110デニールのタイツ|足元の重さは、スカートの透け方で決まる

**明日履くつもりのスカートを持って、窓際に立ってみてください。**裾を光にかざして、裏側に手を入れる。手の形は透けて見えますか、それとも見えませんか。
110デニールは、光をほとんど通さない数字です。**脚が肌の色ではなく、光を返さない一枚の面になります。**だから110が合うかどうかは、気温より先に、上に来るスカートの生地が光を通すかどうかで決まります。スカートのほうが光を通す薄い生地だと、足元のほうが重く見えて、上下の釣り合いが逆になります。
80デニールとの境目は60デニール・80デニールタイツに、110より厚い側は160デニールのタイツにあります。この記事は、110に何を合わせるかの話です。
結論|スカートを光に透かして、手の影で決める
| 裾を光にかざしたときの手 | 生地の例 | 110との合わせ方 |
|---|---|---|
| 影が見えない | ウール、ツイード、コーデュロイ、厚手のニット | そのまま合わせる |
| 影がぼんやり見える | 綿の中厚、張りのある化繊 | 見える長さと靴で決める |
| 手の形がはっきり見える | 薄手のプリーツ、シフォン、サテン、レース | 80にするか、靴で足元の面を分ける |
**比べているのは、スカートとタイツのどちらが重い面に見えるかです。**上の生地が下の生地と同じか、それより重ければ、釣り合いは自然に取れます。上のほうが軽いと、目は下に引っぱられます。
確かめ方|窓際で10秒
- 昼間の窓際に立つ
- スカートの裾を片手で持ち、窓と自分の間にかざす
- 裾の裏側に、もう片方の手のひらを入れる
- 表から見て、手の形がどれくらい見えるかを見る
**部屋の照明の下ではなく、窓の光で見てください。**照明は上から当たるので、薄い生地でも透けにくく見えます。外を歩くときに当たるのは、横や後ろから来る光です。窓の光はそれに近い見え方をします。
なぜ110だけで起きるのか
80までのタイツは、光の向きによって、編み目の奥にうっすら肌の色が戻ってきます。そのぶん、脚の面にも少し軽さが残ります。
110になると、膝を曲げても、背中側から光が入っても、肌の色はほとんど出ません。**脚が、光を返さない布の面として見えるようになります。**布の面になった以上、上のスカートとは布同士として比べられます。厚い布の下に厚い布なら、自然な重なりに見えます。薄い布の下に厚い布だと、そこで重さが逆転します。
厚い生地の日|110がいちばん素直に収まる
手の影が見えない生地なら、110は何も考えずに合わせられます。
ウールのタイトスカート、ツイードの台形、コーデュロイ、厚手のニットスカート。どれも110と同じくらいの重さの面なので、スカートの裾でいったん色が切り替わっても、重さはつながって見えます。冬の厚い生地のスカートが引き出しに戻ってきたら、それが110に移る合図です。
中くらいの生地の日|見える長さと靴で決める
手の影がぼんやり見える生地は、110を受け止められる日と、受け止めきれない日があります。分かれ目は2つです。
1つめは、スカートの裾から靴の履き口までの、見えている脚の長さ。**立った状態で測って30cm以内なら、110でも足元は重く見えにくくなります。**見える面が小さいからです。30cmを超えると、110の面が大きくなって、スカートより目立ちます。測るときは、鏡の前にまっすぐ立ち、スカートの裾から靴の履き口までにメジャーを当ててください。膝丈のスカートとローファーなら、多くの場合30cm前後に収まります。
2つめは靴です。ローファーやショートブーツのように甲まで覆う靴なら、足元に靴の重さが足されて、110の面が靴に受け止められます。甲の浅いパンプスだと、110の面がそのまま床近くまで続きます。
薄い生地の日|110より80、または靴で面を分ける
手の形がはっきり見える生地に110を合わせると、足元のほうが重く見えやすくなります。
この日は、まず80に下げてください。**80なら、光の向きによって肌の色がわずかに戻るので、脚の面が少し軽くなります。**寒さが気になる日は、靴の中に隠れる短い靴下を足すと、見え方を変えずに温かさを足せます。
どうしても110にしたい日は、膝下まであるブーツを合わせて、見えている110の面を短くします。見える長さが15cmほどになれば、薄いスカートの下でも重さはほとんど気になりません。
黒以外の110|色の面は、黒より強く出る
110は、茶・グレー・ネイビーなどの色でもよく売られています。
色の110は、黒より面の存在がはっきり出ます。黒は影と同じ色なので、面が少し沈んで見えますが、**色のついた110は、光を返さないまま色だけが前に出ます。**合わせるスカートの生地は、黒の110より一段厚いものを選んでください。色をスカートか靴のどちらとつなぐかは、タイツの色の合わせ方にあります。
仕事の日の110
服装の決まりに「ストッキング」と書いてある職場では、110はタイツとして読まれます。その場合は避けてください。
決まりが無い職場なら、冬のあいだ110で通す人は多くいます。**気をつけたいのは、会議や来客の日に薄い生地のスカートと合わせることです。**座ったとき、机の向こうから見えるのは膝から下だけなので、そこが重い面になると目がそこへ行きます。そういう日は、厚みのあるスカートか、パンツの下に110を履くほうが落ち着きます。
いつから110にするか
気温だけで言えば、朝の気温が一桁に下がる日が続くころが目安です。気温の目安の全体はタイツはいつから履く?にあります。
ただ、**110に移るのは、手持ちのスカートが冬の厚い生地に入れ替わってからにしてください。**10月から11月のはじめは、まだ秋の薄いスカートが残っています。その時期は80のまま、見えない場所で温かさを足すほうが、足元だけ季節が先に進む見え方になりません。
どちらとも取れるとき①|スカートは薄いが、上に厚いコートを着る
薄手のプリーツスカートに、膝まである厚いウールのコートを着る日。外を歩くあいだは、コートの裾がスカートを隠します。
この場合は、**コートを脱いでいる時間の長さで決めてください。**屋外にいる時間が長く、室内ではすぐ座る日なら、110でも気になりません。見えるのはコートと110の組み合わせだからです。室内で立って過ごす時間が長い日は、スカートと110が並んで見えるので、80にします。
迷う日は、行き先で過ごす時間のうち、座っている時間が半分を超えるかどうかで決めてください。座っている時間が長ければ、膝から下は机や椅子に隠れる時間も長くなります。立って話す時間や、歩いて見て回る時間が長い日は、足元が目に入る時間も長くなるので、80の側に寄せます。
どちらとも取れるとき②|ワンピースで、上と下の生地が違う
上は厚手のニット、下は薄いプリーツというワンピースがあります。
このときは、**110のすぐ上にある下半分の生地だけを光に透かしてください。**上半身の生地が厚くても、110と直接並ぶのはスカート部分です。下が薄ければ、薄い生地の日として扱います。
どちらとも取れるとき③|パンツの下に履く
パンツの下に110を履く日は、見えるのは裾と靴の間の足首だけです。
この場合、スカートの透け方の話は関係ありません。**見るのは、座ったときに裾が上がって出てくる長さです。**足首から10cm以上見えるなら、110の色と靴の色をそろえてください。
パンツの下の110は、見えないぶん、暖かさのためだけに選んでかまいません。ただ、パンツの生地が薄く、体に沿う形だと、110の厚みで膝や腰まわりの線が表に出ることがあります。履いて椅子に座り、パンツの膝に横じわが増えていないかだけ見てください。増えているなら、80に下げるか、ゆとりのある形のパンツに替えます。
2足だけ持つなら
110を2足だけ持つなら、黒を1足と、焦げ茶かチャコールのどちらかを1足にしてください。
黒は、厚いスカートにも中くらいの生地にも合わせやすく、靴の色を選びません。**2足目の色は、手持ちの冬のスカートにいちばん多い色の側で決めます。**茶系のウールやツイードが多いなら焦げ茶、灰色や紺が多いならチャコールです。スカートと同じ系統の色の110を合わせると、スカートの裾で色が切り替わっても、面が一続きに見えて、足元の重さがさらに気にならなくなります。
色の2足目は、黒より面が強く出るので、薄い生地の日には回さないでください。厚い生地の日専用の1足と決めておくと、朝に迷いません。
1日履いたあとに見る場所
110は編み目が詰まっているぶん、こすれる場所に毛玉ができやすくなります。
帰ってから、内ももと、バッグが当たる側の太ももの外側を見てください。**毛玉が出ている場所は、その日の服の組み合わせで、いちばんこすれていた場所です。**同じ組み合わせで何度も履くなら、その場所がすぐ薄くなります。サイズが合っていないと膝で生地が伸び、面の色がそこだけ薄くなるので、タイツ・ストッキングのサイズの選び方も見ておいてください。
まとめ
- 110は光をほとんど通さず、脚が光を返さない一枚の面になる
- スカートの裾を窓の光に透かし、手の影が見えなければそのまま合わせる
- 影がぼんやりなら、見える長さ30cmと靴で決める
- 手の形がはっきり見える薄い生地の日は、80にするか、ブーツで見える面を短くする
- 110に移るのは、手持ちのスカートが冬の厚い生地に替わってから
明日のスカートを窓の光に透かしてみてください。手の影が見えなければ110、はっきり見えれば80。その10秒で、足元の重さはほとんど決まります。
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よくある問い
- Q. 110デニールのタイツは、どんなスカートに合いますか
- 光を通さない、厚みのある生地のスカートにいちばん素直に収まります。ウール、ツイード、コーデュロイ、厚手のニットなどです。確かめるときは、スカートの裾を窓の光にかざして、裏に手を入れてください。手の影が見えなければ、110と同じくらいの重さの生地なので、そのまま合わせられます。手の形がはっきり見えるほど薄い生地なら、足元のほうが重く見えやすくなります。
- Q. 110デニールと80デニールは、見た目でどれくらい違いますか
- 80は、光の向きによって編み目の奥にうっすら肌の色が戻ってくる数字です。110になると、膝を曲げても、背中側から光が入っても、ほとんど肌の色が出ません。そのぶん、脚が一枚の布の面として見えます。暖かさの差より、この見え方の差のほうが、装いには大きく効きます。
- Q. 110デニールのタイツは、仕事に履いていってもいいですか
- 服装の決まりに、ストッキングや肌色の脚と書かれていない職場なら、冬のあいだ110で通している人は多くいます。決まりにストッキングと書いてあるときは、110はタイツとして読まれるので避けてください。決まりが無い職場でも、薄い生地のスカートと合わせると足元だけが重く見えるので、厚みのあるスカートかパンツの下に履く日に回すと浮きにくくなります。
- Q. 110デニールは、いつから履けばいいですか
- 気温だけで決めるなら、朝の気温が一桁に下がる日が続くころが目安です。ただ、110に移るかどうかは、手持ちのスカートが冬の厚い生地に入れ替わったかどうかでも決まります。まだ薄手のスカートを履いている時期は、寒くても80のままにして、靴の中に短い靴下を重ねるなど見えない場所で足すほうが、足元の見え方が変わりません。
— メグラシ編集部





