ウォーキングの服装 秋 女性|出る前の寒さは10分で消える

**玄関で靴を履いて、立ったまま少し寒いと感じる。**秋のウォーキングは、その服で出て大丈夫です。
歩き出して10分ほどたつと、体が温まって、出る前の寒さはたいてい消えます。反対に、玄関でちょうどいいと感じる服で出ると、10分後には暑くなり、20分後には背中が汗ばんで、30分後の帰り道でその汗が冷えます。秋のウォーキングで聞く失敗のほとんどは、寒さではなく、この「暑くなってから冷える」流れです。
ですからこの記事は、寒さを防ぐ服の話ではありません。**10分で消える寒さは我慢して、消えない寒さだけを服で受け止める。**そのために、歩く時間・気温・時間帯の3つを先に書き出して、上に何枚着るか、外側に何を置くかを決めていきます。
全体の重ね方を外の運動全般で考えたいときはスポーツウェアの重ね着|秋冬の外運動は、止まる回数で枚数を決めるを、走る場合はランニングの服装 女性|公園周回・河川敷・街なかの違いと、コース別の選び分けを合わせて読んでください。ここでは、歩くことに絞ります。
結論:外側に前を開けられる1枚を置き、脱ぐより先に開ける
秋のウォーキングの服装は、次の3段で組みます。
いちばん内側は、汗を吸って乾きやすい肌着か、薄い長袖です。その上に、その日の気温に合わせて0枚か1枚を重ねます。そしていちばん外側に、前を開け閉めできる薄手の1枚を置きます。
外側の1枚が前開きであることが、この組み方の芯です。歩いていて暑くなったとき、脱ぐのではなく、まず前を開けます。前を開けると、胸と首まわりから熱が逃げて、脱がなくても体感がひとつ下がります。脱いでしまうと、手に持つか、腰に巻くか、袋にしまうかを決めなければなりません。開けるだけなら、歩く足を止めずに済みます。
かぶって着る上着は、暑くなったときに脱ぐしかありません。脱ぐと一気に寒くなり、着ると一気に暑くなります。調整の幅が0か1かしかないので、秋の変わりやすい気温では扱いにくいのです。前開きなら、閉める・半分開ける・全部開ける・脱ぐの4段階で調整できます。
この3段のうち、真ん中を何枚にするかを決めるのが、次に書き出す3つの数字です。
あなたの歩き方を、3つの数字で書き出す
服を選ぶ前に、今日のウォーキングを3つの数字で書いてください。紙でも、携帯のメモでもかまいません。
1つ目は、歩く時間です。家を出てから戻るまでを分で書きます。途中で休むなら、休む時間も含めます。
2つ目は、出るときの気温です。天気予報の数字でかまいません。体感ではなく、数字で書いてください。体感は、家の中にいた直後だと実際より寒く感じやすいからです。
3つ目は、歩く時間帯が朝か夕方かです。朝なら、歩いているあいだに気温が上がっていきます。夕方なら、下がっていきます。昼をまたぐ散歩なら、上がってから横ばいです。
この3つが決まると、服はほとんど決まります。逆に、この3つのどれかがあいまいなまま服を選ぶと、出てから「思ったより長く歩いた」「思ったより日が落ちた」で調整が利かなくなります。
特に歩く時間は、少なめに見積もりがちです。いつもの道で30分のつもりが、信号や寄り道で40分を超えることはよくあります。迷ったら、いつもの時間に10分足して書いてください。
書き出しの例
たとえば、平日の朝に近所の公園を一周して戻る人なら、こう書きます。「35分、14℃、朝」。いつもは30分ほどですが、信号を待つ時間を足して35分にしています。
週末の夕方に、川沿いを隣の駅まで歩いて電車で戻る人なら、「70分、18℃、夕方」。歩くのは60分ほどでも、駅で電車を待つあいだ立っている時間があるので、それも足しておきます。止まっている時間は、汗が冷える時間でもあるからです。
この2人は、気温だけを見ると夕方の人のほうが4℃暖かいのに、着る枚数は夕方の人のほうが多くなります。歩く時間が倍あり、しかも歩くほど気温が下がっていくからです。気温だけで服を決めると、この差が見えません。3つの数字を並べて書くのは、そのためです。
出る前の寒さが10分で消える理由と、消えない日
歩き始めると、脚の大きな筋肉が動いて、体の中で熱が生まれます。その熱が体の表面まで届いて、肌の温度が上がり、寒さを感じなくなるまでに、およそ10分かかります。早足ならもう少し早く、ゆっくり歩くならもう少し遅くなります。
ですから、出る前の寒さは「最初の10分だけの寒さ」と考えてかまいません。この10分のために上着を1枚増やすと、残りの時間ずっと暑い服を着ていることになります。
ただし、10分たっても寒さが消えない日があります。目安は3つです。
ひとつは、風が強い日です。風があると、体の表面で温まった空気がすぐに飛ばされて、歩いて生まれた熱が肌にとどまりません。木の枝が大きく揺れている、髪がずっと顔にかかる、という日は、10分後も寒いままのことが多いです。
ふたつめは、日が陰っている時間に歩く日です。同じ気温でも、日なたと日陰では体感がはっきり違います。朝の早い時間や、日の入りのあとは、陽の光で温まる分がありません。
みっつめは、ゆっくり歩く日です。景色を見ながら歩く、写真を撮りながら歩く、立ち止まる回数が多い、という日は、生まれる熱が少なく、10分では温まりきりません。
この3つのどれかに当てはまる日は、「消えない寒さ」があると考えて、外側の1枚を少し厚めにするか、首に巻くものを1つ足します。当てはまらない日は、玄関で少し寒い服で出てください。
気温の帯で、真ん中を何枚にするかを決める
内側の肌着と外側の前開きの1枚は、毎回同じでかまいません。変えるのは真ん中です。下の表は、答えを出すための表ではなく、どの数字で枚数が変わるかの境目を見るためのものです。
| 出るときの気温 | 30分以内 | 40分〜1時間 | 1時間を超える |
|---|---|---|---|
| 20℃以上 | 肌着だけ・外側なし | 肌着+外側を持つ | 肌着+外側を持つ |
| 15〜19℃ | 肌着+外側 | 肌着+外側 | 肌着+薄い1枚+外側 |
| 10〜14℃ | 肌着+薄い1枚+外側 | 肌着+薄い1枚+外側 | 肌着+厚めの1枚+外側 |
| 10℃未満 | 肌着+厚めの1枚+外側 | 同左+首もと | 同左+首もと・手袋 |
表の読み方で大事なのは、横に見たときです。同じ気温でも、歩く時間が長くなるほど枚数が増えています。歩く時間が長いと、汗をかく量が増え、帰り道でその汗が冷える時間も長くなるからです。真ん中の1枚は、寒さを防ぐためというより、汗が冷えたときに肌に直接風が当たらないようにする役目を持っています。
縦に見たときの境目は、15℃と10℃です。15℃を下回ると、外側の1枚だけでは汗が冷えたときに寒くなります。10℃を下回ると、真ん中に厚みが要ります。
秋はこの15℃と10℃の境目を、ひと月のあいだに何度も行き来します。先週と同じ服で出ていい、とは限りません。出る前に気温の数字を見る習慣をつけると、それだけで失敗が減ります。
前を開けられる1枚は、薄さと首の高さで選ぶ
外側に置く前開きの1枚は、厚さよりも、薄さと首の高さで選んでください。
薄さの目安は、手のひらで丸めたときに、片手で握れるかどうかです。片手で握れる薄さなら、暑くなって脱いだときに、ポケットや小さな袋に入ります。両手でないと丸められない厚さだと、脱いだあとの置き場に困ります。
首の高さは、立ち襟かどうかで分けます。立ち襟で前を一番上まで閉められるものは、風の強い日や、歩き始めの10分に首もとを守れます。暑くなったら首から開けていけば、熱がまっすぐ上に逃げます。襟のない前開きは、首もとが開いているぶん、最初の10分が寒く感じやすいです。
生地は、風を通しにくいものを選びます。編み地の羽織りは温かく見えますが、風が編み目を抜けるので、風のある日には頼りになりません。表面が平らで、手をかざして息を吹きかけたときに向こう側へ抜けにくい生地なら、薄くても風を止めます。
色は、秋の景色に合わせて落ち着いた色を選びたくなりますが、夕方に歩く人は、次に書く理由で、明るめの色か、どこかに光を返す部分があるものを選んでください。
下はレギンスか、ゆるいパンツか
下半身は、上半身ほど汗をかかないので、枚数の調整はほとんど要りません。そのかわり、風と歩幅で形を選びます。
風が冷たい日や、大股で速く歩く日は、脚に沿うレギンスが向いています。脚のまわりに空気の層が少ないので、風が入り込みにくく、裾が足首にまとわりつきません。レギンス1枚だと気になる場合は、ひざ上からひざ下くらいの丈のボトムを上に重ねると、腰まわりが落ち着きます。
ゆっくり長く歩く日や、帰りに買い物やお茶に寄る日は、膝まわりに余裕のあるパンツが楽です。膝を曲げたときに生地が突っ張らないので、坂道や階段でも脚が動きやすく、そのままお店に入っても違和感がありません。
選ぶときの境目は、裾の幅です。くるぶしの上で、裾をつまんで横に引っ張ったとき、指2本分以上の余りが出るパンツは、速く歩くと裾が揺れて、足首に風が入ります。指1本分以下なら、速く歩いても裾が暴れません。速く歩く日は余りの少ないもの、ゆっくり歩く日は余りのあるもの、と分けておくと迷いません。
靴と靴下は、朝露と落ち葉で選ぶ
秋の道には、夏にはなかったものが2つ増えます。朝の草の露と、落ち葉です。
朝の早い時間に、芝生の横や土の道を歩くと、靴のつま先が露で濡れます。布の運動靴だと、つま先から水がしみて、靴下が冷たくなります。冷たくなった足先は、歩いていても温まりにくいものです。朝に草の多い道を歩く人は、つま先の表面が布ではなく、水をはじく素材の靴を選ぶか、舗装された道を選んでください。
落ち葉は、晴れている日でも、下に湿った層が残っています。靴の底が平らで溝の浅いものは、湿った落ち葉の上で滑りやすくなります。底を見て、溝の深さが爪の厚みより深い靴なら、落ち葉の道でも足が取られにくいです。
靴下は、夏用の薄いものから、少し厚みのあるものに替える時期です。ただし、厚くすると靴の中が窮屈になるので、靴の紐を一度ゆるめて結び直してください。つま先に指1本分の余りが残るのが目安です。歩く靴そのものの選び方はランニングシューズの選び方とサイズ|つま先の余裕は秋冬の靴下で測るが近い考え方で書かれています。
靴紐の結び方も、秋は少し見直す価値があります。夏のあいだゆるめに結んでいた紐は、靴下を厚くしたぶん、そのままだと甲を押さえすぎることがあります。反対に、かかとが浮くようなら、足首に近いいちばん上の穴まで紐を通して、かかとを靴の後ろに寄せてから結んでください。歩き出して5分で、かかとが靴の中で上下に動いていないかを確かめます。動いていたら、一度立ち止まって結び直したほうが、そのあと30分を気持ちよく歩けます。
朝に歩く人と、夕方に歩く人で変わるところ
同じ気温、同じ時間でも、朝と夕方では服の組み方が反対になります。
朝に歩く人は、歩いているあいだに気温が上がっていきます。出るときがいちばん寒く、戻るときがいちばん暖かい。ですから、外側の1枚は「途中で脱いで持って帰る」前提で、薄く軽いものにします。真ん中の1枚は、表の帯よりひとつ少なくしてもかまいません。
夕方に歩く人は、反対です。出るときがいちばん暖かく、戻るときがいちばん寒い。そのうえ、歩いてかいた汗が、気温の下がる帰り道で冷えます。外側の1枚は「途中で着足す」前提で、必ず持って出ます。出るときに暑くて着ていられないなら、腕にかけるか袋に入れて持ち、折り返し地点で着てください。
夕方に歩く人がもうひとつ見ておくのは、日の入りの時刻です。秋は日の入りが、ひと月で30分以上早くなります。先月と同じ時刻に出ると、帰り道が暗くなっていることがあります。日の入りの時刻を先に調べて、帰りがそれより遅くなるなら、服か小物のどこかに明るい色を入れてください。暗い道では、黒や紺の服は車や自転車から見えにくくなります。腕や足首など、動く場所に光を返すものがあると、遠くからでも気づいてもらえます。
昼に歩く人
昼休みや、家事の合間の昼過ぎに歩く人は、朝とも夕方とも違います。歩いているあいだの気温はほとんど変わりませんが、日差しがいちばん強い時間なので、日なたでは表の帯よりひとつ暖かく感じます。
昼に歩く人は、外側の1枚を、日なたでは開けて、日陰に入ったら閉める、という使い方になります。真ん中の1枚は、表の帯よりひとつ少なくしてかまいません。そのかわり、日差しがまぶしい日は、つばのある帽子をかぶると、顔が日に当たって暑くなるのを防げます。昼休みに歩いてそのまま職場に戻る人は、汗をかかない速さで歩くことを先に決めて、肌着だけは乾きやすいものにしておくと、午後を落ち着いて過ごせます。
どちらとも取れる日の決め方
ここまでの組み方で決まらない日があります。気温が帯の境目にある日、朝出て昼に戻る日、晴れているのに風が強い日、小雨が降ったりやんだりする日です。ウォーキングの服装で迷うのは、たいていこういう日です。
気温がちょうど境目にある日
天気予報の気温が15℃ちょうど、10℃ちょうど、という日は、表のどちらの帯で着ればいいか迷います。
こういう日は、歩く速さで決めてください。いつもより速く歩くつもりなら、暖かいほうの帯(枚数が少ないほう)で着ます。速く歩くと熱が多く生まれるので、10分後には十分に温まります。いつもよりゆっくり歩く、または途中で立ち止まる予定があるなら、寒いほうの帯(枚数が多いほう)で着ます。
速さも決めていない日は、真ん中の1枚を着て出て、最初の10分で決めます。10分歩いて背中が少しでも汗ばんでいたら、その1枚を脱いで、外側だけにします。脱いだ1枚は薄いものを選んでおけば、外側の1枚のポケットか、小さな袋に入ります。
朝出て昼に戻る日
朝の涼しい時間に出て、昼前後に戻る日は、出るときと戻るときで気温が5℃以上違うことがあります。こういう日は、出るときの気温ではなく、戻る予定の時刻の気温で表を見てください。そのうえで、外側の1枚を、出るときだけ着るつもりで足します。
戻るときの気温に合わせると、出るときが寒く感じますが、それは最初の10分の寒さです。外側の1枚を閉めて歩き出し、温まったら開け、さらに暑くなったら脱ぐ。この順番で、昼に向かって1段ずつ軽くしていきます。
晴れているのに風が強い日
日差しがあると暖かく感じますが、風が強いと、歩いて生まれた熱がすぐに飛ばされます。晴れて風の強い日は、外側の1枚を、風を通しにくい生地のものに替えてください。真ん中の枚数は、表どおりでかまいません。
迷うのは、日なたと日陰が交互に来る道を歩くときです。日なたでは暑く、日陰に入ると急に寒くなります。こういう道では、外側の前を開け閉めする回数が増えるので、片手で開け閉めできるものが便利です。ファスナーの引き手が小さすぎると、歩きながらでは扱いにくくなります。引き手を指でつまんで、手元を見ずに上下できるかを、家で一度試してください。
小雨が降ったりやんだりする日
小雨の日に歩くかどうかは人によりますが、歩くなら、外側の1枚を水をはじくものにします。傘を持つと腕が振れず、歩き方が変わります。帽子のつばで顔に雨が当たるのを防ぎ、外側の1枚で肩を守れば、小雨なら傘なしで歩けます。
小雨の日に気をつけるのは、汗と雨で内側が湿ることです。肌着は、綿のように水を吸って乾きにくいものより、乾きやすいものを選んでください。湿った肌着のまま帰り道に入ると、気温以上に冷えます。
それでも決まらないとき
3つの数字を書いても、境目の日の決め方を読んでも決まらないときは、「少ない枚数で出て、1枚を持つ」を選んでください。着すぎて汗をかくと、汗はその日のうちに戻せません。少なく着て寒いときは、持っている1枚を着れば戻せます。戻せるほうを選ぶ、というのが、迷ったときのいちばん確かな決め方です。
脱いだ1枚の持ち方
外側の1枚を脱いだら、どこに持つかを先に決めておくと、歩いている途中で困りません。
腰に巻く方法は手軽ですが、袖を結んだ部分が太ももの前に来ると、歩くたびに脚に当たります。結び目を体の横に回すか、後ろに回すと、脚の動きを邪魔しません。厚手の上着を腰に巻くと、腰まわりが重くなって歩き方が崩れるので、腰に巻くのは薄いものだけにしてください。
小さな肩掛けの袋か、背負う袋を持つなら、脱いだ1枚はそこに入れます。両手が空くので、腕をしっかり振って歩けます。袋は、歩くと体の前で揺れないように、ひもの長さを短めに調整してください。袋の底が腰骨の上あたりに来ると、揺れが少なくなります。
ポケットに入れる場合は、外側の1枚を脱いだあと、真ん中の1枚のポケットに入る大きさかを確かめておきます。家で一度、丸めて入れてみると、当日あわてません。
汗をかきやすい人と、かきにくい人で変えるところ
同じ気温、同じ速さで歩いても、汗の量は人によって違います。自分がどちらかは、これまでのウォーキングを思い出せばわかります。
20分歩いたあとに、背中や首の後ろが湿っている人は、汗をかきやすいほうです。この場合、肌着の選び方がいちばん効きます。汗を吸ってすぐに表へ逃がす生地の肌着にすると、汗が肌にとどまらず、帰り道の冷えが減ります。真ん中の1枚は、表の帯よりひとつ少なくしてもかまいません。
30分歩いても、ほとんど湿らない人は、汗をかきにくいほうです。この場合は、肌着の生地よりも、首と手首を守ることが効きます。首もとに1枚巻く、袖口の長い上着にする、というだけで、体感が大きく変わります。真ん中の1枚は、表どおりにしてください。
どちらか自分でわからない人
汗をかきやすいかどうか、思い出せない人もいると思います。その場合は、次に歩くときに、首の後ろに手の甲を当ててみてください。歩き出して20分のところで1回、戻る直前に1回です。
20分の時点で手の甲がしっとりしたら、汗をかきやすいほうです。戻る直前になって初めてしっとりしたなら、真ん中くらい。戻る直前でも乾いていたら、かきにくいほうです。
真ん中くらいの人は、肌着は乾きやすいものにして、真ん中の1枚は表どおりにしてください。汗をかきやすい人の工夫と、かきにくい人の工夫を、半分ずつ取り入れる形です。季節が進んで気温が下がると、同じ人でも汗の量は減っていきます。秋の初めにかきやすい側だった人が、終わりにはかきにくい側に移ることもあるので、ときどき確かめ直してください。
運動のときの肌着全般については、スポーツブラの選び方|跳ぶか跳ばないかで、支えの強さを分けるにも、動き方と支え方の関係が書かれています。
歩いたあとに寄り道をする日
ウォーキングの帰りに、カフェでひと休みしたり、スーパーで買い物をしたりする日もあると思います。こういう日は、外側の1枚と、下のボトムの選び方が少し変わります。
外側の1枚は、運動用に見えすぎないものを選びます。光沢の強い生地や、袖や背中に大きな切り替えのあるものは、お店の中では運動の途中に見えます。表面の光沢が控えめで、形がシンプルな前開きなら、お店に入っても街の服と並びます。
下は、レギンス1枚よりも、膝まわりに余裕のあるパンツか、レギンスの上に丈のあるボトムを重ねたほうが、座ったときに落ち着きます。カフェの椅子に座ると、太ももの上の生地が引っ張られます。座ってみて、生地が突っ張らないものを選んでください。
寄り道をする日に気をつけるのは、汗です。お店に入ると、外より暖かいので、歩いていたときの汗がもう一度出てきます。お店に入る前に、外側の1枚の前を全部開けて、少し熱を逃がしてから入ると、座ってから汗ばむことが減ります。ジムの行き帰りに寄り道をする場合の考え方は、ジム行き帰りの服装 女性|秋冬はジムの前後にどこへ寄るかで決めるでも詳しく扱っています。
首・手・耳は、どの気温から足すか
秋も深まって気温が10℃に近づいてくると、服の枚数だけでなく、首・手・耳を守る小物が効いてきます。
首もとは、10℃を下回ったら足します。首は服の中でいちばん外気にさらされやすい場所なので、ここを覆うと、体全体の体感が上がったように感じます。厚手のマフラーは歩くと揺れて邪魔になるので、筒形で頭からかぶるものや、短い丈のものが向いています。暑くなったら、首から外してポケットに入れられる大きさにしてください。
手袋は、指先が冷たくて腕が振れない、と感じたら足します。手が冷えると、腕を振るのをやめてポケットに手を入れたくなり、歩き方が小さくなります。薄手の手袋で十分です。
耳は、風の強い日に冷えます。帽子か、耳を覆うバンドがあると、風の日でも歩き続けられます。ただ、耳を覆うと周りの音が聞こえにくくなるので、車や自転車の多い道では、片耳を出すか、音の通る薄いものを選んでください。
よくある行き違い
ウォーキングの服装の相談で、よく出てくる行き違いを3つ挙げます。
ひとつめは、「寒いのが嫌だから、1枚多く着て出る」です。多く着て出ると、最初の10分は快適ですが、そのあと汗をかいて、その汗が帰り道で冷えます。結果として、少なく着て出たときより寒い思いをすることになります。寒いのが嫌な人ほど、少なく着て、1枚を持ってください。
ふたつめは、「去年の同じ時期と同じ服でいい」です。秋の気温は年によって、同じ時期でも5℃近く違うことがあります。服は時期ではなく、その日の気温の数字で決めてください。
みっつめは、「運動だから、とにかく動きやすい服ならいい」です。動きやすさはもちろん大事ですが、秋のウォーキングでは、動きやすさと同じくらい、途中で調整できるかどうかが効きます。前を開け閉めできない上着や、脱いだあと持ち歩けない厚手の上着は、どれだけ動きやすくても、秋には扱いにくいものです。
よっつめは、「汗をかいたら、帰ってすぐ着替えればいい」です。家まで戻ってから着替えるつもりでも、帰り道の最後の10分は、歩く速さが落ちて体が冷え始める時間です。汗をかいた日ほど、折り返し地点を過ぎたら外側の前を閉めて、戻る道で汗を冷やさないようにしてください。家に着いてからの着替えより、帰り道の最後の10分の閉め方のほうが、その日の体感を大きく左右します。
いつつめは、「秋は風が気持ちいいから、首もとは開けておきたい」です。歩き始めの涼しさは確かに心地よいのですが、首もとを開けたまま長く歩くと、汗が冷える帰り道で一気に寒くなります。行きは開けて、帰りは閉める。首もとは、行きと帰りで役目が変わる場所だと考えてください。
書き出した3つの数字を、次の日に使う
最後に、ひとつお願いがあります。歩き終わったら、今日書いた3つの数字の横に、「暑かった」「ちょうどよかった」「寒かった」を一言だけ書き足してください。
これを1週間続けると、自分の体が、表のどの帯でどう感じるかが見えてきます。汗をかきやすい人は、表よりひとつ少ない枚数でちょうどいいことがわかるかもしれません。寒がりの人は、10℃ではなく12℃で首もとが要ることがわかるかもしれません。
表は、多くの人に当てはまる目安です。けれど、あなたにいちばん当てはまるのは、あなたが書いた数字の記録です。秋は気温が日ごとに動くので、記録をつけるのにちょうどいい季節でもあります。寒くなっていくほど、その記録が冬の服選びにもそのまま使えます。
公園や川沿いを歩く日の服の組み方は、9月の公園散歩コーデにも、季節の変わり目の視点で書かれています。冬に入ってからの歩き方は、冬の屋外ウォークの服装で続きを読んでください。
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よくある問い
- Q. 秋のウォーキングは、何を着て出ればいいですか
- 玄関で立ったまま「少し寒い」と感じる服が目安です。歩き出して10分ほどで体が温まるので、出る前にちょうどいい服は途中で暑くなります。外側には前を開けられる薄手の1枚を置き、暑くなったら脱ぐ前にまず前を開けてください。
- Q. 長袖1枚と半袖に羽織り、どちらがいいですか
- 歩く時間で分けます。30分以内で戻るなら長袖1枚で足りる日が多く、40分を超えるなら半袖か薄い長袖に、前を開けられる羽織りを重ねたほうが調整が利きます。どちらか迷う日は、羽織りを持って出て、最初の10分で決めてください。
- Q. 朝と夕方で、服装は変えたほうがいいですか
- 変えたほうが楽です。朝は歩くほど気温が上がり、夕方は歩くほど下がります。朝は脱ぐ前提で外側を軽く、夕方は途中で着足す前提で1枚持ちます。夕方は日の入りの時刻を先に見て、暗くなる時間にかかるなら、明るい色か光を返す小物を足してください。
- Q. レギンスとゆるいパンツ、どちらで歩けばいいですか
- 風と歩幅で分けます。風が冷たい日や大股で速く歩く日は、脚に沿うレギンスに短い丈のボトムを重ねると裾がばたつきません。ゆっくり長く歩く日や、帰りに寄り道をする日は、膝まわりに余裕のあるパンツのほうが動きやすく、そのままお店にも入れます。
— メグラシ編集部





