部屋着の羽織りの選び方|秋の朝晩は家事で濡れる袖口と座る丈で選ぶ

**いま家の中で着ている部屋着の上に、何か羽織っていますか。**羽織っているなら、その袖口はいまどこにありますか。手首ですか、手の甲ですか、まくり上げて肘の近くですか。
秋の朝晩、部屋着の上に羽織る1枚は、暖かさで選ぶと外れやすい小物です。暖かい1枚を選んでも、水仕事のたびに袖口が濡れる、座るたびに裾がお尻の下でよじれる、という羽織りは、1週間もすると手に取らなくなります。**家の中でいちばん長くしている動きを先に数えて、その動きを邪魔しない袖口と丈を選ぶ。**暖かさは、そのあとで素材と厚さで足していけば足ります。
外に出るときの羽織りはワンマイルウェアの選び方に、部屋着そのものの選び方は部屋着のおしゃれ、40代の選び方にあります。この記事は、家の中で上に羽織る1枚の話です。
結論|羽織りは、家の中でいちばん長くしている動きで選ぶ
家の中の羽織りは、暖かさより先に、動きで選びます。
| いちばん長くしている動き | 袖口 | 丈 | 向く1枚 |
|---|---|---|---|
| 水仕事(洗い物、洗濯) | 手首の骨で止まるか、まくったまま止まる | 腰骨あたりまで | 袖口にリブのある短めのカーディガン |
| 火の前(料理) | 袖口の周りが手首の周りプラス5cm以内 | 腰骨あたりまで | 表面がなめらかなニットかスウェット |
| 机に向かう(在宅の仕事、書きもの) | 手首の骨で止まる | 椅子の座面に届くまで | 中厚のカーディガン |
| 床に座る | 手首の骨あたり | 座ったときに裾を踏まない長さ | 腰骨までの短めの1枚 |
| ソファでくつろぐ | 長めでもよい | 膝まで | 丈の長いガウン |
| 家の中を歩き回る(掃除、片付け) | 手首の骨で止まる | 腰骨あたりまで | 軽いベストか短めのカーディガン |
**迷ったら、袖口と丈の2つだけを先に決めてください。**この2つが動きと合っていれば、素材や色は手持ちの中から選んでも困りません。合っていないと、どんなに暖かい1枚でも、家事の途中で脱ぐことになります。
1日の動きを数える|水仕事・火の前・机・床・ソファ
最初に、家の中での1日の動きを、時間で数えます。朝起きてから夜寝るまで、羽織りを着ていそうな時間帯だけで構いません。
| 動き | 数える目安 | 例 |
|---|---|---|
| 水仕事 | 洗い物、洗濯、掃除で水を使う時間 | 朝15分、夜30分 |
| 火の前 | 料理で鍋やフライパンの前に立つ時間 | 夜40分 |
| 机 | 椅子に座って手を動かす時間 | 日中4時間 |
| 床 | 床やラグに直接座る時間 | 夜1時間 |
| ソファ | ソファで座る、横になる時間 | 夜1時間半 |
| 歩き回る | 掃除や片付けで動く時間 | 朝20分 |
書き出してみると、自分の家の中の時間が、どの動きにいちばん多く使われているかが分かります。いちばん長い動きを邪魔しない1枚が、手に取る回数のいちばん多い1枚になります。
たとえば在宅の仕事がある日は、机の時間がいちばん長くなり、袖口と丈は机に合わせて選べます。家事が中心の日は水仕事と火の前が長くなり、袖口の条件が厳しくなります。平日と休日で動きがまったく違う人は、2枚を使い分けるほうが結果的に楽です。
袖口|手首の骨から何cmで終わるか
袖口の位置は、水仕事の多い日にいちばん効きます。腕を前にまっすぐ伸ばして、袖口がどこで止まるかを見ます。
| 腕を前に伸ばしたときの袖口 | 水仕事での起きること | 選ぶかどうか |
|---|---|---|
| 手首の骨より2cm以上上 | 濡れない。手首が少し寒い | 水仕事が長い日に向く |
| 手首の骨の上 | ほとんど濡れない | 選ぶ |
| 手首の骨から手の甲へ2cm以内 | 洗い物のたびに先が湿る | まくったまま止まるなら可 |
| 手の甲の半分まで | 先が濡れて、袖口が重くなる | 避ける |
| 指の付け根まで | 水にそのまま入る | 家事の日は避ける |
腕を前に伸ばして測るのは、家事のときの腕がいつも前に出ているからです。腕を下ろした状態で手首の骨にかかっていても、前に伸ばすと袖は2〜3cm上がります。反対に、下ろした状態で手の甲まである袖は、前に伸ばしてもまだ手首を越えていることが多く、水に触れます。
手首が寒いのが気になる人は、袖口の位置を手首の骨で止めて、手首にだけ薄いアームカバーや、袖口の細いインナーを出しておくと、濡れずに温かさだけを足せます。
袖口が濡れることを小さなことだと思いがちですが、濡れた袖口は乾くまでのあいだ手首に冷たく触れ続けます。秋の朝晩は室温が低いので、濡れた袖口はなかなか乾かず、羽織っているのにかえって手元が冷えるということが起きます。暖かくするために羽織った1枚が、袖口ひとつで逆の働きをしてしまうので、水仕事の多い人ほど袖口の位置を最初に見てください。
袖をまくったまま止まるか
長い袖が好きな人や、手持ちの羽織りの袖が長い場合は、まくったまま止まるかどうかを確かめます。
| 袖の作り | まくったときの止まり方 | 家事での使いやすさ |
|---|---|---|
| 袖口にリブがある | 肘の下で止まる | 使いやすい |
| 袖全体がリブ編み | どこでも止まる | 使いやすい |
| 袖口に何もなく、布が薄い | 数分で落ちてくる | 使いにくい |
| 袖口が広く開いている | まくってもすぐ落ちる | 使いにくい |
| 袖口にボタンがある | ボタンを外してまくれば止まる | 一手間かかるが使える |
確かめ方は簡単です。**袖を肘の下までまくって、そのまま5分ほど家の中で動いてください。**5分たって同じ位置にあれば、家事の間もまくったまま使えます。途中で落ちてくる袖は、水仕事のたびに袖を直す手間が増え、やがて濡れたまま動くことになります。
まくった袖が落ちてくる羽織りでも、袖口の内側にゴムの入ったアームバンドを1つ付けておけば、家事の間だけ止めておけます。手持ちの羽織りを買い替える前に、一度この方法で1週間使ってみると、袖の長さが本当に困りごとだったのか、まくれば済む程度だったのかが分かります。
袖口の幅|火の前に立つ日
料理の時間が長い人は、袖口の位置に加えて、袖口の幅を見ます。
| 袖口の周り | 鍋に手を伸ばしたとき | 選び方 |
|---|---|---|
| 手首の周りプラス2cm以内 | 袖が手首に沿って動く | 料理の日に向く |
| 手首の周りプラス2〜5cm | 少し袖が浮くが、火から遠い | 選べる |
| 手首の周りプラス5〜10cm | 袖の先が前に垂れる | 料理のときはまくる |
| それ以上に広い、ベル型 | 袖の先が火や鍋に近づく | 料理のときは脱ぐ |
**袖口の周りは、メジャーを袖口にぐるりと回して測れます。**手首の周りも同じように測り、その差を見てください。差が5cmを超える羽織りは、料理のときには脱ぐか、まくって留めておくのが安心です。
表面の素材も、火の前では気にかけておきます。毛足の長いボアや、表面がふわふわと起毛した生地は、火の近くでは避けたほうがよい素材です。料理の時間が長い家では、表面がなめらかなニットやスウェットを台所用の1枚にしておくと、迷わずに済みます。
丈|座ったときにどこまで来るか
丈は、立ったときではなく、座ったときの位置で選びます。
| 丈の位置(立ったとき) | 椅子に座ったとき | 床に座ったとき |
|---|---|---|
| ウエストまで | 背中の下が空く | 背中の下が空く |
| 腰骨あたり | 座面に届かない | 裾を踏まない |
| お尻が隠れる長さ | 座面に届いて、お尻の下に敷く | 裾を踏んで引っぱられる |
| 太ももの半分 | 座面の上でよじれる | 裾が床に広がる |
| 膝まで | 膝にかかって温かい | 立ち上がるときに踏む |
椅子に座る時間が長いなら座面に届く丈まで、床に座る時間が長いなら腰骨あたりまでが目安です。椅子に座るとき、羽織りの裾がお尻の下に入ると、立ち上がるたびに裾が引っぱられ、肩のほうへ羽織り全体がずれてきます。床に座るときは、長い裾を踏むと、立ち上がるたびに前が引っぱられて肩から落ちます。
ソファで長い時間くつろぐ日は、膝まである長い丈が、脚まで温めてくれます。ただし、ソファから立って台所へ行く動きが多いなら、長い丈は階段や段差で裾を踏みやすくなります。
丈を確かめるときは、ふだん座っている椅子や床に、実際に座ってみてください。売り場の試着室では立った姿しか見られないので、座ったときの裾の位置は分かりません。手持ちの羽織りで、座ったときに裾がお尻の下に入るか、床に広がるかを一度確かめておくと、次に選ぶときの丈の目安になります。
床に座る家・椅子の家
家の造りによって、合う丈がはっきり分かれます。
| 家での座り方 | 合う丈 | 合う形 |
|---|---|---|
| 椅子とテーブル中心 | 座面に届く長さ | 前開きのカーディガン |
| 床とローテーブル中心 | 腰骨あたり | 短めのカーディガン、ベスト |
| ソファ中心 | 膝までの長さもよい | ガウン、丈の長いカーディガン |
| こたつ | 腰骨あたりか、それより短い | ベスト、袖のない1枚 |
| 床とソファを行き来する | 腰骨あたり | 短めの1枚に、膝掛けを足す |
こたつのある家では、袖のないベストがいちばん扱いやすいことが多いです。こたつに入ると下半身は温まるので、羽織りに求められるのは肩と背中の温かさだけになります。袖があると、こたつの上で手を動かすたびに袖が天板に擦れます。
床に座る家では、立ち上がる回数も多くなります。床から立ち上がるときは、一度前にかがんでから体を起こすので、羽織りの裾が床に触れていると、手をついた拍子に裾を押さえてしまいます。腰骨あたりまでの丈なら、かがんでも裾は床から離れたままです。
前の留め方|ボタン・ひも・なし
羽織りの前をどう留めるかで、動いたときの落ち着き方が変わります。
| 留め方 | 動いたときの落ち着き | 向く動き |
|---|---|---|
| ボタンで留める | 前が開かず、肩から落ちにくい | 水仕事、料理、歩き回る |
| ひもで結ぶ | 前は閉じるが、結び目がほどけやすい | ソファ、机 |
| 留めない(前開きのまま) | 前が開いて、肩から落ちやすい | 短時間、座っている時間 |
| スナップやファスナー | 前がしっかり閉じる | 寒い朝、歩き回る |
| かぶる形(前開きなし) | 落ちない | 家事の多い日 |
**家事が多い日は、前を留められる1枚を選んでください。**前開きのまま羽織ると、かがむたびに前身頃が前に垂れて、洗い物の水や鍋の縁に近づきます。ボタンを2つだけ留めておけば、かがんでも前身頃が体に沿ったまま動きます。
留めるボタンは、胸の下とお腹のあたりの2つが目安です。いちばん上まで留めると首元が詰まって、家事で体を動かしたときに窮屈に感じます。いちばん下まで留めると、座ったときに裾が突っぱります。真ん中の2つだけを留めると、前身頃は体から離れず、首元と裾には動きのゆとりが残ります。
ガウンのようにひもで結ぶ形は、座ってくつろぐ時間には楽ですが、家事の動きでは結び目がほどけやすくなります。ひもの羽織りで家事をするなら、結び目を体の横に回しておくと、かがんだときに結び目が当たりにくくなります。
重さと肩|長く着るほど効く
家の中の羽織りは、外の上着より長い時間着ていることが多いので、重さが肩に効いてきます。
| 重さの感じ方 | 長い時間着ると起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| 片手で持って、ほとんど重さを感じない | 着ていることを忘れる | 長く着る日に向く |
| 片手で持って、少し重いと感じる | 半日で肩が気になることがある | 短い時間に |
| 両手で持ちたくなる重さ | 肩にかかり続ける | ソファでくつろぐ時間だけ |
**長く着る羽織りほど、軽いものを選んでください。**家の中では、1日に何時間も同じ1枚を着ていることがあります。持ったときに少し重いと感じる1枚は、着ているあいだずっと肩にその重さがかかります。厚手の羽織りで暖かさを取りたいときは、同じ厚みでも中が空気を含んでいて軽いものを選びます。
重さは、肩の形とも関係します。肩の縫い目が自分の肩の端より外に落ちる大きめの羽織りは、重さが腕のほうへ流れて、肩の一点にかかりにくくなります。反対に、肩の縫い目がぴったり合う小さめの羽織りは、重さが肩の上に集まります。重い素材の羽織りを選ぶなら、肩が少し落ちるくらいのゆとりのある形のほうが、長い時間着ていても気になりにくくなります。
素材|ニット・スウェット・フリース・ボア・中綿
素材は、暖かさだけでなく、家の中での扱いやすさで選びます。
| 素材 | 暖かさ | 家の中での扱いやすさ | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 薄手の綿ニット | 軽い | 洗いやすく、水仕事でも気にならない | 寒い朝には足りない |
| 中厚のウールやウール混ニット | 中くらい | 軽くて暖かい | 洗う回数を多くしにくい |
| スウェット | 中くらい | 洗いやすく、形が崩れにくい | 袖口が広いものは料理に向かない |
| フリース | 暖かい | 軽く、乾きやすい | 静電気と、表面の毛玉 |
| ボア | 暖かい | 肌触りがよい | 火の近くに向かない、洗うと表面が固まりやすい |
| 中綿のベスト | 暖かい | 袖がなく家事の邪魔にならない | 洗い方に表示の確認が要る |
| 綿入れの和風の羽織り | 暖かい | 床やこたつの暮らしに合う | 丸洗いが難しいものがある |
台所に立つ時間が長いなら、表面がなめらかな綿ニットかスウェットを選んでください。フリースやボアは暖かい一方で、火の近くでは気をつけたい素材です。ソファでくつろぐ時間用に、もう1枚ボアやフリースを持っておくと、動きに合わせて着替えられます。
素材の表面は、においの残り方にも関係します。料理のにおいは、表面に毛足のある素材ほど残りやすく、なめらかな素材ほど残りにくい傾向があります。台所で着る1枚をなめらかな表面のものにしておくと、夜にそのままソファでくつろいでも、においが気になりにくくなります。
洗う回数から、素材を選ぶ
家の中で毎日着る羽織りは、洗う回数が多くなります。洗う回数から逆に素材を選ぶと、長く使えます。
| 洗いたい回数 | 向く素材 | 向かない素材 |
|---|---|---|
| 毎日〜2日に1回 | 綿ニット、スウェット | ウール、ボア |
| 3日に1回くらい | 綿混ニット、フリース | ボア |
| 週に1回 | ウール混ニット、フリース、ボア | 特になし |
| ほとんど洗わない | 中綿ベスト、綿入れ | 汗をかく家事の日に着るもの |
**料理や掃除のときに着る1枚は、においや汚れが付きやすいので、洗う回数が多くなります。**その1枚には、家で何度洗っても形が崩れにくい素材を選んでください。ソファでくつろぐときだけ着る1枚は、汚れが付きにくいので、洗う回数が少なくて済む素材でも構いません。
フリースやボアの表面が固まってきたときの手入れは、毛玉の取り方にもまとめてあります。
室温で、厚さを選ぶ
最後に、室温で厚さを決めます。同じ室温でも、動いているか座っているかで感じ方が違うので、2つを合わせて見ます。
| 室温 | 動いている時間が長い | 座っている時間が長い |
|---|---|---|
| 22度以上 | 羽織りなし | 薄手のカーディガン |
| 20〜22度 | 薄手のカーディガンかベスト | 薄手〜中厚のカーディガン |
| 18〜20度 | 中厚のニットかスウェット | 中厚に、膝掛けを足す |
| 16〜18度 | 中厚に、中綿のベストを重ねる | 厚手のフリースかガウン |
| 16度未満 | 厚手の1枚 | 厚手のガウンに、膝掛け |
**座っている時間が長い人は、同じ室温でも1段厚い側を選んでください。**机に向かってじっとしていると、体を動かしているときより寒く感じます。在宅の仕事がある日は、家事の日より1段厚い羽織りを出しておくと、午後に寒くなって慌てて着替えることがなくなります。
9月末から10月は、日中の室温は20度を超えていても、朝と夜だけ18度前後まで下がる日が続きます。この時期は、1日を通して同じ厚さの羽織りを着ているより、薄手を1枚着ておき、朝晩だけその上にベストを重ねるほうが、脱ぎ着の手間が小さくなります。11月に入って日中も20度を下回るようになったら、中厚の1枚に切り替える目安です。
室温は、部屋の真ん中の、座る高さで見てください。窓の近くや床の近くは、部屋の真ん中より低いことがあります。温度計がない家では、朝起きて部屋着だけで台所に立ったとき、腕に鳥肌が立つかどうかを目安にしても構いません。
下に着る部屋着との組み合わせ|袖の重なり
羽織りの袖と、下に着る部屋着の袖の組み合わせで、袖口の厚みが変わります。
| 下の部屋着の袖 | 羽織りの袖 | 起きること |
|---|---|---|
| 半袖 | 長袖 | 袖の中で重ならず、動きやすい |
| 長袖(細い袖口) | 長袖(細い袖口) | 袖口が重なって厚くなる |
| 長袖(細い袖口) | 長袖(広い袖口) | 下の袖が羽織りの中に収まる |
| 長袖(広い袖口) | 長袖(細い袖口) | 下の袖が羽織りの袖口からはみ出す |
| 長袖 | 袖なし(ベスト) | 重ならない |
**下の袖が羽織りの袖口からはみ出すと、水仕事のときに下の袖だけが濡れます。**下の部屋着の袖口が広い場合は、羽織りをベストにするか、下の袖を羽織りより短くします。袖の重なりが厚くて腕が動かしにくいと感じるなら、下を半袖に替えて、羽織りの長袖1枚にすると、袖が軽くなります。
在宅の仕事で画面に映る日
在宅で仕事をしていて、画面に上半身が映る日は、羽織りが画面の中でいちばん大きな面になります。
| 見るところ | 画面での見え方 | 選び方 |
|---|---|---|
| 色 | 羽織りの色が上半身の大半を占める | 無地で、下の部屋着と色数を合わせて2色まで |
| 前の開き | 開いていると下の部屋着が見える | ボタンを留めるか、下を無地に |
| 表面 | 起毛やボアは画面でふくらんで見える | なめらかなニットのほうが整って見える |
| 襟元 | 首元が詰まっていると、画面の中で顔の下が暗くなる | 襟元が少し開いた形 |
画面に映る日は、羽織りを外に出るときの上着のように考えると選びやすくなります。部屋着のままでも、羽織りを無地の中厚のカーディガンにしてボタンを留めておけば、画面の中では整った上半身に見えます。部屋着の色数の考え方は部屋着のおしゃれ、40代の選び方にもあります。
朝と夜で、羽織りを替えるか
秋は、朝と夜で室温も動きも変わります。1枚で通すか、2枚を使い分けるかを決めておきます。
| 時間帯 | 多い動き | 向く羽織り |
|---|---|---|
| 朝(起きてから出かけるまで) | 水仕事、歩き回る | 袖口の細い短めのカーディガン |
| 日中(在宅) | 机 | 中厚のカーディガン |
| 夕方(料理) | 火の前、水仕事 | 表面がなめらかなニットかスウェット |
| 夜(くつろぐ) | ソファ、床 | ガウン、フリース |
| 寝る前 | 座る、歩く | 軽いベスト |
朝と夕方の家事の時間は同じ1枚、夜のくつろぐ時間は別の1枚、と分けるのがいちばん簡単です。家事用は袖口と丈で選んだ1枚、くつろぐ用は暖かさと肌触りで選んだ1枚。2枚あれば、それぞれを得意な時間にだけ使えるので、どちらも無理をしません。
2枚を使い分けるなら、置き場所も分けておくと、着替えるのが面倒になりません。家事用の1枚は台所や洗面所の近くのフックに、くつろぐ用の1枚はソファの背やベッドの近くに掛けておきます。着替えるために別の部屋へ取りに行く必要がなければ、時間帯ごとに羽織りを替えることが、自然に続けられます。
どちらとも取れるとき①|家事もするし、長く座る
家事の時間と座る時間が同じくらいある日は、どちらに合わせるかで迷います。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 家事の合間に、机やソファで座る | 家事に合わせた短めの1枚に、膝掛けを足す |
| 座っている時間のほうが少し長い | 丈は座面に届く長さ、袖口は手首の骨で止まるもの |
| 家事は短いが、水仕事が多い | 袖口を最優先に、丈は好みで |
| 座るのは床で、家事も多い | 腰骨までの短めの1枚 |
**迷ったら、家事に合わせてください。**座る時間の寒さは、膝掛けやブランケットで後から足せます。家事の邪魔になる袖口や丈は、後から直せません。短めの1枚と膝掛けの組み合わせは、家事と座る時間を行き来する日にいちばん扱いやすい形です。
膝掛けは、座る場所ごとに1枚ずつ置いておくと便利です。机の椅子に1枚、ソファに1枚。座るたびに羽織りを替えるより、座った場所で膝掛けを広げるほうが手間がかからず、立ち上がるときはそのまま置いていけます。
どちらとも取れるとき②|暑くなったり寒くなったりする
家事で動くと暑くなり、座ると寒くなる。この行き来が多い日もあります。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 1日に何度も脱ぎ着する | 前開きで、ボタンの少ない1枚 |
| 脱いだ羽織りの置き場所に困る | 椅子の背に掛けやすい、軽い1枚 |
| 動くと汗ばむ | 袖のないベストにして、腕だけ涼しく |
| 座ると背中だけ寒い | ベストの上に、座るときだけ薄手の1枚 |
脱ぎ着が多い日は、袖のないベストを基本にすると、脱ぐ回数が減ります。腕を動かす家事では腕が涼しく、背中と肩だけが温かいので、動いても座っても大きく暑さ寒さが変わりません。座ってじっとする時間だけ、ベストの上にもう1枚を重ねます。
どちらとも取れるとき③|家族と共用したい
1枚の羽織りを家族で使い回したい家もあります。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 体の大きさが違う家族と使う | 大きい人に合わせ、袖口がまくれる1枚 |
| 家事をする人と、くつろぐ人で使う | 家事をする人の袖口と丈を優先 |
| 玄関や廊下に掛けておく | 前開きで、さっと羽織れる形 |
| 洗う回数が増える | 家で洗いやすい綿やスウェット |
**共用の1枚は、袖口をまくれる作りを選んでください。**体の大きさが違う家族で使うと、ある人には袖がちょうどよく、別の人には手の甲まで来ます。袖口にリブがあってまくったまま止まる袖なら、誰が着ても家事の邪魔になりません。
共用の1枚は、色も迷わないものにしておくと、誰でも手に取りやすくなります。灰色や紺、生成りのような、どの部屋着の上に重ねても色数が増えない1枚が、家族で回すのには向いています。
どちらとも取れるとき④|ガウンかカーディガンか
ガウンとカーディガンのどちらを選ぶかは、多くの人が迷うところです。
| 見ること | ガウンが向く | カーディガンが向く |
|---|---|---|
| いちばん長い動き | ソファ、くつろぐ | 家事、机 |
| 丈 | 膝まで温めたい | 腰骨から座面まで |
| 前の留め方 | ひもで結ぶ形が楽 | ボタンで留めたい |
| 洗う回数 | 週に1回程度 | 2〜3日に1回 |
| 季節 | 冬の立ち上がりから | 秋の初めから |
**秋の初めは、まずカーディガンから始めてください。**9月末から10月は、朝晩だけ少し冷える日が多く、厚手のガウンでは日中に暑くなります。家事と座る時間の両方に使えるカーディガンで秋を過ごし、朝の室温が18度を下回るようになったら、くつろぐ時間用にガウンを足す、という順が無理がありません。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際に起きていること |
|---|---|
| 家の中の羽織りは暖かければよい | 袖口と丈が動きに合わないと、家事の途中で脱ぐことになる |
| 袖は長いほうが温かい | 長い袖は水仕事で濡れ、濡れた袖口が手首を冷やす |
| 丈は長いほうがくるまれて温かい | 床に座る家では、長い裾を踏んで肩から落ちる |
| ボアやフリースがいちばん便利 | 火の近くや毎日の洗濯には向かない |
| 前は開けておくほうが楽 | かがむたびに前身頃が垂れて、水や鍋に近づく |
| 1枚で1日を通すもの | 家事用とくつろぐ用を分けるほうが、どちらも無理をしない |
| 室温で厚さが決まる | 座っている時間が長い人は、同じ室温でも1段厚い側が合う |
手持ちの羽織りで確かめる順番
いま持っている羽織りが家の中に合っているかを、次の順で確かめます。
| 順番 | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1 | 1日の動きを時間で書き出し、いちばん長い動きを選ぶ | 2分 |
| 2 | 羽織りを着て、腕を前に伸ばし、袖口の位置を見る | 30秒 |
| 3 | 袖を肘の下までまくり、5分動いて止まるかを見る | 5分 |
| 4 | 袖口の周りと手首の周りを測り、差を出す | 1分 |
| 5 | いつもの場所に座り、裾の位置を見る | 30秒 |
| 6 | 片手で持って、重さを感じるかを見る | 数秒 |
| 7 | 室温を見て、厚さが合っているかを確かめる | 数秒 |
手持ちの羽織りのうち、この順番でいちばん引っかからなかった1枚が、家事の日の1枚です。引っかかった羽織りも、ソファでくつろぐ時間や、座っているだけの時間には使えることが多いので、手放す前に使う時間を分けてみてください。
まとめ|動きを数えて、袖口と丈から選ぶ
- 家の中の羽織りは、暖かさより先に、いちばん長くしている動きで選ぶ
- 水仕事が多いなら、袖口は手首の骨で止まるか、まくったまま止まる袖
- 火の前に立つなら、袖口の周りは手首の周りプラス5cm以内。毛足の長い表面は避ける
- 丈は、椅子なら座面に届くまで、床なら腰骨あたりまで、ソファなら膝まで
- 家事の日は前を留められる1枚。長く着る1枚ほど軽いものを
- 洗う回数から素材を選び、室温と座っている時間で厚さを決める
- 迷ったら家事に合わせ、座る時間の寒さは膝掛けで足す
今夜、家の中でいちばん長く過ごす場所で、いま持っている羽織りを着て腕を前に伸ばしてみてください。**袖口がどこで止まるか、座ったときに裾がどこに来るか。**その2つが、秋の家の中で手に取る1枚を決めます。
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よくある問い
- Q. 部屋着の上に羽織るなら、カーディガンとガウンのどちらがいいですか
- 家の中でいちばん長くしている動きで選びます。水仕事や料理など手を動かす時間が長いなら、袖口が細く丈の短いカーディガンのほうが動きを邪魔しません。ソファや机で座っている時間が長く、脚まで冷えるなら、丈の長いガウンのほうが膝までくるめます。両方の時間が同じくらいある日は、丈が腰骨あたりまでで袖口の細いカーディガンを基本にして、座るときだけ膝掛けを足す形が扱いやすいです。
- Q. 袖が濡れるのを防ぐには、どんな羽織りを選べばいいですか
- 腕を前に伸ばして、袖口が手首の骨で止まるか、手首の骨より上で止まる袖を選んでください。手の甲にかかる長さの袖は、水仕事のたびに先が濡れます。長い袖が好きな場合は、まくり上げたまま落ちてこない袖を選びます。袖口にリブがあって、肘の下までまくった状態で5分ほど止まっていれば、家事の間もまくったまま使えます。
- Q. 火の前に立つとき、羽織りで気をつけることはありますか
- 袖口の広さと、表面の毛足を見てください。袖口が大きく開いた羽織りは、鍋に手を伸ばしたときに袖の先が火に近づきます。袖口の周りを測って、手首の周りに5cmを足した長さより広いなら、料理のときは脱ぐか、袖をまくって留めておくほうが安心です。毛足の長いボアや起毛の表面も、火の近くでは避けたほうがよい素材です。
- Q. 部屋着の羽織りは、どのくらいの室温から要りますか
- 目安は、室温が20度を下回るあたりからです。20度前後なら薄手のカーディガン、18度前後なら中厚のニットかスウェット、16度を下回るなら中綿や起毛の厚手が選択肢に入ります。ただ、同じ室温でも、じっと座っている時間が長い人ほど寒く感じます。室温だけで決めず、その時間に自分が動いているか座っているかも合わせて選んでください。
- Q. ボアやフリースの羽織りは毛玉や静電気が気になります
- ボアやフリースは暖かい一方で、洗う回数が多いと表面が固まりやすく、乾いた日には静電気も起きやすい素材です。家の中で毎日着て、2〜3日に1回洗いたいなら、スウェットや綿混のニットのほうが扱いやすいです。ボアやフリースを選ぶなら、洗うのは週に1回程度にして、下に着る部屋着を綿にすると、静電気が起きにくくなります。
— メグラシ編集部





