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社員旅行の服装|秋の1泊は、宴会の席の形と2日目に歩く距離で決める

メグラシ編集部//読了 22分
紅葉の始まった温泉街の坂道を、ゆったりしたワイドパンツとニットに薄手のジャケットを重ね、底の厚い靴で歩く女性

**しおりを開いて、1日目の夜の欄と、2日目の昼の欄だけを見てください。**社員旅行の服装は、この2か所でほとんど決まります。宴会の会場が座敷か椅子か。2日目に自由に歩ける時間が何時間あるか。

この2つが分かれば、持っていく服は自動で絞れます。逆に「職場の人に見られるからきれいめに」「旅行だから楽な格好で」と雰囲気から考え始めると、座敷で足を崩せない、2日目の坂で足が痛い、という失敗のどちらかが必ず出ます。きれいめに寄せれば足元が苦しくなり、楽に寄せれば宴会の写真で浮いて見えるからです。

秋の社員旅行は、昼に歩くと汗ばむのに、宴会のあとに外へ出ると上着が欲しくなる時期です。その温度差の扱いも後半で書きます。私服の旅行そのものの組み方は秋の旅行の服装にまとめてあります。この記事では、職場の人と行くことで変わる部分だけを扱います。

結論:見るのは「宴会の席」と「2日目に歩く時間」の2つ

社員旅行で服装の判断が分かれるのは、次の2つです。

ひとつは、宴会の席の形です。座敷なら床に座り、椅子なら腰かけます。座敷では、正座をしたときに裾がどこまで上がるか、足を崩したときに何が見えるかが問題になります。椅子なら、その心配はほとんど要りません。代わりに、テーブル越しに見える上半身と袖の扱いが中心になります。

もうひとつは、2日目に自分の足で歩く時間です。バスで観光地を回って、それぞれの場所で30分ずつ降りるだけなら、靴はそれほど選びません。ところが「11時から15時まで自由散策」のように、まとまった時間を歩くなら、足元が一日の快適さのほとんどを決めます。

この2つを組み合わせると、4つの形に分かれます。あなたがどれに当たるかを先に決めてから、服を選んでください。

早見表|宴会の席と2日目の距離で、4つの組み方

あなたの予定下に選ぶもの足元上で整えるところ
座敷の宴会・2日目はほぼバス膝下15cm以上のスカートか幅のあるパンツ脱ぎ履きしやすい浅めの靴襟元が開きすぎない上
座敷の宴会・2日目に長く歩く幅のあるパンツを2日間通す甲が覆われて底に厚みのある靴宴会の上だけ通勤寄りに
椅子の宴会・2日目はほぼバス通勤と同じ形でよい普段の通勤靴袖が手首より上で止まるか
椅子の宴会・2日目に長く歩く伸びるパンツか膝下丈のスカート歩ける靴を行き帰りも通す上着を脱いだ姿で整える

表は、分かれ目を見るためのものです。ここで答えを決めきらず、次の「先に確かめる」の3つを読んで、自分の予定がどの行に入るかを決めてください。とくに2行目は、いちばん荷物が減らせて、いちばん失敗の少ない形です。

先に確かめる①|宴会は座敷か、椅子か

しおりの「宴会」の欄に、会場の名前が書いてあることが多いはずです。そこに「大広間」「お座敷」「和室」とあれば座敷、「宴会場」「レストラン」「ホール」とあれば椅子のことが多くなります。ただ、最近は座敷に低い椅子を置いた形や、掘りごたつ式の会場も増えています。

名前だけで分からないときは、幹事に「宴会は床に座りますか、椅子ですか」と一言聞くのがいちばん早く確実です。服装を決めたいので、と添えれば、変な質問だとは思われません。幹事自身も、会場の下見や予約のときに必ず見ている部分です。

分けて考える理由は、座敷のほうが裾の扱いが難しいからです。椅子なら、スカートでもパンツでも、座って困ることはまずありません。座敷では、同じスカートでも正座で膝が出る、足を崩すと裾が引っぱられる、立ち上がるときに裾を踏む、という3つのことが起きます。

掘りごたつ式の会場なら、扱いは椅子に近くなります。足を下ろせるので、裾の長さはほとんど気にしなくて構いません。ただし靴は脱ぐので、その点だけは座敷と同じに考えてください。

先に確かめる②|2日目に歩く時間は、予定表の空白から数える

2日目の予定表で、バスに乗っていない時間を数えてください。観光地ごとに「散策30分」が並んでいるなら、歩く時間は合計しても2時間に届かないことが多いはずです。一方、「自由行動」「昼食は各自」のように、まとまった時間がひとつ空いているなら、その時間はほぼ歩き続けると考えます。

目安は、合計2時間です。2時間を超えて歩くなら、靴を歩く側に決めて、それに合わせて下を選んでください。2時間に届かないなら、宴会の席の形を優先して下を選び、靴はそれに合わせて構いません。

秋の観光地は、紅葉の名所や寺社の参道など、坂と石段と砂利の道が多くなります。平らな道を2時間歩くのと、石段を含めて2時間歩くのでは、足の疲れ方がまったく違います。予定表に寺や渓谷の名前があれば、時間が短くても歩く側に寄せておくのが無難です。

先に確かめる③|宴会は浴衣か、私服か

温泉旅館での社員旅行では、宴会に浴衣で出るかどうかが毎回のように話題になります。ここは、大浴場に入るのが宴会の前か後かで考えるのが確実です。

宴会の前にチェックインして、1時間ほど自由時間があるなら、その間にお風呂に入る人が多くなります。そうすると、宴会には浴衣で出る人が半分以上になります。チェックインからすぐ宴会、という流れなら、私服のまま出る人がほとんどです。

浴衣で出る場合、旅館の浴衣は丈が合わないことがあります。背の高い人は、部屋にある浴衣のうち大きいサイズを選ぶか、フロントで替えてもらってください。丈がくるぶしより上で止まっていると、座敷で足を崩したときに脚がかなり見えます。

旅館の浴衣と帯の扱いは、浴衣の帯の結び方にもまとめてあります。宴会に出る前に一度結び直しておくだけで、座ったときの前の開きがかなり変わります。

座敷の日の下半身|裾は「立って膝下15cm」で見る

座敷の宴会でスカートをはくなら、家で一度測ってください。まっすぐ立って、膝の皿の下の端から裾までが何cmあるか。**15cm以上あれば、正座をしても膝はほぼ隠れます。**10cm前後だと、正座した瞬間に膝が半分ほど出ます。

正座をすると、太ももの上に布が引っぱられるので、裾は立っているときより上がります。どのくらい上がるかは、スカートの広がり方で変わります。広がりの少ない細身のスカートほど大きく上がり、裾に向かって広がる形ほど上がりにくくなります。

もうひとつ大事なのは、足を崩したときです。宴会は2時間ほど続くので、ずっと正座をしている人はほとんどいません。横座りをすると、片方の太ももの外側が上を向くので、細身のスカートでは裾が大きく引っぱられます。広がりのある形なら、布を膝の上にかぶせておけるので、崩した足を隠しやすくなります。

パンツなら、裾の幅が大事です。幅のあるパンツなら、正座でも横座りでも布が余るので、まったく困りません。細身のパンツは、正座をするとひざと太ももの布が張って、長く座っていると苦しくなります。座敷の日は、太もものところでつまんで3cm以上余るパンツを選ぶと、2時間座っても楽です。

家で一度、座って確かめる手順

持っていく候補が決まったら、出発の前に一度、家の床で座ってみてください。確かめるのは3つの動きです。

ひとつめは正座です。床に膝をついて、かかとの上にお尻を下ろします。このとき、裾が膝のどこまで上がるかを見てください。膝の皿が半分以上出るなら、宴会では膝にハンカチかひざ掛けを置くことになります。

ふたつめは横座りです。正座の姿勢から、両足を片側へ流します。片方の太ももの外側が上を向くので、裾が引っぱられて、太ももの後ろが見えやすくなります。ここで裾を手で直さずに済むなら、宴会の2時間を落ち着いて過ごせます。

みっつめは立ち上がりです。座った姿勢から、手を床につかずに立ってみてください。裾を膝で踏んで前につんのめるなら、その下は座敷には長すぎるか、細すぎます。座敷の宴会では、乾杯や挨拶で何度も立ち上がることになるので、この動きがいちばん回数の多い動きです。

この3つを1回ずつ試すのに、5分もかかりません。当日の会場で困るよりも、家の床で分かっておくほうがずっと楽です。

座敷の日の足元と靴下

座敷では靴を脱ぎます。社員旅行で意外に目に入るのが、靴を脱いだあとの足元です。

素足にサンダルのような形は秋には少ないと思いますが、ストッキングをはく場合は、つま先が補強された濃い部分が見える形かどうかを気にする人がいます。気になるなら、つま先まで同じ薄さのものを選ぶか、パンツにして短めの靴下にしてください。靴下は、座ったときに足首が出ても違和感のない、無地で中間くらいの色が使いやすくなります。

靴は、脱ぎ履きのしやすさで選びます。宴会の会場に入るとき、出るとき、二次会に移るとき、と靴を脱ぎ履きする回数は意外に多くなります。ひもを結ぶ靴は、毎回しゃがんで結び直すことになるので、座敷の日には向きません。かかとを踏まずに足を入れられる形か、横にファスナーのある形が楽です。

椅子の日|見えるのはテーブルから上だけ

椅子の宴会なら、下半身はほとんど見えません。気にするのは、テーブルから上に見える範囲です。

ひとつは襟元です。宴会では、料理を取ろうとして前かがみになる場面が何度もあります。襟元が大きく開いた上だと、そのたびに手で押さえることになります。前かがみになったときに鎖骨の下端より下が見えない形を選んでください。家で、鏡の前で一度、軽くおじぎをして確かめると確実です。

もうひとつは袖です。大皿の料理や鍋が出る宴会では、袖口が料理に触れることがあります。袖口が手首の骨より下まで来る長い袖や、口の広い袖は、取り分けのたびに気になります。手首の骨の上で止まる長さか、自分でまくって止めておける袖が楽です。

椅子の宴会は、通勤の服がそのまま使えます。普段の仕事の服で、自分が楽に動けているものを持っていけば、場に合わないことはまずありません。

行きの集合から宿に着くまで|座る時間を先に数える

社員旅行の1日目は、集合してからバスや新幹線に乗り、昼食をはさんでいくつか立ち寄り、夕方に宿へ着くという流れが多いはずです。このうち座っている時間を数えてください。3時間を超えるなら、下は座ったときにおなかと太ももが苦しくならないものを選びます。

ウエストがゴムか、少し余裕のある形なら、長く座っていても苦しくなりません。細身のパンツやウエストのきついスカートは、2時間を超えたあたりからつらくなります。行きの服が宴会の服と兼ねられるなら、ここで選んだ下をそのまま宴会まで通すと、着替えの手間がひとつ減ります。

移動の服装の考え方は、夜行バスの服装の記事で座る時間ごとに細かく書いています。社員旅行のバスは昼間なので、そこまでの準備は要りませんが、長く座ると冷える足元の扱いは同じです。

2日目の観光|歩く距離と坂で靴を決める

2日目に2時間以上歩くなら、靴は歩く側に決めてください。目安は、甲が覆われていること、底に1.5cm以上の厚みがあること、かかとが固定されることの3つです。

甲が覆われていない浅い靴は、坂を下るときに足が前へ滑って、つま先が痛くなります。底の薄い靴は、石段や砂利の道で足裏に石の形が伝わります。かかとが固定されない形は、石段の上り下りで脱げそうになります。この3つがそろっていれば、見た目は通勤靴に近いものでも構いません。

ここで困るのが、座敷の宴会との両立です。座敷では脱ぎ履きしやすい靴がよく、2日目は甲が覆われた靴がよい。両方を1足で満たすなら、甲が覆われていて、ひもではなくゴムやファスナーで留める形を選んでください。これなら、宴会のたびに結び直す手間がなく、坂でも足が前へ滑りません。

荷物に余裕があるなら、靴を2足に分けても構いません。ただし社員旅行は団体行動で、荷物を持って移動する時間が長いので、靴を増やすと思った以上に重くなります。1足で済ませられる形を、先に探してみてください。

行き先の地面で、靴の底を選び分ける

秋の社員旅行でよく選ばれる行き先ごとに、足元で気にするところを分けておきます。

紅葉の名所や渓谷は、落ち葉の積もった道と、湿った石の上を歩く時間が長くなります。底の溝が浅い靴は、落ち葉の上で滑ります。底に細かい溝が刻まれていて、指で押して少し沈むくらいの柔らかさがあるものが向いています。

寺社の参道は、砂利と石段です。砂利の上では、細いかかとは石の間に沈みます。かかとの面が広くて、底全体で地面に触れる形を選んでください。石段では、つま先が段の角に当たりやすいので、つま先に少し余裕のある靴のほうが楽です。

城下町や古い町並みは、石畳と坂が多くなります。石畳は表面が平らでないので、底の薄い靴だと、足裏に凹凸が伝わって疲れが早く出ます。底に1.5cm以上の厚みがあれば、ほとんど気にならなくなります。

温泉街は、宿から外湯や土産物屋まで、浴衣と下駄で歩く人も多い場所です。私服で歩くなら、坂の多さと、湯けむりで濡れた路面に注意してください。宿の下駄を借りて歩くなら、鼻緒が当たる指の間に、絆創膏を1枚貼っておくと痛くなりにくくなります。

予定表に行き先がいくつか並んでいるなら、その中でいちばん歩きにくい地面に合わせて靴を選んでください。

上着の決め方|宴会のあとに外へ出るかで決める

秋の社員旅行で迷うのが上着です。昼に観光地を歩くと暑く、宴会のあとに外へ出ると寒い。この差は、場所によっては10度を超えます。

上着を決めるときは、宴会のあとに外へ出る予定があるかを見てください。二次会が宿の外の店なら、夜の気温で上着を選びます。二次会が宿の中なら、夜の気温はほとんど関係ありません。その場合は、昼の観光で脱いで手に持てる軽さのものを選びます。

宿の外へ出る予定があるなら、上着は太ももの半ばまで来る丈で、前を閉められるものを選んでください。腰までの短い上着は、夜風が背中から入ります。宿の中だけなら、ニットの上に羽織れる薄手のジャケットか、大判のストールで足ります。ストールは、昼に暑ければたたんでかばんに入れられ、夜に寒ければ肩にかけられるので、社員旅行のような予定の読みにくい日に向いています。

気温の差を何枚の重ね着で越えるかは、気温10度の日の旅行の服装で詳しく書いています。

どちらとも取れるとき①|しおりに席の形が書いていない

しおりに会場名しか書いていなくて、幹事にも聞きにくい、という場合があります。そのときは、座敷に寄せて準備してください。

座敷に寄せた服は、椅子の宴会でもほぼ問題なく使えます。幅のあるパンツや膝下丈のスカートは、椅子に座っても困りません。逆に、椅子に寄せて細身のスカートを選んで、当日座敷だった場合は、2時間ずっと裾を気にすることになります。

もうひとつの手は、宿の名前で調べることです。宿の案内に宴会場の写真があれば、床か椅子かは一目で分かります。団体客の多い宿は、宴会場を複数持っていることが多いので、写真が2種類以上あるときは、やはり座敷に寄せておくのが安全です。

どちらとも取れるとき②|浴衣の人と私服の人が半々になりそう

宴会が浴衣か私服か分からない、去年は半々だった、という場合です。このときは、私服で出て、浴衣は宴会のあとに着替えるのを基本にしてください。

理由は2つあります。ひとつは、浴衣で出ると、宴会のあいだずっと前の合わせと裾を気にすることになるからです。慣れていない人ほど、足を崩したときに裾が割れます。もうひとつは、宴会のあとに二次会が宿の外であった場合、浴衣のまま外へ出られない宿があるからです。

それでも周りが浴衣ばかりで浮くのが気になるなら、私服の色を落ち着いたものにしておくと目立ちません。浴衣の人が多い宴会場では、明るい色の私服がいちばん目に入ります。くすんだ色や紺、茶のような色なら、浴衣の柄の中に紛れます。

浴衣で出ると決めた場合は、下に薄手の肌着を1枚着ておいてください。旅館の浴衣は生地が薄く、宴会場の照明によっては透けることがあります。キャミソールよりも、半袖でお尻まで隠れる長さの肌着のほうが、座ったときに安心です。

どちらとも取れるとき③|役職の人と同じ卓になる・幹事をする

宴会の席順で、上の役職の人と同じ卓になる場合は、上半身だけ通勤寄りに整えておくと気持ちが落ち着きます。下半身や足元まで通勤の格好にする必要はありません。宴会で見えるのは、ほとんどが肩から上だからです。

襟のある上、またはクルーネックのニットで、首元が詰まりすぎず開きすぎない形がいちばん無難です。色は、白や紺、グレーのような落ち着いたものにしておけば、どの席でも浮きません。柄物を着るなら、柄の大きさが手のひらより小さいものを選んでください。

幹事をする場合は、考え方が逆になります。幹事は座っている時間がほとんどなく、立ったり膝をついたりしながら回り続けます。座敷の宴会でも、正座の時間より膝をついて動く時間のほうが長くなるので、スカートよりも幅のあるパンツのほうが格段に動きやすくなります。袖は手首より上で止まるもの、ポケットのあるものが便利です。名簿や会計の封筒をいったん入れておけるので、両手が空きます。

どちらとも取れるとき④|1日目の夜に二次会がある

二次会がある場合、宴会の服のまま移るのか、着替えてから移るのかで準備が変わります。

二次会が宿の中のカラオケや部屋飲みなら、宴会のあとに浴衣や部屋着に着替える人が多くなります。その場合は、宿の浴衣の上に羽織る丹前があるか、部屋着を持っていくかを決めておいてください。丹前は大きく重いので、廊下を歩くには向いていますが、狭い部屋で座るには厚すぎることがあります。薄手のカーディガンを1枚持っていくと、浴衣の上にも私服の上にも羽織れます。

二次会が宿の外の店なら、宴会の服のまま、上着を足して出ることになります。このとき、宴会に浴衣で出ていると、着替えのためにいったん部屋に戻ることになります。二次会があると分かっているなら、宴会は私服で出ておくと流れが止まりません。

二次会に参加するかどうか決めていない場合も、宴会は私服で出ておくほうが選べる幅が広くなります。

荷物は「上3・下2・靴1」で組む

1泊2日の社員旅行なら、持っていく服の目安は、上が3枚、下が2枚、靴が1足です。

下の1本は、行きから2日目まで通します。座敷の宴会がある日は、それを幅のあるパンツにしておけば、宴会も2日目の散策も同じ1本で済みます。もう1本は、宴会で着替えたいときのためのものですが、宴会も同じ下で出るなら省けます。

上は、行きの1枚、宴会の1枚、2日目の1枚です。宴会の上を、2日目にも着られる色と形にしておけば、2枚まで減らせます。たとえば、宴会では襟元の整ったニットを着て、2日目はその下に別の肌着を替えて、同じニットをもう一度着る。社員旅行で2日続けて同じ上を着ていても、気にする人はほとんどいません。2日目は観光の格好になるので、上着を着ている時間が長くなるからです。

上着は行きに着ていく1着で足ります。靴は、座敷と散策の両方を満たす1足を探してください。下着と靴下は、それぞれ1日ぶん多めに持っていくと安心です。宴会でこぼしたときや、2日目の雨に備えられます。

前の晩に、着る順番で詰める

社員旅行は、宿に着いてから宴会までの時間が短いことが多い旅です。部屋に入って、かばんを開けて、宴会の服を探して、着替えて、また集合する。この流れを30分ほどで済ませることになります。

そこで、かばんの中は、着る順番で上から詰めておくのが楽です。いちばん上に宴会の上と、浴衣の下に着る肌着。その下に2日目の上と、替えの下着と靴下。いちばん下に、帰りに使う袋と、使わなかったときの予備。こうしておけば、宿に着いてからかばんの中身を全部出す必要がありません。

同室の人がいる場合は、なおさらこの順番が役に立ちます。社員旅行の部屋は、2人から4人で使うことが多く、荷物を広げる場所が限られます。かばんを開けたまま、上から必要なものだけを取り出せれば、部屋が散らからず、着替えも短い時間で済みます。

2日目の朝は、朝食の集合が早いことがあります。前の晩、寝る前に、翌日の服を枕元にまとめておいてください。暗い部屋で同室の人を起こさずに着替えられます。

荷物全体の考え方は、温泉旅行の持ち物にも部屋のお風呂と大浴場の違いから書いています。社員旅行は大浴場を使うことが多いので、その記事の大浴場の側を見てください。

年代で変わるところ

20代のうちは、社員旅行は先輩や上司と行く場であることが多く、服装も「浮かないこと」が中心になります。その場合は、色を落ち着いたものにして、形は自分の動きやすさで選んでください。浮くかどうかは、形よりも色で決まることが多いからです。

30代から40代になると、後輩の面倒を見たり、幹事を任されたりする場面が増えます。幹事の項で書いたように、立ち動く時間の長さで服を選んでください。座敷の宴会で膝をついて回る時間が長いなら、膝の当たる部分の布が厚いパンツのほうが、膝が痛くなりません。

50代以上になると、正座が長く続かない人も増えてきます。座敷の宴会でも、最初から足を崩しておける幅のある下を選んでください。最近は座敷に座椅子を置いてくれる宿も多いので、幹事に一言伝えておくと、席を用意してもらえることがあります。

どの年代でも共通するのは、2日目の足元です。年代に関係なく、2時間以上歩く日は、靴を歩く側に決めてください。

よくある行き違い

ひとつめは、宴会に合わせてきれいめのスカートを持っていき、2日目に同じ靴で坂を歩いて足を痛める、という形です。宴会と2日目で靴を分けないなら、靴は2日目に合わせて選んでください。宴会では足元はほとんど見えません。座敷なら靴は脱いでいますし、椅子でもテーブルの下です。

ふたつめは、宴会に浴衣で出て、足を崩したときに裾が割れて困る、という形です。浴衣で出るなら、帯を少し高めの位置で結んで、前の合わせを深く重ねておいてください。下に膝が隠れる長さの肌着をはいておくと、裾が割れても困りません。

みっつめは、上着を持っていかずに、宴会のあとの二次会で外へ出て寒い思いをする、という形です。秋の夜は、昼の気温から想像するよりもずっと冷えます。上着を持っていくかどうか迷ったら、薄くてもいいので1枚持っていってください。ストールなら、使わなければかばんの底に入れておけます。

よっつめは、職場の人の目を気にしすぎて、普段着ない服を新しく買っていく形です。新しい服は、座ったときや歩いたときにどうなるかが分かりません。社員旅行には、自分が普段着ていて、どう動けるかを知っている服を持っていくのがいちばん確実です。

いつつめは、集合写真の場面です。社員旅行では、1日目の宿の前か、2日目の観光地で集合写真を撮ることが多くなります。このとき、2日目の動きやすい格好のまま写ることになりますが、それで困る人はほとんどいません。気になるなら、2日目の上だけ、襟のあるものか、首元が詰まったニットにしておいてください。写真で見えるのは、ほとんどが胸から上です。

むっつめは、宿の部屋着の扱いです。旅館には浴衣があり、ホテルには部屋着があります。同室の人がいると、寝るときの格好が気になるという声も多くあります。宿の浴衣は寝ているあいだにはだけやすいので、気になるなら、下に着る長袖の肌着と、膝下まであるゆったりしたパンツを持っていってください。朝、同室の人より先に起きて着替える必要もなくなります。

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よくある問い

Q. 社員旅行の服装は、きれいめとカジュアルのどちらに寄せればいいですか
寄せ方は、宴会の席と2日目の歩く時間で決まります。座敷の宴会で2日目もあまり歩かないなら、膝下丈のスカートか幅のあるパンツにニットを合わせる、普段の通勤より一段ゆるい形がちょうどよい位置です。椅子の宴会で2日目に長く歩くなら、パンツと歩ける靴を土台にして、上だけ通勤に近いものを選びます。どちらの場合も、職場の人の目が気になるのは主に宴会と集合写真の場面なので、そこで見える上半身だけ通勤寄りにしておけば、下半身と足元は歩きやすさを優先して構いません。
Q. 宴会は浴衣で出たほうがいいですか
しおりや幹事からの案内に「浴衣で可」とあっても、全員が浴衣になるとは限りません。迷ったら、大浴場に入る時間が宴会の前か後かで決めてください。宴会の前に入るなら浴衣で出る人が多くなり、後に入るなら私服のままの人が多くなります。浴衣で出る場合は、下に着る肌着と、羽織る丹前の扱いを先に考えておくと、座敷で足を崩したときも落ち着いていられます。分からないときは、私服のまま出て、二次会や部屋に戻るときに着替えるほうが失敗は少なくなります。
Q. 荷物を少なくしたいのですが、何枚持っていけばいいですか
1泊2日なら、上は3枚、下は2枚が目安です。行きと2日目で同じ下を通し、宴会用にもう1本。上は行きの1枚、宴会の1枚、2日目の1枚です。上着は行きに着ていく1着で足ります。宴会で着る上を、2日目の上と兼ねられる色と形にしておけば、上は2枚まで減らせます。靴は1足にして、宴会の会場が座敷なら脱ぎ履きしやすい形を選んでください。
Q. 幹事をするのですが、服装で気をつけることはありますか
幹事は座っている時間が短く、立ったりしゃがんだりが続きます。座敷の宴会でも、正座の時間よりも膝をついて回る時間のほうが長くなるので、スカートよりも幅のあるパンツのほうが動きやすくなります。袖は手首より上で止まるもの、または簡単にまくれるものを選んでください。鍋や取り皿に袖が触れる場面が増えるためです。ポケットがある服だと、名簿や会計の封筒をいったん入れておけるので、両手が空きます。

— メグラシ編集部

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