もこもこルームウェアの失敗|潰れる・毛が抜ける・暑いを毛足から直す

**手持ちのもこもこのルームウェアを、手のひらで毛並みと逆の方向になでてみてください。**毛が長く立ち上がりますか、短く手のひらをくすぐりますか、それとも巻いたまま動きませんか。その手ざわりで、これから起きやすい失敗が決まっています。
もこもこのルームウェアは、秋冬の部屋着の中でいちばん気持ちよく、いちばん失敗の多い生地です。**潰れる、毛が抜ける、毛が付く、暑い。**この4つの失敗は、どれも表面の毛足の長さと形から来ています。毛足が分かれば、直し方も、次に選ぶものも決まります。
部屋着そのものの選び方はおしゃれなルームウェアと部屋着に、羽織りの選び方は部屋着の羽織りの選び方に分けてあります。この記事は、もこもこを着たあとの失敗の話です。
結論|失敗は4つ。毛足で起きやすさが違う
| 失敗 | 起きやすい毛足 | まずすること |
|---|---|---|
| 洗ったら潰れた、固まった | 長い毛足、巻いた毛足 | 乾いてからブラシで毛を起こす |
| 毛が抜けて他の服に付く | 長い毛足 | 最初の数回は単独で洗う |
| 髪やほこりが絡んで取れない | 長い毛足 | 乾いた状態で、ゴム手袋でなでて集める |
| 暑くて汗ばむ | どの毛足でも。上下もこもこのとき | 上下どちらかを平らな生地に替える |
**毛足が長いほど、失敗は増えます。**長い毛足は1本1本が動きやすく、洗濯の水流や摩擦の影響をそのまま受けるからです。そのかわり、手ざわりのよさもいちばん大きい。短い毛足は失敗が少ないぶん、ふわふわ感は控えめです。どちらがよいかではなく、どちらの手入れなら続けられるかで選ぶものです。
手持ちのもこもこが1着だけなら、その1着の毛足に合わせた手入れを覚えれば十分です。2着以上あるなら、毛足の形ごとに分けて扱ってください。同じ洗い方でまとめて洗うと、長い毛足のものだけが潰れる、ということが起きます。
毛足を4つに分ける
もこもこと呼ばれる生地は、表面の毛の形で大きく4つに分かれます。手のひらでなでて確かめてください。
| 毛足の形 | 手ざわり | 見分け方 |
|---|---|---|
| 長くまっすぐ | 毛が指の間に入るほど長い | 逆になでると、毛が大きく立ち上がる |
| 短くまっすぐ | なめらかで、しっとりしている | 逆になでると、色が少し変わって見える |
| 巻いている | 小さな粒のように丸まっている | なでても毛がほとんど動かない |
| 表は平ら、裏が起毛 | 外はすべすべ、内側がふわふわ | 裏返すと毛が見える |
**同じ「もこもこ」でも、この4つで扱い方が変わります。**長い毛足は潰れと抜け毛、巻いた毛足は固まり、短い毛足は静電気、裏起毛は乾きにくさ、というように、それぞれ起きやすい失敗が違います。
1着の中に、2つの毛足が混ざっていることもあります。胴は長い毛足で、袖口と裾だけ短い毛足やリブになっている、という形です。この場合は、いちばん長い毛足に合わせて扱うと、失敗が少なく済みます。
失敗①|洗ったら潰れた、ぺたんこになった
いちばん多い失敗です。洗う前はふわふわだったのに、乾いたら毛が寝て、手ざわりが平らになっている。潰れ方は3つに分かれます。
| 潰れ方 | 見え方 | 戻せるか |
|---|---|---|
| 毛が一方向に寝ている | 表面がつるっとして、光って見える | ブラシでほぼ戻る |
| 毛同士が絡んで束になっている | 小さな房がいくつもできている | 指でほぐしてからブラシで戻る |
| 毛の先が固まって硬い | 触るとざらざらしている | 戻りにくい。熱で毛の先が溶けたことが多い |
1つ目と2つ目は、戻せる潰れ方です。洗ったあとに潰れが見つかっても、慌ててこすったりせず、まず乾くのを待ってください。3つ目は、乾燥機やアイロンなどの熱が原因のことが多く、元の手ざわりには戻りにくいと考えてください。ヒーターの前で乾かした、暖房器具のすぐそばに干した、というように、乾燥機を使っていなくても熱に当たって固まることがあります。
潰れた毛足の戻し方
戻せる潰れ方なら、次の手順で毛並みを起こします。
| 順番 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 1 | 完全に乾いているかを確かめる | 湿ったままブラシをかけると、毛が絡む |
| 2 | 束になった場所を、指先で少しずつほぐす | 引っ張らず、根元から先へ向けてほぐす |
| 3 | 柔らかいブラシで、毛並みと逆の方向に軽くなでる | 力を入れず、毛の表面だけをなでる |
| 4 | 次に、毛並みに沿って整える | 毛の向きがそろうと、光り方が均一になる |
| 5 | 全体を軽く振って、空気を含ませる | 毛の間に空気が入ると、ふくらみが戻る |
ブラシは、服用の柔らかいものが向いています。硬いブラシで強くこすると、毛が抜けたり、毛玉のもとになったりします。ブラシの向きは、袖なら肩から袖口へ、胴なら首元から裾へ、と決めておくと毛並みがそろいやすくなります。専用のものがなければ、使っていない柔らかい歯ブラシでも、狭い場所なら代わりになります。
一度で元に戻らなくても、洗うたびにこの手順を繰り返すと、少しずつふくらみが戻ってきます。ブラシをかけるのは、洗って乾いたあとの1回だけで構いません。着るたびにかけると、かえって毛が抜けやすくなります。
洗う回数を減らすと、潰れも抜け毛も減る
もこもこの失敗の多くは、洗うたびに少しずつ進みます。洗う回数そのものを減らすのが、いちばん効く予防です。どれくらいで洗うかは、肌に直接触れているかどうかで決めます。
| 着方 | 洗う目安 | 洗わない日にすること |
|---|---|---|
| 肌に直接着ている | 2〜3回着たら | 脱いだら裏返して、風を通す |
| 下に綿の長袖を着ている | 5〜7回着たら | 脱いだら振って、ハンガーに掛ける |
| 羽織りとして上に重ねている | 週に1回か、汚れたとき | 粘着ローラーで表面を整える |
| 寝るときにも着ている | 2〜3回着たら | 朝、窓を開けた部屋で風を通す |
下に綿の長袖を1枚着るだけで、洗う間隔を2倍以上にのばせます。汗やにおいを受け止めるのは下の1枚、もこもこは上から暖かさを足す役と分けて考えると、手入れがぐっと楽になります。
戻らない潰れの、次の使い道
熱で固まった毛足や、何年も着て全体が平らになったもこもこは、ブラシでも元の手ざわりには戻りません。すぐに手放す前に、使い道を移せないかを考えてみてください。
| 状態 | 移せる使い道 |
|---|---|
| 一部だけ固まっている | 固まった場所が見えない、寝るときだけの服にする |
| 全体が平らになったが、暖かさは残る | 下に綿の長袖を着て、重ねる用の1枚にする |
| 袖口とお尻だけ潰れている | 羽織りなら、座らない家事の時間だけに着る |
| 毛が抜け続けて、下の生地が見える | 手放す |
移すのは1回までと決めておくと、潰れたもこもこが引き出しに溜まっていくのを防げます。移した先でも着なくなったら、そこで手放してください。暖かさが残っているうちは、使い道を移すことで、もうひと冬働いてもらえることも多くあります。
潰さない洗い方
一度潰れた毛足を戻すより、潰さないほうが手間はずっと少なく済みます。洗い方で、毛足の寝方が変わります。
| 洗い方 | 潰れやすいやり方 | 変えるやり方 |
|---|---|---|
| 入れ方 | 表のまま、他の服と一緒に入れる | 裏返して、洗濯ネットに1着ずつ入れる |
| 水流 | 標準の強い洗い | 弱い洗いか、手洗いのコース |
| 脱水 | 長く回す | 短くする。1分ほどで止める |
| 乾かし方 | 乾燥機にかける | 乾燥機を使わない |
| 干し方 | 平らに重ねて干す | 振ってから、形を整えて干す |
| 干している間 | そのまま | 半乾きのときに一度振る |
乾燥機の熱は、もこもこにとっていちばんの大敵です。毛の先が熱で溶けて固まると、ブラシでも戻りません。洗濯表示で乾燥機が使えるとなっていても、手ざわりを保ちたいなら使わないほうが安心です。
手洗いする場合は、ぬるま湯におしゃれ着用の洗剤を溶かし、押し洗いにしてください。こすったり、もんだりすると、毛同士が絡んで束になります。すすいだあとは、絞らずにタオルで挟んで水気を取ると、毛足が寝にくくなります。
失敗②|毛が抜けて、他の服に付く
新しいもこもこを洗うと、洗濯槽の中や、一緒に洗った服に毛がたくさん付くことがあります。**抜け毛は、最初の数回の洗濯でいちばん多く出ます。**生地の表面に残っていた短い毛が、洗うたびに少しずつ落ちていくからです。
| 洗った回数 | 抜け毛の量 | 洗い方 |
|---|---|---|
| 1〜3回目 | 多い | 単独で洗う |
| 4〜6回目 | 減ってくる | 同じ素材のものとだけ洗う |
| 7回目以降 | 少ない | 他の服と洗ってよいが、濃い色は避ける |
| いつまでも減らない | 生地そのものから抜けている | 毛の根元が弱い生地。手洗いにする |
いつまでも抜け毛が減らない場合は、毛を軽くつまんで引いてみてください。すっと抜けるなら、毛の根元が弱い生地です。洗濯機の水流でも抜け続けるので、手洗いに切り替えるか、洗う回数を減らして、着たあとに粘着ローラーで表面を整える扱いにします。
洗濯のあとは、洗濯槽の糸くず取りのネットも見てください。もこもこを洗った日は、ここに毛がたくさん溜まります。取らずに次の洗濯をすると、溜まった毛が他の服に付くことがあります。
着ているときに、毛が付くのを減らす
洗濯だけでなく、着ているときにも毛は他の服に付きます。
| 場面 | 起きること | 変え方 |
|---|---|---|
| 下に濃い色の服を着る | 抜けた毛が目立つ | もこもこと近い色の服を下に着る |
| 黒いパンツと合わせる | 上のもこもこの毛が、パンツの腿に付く | パンツも近い色か、毛の目立たない杢の生地にする |
| ソファや寝具に座る | 毛が座面に残る | 座面にもこもこと近い色の布を掛ける |
| 外出着の上に羽織る | 外出着に毛が残る | もこもこは部屋着の上だけに羽織る |
下に着る服の色を、もこもこの色に寄せるのがいちばん手軽な対策です。白いもこもこには白や生成りの部屋着、灰のもこもこには灰の部屋着を合わせると、付いても見えません。外出着の上には羽織らない、と決めておくのも効きます。ゴミ出しや郵便受けへの短い外出でも、外出着に毛が付くと、そのまま職場や学校へ持ち出すことになります。
失敗③|髪やほこりが絡んで取れない
毛足の長いもこもこは、表面の毛の間に、髪の毛やほこり、ペットの毛が絡みやすい生地です。静電気で引き寄せられることもあります。細い毛ほど奥まで入り込み、なでただけでは出てきません。
| 絡んだもの | 取り方 |
|---|---|
| 表面のほこり | 粘着ローラーを軽く転がす |
| 奥に入った髪の毛 | ゴム手袋をはめた手で、毛並みに沿ってなでて集める |
| ペットの毛 | ゴム手袋でなでたあと、粘着ローラーで取る |
| 糸くず | 指でつまんで取る。ローラーで押し込まない |
| 全体に細かいほこり | 外で軽く振り払ってから、ローラーをかける |
取るのは、洗う前の乾いた状態が基本です。濡れると、細い毛は生地にさらに絡みつき、乾いてからでも取れにくくなります。洗濯ネットに入れる前に、ひと通り粘着ローラーをかける習慣をつけると、洗濯槽の中に毛が散らばるのも防げます。
粘着ローラーは、強く押しつけずに、表面を軽く転がすだけにしてください。強く押すと、粘着面に長い毛足まで貼り付いて、抜け毛を増やすことになります。
失敗④|暑くて汗ばむ
もこもこのルームウェアを着ていると、思ったより暑くて、汗ばむことがあります。生地そのものが暖かいのに加えて、組み合わせと室温で熱がこもりやすくなるからです。
| 組み合わせ | 室温が高めの日 | 室温が低めの日 |
|---|---|---|
| 上下ともにもこもこ | 暑くなりやすい | ちょうどいい |
| 上だけもこもこ、下は平らなスウェット | ちょうどいい | 足元が冷えるなら靴下を足す |
| 下だけもこもこ、上は薄手のカットソー | ちょうどいい | 上に羽織りを足す |
| もこもこの羽織り、中は薄手 | 前を開けて調整できる | 前を閉じる |
| 裏起毛の上下 | 暑くなりやすい | ちょうどいい |
暑さの調整は、生地を替えるより組み合わせを替えるほうが簡単です。上下そろいのもこもこを持っているなら、上下を別々に、平らな生地の部屋着と組み合わせてみてください。暖房の効いた部屋で過ごす日は、前の開く羽織りの形にしておくと、暑くなったときにすぐ開けられます。
暑さを感じやすいのは、首元と手首です。首元の詰まったもこもこは、襟ぐりの広い形より熱がこもります。同じもこもこでも、首元が開いた形を選ぶだけで、暖房の効いた部屋でも過ごしやすくなります。
暑さと汗の、下に着るものでの調整
もこもこを直接肌に着ると、汗をかいたときに湿気が逃げにくく、肌がじっとりすることがあります。下に1枚、綿などの汗を吸う生地を着ると、着心地が変わります。
| 下に着るもの | 着心地 | 向く日 |
|---|---|---|
| 何も着ない | 肌ざわりはいちばんよいが、汗がこもる | 寒い日の短い時間 |
| 綿の半袖 | 汗を吸い、脇がさらっとする | 暖房の効いた部屋で過ごす日 |
| 綿の長袖 | 袖口にもこもこが当たらない | 袖口の手ざわりが気になる日 |
| 化学繊維の肌着 | 暖かいが、汗は吸いにくい | 寒い日。暖房のない部屋 |
下に綿の長袖を1枚着ておくと、もこもこが肌に触れる面積が減り、汗でもこもこの内側が湿るのも防げます。もこもこを洗う回数も減らせるので、潰れの予防にもつながります。下に着る綿の1枚は、毎日洗っても傷みにくいので、汚れやにおいはそちらで受け止め、もこもこは数回に1回洗う、という役割分担にしてください。
乾かない、生乾きのにおいがする
裏起毛や毛足の長いもこもこは、厚みがあるぶん乾きにくい生地です。秋冬の部屋干しでは、表は乾いていても内側が湿っていることがあります。
| 干し方 | 乾きにくいやり方 | 変えるやり方 |
|---|---|---|
| ハンガー | 細いハンガーにそのまま掛ける | 厚みのあるハンガーで、脇の下に隙間を作る |
| 形 | 裏返さずに干す | 裏返して、起毛の側を外に出す |
| 場所 | 部屋の隅や窓際の結露の近く | 風が通る場所。扇風機などで風を当てる |
| 上下 | 上下を重ねて干す | 上下を離して干す |
| 仕上げ | 表が乾いたら取り込む | 脇の下と袖の内側を触って確かめてから取り込む |
脇の下と袖の内側は、いちばん最後に乾く場所です。表面が乾いていても、ここが冷たく感じたら、まだ湿っています。そのまましまうと、においの原因になります。
乾きにくい日は、洗う前に天気と室温を見て、洗う日を選ぶのも1つの手です。雨が続く週は、洗う回数を減らす日に回し、下に着た綿の服だけを洗ってください。もこもこは、晴れて風のある日にまとめて洗うほうが、乾くまでの時間が短く、潰れも少なくなります。
静電気でパチッとする
もこもこは、組み合わせによって静電気が起きやすい生地です。特に、化学繊維のもこもこの下に化学繊維の肌着を着ると、脱ぐときにパチッとしやすくなります。
静電気は、重なっている2枚の組み合わせで起きます。冬に入って空気が乾いてくると、同じ組み合わせでも起きやすくなります。下に着るものを綿に替えるだけで、起きにくくなることがよくあります。毛足の短いもこもこは、長い毛足よりも表面が詰まっているぶん、静電気を感じやすい傾向があります。脱ぐときは、頭からかぶる形より、前の開く羽織りの形のほうがパチッとしにくくなります。どの組み合わせを替えればいいかは服の静電気は、重なっている2枚の組み合わせで決まるで詳しく扱っています。
台所に立つ日の失敗|袖口と火のそば
もこもこを着たまま家事をする日は、袖口が濡れたり、汚れたりします。濡れた毛足は乾くと固まりやすく、袖口だけが先に潰れていきます。
| 家事の場面 | 起きること | 変え方 |
|---|---|---|
| 洗い物 | 袖口が濡れて、乾くと固まる | 袖をまくるか、袖口の細い形にする |
| 料理 | 袖口に油や汁が付く | 袖口にゴムのある形か、エプロンで袖まで覆う |
| コンロの前 | 起毛した生地は、表面の毛に火が走りやすい | 袖をまくるか、平らな生地の服に着替える |
| 掃除 | ほこりが毛足に絡む | 掃除の前に、平らな羽織りを上に着る |
| 洗濯物を干す | ベランダの手すりで毛がこすれる | 袖が手すりに当たらないよう、まくる |
**起毛した生地は、火のそばでは表面の毛に火が走ることがあります。**もこもこを着たままコンロの前に立つときは、袖をまくるか、平らな生地の羽織りに替えてください。家事の動きに合わせた羽織りの選び方は部屋着の羽織りの選び方で、袖口の長さから詳しく扱っています。
毛玉と、毛が固まる場所
もこもこでも、よくこすれる場所には毛玉や、毛が固まった部分ができます。場所で原因が分かります。
| 場所 | 起きること | 原因と対策 |
|---|---|---|
| 脇の下 | 毛が固まり、平らになる | 腕との摩擦。下に長袖を着ると減る |
| 袖口 | 毛が絡んで房になる | 家事で濡れる。袖をまくる |
| お尻 | 毛が寝て光る | 座る摩擦。座面にクッションを敷く |
| 腿の内側 | 毛玉ができる | 歩く摩擦。下は平らな生地にする |
| 肘 | 毛が寝る | 机に肘をつく摩擦 |
毛玉ができた場合は、無理に引っ張らず、毛玉取りの道具を寝かせて当ててください。もこもこは毛足があるぶん、普通の生地より毛玉取りが毛足を刈り取りやすいので、毛玉だけに軽く当てるのが基本です。毛玉の取り方は毛玉を取る方法、簡単なのはにまとめてあります。
摩擦で毛が固まる場所は、着ている人の過ごし方をそのまま映しています。お尻が先に潰れるなら座る時間が長い、袖口が先なら家事の時間が長い、というように、自分の1日を見直すきっかけにもなります。次に選ぶもこもこは、よくこすれる場所だけ平らな生地になっている形を探してもよいでしょう。
色で、目立つ失敗が変わる
同じもこもこでも、色によって目立つ失敗が違います。
| 色 | 目立ちやすい失敗 | 手入れのこつ |
|---|---|---|
| 白・生成り | 汚れ、黄ばみ、潰れた部分の影 | 汚れた部分はその日のうちに水で拭く |
| 淡いベージュ・淡いピンク | 潰れた部分の色の変化 | 毛並みをそろえる手入れをこまめに |
| 灰 | 比較的目立ちにくい | 手入れの手間がいちばん少ない |
| 茶・紺・黒 | 白いほこりや、他の服の糸くず | 粘着ローラーを手元に置いておく |
灰色のもこもこは、失敗がいちばん目立ちにくい色です。はじめての1着で迷ったら灰を選ぶと、潰れも毛の付着も気にしにくくなります。白や淡い色は、ふわふわが保てているときの見た目はいちばんですが、手入れの回数は増えます。手入れを楽しめるなら白、手間を減らしたいなら灰、と考えて選んでください。
宅配や来客で、玄関に出る日
もこもこのまま玄関に出るのに抵抗がある、という声もよく聞きます。もこもこは、部屋着の中でもとくに「家の中の服」に見えやすい生地です。
玄関に出る可能性がある時間帯は、上だけ平らな羽織りを重ねるか、下を平らなパンツにしておくと、そのまま出られます。どこまでなら人前に出られるかの見分け方はおしゃれなルームウェアと部屋着で、玄関先に立つ場面から扱っています。
季節の終わりに、潰さずにしまう
春になってもこもこをしまうとき、しまい方で次の秋の手ざわりが決まります。
| しまい方 | 潰れやすいやり方 | 変えるやり方 |
|---|---|---|
| しまう前 | 着たままの状態でしまう | 洗って、完全に乾かしてからしまう |
| 袋 | 空気を抜いて圧縮する袋に入れる | 通気性のある不織布の袋に入れる |
| 置き方 | 上に他の服を重ねる | いちばん上に置くか、ハンガーに掛ける |
| 場所 | 湿気のこもる押し入れの下段 | 風の通る場所の上段 |
| 出すとき | そのまま着る | 出したら一度振って、ブラシで毛を起こす |
**空気を抜いて圧縮すると、毛足は長い間押しつぶされたままになります。**場所を取るもこもこほど圧縮したくなりますが、次の秋に戻らない潰れを作る原因になります。しまう前に、次の秋に着るかどうかを一度決めておくと、着ないものまで場所を取って保管する必要がなくなります。
どちらとも取れるとき①|上下そろいで買ったが、暑い
上下そろいで買ったもこもこが、暑くて着られない日がある。けれど、そろいで着たときの見た目が気に入っている。
このときは、上下そろいで着るのは、寒い日と寝る前の時間だけと決めてください。昼間の暖房の効いた部屋では、上か下の片方だけを着て、もう片方を平らな生地の部屋着にします。そろいで持っていることで、日によって組み合わせを変えられる、と考えれば、暑さは失敗ではなく選べる幅になります。
上下そろいを別々に着るときは、合わせる平らな生地の色を、もこもこと同じ色か近い色にしてください。色がつながっていれば、上下の生地が違っても、そろいで着ているのに近いまとまりが残ります。
どちらとも取れるとき②|パジャマとして寝るときも着たい
もこもこのルームウェアを、そのままパジャマとして着て寝る人もいます。寝ている間は暖房を切ることも多く、もこもこの暖かさが役に立つ場面です。
ただ、寝具も起毛の毛布などを使っていると、もこもことこすれて毛が抜けやすく、汗もこもりやすくなります。寝るときは、もこもこの下に綿の長袖を1枚着る、または上だけもこもこにして下は綿のパジャマにする、といった組み合わせにすると、朝の汗ばみが減ります。寝具の側を平らな綿のカバーにするだけでも、もこもことこすれる面が変わり、毛の抜け方が落ち着きます。秋冬のパジャマの選び方は秋冬のパジャマの選び方にまとめてあります。
どちらとも取れるとき③|家族やペットと暮らしていて、毛がすぐ付く
家族が多い家や、ペットと暮らす家では、もこもこはどうしても毛を集めやすくなります。
毛が付くたびに取るのが負担なら、毛足の短いもこもこや、巻いた毛足のもこもこを選び直すのも手です。長い毛足ほど絡みやすく、短い毛足や巻いた毛足は、表面に付いても奥まで入り込みにくいからです。毛足の短いものは、粘着ローラーを1回転がすだけで取れることがほとんどです。すでに長い毛足を持っているなら、着る場所を寝室だけにする、というように場所で分けると、付く毛の量が減ります。
ペットがもこもこの上で過ごすのが好きな家では、ペットが乗る場所にだけ、もこもこと近い色の布を敷いておくのも手です。服に付く毛は、ペットが直接触れた場所からがいちばん多いからです。
買う前に、売り場で確かめる4つ
次にもこもこのルームウェアを選ぶときは、売り場で次の4つを確かめてください。
| 確かめること | やり方 | 分かること |
|---|---|---|
| 毛足の形 | 手のひらで逆になでる | 潰れやすさ、絡みやすさ |
| 毛の抜けやすさ | 毛を軽くつまんで引く | 抜け毛がどれくらい続くか |
| 裏側の生地 | 裏返して、毛の根元を見る | 地の目が詰まっていれば、毛が抜けにくい |
| 洗濯表示 | 水洗いができるか、乾燥機の記号 | 家で手入れできるか |
毛をつまんで引いたときに、すっと抜けるものは避けるのが無難です。売り場で抜ける毛は、家で洗うとさらに抜けます。裏返して毛の根元を見たとき、下の生地が透けて見えるほど粗いものも、毛が抜けやすい傾向があります。
売り場では、試しに袖口を手首に当ててみるのもおすすめです。袖口の毛足が肌に当たったとき、ちくちくしないか、くすぐったくないかを確かめておくと、家で長く着たときの着心地の予想がつきます。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際 |
|---|---|
| もこもこは洗えば元のふわふわに戻る | 洗い方で潰れる。乾いてからブラシで起こす |
| 乾燥機で乾かすとふっくらする | 熱で毛の先が固まり、戻らないことがある |
| 抜け毛は不良品のしるし | 最初の数回は多く出る。回数とともに減る |
| 暑いのは生地が厚すぎるから | 多くは上下もこもこの組み合わせと室温 |
| 絡んだ毛は洗えば取れる | 濡れるとさらに絡む。乾いた状態で取る |
| 毛玉取りでまとめて刈ればきれいになる | 毛足まで刈り取ってしまう。毛玉だけに当てる |
手持ちのもこもこで確かめる順番
| 手順 | すること |
|---|---|
| 1 | 手のひらで逆になでて、毛足の形を確かめる |
| 2 | 潰れている場所があれば、乾いた状態でブラシで起こす |
| 3 | 洗濯表示を見て、乾燥機を使わない洗い方に変える |
| 4 | 次の洗濯から、裏返してネットに入れ、弱い水流にする |
| 5 | 下に着る服を、もこもこと近い色の綿のものにする |
| 6 | 暑い日は、上下どちらかを平らな生地に替える |
| 7 | 洗う前に、粘着ローラーで絡んだ毛を取る |
まとめ
- もこもこの失敗は、潰れる・毛が抜ける・毛が付く・暑いの4つ
- 毛足は、長い・短い・巻いた・裏起毛の4つに分かれ、起きやすい失敗が違う
- 潰れた毛足は、乾いてからブラシで逆になで、毛並みに沿って整える
- 乾燥機の熱は毛の先を固める。もこもこは陰で干す
- 抜け毛は最初の数回が多い。その間は単独で洗う
- 暑さは組み合わせで調整する。上下どちらかを平らな生地に替える
今夜もこもこを着るなら、袖を通す前に、まず手のひらで毛並みと逆になでてみてください。毛がふわっと立ち上がるなら、まだ十分に戻せる状態です。
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よくある問い
- Q. もこもこのルームウェアが洗ったら潰れてしまいました。戻せますか
- 毛足が寝ているだけなら、多くは戻せます。完全に乾いてから、柔らかいブラシで毛並みと逆の方向に軽くなで、毛を起こしてから、毛並みに沿って整えてください。毛同士が絡んで固まっている場合は、指先で少しずつほぐしてからブラシを当てます。乾燥機の熱で毛の先が溶けて固まったものは、ブラシでも元の手ざわりには戻りにくいので、次からは乾燥機を使わないようにしてください。
- Q. もこもこの毛が他の服に付いてしまいます
- 新しいもこもこは、最初の数回の洗濯で抜け毛が多く出ます。その間は単独で洗うか、同じ素材のものだけで洗ってください。着るときに下に濃い色の服を着ていると、毛が目立ちます。下に着る服は、もこもこと近い色を選ぶと付いても目立ちません。付いてしまった毛は、洗う前に粘着ローラーで取ってから洗うと、他の服に移りにくくなります。
- Q. もこもこのルームウェアを着ると暑くて汗ばみます
- 上下ともにもこもこで、そのうえ暖房の効いた部屋にいると、体の周りに熱がこもりやすくなります。上下のどちらかを、平らな生地の部屋着に替えてみてください。上をもこもこにするなら下は平らなスウェット、下をもこもこにするなら上は薄手のカットソー、という組み合わせにすると調整しやすくなります。前の開く羽織りの形なら、暑いときに開けられます。
- Q. ペットの毛や髪の毛が絡んで取れません
- 毛足が長いもこもこほど、細い毛が奥に絡みます。乾いた状態で、ゴム手袋をはめた手で毛並みに沿ってなでると、絡んだ毛が表面に集まってきます。集まったところを粘着ローラーで取ってください。濡れた状態で取ろうとすると、毛が生地にさらに絡みつくので、洗う前に取っておくのが基本です。
— メグラシ編集部





