化学繊維のフリースを、化学繊維の肌着の上に重ねると、脱ぐときに音がするほど静電気が起きることがあります。肌側を綿かウールにして、真ん中にフリースを重ねると、起きにくくなります。ウールが肌に当たってちくちくする人は、肌側を綿にして、ウールは真ん中に回してください。何枚持っておけば洗い替えに困らないかは、ルームウェアは何枚あればいいかも見てください。
家事で動く時間がある日|汗をかいたあとに冷える
料理や掃除で動いているときは暖かいのに、座って一息ついたとたんに寒くなる。これは、動いている間にかいた汗が、止まったときに冷えるからです。
家事のある日は、動く前に1枚脱いでおき、座るときに着る、という順にします。脱いだ1枚は、座る場所の背もたれにかけておきます。動いている間に「少し暑い」と感じたら、もう脱ぐ時期です。
肌側に綿の厚手を着ていると、汗を吸ったまま乾きにくく、座ってから冷たく感じます。家事で動く時間が長い日は、肌側を乾きやすい生地にします。それができないなら、座る前に肌着だけ替えるほうが、上に何枚も重ねるより早く暖まります。
在宅で仕事をしていて、昼に買い物や散歩で外に出る人も同じです。外から戻ると、歩いて温まった体が、部屋に入って座ったとたんに冷えます。外に着ていった上着を脱いだら、すぐに座らず、まず部屋着の羽織りを着てから座ると、冷えるまでの時間が長くなります。外出のたびに着替えるのが面倒な人は、そのまま外に出られる部屋着の組み方をワンマイルウェアが部屋着に見えるで見てください。
水を使う家事のあとは、手首と袖口が濡れて冷えます。袖口が手首より長い部屋着は、家事のときにまくり上げて、肘の上で止まるものを選びます。濡れた袖口のまま座ると、そこから冷えます。
どちらとも取れるとき①|足は冷たいのに、上は暑い
床と頭の高さで温度の差が大きい部屋に多い悩みです。暖房の温度を上げると上が暑くなり、下げると足が冷えます。
このときは、上を1枚減らして、そのぶんを足首とすねに回します。たとえば、肌着・長袖・羽織りの3枚を上に着ているなら、羽織りを脱いで、レッグウォーマーと厚手の靴下を足します。上の枚数は減っても、頭の高さは暖かいので寒くなりません。
それでも足が冷えるなら、暖房の向きを変えます。吹き出し口が上を向いていると、暖かい空気は天井にたまります。風向きを下向きにするだけで、床と頭の高さの差が縮まることがあります。服で足すのと、暖房の向きを変えるのとを、両方試して、効いたほうを残してください。
数字の例を挙げます。床が16℃、頭の高さが21℃で、差が5℃ある部屋。上は肌着・長袖・裏起毛のパーカーの3枚、下は薄手のスウェットパンツと薄い靴下。この組み合わせでは、上は暑く、足先が冷たくなります。パーカーを脱いで薄い羽織りに替え、足元にレッグウォーマーと厚手の靴下を足すと、上下の感じ方がそろってきます。上の枚数を減らしたぶん、脱ぎ着で温度を調整できる幅も広がります。
床に座って過ごしているなら、椅子やソファに座る場所を変えるのも1つの手です。床から40cm上がるだけで、冷たい空気の層から抜けます。
どちらとも取れるとき②|夕方からだけ寒い
昼は平気なのに、夕方からだけ寒くなる。この場合は、窓から入る日差しが消えたあとに、部屋の温度が下がっています。窓の近くに座る人ほど、昼と夕方の差が大きくなります。
夕方から足す1枚は、昼の間に座る場所の近くに置いておきます。寒くなってから取りに行くと、その間に冷えます。羽織りやレッグウォーマーを、座る場所の背もたれやかごに入れておき、日が陰ったら足します。
夕方にカーテンを閉めるのも、服を足すのと同じくらい効きます。日が陰ったらすぐ閉めると、窓からの冷えが部屋に下りてくる量が減ります。カーテンを閉めて15分たっても寒ければ、そこで1枚足します。
昼と夜で着るものを変えるなら、昼は薄手の部屋着1枚と羽織り、夜は肌側に1枚足す、と分けると、着替えの手間がかかりません。夜の部屋着がそのまま寝る服を兼ねる人は、パジャマとルームウェアの兼用も見てください。
どちらとも取れるとき③|風呂上がりから寝るまで
風呂上がりは体が温まっていて、厚着をすると暑く、汗をかきます。でも30分ほどたつと急に寒くなります。
風呂上がりは、薄手の部屋着1枚と、すぐに足せる羽織りで過ごします。汗が引くまでの15〜20分は羽織りを着ずに、汗が引いたら羽織りを足します。足元は、汗が引くまで素足でいて、引いたら靴下をはきます。
髪を乾かす間に首すじが濡れて冷えることもあります。首まわりの開いた部屋着なら、乾かし終わるまでタオルを肩にかけ、乾いたら外して、首の詰まった肌着か薄いネックウォーマーを足します。
寝る前に足したものは、寝るときにどうするかも決めておきます。レッグウォーマーやネックウォーマーを着けたまま寝ると、寝ている間に汗をかいて、明け方に冷えることがあります。布団に入るときに外せるものを足すのが扱いやすいです。寝るときの服についてはパジャマの選び方にまとめています。
どちらとも取れるとき④|家族と寒さの感じ方が違う
同じ部屋にいても、寒いと感じる人と暑いと感じる人がいます。暖房の温度を上げると暑い人が困り、下げると寒い人が困ります。
暖房は、暑いと感じる人に合わせて、寒いと感じる人が服で足すほうが、調整がしやすくなります。暑い人は脱げる枚数に限りがありますが、寒い人は首・手首・足首・腰と、足せる場所がいくつもあるからです。
ただ、暑がりの人に合わせすぎると、寒がりの人は何枚も重ねることになり、動きにくくなります。目安は、寒がりの人が上に3枚、下に2枚(ズボンとレッグウォーマー)、足に靴下1枚で過ごせる温度です。それ以上重ねないと寒いなら、暖房を1℃だけ上げ、暑がりの人に1枚脱いでもらうところで折り合いをつけます。
寒いと感じる人は、座る位置を見直してください。窓から1m以内、ドアの近く、床にじかに座る場所は、同じ部屋の中でも冷えやすい位置です。ソファの窓から遠い側や、壁から離れた椅子に座るだけで、足す枚数が1枚減ることがあります。
それでも差が大きいなら、寒い人の座る場所の足元にだけ、小さな暖房器具を置く方法もあります。部屋全体を暖めるより、少ない電気で足元の差を埋められます。
5分でできる、足す1枚の決め方
最後に、ここまでの手順を、5分でできる形にまとめます。
- いちばん長く座る場所を1つ決める(1分)
- 床の素材と、窓までの距離を確かめる。1m以内かどうか(1分)
- 床に手のひらを当て、首すじと比べる。床が明らかに冷たいか(1分)
- 座り方で、足す順番を決める。机なら足首から、床なら腰から、ソファなら背中から、窓際なら窓側の肩から(1分)
- いちばん目の場所に1枚足して、15分待つ(1分+15分)
15分たって寒ければ、2番目の場所に足します。暖かくなったら止めます。これを1週間ほど続けると、自分の部屋でどこに何を足せばいいかが決まり、寒い日にも迷わなくなります。
足したものと、そのときの部屋の温度を、簡単にメモしておくとさらに迷いが減ります。「床15℃・頭20℃、レッグウォーマーで足りた」「床12℃・頭18℃、レッグウォーマーと腰までの羽織りで足りた」のように書いておけば、次に寒くなった日に、温度計を見るだけで何を出せばいいかがわかります。季節が進んで部屋がもっと冷えたら、メモの次の行に足していくだけです。
新しく部屋着を買うときも、この順番で考えます。足す場所が足首なら、レッグウォーマーやゆとりのある裾の部屋着を。腰なら丈の長い羽織りを。全部を厚手にそろえる前に、いちばん冷える場所の1枚から選んでください。
売り場で選ぶときは、羽織りなら座ったときの丈、レッグウォーマーならすねのどこまで届くか、肌着なら首と手首がどこで止まるかを見ます。家で座ったときの姿を思い浮かべて、冷える場所が隠れるかどうかで選ぶと、買ってから「暖かいけれど、寒い場所が出ている」ということが起きません。試着できるなら、試着室で一度しゃがんで、腰と足首がどこまで出るかを確かめてください。部屋着全体のサイズ感はルームウェアのサイズの選び方にまとめています。
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よくある問い
- Q. 部屋着を厚手にしたのに寒いのはなぜですか
- 冷えている場所と、厚くした場所が違うからです。床に座る人は腰と太ももの裏から、机に座る人は足首から、窓の近くにいる人は窓側の肩から冷えます。上半身を厚くしても、そこから冷えが入ってくる限り寒さは抜けません。まず床の近くと頭の高さの温度を測って、差が3℃以上なら下半身に足してください。
- Q. 足は冷たいのに、上半身は暑くなります。どうすればいいですか
- 上を1枚減らして、そのぶんを足首とすねに回してください。暖房の暖かい空気は天井側にたまり、床の近くは冷たいままなので、上と下で感じ方が逆になります。厚手の靴下にレッグウォーマーを重ね、上は薄手の長袖1枚と羽織りにすると、脱ぎ着で上だけ調整できます。
- Q. 家族と寒さの感じ方が違って、暖房の温度が決まりません
- 暖房は暑がりの人に合わせ、寒がりの人が服で足すほうが調整しやすくなります。暑い人は脱げる枚数に限りがありますが、寒い人は足せる場所がたくさんあるからです。寒がりの人は、座る位置を窓から1m以上離し、床に座るなら腰まで隠れる丈の羽織りを足すと、温度を上げなくても差が縮みます。
- Q. 首・手首・足首は、全部温めないといけませんか
- 全部に足す必要はありません。座り方で、冷えやすい場所の順番が変わります。机に座る人は足首、手首、首の順、床に座る人は腰、足首、首の順に足していきます。1か所足して15分たっても寒ければ次の場所に足す、という順で進めると、着すぎて暑くなることがありません。
— メグラシ編集部





