ルームウェアで来客を迎える日|着替える線は、相手と滞在時間で引く

**次に家へ人が来る予定を、ひとつ思い浮かべてください。**その人は、家のどこまで入って、どのくらいの時間いますか。
玄関先で用事が済むなら、いま着ている部屋着のままで構いません。リビングまで通して1〜2時間いるなら、首元を整えて羽織りを1枚。半日以上いる、あるいは泊まっていくなら、外に出られる服か、上下のそろった部屋着に着替えておく。着替えるかどうかの線は、相手との間柄と、家にいる時間と、家のどこまで入るかの3つで引けます。
秋から年末にかけては、点検や修理、子どもの友達の送り迎え、友人の訪問、親や親族の泊まりと、家に人を迎える予定が増えていきます。宅配の受け取りのように玄関先で終わる場面はおしゃれなルームウェアと部屋着に、近所への外出はワンマイルウェアの選び方にあります。この記事は、人を家の中に迎える日の話です。
結論|相手と、時間と、家のどこまで入るかで線を引く
家に人が来る予定を、よくある6つに分けて、どこまで整えるかをまとめます。
| 予定 | 家にいる時間 | 入る場所 | 整え方 |
|---|---|---|---|
| 回覧板・届け物 | 数分 | 玄関先 | 部屋着のまま |
| 点検・修理の人 | 30分〜数時間 | 水回り・各部屋 | 部屋着に羽織りと靴下 |
| 子どもの友達と、その家族 | 送り迎えの数分〜数時間 | 玄関〜リビング | 羽織り。家族が上がるなら着替え |
| 友人のお茶 | 2〜3時間 | リビング | 整った部屋着に羽織り、または着替え |
| 親や義実家の泊まり | 1泊以上 | 家全体 | 上下そろいの部屋着を1組 |
| 年末年始に親族が集まる | 半日〜数日 | 家全体 | 外に出られる服に着替える |
**同じ予定でも、相手との間柄で一段上げ下げしてください。**親しい友人なら一段下げてよく、初めて家に来る人なら一段上げる。この表は、迷ったときの真ん中の目安です。
線を引く3つの軸
着替えるかどうかを決める3つの軸を、それぞれもう少し細かく見ます。
| 軸 | 下げてよい | 上げたほうがいい |
|---|---|---|
| 相手との間柄 | 家族、長年の友人 | 初めて会う人、子どもを通じた知り合い、義理の家族 |
| 家にいる時間 | 数分〜30分 | 2時間以上、泊まり |
| 家のどこまで入るか | 玄関先 | リビングに座る、台所に立つ、泊まる部屋がある |
3つのうち、ひとつでも「上げたほうがいい」に入るなら、羽織りを1枚足すのが目安です。2つ以上入るなら、着替えを考えてください。
時間の軸は、思ったより長くなりがちです。「少しだけ寄る」と言っていた友人が、お茶を飲んで話し込んで3時間いた、ということはよくあります。予定を聞いたときの時間に、1時間足して考えておくと、途中で着替えたくなることが減ります。
秋から年末までの来客を、先に並べておく
来客の予定は、ひとつずつ来るときに考えると、毎回同じことで迷います。10月から12月までの予定を一度に並べて、どの日にどこまで整えるかを先に決めておくと、準備がまとめて済みます。
| 時期 | ありがちな来客 | 整える目安 |
|---|---|---|
| 10月 | 点検・エアコンの掃除、子どもの友達 | 部屋着に羽織りと靴下 |
| 11月 | 友人のお茶、秋の連休の泊まり | 上下そろいの部屋着を1組 |
| 12月前半 | 年末の届け物、近所の人 | 玄関の羽織り |
| 12月後半 | 親族の集まり、帰省してくる家族 | 外に出られる服と、上下そろいの部屋着 |
並べてみると、10月と11月は部屋着を整える準備、12月は着替える服の準備、と時期によって用意するものが違うことが分かります。10月のうちに来客用の部屋着を1組決めておけば、11月の泊まりにも、12月の集まりの合間にも使えます。
予定が入っていない月でも、近所の人や届け物の来客は突然来ます。並べた表のいちばん上に「玄関の羽織り」を書いておき、季節が進むたびに厚みを入れ替えると、予定外の来客にも慌てません。
玄関先で済む用事
回覧板を持ってくる近所の人、届け物を持ってきた知り合い。玄関先で数分話して終わる用事は、部屋着のままで構いません。
| 見るところ | 整え方 |
|---|---|
| 首元 | 大きく伸びていなければそのまま |
| 足元 | 素足が気になるなら靴下を履く |
| 羽織り | 玄関の近くに1枚掛けておき、寒い日はさっと着る |
玄関先の用事は、こちらが予定していないときに来ることが多いものです。チャイムが鳴ってから慌てないように、玄関に近い場所に羽織りを1枚掛けておくと、それを着るだけで出られます。玄関の羽織りの選び方は部屋着の羽織りの選び方にもあります。
玄関先で話しているうちに、「せっかくだから少し上がって」と、そのまま家に入ってもらう流れになることもあります。そうなりそうな相手なら、羽織りを着るときに、前のボタンかファスナーを閉めておくと、上がってもらってからも整った姿で過ごせます。前を開けたままの羽織りは、玄関先では気になりませんが、リビングで向き合って座ると、下の部屋着が目に入ります。
点検・修理の人が家に入る日
秋は、ガスや給湯器の点検、エアコンの掃除や修理など、作業の人が家に入る予定が入りやすい季節です。作業の人は、玄関から水回りや各部屋へ移動し、こちらもその後について説明を聞いたり、立ち会ったりします。
| 作業の人といる時間 | 整え方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 30分以内 | 部屋着に羽織り | 首元が伸びていないか |
| 1〜2時間 | 部屋着に羽織りと靴下 | 立って話す時間が長い |
| 半日 | 外に出られる服 | 途中で買い物や外出があるかもしれない |
**作業の人の前では、かがむ、しゃがむ、手を伸ばす、という動きが増えます。**作業する場所を指さしたり、棚の中を見せたりするときに、首元が大きく開く部屋着や、背中が出やすい丈の短い上着は、落ち着かないものです。首元が詰まっていて、腰まで届く丈のものを選んでおくと、動いても気になりません。
作業の日程は、数日前から分かっていることが多いので、前の晩に羽織りと靴下を出しておけば十分です。作業のあいだ、窓を開けたり、外の機器を見に出たりすることもあるので、羽織りは外に出ても寒くない厚みのものにしておくと安心です。
作業の人が帰ったあとは、床や壁に作業の跡が残っていないかを確かめるために、しゃがんで床を見たり、家具を動かしたりすることもあります。作業の日の部屋着は、汚れても構わない洗えるものにしておくと、片付けまでそのまま動けます。
子どもの友達と、その家族が来る日
子どもの友達が遊びに来る日は、送り迎えのときに、その家族と顔を合わせます。玄関先で挨拶して終わることもあれば、そのまま上がってお茶を飲んでいくこともあります。
| 場面 | 整え方 |
|---|---|
| 送り迎えで、玄関先で挨拶するだけ | 部屋着に羽織り |
| 家族も上がって、少し話していく | 首元の整った上下に羽織り |
| 家族も一緒に数時間過ごす | 外に出られる服 |
| 子どもだけを数時間預かる | 部屋着に羽織り。床で遊ぶ相手をするなら動きやすいもの |
**子どもを通じた知り合いは、間柄としてはまだ距離のある相手です。**友人ほど親しくはなく、初対面ほど遠くもない。迷ったら、一段上げて整えるほうが、その日の気持ちが楽です。相手の家族が上がるかどうかは事前に分からないことが多いので、送り迎えの時間の前に、上がってもらっても困らない程度に整えておきます。
子どもだけを預かる日は、子どもと一緒に床に座ったり、おやつを用意したりと、動く時間が長くなります。汚れても構わない部屋着の上に、洗える羽織りを着ておくと、迎えに来た家族と玄関で会うときも、羽織りの前を閉めるだけで整います。
友人がお茶に来る日
親しい友人が家にお茶をしに来る日は、リビングに座って、2〜3時間話していくことが多くなります。
| 友人との間柄 | 整え方 |
|---|---|
| 長年の友人、お互いの家をよく行き来する | 整った部屋着に羽織り |
| 親しいが、家に来るのは初めて | 外に出られる服、または上下そろいの部屋着 |
| 友人の連れや家族が一緒 | 外に出られる服 |
**親しい友人でも、近くで向き合って話す時間が長いので、首元や袖口のよれは目に入ります。**部屋着のまま迎えるなら、首元と袖口がまだ整っている上下を選んでください。上に羽織るカーディガンは、ボタンを留めても開けても形が崩れないものが便利です。
お茶の時間には、台所との行き来も増えます。立ったり座ったりの動きが多いので、裾が床に引きずるほど長いものや、袖口の広がったものは、お茶を入れるときに濡れたり引っかかったりします。袖は手首で止まる長さが扱いやすく、袖を折り上げたときに形が崩れないものだと、台所でも困りません。
友人が帰る時間に合わせて、駅や駐車場まで送っていくこともあります。送っていく可能性がある日は、羽織りを、そのまま外に出られるコートに近いものにしておくと、玄関で着替えずに出られます。近所への外出の延ばし方は、ワンマイルウェアの考え方と同じです。
親や義実家が泊まりに来る日
秋の連休や年末に、親や義実家の家族が泊まりに来る日は、家の中に家族以外の人が一日中いることになります。朝起きたときと、寝る前の時間に、必ず顔を合わせます。
| 時間 | 整え方 |
|---|---|
| 朝、起きてすぐ | パジャマの上に羽織りを着て、洗面所へ |
| 朝食から日中 | 上下そろいの部屋着、または外に出られる服 |
| 夕方、お風呂のあと | 上下そろいの部屋着 |
| 寝る直前 | パジャマに替える |
**泊まりの来客がいる日は、パジャマで家の中を歩き回る時間をできるだけ短くしておくと、お互いに気兼ねなく過ごせます。**起きたらまず羽織りを着て洗面所へ行き、身支度のときに上下そろいの部屋着に着替える。お風呂のあとはその部屋着で過ごし、寝室に入る直前にパジャマに替える。この流れにしておけば、パジャマ姿で顔を合わせるのは、起きてすぐの数分だけになります。
義理の家族が泊まる日は、相手のほうも、こちらの家での過ごし方に気をつかっています。上下がそろっていて、首元の詰まった部屋着を1組用意しておけば、それを着ているだけで、家の中でもきちんと過ごしている印象になります。
泊まりの来客が2泊以上する場合は、そろいの部屋着を1組だけだと、洗濯が間に合わないことがあります。秋冬は部屋干しで乾くまでに時間がかかるので、2泊以上の予定なら、そろいの上下を2組か、上だけ替えのある組み合わせを用意しておくと、毎朝同じ姿で迎えずに済みます。洗い替えの数の考え方はルームウェアは何枚あればいいかにもあります。
年末年始に、親族が集まる日
年末年始に、自分の家に親族が集まる予定がある場合は、半日から数日、家に多くの人がいることになります。人数が多いぶん、初めて会う親族の連れ合いや、久しぶりに会う親戚もいます。
| 場面 | 整え方 |
|---|---|
| 迎える前の準備 | 動きやすい部屋着でよい |
| 親族が着いてから | 外に出られる服に着替える |
| 食事の支度と片付け | 着替えた服の上にエプロン |
| 親族が帰ったあと | 部屋着に戻す |
**人数が多い日は、着替えておくほうが迷いません。**親しい家族だけなら部屋着でいいとしても、その場に1人でも初めて会う人がいれば、全体を一段上げて整えることになります。迎える側は、準備と食事の支度で動き回るので、着替える服は、動きやすく、汚れが目立ちにくい色を選んでください。
年末年始は、まだ先の予定に見えても、10月や11月のうちに着る服を決めておくと、12月に慌てずに済みます。
部屋着のまま迎えられるかを、3か所で確かめる
手持ちの部屋着のうち、どれなら来客の前に出られるか。首元、膝、袖口の3か所で確かめます。
| 見るところ | 確かめ方 | 来客の前に出せる | 家の中だけにする |
|---|---|---|---|
| 首元 | 指2本で軽く引いて離す | すぐ戻る | 波打ったまま戻らない |
| 膝 | 椅子に10分座って立ち上がる | 膝の出っ張りが戻る | 膝の形が残る |
| 袖口 | 袖口を見る | ゴムや編みが締まっている | 広がって、よれている |
| 毛玉 | 脇と袖の内側を見る | ほとんどない | 目立つ |
**4つのうち、ひとつでも「家の中だけにする」に入る部屋着は、来客の日には回さないと決めておくと迷いません。**家で過ごすぶんには十分着られるので、捨てる必要はありません。首元が戻らなくなった1枚も、掃除や片付けの日には気兼ねなく着られる1枚になります。来客の日に着るものと、家の中だけで着るものを、引き出しの中で分けておくと、慌ただしい朝でも手に取る1組がすぐに決まります。
羽織り1枚で延ばせる範囲
部屋着の上に羽織りを1枚着るだけで、迎えられる相手の範囲はかなり広がります。ただし、羽織りで延ばせない場面もあります。
| 羽織りで延ばせる | 羽織りでは延ばしにくい |
|---|---|
| 点検・修理の人 | 初めて家に来る人と数時間 |
| 子どもの友達の送り迎え | 義理の家族が上がって数時間 |
| 長年の友人のお茶 | 親族が多く集まる日 |
| 泊まりの来客の朝 | 写真を撮る予定のある日 |
羽織りは、腰骨より下まで届く丈のものが、いちばん多くの場面で使えます。丈が短いと、下の部屋着のよれや、腰まわりの生地の伸びがそのまま見えます。色は、手持ちの部屋着のどれに重ねても合う、無地の落ち着いた色にしておくと、1枚で通せます。
下着の上に着る1枚を確かめる
家で過ごす日は、締めつけの少ない下着で過ごしたい人も多いものです。来客の日は、部屋着の生地が透けたり、体に沿いすぎたりしていないかも見ておきます。
| 見るところ | 確かめ方 | 整え方 |
|---|---|---|
| 生地の透け | 窓の光に向かって立つ | 透けるなら、下に1枚重ねるか羽織りを着る |
| 体への沿い方 | 横から鏡に映す | 沿いすぎるなら、ゆとりのある上着を |
| 前にかがんだとき | 首元から中が見えないか | 首元の詰まったものに替える |
**かがむ動きの多い日、たとえば作業の人に家の中を案内する日や、子どもの相手をする日は、首元の詰まりをいちばん先に確かめてください。**部屋着は首元がゆったり作られているものが多く、立っているときは気にならなくても、かがむと大きく開くことがあります。
足元|靴下とルームシューズ
秋冬の床は冷えるので、足元は家族だけの日でも整えることが多いと思います。来客の日は、足元も目に入ります。
| 場面 | 足元 |
|---|---|
| 玄関先の用事 | 素足でも、靴下でも |
| 点検・修理の人 | 靴下か、ルームシューズ |
| 友人のお茶 | 靴下。ルームシューズを脱いで床に座ることも |
| 泊まりの来客 | 靴下とルームシューズ。来客用のスリッパも用意 |
靴下は、かかとや爪先が薄くなっていないか、毛玉が目立たないかを見てください。来客の前で床に座ると、足の裏が見えることもあります。来客の日に履く靴下を1足決めておくと、朝に探さずに済みます。
来客用のスリッパを出すかどうかも、来客の日の足元と一緒に決めておきます。こちらがルームシューズを履いているのに、来客には何も出さないと、相手が冷たい床で落ち着かないことがあります。秋冬は、玄関に来客用のスリッパを1〜2足出しておくと、玄関先の用事から泊まりの来客まで、どの場面でもすぐに使えます。
床に座るか、椅子に座るか
来客の日の部屋着は、座り方で選ぶものが変わります。床に座る家と、椅子に座る家では、部屋着の傷み方も見え方も違います。
| 座り方 | 気になること | 部屋着の選び方 |
|---|---|---|
| 床に座る | 膝の抜け、裾のずり上がり | 膝が抜けにくい厚みの生地、裾が足首まで届く丈 |
| 床に横座り | 腰まわりの生地の伸び | 上着の丈が腰骨より下 |
| ソファに座る | 背中のずり上がり | 上着の丈が長めのもの |
| ダイニングの椅子 | 袖口がテーブルに触れる | 袖口が締まっているもの |
床に座る時間が長い日は、膝の抜けた部屋着だと、立ち上がったときに膝の形が残ったまま見えます。床に座ってから立ち上がる動作を一度してみて、膝がすぐに戻るものを選んでください。床に座ったときの裾や腰まわりの見え方はスウェットパンツの部屋着は床に座って選ぶでも扱っています。
台所に立つ時間が長い日
お茶やお菓子を出す、食事を用意する。来客の日は、台所に立つ時間が増えます。部屋着は台所の動きでも傷みやすいので、来客の日は少し気をつけます。
| 台所での動き | 気になること | 整え方 |
|---|---|---|
| お湯を沸かす、お茶を入れる | 袖口が濡れる | 袖口が手首で止まるもの |
| 食器を洗う | 前が濡れる | エプロンを1枚 |
| 料理をする | においが移る | 来客の前にエプロンを外す |
| 高い棚から器を出す | 上着がずり上がる | 上着の丈が腰骨より下 |
エプロンは、来客の前に出るときに外すものと考えておくと、エプロンの下の部屋着を整えておく理由がはっきりします。台所から戻るたびに外すのが手間なら、エプロンも、部屋着の色と合う無地の落ち着いたものにしておけば、そのまま出ても目立ちません。
食事を一緒にとる予定の日は、食べこぼしやはねが部屋着に付くこともあります。白や淡い色の部屋着は、しみが目立ちやすいので、食事を出す日の1組は、少し色の深いものにしておくと、食事のあいだも気にせず過ごせます。
秋冬の室温と、来客の日の重ね方
来客の日は、暖房の温度を、自分たちだけで過ごす日より少し上げることも多いでしょう。暖かくなった部屋では、厚い部屋着や羽織りが暑く感じられます。
| 室温の様子 | 重ね方 |
|---|---|
| 来客の前は肌寒い | 部屋着に羽織り |
| 来客が来て暖房を上げた | 羽織りを脱いでも整っている上下 |
| 玄関や廊下が冷える | 玄関に出るときだけ羽織る |
| 台所は火を使って暖かい | 薄手の上下に、エプロン |
**羽織りを脱いでも人前に出られる上下を着ておくと、暖房の温度に合わせて調整できます。**羽織りで整えたつもりで、下の部屋着がよれていると、暑くなっても羽織りを脱げなくなります。来客の日に暑くて困ったことがある人は、羽織りより先に、下に着る上下を整えてください。
玄関の近くに置いておく3点
急な来客や、予定より早く着いた人に慌てないように、玄関の近くに3つを置いておくと便利です。
| 置くもの | 理由 |
|---|---|
| 腰骨より下まで届く羽織り | チャイムが鳴ってから着て出られる |
| 来客の日用の靴下 | 素足から履き替えられる |
| 髪をまとめるもの | 身だしなみを数秒で整えられる |
この3つは、いつも同じ場所に置いておくことが大事です。玄関横のフックや、靴箱の上の小さなかごにまとめておけば、慌てていても手が届きます。秋から冬へ、羽織りの厚みだけ季節に合わせて入れ替えてください。
10月はまだ薄手のカーディガンで足りますが、11月の終わりからは、玄関を開けたときの冷たい空気に合わせて、厚手のニットや中綿の入った羽織りに替えると、玄関先で長く話す日も寒くありません。
来客の日のために1組そろえるなら
手持ちの部屋着の中に、来客の前に出せるものがない場合は、1組だけそろえておくと、多くの場面に対応できます。
| 選ぶところ | 選び方 |
|---|---|
| 首元 | 詰まっていて、かがんでも開かない |
| 上下 | 同じ生地、同じ色か、なじむ2色 |
| 色 | 無地。手持ちの羽織りと合う色 |
| 生地 | 膝や肘が抜けにくい、少し厚みのあるもの |
| 上着の丈 | 腰骨より下まで届く |
| 袖口・裾 | ゴムやリブで締まっている |
**上下の生地と色がそろっているだけで、部屋着でも整って見えます。**柄や色の違う上下を組み合わせると、どれだけ新しいものでも家の中の服らしさが出ます。そろいの1組を選ぶときは、手持ちの羽織りを持っていって、上に重ねたときに色がなじむかを確かめてください。上下をそろえる考え方は部屋着のおしゃれ、40代の選び方でも扱っています。
においと毛玉|近くで向き合う日に見るところ
来客と近くで向き合って話す日は、目で見えるよれだけでなく、においや手触りも気になります。
| 見るところ | 確かめ方 | 整え方 |
|---|---|---|
| 料理のにおい | 前の晩に料理をしたあと着ていたか | 来客の前に着替える |
| 洗濯物の生乾きのにおい | 顔を近づけてみる | よく乾いたものに替える |
| 脇と袖の内側の毛玉 | 明るい場所で見る | 来客の前日に取っておく |
| ペットの毛 | 黒や紺の生地を見る | 粘着式のクリーナーで取る |
**部屋着は、自分では気づきにくいにおいを持っていることがあります。**前の晩に料理をしたときや、焼き魚を食べたときに着ていた部屋着は、翌日の来客の前に替えておくと安心です。秋冬は部屋干しが増えて、生乾きのにおいが残りやすい季節でもあります。来客の日に着る1組は、天気のいい日に干して、よく乾かしておいてください。
どちらとも取れるとき①|相手が来る時間がはっきりしない
「午後のどこかで寄るね」と言われて、来る時間がはっきりしない。朝から整えておくか、来ると分かってから着替えるか迷います。
この場合は、朝のうちに羽織りまでの準備を済ませておき、連絡が来たら羽織るだけにしておくのが楽です。来る時間が分からないまま、朝から外出用の服で過ごすと、家事をしているうちに汚したり、くたびれたりします。反対に、来ると分かってから着替え始めると、思ったより早く着いたときに慌てます。
首元と膝と袖口の整った部屋着を朝から着ておき、羽織りと靴下を手の届く場所に置いておく。これなら、家事も普段どおりにできて、連絡が来たら数秒で整えられます。
どちらとも取れるとき②|家族の知り合いが一緒に来る
親しい友人だけが来ると思っていたら、その友人の家族や、自分の家族の職場の人が一緒に来ることになった。相手の顔ぶれが増えると、整え方の線も変わります。
| 一緒に来る人 | 整え方を変えるか |
|---|---|
| 友人の子ども | 変えなくてよい |
| 友人の連れ合い | 一段上げる。羽織りに加えて上下をそろえる |
| 自分の家族の職場の人 | 外に出られる服に着替える |
| 自分の家族の友人 | 一段上げる |
**顔ぶれの中にいちばん距離のある人を基準にしてください。**親しい友人が中心でも、1人でも初めて会う人がいれば、その人に合わせて整えておくほうが、その日を落ち着いて過ごせます。
顔ぶれが増えると分かったのが当日だったときは、着替えるより、羽織りを外に出られるものに替えて、上下を首元の整ったものにするだけでも、一段上げたことになります。全部を着替える時間がない日は、上半身から整えてください。座って向き合うと、目に入るのはまず上半身です。
どちらとも取れるとき③|泊まりの人と、朝に顔を合わせる
泊まりに来た親や親族より、自分のほうが早く起きるとは限りません。廊下や洗面所で、起きたばかりの姿で顔を合わせることがあります。
この場合は、寝室を出る前に、パジャマの上に羽織りを1枚着ることだけ決めておくと、どの時間に顔を合わせても困りません。泊まりの来客がいる日は、寝室の扉の内側に羽織りを掛けておき、起きたらまずそれを着る。洗面所で身支度をするときに上下そろいの部屋着に着替えれば、朝食の席には整った姿で出られます。
パジャマそのものも、泊まりの来客がいる日は、首元が詰まっていて、上下がそろったものを選んでおくと、羽織りを着る前に顔を合わせても気になりません。パジャマの選び方は秋冬のパジャマの選び方にあります。
自分が来客として泊まる側になったときも、考え方は同じです。迎える家の人と朝に顔を合わせる前提で、羽織りを1枚と、上下そろいの部屋着を荷物に入れておくと、相手の家でも気兼ねなく過ごせます。
来客が帰ったあと
来客が帰ったら、その日着ていた部屋着を、次の来客の日のために見ておきます。
| 見ること | 次にすること |
|---|---|
| 袖口や前の汚れ | 早めに洗って落とす |
| 膝の抜け | 抜けてきたら、家の中だけの部屋着に回す |
| 羽織りの毛玉 | 次の来客の前に取っておく |
| 足りなかったもの | 来客用のスリッパや靴下を買い足す |
**来客の日に着る1組は、洗ったら来客用として決めた場所に戻してください。**ふだんの部屋着と混ぜてしまうと、次の来客の日に、どれが整っていたかを探すことになります。秋から年末までの来客の予定を手帳で見て、次の予定までに足りないものがないかを確かめておけば、年末の慌ただしい時期にも落ち着いて人を迎えられます。
まとめ
- 部屋着のまま迎えるか着替えるかは、相手との間柄・家にいる時間・家のどこまで入るかの3つで決める
- 玄関先で済む用事は部屋着のまま、リビングに通すなら羽織り、半日以上や泊まりは上下そろいか着替え
- 部屋着で迎えられるかは、首元・膝・袖口・毛玉の4か所で確かめる
- 羽織りは腰骨より下まで届く丈のものを、玄関の近くに掛けておく
- 泊まりの来客がいる日は、パジャマで家の中を歩く時間を短くする流れを決めておく
- 顔ぶれが増えたら、いちばん距離のある人を基準に整える
今週末、手持ちの部屋着を全部出して、首元を指で引いてみてください。すぐに戻る上下を1組だけ選んで、来客用の場所に分けておく。それだけで、秋から年末までの来客の日が楽になります。
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よくある問い
- Q. 点検や修理の人が来るとき、部屋着のままでいいですか
- 玄関先や水回りだけで済む短い作業なら、首元が伸びていない部屋着の上に、腰まで届く羽織りを1枚着れば十分です。作業の人と一緒に部屋を移動したり、説明を受けたりする時間が長くなる場合は、羽織りに加えて、足元を靴下かルームシューズにしておくと、立ったまま話す時間も落ち着いて過ごせます。
- Q. 友人がお茶に来るときは、着替えたほうがいいですか
- 親しい友人が2〜3時間ほど来るなら、部屋着の中でも首元と袖口が整っている上下に、カーディガンなどの羽織りを足せば、着替えなくても過ごせます。初めて家に来る人や、子どもを通じて知り合った家族のように、まだ距離のある相手なら、外に出られる服に着替えておくほうが迷いません。迷う日は、羽織りを着た状態で玄関の鏡に全身を映し、そのまま近所の店に行けるかを考えてみてください。
- Q. 親が泊まりに来るとき、部屋着はどうすればいいですか
- 泊まりの来客とは、朝起きたときと、寝る前の時間に必ず顔を合わせます。パジャマのまま家の中を歩き回る時間を短くできるように、上下がそろった部屋着を1組用意しておき、起きたらまずそれに着替える流れにしておくと楽です。夜はお風呂のあとにその部屋着を着て過ごし、寝る直前にパジャマに替えると、家族以外の人がいても気兼ねなく過ごせます。
- Q. 来客の日のために、新しく部屋着を買うならどんなものがいいですか
- 首元の詰まった、上下の生地と色がそろったものが1組あると、多くの来客に対応できます。色は、手持ちの羽織りと合わせやすい無地の2色以内にしておくと、上に何を重ねてもまとまります。生地は、膝や肘が抜けにくい、少し厚みのあるものを選ぶと、床に座ったり台所に立ったりしても形が崩れにくくなります。
— メグラシ編集部





