旅行の服の着回し|ボトム2・トップス3・羽織り1を色の数で決める

旅行の服の着回しは、ボトム2本・トップス3枚・羽織り1枚を基本の単位にして、全部の服を3色までに収めるのがいちばん失敗しにくい組み方です。色を3つに絞ると、どのトップスもどのボトムとも合うので、2本×3枚で6通りの組み合わせができ、羽織りを足すと見た目はさらに変わります。
枚数は泊数で決めます。トップスは泊数と同じか1枚多く、ボトムは4泊までは2本で足ります。5泊を超えたら枚数を増やすのではなく、洗濯する日を1日決めて、基本の単位をもう一度回します。羽織りは泊数に関係なく1枚で、気温差が大きい季節は厚みで調整します。
いまの時期から冬にかけては、朝晩と昼の気温差、屋内と屋外の差が大きくなるので、羽織り1枚と首元の小物で調整します。靴は2足まで、バッグは移動用と街歩き用の2つまで。この記事では、泊数別の枚数表から色の決め方、季節別・行き先別の組み方、移動日の服、素材、詰め方までを順に並べ、メグラシの詳しい記事へ案内します。
旅行の着回しを一文で言うと
旅行の着回しは「少ない服で、毎日違って見せる」ことではなく、どれを組み合わせても失敗しない服だけを持っていくことです。旅先では、家のクローゼットのように「これに合う服を探す」ことができません。朝の支度は短く、天気や予定は変わります。だから、組み合わせの自由度を枚数ではなく色で確保します。
もう一つ大事なのは、旅行の服は「見せる服」と「肌に触れる服」で分けて考えることです。見せる服はボトム・トップス・羽織りで、これは着回します。肌に触れるインナーや靴下は、着回さずに日数分を持っていきます。この二つを混ぜて数えると、枚数の計算がずれて荷物が膨らみます。
この記事の考え方は、次の3つに集約できます。
| 決めること | 決める軸 | 目安 |
|---|---|---|
| 何枚持つか | 泊数 | トップスは泊数と同じか1枚多く、ボトムは2本 |
| どの服を持つか | 色の数 | 3色まで(土台・明るい色・差し色) |
| どう調整するか | 気温差と行き先 | 羽織りの厚みと首元の小物 |
基本の単位「ボトム2・トップス3・羽織り1」の意味
ボトム2本・トップス3枚・羽織り1枚は、2泊3日の旅にちょうどよく、それより長い旅でも「この単位を何回まわすか」で考えられる最小のセットです。
ボトムを2本にするのは、1本だと汚れたり雨で濡れたりしたときに代わりがなく、3本だと組み合わせが増えすぎて持っていく意味が薄れるからです。2本は、形を変えると効果が出ます。たとえばパンツ1本とスカート1本、あるいは細身のパンツとゆるめのパンツの組み合わせにすると、同じトップスでも印象が変わります。
トップスを3枚にするのは、写真に写る顔まわりの印象を日ごとに変えるためです。3枚のうち1枚は無地の明るい色、1枚は土台の色に近い色、1枚は差し色か柄にすると、3日間の写真が並んでも同じ服を着ているようには見えません。
羽織りは1枚です。カーディガン、ジャケット、薄手のコートなど、季節で選ぶものは変わりますが、**「全部のトップスの上に着て違和感がないもの」**を1枚にします。羽織りは移動日に着ていくので、荷物の中では場所を取りません。
泊数別の枚数表(1泊〜1週間)
泊数ごとの目安をまとめます。インナーと靴下は日数分、パジャマは宿にあるかどうかで変わるので、ここでは見せる服だけを数えています。
| 泊数 | トップス | ボトム | 羽織り | 洗濯 |
|---|---|---|---|---|
| 1泊2日 | 2枚 | 1本 | 1枚 | なし |
| 2泊3日 | 3枚 | 2本 | 1枚 | なし |
| 3泊4日 | 4枚 | 2本 | 1枚 | なし |
| 4泊5日 | 4〜5枚 | 2本 | 1枚 | なしか1回 |
| 5泊6日 | 4枚 | 2本 | 1枚 | 1回 |
| 6泊7日 | 4枚 | 2〜3本 | 1枚 | 1回 |
1泊2日は、移動日の服をそのまま2日目のボトムにも使い、トップスだけ替えます。ボトム1本で足りるのは、往復とも同じ服で移動しても気にならないからです。
3泊4日からトップスが4枚になるのは、移動日の服も1枚に数えるためです。行きに着たトップスは帰りにもう一度着られるので、4泊5日までなら4〜5枚で回ります。
5泊を超えたら、トップスは4枚のまま洗濯を1回入れます。宿の洗濯機が使えるか、ランドリーが近いかを先に調べておき、洗う日を旅程の真ん中に置きます。こうすると、1週間の旅でもスーツケースの中身は3泊の旅とほとんど変わりません。泊数で枚数を決める考え方は、旅行の服 何着かを肌に触れる枚数と見える枚数で分ける記事でさらに細かく数えています。
泊数が長いときに迷うこと
4泊5日あたりが、いちばん迷う長さです。洗濯をするほどでもないけれど、トップス4枚だと最後の日が少し気になる、という長さだからです。
このときは、最終日に何をするかで決めます。最終日が移動だけなら、行きに着たトップスをもう一度着ればよく、4枚で足ります。最終日に食事や観光の予定があり、写真を撮るなら5枚目を持っていきます。5枚目は薄手のカットソーなど、たたむと手のひらに収まるものを選ぶと荷物が増えません。
1週間を超える旅では、ボトムを3本にするかどうかも迷います。ここでの境目は「ボトムが汚れたときに洗って翌朝までに乾くか」です。乾きやすい素材のパンツなら2本で回せます。厚手のウールやデニムなど乾きにくいものを持つなら3本にします。帰ってきてから迷いを直すなら、旅行の服装の失敗を荷ほどきで3つに分ける記事の方法が使えます。
色の決め方は3色まで
着回しの色は、土台の色・明るい色・差し色の3つまでに絞ります。
| 役割 | どこに使うか | 選び方 |
|---|---|---|
| 土台の色 | ボトム2本と羽織り | 黒・ネイビー・チャコール・ブラウン・ベージュから1つ |
| 明るい色 | トップス2枚 | 白・アイボリー・薄いグレー・淡い水色から1つ |
| 差し色 | トップス1枚か首元の小物1つ | 土台の色と相性のよい色を1つ |
土台の色は、手持ちのボトムでいちばん多い色から選びます。旅のために新しく揃えるのではなく、家にある服で組めるかどうかを先に確かめます。
明るい色は、顔まわりを明るく見せる役です。白が強すぎると感じる人は、アイボリーや薄いグレーにすると馴染みます。
差し色は、写真の印象を変える役です。トップス1枚にするか、スカーフやストールなどの小物1つにするかを選びます。小物にすると、トップスを全部明るい色と土台の色でそろえられるので、組み合わせの失敗がさらに減ります。
色が3つに収まらないときの決め方
持っていきたい服の色が4つ以上になってしまうことはよくあります。そのときは、次の順番で削ります。
- ボトムと羽織りの色を1つにそろえる。 土台の色がばらばらだと、トップスごとに合うボトムが決まってしまい、着回しが成り立ちません
- 柄のトップスは1枚まで。 柄の中に土台の色が入っているものを選ぶと、柄でも土台の色のボトムと合います
- 差し色を小物に移す。 好きな色のトップスがあるなら、それを差し色として1枚だけ持ち、首元の小物は土台の色にします
どうしても2つの土台の色、たとえば黒とブラウンの両方を使いたい場合は、トップスを全部明るい色にします。明るい色はどちらの土台にも合うので、組み合わせが崩れません。
自分に似合う色の幅が分かっていると、この3色はすぐに決まります。似合う色を先に知りたい人は、メグラシのパーソナルカラー診断から始めると、土台の色と明るい色の候補が絞れます。
3枚のトップスの選び方
トップスは色だけでなく、首元の形と厚みで選ぶと、3枚でも日ごとの印象がはっきり変わります。
| 枚目 | 色 | 首元 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 1枚目 | 明るい色 | 丸首か小さめの襟 | いちばん出番が多い基本の1枚 |
| 2枚目 | 明るい色 | Vネックかシャツ襟 | 食事や写真の日のきちんと感 |
| 3枚目 | 差し色か土台の色 | 首元が詰まったもの | 寒い日や移動日の1枚 |
首元の形を変えると、上に羽織りを重ねたときに見える部分が変わるので、同じ羽織りでも違う服に見えます。厚みは、1枚を薄手、2枚を中くらい、という具合に差をつけておくと、気温が読めない日にも対応できます。
秋の旅で、羽織りが1枚増えたときにトップスをどう減らすかは、秋の3泊4日の着まわしの記事で組み合わせの例を並べています。
2本のボトムの選び方
ボトムは、形の違う2本を選びます。同じ形を2本持っていくと、トップスを替えても全体の印象が変わりにくくなります。
| 組み合わせ | 向いている旅 | 気をつけること |
|---|---|---|
| パンツ1本+スカート1本 | 街歩きと食事が半々の旅 | スカートは座っても膝が出にくい丈に |
| 細身のパンツ+ゆるめのパンツ | 歩く時間が長い旅・寒い地域 | どちらも同じ土台の色で |
| パンツ2本(素材違い) | 移動が多い旅・出張を兼ねる旅 | 1本は乾きやすい素材に |
スカートを持っていくかどうかは、座る場面と脱ぐ場面の数で決めます。座敷のある食事処や、靴を脱いで上がる場所が多い旅では、パンツのほうが気を使わずに済みます。逆に、ホテルでの食事や写真を撮る場面が多い旅では、スカートが1本あると印象の変化がつけやすくなります。
羽織り1枚の選び方
羽織りは、着回しの中でいちばん目に入る面積が大きい服です。1枚しか持たないので、次の3つを満たすものを選びます。
- 全部のトップスの上に着られる。 首元の形や袖の太さが合わないトップスがあると、その日は羽織りが使えません
- 移動日に着たまま座っても形が崩れにくい。 長時間座ると背中や肘にしわが出る素材は避けます
- 気温差の範囲に合う厚み。 旅先の最低気温と最高気温の差をみて決めます
羽織りの厚みの目安は、旅先の最低気温で決めます。最低気温が15度前後ならカーディガンか薄手のジャケット、10度前後ならウールのジャケットか薄手のコート、5度を下回るならコートを羽織りにして、中に薄いカーディガンを重ねます。気温ごとの考え方は、気温10度の服装で旅行するときの記事で体感の差まで含めて書いています。
季節別の組み方|いまの時期(秋)
秋の旅は、朝晩と昼の気温差がいちばん大きい季節です。昼は長袖1枚で歩けても、日が落ちると羽織りが要る、という日が続きます。
秋の着回しでは、トップスを長袖の薄手2枚と、少し厚手の1枚にします。羽織りはカーディガンか薄手のジャケットで、首元にストールを1枚足すと、夜の冷え込みに対応できます。
| 時期 | トップス | 羽織り | 首元 |
|---|---|---|---|
| 秋のはじめ | 長袖の薄手3枚 | 薄手のカーディガン | なし |
| 秋のなかば | 薄手2枚+厚手1枚 | ジャケット | 薄手のストール |
| 秋の終わり | 薄手1枚+厚手2枚 | 薄手のコート | ストール |
秋のどの時期かで変わる部分は、旅行の服装 秋の記事で旅行日ごとに分けています。行き先の最低気温と、家を出る時刻で上着の厚みを決める考え方も、秋の旅では役に立ちます。
季節別の組み方|初冬
秋の終わりから冬の入り口は、旅先と自宅の気温差がいちばん読みにくい時期です。出発の朝は暖かかったのに、旅先では冬の寒さ、ということがよくあります。
この時期は、羽織りをコートにするか、ジャケットにして中に1枚重ねるかで迷います。境目は、旅先の夜に外を歩く時間です。夜の外歩きが1時間を超えるなら、コートにします。夜は宿で過ごすなら、ジャケットに薄手のニットを重ねるほうが、昼間の室内で暑くなりすぎません。
行き先との気温差と夜に外を歩くかどうかで決める方法は、旅行の服装 秋冬の記事にまとめています。
季節別の組み方|冬
冬の旅の着回しは、ほかの季節と少し考え方が変わります。上着を着たまま過ごす時間が長いので、見える場所が首元・袖口・裾の3か所に減るからです。
| 見える場所 | 着回しで変えるもの | 持つ数 |
|---|---|---|
| 首元 | ストール・マフラー・トップスの襟 | 小物2つ |
| 袖口 | トップスの袖の色と長さ | トップス2〜3枚 |
| 裾 | ボトムの形と靴 | ボトム2本・靴2足 |
冬は、トップスを1枚減らして、その分をインナーと首元の小物に回します。2泊3日ならトップス2枚とストール2本で、見た目は3日とも変わります。上着は旅の間ずっと同じなので、コートの色は土台の色にそろえます。
冬の着回しを上着を着たまま見える場所で決める考え方は、冬の旅行の着回しの記事が詳しく、重ね着の枚数ではなく脱ぎ着できる場所の数で決める考え方は、旅行の服装 冬の記事で扱っています。
季節別の組み方|春
春の旅は、秋の旅を逆向きにした組み方で回ります。春のはじめは冬の羽織りに近く、春の終わりは羽織りが要らない日も出てきます。
基本の単位は同じで、トップスは長袖の薄手を中心にし、羽織りはトレンチコートや薄手のジャケットにします。春は風が強い日が多いので、スカートを持っていくなら裾が広がりにくい形を選びます。花粉の季節に外を長く歩くなら、表面がつるっとした素材の羽織りにすると、払いやすくなります。
行き先別|街歩きの旅
街歩きが中心の旅は、1日の歩く時間で服と靴を決めます。
| 1日の歩く時間 | ボトム | 靴 | バッグ |
|---|---|---|---|
| 2時間まで | スカートも可 | 低めのヒールも可 | 小さめの斜めがけ |
| 2〜4時間 | パンツ中心 | クッションのあるフラット | 斜めがけ |
| 4時間以上 | ゆるめのパンツ | 履き慣れたスニーカー | 斜めがけかリュック |
歩く時間が長い旅では、ボトムを2本ともパンツにしても構いません。印象を変えたいときは、トップスの首元と小物で変えます。
食べ歩きが入る旅は、両手がふさがる時間が長いので、袖口が広がらない服とバッグの持ち方が大事になります。袖口から選ぶ方法は食べ歩き旅行の服装の記事に、リュックで動くときの肩ひもと上着の丈の関係はリュックで旅行の服装の記事にまとめています。
行き先別|温泉の旅
温泉の旅は、宿の中で過ごす時間が長いのが特徴です。外を歩く服は少なくて済む一方で、宿の中で過ごす服が1枚足りなくなりやすい旅でもあります。
温泉の旅の着回しでは、基本の単位からトップスを1枚減らし、宿の中で着るゆるめの服を1枚足します。浴衣で過ごす宿でも、朝食や館内の移動で浴衣の上に羽織るものがあると便利です。羽織りはカーディガンにすると、館内でも外でも使えます。
| 場面 | 着るもの | 着回しのポイント |
|---|---|---|
| 行き帰り | 基本のトップス+ボトム+羽織り | 脱ぎ着しやすい前開きの羽織り |
| 温泉街の散策 | トップス+ボトム | 靴は脱ぎ履きしやすいもの |
| 宿の中 | 浴衣か、ゆるめの部屋着 | 羽織りを浴衣の上にも使う |
温泉の旅で持っていけばよかったと感じやすいものは、温泉旅行に持っていけばよかったものの記事にまとめています。雪の降る地域の温泉宿なら、外へ出る予定の回数で持ち物を足す温泉旅行の持ち物 冬の記事も参考になります。
行き先別|海外の旅
海外の旅は、出発日の日本の気温と、現地の気温を別々に考えることが大事です。同じ時期でも、行き先によって季節の進み方がまったく違います。
海外の旅の着回しでは、基本の単位はそのままで、次の3つを足します。
- 機内で過ごすための1枚。 機内は冷えることが多いので、羽織りとは別に薄手のカーディガンかストールを手荷物に入れます
- きちんとした食事の場のための1枚。 トップスの1枚を、襟のあるものか、光沢のある素材にします
- 宗教施設を訪れる場合の1枚。 肩や膝を覆う必要がある場所では、ストールを肩にかけられると便利です
雨と風が強い地域や、氷点下になる地域では、羽織りの選び方が変わります。冬の雨と風の日数で羽織りを決める例は台湾旅行の服装 冬の記事、氷点下で歩く時間から組む例は韓国旅行の服装 冬の記事、出発日の日本と現地の季節を分けて考える方法は秋の海外旅行の服装の記事で扱っています。
行き先別|寒冷地の旅
雪の多い土地や、氷点下になる地域への旅は、屋外と屋内の気温差が着回しの軸になります。外は氷点下でも、建物の中は暖房が効いていて暑いほど、ということがよくあります。
寒冷地の旅では、上着を厚手のコートにして、中に着るものは薄くします。トップスは薄手のニットかカットソーにし、インナーで暖かさを足します。屋内で上着を脱いだときに、薄手のトップス1枚で過ごせるようにしておくと、汗をかいて外で冷える、ということが防げます。
| 層 | 屋外 | 屋内 |
|---|---|---|
| 上着 | 厚手のコート | 脱いで手に持つ |
| 中間 | 薄手のカーディガン | 着ているか脱ぐ |
| トップス | 薄手のニット | このまま過ごす |
| インナー | 保温性のあるもの | このまま過ごす |
氷点下と暖かい室内の差を扱った北海道旅行の服装の記事、底冷えと靴を脱ぐ場面から考える京都旅行の服装 冬の記事、寒さ対策と品を両立する冬の雪国旅行の記事が、寒冷地の旅の詳しい案内になります。
移動日の服
移動日の服は、着回しの中でいちばん長く着る1組です。新幹線や飛行機、車、バスで長く座るので、座ったときに楽かどうかで選びます。
| 選ぶもの | 移動日に向いているもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| ボトム | ウエストがゴムか、伸びる素材のパンツ | 硬い素材の細身のパンツ |
| トップス | 前開きか、首元が詰まりすぎないもの | 袖口が広がるもの |
| 羽織り | 座っても背中にしわが出にくいもの | 長すぎるコート |
| 靴 | 脱ぎ履きしやすく、むくんでも履けるもの | 新しい靴 |
移動日の服は、旅先でそのまま1日目の観光に使える服にします。移動日だけの服を持っていくと、それだけで1組増えてしまうからです。行きと帰りで同じ服を着ると、トップス1枚が浮きます。
座る時間が長い日の選び方は日帰りバス旅行の服装の記事、家・乗り物・現地の3つの気温を別々に考える方法は気温20度の服装で旅行するときの記事、疲れが出やすい帰りの日の服は旅行最終日の楽コーデの記事で扱っています。
しわになりにくい素材
旅の服は、スーツケースの中で長い時間たたまれています。宿で開けたときにしわが目立たない素材を選ぶと、朝の支度が楽になります。
| 素材 | しわ | 乾きやすさ | 向いている服 |
|---|---|---|---|
| ポリエステル | 出にくい | 乾きやすい | ブラウス・スカート・パンツ |
| ウール(ニット) | 出にくい | 乾きにくい | トップス・羽織り |
| ジャージー素材 | 出にくい | 乾きやすい | ワンピース・パンツ・トップス |
| 綿 | 出やすい | 中くらい | Tシャツ・カットソー |
| 麻 | とても出やすい | 乾きやすい | 旅には向きにくい |
しわを見分ける簡単な方法は、服の一部を手でぎゅっと10秒握って離すことです。離したあとにしわがすぐ戻れば、旅に向いています。くっきり残るなら、スーツケースの中では同じようにしわになります。
宿でしわを直す方法と、素材ごとの直し方は、旅行の服装 シワの記事にまとめています。
詰め方
着回しの服をスーツケースやバッグに詰めるときは、丸める服とたたむ服を分けると、しわも場所も減らせます。
| 詰め方 | 向いている服 | 理由 |
|---|---|---|
| 丸める | カットソー・ニット・ジャージー素材 | しわが線にならず、隙間に入る |
| たたむ | シャツ・ブラウス・パンツ | 折り目の線を決めておけば直しやすい |
| 平らに入れる | 羽織り・スカート | いちばん上に置いて、重さをかけない |
詰める順番は、重いものを下、しわになりやすいものを上にします。靴はシューズ袋に入れて、スーツケースの車輪側に置きます。
もう一つの工夫は、1日分ずつ袋に分けて詰めることです。インナーと靴下を1日分ずつ小分けにしておくと、宿で探す時間が減り、着た服と着ていない服が混ざりません。荷物全体を減らす考え方は、旅行の身軽コーデの記事で装い選びから扱っています。
靴とバッグの数
靴は2足まで、バッグは移動用と街歩き用の2つまでにします。
靴を2足にするのは、1足だと雨で濡れたときに代わりがなく、3足だと荷物の中でいちばん場所を取るものが増えるからです。2足のうち1足は移動日に履いていくので、荷物に入るのは1足だけです。
| 組み合わせ | 1足目(移動日に履く) | 2足目(荷物に入れる) |
|---|---|---|
| 街歩き中心 | クッションのあるスニーカー | 少しきちんとしたフラット |
| 食事の予定がある | 歩きやすいフラット | 低めのヒール |
| 雨や雪の地域 | 防水のショートブーツ | 歩きやすいフラット |
バッグは、移動用のスーツケースか大きめのバッグと、街歩き用の小さめの斜めがけの2つにします。街歩き用のバッグは、土台の色にそろえると、どの組み合わせにも合います。
雨の旅で、雨量と外を歩く時間から靴と上着を決める方法は、旅行の服装 雨の記事にまとめています。
子連れの旅の入口
子どもと一緒の旅でも、基本の単位は同じです。変えるのは、汚れたときの替えと、両手が空くかどうかです。
子連れの旅では、トップスを1枚多く持っていきます。食事の時間に汚れたり、抱っこで服が引っ張られたりすることがあるからです。色は、明るい色よりも少し濃いめの色を多めにすると、汚れが目立ちにくくなります。
| 変えること | 大人だけの旅 | 子連れの旅 |
|---|---|---|
| トップス | 泊数と同じか1枚多く | さらに1枚多く |
| 素材 | しわになりにくいもの | 洗えて乾きやすいもの |
| バッグ | 斜めがけ | リュックか斜めがけで両手を空ける |
| 靴 | 2足 | 2足(走れるものを1足) |
抱っこする時間と両手の空きから服を決める方法は、子連れ旅行の服装 ママの記事で詳しく扱っています。
年代別の入口
旅行の着回しの基本は、どの年代でも変わりません。年代ごとに変わるのは、素材の肌触りと、足元と肩への負担です。
| 年代 | 着回しで重視すること | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 40代 | 荷物が減らせない人の組み合わせ | 40代の旅行の服装 |
| 50代 | 羽織り1枚で温度差を越える | 50代の旅行の服装 |
| 60代 | 肩線・裾丈・靴底を替える | 60代の秋の旅行の服装 |
40代は、仕事や家族の予定と重なった旅になりやすく、荷物を減らしにくい年代です。荷物が減らせない人のための組み合わせを40代の旅行の服装の記事で並べています。
50代は、羽織り1枚の選び方が着回し全体を決めます。温度差を羽織り1枚で越える考え方は50代の旅行の服装の記事にあります。
60代は、肩に重さがかかりにくい服、裾が足にからまない丈、底がしっかりした靴を選ぶと、歩く時間が長い旅でも疲れにくくなります。替えるべき部分は60代の秋の旅行の服装の記事で扱っています。
どちらとも取れるときの決め方
旅の着回しで迷う場面は、だいたい次の4つです。
「持っていくか迷う服」は、2つ以上の組み合わせに使えるかで決めます。 1つの組み合わせにしか合わない服は、旅先で着ないことが多いので置いていきます。2つ以上に合うなら持っていきます。
「羽織りを薄手にするか厚手にするか」は、旅先の最低気温と夜の外歩きで決めます。 最低気温が10度を下回り、夜に30分以上外を歩くなら厚手にします。それ以外は薄手にして、ストールで足します。
「スカートにするかパンツにするか」は、座る場面と脱ぐ場面の数で決めます。 座敷や靴を脱ぐ場面が2回以上あるならパンツを2本にします。それより少なければ、パンツ1本とスカート1本にします。
「靴を2足にするか1足にするか」は、雨の予報と歩く時間で決めます。 雨の予報があるか、1日に4時間以上歩くなら2足にします。どちらもなく、1泊2日なら1足でも回ります。
手持ちの服で組むときの手順
旅の着回しは、新しく買い足すのではなく、手持ちの服で組むのが基本です。次の順番で、クローゼットから選んでいきます。
- 土台の色を決める。 手持ちのボトムでいちばん多い色を土台にします
- ボトムを2本選ぶ。 土台の色で、形の違う2本を選びます
- 羽織りを1枚選ぶ。 土台の色か、土台の色と合う色で、旅先の気温に合う厚みのものを選びます
- トップスを泊数に合わせて選ぶ。 明るい色を中心に、首元の形が違うものを選びます
- 差し色を1つ決める。 トップス1枚か、首元の小物1つにします
- 全部の組み合わせを床に並べて確かめる。 ボトム2本とトップス3枚なら6通りを並べ、合わない組み合わせがあれば、そのトップスを入れ替えます
最後の手順がいちばん大事です。床に並べて、写真を撮っておくと、旅先でも組み合わせに迷いません。手持ちの服で着回しの組み合わせを数える方法は、着回しできる服の組み合わせを数える記事にも詳しくあります。
写真で同じ服に見せない工夫
旅の着回しでいちばん多い心配は、「写真を並べたら毎日同じ服に見えるのではないか」ということです。けれど、旅の写真で目に入るのは、ほとんどが顔まわりと上半身です。ボトムと靴は、全身を撮った写真でも思ったほど印象に残りません。
だから、写真の印象を変えたいときは、トップスの色と首元を日ごとに変えます。3枚のトップスを「明るい色・明るい色・差し色」にしておけば、同じ明るい色が続く日は、首元の小物で変えます。
| 変えるもの | 写真での見え方 | 荷物への影響 |
|---|---|---|
| トップスの色 | いちばん大きく変わる | 1枚ずつ増える |
| 首元の小物 | 顔まわりの印象が変わる | ほとんど増えない |
| 羽織りを着るか脱ぐか | 全体の形が変わる | 増えない |
| 髪のまとめ方 | 顔まわりの印象が変わる | 増えない |
羽織りを着た写真と脱いだ写真を交互に撮るだけでも、同じ服を着ている印象は薄れます。髪をまとめる日とおろす日を分けるのも、荷物を増やさずにできる工夫です。
小物で変えるときの数
首元の小物は、2つまでにします。ストールかスカーフを1つと、アクセサリーを1つ、という組み合わせが基本です。
ストールは、寒さ対策と見た目の変化の両方に使えるので、秋から冬の旅ではいちばん役に立つ小物です。土台の色か差し色のどちらかで1枚選び、首に巻く・肩にかける・バッグに結ぶの3通りで使い分けます。機内や新幹線では、ひざにかけて冷え対策にもなります。
アクセサリーは、ネックレスかピアスのどちらか1つに絞ります。たくさん持っていくと、失くす心配が増え、朝の支度で迷う時間も増えます。旅の間ずっと着けたままでいられる、引っかかりにくい形を選ぶと、宿で外し忘れて置いてくることもありません。
小物を2つまでにしておくと、トップス3枚×小物2つで、上半身の見え方は6通りに広がります。ボトム2本と合わせると、数字の上では10通り以上の組み合わせができ、1週間の旅でも同じ組み合わせを2回着る必要はありません。
旅のあとに見直すこと
旅から帰ってきたら、荷ほどきのときに服を3つに分けておくと、次の旅の着回しが楽になります。
| 分け方 | 次の旅でどうするか |
|---|---|
| 2回以上着た服 | 次も持っていく基本の服 |
| 1回だけ着た服 | 組み合わせが合ったかを見直す |
| 1回も着なかった服 | 次は置いていく |
1回も着なかった服は、持っていった理由をふり返ります。「念のため」で持っていった服は、次の旅でも着ないことがほとんどです。逆に、足りなかった服があれば、それを次の基本の単位に加えます。
この見直しを2〜3回くり返すと、自分にとっての「ボトム2・トップス3・羽織り1」が決まり、旅の準備にかかる時間がぐっと短くなります。旅先で服が足りないと感じたときや、手持ちの服では色がそろわないときは、プロのスタイリストが選んだ服を借りて旅に持っていく方法もあります。
まとめ|旅行の着回しの地図
旅行の服の着回しは、ボトム2本・トップス3枚・羽織り1枚を、3色までの色で組むことから始めます。枚数は泊数で決め、5泊を超えたら枚数を足さずに洗う日を1日入れます。
季節は、秋は羽織りの厚みとストール、冬は首元・袖口・裾の3か所で調整します。行き先は、街歩きなら歩く時間、温泉なら宿の中で過ごす時間、海外なら出発日と現地の季節、寒冷地なら屋内と屋外の差で組み方を変えます。
移動日の服はそのまま1日目の服にし、素材は手で握って離してしわの残り方で選びます。靴は2足まで、バッグは2つまで。迷ったときは、2つ以上の組み合わせに使えるかどうかで決めてください。それぞれの細かい組み方は、この記事で案内した各記事にまとめています。
よくある問い
- Q. 旅行の服は何泊なら何枚持っていけばいいですか?
- 1泊2日ならトップス2枚・ボトム1本、2泊3日ならトップス3枚・ボトム2本、3泊4日ならトップス4枚・ボトム2本が目安です。どの泊数でも羽織りは1枚で、5泊を超えたら枚数を足さずに洗濯する日を1日決めます。
- Q. 着回しの色はどう決めればいいですか?
- ボトムと羽織りに使う土台の色を1つ、トップスに使う明るい色を1つ、差し色を1つの合計3色までに絞ります。差し色はトップス1枚か首元の小物1つだけにすると、どの組み合わせでも合います。
- Q. 同じ服ばかりで写真に写るのが気になります。
- 写真で目に入るのは顔まわりと上半身なので、トップスの色と首元の小物を日ごとに変えれば同じ印象になりにくくなります。ボトムと靴は同じでも、写真ではほとんど気づかれません。
- Q. 冬の旅行でも同じ考え方で組めますか?
- 組めます。冬は上着を着たまま見える場所が首元・袖口・裾の3か所に減るので、トップスの枚数を1枚減らし、その分をインナーと首元の小物に回すと荷物が増えずに暖かく過ごせます。
- Q. 年代や子連れで変える必要はありますか?
- 基本の単位は同じです。変えるのは素材と動きやすさで、子連れなら汚れが目立ちにくい色と洗える素材、年代が上がるほど肩や足元に負担の少ない素材と靴底を優先すると、同じ枚数で快適に回せます。
— メグラシ編集部





