パジャマの買い替え時|首のよれ・ゴムの伸び・毛玉は、測って直すか決める

**手持ちのパジャマの首元を、指2本で横に引いて、ぱっと離してください。**3秒で元の幅に戻れば、そのパジャマはまだ着られます。戻らないまま広がっているなら、首元は直しても戻りにくく、買い替えを考える時期です。
パジャマや部屋着は、毎晩着て毎日洗います。**2枚を交代で着ても、1枚あたり年に150回以上、着て洗うことになります。**外に着ていく服が数年かけて通る回数を、1年で通るのです。だから傷みも早く出ます。ただ、傷みの中には直せば一冬延びるものと、直しても戻らないものがあります。その境目は、測れば分かります。
秋冬のパジャマそのものの選び方は秋冬のパジャマの選び方で、寝室の温度と寝返りから決めています。この記事は、手持ちの一枚を直すか手放すかを決めるためのものです。
結論|直せるのはゴムと小さな傷み、替えるのは首と生地
パジャマの傷みは7か所に出ます。そのうち、家で直せるものと、直しても戻りにくいものに分かれます。
| 傷む場所 | 測り方 | 直せる目安 | 替えどきの目安 |
|---|---|---|---|
| 首元 | 指2本で横に引いて離す | 3秒で元の幅に戻る | 3秒たっても広がったまま |
| ウエストのゴム | 腰に当てて手を離す | 通し口があればゴムを入れ替えられる | ゴムが生地に縫い込まれていて伸びきった |
| 袖口・裾のゴム | 手首や足首に止まるか | 通し口があれば入れ替えられる | 生地ごと伸びて波打つ |
| お尻・膝 | 窓の光に透かす | 指の形がぼんやり見える | 指の形がはっきり見える |
| 毛玉 | 広がっている範囲 | こすれる所だけ | 全体に広がっている |
| 縫い目 | ほつれの長さ | 3cm以内 | 生地そのものが裂けている |
| ボタン | 取れたか、穴がゆるいか | ボタンを付け直す | ボタン穴の周りの生地が裂けている |
**表の左から2列目だけ、先に全部測ってください。**替えどきの目安に1つでも当てはまったら、その一枚は直しても長くは持ちません。ゴムとボタンと小さなほつれだけなら、直してもうしばらく着られます。
パジャマが、外の服より早く傷む理由
同じ綿の服でも、パジャマは外に着ていく服より早く傷みます。着る回数と洗う回数に加えて、寝ているあいだの動きが生地に負担をかけるからです。
| 比べるところ | 外に着ていく服 | パジャマ |
|---|---|---|
| 1年に着る回数(1枚あたり) | 20〜40回ほど | 2枚で交代なら150回以上 |
| 洗う回数 | 着た回数と同じか少ない | 着た回数と同じ |
| こすれる相手 | 椅子、バッグ | 布団、シーツ、寝返りのたびに全身 |
| よく伸びる場所 | 肘、膝 | 首元、お尻、膝、ウエストのゴム |
| 乾かし方 | 形を整えて干すことが多い | まとめて干して、形が崩れやすい |
**いちばん差が大きいのは、寝返りでこすれることです。**一晩に何度も体の向きを変えるたびに、背中やお尻、膝の生地がシーツとこすれます。そのこすれが、毛玉と生地の薄さの原因になります。服全般の寿命の考え方は服の寿命は何年かで、素材ごとに整理しています。
30秒で確かめる|5か所を順に見る
手持ちのパジャマを1枚ずつ、この順番で見てください。1枚30秒で済みます。
| 順番 | 見る場所 | すること | 分かること |
|---|---|---|---|
| 1 | 首元 | 指2本で横に引いて離す | 首のよれが戻るか |
| 2 | ウエスト | ゴムを伸ばして離す | ゴムの戻る力が残っているか |
| 3 | お尻と膝 | 窓の光に透かして、内側から手を当てる | 生地の薄さ |
| 4 | 脇と太ももの内側 | 指でなでる | 毛玉の範囲 |
| 5 | 縫い目とボタン | 引っ張って見る | ほつれ、ボタンのゆるみ |
**順番を守るのは、上の2つで結論が出ることが多いからです。**首元が戻らず、しかもウエストのゴムが縫い込みで伸びきっているなら、残りの3か所を見るまでもなく替えどきです。
首元のよれ|指2本で戻り方を測る
首元は、パジャマの中でいちばん早く、しかもいちばん直しにくい場所です。頭を通すたびに大きく引き伸ばされ、洗濯のたびに水の重さで下に引かれるからです。
| 引いて離したあと | 状態 | 判断 |
|---|---|---|
| すぐに元の幅に戻る | 戻る力が十分ある | そのまま着られる |
| 3秒ほどかけて戻る | 戻る力が弱まってきた | 洗い方と干し方を見直す |
| 3秒たっても少し広がったまま | 戻る力がかなり弱い | 寝るときだけの一枚に回す |
| 広がったまま波打っている | 編み目が伸びきっている | 替えどき |
| 首元の縁の縫い目が裂けている | 縁が壊れている | 替えどき |
首元が広がると、寝ているあいだに肩が出て、布団の中で首まわりに冷たい空気が入りやすくなります。見た目より先に、着心地のほうで気づくことが多い傷みです。前開きのパジャマは首元を引き伸ばさないので、かぶるタイプより首のよれが出にくくなります。
かぶるタイプのパジャマを着るときは、首元を両手で横に広げて頭を通すのではなく、先に片腕を袖に通し、頭を通してからもう片方の腕を通すと、首元が大きく引き伸ばされる時間が短くなります。脱ぐときも、首元を引っ張らずに、裾を持って下から持ち上げるようにすると、よれの進み方がゆるやかになります。
首のよれを締める方法と、その限界
首元がまだ3秒で戻る程度なら、洗い方と干し方で、ある程度締めることができます。
洗ったあと、濡れているうちに首元を内側に寄せるように形を整え、平らな所に置いて干します。**ハンガーに掛けると、水の重さで首元が下に引かれ、よれが進みます。**平らに干せないときは、ハンガーを首元に通さず、裾の側から入れて肩に掛けるだけでも違います。
ただし、これは戻る力が残っている生地に限ります。首元の編み目が伸びきって波打っている場合は、干し方を変えても元には戻りません。伸びた編み物を締める方法の限界は伸びたニットの戻し方で、どこまでなら戻るかを素材ごとに見ています。
ウエストのゴムが伸びた|入れ替えれば直る
ズボンのゴムがゆるくなって、寝ているあいだにずり下がる。これは、パジャマの傷みの中で、いちばん直しやすいものです。
ウエストの内側を見て、ゴムを通す小さな口があるかを確かめてください。**口があれば、ゴムだけを新しくすれば、ズボンはほぼ元どおりになります。**口がなく、ゴムが生地に縫い込まれている作りだと、家で入れ替えるのは難しくなります。その場合は、ゴムの上から新しいゴムを重ねて縫い付ける方法もありますが、厚みが出て寝心地が変わるので、替えどきと考えるほうが早いこともあります。
ゴムの幅と長さの決め方
新しいゴムを用意するときは、幅と長さを決めます。幅は元のゴムと同じが基本ですが、寝ているときの感じ方で選び直してもかまいません。
| ゴムの幅 | 寝ているときの感じ | 向いているズボン |
|---|---|---|
| 1cm未満 | 細い線で当たる。丸まりやすい | 薄手のガーゼ |
| 1〜2cm | 標準的 | 多くのパジャマ |
| 2〜3cm | 面で当たり、丸まりにくい | 厚手、起毛 |
| 3cm以上 | 平たく広く当たる | 部屋着を兼ねるズボン |
| 元のゴムより細いもの | 通し道の中でねじれる | 避ける |
| 元のゴムより太いもの | 通し道に入らない | 避ける |
長さは、ゴムを腰に巻いて、少しだけ引いたときにちょうど一周する長さに、重ねて縫い留める分の2cmを足します。強く引いた長さにすると、寝ているあいだに締めつけが気になります。まったく引かない長さでは、また同じようにずり下がります。寝転んだときにゴムが丸まる問題はスウェットパンツの部屋着は床に座って選ぶで、ゴムの幅から見ています。
ゴムを入れ替える手順
用意するものは、新しいゴム、安全ピンかゴム通し、はさみ、針と糸です。
| 用意するもの | 使うところ | 代わりになるもの |
|---|---|---|
| 新しいゴム | ウエストに通す | なし |
| ゴム通し | ゴムの先を留めて通す | 大きめの安全ピン |
| 小さめの安全ピン | 反対の端を口に留めておく | 洗濯ばさみ |
| はさみ | 古いゴムを切る | なし |
| 針と糸 | ゴムの両端を縫い留める | なし |
- 通し口から古いゴムを少し引き出し、切る
- 古いゴムの端に新しいゴムの端を縫い付けるか、安全ピンでつなぐ
- 古いゴムを反対側から引き抜きながら、新しいゴムを通し道に送り込む
- 一周したら、新しいゴムの両端を2cm重ねて、四角く縫い留める
- 縫い留めた所を通し口の中に戻し、ギャザーを均等にならす
**2の、古いゴムに新しいゴムをつなぐやり方がいちばん早い方法です。**入れ替えにかかる時間は、慣れていなくても15分ほどです。古いゴムが道案内になり、通し道の中でねじれずに一周できます。古いゴムがすでに抜けてしまっているときは、ゴム通しか安全ピンに新しいゴムを留めて、少しずつたぐりながら送ります。
袖口と裾のゴム
袖口や裾にゴムが入っているパジャマでは、ここもゆるんできます。袖が肘までずり上がる、裾が足首から上がってくる、という形で気づきます。
袖口と裾のゴムは、ウエストより細く、通し口がない作りのことが多いものです。**通し口があれば、ウエストと同じ手順で入れ替えられます。**ない場合は、ゴムを入れ替えるより、ゆるんだまま着て、寝る前に袖を一度たぐり下ろすほうが手間が少なくて済みます。裾は、靴下を履いて寝る日は、靴下の口に裾を少しだけ入れると、上がってこなくなります。
袖口のゴムだけがゆるんで、生地はまだしっかりしている一枚なら、袖口を1回折り返して着るのも一つの方法です。折り返した分だけ袖が短くなり、手首で止まりやすくなります。寝ているあいだに袖が手の甲にかぶるのが気になる人には、かえって過ごしやすくなることもあります。
毛玉|範囲と場所で決める
毛玉は、寝返りでこすれる場所に集まります。取れば着られるのか、取っても同じ場所からまた出るのかは、範囲で決まります。
| 毛玉の出方 | 状態 | 判断 |
|---|---|---|
| 脇の下だけ | 腕でこすれる所 | 取れば着られる |
| 太ももの内側だけ | 脚どうしでこすれる所 | 取れば着られる |
| 背中とお尻の広い範囲 | 寝返りでシーツとこすれる所 | 取ったあとの厚みを見て決める |
| 全体 | 表面の繊維が残っていない | 替えどき |
| 取ったあと生地が透ける | 毛玉と一緒に生地も減っている | 替えどき |
毛玉を取る前に、その場所を窓の光に透かしてください。**取ったあとに透けるほど薄くなる場所は、取ってもすぐにまた出てきます。**毛玉を取るときは、生地を平らな台に置き、毛玉だけを浮かせるように、表面をなでる向きで取ります。生地をつまんで引っ張りながら取ると、毛玉と一緒に下の繊維まで引き出して、その場所がさらに薄くなります。
毛玉を取るか手放すかの判断は毛玉を取るか、手放すかの判断で、服全般について整理しています。
お尻と膝が薄くなる|光に透かして見る
いちばん気づきにくいのが、生地の薄さです。毎日見ている一枚なので、少しずつ薄くなっていく変化が目に入りません。
| 透かしたときの見え方 | 状態 | 判断 |
|---|---|---|
| 手の影がぼんやり見える | ふつうの厚み | そのまま着られる |
| 手の形が分かる | 薄くなってきた | あと一冬ほど |
| 指の形がはっきり見える | かなり薄い | 替えどき |
| 一部だけ明るく透ける | そこだけすり切れかけている | 穴が開く前に替える |
| 小さな穴が開いている | すり切れた | 替えどき |
見るときは、ズボンを裏返さずに、内側に手を入れて窓に向けます。**お尻と膝を、同じ窓の光で見比べてください。**膝よりお尻のほうが薄くなっていることが多いのは、座る時間と寝返りの両方でこすれるからです。
薄くなった生地は、見た目では分からなくても、指でつまむと周りより頼りなく感じます。つまんだときに、指と指のあいだで生地の厚みを感じにくい場所があれば、そこが次に穴の開く場所です。部屋着として床に座ることが多い一枚は、お尻の薄さが早く進むので、半年に一度は透かして見てください。
縫い目のほつれと小さな穴
縫い目が数cmほどけた、ボタンのそばに小さな穴が開いた。こうした傷みは、大きさで直すか決めます。
| 傷み | 大きさ | 判断 |
|---|---|---|
| 縫い目のほつれ | 3cm以内 | 手で縫い直せる |
| 縫い目のほつれ | 3cmを超える | 縫い直せるが、周りも弱っていないか確かめる |
| 生地の小さな穴 | 5mm以内 | 裏から当て布をすれば着られる |
| 生地の穴 | 5mmを超える | 周りが薄くなっていれば替えどき |
| 生地が裂けている | 長さに関係なく | 替えどき |
縫い直すときは、ほどけた所の両端から1cmずつ重ねて縫うと、同じ場所からまたほどけにくくなります。糸は生地の色に近いものを選び、細かい針目で返し縫いにします。
**縫い目がほどけているのは、糸が切れただけのことが多く、生地は傷んでいません。**反対に、生地そのものに穴が開いたり裂けたりしているのは、その周りも薄くなっている合図です。穴を直しても、すぐ隣に次の穴が開きます。
ボタンが取れる、ボタン穴がゆるむ
前開きのパジャマでは、ボタンが取れたり、ボタン穴が広がって勝手に外れたりします。
| 傷み | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| ボタンが取れた | 糸が切れた | 同じ位置に付け直す |
| ボタンがぶらぶらする | 糸がゆるんだ | 付け直す |
| ボタン穴が広がって外れる | 穴の周りの糸がほつれた | 穴の周りをかがり直す |
| ボタン穴の周りの生地が裂けた | 生地が弱っている | 替えどき |
寝ているあいだにボタンが外れて前がはだけるのは、ボタン穴が広がっているか、ボタンが小さすぎるかのどちらかです。ボタンを一回り大きいものに付け替えると、穴を直さずに外れにくくなることがあります。
ボタンを付け直すときは、糸をボタンと生地のあいだで数回巻いて、根元に小さな脚を作ってください。脚があると、ボタンを留めたときに前立ての生地が重なる厚みの分だけ余裕ができ、糸に力がかかりにくくなります。脚のないまま生地にぴったり縫い付けると、留めるたびに糸が引っ張られて、また取れます。
色あせと黄ばみ|着心地には関係しない
何度も洗ううちに、色が抜けたり、首元や脇が黄ばんだりします。見た目の変化としてはいちばん目に入りますが、着心地や暖かさには、ほとんど関係しません。
| 変化 | 起きやすい場所 | 寝るときだけの一枚なら | 部屋着を兼ねるなら |
|---|---|---|---|
| 全体の色あせ | 濃い色の生地 | 気にしなくてよい | 近所に出る日は避ける |
| 部分的な色あせ | 肩、膝 | 気にしなくてよい | 目に入るので替えどき |
| 首元の黄ばみ | 白や生成り | 気にしなくてよい | 洗い方を見直す |
| 脇の黄ばみ | 白や生成り | 気にしなくてよい | 腕を上げると見える |
| 柄のかすれ | プリント柄 | 気にしなくてよい | 好みで決める |
色あせや黄ばみだけで替えどきと決める必要はありません。替えどきを決めるのは、首元、ゴム、生地の薄さです。色の変化は、人に見られる場面があるかどうかで、部屋着から寝るときだけの一枚に移すかを決める材料にしてください。
生地ごとに、傷む場所と順番が違う
パジャマの生地によって、どこから傷み始めるかが違います。手持ちの生地に合わせて、先に見る場所を決めてください。
| 生地 | 最初に傷む場所 | 次に傷む場所 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| ガーゼ | 縫い目のほつれ | 生地の薄さ | 洗うたびに少しずつ目が開く |
| 天竺 | 首元のよれ | 毛玉 | 首元がいちばん先に伸びる |
| スムース | 首元のよれ | お尻の薄さ | 表面がなめらかなぶん毛玉は出にくい |
| ネル | 毛羽の抜け | お尻と膝の薄さ | 起毛が寝て硬くなる |
| 起毛の編み物 | 毛玉 | 首元 | 毛玉が早く、広く出る |
| 綿のなめらかな織物 | ボタン穴 | 縫い目 | 生地は長く持つ |
| 化繊のふわふわした素材 | 毛玉 | 毛足の寝た跡 | 静電気で毛玉が絡む |
**同じ一枚でも、上と下で傷む速さが違います。**上は首元から、下はお尻とゴムから傷みます。上下をそろいで持っていても、傷む時期はずれるものです。
手持ちのパジャマがどの生地か分からないときは、首元の内側のタグを見てください。素材の表示と洗い方の表示があり、そこから生地の見当がつきます。タグが切れていて読めないときは、表面をなでたときの感じで見分けます。凹凸が細かく透け感があればガーゼ、なめらかで少し伸びれば天竺かスムース、ふんわり毛羽があれば起毛かネルです。
起毛やネルが硬くなったとき
秋冬のパジャマに多い起毛の生地やネルは、着て洗ううちに、表面の毛羽が寝たり抜けたりして、肌ざわりが硬くなります。買ったときのふんわりした感じが、2冬目にはなくなっていることがあります。
毛羽が寝ているだけなら、乾いた状態で表面を柔らかいブラシでなでると、ある程度起きてきます。乾燥機を使わずに陰で干すと、毛羽が熱で固まるのを防げます。**毛羽が抜けて生地の地が見えているなら、元には戻りません。**その場合は、肌ざわりより暖かさが落ちているので、寒い夜の一枚からは外し、少し暖かい夜のための一枚に回してください。
秋冬の入れ替えの前に、全部を並べる
9月の終わりから10月にかけて、夏のパジャマをしまい、秋冬のものを出す時期です。この時期に、手持ちのパジャマと部屋着を全部並べて、一度に決めてください。
- 夏のもの、秋冬のもの、部屋着を全部出して並べる
- 1枚ずつ、5か所の確かめをする
- 「そのまま」「直す」「寝るときだけ」「手放す」の4つに分ける
- 「直す」に分けたものは、秋冬の一枚目を着始める前に直す
- 足りない枚数だけ、買い足す
一枚ずつ気づいたときに決めると、「まだ着られるかも」と迷ったまま、よれた一枚を着続けることになります。**全部並べると、一番傷んでいる一枚がはっきり分かります。**並べたときに、同じような傷み方の一枚が何枚もあるなら、それは着方や洗い方の癖が原因かもしれません。首元ばかりよれているなら干し方を、お尻ばかり薄くなっているなら交代の枚数を見直します。夏のものは、しまう前に直しておくと、来年出したときにそのまま着られます。しまうときは、洗ってよく乾かしてから、たたんで重ねすぎない場所に置いてください。
部屋着の場合は、見られる範囲で決める
パジャマと部屋着を兼ねている一枚や、休日に部屋着として着る一枚は、寝るときだけのパジャマより、人に見られる場面があります。宅配の受け取り、近所への買い物、家族や来客の前。見られる場面が増えるほど、替えどきは早くなります。
| 着る場面 | 気にする傷み | 気にしなくてよい傷み |
|---|---|---|
| 寝るときだけ | ゴムのゆるみ、生地の薄さ | 毛玉、色あせ、首の少しのよれ |
| 家の中で家族と過ごす | 首のよれ、ゴムのゆるみ | 小さな毛玉 |
| 宅配を受け取る | 首のよれ、毛玉 | 裾のゴムのゆるみ |
| 近所に出る | 首のよれ、毛玉、色あせ、薄さ | ほとんどない |
| 来客がある | 全部 | なし |
**首がよれて毛玉の出た一枚は、部屋着から外して、寝るときだけのパジャマに回してください。**それだけで、手放さずにあと一冬使えることがあります。部屋着のまま外に出る範囲の考え方はワンマイルウェアの選び方で、羽織りと靴から見ています。
どちらとも取れるとき①|首はよれているが、生地はしっかりしている
首元は3秒で戻らない。けれど、お尻も膝も光に透かしても厚く、毛玉もない。こういう一枚は、首元以外はまだ長く持ちます。
**寝るときだけの一枚に回すか、首元の見えない着方にしてください。**寝るときは首元が少し広くても人に見られず、着心地にもあまり響きません。首元が広がって肩が出るのが気になるなら、上に薄手のカーディガンを羽織って寝る方法もあります。反対に、部屋着として人の前で着る一枚なら、首元のよれは目に入るので替えどきです。
どちらとも取れるとき②|上だけ傷んで、下はまだ使える
パジャマは上下で傷む速さが違うので、上は首がよれて替えどき、下はゴムを替えればまだ使える、ということがよく起きます。
**使える側だけを残し、別のパジャマや部屋着と組み合わせてください。**上下で色や柄がそろっていなくても、寝るときには問題ありません。色の近いものどうしを組み合わせると、そろいで着ているのに近い見た目になります。柄物と無地を組み合わせるなら、柄の中にある一色と無地の色をそろえると、まとまって見えます。上下をばらして使えるように、無地のパジャマを1組持っておくと、どちらかが傷んだときに組み合わせやすくなります。
どちらとも取れるとき③|気に入っていて、手放せない
替えどきの目安に当てはまるけれど、肌ざわりが好きで手放したくない。そういう一枚もあります。
**そのときは、着る回数を減らして、傷む速さを落としてください。**毎晩着ていた一枚を、週に2〜3回に減らすだけで、傷みの進み方はゆるやかになります。代わりの一枚を足して交代で着れば、気に入った一枚は長く残ります。気に入っている理由が肌ざわりなら、同じ生地の新しい一枚を探すときの手がかりにもなります。タグの素材と、なでたときの感じを覚えておいてください。すり切れかけた場所があるなら、穴が開く前に裏から当て布をしておくと、しばらくは持ちます。
手放すと決めた一枚の行き先
替えどきと決めた一枚も、すぐに捨てる以外の行き先があります。
| 状態 | 行き先 |
|---|---|
| 生地がまだ柔らかい | 小さく切って、掃除や靴磨きの布にする |
| 首元だけよれている | 寝るときだけの一枚として、あと一冬 |
| 上下のどちらかだけ使える | 使える側を別のパジャマと組み合わせる |
| 全体が薄く、穴もある | 自治体の回収の決まりに合わせて出す |
**綿のパジャマは、柔らかくて水をよく吸うので、切って布にするとよく働きます。**ボタンやゴムは外してから切ると、使いやすい大きさにそろえられます。取り外したボタンは、次のパジャマのボタンが取れたときの替えとしてとっておけます。
長持ちさせる洗い方と干し方
次のパジャマを長く着るために、洗い方と干し方で傷みを遅らせることができます。
| すること | 効くところ | やり方 |
|---|---|---|
| 裏返して洗う | 毛玉、表面のこすれ | 洗濯機に入れる前に裏返す |
| ネットに入れる | 毛玉、首元のよれ | 1枚ずつたたんで入れる |
| 首元を整えて干す | 首元のよれ | 濡れているうちに首元を内側に寄せる |
| 平らに干す、または裾から吊る | 首元のよれ | 首元にハンガーを通さない |
| 乾燥機を避ける | ゴムの伸び、縮み | 陰で干す |
| 2枚以上で交代する | 全体 | 同じ一枚を続けて着ない |
**いちばん効くのは、2枚以上で交代して着ることです。**1枚を毎晩着ると、その一枚は乾ききる前に次の夜が来て、生地が休む時間がありません。交代で着ると、1枚あたりの着る回数が半分になるだけでなく、洗ったあとにしっかり乾いた状態で着られます。
何枚あれば、傷みを遅らせられるか
交代で着る枚数が増えるほど、1枚あたりの傷みはゆっくり進みます。ただ、枚数を増やしすぎると、しまう場所が足りなくなり、着ない一枚も出てきます。
| 持つ枚数 | 1枚あたり年に着る回数 | 向いている暮らし |
|---|---|---|
| 1枚 | 毎晩。乾ききらない日が出る | おすすめしない |
| 2枚 | 180回前後 | 毎日洗濯して、一晩で乾く |
| 3枚 | 120回前後 | 洗濯が2日に1回、または乾きにくい季節 |
| 4枚以上 | 90回以下 | 部屋着と兼ねる、家族の分とまとめて洗う |
**秋冬は乾きにくい季節なので、夏より1枚多く持つと安心です。**厚手の起毛やネルは一晩で乾かないことがあり、2枚では交代が追いつかない日が出ます。枚数を決めたら、その枚数を超えて増やさず、1枚替えどきになったら1枚だけ買い足す、と決めておくと、手持ちの数がぶれません。
次に買うとき、見ておくところ
次のパジャマを買うときは、傷みにくさの面から、ここを見てください。
| 見るところ | 確かめること | 防げる傷み |
|---|---|---|
| ウエストの内側 | ゴムの通し口があるか | ゴムが伸びても入れ替えられる |
| 首元 | 前開きか、縁の作りがしっかりしているか | 首元のよれ |
| 袖口と裾 | ゴムの通し口があるか | 袖口と裾のゆるみ |
| お尻と膝の生地 | 光に透かして手の影がぼんやり見えるか | 生地の薄さ |
| ボタン | 付け位置の生地が二重になっているか | ボタン穴の裂け |
| 上下 | 無地で組み合わせやすいか | 片方だけ傷んだときに使い回せる |
**ゴムの通し口があるかどうかは、売り場では見落としやすいところです。**ウエストの内側を裏返して、小さな口があるかを一度だけ確かめてください。口があれば、ゴムが伸びても何度でも入れ替えられ、そのズボンは長く使えます。
まとめ
- パジャマは外の服の数年分を1年で通る。傷みは首元・ゴム・お尻と膝・毛玉・縫い目・ボタンに出る
- 首元は指2本で引いて離し、3秒で戻らなければ直しても戻りにくい
- ウエストのゴムは、通し口があれば入れ替えて直る。古いゴムに新しいゴムをつないで引き抜く
- お尻と膝は窓の光に透かす。指の形がはっきり見えたら替えどき
- 部屋着を兼ねる一枚は、よれたら寝るときだけの一枚に回す
- 秋冬の入れ替えの時期に、全部を並べて一度に決める
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よくある問い
- Q. パジャマは何年くらいで買い替えるものですか
- 年数よりも、着た回数と傷んだ場所で決めてください。毎晩着て毎日洗うなら、2枚を交代で着ても1枚あたり年に150回以上着て洗うことになります。外に着ていく服の数年分を1年で通るので、早いものは1〜2年で首や生地に傷みが出ます。首のよれが戻らない、お尻や膝が光に透けて薄い、毛玉が全体に広がっている。このどれかが出たら替えどきです。ゴムがゆるいだけなら、入れ替えればまだ着られます。
- Q. パジャマのズボンのゴムが伸びてしまいました。自分で直せますか
- ウエストの内側にゴムを通す口があれば、家で直せます。古いゴムを口から引き出して切り、新しいゴムの端を安全ピンで留めて、ウエストの通り道に一周させます。一周したら両端を2cmほど重ねて縫い留め、通し口の中に戻します。ゴムの長さは、ウエストに巻いて少しだけ引いた長さ、幅は元のゴムと同じにするのが基本です。通し口がなく、ゴムが生地に縫い込まれている作りなら、お直しに出すか買い替えを考えてください。
- Q. 首元がよれたパジャマは、元に戻せますか
- 首元を指2本で横に引いて離し、3秒で元の幅に戻るなら、まだ生地に戻る力が残っています。洗ったあと、首元を内側に寄せるように形を整えて平らに干すと、ある程度締まります。3秒たっても広がったままなら、首元の編み目そのものが伸びきっていて、直しても戻りにくい状態です。人に見られない寝るときだけの一枚にするか、替えどきと考えてください。
- Q. 毛玉が多いパジャマは取れば着られますか
- 毛玉が脇の下や太ももの内側など、こすれる所だけに出ているなら、取れば着られます。全体に広がっていて、取ったあとの生地が薄く透けるようなら、生地の表面の繊維がもう残っていないので、取っても同じ場所からまた出てきます。毛玉を取る前に、その範囲と、取ったあとの生地の厚みを確かめてから決めてください。
— メグラシ編集部





