スポーツブラの選び方|跳ぶか跳ばないかで、支えの強さを分ける

**ふだんしている運動を思い浮かべて、その最中に、両足が同時に地面を離れる瞬間があるかどうかを考えてみてください。**あるなら、それはどのくらい続きますか。
スポーツブラの売り場では、支えの強さが「低い・中くらい・高い」の3段ほどに分けて並んでいます。けれど、自分の運動がどこに入るかは、運動の名前だけでは決まりません。**分かれ目になるのは、両足が同時に地面を離れる瞬間の数です。**これで段を決めれば、あとはサイズと形を合わせるだけです。
運動の日の服全体は、ヨガウェアの選び方、ランニングウェア女性、ジムの服装に分けてあります。この記事は、いちばん内側の1枚の話です。
結論:両足が地面を離れるかどうかで、段を決める
支えの強さの3段と、運動の関係は次のとおりです。
| 両足が同時に地面を離れる瞬間 | 支えの段 | たとえば |
|---|---|---|
| ほとんどない | 低い | ヨガ、ピラティス、ストレッチ、ウォーキング |
| ときどきある(短く、間があく) | 中くらい | マシン中心のジム、自転車、早歩きの山道 |
| 続けてある | 高い | ランニング、縄跳び、ダンス、球技 |
**運動の名前より、体がどう動くかを見る。**同じヨガでも、跳ぶ動きの多いクラスなら中くらいの段に上がります。
両足が離れる瞬間を、1分間で数える
段を決めるときは、ふだんの運動の1分間を思い浮かべて、両足が同時に地面を離れる回数を数えます。
ランニングは、1歩ごとに両足が離れる瞬間があります。1分間に150回を超えることも珍しくありません。これは「続けてある」です。
ジムでマシンを使う日は、両足が離れることはほとんどありません。ただ、途中で踏み台に上がり下りしたり、軽く跳ぶ動きが入ったりすると、1分間に数回だけ離れます。これが「ときどきある」です。
ヨガやストレッチは、ほとんどの時間、両足か体のどこかが床に着いています。1分間に0回なら、低い段で足ります。迷ったら、いちばん動く1分を思い浮かべて数えてください。
3つの段で、何が違うのか
段が上がるほど、胸まわりの上下の動きを小さく抑える作りになります。そのぶん、着たときの締めつけは強くなります。
低い段は、伸びのよさと締めつけの少なさが優先です。体をねじったり、前屈したりしても、布がついてきます。
中くらいの段は、伸びを残しながら、アンダーのバンドと肩紐がしっかりしています。ときどき跳んでも、動きが残りにくい作りです。
高い段は、上下の動きを抑えることが最優先です。バンドは幅が広く、肩紐も太めで、背中の留め具で締め具合を変えられるものが多くなります。
段を上げすぎると、ヨガのように呼吸を深くする運動では窮屈に感じます。強ければ強いほどよいわけではないので、自分の運動に合った段を選んでください。
押さえる形と、包む形
スポーツブラには、大きく分けて2つの作りがあります。
押さえる形は、1枚の伸びる布で胸まわり全体を体に沿わせて、動きを小さくします。かぶって着るものが多く、低い段から中くらいの段に多い作りです。
包む形は、左右をそれぞれ布で包んで支えます。胸まわりのサイズが大きい人ほど、押さえる形より包む形のほうが動きを抑えやすくなります。高い段に多く、背中に留め具があるものが中心です。
どちらが合うかは、サイズと運動の段の両方で決まります。高い段の運動をするなら、一度は包む形も試してみてください。
アンダーは、息を吐いたときに測る
サイズを選ぶ前に、アンダー、つまり胸のすぐ下の周囲を測っておきます。スポーツブラの支えは、肩紐よりアンダーのバンドが受け持つ割合が大きいからです。
測り方は次のとおりです。
- 巻き尺を胸のすぐ下に、床と平行に一周させる
- 息を軽く吐いた状態で、締めすぎずゆるめすぎずに読む
- 鏡で横から見て、巻き尺が背中側で下がっていないかを確かめる
背中側が下がると、実際より大きい数字になります。測った数字を持って売り場のサイズ表を見れば、候補が2つほどに絞れます。
試着室でできる4つの確かめ方
候補を手に取ったら、試着室で次の4つを順に確かめます。
- バンドに指を入れる……アンダーのバンドの下に指が2本入って、3本は入らない
- 両腕を真上に上げる……バンドが上にずれない。ずれるならゆるい
- 肩紐を見る……肩に食い込んでいない。肩紐だけで支えている感じがしない
- その場で10回跳ぶ……高い段を選ぶなら、跳んだあとも気にならない
4つめは、試着室の中でも小さく跳べば確かめられます。跳んでみて気になるなら、段を一つ上げるか、形を替えるサインです。
肩紐と背中の形で、動きやすさが変わる
肩紐の形も、動きやすさに関わります。
まっすぐな肩紐は、腕を大きく回す運動では肩から落ちやすくなります。ヨガやウォーキングなら気になりにくい形です。
背中で交差する肩紐や、肩甲骨のあいだで細くなる背中は、腕を大きく回しても肩紐がずれにくくなります。球技やランニング、腕を大きく使うダンスに向いています。
肩紐の長さを変えられるものは、自分の体に合わせて締め具合を調整できるので、高い段ほど便利です。
どちらとも取れるとき①|2つの運動をかけもちする
ジムでマシンを使ったあとに、ランニングマシンで走る。ヨガのあとに、ダンスのクラスに出る。1日に2つの運動をかけもちする日もあります。
この場合は、**強いほうの段に合わせます。**低い段の1枚で走ると、走っているあいだ胸まわりが気になります。高い段の1枚でヨガをすると、少し窮屈に感じる程度で済みます。気になる側を避けるほうが、その日を通して過ごしやすくなります。
週のうち、低い段の運動の日と高い段の運動の日がはっきり分かれているなら、2枚を持って使い分けるのがいちばん快適です。
どちらとも取れるとき②|段の境目にいる運動
ハイキング、テニスのラリー練習、跳ぶ動きが少しだけ入るヨガ。中くらいか高いか、段の境目にいる運動もあります。
この場合は、その運動をいちばん長く続ける時間で決めます。跳ぶ動きが入っても、1回あたり数十秒で終わるなら中くらいの段。10分以上続けて走ったり跳んだりするなら高い段にします。
どうしても決められないときは、中くらいの段で、背中に留め具があって締め具合を変えられる1枚を選んでください。軽い日はゆるめ、動く日は締めることで、段の間を1枚でまかなえます。
秋冬に、上に重ねる服との関係
秋冬は、スポーツブラの上に1枚か2枚重ねることが増えます。ここで気をつけたいのは、運動のあとの汗です。
運動中は体が温まっていても、終わってから外に出ると、湿ったままの内側が冷えを感じさせます。スポーツブラは、汗を吸って乾きやすい生地を選んでください。綿の割合が多いものは肌触りがよい反面、汗を含むと乾くまでに時間がかかります。
上に重ねる服は、前を開けられる一枚にしておくと、運動の前後で温度を調整できます。背中の形が交差しているスポーツブラの日は、上の背中の開きが少ないものにすると、ジムの中でも気になりません。
洗い方と、替えどきの見分け方
スポーツブラは、洗い方で持ちが変わります。
- 洗濯ネットに入れて、弱い水流で洗う
- 乾燥機は使わず、平らにして陰で干す
- 留め具があるものは、留めてからネットに入れる
替えどきは、アンダーのバンドの戻り方で見分けます。バンドを両手で軽く引いて離したとき、すぐに戻らなくなってきたら替えどきです。試着のときに指2本だったバンドに3本入るようになったら、支えも弱くなっています。
2枚を交互に使うと、ゴムが休む時間ができ、1枚あたりの持ちが長くなります。
よくある行き違い
**「いちばん強い段を選んでおけば安心」。**強い段は締めつけも強く、ヨガやストレッチでは呼吸がしにくく感じます。運動に合った段を選ぶほうが、続けやすくなります。
**「肩紐をきつくすれば支えられる」。**支えの多くはアンダーのバンドが受け持っています。肩紐だけ締めると、肩に食い込むわりに動きは抑えられません。先にバンドのサイズを見直してください。
**「普段のサイズと同じでいい」。**スポーツブラは作りが違うので、同じ表記でも合い方が変わります。アンダーを測って、試着で4つを確かめるのが確実です。
装いに活かすなら
スポーツブラは、運動の名前ではなく、両足が同時に地面を離れる瞬間があるかで段を決めると迷いません。ほとんどないなら低い段、ときどきなら中くらい、続けてあるなら高い段。
サイズはアンダーのバンドで決め、試着室で指2本・腕を上げる・肩紐・10回跳ぶの4つを確かめる。秋から運動を始めるなら、まずふだんの1分間に、両足が何回離れているかを数えてみてください。
関連記事
- ヨガウェアの選び方 ── 前屈で裾が落ちない丈と、レギンスの透け
- ランニングウェア女性 ── 層の数は気温、反射の位置は日没までの時間
- ジムの服装 女性 ── 両腕を上げて裾が動く一枚は替える
- ホットヨガの服装 ── 寒い日の帰りの一枚
- ランニングシューズの選び方 ── 歩く・脱ぐ・濡れる・立つの4条件
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ヨガ用のスポーツブラで、ランニングもできますか
- 短い距離をゆっくり走る程度なら使えることもありますが、続けて走るならおすすめしません。ヨガは両足が同時に地面を離れる瞬間がほとんどなく、ヨガ用の1枚は伸びのよさや締めつけの少なさを優先して作られています。ランニングは、走っているあいだずっと、両足が離れる瞬間が続きます。上下の揺れが大きくなるので、胸まわりが気になって走ることに集中しにくくなります。ランニングを週に1回以上するなら、高い段の1枚を別に持つほうが快適です。
- Q. サイズが2つの間で迷います。どちらにすればいいですか
- アンダーのバンドのきつさを優先して決めてください。バンドに指が2本入って3本は入らないほうを選びます。スポーツブラの支えは、肩紐よりもアンダーのバンドが受け持つ割合が大きいので、バンドがゆるいと、ほかがどれだけ合っていても支えが足りません。そのうえで、上側の布が胸まわりに浮いていないか、はみ出していないかを見ます。どちらのサイズでもバンドが合わないなら、そのシリーズではなく別の形を試してください。
- Q. どのくらいで買い替えればいいですか
- 回数よりも、アンダーのバンドの戻り方で見てください。バンドを両手で軽く引いて離したとき、すぐに元の長さに戻らなくなってきたら替えどきです。もうひとつの目安は、試着したときに指2本だったバンドに、3本入るようになったとき。週に2〜3回使って洗っているなら、半年から1年ほどでこの状態になることが多いです。2枚を交互に使うと、1枚あたりの傷みが遅くなります。
- Q. スポーツブラの上に、何を着ればいいですか
- 背中の形と、襟ぐりの深さで選んでください。背中で肩紐が交差する形や、肩甲骨のあいだで細くなる形は、上に着る服の背中が大きく開いていると見えます。見えても構わないなら問題ありませんが、気になるなら背中の開きが少ない上を合わせます。秋冬は、運動のあとに汗が冷えやすいので、スポーツブラ自体も乾きやすい生地を選び、上には前を開けられる一枚を重ねておくと、運動の前後で調整できます。
— メグラシ編集部





