ワンマイルウェアが部屋着に見える|上下おそろいは1か所だけ崩す

**いま着ているルームウェアの上と下、同じ生地で同じ色ですか。**そうなら、そのまま玄関を出たときに部屋着に見えている原因は、たぶんそこです。
家の中では、上下おそろいのルームウェアはまとまって見えて、むしろ整った印象になります。ところが同じ組み合わせで外に出ると、寝間着の延長のように見えやすくなります。外の服と部屋着を分けているのは、服1枚ずつの良し悪しではなく、上下のそろい方だからです。
どこまでワンマイルウェアで行けるか、行き先ごとの線の引き方はワンマイルウェアの選び方|部屋着のまま行ける先は、羽織りと靴で延ばすにまとめています。この記事は、行き先は合っているのに、着て出ると部屋着に見えてしまうときの直し方です。
結論|部屋着に見える原因は、生地・リブ・硬さの3つ
最初に、いまの組み合わせを下の表で確かめてください。当てはまる行が、部屋着に見えている原因です。
| 部屋着に見える原因 | 確かめ方 | 部屋着に寄る目安 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 同じ生地が多い | 上下と羽織りの生地を見る | 同じ生地が全身の7割を超える | 上か下を別の生地に替える |
| リブが多い | 首・袖口・裾・足首を数える | 3か所以上でリブが見える | 袖をまくる、足首を出す |
| 硬い素材がない | 全身の素材を見る | 柔らかい生地だけ | 硬い素材を1つ入れる |
| ウエストの作りが見える | トップスの裾の下を見る | ゴムやひもが表に出ている | 裾で覆う、ひもを中にしまう |
| 足元がかかとのない形 | 靴を見る | かかとが出ている | かかとのある靴へ |
| 色が1色で、くすんでいる | 全身の色を数える | 中くらいの灰色だけ | 白か濃い色を1か所に |
| 生地がくたびれている | 膝・首・袖口を見る | 膝が出て、首がよれている | 外に出る1組を分ける |
**上の3行が、いちばん効く場所です。**下の4行は、上の3つを直したあとに残るものを片付ける順番だと考えてください。1つ目の同じ生地を減らすだけで、部屋着に見える印象の大半は消えます。
なぜ、上下おそろいは外で部屋着に見えるのか
外の服は、ふつう上と下で生地が違います。シャツとパンツ、ニットとスカート、カットソーとデニム。生地が切り替わるところで、上と下が別々の服として見えます。
上下おそろいのルームウェアは、首から足首まで同じ生地が続きます。外ではこういう服の続き方をする場面が少ないので、目はそれを「家の中で着るひと続きのもの」として受け取ります。寝間着やパジャマが、上下同じ生地で作られていることが多いからです。
| 組み合わせ | 生地の切り替わり | 見え方 |
|---|---|---|
| 上下とも同じスウェット | なし | 部屋着に見えやすい |
| 上下とも同じニット | なし | 部屋着か、外用のセットアップかは作り次第 |
| スウェットの上・デニムの下 | 腰で切り替わる | 外の服に見える |
| シャツの上・スウェットの下 | 腰で切り替わる | 外の服に見える |
| 上下同じスウェットに、デニムの羽織り | 羽織りで切り替わる | 外の服に見えやすい |
**大事なのは、どこか1か所で生地が切り替わることです。**上を替えても、下を替えても、羽織りを足しても構いません。1か所切り替わるだけで、上下が別々の服として見えるようになります。
反対に、生地を2か所も3か所も替える必要はありません。全部を外の服に着替えるなら、それはもうワンマイルウェアではなく、ふつうの外出着です。部屋着のまま出られる気軽さを残したいなら、替えるのは1か所までにして、残りはそのままにしておくほうが、着替える手間も減ります。
同じ生地が、全身の何割を占めているか
どのくらい切り替えればいいかは、同じ生地が全身のどれだけを占めているかで考えます。鏡の前に立って、首から足首までを10とし、同じ生地が見えている長さを数えます。
| 同じ生地が占める割合 | 例 | 見え方 |
|---|---|---|
| 9〜10割 | 上下同じスウェットだけ | 部屋着に見える |
| 7〜8割 | 上下同じに、短い羽織り | 部屋着に寄る |
| 5〜6割 | 上下同じに、腰より長い羽織り | 外の服に見え始める |
| 4割以下 | 上か下が別の生地 | 外の服に見える |
**5割以下にすると、外の服に見えるようになります。**上下おそろいのまま出たいなら、腰より長い羽織りで上半身の大半を覆うと、同じ生地が見えるのは脚の部分だけになり、5割前後まで下がります。上か下を替えられるなら、それだけで4割以下になります。
割合を数えるのが面倒なら、スマートフォンで全身を撮って、画面の上で同じ生地の部分を指で隠してみてください。隠した部分が画面の半分より少なければ、外の服に見える側です。
失敗①|上下セットのまま出た
いちばん多いのが、上下セットのルームウェアを着たまま、何も替えずに出てしまう失敗です。替えるなら、上か下か羽織りのどれか1か所を選びます。
| 替える場所 | 替えるもの | 向いている日 |
|---|---|---|
| 下 | デニム、チノ、張りのあるパンツ | 上が無地で、そのまま見せてもいい日 |
| 上 | 張りのあるシャツ、ニット | 下がゆったりしたパンツで、脚の形を出したくない日 |
| 羽織り | デニムのジャケット、シャツ生地のアウター | 上下とも替えたくない日、寒い日 |
**下を替えるのがいちばん早い直し方です。**パンツは脱ぎ履きが楽で、上のルームウェアはそのまま着ていられます。下をデニムにするだけで、腰で生地が切り替わり、同じ生地の割合は半分以下になります。
上を替えるなら、前の開いたシャツを羽織るのがいちばん手軽です。ボタンを留めずに羽織れば、中のルームウェアの上がそのまま見えていても、外側にシャツ生地の線が入ります。
替えた1か所の色は、残したルームウェアの色と少し離れたものにしてください。灰色のスウェットの上下なら、下を濃い紺のデニムにする、上に白いシャツを羽織る。色まで近いと、生地が違っても遠目には切り替わりがわかりにくく、同じ生地が続いているように見えてしまいます。
失敗②|リブが多くて、部屋着に寄る
リブは、袖口や裾をきゅっと締めるための伸びる編み地です。寝ている間に裾がめくれないように、ルームウェアやパジャマにはよく使われています。リブが見える場所が多いほど、服は部屋着に寄って見えます。
数えるのは4か所です。
| リブの場所 | 数え方 |
|---|---|
| 首 | 首まわりがリブで締まっていれば1 |
| 袖口 | 両方の袖口で1 |
| 裾 | トップスの裾がリブで締まっていれば1 |
| 足首 | パンツの裾がリブで締まっていれば1 |
| リブが見える場所の数 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 0〜1 | 外の服に見える | そのままでよい |
| 2 | どちらとも取れる | 硬い素材を1つ入れる |
| 3 | 部屋着に寄る | 1か所減らす |
| 4 | 部屋着に見える | 2か所減らすか、上下どちらかを替える |
**リブは、隠すか、外すか、まくるかで減らせます。**袖口のリブは肘までまくると見えなくなります。足首のリブは、裾を1回折り上げてくるぶしの上に止めると、締まった部分が足首から離れます。トップスの裾のリブは、前だけパンツに入れると見えなくなります。
リブが部屋着に見えるのは、締まった口がふくらんだ生地を絞り込むことで、丸く膨らんだ形を作るからです。袖口と足首の両方でこの形ができると、全身の輪郭が丸くなり、寝間着に近い印象になります。どこか1か所でも口を開いておくと、輪郭にまっすぐな線が戻ります。
袖と裾の、まくり方と入れ方
リブを減らすときのやり方は、場所ごとにだいたい決まっています。
| 場所 | やり方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 袖口 | 肘の下までまくり上げる | まくった袖が落ちてこないよう、2回折る |
| 足首 | 裾を折り上げて、くるぶしを出す | 折り上げた幅が5cmを超えると、膨らんで見える |
| トップスの裾 | 前だけパンツに入れる | 全部入れると、ウエストのゴムが見えることがある |
| 首 | 襟のある羽織りを重ねる | 首のリブが襟の内側に隠れる |
袖をまくると、手首と腕の一部が見えて、外の服らしい軽さが出ます。秋の夕方で寒いなら、まくるのは片方の手首から5cmほどでも構いません。リブが袖の途中に上がれば、袖口の締まりは見えなくなります。
失敗③|硬い素材が1つもない
ルームウェアは、肌ざわりを優先して、柔らかい生地で作られています。全身が柔らかい生地だけだと、服の形が体に沿ってくたりと落ち、外の服に比べて輪郭がはっきりしません。
| 素材 | 硬さ | 外の服に見せる効き方 |
|---|---|---|
| デニム | 硬い | 1点でよく効く |
| 張りのあるシャツ生地 | 硬い | 羽織りでよく効く |
| キャンバス・帆布 | 硬い | バッグや靴でよく効く |
| 革・合成皮革 | 硬い | 靴やバッグでよく効く |
| ウールの表面が平らなもの | やや硬い | 羽織りで効く |
| スウェット・裏毛 | 柔らかい | 部屋着に寄る |
| フリース・もこもこ | 柔らかい | 部屋着に寄る |
| 薄手のカットソー | 柔らかい | 部屋着に寄る |
**硬い素材を1つ入れると、外の服に見えるようになります。**服を替えたくなければ、持ちもので入れても構いません。キャンバスのトートバッグ、革のスニーカー。体の外にある1点でも、全身の中に輪郭のはっきりしたものが1つあれば、柔らかい生地との対比で外の服らしく見えます。
硬い素材が効くのは、その形が体の動きに合わせて崩れないからです。歩いても、しゃがんでも、輪郭が保たれる。柔らかいルームウェアの横にそういう1点があると、目はそちらを基準に全身を見るので、ルームウェアの柔らかさが「くつろいだ着こなし」の側に読まれます。
失敗④|ウエストのゴムやひもが見える
ルームウェアのパンツは、たいていウエストがゴムかひもです。トップスの裾が短かったり、前だけパンツに入れたりすると、ゴムの縮んだ生地や、結んだひもが外から見えます。
| 見え方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| ゴムの縮みが一周見える | トップスの丈が短い | 腰骨より下まで届く上を着る |
| 前のひもが垂れている | ひもを外に出している | 結んで中にしまう |
| 前だけ入れたらゴムが見えた | ゴムの幅が広い | 前は入れずに出しておく |
| 座ると背中のゴムが見える | トップスが背中で上がる | 後ろの丈の長い上を着る |
**ひもは結んだら、ウエストの内側に押し込んでください。**垂れたひもは、それだけで部屋着らしさを強く出します。ゴムの縮みは、腰骨より下まで届くトップスで覆えば外からは見えなくなります。
ウエストが外から見えるかどうかは、立っているときより、しゃがんだときや手を上に伸ばしたときに変わります。スーパーで下の棚の商品を取る、子どもの靴をはかせる。そうした動作で背中の裾が上がり、ゴムが見えることがあります。出る前に一度、玄関で軽くしゃがんでみてください。
失敗⑤|足元が、かかとのない形
かかとのないサンダルや、スリッパのように足を入れるだけの靴は、家の中の履きものに近く見えます。服を直しても、足元がそのままだと、全身が部屋着に引き戻されます。
| 足元 | 見え方 | 行ける先の目安 |
|---|---|---|
| 室内用のスリッパ型 | 部屋着に見える | ゴミ出しまで |
| かかとのないサンダル | 部屋着に寄る | 郵便受け・ゴミ出し |
| かかとを踏んだスニーカー | 部屋着に寄る | 近所のコンビニまで |
| かかとのあるスニーカー | 外の靴に見える | スーパー・送り迎え |
| 革の靴・ブーツ | 外の靴に見える | 駅前まで |
**かかとのある靴に替えるだけで、足元は外の側に移ります。**履き替えが面倒なら、玄関の手前に、かかとを潰さずに足を入れられる靴を1足置いておいてください。脱ぎ履きのしやすさと、かかとがあることを両立した靴なら、ゴミ出しのついでにも、そのまま近くの店まで行けます。
足元は、全身の中でいちばん下にあるのに、印象への効き方は大きい場所です。人は相手の全身を見るとき、頭から足先までを一度なぞるので、最後に目が止まる足元の印象が残りやすいからです。服を1か所しか替えられないなら、靴を替えるのも十分に効く選び方です。
失敗⑥|色が1色で、くすんでいる
上下とも中くらいの灰色、上下とも同じくすんだ茶色。色が1つで、しかも明るくも暗くもない中間の色だと、全身がぼんやりとまとまって、部屋着らしく見えます。
| 全身の色 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 中くらいの灰色だけ | 部屋着に寄る | 白か黒を1か所に |
| くすんだ茶やベージュだけ | 部屋着に寄る | 白か濃い茶を1か所に |
| 黒だけ | 外の服に見えやすい | そのままでよい |
| 紺だけ | 外の服に見えやすい | そのままでよい |
| 2色以上 | 外の服に見える | そのままでよい |
**明るい白か、濃い色を1か所に入れてください。**首元から白いインナーをのぞかせる、靴を白にする、羽織りを濃い色にする。中間の色の中に、明るいか暗いかがはっきりした1点が入ると、全身にメリハリが出ます。
黒や紺の1色が部屋着に見えにくいのは、暗い色の面が外の服でもよく使われる色だからです。上下おそろいでも、黒か紺なら、灰色より外の服に近く見えます。
これから部屋着を買い足すなら、外に出る可能性のある1組だけは、黒か紺にしておくのも手です。家の中だけで着る1組は好きな色、外にも出る1組は暗めの色、と分けておくと、出る前に色で迷うことがなくなります。
失敗⑦|生地がくたびれている
膝が前に出ている、首まわりが波打っている、袖口が伸びて手の甲にかかる、表面に毛玉がたくさんある。こうした着古した跡は、家の中では気になりませんが、外の明るい光の下ではよく見えます。
| 着古した跡 | 外での見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 膝が前に出ている | 立ったときに目に入る | 外に出るときは別のパンツに |
| 首が波打っている | 顔のすぐ下で目に入る | 襟のある羽織りを重ねる |
| 袖口が伸びている | 手を動かすたびに目に入る | 袖をまくる |
| 毛玉が多い | 明るい光で目に入る | 毛玉を取るか、外に出る1組を分ける |
| 色があせている | 日の光で目に入る | 濃い色の羽織りで覆う |
外に出る1組と、家の中だけの1組を分けておくと、くたびれた跡で迷うことがなくなります。外に出る1組は、新しく買ったばかりのものか、くたびれ具合がいちばん少ないものにします。家の中だけの1組が増えすぎたら、くたびれたものから順に寝るときの1組に回し、外に出る1組は常に1組だけ新しい状態に保つ、という回し方もあります。くたびれ具合の測り方と、買い替えの線はパジャマの買い替え時|首のよれ・ゴムの伸び・毛玉は、測って直すか決めるにあります。
秋の夕方、重ねすぎて部屋着に寄る
10月の夕方は、昼間より急に冷えます。部屋着のまま外に出ると寒いので、その上にフリースやパーカーを重ねたくなります。ところが、柔らかい生地の上に柔らかい生地を重ねると、柔らかい面が増えて、さらに部屋着に寄って見えます。
| 重ねたもの | 暖かさ | 見え方 |
|---|---|---|
| フリースのジャケット | 暖かい | 部屋着に寄る |
| 同じ生地のパーカー | 暖かい | 部屋着に寄る |
| もこもこのカーディガン | 暖かい | 部屋着に寄る |
| デニムのジャケット | 中くらい | 外の服に見える |
| シャツ生地の厚手のアウター | 中くらい | 外の服に見える |
| 表面がつるりとした中綿の上着 | 暖かい | 外の服に見える |
| ウールのコート | 暖かい | 外の服に見える |
**寒い日の羽織りは、硬い素材か、表面がつるりとしたものを選んでください。**表面に起毛のない中綿の上着は、暖かさを足しながら、柔らかい面を増やさずに済みます。部屋着の上から羽織るものの選び方は、部屋着の羽織りの選び方にもあります。家の中で着る羽織りと、外へ出るときの羽織りは、役割を分けておくと便利です。
暗い時間と明るい店内で、見え方が変わる
夕方や夜に近所へ出ると、外は暗くても、行き先の店の中は明るいことがほとんどです。外では気にならなかった部屋着らしさが、店に入ったとたんに目に入ります。
| 場所と時間 | 見え方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 夜の外 | くすんだ色はさらに沈んで、目立ちにくい | 気にしなくてよい |
| 夜のコンビニ・スーパーの中 | 明るい光で、毛玉や膝の出まで見える | くたびれた1組で出ない |
| 昼の外 | 日の光で、色あせが見える | 濃い色の羽織りで覆う |
| 雨の日 | 濡れた裾と足元に目が行く | 足元を外の靴に |
**夜の外出ほど、行き先の明るさを思い出してください。**外が暗いと油断しやすいのですが、着いた先の白い光の下では、昼間の外よりも服の状態がよく見えることがあります。夜に近所の店へ行く日は、くたびれた跡のない1組を選ぶか、羽織りで上半身を覆ってから出ると安心です。
ニットやワンピースの部屋着の場合
部屋着はスウェットだけではありません。ニットの上下や、部屋着のワンピースで過ごしている人もいます。この場合も、見るところは同じ3つです。
| 部屋着の種類 | 部屋着に見えやすい点 | 直し方 |
|---|---|---|
| ニットの上下 | 同じ編み地が全身に続く | 下を張りのあるパンツかデニムに |
| ゆるいニットのワンピース | 柔らかい生地が全身を覆う | 硬い素材の羽織りか、ベルトの代わりに硬いバッグ |
| 綿のワンピース | 膝下まで柔らかく落ちる | かかとのある靴と、硬い羽織り |
| カットソーの上下 | 薄く、体に沿う | 腰より長い羽織り |
ワンピースは1枚で全身を覆うので、上下おそろいと同じく、同じ生地が全身を占めます。ワンピースの部屋着で出る日は、羽織りと靴の2つで硬い素材を足すのが近道です。ワンピースそのものの選び方はルームウェアのワンピースをおしゃれに選ぶにあります。
玄関に掛けておく1枚と1足
毎回迷わないために、玄関に「外に出るときの1枚と1足」を置いておくと、部屋着に見える失敗はほとんど起きなくなります。
| 置いておくもの | 選び方 | 効くこと |
|---|---|---|
| 羽織り1枚 | 硬い素材か、表面がつるりとしたもの、腰より長い丈 | 同じ生地の割合と、硬い素材の両方を直す |
| 靴1足 | かかとがあり、かかとを潰さずに足を入れられるもの | 足元を外の側に移す |
| バッグ1つ | キャンバスか革の、小さめのもの | 硬い素材を1つ足す |
**羽織り1枚で、生地と硬さの2つを同時に直せます。**腰より長い丈なら、上下おそろいの上半分が覆われて同じ生地の割合が下がり、羽織りそのものが硬い素材として効きます。玄関のフックに1枚掛けておくだけで、出る前に手に取る習慣がつきます。
秋から冬へ、外に出る1組を入れ替える
外に出る1組は、季節で入れ替えます。10月と1月では、部屋着の生地も、外の寒さも違うからです。
| 時期 | 部屋着の中心 | 外に出るときに足すもの |
|---|---|---|
| 10月前半 | 薄手のスウェット・カットソー | シャツ生地の羽織り、かかとのある靴 |
| 10月後半〜11月 | 裏毛のスウェット | デニムのジャケット、腰より長い羽織り |
| 12月〜2月 | 裏起毛・もこもこ | 表面がつるりとした中綿の上着、ウールのコート |
| 3月 | 裏毛に戻る | 薄手の硬い羽織り |
**冬は、羽織り1枚でほとんどが覆われます。**裏起毛やもこもこの部屋着でも、腰より長いコートを着れば、見えるのは足元だけです。そのぶん、冬の失敗は足元に集まります。裏起毛のパンツの裾のリブと、かかとのない室内履きの組み合わせだけは避けてください。
部屋着と外を兼ねる1着を、次に選ぶなら
手持ちの部屋着を直して出るのに慣れたら、次に買う1着は、最初から外に出やすい作りのものにしておくと、直す手間が減ります。
| 見るところ | 外に出やすい作り |
|---|---|
| 生地 | 張りが少しあり、着て動いても形が崩れにくい |
| リブ | 袖口か裾のどちらか1か所だけ、またはなし |
| ウエスト | ゴムが表に見えない作り、ひもが外に垂れない |
| 色 | 黒・紺・濃い茶など、外の服でもよく使う暗めの色 |
| 上下 | 上だけ、下だけで買う。セットで買わない |
上下をセットで買わず、上だけ・下だけで買うのが、いちばん効く選び方です。上下が別々なら、最初から生地が切り替わっていて、組み合わせを替えるのも自由です。家の中でそろえたい日は、同じ色の上下を選べば、おそろいに近い落ち着きも作れます。
出る前に、玄関の鏡で確かめる3つ
玄関に鏡があれば、出る前の数秒で確かめられます。
- 同じ生地が、全身の半分より多く見えていないか
- 首・袖口・裾・足首のリブが、3か所以上見えていないか
- 硬い素材のものが、1つでも入っているか
| 3つの結果 | 判断 |
|---|---|
| 3つとも問題なし | そのまま出てよい |
| 1つだけ当てはまる | そのまま出てもよいが、行き先が延びるなら直す |
| 2つ当てはまる | 羽織りか靴を替える |
| 3つとも当てはまる | 下を替えるか、羽織りと靴の両方を替える |
**鏡がなければ、スマートフォンで1枚撮るだけでも十分です。**画面で見ると、自分の姿を少し離れた位置から見ることになるので、部屋着らしさに気づきやすくなります。
慣れてくると、3つの確かめは服を手に取った時点で済むようになります。上下を同じ生地で取ったら羽織りを足す、リブの多い上下なら袖をまくる、と組み合わせが手の動きに入っていくからです。
どちらとも取れるとき①|外用のセットアップか、部屋着か
上下同じ生地でも、外で着るために作られたセットアップもあります。手持ちの上下が、外用なのか部屋着なのかわからないときは、作りを見てください。
| 見るところ | 外用のセットアップ | 部屋着 |
|---|---|---|
| 生地 | 張りがあり、形が残る | 柔らかく、体に沿って落ちる |
| 袖口と裾 | リブがないか、少ない | リブで締まっている |
| ウエスト | ゴムが表に見えない作り | ゴムやひもが表に見える |
| ポケット | 縫い目が整い、形がある | ないか、形がない |
4つのうち3つが外用の側なら、上下そろえて着ても部屋着には寄りにくい作りです。2つ以下なら、部屋着の側として扱い、どこか1か所を替えて出てください。
どちらとも取れるとき②|行き先が途中で延びた
ゴミ出しのつもりで出たら、そのままコンビニへ、コンビニのつもりがスーパーへ。行き先が途中で延びることはよくあります。
| 出たときの予定 | 延びた先 | 足すもの |
|---|---|---|
| ゴミ出し | コンビニ | かかとのある靴(出る前に履いておく) |
| コンビニ | スーパー | 腰より長い羽織り |
| スーパー | 駅前の店 | 下をデニムに替えるか、家に戻る |
| 送り迎え | そのまま買い物 | 羽織りと靴があれば、そのままでよい |
**延びそうな日は、最初から1段先の行き先に合わせて出てください。**ゴミ出しのついでにコンビニへ寄るかもしれないなら、出る前にかかとのある靴を履いておく。延びた先で直すより、出る前に1つ足すほうがずっと楽です。
家族に頼まれて急に出ることになった日も同じです。頼まれた用事の先に、もう1か所寄るかもしれないと思ったら、羽織りと靴だけは玄関で替えてから出てください。1分もかからない手間で、延びた先でも困らなくなります。
どちらとも取れるとき③|知っている人に会うかもしれない
送り迎えや近所の店では、知っている人に会うことがあります。会うかもしれないと思うと、どこまで整えるか迷います。
| 会う相手 | 整える目安 |
|---|---|
| 同じ時間に同じ場所にいる顔見知り | 3つの確かめで2つ以上を直す |
| ときどき会う近所の人 | 羽織りと靴を外の側に |
| 仕事の関係の人 | ワンマイルウェアの外側。着替える |
| 家族だけ | 気にしなくてよい |
知っている人に会うかもしれない日は、羽織りと靴だけは外の側にしておくと、急に会っても困りません。中がルームウェアのままでも、外側の2つが整っていれば、全身の印象はかなり外の服に寄ります。
会ったときに長く立ち話をしそうな相手なら、もう1つ、ウエストのひもとゴムが見えていないかも確かめておいてください。向かい合って話す時間が長いほど、相手の目は服の細かなところまで届きます。
よくある行き違い
| よく聞くこと | 実際のところ |
|---|---|
| 上下そろえるときちんと見える | 家の中ではそうだが、外では部屋着に見えやすい |
| 高い部屋着なら外でも大丈夫 | 値段より、生地の切り替わりとリブの数で見え方が決まる |
| 寒ければ何でも重ねればいい | 柔らかいものを重ねると、さらに部屋着に寄る |
| スニーカーなら何でも外の靴 | かかとを踏んでいると、部屋着の側に見える |
| 黒なら部屋着に見えない | 黒でも、リブが4か所見えると部屋着に寄る |
| ワンマイルウェアは専用のものが要る | 手持ちの部屋着も、1か所替えれば外に出られる |
まとめ
- 部屋着に見える原因は、同じ生地の面積・リブの数・硬い素材の有無の3つ
- 上下おそろいは、上か下か羽織りのどれか1か所で生地を切り替えて、同じ生地を全身の5割以下に
- リブは首・袖口・裾・足首の4か所で数え、3か所以上なら、まくる・折り上げる・前だけ入れるで減らす
- 硬い素材を1つ入れる。服を替えたくなければ、靴やバッグでもよい
- 秋の夕方の羽織りは、柔らかいものではなく、硬いか表面がつるりとしたものを選ぶ
今夜、玄関のフックに、腰より長い硬い素材の羽織りを1枚掛けておいてください。明日の朝、部屋着のまま出るときにそれを羽織るだけで、生地と硬さの2つが直ります。
関連記事
よくある問い
- Q. 上下セットのルームウェアで近所に出るのはおかしいですか
- おかしくはありません。ただ、上下が同じ生地と同じ色でそろっていると、外では部屋着のまま出てきたように見えやすくなります。家の中ではまとまって見えるおそろいが、外では寝間着の延長に見えるからです。気になるなら、上か下のどちらか1か所だけを別の生地に替えてください。下をデニムにする、上に張りのあるシャツを羽織る。それだけで、同じ生地が全身を占める割合が下がって、外の服に見えるようになります。
- Q. スウェットの上下でも、外に着ていける組み合わせはありますか
- あります。見るところは、リブの数と硬い素材の有無です。首・袖口・裾・足首のうち、リブが見えている場所を数えて、3か所以上なら袖を肘までまくるか、パンツの裾を少し上げて足首を出してください。そのうえで、かかとのある靴か、デニムや布帛の羽織りを1つ入れると、スウェットの上下でも外の服に見えます。スウェットの裾の位置と首ぐりの見方は、スウェットコーデの記事に詳しく書いています。
- Q. 秋の夕方は寒くて、部屋着の上にさらに重ねてしまいます
- 部屋着の上に、同じように柔らかいフリースやパーカーを重ねると、柔らかい素材の面が増えて、さらに部屋着に寄って見えます。寒い日に重ねるなら、羽織りは硬い素材のものを選んでください。デニムのジャケット、張りのあるシャツ生地のアウター、表面がつるりとした中綿の上着など。1枚で暖かさを足しながら、硬い素材を1つ入れることができます。玄関に1枚掛けておくと、出る前に迷いません。
- Q. 外用に売られているセットアップも、部屋着に見えますか
- 外用のセットアップは、生地に張りがあったり、ウエストがゴムに見えない作りだったり、袖口や裾にリブがなかったりします。同じ生地の上下でも、こうした作りなら外の服に見えます。迷うときは、リブの数と、ウエストのゴムやひもが表に見えるかを確かめてください。リブが2か所以下で、ウエストの作りが表に見えないなら、上下そろえて着ても部屋着には寄りにくい作りです。
— メグラシ編集部





