ランニングウェア 女性|走る時間帯と1回の長さで最初の一式を選ぶ

**最初の一式は、走る時間帯と1回の長さの2つで決まります。**走る距離や速さ、目標の大会は後で考えればいい話です。日の入りの前に30分まで走るなら、手持ちの服でほぼ足ります。日の入りの後に走るなら、光を返す面を1つ足す。1回が30分を超えるなら、鍵と携帯の置き場所と、肌に触れる1枚を替える。まずはこの順番で考えてください。
秋から走り始める人は多いのですが、売り場に行くと、上も下も小物も全部そろえたくなります。けれど、そろえた一式のうち半分は、走る時間帯と長さが合っていないと出番がありません。朝しか走らない人の反射材、20分しか走らない人の大きなポーチは、使われないまま引き出しに残ります。
ここでは、あなたがいつ、どのくらい走るのかを2つの質問にして、それぞれに必要なものと、まだ要らないものを分けていきます。どちらとも決めきれない場合の考え方も、後半で厚めに書きました。
外での運動全般の重ね方はスポーツウェアの重ね着|秋冬の外運動は、止まる回数で枚数を決めるに、胸を支える下着の選び方はスポーツブラの選び方|足が浮く運動かどうかで、支える強さを決めるにまとめています。この記事では、走ることに絞って話を進めます。
結論:時間帯と長さで、最初に買うものが変わる
先に全体を見ておきます。縦が走る時間帯、横が1回の長さです。
| 時間帯 \ 長さ | 30分まで | 30分を超える |
|---|---|---|
| 日の入りの前 | 手持ちで始める | 置き場所と肌に触れる1枚 |
| 日の入りの後 | 光を返す面を1つ足す | 光を返す面と置き場所と肌の1枚 |
左上に入る人は、新しく買うものがほとんどありません。右下に入る人は、3つを先にそろえます。どこに入るかで、売り場で見るべき棚が違うということです。
この表には、色や柄、上下のそろえ方は入れていません。それらは走るたびの気分で決めて構わないからです。走り始めの人が困るのは、見た目よりも、暗さと汗と荷物の3つです。
まず自分の2つを決める|時間帯と長さの線の引き方
時間帯の線は、日の入りの時刻で引きます。朝か夜かではなく、空がまだ明るいうちに走り終わるかどうかです。秋は日の入りが毎週早くなるので、夏の終わりに夕方6時に走っていた人も、同じ時刻のまま秋の半ばになると、走っている途中で暗くなります。
自分がどちらか分からないときは、次の1週間に走る予定の時刻と、その日の日の入りの時刻を並べてみてください。走り終わる時刻が日の入りより後になる日が1日でもあれば、「日の入りの後」の側に入ると考えておきます。
長さの線は、1回30分で引きます。家を出てから戻るまでの時間です。走っている時間だけでなく、歩いて戻る時間、信号待ち、途中の休憩も入れます。30分という線にしたのは、ここを超えると、汗が冷え始める時間と、手に何かを持っていることが邪魔になる時間の両方に入るからです。
まだ走ったことがなく、何分になるか分からない人は、最初の3回は30分以内に戻ってくると決めてしまいましょう。慣れてきて30分を超えるようになったら、そのとき右の列のものを足せば間に合います。
朝に走る人|家を出た瞬間がいちばん寒い
朝に走る人の服は、出る瞬間の寒さに合わせないのが基本です。秋冬の朝は、玄関を出たときがいちばん冷えていて、走り出して体が温まるにつれて、日も昇って気温も上がっていきます。出る瞬間にちょうどいい枚数で出ると、10分もしないうちに暑くなって、走りながら脱いだ1枚を手に持つことになります。
目安は、家を出て最初の1分だけ「少し寒い」と感じる枚数です。ここで迷ったら、いちばん上を前を開けられる薄手の1枚にしておきます。前のファスナーを下ろすだけで体の前面の熱が抜けるので、脱がずに調整できます。
脱いだ場合の置き場所も、先に決めておきましょう。腰に巻ける長さの袖があるか、細く丸めて背中のポケットに入るか。腰に巻くと走るたびに結び目が揺れて気になるという人は、薄くて丸めると握りこぶしくらいになる素材を選ぶと、手に持っても邪魔になりません。
朝に走る人は、光を返す素材は急いでそろえなくて構いません。ただし冬至に向かって日の出が遅くなる時期は、早朝に走ると暗い中を走ることになります。その場合は、次の「夜に走る人」の項目も読んでおいてください。
夜に走る人|色より先に、光を返す面の広さを決める
日の入りの後に走るなら、最初に足すのは光を返す素材です。白や明るい色の服は、街灯の下ではよく見えますが、街灯のない道で車のライトに照らされたとき、光を返す力は反射材に比べてずっと弱くなります。
光を返す素材は、付いている場所が大事です。胸の真ん中に小さなロゴのように付いているより、腕や足首など、走るときに大きく動く場所に付いているほうが、遠くから「人が動いている」と分かりやすくなります。上なら袖の外側、下なら足首まわりかふくらはぎの後ろに付いているものを選ぶといいでしょう。
もう1つ確かめておきたいのが、前と後ろの両方に付いているかどうかです。歩道を走っていても、車は前からも後ろからも来ます。上が前だけ、下が後ろだけ、という組み合わせでも構わないので、体の前後どちらからでも光が返るようにしておきます。
手持ちの服に反射材が付いていない場合は、腕や足首に巻くバンドを1本足すのがいちばん手軽です。服を買い替えなくても、夜の走りに必要な分はこれで足ります。色は好きなものを選んで大丈夫です。暗い道での見え方は、色ではなく反射の面積で決まります。
夜に走る人がもう1つ気にしておきたいのは、帰り道の冷えです。走っている間は暖かくても、走り終わって家まで歩く数分で急に冷えます。汗をかいた背中に夜風が当たると、体の芯まで冷えた感じがします。家から離れた場所で走り終わる人は、薄い1枚を腰に巻いて出ておくと安心です。
明るい道を選べるかどうか
夜に走る道が、街灯の多い大通り沿いなのか、川沿いや公園の中のような暗い道なのかでも、足すものの量が変わります。明るい大通り沿いなら、腕か足首のどちらか1か所に光を返す面があれば足ります。暗い道を走るなら、腕と足首の両方に付けて、上下どちらからでも光が返るようにします。
暗い道では、自分の足元も見えにくくなります。段差や落ち葉に気づかずにつまずくことがあるので、胸元や帽子のつばに付ける小さな明かりを1つ持っておくと、足元が照らせて安心です。明かりは、腕に付けると腕振りで光が揺れて足元が見にくいので、体の真ん中に近い場所に付けます。
昼に走る人|袖の長さより、汗の抜け方と日差し
休日の昼に走る人は、秋冬でも日なたを走ると思ったより暑くなります。気温だけ見て長袖を2枚重ねると、走り始めて10分ほどで汗が止まらなくなります。昼は朝と比べて1枚少なく、と覚えておくと外れにくいです。
昼に走るときに気にしたいのは、汗が服の中にこもらないことです。綿の服は汗を吸って重くなり、乾くまでに時間がかかります。走り終わって日陰に入ったとき、濡れた綿が背中に張り付いて冷える感じが嫌な人は、汗を外に出す素材の1枚を肌に触れる場所に着ます。
日差しが強い日は、袖を長くするよりも、つばのある帽子を1つ足すほうが楽になります。顔に当たる日差しが減るだけで、まぶしさで目を細める時間が減り、肩の力が抜けます。つばは前に5センチくらい出ていれば十分です。それより長いと、走っているときに視界の上が切れて、段差が見えにくくなります。
30分までの人|ポケットは要らない。下は脚の付け根で選ぶ
1回が30分までの人は、荷物をほとんど持たずに出られます。鍵1本ならレギンスのウエストの内側にある小さなポケットで足りますし、携帯を持たずに出る人も多い長さです。大きなポーチや腰のベルトは、まだ買わなくて構いません。
この長さの人が気にしたいのは、下の服の脚の付け根です。走ると、太ももの内側と、脚の付け根の前側がいちばん擦れます。家にあるレギンスで走るなら、出る前に一度その場で20回もも上げをしてみてください。脚の付け根の縫い目が当たって痛い、太ももの内側で布がよれる、と感じたら、それは走る前に分かる不具合です。
レギンスの縫い目は、平らに縫い合わせてあるものと、布を重ねて縫ってあるものがあります。指で縫い目をなぞって段差を感じるものは、30分走ると擦れて赤くなりやすいです。段差のないものを1本持っておくと、走るのが楽になります。
上は、綿でなければ手持ちのTシャツや長袖で構いません。30分なら汗が冷えるまでにはまだ間があります。秋の夕方なら、その上に薄い1枚を羽織って出て、暑くなったら腰に巻けば足ります。
30分を超える人|置き場所と、肌に触れる1枚
1回が30分を超えるようになると、持ち物の置き場所が要るようになります。鍵と携帯と、場合によっては飲み物や小銭。これを手に持ったまま40分走ると、腕の振りが左右でずれて、肩がこわばります。
置き場所は、体にぴったり付くものを選びます。ウエストに巻くタイプなら、携帯を入れた状態で、その場で10回小さく跳ねてみてください。上下に揺れるなら、走っているあいだずっと揺れ続けます。揺れないものは、巻いたときにお腹の前で平らになり、入れた物の形が外から浮きません。
レギンスやタイツの太ももの横、腰の後ろにポケットが付いているものもあります。携帯が入る大きさかどうかは、手持ちの携帯を実際に入れて確かめてください。入っても、走ると重さで布が下がって、ウエストがずり落ちることがあります。ウエストのゴムが細いものは、ポケットに物を入れると下がりやすいので、ゴムが指2本分くらいの幅のものを選ぶと安定します。
もう1つ、30分を超えると汗の量が増えて、走り終わる頃には肌に触れる1枚が湿っています。ここで綿を着ていると、止まった瞬間から一気に冷えます。肌に触れる1枚だけは、汗を外に出す素材に替えておきましょう。上に重ねる1枚は手持ちのままで構いません。肌に触れる場所を替えるだけで、走り終わったあとの冷え方がまるで変わります。
汗用の1枚の見分け方
売り場で汗を外に出す素材かどうかを見分けるには、表示の素材名よりも、手の甲に当てたときの感じで確かめるのが早いです。手の甲に布を当てて、軽く息を吹きかけてみてください。息の温かさがすぐに抜けて手の甲がひんやりするなら、汗も外へ抜けやすい布です。息がこもってしっとりするなら、汗も中に残りやすい布です。
もう1つ、布の裏側を見ておきます。肌に触れる面が細かい凹凸になっていて、表側がなめらかなものは、汗を肌から離して表へ送る作りになっていることが多いです。裏表が同じ平らな布は、汗を吸ったままになりやすいので、30分を超えて走るなら避けておくと安心です。
60分を超える人|汗が冷える時間に入る
60分を超えて走る人は、体が温まっている時間と、ペースが落ちて冷え始める時間の両方を経験することになります。走り始めの暑さに合わせて薄くすると、後半に足が重くなってペースが落ちたとき、汗をかいた体が風で冷えます。
ここで役立つのが、首と手首です。首にまく薄い筒状の布と、薄い手袋は、どちらも外してポケットに入る大きさです。走り始めは付けて出て、暑くなったら外してしまう。後半に冷えたらまた付ける。服を脱ぎ着するより手間が少なく、体の感じ方も大きく変わります。
60分を超えると、飲み物も持ちたくなります。手に持つと腕振りが崩れるので、背中や腰に付けるものを使いますが、ここまで来たら、もう売り場で実際に付けてみて決める段階です。走る長さが60分を超えるようになるまでは、買わずにおいて大丈夫です。
下の選び方|タイツか、重ねるか、ゆるいパンツか
下は大きく分けて3通りあります。脚にぴったり沿うタイツ1枚、タイツの上に短いパンツを重ねる、ゆるいパンツ1枚。どれを選ぶかは、見た目の好みと、脚の擦れ方の2つで決まります。
| 形 | 向いている人 | 確かめること |
|---|---|---|
| タイツ1枚 | 脚の形が出ても気にならない | 脚の付け根の縫い目に段差がないか |
| タイツに短いパンツを重ねる | お尻の形が気になる | 重ねたパンツの裾が太ももで止まるか |
| ゆるいパンツ1枚 | 脚に沿う服が苦手 | 足首の裾が足の甲に当たらないか |
ゆるいパンツを選ぶ人は、裾の長さに気をつけてください。立った状態で裾がくるぶしより下に来ると、走ったときに足の甲に布が当たって、踏み出すたびに裾が跳ねます。裾が足首でしぼってあるもの、あるいはくるぶしの上で止まる丈のものなら、跳ねずに走れます。
重ねる短いパンツは、裾が太ももの真ん中あたりで止まるものを選びます。短すぎると走っているうちに上にずり上がって、何度も直すことになります。鏡の前で片足を前に出したとき、裾が持ち上がってタイツとの境目がずれないか見てください。
足首まわりも見ておきます。タイツの裾と靴下のあいだに肌が出ると、秋冬の朝や夜はそこだけが冷えて、くるぶしのあたりがじんわり痛くなることがあります。タイツの裾がくるぶしの下まで来るなら、靴下は短いもので構いません。裾がくるぶしの上で止まるなら、くるぶしが隠れる高さの靴下を合わせて、肌が出る幅をなくします。靴下は綿よりも、汗を外に出す素材のほうが、走り終わって足が冷えにくくなります。
ウエストの高さも、下を選ぶときに確かめたい場所です。おへそより下で止まる浅いものは、走っているうちに少しずつ下がって、何度も引き上げることになります。おへそが隠れるくらいの高さのものは、前かがみになっても後ろが下がりにくく、上の服の裾が短くても背中が出にくいので、秋冬には向いています。
上の選び方|袖の長さは親指で見る
上で迷うのは、袖の長さです。秋冬の長袖を選ぶとき、腕をまっすぐ下ろして、袖口が親指の付け根にかかるかどうかを見てください。手首の骨で止まる長さだと、走って腕を振ったときに袖が上がって、手首が冷えます。親指の付け根までかかる長さなら、腕を振っても手首が隠れたままです。
袖口に親指を通す穴が開いているものもあります。寒い朝や夜は、この穴に親指を通しておくと、手の甲まで布がかかって、手袋なしでも走れます。暑くなったら外して、袖を肘までまくってしまえば済みます。
身幅は、ぴったりしすぎないものを選びます。体に貼り付くほど細い上は、汗をかいたときに肌に張り付いて離れにくくなります。逆に大きすぎると、走るたびに布が揺れて風を受けます。手のひらを胸の前に当てて、布を指でつまんだとき、2〜3センチのゆとりがある程度が走りやすい幅です。
丈は、腕を上に伸ばしたときにお腹が出ない長さにしておきます。走っている最中に腕を伸ばすことは少ないのですが、信号待ちで伸びをしたり、髪を結び直したりするときに、短い丈だと背中が出て冷えます。
どちらとも取れる場合の決め方
ここまでの話は、時間帯と長さがはっきりしている人向けでした。実際には、どちらとも取れる人のほうが多いはずです。平日は夜に20分、休日は昼に50分。日の入りの少し前に出て、帰りは暗くなっている。そうした場合の決め方を書いておきます。
平日と休日で時間帯も長さも違う
この場合は、いちばん暗くて、いちばん長い日に合わせて、足りないものだけを足します。平日の夜に20分走る日があるなら、光を返す面が要ります。休日の昼に50分走るなら、置き場所と肌に触れる1枚が要ります。結果として表の右下と同じものをそろえることになりますが、そろえる順番は、どちらを先に走るかで決めて構いません。
ただし、1枚の服で両方をまかなおうとしないでください。夜用の光を返すバンドは、昼の日には付けなくていいものです。昼用の帽子は、夜にはかぶらなくていい。服そのものは同じにして、小物で時間帯の違いを埋めると、そろえる量が少なくて済みます。
日の入りをまたいで走る
出るときは明るく、帰るときは暗い人は、帰りの暗さに合わせます。出るときに光を返すものが要らないように見えても、帰り道で車に見えにくくなるのは同じです。とくに秋は、走っている30分のうちに空の明るさがどんどん変わります。迷ったら、暗い側に入れてください。
光を返すバンドを腕に付けて出て、暗くなってから付けるのでもいいのですが、走りながら付け替えるのは案外手間です。最初から付けて出るほうが、忘れずに済みます。
30分ちょうどくらいで、伸びるか分からない
1回が25分から35分くらいで揺れている人は、置き場所だけを先に用意して、肌に触れる1枚は後回しにします。置き場所がないと、伸ばしたいと思った日に手の荷物が邪魔をして、30分で切り上げることになります。肌に触れる1枚は、走り終わって冷えると感じたときに足せば間に合います。
走るつもりが、半分歩いてしまう
走り始めのうちは、走ったり歩いたりを繰り返す人も多いです。この場合、体が温まりきらないまま、歩く時間に冷えていきます。走る時間より歩く時間が長い日は、1枚多めにしておきます。そのうえで、前を開けられる1枚を選んでおけば、走っている時間に前を開けて、歩く時間に閉めることで、細かく調整できます。
ウォーキングの服装の考え方はウォーキングの服装 秋 女性|出る前の寒さは10分で消えるに詳しく書いています。半分以上が歩きになる日は、こちらも参考にしてください。
ジムのトレッドミルと外を両方使う
雨の日はジムの中、晴れた日は外、という人もいるでしょう。室内と外では、要るものがほぼ反対になります。室内は暗さも風もなく、汗がこもりやすい。外は暗さと風があって、汗が冷えやすい。このときは、肌に触れる1枚を共通にして、外の日だけ上に1枚と光を返す小物を足すと、二重にそろえずに済みます。ジムへの行き帰りの組み方はジム行き帰りの服装 女性|秋冬はジムの前後にどこへ寄るかで決めるが参考になります。
寒がり・暑がりで、目安が当てはまらない
「出る瞬間に少し寒い枚数」という目安は、平均的な体の感じ方を前提にしています。人より寒がりな人は、この目安どおりにすると最初の10分がつらくて、走るのが嫌になってしまいます。反対に暑がりな人は、目安どおりでも途中で暑くなります。
自分の感じ方が平均からずれていると思う人は、最初の3回だけ、記録を付けてください。出たときの気温、着た枚数、何分で暑くなったか、走り終わって冷えたか。3回分を並べると、自分にとっての「少し寒い」がどのくらいの枚数なのかが分かります。寒がりの人は、たいてい首と手首を覆うだけで目安に近づきます。暑がりの人は、肌に触れる1枚を半袖にして、上の1枚を前開きにすると、目安どおりに近い感じ方になります。
送り迎えや仕事の都合で、時間帯が毎日ずれる
子どもを送ったあとの朝に走る日もあれば、仕事の帰りに走る日もある、という人もいるでしょう。時間帯が決まらない人は、光を返す小物を、走る日の持ち物に入れっぱなしにしておくのがいちばん確実です。明るい日には使わずに済みますし、暗くなった日に忘れることもありません。
服のほうは、どの時間帯でも着られる上下を1組決めておいて、朝の寒い日と昼の暑い日の差は、前を開けられる1枚と首の布で埋めます。毎回服を選び直さなくていいようにしておくと、空いた時間にすぐ走りに出られます。走る習慣が続くかどうかは、出るまでの手間の少なさで決まることが多いものです。
売り場でできる3つの確かめ方
ランニングウェアは、着て立っているだけでは良し悪しが分かりません。売り場の試着室でも、次の3つは試せます。
1つ目は、腕振りです。その場で肘を曲げて、走るときと同じように10回腕を振ってください。脇の下の縫い目が擦れないか、肩の後ろが突っ張らないか、袖が上がって手首が出ないかを見ます。
2つ目は、もも上げです。その場で左右10回ずつ、ももを腰の高さまで上げます。脚の付け根が引っかからないか、ウエストが下がらないか、重ねた短いパンツの裾がずり上がらないかを見ます。
3つ目は、前かがみです。靴ひもを結ぶつもりで、しゃがむか前に深くかがんでください。背中が出ないか、ウエストの後ろが下がって下着が見えないか。走り終わって靴ひもを直すとき、信号待ちで息を整えるとき、この姿勢になります。
この3つで気になるところがなければ、走っても困ることはまずありません。どれか1つでも引っかかるなら、サイズを1つ変えるか、形を変えて試してください。
秋から冬へ|足す順番を決めておく
秋に走り始めた人は、冬に向かって少しずつ寒くなる中を走り続けることになります。そのたびに全部を買い替えなくていいように、足す順番を決めておきます。
最初に足すのは、手と首です。手袋と首の布は、小さくて外しやすく、それでいて体の感じ方を大きく変えます。次に足すのが、肌に触れる1枚の厚みです。薄手から、少し起毛したものに替えます。上に重ねる1枚を厚くするのは最後です。上を厚くすると脱いだときの置き場所に困るので、肌に近いほうから厚くしていくほうが調整しやすくなります。
下は、タイツの厚みを1段上げるか、上に重ねるパンツを長い丈にします。脚は動いている間は冷えにくい場所なので、上ほど急いで替えなくて大丈夫です。走り終わって歩く時間に脚が冷えると感じたら、そこで替えれば間に合います。
冬に向けて厚手の上着を1枚と考える人もいますが、走るときには使いません。走る前後の移動用として、普段の上着で十分です。
入れ替えの合図は、気温の数字よりも、走り終わって家に着いたときの指先と耳の感じで決めると分かりやすいです。指先がかじかんで鍵が回しにくいと感じた日が2回続いたら手袋を、耳が痛いと感じたら耳まで覆える布を足します。体の感じ方が合図なので、天気予報を毎日見比べなくても、足すべき時期を外しません。
走らない日にも着るか|普段着との境目
ランニングウェアを普段にも着たいという人もいます。タイツやレギンスはそのまま普段着の下に穿けますし、薄手の上は近所への買い物にも使えます。ただ、光を返す素材が大きく付いたものや、肌に触れる汗用の1枚は、普段着としては少し浮きます。
普段にも着るつもりなら、走るとき専用のものと、両方に使うものを分けてそろえます。両方に使うのは、下のレギンスと、上に重ねる薄い1枚。走るとき専用にするのは、肌に触れる汗用の1枚と、光を返す小物です。こう分けておくと、普段の服の中に走る服が紛れて、走る日に見つからないということも減ります。
洗濯の回数も考えておきます。汗用の1枚は走るたびに洗うことになるので、週に3回走る人なら2枚あると回ります。1枚だと、乾かないうちに次の走る日が来てしまいます。最初は1枚で始めて、走る回数が週2回を超えたら2枚目を足す、くらいで十分です。
最初の1週間で見直すこと
走り始めて1週間たったら、着たものを並べて、着なかったものと、困ったところを書き出してみてください。毎回持って出たのに一度も着なかった1枚は、あなたの時間帯と長さには要らないものです。逆に、走り終わって冷えた、腕が擦れた、鍵が邪魔だった、という困りごとは、次に足すべきものを教えてくれます。
最初の一式をそろえすぎないでいいのは、この見直しができるからです。走る時間帯と長さは、走っているうちに変わります。夜に変わったら光を返す面を、長くなったら置き場所を。変わったときに、変わった分だけ足していけば、引き出しの中のランニングウェアは全部使われるものだけになります。
書き出すときは、次の4つを順に思い出すと漏れにくくなります。家を出た瞬間に寒すぎなかったか。途中で脱いだものがあったか、あればそれをどこに持っていたか。走り終わって家に着くまでに冷えたか。体のどこかが擦れて赤くなっていなかったか。この4つのうち、困ったと答えたものが2つ以上あるなら、その日の服は時間帯か長さのどちらかに合っていません。表のどの枠に入っているかを、もう一度確かめてみてください。
困りごとが1つだけなら、その1つに対応するものを1つ足すだけで済みます。寒すぎたなら首の布、脱いだものの置き場所に困ったなら前開きの薄い1枚、冷えたなら肌に触れる汗用の1枚、擦れたなら縫い目の平らなレギンス。足すものは1回に1つにしておくと、何が効いたのかが分かります。
まとめ
ランニングウェアの最初の一式は、走る時間帯と1回の長さの2つで決まります。日の入りの前に30分まで走るなら、手持ちでほぼ足ります。日の入りの後なら、動く場所に光を返す面を足す。30分を超えるなら、揺れない置き場所と、肌に触れる汗用の1枚を足す。どちらとも取れる場合は、いちばん暗くていちばん長い日に合わせて、服は共通にして小物で違いを埋めてください。
売り場では、腕振りともも上げと前かがみの3つを試せば、走ってから困ることはほとんどなくなります。秋から冬へは、手と首から足して、肌に近いほうから厚くしていきます。全部をそろえてから走り出すより、走りながら足していくほうが、結局は少ない枚数で済みます。
よくある問い
- Q. ランニングウェアは上下そろえて買ったほうがいいですか
- そろえなくて大丈夫です。走る時間帯が日の入りの前で、1回が30分までなら、手持ちの綿ではない長袖と、脚の付け根が擦れないレギンスで始められます。最初に買うのは、走ってみて困った1か所だけにすると、買い過ぎずに済みます。
- Q. 秋冬は何枚着ればいいですか
- 家を出た瞬間に少し寒いと感じる枚数が目安です。走り出してしばらくすると体が温まるので、出る前にちょうどいい枚数だと途中で暑くなります。1枚は前を開けられるか、腰に巻ける薄いものにしておくと、途中で調整できます。
- Q. タイツとショートパンツの重ね方は必須ですか
- 必須ではありません。お尻の形が気になるならショートパンツを重ね、気にならないならタイツだけで構いません。決め手は見た目よりも、太ももの内側が擦れるかどうかです。擦れるなら、内側の縫い目が平らなものを選んでください。
- Q. 夜に走るとき、白い服を着れば十分ですか
- 白は街灯の下では見えますが、暗い道では車のライトを返す量が足りないことがあります。光を返す素材が、腕や足首など動く場所に付いているものを選ぶと、遠くからでも人だと分かりやすくなります。
— メグラシ編集部





