スニーカーのサイズ選び方|秋の旅行で歩く日は、下り坂と靴下で決める

**次の旅行で歩く道を、ひとつ思い浮かべてください。**紅葉の山道や石段のように、帰りに下る道がありますか。
下り坂がある旅行なら、スニーカーのサイズは、売り場の平らな床で決めてはいけない側に入ります。平らな床でちょうどいい1足でも、下り坂では足が靴の中で前に滑って、指先が靴の先に当たるからです。**下り坂で爪先が当たらないこと。午後にふくらんだ足と、旅行に履いていく靴下で窮屈にならないこと。**この2つで、旅行の1足は決まります。
足の長さや甲の高さの測り方はスニーカーのサイズは、厚い靴下を履いた夕方の足で決めるにあります。この記事は、秋の旅行や行楽で一日歩く日に合わせて、サイズと履き方を決める話です。
結論|旅行の1足は、下り坂と、午後の足と、旅の靴下で決める
旅行の予定によって、サイズを決めるときに重く見るところが変わります。
| 予定 | いちばん見るところ | サイズの決め方 |
|---|---|---|
| 紅葉の山道・石段 | 下りで爪先が当たらないか | 下りで指先が当たるなら半サイズ上げ、かかとを紐で止める |
| 寺社・旅館で脱ぎ履きが多い | 紐をほどかずに脱げるか | いつものサイズで、上の穴だけで締め具合を決める |
| 石畳・舗装の街歩き | 底の厚みと、足裏の当たり | いつものサイズで、底の厚い1足を選ぶ |
| 長く立って並ぶ | 午後の甲のふくらみ | 甲がきつくないか、夕方に試して決める |
| 子どもの行事の付き添い | 立つ・しゃがむ・小走り | かかとが浮かないことを優先する |
| 雨の予報がある | 濡れた靴下で窮屈にならないか | 靴下を替えても余るか確かめる |
**どの予定でも、かかとが靴の後ろに収まって動かないことが前提です。**かかとが浮く靴は、平らな道では気にならなくても、坂や階段で足が前後に動き、爪先にもかかとにも負担がかかります。
いつものサイズで、旅行の日だけ合わなくなる理由
ふだんの通勤や買い物では何ともないスニーカーが、旅行の日だけ合わなくなるのは、靴が変わったからではありません。その日の足と道が、いつもと違うからです。
| いつもと違うこと | 靴の中で起きること |
|---|---|
| 歩く距離が長い | 午後になるにつれて足の甲や指まわりがふくらむ |
| 下り坂や石段がある | 足が靴の中で前に滑り、指先が靴の先に当たる |
| 靴下が厚い | 朝晩の冷えに合わせた靴下で、靴の中が狭くなる |
| 脱ぎ履きが多い | 紐をゆるめたまま歩き、かかとが浮く |
| 雨や露で濡れる | 靴下が湿って滑りにくくなり、指が動きにくい |
ふだん1日に歩く距離が短い人ほど、旅行の日に差が出やすくなります。家と駅のあいだを歩くくらいなら、足のふくらみ方も小さく、靴の中で足が動いても気になりません。それが旅先では、朝から夕方まで歩き続けることになり、昼過ぎから同じ靴が急に窮屈に感じられます。
もうひとつ、旅行の日は荷物を持って歩きます。肩にかけたかばんやリュックの重さが足にかかるぶん、一歩ごとに足が靴の中で沈み、ふだんより前に滑りやすくなります。日帰りの小さなかばんならほとんど変わりませんが、泊まりの荷物を背負って坂を下る予定があるなら、売り場でもかばんを肩にかけたまま試すと、旅先に近い感覚で確かめられます。
予定を書き出す|歩く距離・坂・脱ぎ履き・天気
サイズを決める前に、旅行の予定を4つの軸で書き出してください。売り場で何を試せばいいかが、ここで決まります。
| 軸 | 書き出すこと | 例 |
|---|---|---|
| 歩く距離 | 1日に何時間歩くか | 朝から夕方まで、合わせて4時間ほど |
| 坂 | 上りと下りがあるか、どこで下るか | 帰りに山門から石段を下る |
| 脱ぎ履き | 靴を脱ぐ場所が何か所あるか | 寺社2か所、昼の食事処で1回 |
| 天気と気温 | 朝晩の冷え、雨の予報 | 朝は冷える。午後に雨の予報 |
書き出してみると、旅行ごとに重く見るところが違うことに気づきます。紅葉の山あいを歩く旅行なら坂と冷え、寺社を巡る旅行なら脱ぎ履き、街を歩く旅行なら距離と路面です。どれかひとつが特に重いなら、売り場ではそこを中心に試してください。
書き出した紙は、売り場に持っていってください。店員に旅行の予定を伝えると、斜面のある試し履きの場所に案内してもらえたり、紐の結び方を教えてもらえたりします。「帰りに石段を下る」「寺社で3回靴を脱ぐ」と具体的に伝えるほど、試すべきことがはっきりします。サイズの数字だけを伝えるより、予定を伝えたほうが、合う1足に早くたどり着きます。
爪先の余白は、平らな道より下り坂で決まる
売り場でよく言われる「爪先に1cmほどの余白」は、平らな床に立ったときの目安です。旅行で下り坂を歩く日は、この余白が足りているかを、下りの姿勢で確かめる必要があります。
下りでは、一歩ごとに足が靴の中で前に滑ります。かかとがしっかり止まっていれば、滑る量は数mmで済みますが、かかとが浮く靴だと1cm近く前に出て、指先が靴の先に当たります。
| 状態 | 平らな床 | 下り坂 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 余白1cm、かかとが止まる | 余裕がある | 指先が靴の先に触れない | このサイズでよい |
| 余白1cm、かかとが浮く | 余裕がある | 指先が当たる | 紐でかかとを止めて再確認 |
| 余白5mm、かかとが止まる | ちょうどいい | 指先が触れる | 半サイズ上げを試す |
| 余白1.5cm以上 | 大きく感じる | 足が前に滑る | かかとが止まらなければ半サイズ下げ |
**余白を増やすことと、かかとを止めることは、セットで考えてください。**半サイズ上げて余白を増やしても、かかとが止まっていなければ、下りで足はそのぶん前に滑り、結局は爪先が当たります。
売り場で下り坂を試す
売り場によっては、試し履き用に小さな斜面や段差が置いてあります。なければ、店内の段差や階段で試させてもらってください。
| 手順 | やること | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 | 旅行に履いていく靴下を履いて、両足とも試し履きする | 片足だけで決めない |
| 2 | かかとを靴の後ろに合わせてから、紐を下から締める | 甲がきつすぎないか |
| 3 | 平らな床を10歩ほど歩く | かかとが浮かないか |
| 4 | 斜面か段差を、下る向きで5回ほど踏む | 指先が靴の先に当たらないか |
| 5 | つま先立ちとしゃがむ動きを1回ずつ | 甲と指の付け根が当たらないか |
| 6 | 5分ほど店内を歩いてから、もう一度下りを試す | 足が温まってからの当たり方 |
**最後の手順がいちばん大事です。**試し履きしてすぐは足が冷えていて、靴の中に余裕があるように感じます。数分歩いて足が温まってから下りを試すと、旅行の午後に近い状態で確かめられます。
かかとは、紐の最後の穴で止める
スニーカーの紐の穴は、多くの場合、いちばん上にもうひとつ穴が余っています。ふだんは使わないこの穴が、下り坂の多い旅行では役に立ちます。
| 結び方 | やり方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| ふだんの結び方 | 上の穴をひとつ残して結ぶ | 平らな道、短い距離 |
| 最後の穴まで通す | いちばん上の穴まで紐を通して結ぶ | かかとが少し浮くとき |
| かかとを止める輪を作る | 最後の穴に紐を通して小さな輪を作り、反対側の紐をくぐらせて締める | 下り坂、石段が長い日 |
| 甲だけゆるめる | 甲の部分の穴をひとつ飛ばして通す | 甲が当たるとき |
かかとを止める輪の結び方は、足首まわりを締めて、かかとを靴の後ろに引き寄せる働きをします。下りで足が前に滑りにくくなるので、爪先の余白を大きく取らなくても済みます。ただし締めすぎると足首の前が当たるので、指が1本入る程度にしてください。
この結び方は、慣れないうちは少し手間に感じます。旅行の前に家で何度か結んでおき、片足1分ほどでできるようにしておくと、旅先の休憩で結び直すときも慌てません。山道の前だけこの結び方にして、街に戻ったらふだんの結び方に戻す、という使い分けもできます。
甲と横幅|午後にふくらむ分をどこで受けるか
長く歩くと、足は長さよりも、甲の高さと指まわりの幅のほうが大きく変わります。午後に窮屈になるのは、たいてい爪先ではなく、甲か小指の付け根です。
| 当たる場所 | 原因 | 受け方 |
|---|---|---|
| 甲の上 | 紐がきつい、甲が低い靴 | 当たる穴をひとつ飛ばして紐を通す |
| 小指の付け根 | 横幅が狭い | 紐では受けにくい。幅の広い型を選ぶ |
| 親指の付け根 | 横幅が狭い、または靴の形が合わない | 試し履きで歩き、当たるなら型を替える |
| 足首の前 | 紐の上のほうがきつい | 上の穴の締め具合をゆるめる |
**横幅は、紐ではほとんど調整できません。**長さは半サイズで変えられ、甲は紐の通し方で逃がせますが、小指や親指の付け根が当たる靴は、サイズを上げても当たり続けることが多いものです。試し履きで横幅に違和感があったら、同じサイズの違う型を試してください。
横幅の合う型が見つかったら、その型の名前と、合ったサイズを手帳やスマートフォンに控えておいてください。次に買い替えるとき、同じ型の同じサイズから試し始めれば、試す数が少なくて済みます。型が変わると、同じサイズの表記でも、長さや幅が数mm違うことは珍しくありません。
靴下は、旅行に持っていくものを履いて試す
秋の旅行では、朝晩の冷えに合わせて、ふだんより厚めの靴下を履くことがあります。試し履きは、必ずその靴下で行ってください。
| 靴下 | 靴の中の変わり方 | 試し履きでの注意 |
|---|---|---|
| 薄手の綿 | ほとんど変わらない | 夏と同じ感覚で選べる |
| ふつうの厚み | 長さは同じ、甲がわずかに高くなる | 甲の当たりを確かめる |
| 厚手(パイル・ウール混) | 長さで3〜5mm、甲でも厚みが出る | 余白と甲の両方を確かめる |
| 五本指 | 指まわりの幅が増える | 小指の付け根の当たりを確かめる |
| 重ね履き | 厚手と同じか、それ以上 | 旅行では避けるほうが調整しやすい |
売り場に試し履き用の靴下が置いてあっても、それは薄手のことが多いものです。旅行用の靴下を1足かばんに入れて持っていき、それを履いて試してください。
旅行に何足か靴下を持っていく場合は、いちばん厚いものを基準にして試します。薄い靴下で合わせた靴に厚い靴下を履くと窮屈になりますが、厚い靴下で合わせた靴に薄い靴下を履くぶんには、紐を少し締めれば足が止まります。厚い側に合わせておけば、旅先で靴下を替えても調整が利きます。
秋の朝晩の冷えと、靴下の厚み
秋の旅行は、行き先によって朝晩の冷え方が大きく違います。山あいや高原は、街なかより早く冷え込みます。行き先に合わせて靴下の厚みを決め、それに合わせてサイズを決めます。
| 行き先 | 朝晩の冷え | 靴下の目安 | サイズの決め方 |
|---|---|---|---|
| 街なか | ゆるやか | ふつうの厚み | いつものサイズで足りることが多い |
| 海沿い | 風で冷える | ふつうの厚み | いつものサイズ |
| 山あい・渓谷 | 朝晩はかなり冷える | 厚手 | 厚手で試して、余白が残るか確かめる |
| 高原・標高の高い場所 | 10月でも冷え込む | 厚手 | 厚手で試し、甲の当たりも見る |
厚手の靴下にするなら、靴下だけで暖かさを足そうとせず、裾の長いパンツや足首まで覆うものと組み合わせると、靴下を厚くしすぎずに済みます。靴下を厚くするほど靴の中の調整が難しくなるので、冷えは足首から上でも受けてください。
紅葉の山道・石段の日
紅葉の名所は、山の斜面や石段の上にあることが多く、行きは上り、帰りは下りになります。疲れが出る帰りに下りが来るので、爪先の当たりがいちばん出やすい予定です。
| 確かめること | 決め方 |
|---|---|
| 下りで爪先が当たらないか | 売り場で下りを試す。当たるなら半サイズ上げ |
| かかとが止まるか | 最後の穴まで紐を使う |
| 底が滑らないか | 溝が深く、濡れた石でも引っかかる底 |
| 底の硬さ | 石の角が足裏に響かない厚み |
**下りの前に、紐を一度締め直してください。**上っているあいだに紐は少しずつゆるみます。休憩の場所で、かかとを靴の後ろに合わせてから紐を締め直すだけで、下りで足が前に滑る量が減ります。落ち葉が積もった石段は滑りやすいので、底の溝の深さも確かめておきます。
紅葉の時期の山あいは、朝の露や前日の雨で、石段や木の根が濡れていることがよくあります。昼を過ぎても日の当たらない北側の斜面は乾きにくく、同じ石段でも上りと下りで足元の状態が違うことがあります。下りでは歩幅を小さくして、かかとから着くより足裏全体で着くようにすると、靴の中で足が前に滑る量も小さくなります。
寺社や旅館で靴を脱ぎ履きする日
寺社の建物の中や、旅館、座敷の食事処では、靴を脱ぐ場面が何度も来ます。そのたびに紐をほどいて結び直すのは手間で、ゆるめたまま歩くうちに、かかとが浮いてきます。
| 工夫 | やり方 |
|---|---|
| 甲はゆるめ、上の穴で締める | 甲の部分の紐は少しゆるく通し、締め具合は上の穴だけで決める |
| 脱ぐときは上の穴だけゆるめる | 下の紐はそのまま。履くときに上だけ締め直す |
| かかとの輪を使う | 後ろに指をかける輪がある靴は、立ったまま履きやすい |
| 靴べらを持ち歩く | 小さな携帯用で、かかとを踏まずに履ける |
脱ぎ履きの多い旅行では、靴を脱いだときの靴下の見え方も気になります。かかとや爪先が薄くなっていない靴下を選び、替えを1足持っておくと安心です。かかとを踏んで履き続けると、靴の後ろが潰れて、かかとが止まらなくなります。
石畳や舗装の街歩きの日
古い街並みの石畳や、硬い舗装の道を一日歩く旅行では、坂よりも、足裏への当たりと距離が効いてきます。
| 確かめること | 決め方 |
|---|---|
| 底の厚み | 指で押して、すぐに硬いところに当たらない厚み |
| 底の曲がり方 | 指の付け根のところで曲がるか |
| 中敷きのクッション | 取り外せるなら、中敷きを替えて調整できるか |
| 甲の当たり | 午後のふくらみを見込んで、紐で逃がせるか |
石畳は表面が平らではないので、底の薄い靴では一歩ごとに石の角が足裏に当たります。サイズはいつもどおりで構いませんが、底の厚い1足を選んでください。距離が長い日は、昼の休憩で一度靴を脱いで、足を少し休ませるだけでも、午後の窮屈さが変わります。
街歩きの旅行では、店に入ったり出たりで、立ち止まる時間と歩く時間が細かく入れ替わります。歩き続けるより足がふくらみやすいので、午前中は紐を少ししっかり、午後は甲の部分を少しゆるめる、と時間で締め具合を変えると楽です。休憩のついでに紐を結び直す習慣をつけておくと、夕方まで同じ1足で歩けます。
長く立って並ぶ日
行楽地の人気の場所や、秋の催しで、長い時間並んで立つ予定がある日は、歩くよりも立っている時間のほうが長くなります。
| 確かめること | 決め方 |
|---|---|
| 甲のきつさ | 夕方に試し履きして、甲が当たらないか |
| かかとの安定 | 立ったまま体重を左右に移しても、かかとがずれないか |
| 底の柔らかさ | 硬すぎず、立ち続けても足裏が痛くなりにくい |
立っているあいだも、足は少しずつふくらみます。長く並ぶ予定がある日は、甲の紐を少しゆるめに結んでおき、歩き出すときに締め直すと楽です。並んでいるあいだに、つま先を上げ下げするだけでも、靴の中で足が動いてこわばりにくくなります。
子どもの行事の付き添いの日
秋は、運動会や遠足の付き添い、公園での行事など、子どもに合わせて動く予定が増えます。歩く距離はそれほど長くなくても、立つ、しゃがむ、小走りする、を何度も繰り返します。
| 動き | 靴の中で起きること | 決め方 |
|---|---|---|
| しゃがむ | 甲が曲がり、紐の上が当たる | 甲に余裕を持たせる |
| 小走り | かかとが浮きやすい | かかとを紐で止める |
| 芝生や土の上に立つ | 底が沈んで、足が前に滑る | 底の溝が深いもの |
| 長く立って見守る | 午後に甲がふくらむ | 甲の紐を少しゆるめに |
付き添いの日は、レジャーシートに座ったり立ったりの繰り返しで、靴を脱ぐことも多くなります。脱ぎ履きのしやすさを優先して、紐の結び方は「寺社や旅館で靴を脱ぎ履きする日」と同じにしておくと楽です。
運動会の会場は、校庭の砂や芝生の上に長くいることになります。砂が靴の中に入ると、それだけで足裏の当たりが変わり、午後には窮屈さが増します。履き口のまわりが足首に沿っている靴のほうが、砂が入りにくく、紐をしっかり締めたときにかかとも止まりやすくなります。
雨の予報がある日
秋は、晴れていても午後に雨が降ることがあります。雨で靴下が湿ると、靴の中で足が滑りにくくなる一方で、靴下が足に張り付いて指が動きにくくなり、窮屈に感じます。
| 備え | 理由 |
|---|---|
| 替えの靴下を1足持つ | 濡れた靴下を替えるだけで、窮屈さが戻る |
| 撥水する表地の靴 | 表から染み込みにくい |
| 底の溝が深い靴 | 濡れた路面で滑りにくい |
| ビニール袋を1枚 | 濡れた靴下を入れて持ち帰る |
雨の日のために、ひとまわり大きいサイズを選ぶ必要はありません。替えの靴下があれば、乾いた靴下に替えた時点で、いつものサイズに戻ります。網目の多い表地の靴は、雨が入りやすいので、予報がある日は避けると安心です。
雨に濡れた靴を、その日のうちに宿で乾かすことも考えておきます。中敷きが取り出せる靴なら、取り出して別々に乾かすと、翌朝までにかなり乾きます。新聞紙や手ぬぐいを靴の中に詰めておくと、湿気を吸ってくれます。翌日も同じ靴を履く予定なら、乾きやすさも1足を選ぶときの見どころになります。
新しい1足は、出発の何日前に買うか
新しいスニーカーは、買ってすぐ旅行に履いていくと、どこが当たるかを旅先で知ることになります。慣らす時間を取れるように、出発から逆算して買ってください。
| 買う時期 | できること |
|---|---|
| 出発の3週間前 | 慣らし歩きを3回できる。合わなければ交換も間に合うことが多い |
| 2週間前 | 慣らし歩きを2回できる |
| 1週間前 | 近所で1回だけ慣らせる。履き慣れた1足も持っていく |
| 数日前 | 慣らせない。履き慣れた1足を主にして、新しい靴は控えに回す |
**交換や返品の決まりは、店によって違います。**外を歩いたあとは交換できないことが多いので、買ってすぐは家の中で履いて、当たる場所がないかを確かめてから外を歩いてください。
慣らし歩きの順番
新しい1足は、距離と道の種類を少しずつ増やしながら慣らします。
| 回 | 距離・時間 | 道 | 見ること |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 家の中で1時間 | 平らな床 | かかとが浮かないか、甲が当たらないか |
| 2回目 | 近所を30分 | 平らな道 | 擦れる場所がないか |
| 3回目 | 1時間 | 坂や階段を含む道 | 下りで爪先が当たらないか |
| 4回目 | 2時間以上 | 旅行に近い道 | 午後に窮屈にならないか |
慣らし歩きは、旅行に履いていく靴下で行ってください。3回目の坂のある道で爪先が当たったら、紐の結び方を変えて、もう一度同じ道を歩いてみます。それでも当たる場合は、サイズか型が旅行の予定に合っていません。
慣らし歩きのあいだに、表地の折れじわも付いてきます。爪先の少し後ろ、指の付け根のあたりに入るしわが、歩くたびに甲に当たらないかも見ておいてください。しわが当たる場合は、もう少し歩いて表地がなじむのを待つか、紐の締め具合で甲の位置を調整します。
中敷きで調整できる範囲
靴の中の余り方は、中敷きを替えたり足したりすることで、ある程度は調整できます。ただし、できることとできないことがあります。
| 困りごと | 中敷きで調整できるか | やり方 |
|---|---|---|
| 全体に少し大きい | できる | 厚めの中敷きに替える |
| かかとが浮く | ある程度できる | かかとの部分だけ厚みのある中敷き |
| 爪先が当たる | 難しい | 中敷きを薄くすると少し余白が増える |
| 横幅がきつい | できない | 型を替える |
| 甲がきつい | 難しい | 薄い中敷きに替え、紐の通し方で逃がす |
中敷きを厚くすると、靴の中の高さが減って、甲が当たりやすくなります。大きすぎる靴を中敷きで埋める場合は、甲の当たりもあわせて確かめてください。
中敷きを替えるなら、慣らし歩きの前に替えておきます。旅行の直前に替えると、中敷きの厚みが変わったぶん、それまで慣らしてきた当たり方が変わってしまいます。替えた中敷きで少なくとも1回は坂のある道を歩き、下りで爪先が当たらないかを確かめてから、旅行に履いていってください。
旅先で合わないと分かったとき
慣らしたつもりでも、旅先の道で当たる場所が出ることがあります。その場でできる直し方です。
| 当たる場所 | その場でできること |
|---|---|
| 爪先 | 紐を全部ゆるめ、かかとを後ろに合わせて下から締め直す。最後の穴まで通す |
| 甲 | 当たる部分の穴をひとつ飛ばして紐を通し直す |
| かかとの後ろ | 靴下を厚いものから薄いものに替える。かかとを止める紐を少しゆるめる |
| 足裏 | 休憩のたびに靴を脱ぎ、中敷きの位置がずれていないか見る |
| 全体が窮屈 | 靴下を薄いものに替える |
擦れて痛む場所が出たら、無理に歩き続けず、休憩の回数を増やしてください。日帰りではなく泊まりの旅行なら、2日目は別の靴に替えられるように、履き慣れた1足をかばんに入れておくと、予定を崩さずに済みます。
どちらとも取れるとき①|半サイズ上と下で迷う
売り場で、いつものサイズと半サイズ上の2足を試して、どちらとも言えない。旅行の予定で決めます。
| 旅行の予定 | 選ぶ側 | 理由 |
|---|---|---|
| 下り坂や石段が長い | 半サイズ上 | かかとを紐で止めれば、爪先の余白が下りで効く |
| 厚手の靴下を履く | 半サイズ上 | 靴下のぶん靴の中が狭くなる |
| 平らな街歩きが中心 | いつものサイズ | かかとが止まりやすく、足が前後に動かない |
| 脱ぎ履きが多い | いつものサイズ | 紐をゆるめても、かかとが浮きにくい |
**半サイズ上を選ぶなら、紐を最後の穴まで使うことを前提にしてください。**大きいほうを選んで、紐をいつもどおりに結ぶと、足が靴の中で動いて、下りで爪先が当たります。
どちらとも取れるとき②|旅程の半分が坂、半分が街
1日目は紅葉の山道、2日目は街なかの寺社巡り。予定によって重く見るところが変わる旅行は、どちらに合わせればいいか迷います。
この場合は、下り坂のある日に合わせてサイズを決め、街の日は紐の結び方で調整するのがいちばん崩れにくい選び方です。下りで爪先が当たる靴を、紐で直すことはできません。反対に、少し余白の多い靴は、紐をしっかり締めれば、平らな道ではかかとが止まって歩けます。
山の日は最後の穴まで紐を使ってかかとを止め、街の日は甲を少しゆるめて上の穴だけで締める。同じ1足でも、結び方を替えるだけで、2つの予定にまたがって履けます。
どちらとも取れるとき③|履き慣れた古い1足か、新しい1足か
履き慣れた1足は足になじんでいるけれど、底がすり減っている。新しい1足は底が厚いけれど、まだ慣れていない。どちらを旅行に履いていくか迷います。
| 古い1足を見るところ | 古い1足でいい | 新しい1足に替える |
|---|---|---|
| 底の溝 | 溝が残っている | 平らになって滑る |
| かかとの外側 | すり減りが少ない | 片側だけ大きく減っている |
| 中敷き | へたりが少ない | 指の跡がくっきりついている |
| かかとの内側 | 破れていない | 布が破れて擦れる |
古い1足の底がまだ残っているなら、旅行には古い1足を履いていき、新しい1足は慣らし歩きを続けて次の予定に回すのが安心です。底がすり減っているなら、新しい1足を主にして、古い1足を控えとしてかばんに入れておくと、合わなかったときに履き替えられます。
帰ってきてから見ること
旅行から帰ったら、次の予定のために、靴と足の様子を見ておいてください。
| 見ること | 次にすること |
|---|---|
| 靴下のどこが擦れていたか | 当たっていた場所。次は紐の通し方を変える |
| 爪先の内側の汚れ | 爪先がどこまで前に出ていたか。下りで当たっていたかの目安 |
| 靴の底の汚れや減り | 次の旅行までに手入れや買い替えを考える |
| 中敷きのずれ | 中敷きを取り出して、乾かしてから戻す |
**爪先の内側に汚れの跡がついていたら、下りで足が前に出ていた合図です。**次の旅行では、かかとを止める結び方を使うか、半サイズ上を試してください。濡れた靴は、中敷きを取り出して、風通しのいい日陰で乾かしてからしまいます。
まとめ
- 旅行の日だけスニーカーが合わなくなるのは、歩く距離・下り坂・靴下がいつもと違うから
- 爪先の余白は、平らな床ではなく下り坂で、指先が当たらないかで決める
- 余白を増やすなら、紐を最後の穴まで使ってかかとを止めることとセットにする
- 試し履きは旅行に履いていく靴下で、数分歩いて足が温まってから下りを試す
- 横幅は紐で調整しにくいので、当たるなら型を替える
- 新しい1足は出発の2〜3週間前に買い、距離と坂を増やしながら慣らす
次の旅行の行き先が決まったら、帰りに下る道があるかを地図で確かめてください。下りがあるなら、売り場では坂を試させてもらう。それだけで、旅先の午後の足元が変わります。
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よくある問い
- Q. 旅行用のスニーカーは、いつもより大きいサイズを選ぶべきですか
- いつもより大きくするかどうかは、旅行で履く靴下と、歩く道に下り坂がどれだけあるかで決まります。厚めの靴下を履いて、下り坂で爪先が前に当たらないなら、いつものサイズで足ります。指先が当たるなら半サイズ上げ、そのぶん紐をいちばん上の穴まで使ってかかとを止めてください。大きくしただけで紐をゆるく結ぶと、下りで足が前に滑り、かえって爪先が当たります。
- Q. 旅行の前に新しいスニーカーを買っても大丈夫ですか
- 出発の2〜3週間前に買えば、慣らす時間が取れます。最初は近所を30分ほど歩き、次の週末に1時間、坂や階段のある道を含めて歩いてみてください。そこで擦れる場所や当たる場所が出なければ、旅行に履いていけます。出発の数日前に買った場合は、新しい1足に加えて、履き慣れた1足も持っていくと安心です。
- Q. 旅行先で靴が合わないと分かったら、どうすればいいですか
- まず紐を全部ゆるめて、かかとを靴の後ろに合わせてから、下から順に締め直してください。それだけで当たる場所が変わることがあります。爪先が当たるなら、いちばん上の穴まで紐を通してかかとを止め、甲が当たるなら、当たる部分の穴をひとつ飛ばして紐を通します。靴下を薄いものに替えるだけで楽になることもあるので、替えの靴下を1足持っていくと調整がしやすくなります。
- Q. 寺社や旅館で靴を脱ぐことが多い旅行では、どんなスニーカーがいいですか
- 紐を毎回ほどかずに脱ぎ履きできるものが楽です。紐のスニーカーなら、甲を少しだけゆるめに結んでおき、かかとを止める上の穴だけで締め具合を決めておくと、脱ぐときは上の穴の紐をゆるめるだけで済みます。かかとの後ろに指をかける輪がついているものは、立ったまま履きやすくなります。
— メグラシ編集部





