80デニールタイツ黒の合わせ方|茶・紺・グレーの服で脚を浮かせない

**80デニールの黒タイツを履いて、明日着る服の前に立ってみてください。**服は黒ですか、それとも茶や紺やグレーですか。
80デニールの黒は、黒い服の日にはほとんど考えずに合わせられます。迷いが出るのは、黒以外の服の日です。脚だけが黒く浮いて見えるかどうかは、服と脚の明るさの段差が何段あるかと、黒を体のどこにもう1か所置くかの2つで決まります。この2つを先に数えれば、茶の日もベージュの日も、出かける前の数十秒で決まります。
80デニールが光でどう見え方を変えるかは60デニール・80デニールタイツに、手持ちの黒の濃さの順番の付け方は黒ストッキングのデニールと黒タイツの濃さにあります。この記事は、黒の80を黒以外の服にどう合わせるかの話です。
結論|段差は2段まで、黒はもう1か所
黒80を黒以外の服に合わせるときは、次の2つを確かめます。
| 確かめること | 目安 | 当てはまらないとき |
|---|---|---|
| 服と脚の明るさの段差 | 5段のうち2段まで | 靴で途中を分けるか、服かタイツの明るさを1段動かす |
| 黒がもう1か所あるか | 靴・鞄・ベルト・襟元のどこか1か所 | 足せない日は、段差を1段以内にする |
| 黒の2か所の距離 | 上半身と下半身に分かれている | 足元に黒が固まっているなら、上に1か所足す |
| 服の色の数 | 黒を除いて2色まで | 3色以上なら、黒を足すより色を1つ減らす |
**2つのうち1つが満たせれば、脚の黒は浮きません。**段差が2段までなら黒を足さなくてもつながり、段差が大きくても黒がもう1か所あれば、脚の黒は全身の中の1つの色として読まれます。両方とも満たせない日だけ、何かを入れ替えます。
この2つを使うと、合わせ方を色の相性で覚える必要がなくなります。茶と黒は合うのか、ベージュと黒は合うのか、という問いは、色の名前で答えようとすると人によって答えが分かれます。明るさの段差と黒の置き場所で考えれば、答えは服の側の明るさと手持ちの小物で決まるので、毎朝同じ手順で判断できます。服が変わっても、数えるものは変わりません。
80の黒は、真っ黒ではない
合わせ方を考える前に、80デニールの黒がどんな黒かを知っておきます。
| 脚の場所 | 見え方 | 理由 |
|---|---|---|
| 太ももの前 | ほぼ黒 | 編み目が伸びにくく、詰まったまま |
| 膝 | 少し明るく、灰色がかる | 曲げ伸ばしで編み目が開く |
| 脛の前 | ほぼ黒 | 平らで編み目が均一 |
| 脛の横 | わずかに明るい | 光を横から受ける |
| 足首 | 濃い黒 | 編み目が詰まっている |
| 甲 | 少し明るい | 靴の口で伸びる |
80の黒は、ところどころで肌の色がほんの少し戻る、濃いグレー寄りの黒です。110以上になるとこの戻りがほとんど消えて、布の面として真っ黒に見えます。30以下では肌の色が主役で、黒は薄い膜のように見えます。80はその中間なので、服の黒や靴の黒と並べると、少し明るい黒に見えます。
この「少し明るい黒」であることが、黒以外の服と合わせるときには味方になります。真っ黒な面より、服の色との段差が半段ぶん小さくなるからです。
ただし、この明るさは光の当たり方で変わります。朝の室内の照明の下では真っ黒に見えていても、昼の外の光の下では膝や脛がもう少し明るく見えます。合わせ方を決めるときは、なるべく窓の近くの自然な光で脚を見てください。室内の照明だけで決めると、外に出たときに思ったより脚が明るく、服とのつながりが違って見えることがあります。
服の明るさを、5段で数える
段差を数えるには、服の明るさを5段に分けます。色の名前ではなく、明るさだけを見ます。
| 段 | 明るさ | 服の色の例 |
|---|---|---|
| 1 | いちばん明るい | 白、生成り、ごく淡いベージュ |
| 2 | 明るい | ベージュ、明るいグレー、淡いピンク、水色 |
| 3 | 中くらい | キャメル、中くらいのグレー、からし色、くすんだ緑 |
| 4 | 暗い | 濃い茶、チャコールグレー、深い緑、ボルドー、紺 |
| 5 | いちばん暗い | 黒、ほとんど黒に近い紺や茶 |
80デニールの黒は、この表では4と5の間、4.5あたりに入ります。真っ黒の服よりわずかに明るいからです。
段がどこか迷う服は、白い紙と黒い紙を用意して、服の横に並べてみてください。白い紙と服の差より、黒い紙と服の差のほうが小さければ4か5、同じくらいなら3、白い紙との差のほうが小さければ1か2です。
数えるのは、その日いちばん面積の大きい服です。上に羽織るコートやジャケットがあるなら、外にいる時間はそのコートの段、室内で脱ぐならその下の服の段で数えます。コートを着ている時間と脱いでいる時間で段が大きく変わる日は、脱いだあとの段で決めておくと、屋内で過ごす長い時間に合わせられます。
段差を数える|服と脚が何段離れているか
服の段が分かったら、脚の4.5との差を数えます。
| 服の段 | 脚との段差 | 見え方 | 手を入れるか |
|---|---|---|---|
| 5 | 0〜0.5段 | 服と脚が1つの面につながる | 入れない |
| 4 | 0.5段 | 色の違いだけが分かり、明るさはそろう | 入れない |
| 3 | 1.5段 | 脚が少し締まって見える | 入れなくてよい |
| 2 | 2.5段 | 脚が全身の中で目立ち始める | 黒をもう1か所か、靴で途中を分ける |
| 1 | 3.5段 | 脚がいちばん強い場所になる | 黒を2か所以上か、タイツの明るさを変える |
**段差が2段を超えると、脚の黒が服から離れて見え始めます。**目が明るい服から暗い脚へと大きく動くため、脚の黒がそこだけ切り取られたように感じられます。
段差がいくつでも、それだけで「合う・合わない」が決まるわけではありません。段差が大きいときには、次に見る「黒をもう1か所」が効いてきます。
段差を数えるときに気をつけたいのは、スカートやパンツの色だけで数えないことです。脚のすぐ上にあるボトムスの色が脚の黒と近くても、上半身が白に近い明るい服なら、全身で見たときに黒が下半身だけに集まって見えます。ボトムスと脚の段差が小さく、トップスと脚の段差が大きい日は、上半身に黒を1か所足すと、上下のつり合いが取れます。
黒をもう1か所置く場所
段差が2段を超える日は、黒を体のどこかにもう1か所置きます。置く場所によって、効き方が違います。
| 黒を置く場所 | 効き方 | 向く日 |
|---|---|---|
| 靴 | 脚の黒がそのまま下に伸びて、1本の帯になる | どの日でも最初に試す |
| 鞄 | 手元に黒が出て、脚の黒と離れた場所でつながる | 靴を茶にした日 |
| ベルト | 腰に黒の線が入り、上下の区切りになる | ワンピースやスカートの日 |
| 襟元(インナー、スカーフ、タートル) | 顔の近くに黒が出て、脚の黒と上下で呼び合う | 明るい服の日 |
| 髪留めや眼鏡の縁 | 小さいが、顔の近くで効く | 他に置く場所がない日 |
| 上着(コート、ジャケット) | 黒の面積が大きく、脚の黒が上着の続きになる | 段差が3段以上ある日 |
いちばん効くのは、脚から離れた上半身に置く黒です。靴の黒は脚のすぐ下なので、脚の黒を延ばす働きはありますが、全身の中で黒を散らす働きは小さめです。襟元や鞄に黒があると、目が上の黒と下の黒を結ぶように動き、脚の黒が全身の配色の一部として読まれます。
置く黒の大きさは、脚の黒より小さくて構いません。細いベルト1本、スカーフの一部に入った黒、鞄の持ち手だけが黒、といった小さな黒でも、上半身にあれば役目を果たします。大きな黒を足すと、今度はその黒と脚の黒の2か所が強くなりすぎることがあるので、最初は小さな黒から試して、足りなければ面積を増やしてください。
茶の服の日
茶は、明るさの幅がいちばん広い色です。濃い茶とキャメルでは、段が2つ違います。
| 茶の明るさ | 段 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| ほとんど黒に近い焦げ茶 | 5 | そのまま。靴は黒でも茶でも |
| 濃い茶 | 4 | そのまま。靴は濃い茶か黒 |
| 中くらいの茶 | 3〜4 | 靴を濃い茶にすると、脚から服へ段階がつく |
| キャメル | 3 | 茶の靴で途中を分けるか、襟元か鞄に黒 |
| 明るいベージュ寄りの茶 | 2 | 黒を上半身に1か所、靴は茶 |
**茶の服の日に迷ったら、靴を茶にしてください。**黒い靴を合わせると、脚から足元までが黒い帯になり、茶の服との境目がスカートの裾の1か所に集まります。茶の靴にすると、服の茶・脚の黒・靴の茶と、上下で茶が黒を挟む形になり、脚の黒が浮きません。
茶の靴は、服の茶と同じくらいか、少し濃い茶を選びます。服より明るい茶の靴だと、足元だけ軽くなり、脚の黒が重く見えます。
茶の服に黒い靴を合わせるのが悪いわけではありません。濃い茶の服なら、黒い靴でも段差はほとんどなく、脚から足元までの黒が服の茶を下から支える形になります。黒い靴が合うのは段4以上の茶まで、段3のキャメルから先は茶の靴、と境目を覚えておくと、靴を選ぶ時間が短くなります。
紺の服の日
紺と80の黒は、明るさがとても近い組み合わせです。
| 紺の明るさ | 段 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| ほとんど黒に見える紺 | 5 | そのまま。靴は黒 |
| 濃い紺 | 4 | そのまま。靴は黒か紺 |
| 明るい紺 | 3 | 靴を黒にして、脚の黒を下へつなげる |
| くすんだ青 | 3 | 靴を黒に、鞄も黒か紺 |
紺の服と黒80は、明るさではつながり、色の違いだけが残る組み合わせです。色の違いが気になるときは、黒をもう1か所足して「紺と黒の2色の服」だと分かるようにすると、迷いが消えます。黒い靴と黒い鞄のどちらか1つで十分です。
紺と黒の違いが分からないほど近いと、「黒を合わせたつもりが紺だった」ように見えることを気にする人もいます。その場合は、紺の服の中に白やグレーを1か所入れると、紺が紺として読まれやすくなります。
グレーの服の日
グレーは、明るさがそのまま段になる色です。
| グレーの明るさ | 段 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| チャコールグレー | 4 | そのまま。靴は黒 |
| 中くらいのグレー | 3 | 靴を黒に。上半身に黒があればなお良い |
| 明るいグレー | 2 | 黒を上半身に1か所と、黒い靴 |
| ごく淡いグレー | 1〜2 | 黒の上着か、タイツを濃いグレーに |
グレーの服は、黒い靴と相性がよい色です。グレーと黒は色みが同じ側にあるため、段差だけを見れば済みます。明るいグレーの日は段差が2.5段になるので、黒い靴に加えて、襟元か鞄に黒を1か所足してください。
グレーの服と黒80の組み合わせは、白と黒のあいだの明るさだけで作る配色です。色みが入らないぶん、段差の大きさがそのまま印象になります。明るいグレーの上下に黒80と黒い靴を合わせると、足元に向かって暗くなるグラデーションになり、落ち着いた印象になります。チャコールグレーの上下なら、全身がほぼ同じ明るさにそろい、脚の黒が服の続きに見えます。
ベージュ・生成りの服の日
ベージュや生成りは、段差がいちばん大きくなる色です。
| 服の色 | 段 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 濃いベージュ | 2 | 黒を上半身に1か所、靴は黒か濃い茶 |
| ベージュ | 2 | 黒い靴と黒い鞄、または黒の上着 |
| 生成り | 1 | 黒の上着を羽織るか、タイツを明るくする |
| 白 | 1 | 黒の上着か、黒の鞄と靴と襟元の3か所 |
ベージュや生成りの服に黒80を合わせるなら、黒を2か所以上に散らすのが目安です。1か所だけだと、脚の黒と足した黒の2か所だけが強く、明るい服の中で黒が点のように浮きます。靴・鞄・襟元のうち2つ以上に黒があると、黒が全身の配色の1色として落ち着きます。
黒を散らすのが大げさに感じる日は、タイツの側を変えるほうが早いです。濃いグレーやベージュ寄りの色のタイツにすると、段差が2段以内に縮まります。
ベージュの服に黒80を合わせたい理由が、脚を寒さから守りたい、足元を締めたい、のどちらなのかを考えると、選び方がはっきりします。寒さが理由なら、色を変えて同じ厚さのタイツにすれば目的は果たせます。足元を締めたいのが理由なら、黒を上半身にも置いて、黒が配色の1色であることを見せる形にします。
秋の深い色の日|緑・ボルドー・からし色
秋に増える深い色は、明るさが4の段に集まりやすい色です。
| 服の色 | 段 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 深い緑 | 4 | そのまま。靴は黒か濃い茶 |
| ボルドー | 4 | そのまま。靴は黒 |
| からし色 | 3 | 靴を黒か茶に。鞄に黒があると落ち着く |
| テラコッタのような赤茶 | 3 | 靴を濃い茶に |
| くすんだ紫 | 4 | そのまま。靴は黒 |
深い緑やボルドーは、黒80といちばん素直に合う秋の色です。明るさがほぼそろうので、色の違いだけが残り、脚の黒が服の深い色を引き締める側に回ります。からし色やテラコッタは段が3なので、黒い靴か茶の靴のどちらかで足元を締めれば十分です。
9月末から10月にかけて、手持ちの服が夏の明るい色から秋の深い色へ入れ替わると、黒80を合わせられる日が一気に増えます。夏のあいだ白や淡い色を着ていた人が、同じ感覚で黒タイツを合わせると段差が大きく感じられますが、服が深い色に移るにつれて段差は自然に縮まります。黒80を履き始める時期と、服の色が深くなる時期がそろうと、合わせ方で迷う日が少なくなります。
靴の色の選び方|黒・茶・服と同じ色
靴の色は、脚の黒と服の色のどちらにつなぐかで選びます。
| 靴の色 | 働き | 向く服 |
|---|---|---|
| 黒 | 脚の黒を下へ延ばし、1本の帯にする | 紺、グレー、深い色、黒 |
| 濃い茶 | 脚の黒と服の茶の間を分ける | 茶、キャメル、からし色 |
| 服と同じ色 | 脚の黒を上下から挟む | 段差が大きい服 |
| 明るい色(白、ベージュ) | 足元だけが明るく離れる | 合わせにくい。避ける |
| 深い赤や緑 | 足元に色の点ができる | 服の中に同じ色があるときだけ |
明るい色の靴は、黒80とは合わせにくい組み合わせです。脚の黒のすぐ下に明るい面が来ると、段差が脚と靴の境目で最大になり、足首で全身が切れて見えます。白い靴を履きたい日は、タイツを白に近い色か肌に近い色に替えるほうが自然です。
靴の素材の選び方|表革・スエード・艶のある革
同じ黒い靴でも、素材で黒の見え方が変わります。
| 靴の素材 | 黒の見え方 | 80の黒との並び |
|---|---|---|
| 表革(つやを抑えたもの) | しっかりした黒 | 80のほうがわずかに明るく見える |
| スエード | 光を吸う深い黒 | 80の表面と近く、なじみやすい |
| 艶のある革 | 光を返す黒 | 足元だけが光り、脚の黒と別の面になる |
| 布(キャンバス、ウール) | 柔らかい黒 | なじみやすい |
| 合成の艶のある素材 | 強く光る黒 | 足元が浮きやすい |
80の黒といちばんなじむのは、スエードか布の黒い靴です。どちらも光を強く返さないので、80の表面の少しかすれたような黒と近い見え方になります。艶のある靴を履く日は、鞄か襟元にも艶のあるものを1つ置くと、足元の艶だけが浮きません。
ワンピースとパンツの日
スカートとトップスに分かれていない日は、黒の置き場所が変わります。
| 服の形 | 見るところ | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 無地のワンピース | 服が1色の大きな面になる | 段差が2段までならそのまま、それ以上はベルトか襟元に黒 |
| 柄のワンピース | 柄の中に黒があるか | 黒があればそのまま、なければ靴を柄の中の色に |
| パンツ(くるぶし丈) | 裾と靴の間に黒が数センチ見える | 靴を黒にして、見える黒を靴に吸わせる |
| パンツ(足首が見える丈) | 足首の黒が点のように出る | 靴を黒に。パンツが明るいなら鞄にも黒 |
| ワイドパンツ | 座ったときに脛が見える | 座る場面を考えて、段差を2段までに |
**パンツの下の黒80は、見える面積が小さいぶん点として目立ちます。**裾と靴の間に黒が数センチだけ出ると、そこだけが暗い点になります。靴を黒にしておけば、その数センチは靴の続きとして読まれます。
ワンピースの日は、服が1枚の大きな面になるので、段差がそのまま全身の上下の分かれ目になります。明るいワンピースに黒80を合わせると、裾のところで全身が明るい上と暗い下にきっぱり分かれます。この分かれ目をやわらげるには、ベルトに黒を置いて腰にもう1本の区切りを入れるか、襟元に黒を置いて上にも暗い点を作ります。区切りが2つ以上あると、裾の1本だけが目立たなくなります。
柄の服の日|柄の中に黒があるか
柄の服の日は、柄の中に黒が入っているかどうかで決まります。
| 柄の状態 | 合わせ方 |
|---|---|
| 柄の中に黒がある | そのまま。脚の黒が柄の黒とつながる |
| 柄の中に紺や焦げ茶がある | そのまま。明るさが近いのでつながる |
| 柄が明るい色だけ | 靴を柄の中の色に。黒を上に1か所足す |
| チェックの線の1本が黒 | そのまま。線の黒が脚まで下りる |
| 大きな花柄で地が明るい | 地の段で段差を数える |
**柄の中に黒か黒に近い色が1本でも入っていれば、それが「もう1か所の黒」の役目を果たします。**柄の服の日に黒80が合わせやすいのは、このためです。地が明るく、柄にも黒が入っていない日だけ、靴か鞄で黒を足してください。
コートを着る日|外と室内で段が入れ替わる
秋が深まってコートを着るようになると、外にいるあいだと室内にいるあいだで、脚の上にある服の段が変わります。
| コートの色 | 下の服の色 | 外での見え方 | 室内での見え方 |
|---|---|---|---|
| 黒 | 明るい色 | コートと脚の黒がつながる | 段差が大きくなるので、室内用に黒を1か所 |
| 濃い茶・紺 | 明るい色 | コートと脚がほぼそろう | 同上 |
| キャメル | 暗い色 | 段差1.5段、靴で締める | 服と脚がつながる |
| ベージュ | 暗い色 | 段差が大きく、脚が目立つ | 服と脚がつながる |
| ベージュ | 明るい色 | 段差が大きい | 段差が大きい。タイツを替える日 |
外で過ごす時間と室内で過ごす時間のどちらが長いかで、合わせる基準を決めてください。通勤の数十分だけコートを着て、あとは一日室内にいるなら、室内の服で段差を数えます。出かけ先で歩く時間が長い日は、コートで数えます。
ベージュのコートの下に暗い服を着る日は、外では脚が目立ち、室内ではつながる、という入れ替わりが起きます。この場合は、コートの襟元に黒のスカーフや黒のタートルを出しておくと、外でも黒が上下に分かれて置かれます。室内でコートを脱いでも、下の服が暗ければそのまま脚とつながります。
仕事の日と休みの日
同じ合わせ方でも、場面で許される段差が少し変わります。
| 場面 | 段差の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 仕事の日(きちんとした職場) | 2段まで | 脚が目立たず、全身が落ち着いて見える |
| 仕事の日(服装が自由な職場) | 2段まで、黒1か所で3段まで | 足元に少し強さがあっても浮かない |
| 休みの日 | 3段まで | 脚の黒を配色として楽しめる |
| 学校行事や式典の日 | 1段まで | 足元に目を集めない |
職場では、座っている時間が長く、机の下で脚が人の目に入る場面は意外と多いものです。仕事の日は、段差2段を守っておくのが安心です。脚の黒が全身の中でいちばん強い場所になると、座っているときに目が足元へ引かれます。休みの日は、明るい服に黒80を合わせて足元を締める配色も、意図がはっきりしていれば1つの楽しみ方です。
どちらとも取れるとき①|黒をもう1か所置けない
段差が大きいのに、靴も鞄も黒にできない日があります。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 靴が茶しかない | 靴を服と同じ系統の茶にして、脚の黒を挟む |
| 鞄も靴も明るい色 | タイツを濃いグレーか濃い茶に替える |
| 上着が明るい色 | 襟元に黒の細いものを1つだけ |
| 何も足したくない | 服の段を1段暗いものに替える |
迷ったら、タイツを替えるほうが早いです。黒80にこだわらず、濃いグレーや濃い茶のタイツにすると、段差がそれだけで1段縮みます。服と小物をいくつも動かすより、足元の1枚を替えるほうが、朝の手間は少なくて済みます。
手持ちに黒以外の厚手のタイツがない場合は、次に1足買い足すときの候補を決めておくと役に立ちます。黒80をよく履く人ほど、濃いグレーか濃い茶の同じ厚さのものを1足持っておくと、段差が大きい日の逃げ道になります。黒と並べて明るさが1段違うものを選ぶと、黒では重い日にちょうど収まります。
どちらとも取れるとき②|服の色が2つの段にまたがる
グレージュやくすんだ色のように、段が3か2か迷う服があります。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 白い紙と黒い紙の中間くらい | 3段として扱い、靴を黒に |
| 室内では暗く、外では明るく見える | 外の明るさで数える |
| 上と下で服の段が違う | 脚に近い下の服の段で数える |
| 服の面積が小さい(短い上着など) | 面積の大きい方の段で数える |
**迷ったら、明るい側の段として数えてください。**明るい側で数えて黒を足しておけば、実際は暗い側だったとしても、黒が1か所多いだけで困ることはありません。逆に暗い側で数えて黒を足さずに出かけると、外の光の下で段差が思ったより大きく見えることがあります。
くすんだ色は、光の当たり方で段が動きやすい色でもあります。窓の近くでは明るく、部屋の奥では暗く見えるなら、その服は段の境目にいます。こうした服の日は、黒を足すかどうかで迷うより、先に黒い鞄を持つと決めてしまうほうが朝の判断が短く済みます。
どちらとも取れるとき③|靴は茶、鞄は黒
靴と鞄の色が違う日は、どちらを脚の黒とつなげるかで迷います。
| 服の色 | 決め方 |
|---|---|
| 茶系の服 | 靴の茶が服とつながり、鞄の黒が脚の黒とつながる。そのままでよい |
| 紺やグレーの服 | 靴を黒に替えられるなら替える。替えられなければ鞄を体の前に |
| ベージュの服 | 襟元にも黒を1か所足して、黒を2か所にする |
| 黒の服 | 靴の茶だけが浮くので、ベルトか鞄を茶に |
茶の靴と黒の鞄は、茶の服の日にはいちばん落ち着く組み合わせです。服と靴が茶でつながり、脚と鞄が黒でつながって、2つの色が上下で交互に並びます。
紺やグレーの服の日に茶の靴しかない場合は、茶の靴が全身の中で1か所だけ色みのある場所になります。その茶を孤立させないために、ベルトか時計の革、眼鏡の縁など、小さなものでよいので茶をもう1か所入れてください。黒と茶の両方が2か所ずつあると、どちらも配色の一部として落ち着きます。
どちらとも取れるとき④|80にするか、60や110にするか
同じ黒でも、デニールを変えると明るさの段が動きます。
| タイツ | 段の目安 | 向く服 |
|---|---|---|
| 黒30〜40 | 3.5前後(肌の色が混ざる) | 明るい服、仕事の日 |
| 黒60 | 4前後 | 中くらいの明るさの服 |
| 黒80 | 4.5前後 | 暗い服、深い色の服 |
| 黒110以上 | 5 | 黒や焦げ茶の服、厚手の生地 |
段差が2段を少し超える日は、80を60にするだけで収まることがあります。明るいグレーやキャメルの日に、80では少し重いと感じたら、同じ黒のまま60に下げてみてください。デニールごとの見え方はタイツのデニール数の目安と110デニールのタイツにまとめてあります。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際に起きていること |
|---|---|
| 黒タイツには黒い靴を合わせるもの | 茶の服の日は茶の靴のほうが脚の黒が浮かない |
| 黒タイツは何にでも合う | 段差が2段を超えると、脚だけ黒く浮いて見える |
| 紺の服に黒タイツは合わない | 明るさがほぼそろい、いちばん合わせやすい組み合わせの1つ |
| 明るい服には黒タイツで締めればよい | 黒が脚にしかないと、脚だけが強くなる |
| 80の黒は真っ黒 | 膝や脛で少し明るく見える、濃いグレー寄りの黒 |
| 靴が黒なら素材は何でもよい | 艶のある靴は、脚の黒と別の面に見える |
| 黒を足すなら靴がいちばん | 上半身に置いた黒のほうが、全身の中で黒を散らす |
出かける前に確かめる|写真を小さくして見る
最後の確認は、全身を写真に撮って見るのがいちばん確実です。
- 玄関か窓の近くで、全身が入るように写真を撮る
- 画面の上で写真を小さくして、親指の爪くらいの大きさにする
- 小さくした写真で、最初に目に入る場所を答える
- 脚だと答えたら、黒をもう1か所足すか、段差を縮める
| 最初に目に入った場所 | 動かすところ |
|---|---|
| 顔や首元 | そのままでよい |
| 服の中央 | そのままでよい |
| 脚 | 黒を上半身に1か所足す |
| 足首や靴 | 靴の色を脚か服のどちらかに寄せる |
**写真を小さくすると、色の細かい違いが消えて明るさの段差だけが残ります。**人が少し離れたところから見たときに近い見え方です。脚が最初に目に入るなら、段差が大きすぎるか、黒が脚にしかないかのどちらかです。
写真は、玄関の照明だけでなく、窓の光の入る場所でも1枚撮っておくと、外での見え方に近づきます。2枚を並べて、どちらでも脚が最初に目に入らなければ、その日の合わせ方は外でも室内でも崩れません。
まとめ|段差を数えて、黒をもう1か所
- 80デニールの黒は、膝や脛で少し明るく見える濃いグレー寄りの黒
- 服の明るさを5段で数え、脚との段差が2段までならそのまま
- 2段を超えたら、靴・鞄・ベルト・襟元のどこかに黒をもう1か所
- 茶の服には茶の靴、紺とグレーの服には黒い靴
- ベージュや生成りの服には、黒を2か所以上に散らすか、タイツを替える
- 靴はスエードか布の黒が、80の黒といちばんなじむ
- 迷ったら、全身の写真を小さくして、最初に目に入る場所を見る
明日の服の段を数えてみてください。段差が2段までか、黒がもう1か所あるか。そのどちらかが満たせていれば、80の黒はどの色の服にもつながります。
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よくある問い
- Q. 80デニールの黒タイツに茶色の服は合いますか
- 合います。ただ、茶の服の明るさで決め方が変わります。濃い茶なら黒タイツとの段差は1段で、そのまま合わせられます。明るい茶やキャメルは段差が3段になり、脚だけが黒く浮きやすくなります。そのときは、茶の服と同じくらいの明るさの茶の靴を合わせて段差を途中で分けるか、首元や鞄に黒を1か所置いて、脚の黒を全身の中でつなげてください。
- Q. 紺の服に黒タイツは変ですか
- 変ではありません。紺と80デニールの黒は明るさが近く、段差は0〜1段です。むしろ、紺の服と80の黒はいちばん合わせやすい組み合わせの1つです。気になるのは色の違いが分かるほど明るい紺のときで、その場合は靴を黒にして、脚の黒を靴の黒へつなげると、紺と黒が別の色として並ぶ形になり、迷って見えません。
- Q. 黒をもう1か所置くのが難しい日はどうすればいいですか
- 服の明るさを1段下げるか、タイツを1段明るくするかのどちらかで段差を縮めます。服を変えられないなら、黒ではなく濃いグレーや濃い茶のタイツに替えるのが手早い方法です。どうしても黒80で出かけたいときは、靴を服と同じ色にして、脚の黒の上下を同じ色で挟みます。そうすると脚の黒が、服と靴の間にある1本の帯として収まります。
- Q. 80デニールストッキングと80デニールタイツは違うものですか
- 呼び方が違うだけで、指しているものはほとんど同じです。一般に30デニール前後まではストッキング、それより厚いものはタイツと呼ばれることが多く、80はタイツ側に入ります。売り場によってはストッキングとして並んでいることもありますが、合わせ方を決めるうえでは呼び方ではなく、履いたときにどれくらい肌の色が戻るかを見てください。この記事の合わせ方は、どちらの呼び方のものにもそのまま使えます。
- Q. 明るいベージュの服に黒タイツを合わせてもいいですか
- 合わせることはできますが、段差が大きいので、何か1つで橋を架ける必要があります。ベージュの服と80の黒では段差が3段以上あり、そのままだと脚が全身の中でいちばん強い場所になります。黒い靴と黒い鞄を足して黒を全身に散らすか、タイツを濃いグレーに替えて段差を2段まで縮めるかのどちらかを選んでください。
— メグラシ編集部





