スポーツブラのサイズの選び方|アンダーは指1本、ずれは腕を上げて見る

いま着ているスポーツブラが合っているかは、3つの動きで分かります。胸の下の帯に指が1本入って、2本目は入らないこと。 両腕を真上に上げても、その帯が上へずれないこと。前屈しても、カップの上端が肌から浮かないこと。
3つとも通れば、表記がSでもLでも、そのサイズはあなたに合っています。どれかが外れたら、外れ方でサイズを上げるか下げるかが決まります。帯が上がるなら下げる、帯に指が入らないなら上げる、カップの横からはみ出すなら上げる、カップの上にしわが寄るなら下げる、が基本です。
この記事は、支えの強さを選ぶ話ではありません。強さの選び方はスポーツブラの選び方にまとめてあります。ここで扱うのは、その強さの中で、どのサイズを選ぶかです。売り場の試着室でも、通販で届いた日の自分の部屋でも、同じ順番で確かめられるように書きました。
結論:サイズは表記ではなく、3つの動きで決める
スポーツブラのサイズ表記は、ふだんの下着より大まかです。S・M・L、あるいはS・M・L・LLといった4〜5段階で、帯とカップを1つの表記でまとめていることがほとんどです。ふだんの下着のように「帯の数字」と「カップの記号」が別々に決まっていないので、同じMでも製品によって帯がきつかったり、カップに余裕があったりします。
だから、表記から決めると外れやすくなります。表記は最初に手に取るサイズを決めるところまでにして、合っているかどうかは体を動かして決めます。
見るのは次の3つです。
- 帯:胸のすぐ下を一周する部分。指が1本入って、2本目は入らない
- ずれ:両腕を真上に上げたとき、帯が胸の下から上がらない
- カップ:前屈したとき上端が浮かない、横から胸がはみ出さない
この3つは、それぞれ違うことを教えてくれます。帯の指は「締めつけの強さ」、腕を上げたときのずれは「帯が体に対して大きすぎないか」、前屈は「カップの深さと幅が合っているか」です。1つだけ見て決めると、帯は合っているのにカップが余っている、といった組み合わせを見落とします。
順番は、帯→ずれ→カップの順で見てください。帯が合っていないと、ずれもカップも正しく判断できないからです。帯が大きいとカップは下に引っ張られて浮きやすくなり、帯が小さいとカップは上に押し上げられてはみ出しやすくなります。カップの不具合だと思っていたものが、実は帯のせいだったということがよく起きます。
先に測る場所は2か所|胸のいちばん高いところと、そのすぐ下
売り場のサイズ表を見るためには、2つの数字があると便利です。
1つはアンダー、胸のふくらみのすぐ下を水平に一周した長さです。息を吐いたところで、メジャーを肌にぴたりと沿わせて測ります。締めつけず、たるませず、背中側が下がっていないかを鏡で確かめてください。背中側が下がると、実際より数cm長く出ます。
もう1つはトップ、胸のいちばん高いところを通って一周した長さです。こちらは、パッドの入っていない下着をつけた状態か、何もつけない状態で、メジャーを軽く沿わせて測ります。腕は下ろして、肩の力を抜いてください。
サイズ表には、たいていこの2つの範囲が並んでいます。たとえば「アンダー65〜70・トップ78〜85」のような書き方です。2つの数字が同じサイズの範囲に入っていれば、そのサイズから試します。
2つが違うサイズに分かれることもあります。アンダーはSの範囲なのに、トップはMの範囲に入る、という場合です。このときは、帯で合わせるか、カップで合わせるかを選ぶことになります。どちらに寄せるかは、あとの「どちらとも取れるとき」で詳しく書きます。先に結論だけ言うと、迷ったら帯の範囲に合わせて試し、カップを前屈で確かめるのが外れにくい順番です。帯は体に対して動かせませんが、カップは形の違う製品で調整できる余地があるからです。
メジャーが手元にないときは、ふだんの下着の帯の表記を手がかりにして構いません。帯の数字がそのままアンダーのおおよその長さです。ただし、ふだんの下着が合っていないこともあるので、測れるなら一度は測ってみてください。布のメジャーがなければ、ひもで一周して、印をつけた長さを定規で測る方法でもかまいません。
サイズ表の見方|S・M・Lと数字表記で、読み方が少し違う
スポーツブラのサイズ表は、大きく2つの書き方があります。
1つは、S・M・Lのような文字の表記で、それぞれにアンダーとトップの範囲が書かれているもの。もう1つは、ふだんの下着と同じように、帯の数字とカップの記号で書かれているものです。
文字の表記では、1つのサイズの中に複数のカップの大きさが入っています。Mの中に、アンダーが同じでトップが違う人が何通りも入る、ということです。そのため、範囲の真ん中にいる人にはよく合い、範囲の端にいる人には帯かカップのどちらかが合いにくくなります。自分の数字がサイズ表の範囲の端に近いときは、最初から2つのサイズを試す前提で考えてください。
数字とカップの記号の表記では、ふだんの下着に近い合わせ方ができます。帯の数字はアンダーで、カップの記号はトップとアンダーの差で決まります。ただ、運動用は伸びる生地で作られているので、ふだんの下着と同じ表記でも、帯は少しきつく感じることがあります。きつく感じても、次の章の指1本の確認が通っていれば問題はありません。
どちらの表記でも、サイズ表は「この範囲の人に合うように作りました」という目安です。サイズ表に入っていても合わないことはあるし、サイズ表から少し外れていても合うことはあります。最後に決めるのは、体を動かしたときの3つの確認です。
帯の目安|指1本入って、2本目は入らない
着たら、まず帯を見ます。胸のすぐ下を一周している、いちばん太い部分です。
脇の下のあたりから、帯と肌のあいだに人さし指を1本差し入れてください。指の第一関節くらいまで、軽い抵抗を感じながら入るのがちょうどいい締め具合です。そのまま中指も重ねて2本にしようとしたとき、入らない、あるいはかなり押し込まないと入らないなら、帯は合っています。
指が1本も入らない、入れようとすると痛いときは、帯がきつすぎます。サイズを1つ上げてください。2本がすっと入るときは、帯が緩すぎます。サイズを1つ下げるか、ホックや調整のある形なら1段締めます。
背中側でも同じことを確かめてください。前だけ確かめて、背中側の帯が緩んでいることがあります。手が届きにくければ、鏡に背中を向けて、帯が水平に一周しているかを見ます。背中側だけ上がって斜めになっているなら、帯が大きいか、肩ひもが短すぎて帯を引き上げています。
深く息を吸ったときも確かめてください。胸いっぱいに息を吸って、帯が肌に食い込む感じがするなら、運動中に呼吸が浅くなりやすくなります。息を吸いきったときに少しきつい、くらいなら合っています。息を吸いきる前から苦しいなら、1つ上げます。
着ていたあとの跡も手がかりになります。1時間ほど着て外したとき、帯の跡が赤い線になって、30分ほどたっても消えないなら、きつめです。跡がうっすら残ってすぐ消えるくらいなら、締めつけとしては合っています。
腕を真上に上げて、帯が上がるかを見る
帯の指1本が通ったら、次は両腕を真上に上げます。肘を伸ばして、手のひらを合わせるくらいまで上げてください。
このとき、鏡で胸の下の帯を見ます。帯が胸の下から上へずれて、胸のふくらみの下の部分にかかってくるなら、帯が体に対して大きいということです。目安として、上がる幅が1cmを超えるなら、サイズを下げるか、調整できるなら締めます。
腕を上げる確認は、指の確認と違うことを見ています。指1本が通っていても、帯が体に対して少し大きいと、腕を上げた拍子に上へ逃げることがあります。運動中は、ヨガの手を上げる動きでも、ジムでバーを上へ押す動きでも、バスケットボールのシュートでも、腕を上げる場面がたくさんあります。そのたびに帯が上がると、胸の下と帯のあいだに生地が寄って、こすれたり、カップがずれたりします。
腕を上げたまま、上半身を左右に軽くひねってみてください。ひねった側の帯が浮いて、肌とのあいだにすき間ができるなら、帯は大きめです。ひねっても帯が肌から離れないなら、合っています。
腕を上げたときに、反対に脇の下が強く引っぱられて痛いときは、帯ではなく脇の生地の高さが合っていないことがあります。脇の生地が高く作られている製品は、腕を上げると脇の下に食い込みやすくなります。この場合はサイズを上げても解決しないことが多いので、脇の生地が低めの形に替えるほうが早く決まります。
肩ひもの長さと形|指2本と、肩の外へ落ちるか
帯の次は肩ひもです。肩ひもは、帯ほどサイズに直接は関わりませんが、合っていないとサイズ選びを間違えます。
肩の上で、肩ひもと肌のあいだに指を2本そろえて入れてみてください。2本がちょうど入るくらいなら合っています。1本しか入らないなら、肩ひもが短すぎて帯を引き上げています。先ほどの腕を上げたときに帯がずれた原因が、帯の大きさではなく肩ひもの短さだったということもあります。調整できるなら、肩ひもを長くしてからもう一度腕を上げてみてください。
3本以上入るときは、肩ひもが長すぎます。肩を前後に回したときに、肩ひもが肩の外へ落ちていくなら、調整で短くするか、肩ひもの形を替えます。
肩ひもの形は、大きく3つあります。肩の上をまっすぐ通る形、背中で交差する形、背中の真ん中で1本にまとまる形です。まっすぐの形は、着脱しやすく、肩ひもの調整がつきやすいものが多い反面、肩がなで肩ぎみの人は落ちやすくなります。交差する形や1本にまとまる形は、落ちにくい反面、かぶって着るものが多く、長さの調整ができない製品もあります。
肩ひもが落ちやすいと感じている人は、サイズを下げる前に、肩ひもの形を替えてみてください。帯とカップが合っているのに、肩ひもだけの理由でサイズを下げると、今度は帯がきつくなります。
カップの合い方|前屈で上端を、横で食い込みを見る
帯とずれと肩ひもが合ったら、最後にカップを見ます。
腰から前に倒れて、上半身が床とほぼ平行になるまで前屈してください。この姿勢で、カップの上端と肌のあいだを鏡で見ます。上端が肌にそったまま、すき間ができないなら合っています。上端が肌から浮いて、指が1本入るくらいのすき間ができるなら、カップが大きいか、帯が大きいかのどちらかです。先に帯の指1本と腕を上げる確認が通っているなら、カップが大きいということになります。
カップが余っていると、まっすぐ立った状態でもカップの上の部分にしわが寄ります。生地がたるんで、横にしわが入っているなら、カップの余りです。
反対に、カップが小さいと、胸がカップの上端や脇からはみ出します。脇の下に近い部分で、胸のふくらみがカップの外に出て、脇の生地の上に段ができているなら、カップが小さい状態です。上端がまっすぐではなく、胸のふくらみに押されて波打っているときも同じです。
前屈から起き上がるときに、カップの中で胸の位置がずれるかどうかも見てください。前屈したときにカップの下のほうへ流れて、起き上がっても戻らないなら、カップの深さが足りません。一度カップの中で位置を整えてから、もう一度前屈して、また流れるなら、サイズか形を替えます。
カップの中にパッドが入っている製品では、パッドの位置も確かめます。洗濯でパッドが中で折れたり、上下逆さになったりすると、カップが合っていても浮いたり、しわが寄ったりします。カップの合わないところを判断する前に、パッドをいったん取り出して、平らに入れ直してください。
かぶるタイプとホックのタイプで、合わせ方が違う
スポーツブラには、頭からかぶって着るタイプと、背中か前のホックで留めるタイプがあります。この違いで、サイズの合わせ方が少し変わります。
かぶるタイプは、帯の長さを自分で変えられません。着たときの帯の締め具合が、そのまま運動中の締め具合です。そのため、指1本の確認がいちばん大事になります。かぶるタイプは、着るときに帯を一度広げて頭と肩を通すので、帯の生地が伸びやすく、使っているうちに少しずつ緩みます。指1本がぎりぎり通るくらいのきつさで選んでおくと、緩んだあとも合う期間が長くなります。
ただし、肩や腕が上がりにくい人、着脱のたびに肩が痛む人は、かぶるタイプのきつめを選ぶと毎回の着替えがつらくなります。その場合は、ホックのタイプか、前で留めるタイプを選んでください。
ホックのタイプは、帯を何段階かで調整できます。新しいうちは、いちばん緩い段で指1本が通るように選びます。使っているうちに帯が伸びてきたら、1段ずつ締めていけるからです。最初からいちばんきつい段で合わせてしまうと、伸びたときに締める余地がありません。
前で留めるタイプは、着脱は楽ですが、留め具の部分が硬くなるので、うつ伏せになる運動では当たって気になることがあります。ヨガでうつ伏せのポーズが多い人は、前の留め具を避けるか、留め具の上に生地がかぶさっている形を選んでください。
運動の強さで、サイズを動かすか
同じ人でも、する運動によってちょうどいいサイズが少し変わります。強さの選び分けは既存の記事にまかせて、ここではサイズの寄せ方だけをまとめます。
| 主にする運動 | 体の動き | 境目にいるときの寄せ方 | 特に見る確認 |
|---|---|---|---|
| ランニング・縄跳び・球技 | 上下に跳ぶ | 小さいほう | 足踏み30秒でずれないか |
| ジムのマシン・筋トレ | 腕を押す・引く | 帯で合わせる | 腕を上げて帯が上がらないか |
| ヨガ・ピラティス・ストレッチ | ねじる・寝転ぶ | 大きいほう | 深呼吸と、うつ伏せで当たらないか |
| 散歩・軽い運動 | 歩く | ふだんの表記どおり | 1時間着て跡が残らないか |
跳ぶ運動で小さいほうに寄せるのは、帯が少しでも緩いと、跳ぶたびに帯が上下にずれて、胸の下がこすれるからです。こすれは数回では気にならなくても、30分走ると赤くなることがあります。
ねじる・寝転ぶ運動で大きいほうに寄せるのは、深い呼吸を何度もする運動だからです。ヨガでは呼吸に合わせて胸を広げるので、帯がきついと、その動きが妨げられて落ち着かなくなります。うつ伏せや仰向けで床に体を預けるポーズでは、帯のきつさが背中や脇に当たって気になりやすくなります。
いくつかの運動を同じ日にする人、週の中でランニングもヨガもする人は、1枚で全部を合わせようとしないほうが決まりやすくなります。どうしても1枚にしたいなら、いちばん激しく動く運動に合わせてサイズを選び、ほかの運動の日は調整で緩めます。そのためにも、調整のつく形を選んでおくと楽です。
どちらとも取れるとき①|サイズ表の境目にいる
アンダーもトップも、2つのサイズの境目にいる。どちらのサイズ表にも入るし、どちらにも入りきらない。こういう人はかなり多くいます。
まず両方を試してください。試せるなら、小さいほうと大きいほうの両方で、帯の指1本・腕を上げる・前屈の3つを見ます。
両方とも3つが通るなら、主にする運動で決めます。前の章の表のとおり、跳ぶなら小さいほう、ねじる・寝転ぶなら大きいほうです。
小さいほうでは帯の指が入らず、大きいほうでは腕を上げると帯が上がる、という場合もあります。どちらも1つずつ外れるときです。このときは、帯の指が入らないほうを捨てて、大きいほうで帯を締める工夫をします。 指が入らないきつさは調整で緩められませんが、大きいほうの緩さは、ホックのタイプなら1段締めることで解消できるからです。かぶるタイプしか選べないなら、大きいほうを選んで、別の製品で帯がもう少ししっかりしたものを探してください。
試せないとき、つまり通販で1枚だけ買うときは、帯の範囲で選びます。アンダーがどちらのサイズに近いかを見て、近いほうにしてください。アンダーがちょうど真ん中なら、跳ぶ運動中心なら小さいほう、そうでなければ大きいほうです。
境目の人は、同じサイズ表記でも製品によって当たり外れが出やすくなります。一度合う製品が見つかったら、その製品の帯の長さを、平置きにして定規で測っておくと次に役立ちます。帯を伸ばさずに平らに置いて、端から端までの長さを測ります。次に別の製品を選ぶとき、サイズ表に帯の仕上がり寸法が書かれていれば、その数字と比べることができます。
どちらとも取れるとき②|帯はちょうどで、カップだけが合わない
帯の指1本も、腕を上げる確認も通るのに、前屈するとカップの上端が浮く。あるいは、帯は合っているのに、カップの脇からはみ出す。この組み合わせは、S・M・Lの表記ではサイズを変えても直りにくいものです。サイズを変えると、帯まで一緒に変わってしまうからです。
この場合は、サイズではなく、カップの作りを替えます。
スポーツブラのカップには、大きく2つの作りがあります。1つは、胸全体を1枚の生地で体に押さえつける作り。もう1つは、左右の胸を別々のカップで包む作りです。
押さえつける作りは、カップの深さが決まっていないので、胸の大きさに幅がある人にも対応しやすい反面、胸が大きめの人ではカップの脇からはみ出しやすく、小さめの人では生地が余りにくい代わりに、前屈で浮きやすいことがあります。
左右を別々に包む作りは、カップの形が決まっているので、合えば前屈でも浮きにくく、はみ出しにくくなります。その代わり、カップの大きさが合わないと、余りもはみ出しもはっきり出ます。
カップが余っている人は、押さえつける作りで、パッドの入っていないものか、パッドを外せるものを試してください。パッドがあることで、カップの中にすき間ができていることがあります。
カップからはみ出す人は、左右を別々に包む作りで、帯とカップが別々に表記されている製品を探してください。数字とカップの記号で書かれているものです。帯は同じ数字のまま、カップだけを1つ大きくできます。
どちらとも取れるとき③|左右で大きさが違う
左右で胸の大きさが少し違うのは、とてもよくあることです。そのためにサイズが決まらないと感じている人もいます。
合わせるのは、大きいほうです。小さいほうに合わせると、大きいほうがカップからはみ出し、運動中にこすれたり、カップがずれたりします。大きいほうに合わせたうえで、小さいほうのカップが余る分を調整します。
調整のしかたは3つあります。
1つめは、パッドを片方だけ入れる方法です。パッドを外せる製品なら、大きいほうのパッドを外し、小さいほうにだけ入れます。これで見た目の差も、カップの中のすき間も小さくなります。
2つめは、肩ひもを片方だけ短くする方法です。肩ひもの長さを調整できる製品なら、小さいほうの肩ひもを1〜2cm短くします。カップが少し持ち上がって、余りが目立ちにくくなります。ただし、短くしすぎると帯が片側だけ上がるので、短くしたら腕を上げる確認をもう一度してください。
3つめは、押さえつける作りを選ぶ方法です。左右を別々に包む作りでは差がそのまま出ますが、1枚の生地で押さえつける作りなら、左右の差を生地が受け止めてくれます。
どの方法でも、前屈と腕を上げる確認は、左右それぞれで見てください。大きいほうで3つが通り、小さいほうで前屈して浮きが指1本未満なら、それで合っています。
どちらとも取れるとき④|日によってきつさが変わる
先週はちょうどよかったのに、今日はきつく感じる。こういうことは珍しくありません。体はその日の体調や時期によって少しずつ変わります。
日によってきつさが変わる人は、きつく感じる日に合わせて選んでください。ゆるく感じる日に合わせると、きつい日に着られなくなります。きつい日に合わせておけば、ゆるい日は少し余裕がある程度で済みます。
そのうえで、調整のつく形を選びます。ホックで帯を何段階か調整できるもの、肩ひもの長さを変えられるものです。かぶるタイプしかない運動、たとえば激しい運動用に作られたものでどうしても調整がつかない場合は、2つのサイズを持っておいて、その日に合うほうを着る方法もあります。
この「日によって変わる」は、帯の指1本の確認が、日によって通ったり通らなかったりすることで分かります。同じスポーツブラで、指1本が入る日と入らない日がある人は、このケースです。新しく買うときは、指1本がゆるめに入る側を選んでおいてください。
体の大きさが長い期間で変わっていく時期、たとえば運動を始めたばかりで体つきが変わっていく時期は、高いものを1枚買うより、手ごろなものを2枚買って、3〜4か月ごとに3つの確認をし直すほうが合うものを長く着られます。
試着できないとき|通販で届いた日に、家で見る順番
通販で買うとき、試着室で動いて確かめることはできません。届いた日に、家で同じ確認をします。
タグを切る前に、次の順で見てください。
- 着たら、胸のすぐ下の帯に指を入れる。1本で止まるか
- 鏡の前で両腕を真上に上げる。帯が胸の下から上がらないか
- 肩ひもの下に指を2本入れる。ちょうど入るか、肩を回して落ちないか
- 腰から前屈する。カップの上端が浮かないか、脇からはみ出さないか
- その場で30秒、軽く足踏みかジャンプ。帯と肩ひもがずれないか、脇がこすれないか
この5つで、売り場の試着室とほぼ同じことが分かります。全部通れば、そのサイズで合っています。
どれかが外れたら、外れた番号で、交換するサイズを決めます。1で指が入らないなら1つ上。2で帯が上がるなら1つ下。4でカップが浮くなら、帯が合っている限りカップの作りを替える。4ではみ出すなら1つ上か、カップの作りを替える。5で肩ひもが落ちるなら、サイズより肩ひもの形を替えます。
交換や返品の条件は販売元によって違うので、届いたらまず確認しておいてください。タグを切った後や、一度洗った後は交換できないことが多いので、確認は必ず洗う前にします。
通販で次に買うときのために、合った製品のサイズ表記と、帯の仕上がりの長さを控えておいてください。合わなかった製品も、どこが外れたかを1行で残しておくと、次の製品を選ぶときに同じ外れ方を避けられます。
秋冬の重ね着の下に着るとき
秋冬は、スポーツブラの上に長袖や薄手のニット、ベストを重ねることが増えます。このとき、サイズとは別のところで合わなさが出ます。
1つは、帯の端が上の服に響くことです。帯がきついと、帯の上下に体が少し段になって、その段が薄手の長袖の上から見えることがあります。指1本の確認が通っていても、帯の幅が細いものほど段は出やすくなります。重ね着の下に着ることが多いなら、帯の幅が広めのものを選ぶと、同じ締め具合でも段が目立ちにくくなります。
もう1つは、背中の肩ひもの形が上から見えることです。背中で交差する形や、1本にまとまる形は、肩の後ろで生地が重なって厚くなります。体にそう長袖を重ねると、そこだけ線が出ます。ジムの行き帰りに上を脱がずに過ごすなら、肩ひもがまっすぐ通る形のほうが上に響きにくくなります。
秋冬の外の運動では、止まったときに汗が冷えやすくなります。重ね方の考え方はスポーツウェアの重ね着にまとめてあります。スポーツブラは肌にいちばん近い1枚なので、汗が乾きやすい生地かどうかは、サイズと同じくらい大事になります。生地の選び方はジム用ウェアの素材の選び方も参考にしてください。
買い替えの目安|帯の戻り方で決める
スポーツブラは、見た目がきれいでも、帯が伸びていれば支えは弱くなっています。買い替えは、回数や月数より、帯の状態で決めてください。
次の3つのうち、どれか1つが出たら買い替えの時期です。
1つめは、いちばんきつい段で留めても、帯に指が2本入るようになったとき。ホックのタイプなら段を締めていけますが、締めきっても緩いなら、帯の生地が伸びきっています。かぶるタイプなら、指2本が入った時点で替えどきです。
2つめは、以前は上がらなかった帯が、腕を上げると上がるようになったとき。指の確認ではまだ通っていても、腕を上げる確認で外れ始めたら、帯は少しずつ伸びています。
3つめは、洗ったあとに帯の端が波打ったまま戻らないとき。帯の生地の中のゴムが弱っていると、乾かしても平らに戻らなくなります。
週に2回ほど使って洗っているなら、半年を過ぎたあたりで、一度この3つを確かめてみてください。乾燥機にかけたり、熱いところに干したりすると、帯は早く伸びます。洗ったら平らに置くか、帯を下にせず肩ひもを持たずに干すと、長持ちしやすくなります。
買い替えのときは、同じ製品の同じサイズを選ぶ前に、もう一度3つの確認をしてください。前に合っていても、体のほうが変わっていることがあります。
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よくある問い
- Q. スポーツブラはふだんのブラと同じサイズでいいですか
- 同じ表記から始めて構いませんが、そのまま決めないでください。スポーツブラはS・M・Lのような大まかな表記が多く、ふだんの下着のように帯とカップが別々の数字で決まっていません。そのため、同じMでも帯がきつい製品とカップが余る製品があります。家で着たら、胸の下の帯に指1本入って2本目は入らないか、腕を真上に上げたときに帯が上がらないか、前屈したときにカップの上端が浮かないか、の3つを見てください。3つとも通ればそのサイズで合っています。どれか1つでも外れたら、外れ方でサイズを上げるか下げるかが決まります。
- Q. SとMの境目です。どちらを選べばいいですか
- 主にする運動で決めてください。ランニングや縄跳び、球技のように体が上下に跳ぶ運動が中心なら、帯の確認で苦しくない範囲で小さいほうを選びます。跳ぶ運動では、帯が緩いと胸の下で上下にずれて、こすれる原因になるからです。ヨガやストレッチのように、体をねじったり床に寝転んだりする運動が中心なら、大きいほうを選びます。深く息を吸ったときやうつ伏せになったときに、帯がきついと集中しにくいからです。どちらも同じくらいするなら、ホックや調整のある形を選び、小さいほうに合わせて緩める余地を残してください。
- Q. 通販で買ったスポーツブラが合っているか、どう確かめればいいですか
- タグを切る前に、家で5分だけ動いてみてください。まず胸の下の帯に指を入れて、1本で止まるかを見ます。次に両腕を真上に上げて、帯が胸の下から上へずれないかを鏡で確かめます。それから腰から90度近く前に倒して、カップの上端と肌のあいだにすき間ができないかを見ます。最後にその場で30秒ほど軽く足踏みかジャンプをして、肩ひもが落ちないか、脇がこすれないかを確かめます。この順で見て、どれか1つでも外れたら交換を考えてください。返品や交換の条件は販売元によって違うので、届いたら先に確認しておくと安心です。
- Q. スポーツブラはどのくらいで買い替えればいいですか
- 回数より、帯の戻り方で決めてください。いちばんきつい位置で留めても指が2本入るようになった、腕を上げたときに以前は上がらなかった帯が上がるようになった、洗ったあとに帯の端が波打ったまま戻らない。このうちどれか1つが出たら、支える力が落ちています。週に2回ほど使って洗っているなら、半年を過ぎたあたりで一度この3つを確かめてみてください。見た目がきれいでも、帯が伸びていれば支えは弱くなっています。
— メグラシ編集部





