タイツ・ストッキングのサイズの選び方|デニールより先に決まる、身長とヒップの読み方

去年のタイツを出したら、なんだか合わない
秋になって引き出しから出したタイツが、履いてみると去年と違う。歩いているうちにウエストが落ちてくる、太もものつなぎ目が下がる、つま先が余って指先でもたつく。
こういうとき、まず疑うのはデニールの数字です。もっと厚いものにすれば、あるいは薄いものにすれば直るのではないか。けれどこれらはどれも、厚みではなくサイズの話です。厚みを変えても、帯を外したままなら同じことが起きます。
この記事は、デニールでも色でもなく、サイズの表示をどう読むかだけを扱います。厚みの目安はタイツのデニール数の目安に、色の選び方はストッキングの色の選び方にあります。
結論:表示は身長とヒップの2つの範囲で決まっている
レッグウェアのサイズ表示は、1つの数字ではありません。身長の範囲と、ヒップの範囲という2つの帯が組になっています。
片方だけを見て選ぶと、もう片方で帯を外します。そして外れているほうが、履き心地と見え方の不満として出てきます。逆に言えば、この2つが両方とも範囲に入っていれば、あとはデニールと色の話に進んで構いません。
測るのは2つ。所要2分
①|身長
朝と夜で1cm前後変わるので、どちらか一方に決めて覚えておきます。
②|ヒップ
いちばん出ている高さで水平にひと回りします。床と平行になっているかを鏡で確かめてください。斜めになると数cm変わります。
一般的な表示は、次のような組み方になっています。実際の範囲は作りによって差があるので、必ず手元の表示を見てください。
| 表示 | 身長の範囲の目安 | ヒップの範囲の目安 |
|---|---|---|
| S-M | 145〜160cm | 80〜93cm |
| M-L | 150〜165cm | 85〜98cm |
| L-LL | 155〜170cm | 90〜103cm |
| JM-L | 150〜165cm | 87〜100cm |
| 3L-4L | 160〜175cm | 98〜111cm |
隣り合う帯は必ず重なっています。だから多くの人は2つの帯にまたがります。
2つの帯にまたがるときは、ヒップの側へ
重なっている部分にいる場合、どちらを選んでも履けます。ただし外したときの出方が違います。
- ヒップが足りない側を選んだとき:腰まわりの不足を縦の長さから借りるので、全体が下へ引かれます。ウエストの位置が落ち、つま先も引かれ、ひざの裏に縦のつっぱりが出ます
- 縦が余る側を選んだとき:足首とひざの裏に横じわが出ます。たぐり直しで直せる範囲です
直しやすいのは後者なので、迷ったらヒップの側に合わせてください。縦の余りは手で送れますが、横の不足は送れません。
サイズが合っているかは、履いたあとの3か所に出る
| 見る場所 | 合っているとき | 帯を外しているとき |
|---|---|---|
| ウエストの縁 | へその高さ前後で止まる | 歩くうちに下がってくる |
| 太もものつなぎ目 | 股の位置にそろう | 数cm下にずれる |
| つま先 | 指の付け根で折り返す | 余って指先にたまる |
3か所のうち2か所以上で外れていれば、サイズの帯を見直す合図です。1か所だけなら、たぐり方で直ることのほうが多くなります。
なお、朝と夕方で見え方が変わるのは別の現象です。こちらは一日で変わる3か所にまとめてあります。
タイツとストッキングで、外したときの出方が違う
同じ表示でも、糸の太さによって伸びしろが違います。
ストッキングは糸が細く、伸びしろが大きいので、帯を1つ外しても履けてしまいます。問題は、履けることと一日もつことが別だという点です。伸ばされた状態の編み地は、引っかかりに弱くなります。伝線しやすいと感じている人は、厚みより先にサイズを確かめてみてください。引っかかりを減らす履き方は伝線するかは履くときに指が触れた場所で決まるにあります。
タイツは糸が太く伸びしろが小さいので、帯を外すとその場で履きにくさとして出ます。気づきやすいぶん、間違えにくいとも言えます。
つま先が余るときの、たぐり直す順番
縦が余る側を選んだときの直し方です。順番を間違えると戻ってきます。
- 座った状態で、つま先の余りを足の甲側へ送る
- かかとの位置を合わせる
- ふくらはぎ、ひざ、ももの順に上へたぐる
- 最後に腰まわりを整える
余りを最初に上へ引き上げると、つま先へ戻ります。下から順に送るのが原則です。
秋の履き始めに、まとめて確かめる
去年のものを出す時期は、まとめて見直すのにちょうどいい時期です。身長は大きく変わらなくても、ヒップは季節や年によって数cm動きます。帯の境目にいる人ほど、その数cmで選ぶ側が入れ替わります。
確かめるのは2分です。測って、手元の表示と照らして、今年はどちらの帯かを決める。それだけで、履き始めの不満のほとんどが消えます。厚みを決めるのはそのあとで構いません。
どちらとも取れるとき|ヒップが帯のちょうど境目にいる
ヒップの数値が、2つの帯の重なりのまん中あたりに来ることがあります。この場合はどちらでも履けるので、別の条件で決めます。
見るのは、その日に何時間履くかと、座っている時間の割合です。座っている時間が長い日は腰まわりに布が集まるので、大きいほうの帯を選ぶとウエストの縁が落ちにくくなります。立って動く時間が長い日は、小さいほうの帯のほうが太もものつなぎ目が上に留まります。
もう1つの決め方は、上に何を履くかです。スカートの日は縦の余りが目立たないので大きいほう、パンツの日は布が重なるので小さいほうが収まります。
よくある行き違い
- 「身長だけ見れば足りる」:2つの帯のうち1つしか見ていないことになります。ヒップ側で外れます
- 「大きめを選べば楽」:たるんだ場所だけ濃く見えるので、色の出方が不ぞろいになります
- 「伝線しやすいのは作りの問題」:伸ばした状態は引っかかりに弱くなるので、サイズが先です
- 「デニールを上げれば見え方が変わる」:帯を外していると、同じデニールでも薄く見えます
- 「サイズは毎年同じでいい」:ヒップは数cm動きます。境目にいる人は入れ替わります
サイズ表示そのものの読み方はサイズ表記の実際に、丈で分かれる靴下の種類は靴下8種の丈にまとめています。
装いに活かすなら
サイズの帯が合っていると、同じデニールでも色が均一に出ます。均一に出ると、靴とスカートのあいだの色のつながりが素直になり、足元がひと続きに見えます。デニールを1段変えるより、帯を合わせるほうが変化は大きく出ます。
秋の履き始めに1枚ずつ確かめておくと、そのあとの買い足しは厚みと色だけを見ればよくなります。
まとめ
- 表示は身長とヒップの2つの帯。片方だけで選ぶともう片方を外します
- 2つにまたがるときはヒップの側へ。縦の余りは手で送れます
- 合っているかは、ウエストの縁・つなぎ目・つま先の3か所に出ます
- ストッキングは外しても履けてしまうぶん、気づきにくい
- たぐり直すのは下から順。上から引くとつま先へ戻ります
測るのは2つ、確かめるのは3か所。厚みと色を選ぶのは、そのあとで間に合います。
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- 靴下8種の丈
- サイズ表記の実際
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. タイツのサイズは身長とヒップのどちらを優先すればいいですか?
- 2つの帯にまたがるときは、ヒップの側に合わせてください。タイツは縦にも横にも伸びますが、腰まわりで足りないと、その不足を縦の長さから借りることになります。すると全体が下へ引かれて、ウエストの位置が落ち、つま先も引っ張られます。逆にヒップに合わせて縦が余った場合は、足首とひざの裏に横じわが出る程度で済みます。直しやすいのは後者です。
- Q. デニールを上げたのに、見え方が去年と変わりません。
- 厚みの問題ではなく、サイズの帯を外している可能性があります。サイズが小さいほうへ外れていると、編み地が引き伸ばされて糸と糸のあいだが広がり、同じデニールでも薄く見えます。逆に大きいほうへ外れていると、たるんだ場所だけ濃く見えます。厚みを変える前に、身長とヒップが表示の範囲に入っているかを確かめてください。厚みそのものの目安は別の記事にまとめています。
- Q. ストッキングとタイツで、サイズの選び方は同じですか?
- 表示の読み方は同じですが、外したときに出る差が違います。ストッキングは糸が細いぶん伸びしろが大きく、帯を1つ外しても履けてしまいます。ただし履けることと、一日もつことは別で、伸ばした状態は伝線が起きやすくなります。タイツは糸が太く伸びしろが小さいので、帯を外すとその場で履きにくさとして出ます。ストッキングのほうが、外していることに気づきにくいと考えてください。
- Q. つま先が余るのは、サイズが大きいということですか?
- ヒップではなく、縦の長さが余っています。表示の身長の範囲の下限に近い人に起きやすく、サイズを1つ下げるとヒップのほうが足りなくなることがあります。その場合はサイズを変えるより、つま先の余りを足の甲側へ送ってから、かかと、ふくらはぎ、ももの順にたぐり上げてください。余りを最初に上へ引き上げると、つま先に戻ってきます。
— メグラシ編集部





