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ボルダリングの服装 女性|初めての日は、足を上げる高さで下を決める

メグラシ編集部//読了 20分
屋内のボルダリング壁で、裾の絞れたグレーのパンツに長めのTシャツを着た女性が、片足を腰の高さのホールドに掛けて上へ手を伸ばしている

**初めてのボルダリングは、パンツを先に決めてください。**家で片足を椅子に乗せて膝を胸まで寄せたとき、腰の後ろも膝の裏も突っ張らないパンツなら、それで行けます。上は、両手を真上に伸ばしても腰が出ない丈のTシャツ。この二つがそろっていれば、初日に服で困ることはほとんどありません。

ボルダリングの服で失敗する場面は、だいたい決まっています。足を腰より高い位置に置いたとき、パンツが引っ張られて足が上がりきらない。壁に向かって腕を伸ばしたとき、背中が出て気になって登るのをやめてしまう。どちらも、出かける前に家で一度その姿勢をとってみれば分かることです。

この記事では、その二つの確かめ方を先に置いて、そのあとに素材、裾の長さ、外していく小物、秋冬の寒さの話を続けます。手持ちの服で行けるかどうかを判断するための記事なので、新しく買いそろえる前に読んでもらえると、無駄な買い物が減るはずです。

結論:下は「足を腰より上に置けるか」、上は「腕を伸ばして腰が出ないか」

ボルダリングの壁には、手で持つ突起と足を置く突起が散らばっています。初心者向けの課題でも、足を膝より上、ときには腰の高さまで上げる場面が必ず出てきます。そのときにパンツが突っ張ると、足が置きたい場所の手前で止まってしまい、手の力で無理に身体を引き上げることになります。腕が先に疲れて、2本目か3本目の課題で登れなくなる原因の多くは、実はこれです。

上の服で困るのは、壁に向かって両手を伸ばした姿勢です。腕が上がると、Tシャツの裾は腰から5〜10cmほど上に持ち上がります。登っている本人は壁しか見えていませんが、下で待っている人からは背中が見えます。それが気になって身体を縮めると、今度は次の突起に手が届きません。

つまり、選ぶ基準は二つだけです。

  • 下:膝を胸まで寄せたとき、腰の後ろと膝の裏に引っ張られる感じがないこと
  • 上:両手を真上に伸ばしたとき、腰の肌が出ないこと

色や形の好みはそのあとで構いません。この二つを満たしていれば、ヨガ用でも、ランニング用でも、部屋着として持っているものでも登れます。

家でできる2つの測り方

出かける前に、鏡の前で次の二つを試してください。どちらも1分かかりません。

1. 椅子に片足を乗せて、膝を胸に寄せる

ダイニングチェアくらいの高さの椅子を用意します。座面の高さは床から40〜45cmほどで、これは初心者向けの課題で足を上げる高さとだいたい同じです。そこに片足を乗せ、上半身を少し前に倒して、膝を胸に近づけてください。

このとき見るのは三か所です。

  • 腰の後ろ:ウエストのゴムやベルトの位置が下がって、背中側が引っ張られていないか
  • お尻から太もも:生地がぴんと張って、それ以上膝が上がらない感じがないか
  • 膝の裏:生地が食い込んで、膝を深く曲げると痛くないか

一つでも当てはまったら、そのパンツは壁の上ではもっと突っ張ります。壁では足を上げたうえで、さらに体重を乗せて立ち上がるからです。

2. 壁に両手をついて、伸び上がる

部屋の壁の前に立ち、両手をできるだけ高い位置について、つま先立ちになってください。これが、上の突起に手を伸ばしたときの姿勢です。

鏡に背中を向けて、首だけ振り返って見ます。腰の肌が見えたら、そのTシャツは丈が足りません。目安は、普通に立ったときに裾が骨盤の出っ張りより指3本ぶん下まであることです。それより短いと、伸び上がったときに裾が持ち上がって腰が出ます。

この二つを試して、どちらも問題がなければ、その組み合わせで行ってください。服の名前や用途は関係ありません。

パンツの形は、3つを比べて選ぶ

手持ちのパンツで行けるかどうか迷ったら、次の表で比べてみてください。どれが正解という表ではありません。自分が気になる軸で選ぶためのものです。

形足の上げやすさつま先の見えやすさ身体の線秋冬の冷え
伸びる生地の細身パンツ生地が伸びれば高い見えやすい出やすい生地が薄いと冷える
裾にゴムの入ったゆったりパンツ高い裾が絞れていれば見える出にくい中に1枚重ねられる
ハーフ丈+レギンスの重ね高い見えやすい中くらいレギンスの厚みで調整できる
ストレッチ入りのジーンズ生地による見えやすい中くらい冷えにくい

細身のパンツは、足を置く場所が見えやすく、壁に生地が引っかかることもありません。ただ、伸びない生地だと椅子の試験で突っ張ります。ゆったりしたパンツは足が上げやすい反面、裾が広がっていると足元が隠れます。

ハーフ丈のパンツにレギンスを重ねる形は、ボルダリングの施設でよく見かける組み方です。お尻と太もも周りはゆとりがあって、足首は細く見える。身体の線が気になる人には、いちばん気楽な選択かもしれません。

裾は「つま先が見えるか」で長さを決める

壁を登るとき、足を置く突起は思っているより小さいものです。初心者向けの課題でも、指2〜3本ぶんほどの幅しかない突起に、つま先の先端を乗せる場面があります。そのとき、パンツの裾がつま先の上にかぶっていると、置く場所が見えません。

確かめ方は簡単です。シューズの代わりに普段の靴を履いて立ち、片足を前に出して、上から自分のつま先を見下ろしてください。裾がつま先の半分以上を隠していたら長すぎます。

長すぎる場合の直し方は三つあります。

  • 裾を内側に1回か2回折り返す。折り返した幅が3cmを超えると落ちてきやすいので、それ以上なら次の方法に替える
  • 裾にゴムが入っているなら、ゴムの位置をくるぶしの上まで引き上げる
  • 長めの靴下の口に裾を入れる。見た目は気にならない人なら、いちばん確実

裾が長いと、壁の突起に引っかかる危険もあります。足を突起から外すときに裾が残っていると、身体のバランスが崩れます。登っている最中に裾が気になったら、一度降りて直してください。

上は丈と袖:両腕を上げても腰が出ない長さ

上の服で見るのは丈と袖の二つです。

丈は、先ほどの「壁に両手をついて伸び上がる」で確かめた通り、立った状態で骨盤より指3本ぶん下が目安です。それより短いTシャツしかないときは、下にもう1枚、丈の長いタンクトップや肌着を重ねてください。上の服が持ち上がっても、下の1枚が腰を隠してくれます。

袖は、肘より上に留まるかを見ます。長袖でも構いませんが、袖口が手首より先に落ちてくると、突起をつかむ手元に布がかぶります。袖を肘までまくって、腕を何度か振っても落ちてこなければ大丈夫です。まくった袖がすぐ落ちる生地なら、半袖を選んで、寒さは羽織で補うほうが楽です。

首まわりは、詰まりすぎていないものがおすすめです。壁を見上げる姿勢が続くので、首元が詰まった服だと息苦しく感じることがあります。逆に、首元が大きく開いた服は、前屈みになったときに胸元が気になります。普段着ているTシャツくらいの開きがちょうどいいところです。

素材:壁に擦れる場所と、チョークの白

ボルダリングの壁は、表面がざらざらしています。登っていると、膝や太もも、肘が壁に触れることがあります。そのとき、薄手のニットや光沢のある生地は毛羽立ったり、細かい傷が付いたりします。

選ぶなら、綿や綿とポリエステルの混ざった、表面が平らな生地が安心です。スポーツ用の速乾生地も向いています。毛足のある生地や、ラメ・ビーズの付いた服は避けてください。

もう一つ気にしておきたいのが、チョークです。ボルダリングでは、手の汗を抑えるために白い粉を手に付けます。登っている間に、その粉が服にも付きます。

  • 黒や紺など濃い色は、白い粉の跡が目立つ。気になる人は、グレーや生成り、くすんだ色を選ぶと跡が目立ちにくい
  • 白い服は粉は目立たないが、壁の汚れや突起の黒いゴム跡が付きやすい
  • 粉は乾いた状態ではたけば落ちる。濡らすと生地に入り込むので、帰ったら洗う前に一度はたく

色の好みで選んで構いませんが、初日は「汚れてもいい服」で行くのが気楽です。

外していく小物:指輪・時計・長いネックレス・フードの紐

服より先に、外してほしいものがあります。

指輪は、突起をつかむときに指と突起の間に挟まります。痛いだけでなく、指輪にも傷が付きます。腕時計やブレスレットも同じで、壁に手首が当たったときにぶつかります。家に置いていくか、ロッカーに入れてください。

長いネックレスは、前屈みになったときに揺れて顔に当たります。ピアスやイヤリングは小さいものなら残しても構いませんが、揺れるタイプは外したほうが安心です。

服の付属品では、パーカーのフードの紐や、ウエストの長いリボンに気をつけてください。登っている途中で突起に引っかかることがあります。紐は結んで短くするか、服の内側に入れておきます。

髪は、肩より長ければ一つにまとめます。上を向いたときに顔にかからない位置、後ろの低めにまとめると、壁を見上げても邪魔になりません。高い位置のお団子は、壁に近づいたときに頭が当たることがあるので、初日は低めが無難です。

爪は、長いと突起をつかむときに当たります。どれくらいなら大丈夫かは手の大きさによりますが、指の腹側から見て爪の先が見えるなら、つかみにくいと感じるはずです。切るかどうかは自分で決めて構いません。切りたくない場合は、指の腹で押さえる形の突起を選んで登れば、爪への負担は少なくなります。

秋冬は、登る時間より休む時間のほうが長い

ボルダリングの施設には、天井の高い倉庫のような建物が少なくありません。広い空間は暖まりにくく、秋冬は床から冷えます。

もう一つ、知っておくと服選びが楽になることがあります。ボルダリングは、登っている時間が思ったよりずっと短いのです。一つの課題は、初心者なら1〜2分で終わります。そのあと、次に登る人を待ったり、課題を眺めて手順を考えたりする時間が4〜5分あります。合わせると、1時間のうち実際に壁に張り付いているのは15分ほどです。

つまり、登っているときは身体が温まって汗をかき、休んでいるときは冷えていく。この繰り返しです。だから秋冬の服は、厚着ではなく、出し入れのしやすさで考えます。

  • 登るときの服は、上に書いた通りTシャツとパンツ。暖かすぎない服でいい
  • 休むときに羽織る1枚を、壁の前まで持っていく。前開きで、片手で脱ぎ着できるものが便利
  • 足元は、靴を脱いでいる時間が長いと冷える。シューズを脱いだあとに履く厚手の靴下を、別に1足持っていく

羽織は、薄手のフリースやジップアップのパーカーが扱いやすいです。前がボタンのカーディガンは、手にチョークが付いた状態でボタンを留めると汚れが付くので、ジップのほうが向いています。

手持ちの服でどちらとも取れる場合

ここからは、家で確かめても判断に迷う場面を順に書いていきます。いちばん迷いやすいところなので、少し丁寧に書きます。

椅子の試験で「少しだけ」突っ張る

膝を胸に寄せたとき、引っ張られる感じはあるけれど、痛くはない。そういうパンツは、初日の初心者向けの課題なら登れます。初心者向けの課題は、足を腰の高さまで上げる場面が多くないからです。

ただし、2回目、3回目と通うつもりなら、そのパンツは替えたほうがいいでしょう。課題の難しさが上がると、足を高く上げる場面が増えます。少しの突っ張りが、そこで「足が上がりきらない」に変わります。

判断の目安として、椅子の高さを変えて試してください。40cmの椅子で少し突っ張るなら、50cm(テーブルの天板の手前くらいの高さ)で試すと、はっきり突っ張るはずです。50cmで突っ張らなければ、通い続けても困りません。

丈は足りるが、伸び上がると腰がぎりぎり見えそう

壁に手をついて伸び上がったとき、裾がちょうど腰の位置にある。見えるかどうか、ぎりぎりのところ。これは、登っているときは見えやすくなります。壁を登るときは、腕を伸ばすと同時に、腰を壁に寄せるために少し反るからです。

この場合は、下に1枚重ねるのがいちばん簡単です。丈の長いタンクトップか、身体に沿う肌着をパンツの中に入れておけば、上のTシャツが持ち上がっても腰は出ません。上だけ買い替える必要はありません。

身体に沿う服は避けたいが、ゆったりすぎると足元が見えない

身体の線を出したくない気持ちと、足元を見たい事情は、両立できます。分けて考えてください。

上半身は、ゆったりしていても登るのに困りません。身幅の広いTシャツで構いません。気をつけるのは丈だけです。

下半身は、太ももから膝まではゆったり、膝から下は細く、という形が両方を満たします。裾にゴムの入ったパンツや、ハーフ丈とレギンスの重ねがそれです。手持ちにない場合は、ゆったりしたパンツの裾を、長めの靴下の口に入れてしまう方法もあります。施設の中で人目が気になるなら、上に丈の長いTシャツを重ねて、腰まわりを隠すとさらに落ち着きます。

ヨガ用のレギンス1枚で行っていいか

足の上げやすさだけで言えば、いちばん向いています。迷う理由があるとすれば、薄さです。ヨガ用のレギンスの中には、膝を深く曲げたときに生地が伸びて、下の肌や下着の色が透けるものがあります。

家で確かめるなら、明るい窓の前で、椅子に片足を乗せてしゃがんでください。お尻と膝の生地を鏡で見て、透けていなければ問題ありません。透けが気になるなら、上に丈の長いTシャツを重ねるか、ハーフ丈のパンツをはき足します。

スカートや、きれいめの服で来てしまった

施設によっては着替えの貸し出しがある場合もありますが、ない場合がほとんどです。スカートで登るのは、足を上げる高さが足りないうえ、下から見えるので、おすすめできません。

そうなってしまったら、その日は見学か、ごく低い位置で足の置き方の練習だけにとどめるほうが無難です。次に来るときに着替えを持ってくれば済む話です。初日に無理をしないことのほうが、続けるうえでは大事です。

寒がりで、厚着で登りたい

厚手のスウェットや、裏起毛のパンツで登ると、汗をかいたあとに一気に冷えます。登っているときは暑くて脱ぎ、休んでいるときは汗が冷えて寒い、という状態になりやすいからです。

寒がりの人ほど、登るときの服は薄く、休むときの羽織を厚くしてください。羽織を2枚にして、気温に合わせて重ねる枚数を変えるのも一つの方法です。足元が冷える人は、靴下を2足持っていって、シューズを脱いだらすぐに厚手のほうを履く。それだけで、休んでいる時間の冷え方がだいぶ変わります。

長袖にするか半袖にするか

秋冬は、長袖で登りたくなる季節です。長袖が悪いわけではありませんが、決め手は袖口が手首より先に落ちてこないかどうかです。袖を肘までまくって、腕を大きく3回振ってみてください。それで落ちてこなければ、長袖のまま登れます。落ちてくるなら、半袖を着て、休むときに羽織を重ねるほうが楽です。

もう一つの見方は、肘を壁に擦るかどうかです。初心者は、壁に身体を寄せたときに肘や前腕を壁に当てがちです。半袖だと肌が直接壁に当たって擦れることがあるので、それが気になる人は、薄手の長袖を選んで袖を七分くらいの位置で止めておくと、両方の困りごとを避けられます。

友人や家族の付き添いで、自分は少しだけ登る

誘われて付き添いで行き、自分は低い課題を数本だけ登るつもり、という日もあると思います。この場合でも、椅子の試験だけは済ませておいてください。低い課題でも、足を膝より上に置く場面は必ずあるからです。

上は、普段着のままでも構いません。ただ、施設の中は秋冬でも暖かいことがあるので、厚手のニット1枚で行くと、脱いだときに下が肌着だけになって困ります。ニットの下に、丈の長いTシャツを1枚着ていけば、暑くなったときにニットを脱いでそのまま登れます。

持ち物:初日に鞄に入れるもの

着ていく服とは別に、次のものを鞄に入れておくと、当日あわてません。

  • 薄手の靴下1足:借りるシューズの中で履く
  • 厚手の靴下1足:休んでいるときに履く。秋冬はこれがあるだけでかなり違う
  • 汗を拭く小さなタオル
  • 髪をまとめるゴム:予備に1本多めに
  • 前開きの羽織:休むときに肩にかける
  • 着替えのTシャツ:汗をかいた服のまま帰らないため

施設にはロッカーがあることがほとんどですが、大きさはまちまちです。大きな鞄で行くと入らないことがあるので、着替えと小物は小さめの袋にまとめておくと出し入れが楽です。

飲み物は、施設の決まりで持ち込めるかどうかが違います。持ち込めない場合は、自販機や売店があるか、予約のときに確かめておくと安心です。

2回目からの服:足すのは1本だけでいい

初日を終えて「また行きたい」と思ったら、そのとき初めて服を足すことを考えてください。足すのは、初日に困ったところだけで十分です。

初日に足が上がりきらなかったなら、伸びる生地のパンツを1本。背中が気になったなら、丈の長いTシャツを1枚。どちらも困らなかったなら、何も足さなくていいのです。

専用の服を一式そろえたくなる気持ちは分かりますが、ボルダリングの服は、他の運動の服と兼ねられるものがほとんどです。ヨガやジムの服を持っているなら、そのまま回せます。何を持っているか先に確かめてから買い足すと、使わない服が増えません。

足すときは、パンツを優先してください。上は手持ちのTシャツで何とかなることが多いのに対して、下は「足を上げられるか」が登れるかどうかに直結するからです。

仕事帰りに寄る日の組み方

通勤の服のまま行って、施設で着替える日は、次のように考えると鞄が重くなりません。

下は、仕事で穿いているパンツが伸びる素材なら、そのまま登れることもあります。椅子の試験を家で済ませておいて、問題なければ着替えは上だけで足ります。スカートやきれいめのパンツの日は、下も着替えを持っていきます。

上は、ブラウスやニットのまま登ると袖が壁に擦れて傷むので、必ず着替えてください。畳んだTシャツ1枚なら、通勤の鞄の隅に入ります。

帰りは、汗をかいたTシャツから、仕事で着ていた服に戻すことになります。汗が引く前に着替えると、仕事の服が湿ってしまうので、着替える前に5分ほど羽織をかけて休むと、そのあとが快適です。

中に着るもの:胸と腰を支える1枚

外から見える服とは別に、中に着るものも少しだけ考えておくと、登っている間に気が散りません。

ボルダリングは、走ったり跳んだりする運動に比べると、胸が上下に揺れる場面は多くありません。その代わり、腕を高く上げる、身体をひねる、壁に胸を寄せる、といった動きが続きます。普段のワイヤー入りの下着だと、腕を上げたときにワイヤーが上にずれたり、壁に胸を寄せたときに当たって痛かったりすることがあります。

確かめ方は、先ほどの「壁に両手をついて伸び上がる」と同じです。伸び上がったときに下着がずれる感じがあれば、ワイヤーのない柔らかい1枚か、運動用のブラに替えてください。強く押さえる必要はなく、腕を上げてもずれないことのほうが大事です。運動用の下着の選び方はスポーツブラの選び方に分けて書いています。ボルダリングは、そこで言う「足が浮かない運動」の側に入ります。

下も同じで、膝を胸に寄せたときに食い込む感じがあるなら、伸びる素材のものに替えると楽になります。外からは見えないところですが、登っている最中に気になると、そのたびに集中が切れます。

施設の広さで変わること:小さな施設と倉庫型

ボルダリングの施設には、大きく分けて二つの形があります。街なかのビルの一室にある小さな施設と、郊外の倉庫のような建物を使った広い施設です。服選びで変わるのは、主に温度と着替えの場所です。

ビルの一室にある施設は、空調が効いていて、秋冬でも寒さはそれほど気になりません。その分、人が多い時間は室内が暖まって、登っていなくても汗ばむことがあります。羽織は薄手で十分です。更衣室は狭いことが多いので、家から登れる服を着ていって、上着を脱ぐだけで始められるようにしておくと楽です。

倉庫型の施設は、天井が高く、床から冷えます。秋冬は、休んでいる間に身体が冷えやすいので、羽織は厚手のものを1枚、足元には厚手の靴下を用意してください。広い分、更衣室にはゆとりがあることが多く、着替えを持っていっても困りません。

初めて行く施設がどちらの形か分からないときは、写真で天井の高さを見てください。壁の上にさらに広い空間があって、鉄骨や梁が見えているなら倉庫型です。寒さを見込んで、羽織を1枚多めに持っていきましょう。

よくある行き違い

初心者が施設に着いてから気づく、服の行き違いをいくつか挙げておきます。

  • 靴を脱ぐ場所が広い:入口で靴を脱ぐ施設が多いので、脱ぎにくいブーツや紐の多い靴は手間がかかる。秋冬でも、脱ぎ履きしやすい靴で行くと楽
  • 着替える場所が狭い:更衣室が小さい施設もある。家から登れる服を着ていって、上に羽織を重ねていくのがいちばん早い
  • 鏡がない:着替えたあとに背中を確かめる場所がないことがある。家で一度試しておくと、当日不安にならない
  • 汗の量が思ったより多い:登っている時間は短くても、力を入れる運動なので汗はかく。着替えのTシャツは必ず持っていく

服で困るのは、たいてい「思っていたより足を高く上げた」「思っていたより寒かった」のどちらかです。家で二つの姿勢を試して、休むための羽織を1枚持っていく。これだけ覚えておけば、初日はまず困りません。

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よくある問い

Q. 初めてのボルダリングに、ジーンズで行っても大丈夫ですか
伸びる生地かどうかで変わります。家で片足を椅子の座面に乗せて、そのまま膝を胸に寄せてください。腰の後ろが引っ張られる、膝の裏が食い込む、のどちらかを感じたら、その一本は壁の上ではもっと突っ張ります。ストレッチが入っていて、この動きが楽にできるなら、初日は登れます。ただ、厚手の生地は壁に擦れたときに足が滑りにくい反面、膝を曲げたまま長く休むと疲れやすいので、2回目からは動きやすいパンツに替えるほうが続きます。
Q. 身体に沿う服は気が引けます。ゆったりした服でも登れますか
登れます。ゆったりした形で避けたいのは、布が余りすぎて足元が見えなくなることだけです。裾がつま先にかかる長さだと、次に足を置く小さな突起が見えません。ゆったりしたパンツなら、裾にゴムが入ったものか、くるぶしの上で一度折り返して留まるものを選んでください。上は、両手を伸ばしたときに腰が出なければ、身幅が広くても問題ありません。身体の線を出すかどうかは、登りやすさとは別の話です。
Q. シューズの中は靴下ですか、裸足ですか
施設によって決まりが違うので、予約のときか受付で確かめてください。決まりがない場合、初日は薄手の靴下を履いておくのが無難です。借りるシューズはきつめに合わせるので、厚手の靴下だと足の指が丸まって痛くなります。くるぶしが隠れる程度の短い丈で、つま先に縫い目の盛り上がりが少ないものを1足、鞄に入れておくと安心です。
Q. 仕事帰りに寄りたいのですが、何を持っていけばいいですか
着替えの下と上、薄手の靴下、髪をまとめるゴム、汗を拭く小さなタオルの4つで足ります。下は伸びる素材のパンツを1本、上は丈の長めのTシャツを1枚、それぞれ畳んで袋に入れれば、通勤の鞄にも収まります。オフィスで着ているブラウスやニットのまま登ると、袖が壁に擦れて毛羽立つので、上だけは必ず着替えてください。

— メグラシ編集部

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