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タイツのデニールで細く見えない|重く見える日の濃淡と光沢の直し方

メグラシ編集部//読了 13分
秋の窓辺で、黒い薄手のタイツの中に片手を入れて指を広げ、手の甲で透け方を確かめている女性

**手持ちのタイツを1足出して、片手を入れて指を大きく広げてみてください。**指の付け根のあたりが明るく透けて、指の両脇が暗く見えるなら、そのタイツは脚の上でも濃淡を作ります。全体が同じ黒にしか見えないなら、重く見えている原因はたぶんそこです。

タイツで細く見えるかどうかは、デニールの数字そのものでは決まりません。脚の中央が明るく、両端が暗くなる「濃淡」が出ているかどうかで決まります。濃淡があると脚が立体として見え、濃淡がないと平らな面として見えます。同じ脚でも、面として見えたほうが広がって見えます。

デニールごとの透け方や、気温に合わせた選び方はタイツのデニール数の目安にまとめてあります。この記事は、細く見せたくて選んだのに重く見えた、という失敗を直すための話です。

結論|重く見える原因は、濃淡・光沢・色・境目の4つ

最初に、いま感じている見え方を下の表で探してください。原因の場所がわかれば、直す場所も決まります。

感じている見え方原因最初に確かめること直し方の方向
脚が平らな黒い面に見える濃淡がない80デニール以上か60以下に下げるか、色でつなぐ
脚の正面が白っぽく光る光沢真上の明かりで白い帯が出るかつやの少ない仕上げへ
明るい色で面が広がって見える色ベージュ・グレーの厚手か透け感を残すか、まわりと明るさをそろえる
足首で切れて見える境目靴の色とタイツの色が離れているか靴の色をタイツに寄せる
膝下が短く見える境目スカートの裾とタイツの色の差裾かタイツの色を寄せる
足首や膝裏に横のしわサイズつまんで5mm以上余るか身長とヒップで選び直す
正面だけ白く抜けるサイズ生地が横に引っ張られていないか一つ上のサイズへ
素足とほとんど変わらない薄すぎ20デニール以下か30〜40に上げる
柄で脚が横に広がって見える柄の向き横に流れる柄か縦に流れる柄か無地へ

**表の上の3行は、タイツそのものの失敗です。**下の行は、まわりとの組み合わせやサイズの失敗です。タイツそのものが合っていないうちは、組み合わせを直しても重さは残るので、上から順に確かめてください。

どれに当てはまるか迷うときは、朝の窓際で、1.5mほど離れた位置から膝下を写真に撮ってみてください。写真を拡大せずに見て、最初に目に入るのが「黒い面」なら濃淡、「白く光る帯」なら光沢、「足首や膝の線」なら境目が原因です。原因が1つに絞れれば、直す場所も1つで済みます。

なぜ濃淡があると、すっきり見えるのか

脚は円柱に近い形をしています。タイツを履くと、正面では生地がまっすぐ伸びて編み目が広がり、肌の色が透けます。両側では、生地が脚の丸みに沿って斜めに重なるので、編み目が詰まって見え、暗くなります。

脚の場所生地の状態見え方
正面の中央編み目が広がる肌の色が透けて明るい
正面から少し外編み目が少し斜めになる中くらいの明るさ
両側の端生地が斜めに重なる暗い
後ろ側見えない影になる

中央から端へ、明るい・中くらい・暗いの段が付くことが濃淡です。この段があると、目は脚を丸みのある立体として受け取ります。段がないと、脚の幅いっぱいが同じ色の面になり、輪郭までの距離がそのまま幅として見えます。

黒いタイツが細く見えると言われるのは、黒が暗い色だからではなく、透け感のある黒だと中央と端の差がはっきり出るからです。黒でも透けない厚さになると、この差はなくなります。

濃淡が出るデニール、出ないデニール

濃淡がいちばんはっきり出るのは、正面で少し透けて、端で透けなくなる厚さです。

デニール正面の透け端の暗さ濃淡
20以下よく透ける端も透ける弱い(素肌に近い)
25〜30透ける端は暗くなる出る
40少し透ける端は暗いはっきり出る
50〜60わずかに透ける端は暗い出る
80ほとんど透けない端も同じ暗さ弱い
110以上透けない同じ暗さほぼ出ない

30〜60デニールが、濃淡の出やすい範囲です。80を超えると、正面も端も同じ暗さになるので、濃淡はほとんど出なくなります。20以下は、正面も端も透けるので、こちらも濃淡が弱くなります。

ただし、同じ数字でも、糸の太さや編み方によって透け方は違います。60と書いてあっても、80のように透けないものもあります。数字は目安にして、実物で確かめてください。

手の甲で、濃淡が出るかを確かめる

履く前に濃淡が出るかどうかは、手の甲で確かめられます。

  1. タイツの脚の部分に、片手を入れる
  2. 指を大きく広げて、生地を横に張る
  3. 明るい窓の近くで、手の甲を見る
  4. 指の付け根の中央と、指の両脇の明るさを比べる
手の甲の見え方脚の上での見え方判断
中央が透け、両脇が暗い濃淡が出るすっきり見えやすい
全体が透ける素肌に近い濃淡は弱い
全体が同じ暗さ平らな面になる重く見えやすい
中央が白っぽく光る光沢で中央が広がるつやを疑う
中央だけ極端に白い伸びすぎサイズを疑う

**指を広げる強さは、ふだん履いたときの張り具合に近づけてください。**強く広げすぎると、どのタイツも中央が透けて見えます。手の甲の幅いっぱいに、軽く張るくらいがちょうどです。

失敗①|80デニール以上で、脚が平らな面になる

寒くなってきて80や110に上げたら、急に脚が重く見えるようになった。いちばん多い失敗です。透けない厚さになると、濃淡が消えて、脚が平らな黒い面になります。

厚さを上げた理由重さの直し方
寒いから60に戻して、中に薄い防寒の重ね履きをするか、色でつなぐ
透けたくないから60で十分か、明かりの下で確かめる
手持ちが80しかないから靴とスカートの色でつないで、縦の線を作る
職場の決まりで透けないものを色でつなぐ

**80以上を履く日は、濃淡の代わりに縦の線で重さを分けます。**靴をタイツと同じ色にして、足元までつなぐ。スカートの裾をタイツに近い色にして、腰から足先までを1本の線にする。こうすると、脚の幅より縦の長さのほうに目が行きます。詳しくは後半の「境目」の節にあります。

80デニールの黒そのものの合わせ方は、80デニールタイツ黒の合わせ方にあります。

もう1つの手は、60を2足持っておくことです。60は透け感が少し残るので、濃淡が出ます。それでいて、正面の透けは室内の明かりの下でもあまり気になりません。寒さが本格的になる11月の終わりまでは60で過ごし、12月に入ってから80以上に移る、と時期で区切っておくと、重く見える期間を短くできます。

失敗②|光沢で、正面の明るい帯が広がる

つやのあるタイツは、真上や正面からの明かりを、脚の正面で白く返します。その白い帯が太いと、中央の明るい部分が広がって、脚の正面が膨らんで見えます。

光沢の強さ明かりの下の見え方判断
つやなし(マット)帯が出ない濃淡だけで見える
少しつやがある細い帯が出る濃淡を助ける
つやが強い太い帯が出る中央が広がって見える
ラメ・光る糸入り全体が光る濃淡が消える
室内の蛍光灯の下だけ光る帯が日中より強く出る室内の時間が長い日は避ける

**少しのつやは、濃淡を助けます。**中央に細い明るい線が出ると、立体感が強まるからです。困るのは、つやが強くて帯が太くなるときです。帯の幅が脚の幅の3分の1を超えると、正面が広がって見えます。

確かめるときは、室内の真上の明かりの下で、鏡から1mほど離れて立ち、膝下の正面を見てください。白い帯が細い線なら、そのままで構いません。太い帯が膝下全体に出ているなら、つやの少ないものに替えると、重さが消えます。

失敗③|明るい色の厚手で、面が広がる

ベージュ、明るいグレー、白に近い色の厚手のタイツは、光をよく返します。返す光が多いと、中央と端の差が小さくなり、面全体が明るく広がって見えます。

タイツの色濃淡の出方すっきり見せる工夫
黒透け感があれば強く出るデニールで調整する
濃い茶・濃い紺黒の次に出る黒と同じ考え方でよい
チャコールグレー中くらい靴を同じ明るさに
明るいグレー弱い透け感を残す、靴とスカートの明るさをそろえる
ベージュ(厚手)弱い肌に近い薄手にするか、靴と同じ色に
白・生成りほとんど出ない面で見せる前提で、まわりの色をそろえる
柄物・ニット調柄による次の「柄の向き」を見る

**明るい色を履きたい日は、靴とスカートのどちらかを同じ明るさにしてください。**明るい色のタイツが、暗い靴と暗いスカートに挟まれると、間の明るい面だけが浮きます。どちらか一方でも明るさがそろえば、面がつながって、縦の線になります。タイツの色そのものの合わせ方は、タイツの色の合わせ方にあります。

失敗④|足首で切れて見える

タイツと靴の色が離れていると、足首のところで色が切れます。切れ目があると、脚の縦の線が足首で終わり、膝下が短く見えます。短く見えると、相対的に幅のほうが目に入ります。

タイツと靴の組み合わせ足首の見え方直し方
黒タイツ・黒い靴つながるそのままでよい
黒タイツ・茶色の靴少し切れる濃い茶なら許容、明るい茶は切れる
黒タイツ・白いスニーカーはっきり切れる靴を濃い色に、またはタイツを靴に寄せる
茶タイツ・茶色の靴つながるそのままでよい
グレータイツ・黒い靴少し切れる靴を濃いグレーにするか、そのまま
明るいタイツ・暗い靴はっきり切れる靴の明るさを寄せる

**足首の切れ目は、靴の甲の深さでも変わります。**甲の浅い靴だと、タイツの面が足の甲まで続いてから靴に切り替わるので、色が違っても切れ目が目立ちにくくなります。甲の深い靴やブーティだと、足首のすぐ下で色が変わるので、切れ目がはっきり出ます。

秋の休日に白いスニーカーを合わせたい日もあります。そのときは、タイツの色を靴に寄せるのは難しいので、裾の短いパンツか、くるぶし丈の靴下を1枚挟む方法があります。タイツと靴の間に中間の明るさが入ると、黒から白へ一度に切り替わらず、切れ目がやわらぎます。靴下の色は、タイツと靴のちょうど間くらいの明るさを選んでください。

失敗⑤|スカートの裾との境目で、膝下が短く見える

スカートやワンピースの裾と、タイツの色の差が大きいと、裾のところで横の線が入ります。この線の位置が膝のあたりにあると、膝下の長さが短く見えます。

スカートの丈見えるタイツの面積境目の影響
膝上広い境目が上にあるので、縦の線は長い
膝丈膝下全体境目が膝にあり、色の差がそのまま出る
膝下〜ふくらはぎの中ほど狭い境目がふくらはぎの真ん中に来ると、短く見えやすい
くるぶし上ほとんど見えない境目より靴とのつなぎが効く

いちばん境目の影響が出るのは、裾がふくらはぎの丸みのいちばん大きい位置に来る丈です。そこで色が切り替わると、横の線が幅のいちばん広いところに重なります。この丈のスカートを履く日は、裾の色とタイツの色を近づけて、横の線を弱めてください。

裾の色を変えられないときは、丈のほうを動かします。ウエストで1〜2回折り返すか、ベルトの位置を少し上げて、裾を5cmほど上に移すと、境目が丸みのいちばん大きい位置から外れます。反対に、上着を長めのものにして裾の線を覆う方法もあります。どちらも、手持ちのまま試せる直し方です。

色でつないで、縦の線を作る

濃淡を出せない日、たとえば寒くて厚手を履く日は、色をつないで縦の線を作るのがいちばん効きます。

つなぎ方つながる範囲効き方
タイツと靴を同じ色膝下から足先まで足首の切れ目がなくなる
タイツとスカートを同じ色腰から足首まで膝の切れ目がなくなる
タイツ・靴・スカートを同じ色腰から足先まで下半身全体が1本の線になる
タイツと靴を同じ色、スカートは別膝下から足先まで上の色で切り替えを作れる

色をそろえるときは、まったく同じ色でなくても構いません。黒と濃い紺、濃い茶と黒のように、暗さが近い2色なら、離れて見たときにはほとんどつながって見えます。目安は、白い紙の上に並べたとき、どちらが暗いか一目で言えないくらいの近さです。

**3つ全部を同じ色にすると、縦の線はいちばん長くなります。**ただし全部が黒だと、膝から下の黒が重く見えることがあります。黒が続く日の重さの分け方は、オフィスカジュアルの黒|全身黒でも重く見えない、表面の違う黒の重ね方を見てください。表面の違う黒を隣り合わせると、同じ黒でも面が分かれて見えます。

失敗⑥|サイズが大きくて、横のしわが入る

大きめのサイズを履くと、足首や膝の裏に余った生地がたまって、横のしわが入ります。しわは横の線なので、縦の流れを切ります。

しわの場所原因直し方
足首にたまる長さが余っている足首から上へ生地を送り上げるか、サイズを下げる
膝の裏に横線膝下の長さが余っている膝から上へ送り上げる
太ももの付け根にたるみ股上が深すぎるウエストまで引き上げる、サイズを下げる
履いて1時間でしわが戻る生地が伸びて戻らないサイズを下げるか、伸びの戻りのよいものに

生地を送り上げるのは、足首から順に行ってください。足首の余りを膝まで、膝の余りを太ももまで、太ももの余りをウエストまで、と下から順に送ると、しわは残りにくくなります。サイズの選び方はタイツ・ストッキングのサイズの選び方にあります。

失敗⑦|サイズが小さくて、正面だけ白く抜ける

反対に、小さいサイズを無理に履くと、生地が横に引っ張られて、正面の透けが強くなりすぎます。中央が白っぽく抜けて、端の暗さとの差が極端になります。

正面の見え方原因直し方
中央が適度に透けるちょうどよいそのままでよい
中央が白っぽく抜ける横に引っ張られている一つ上のサイズへ
膝の正面だけ白い座ったときに伸びる座った姿で確かめ、サイズを見直す
太ももの正面だけ白い太ももで横に張っているヒップの範囲を見て上のサイズへ

濃淡は、差がはっきりしすぎても不自然に見えます。中央がうっすら透けるくらいがちょうどです。膝の正面の白抜けについては、40デニール黒の失敗|グレーに浮く・膝が白い・服とずれるを直すに詳しく書いています。

失敗⑧|20デニール以下で、素足との違いが出ない

細く見せたくて薄くしたのに、思ったほど変わらない。20デニール以下の薄さだと、正面も端も透けるので、濃淡が弱くなります。素足に近い見え方になるので、濃淡で見せる効果はあまり出ません。

薄手を選んだ理由合っているかすること
細く見せたい濃淡が弱いので効果は小さい30〜40に上げる
素足に近く見せたい合っているそのままでよい
職場の決まりで合っている靴とのつなぎで縦の線を作る
暖かい日の装いで合っているそのままでよい

素足に近い見え方を求めているなら、薄手は合っています。細く見せたいという目的なら、30か40に上げてください。正面がうっすら透けて、端が暗くなる差が出てきます。

柄の向きで、見え方が変わる

柄のあるタイツは、柄の向きで目の動きが変わります。縦に流れる柄は縦に、横に流れる柄は横に目を動かします。

柄目の動き見え方
縦のリブ・縦の細い線縦縦の線が増え、すっきり見えやすい
細かいドット・小さな地紋動きが少ない無地に近い
横のボーダー横幅のほうに目が行く
大きな模様・ダイヤ柄模様ごと模様の大きさが目に入る
ニット調の厚手凹凸の影平らな面より立体に見える
後ろに縦の線(バックシーム)縦後ろ姿に縦の線ができる

**縦のリブは、濃淡の代わりになります。**リブの山と谷が細い明暗の縦線を作るので、厚手でも平らな面になりにくいからです。寒い日に厚手を履きたいけれど重く見えたくない、という日は、無地の80より、縦リブの厚手を選ぶ手があります。

リブの幅にも違いがあります。山と谷の幅が2〜3mmほどの細いリブは、離れて見ると細かな縦の明暗としてなじみ、無地に近い落ち着いた見え方になります。幅が1cm近い太いリブは、縦の線がはっきり見えるぶん、カジュアルな印象に寄ります。仕事の日は細いリブ、休日は太いリブ、と分けておくと、どちらの日も縦の線を使えます。

ブーツを履く日は、見える面が短くなる

秋冬はブーツを合わせる日が増えます。ブーツを履くと、タイツが見えるのはスカートの裾からブーツの履き口までの間だけになります。見える面が短いぶん、濃淡よりも、その短い面の色が上下とどうつながるかのほうが効きます。

ブーツの高さ見えるタイツの面効くこと
くるぶし丈膝下ほぼ全体濃淡とブーツの色のつなぎ
ふくらはぎの中ほど膝からふくらはぎの中ほど履き口の位置と色の差
膝下丈膝のまわりだけタイツとブーツの色をそろえる
膝上丈ほとんど見えないタイツはブーツの中の暖かさで選んでよい

**ふくらはぎの中ほどまでのブーツは、履き口で横の線が入ります。**この線がふくらはぎのいちばん丸みのある位置に来ると、そこで幅が強調されます。タイツとブーツの色をそろえると、履き口の線が目立たなくなります。色をそろえられない日は、スカートの裾を下げて、見えるタイツの面を短くしてください。

膝下丈のブーツなら、見えるタイツはわずかです。厚手で濃淡が出なくても、見える面が小さいので、重さはほとんど気になりません。寒い日にブーツを履くなら、タイツのデニールは暖かさ優先で選んで構いません。

気温と、見え方のどちらを取るか

10月から11月は、朝晩の冷え込みでデニールを上げたくなる時期です。暖かさと見え方のどちらを優先するかは、外にいる時間で決めてください。

朝の気温と外にいる時間選ぶデニール見え方の工夫
15度以上・外は短い30〜40濃淡で見せる
15度以上・外が長い40〜60濃淡で見せる
10〜15度・外は短い60濃淡で見せる
10〜15度・外が長い60〜80色でつなぐ
10度未満80以上色でつなぐ、縦リブを選ぶ
室内が暖かく、外が寒い60と重ね履き室内で濃淡が出る厚さを外側に

60デニールは、暖かさと濃淡のどちらもある程度取れる境目です。迷ったら60から始めて、寒ければ下に薄い防寒のものを重ねる、という順番にすると、見え方を崩さずに暖かさを足せます。タイツを履き始める時期についてはタイツはいつから履く?にあります。

どちらとも取れるとき①|60と80のどちらにするか決められない

60と80の間で迷うのは、透けるのが気になる、でも重くも見えたくない、というときです。

見るところ60の側80の側
室内の明かりの下で、正面が透けて困るか困らない困る
外にいる時間1時間未満1時間以上
靴とスカートの色をタイツに寄せられるか寄せられない寄せられる

**3つのうち2つが80の側なら、80にしてください。**そのときは、靴かスカートのどちらかをタイツの色に寄せます。寄せられない日は、60にして、透けが気になる場面だけ上着の丈で覆う、という順番で考えます。

どちらとも取れるとき②|濃淡は出ているのに、重く見える

手の甲では濃淡が出るのに、履いてみると重く見える。そういうときは、タイツ以外の場所に原因があります。

確かめる場所重く見える条件直し方
靴甲の深い、つま先の丸い大きな靴甲の浅い靴か、タイツと同じ色の靴へ
スカートの裾裾がふくらはぎの真ん中で、色の差が大きい裾の色を寄せるか、丈を変える
上半身上が軽い色で、下に黒が集中している上にも黒か濃い色を1つ入れる
明かり真上の明かりで帯が出ているつやの少ないものへ

**上半身との釣り合いも見てください。**上が白や淡い色で、下だけが黒いタイツと黒い靴だと、黒が下に集まって重く見えます。首元や手元に黒か濃い色の小物を1つ入れるだけで、重さが上下に分かれます。

どちらとも取れるとき③|鏡と写真で見え方が違う

鏡ではすっきり見えるのに、写真に撮ると重く見える。またはその逆。鏡と写真では、明かりの向きと距離が違います。

見え方の違い原因信じるほう
鏡ではよく、写真で重い写真の明かりが正面からで、濃淡が消えた外で人に見られるのに近いのは写真
写真ではよく、鏡で重い鏡が近すぎて、全体が見えていない1.5m以上離れて見た写真
フラッシュで白く光る光沢が強い光沢を見直す
夜の室内で暗く沈む明かりが弱く、濃淡が出ない日中の窓際で確かめる

人に見られるときに近いのは、1.5mほど離れて撮った写真です。鏡は近くから見るので、膝下が大きく映りやすくなります。迷ったら、朝の窓際で、少し離れた位置から1枚撮って確かめてください。

出先で、重く見えると気づいたとき

家を出てから、店のガラスや駅の鏡に映った姿を見て、重く見えると気づくこともあります。出先でタイツを替えるのは難しいので、まわりのほうで調整します。

気づいた見え方出先でできること
黒が膝下に集まって重い首元にストールか、手元に濃い色の小物を出して、重さを上に分ける
足首で切れて見える歩いているときは目立ちにくい。立ち止まる場所では足を前後にずらして立つ
正面が光って広がる真上の明かりの下を避け、窓際の席を選ぶ
裾との境目が強い上着を脱いで手に持ち、裾の線を上着で切る
足首にしわがたまったお手洗いで足首から順に送り上げる

**足首のしわは、出先でも直せます。**一日歩くうちに、生地は少しずつ下へ落ちてきます。昼に一度、足首から膝へ、膝から太ももへと送り上げるだけで、朝の状態に近くなります。

洗うたびに、濃淡は変わる

同じタイツでも、洗う回数が増えると見え方が変わります。黒が浅くなったり、表面が毛羽立って光の返り方が変わったりするからです。

洗った回数の目安起きること濃淡への影響
新しいうち色が深く、つやが一定買ったときのまま
10回前後黒が少し浅くなる端の暗さが弱くなる
毛羽立ちが出てから表面が白っぽくなる中央と端の差が小さくなる
毛玉が出てから光が散る濃淡がぼやける

**買ったときより重く見えるようになったら、色と表面を確かめてください。**黒が浅くなったタイツは、端の暗さが足りなくなり、濃淡が弱くなります。そういう1足は、黒い服の日ではなく、茶や紺の服の日に回すと、色の浅さが目立ちません。毛玉の取り方はタイツの毛玉の取り方にあります。

買う前に、袋の上から見る3つ

店で選ぶときは、袋の上からでも確かめられることがあります。

見るところすっきり見える側
デニールの表示30〜60
仕上げの表示つやなし、マット、と書かれている
見本の写真や台紙脚の端が暗く、正面がうっすら透けている

台紙の写真は、正面から明かりを当てて撮られていることが多いので、濃淡が実物より弱く写っていることがあります。手に取れる見本があれば、手の甲を入れて確かめてください。

初めての1足は、まず1足だけ買って、家で手の甲と写真の両方で確かめてから足すと、合わない数足がたまりにくくなります。

よくある行き違い

よく聞くこと実際のところ
デニールが高いほど細く見える80を超えると濃淡が消え、平らな面になる
黒なら何でも細く見える透けない黒は、面として広がって見える
薄いほど脚がきれいに見える20以下は濃淡が弱く、素肌に近い
つやがあると華やかで細く見えるつやが強いと、正面の明るい帯が広がる
小さいサイズを履くと引き締まる正面が白く抜けて、不自然な濃淡になる
タイツだけで決まる靴とスカートの色のつなぎで、見え方が大きく変わる

まとめ

  • タイツで細く見えるかは、脚の中央が明るく両端が暗い濃淡が出るかで決まる
  • 濃淡が出やすいのは30〜60デニール。手の甲を入れて指を広げると、履く前に確かめられる
  • 重く見えたら、まず80以上で平らになっていないか、光沢で正面の帯が広がっていないかを見る
  • 厚手を履く日は、靴とスカートの色をタイツに寄せて、縦の線を作る。縦リブも助けになる
  • サイズは大きくても小さくても濃淡を崩す。足首から順に送り上げ、合わなければ選び直す

今夜、明日履くタイツに手を入れて、窓の明かりで手の甲を見てください。中央と端に明るさの差があれば、そのまま履いて大丈夫です。

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よくある問い

Q. 細く見えるタイツは何デニールですか
濃淡が出やすいのは30〜60デニールのあたりです。この厚さだと、脚の正面では編み目が広がって肌の色が少し透け、両側では生地が斜めに重なって暗く見えます。この明るさの差が立体感になり、すっきり見えます。ただし同じ数字でも、糸の太さや編み方で透け方は違います。数字だけで決めずに、手の甲を入れて指を広げ、中央と端で明るさに差が出るかを確かめてください。
Q. 80デニールの黒タイツだと重く見えるのはなぜですか
80デニールを超えると、生地がほとんど透けなくなり、脚の正面も側面も同じ黒になります。濃淡が出ないので、脚が立体ではなく平らな面として見えます。黒の面が膝から下まで続くと、そのぶん重く見えやすくなります。寒くて80以上を履きたい日は、靴をタイツと同じ色にして足元までつなぐか、スカートの裾をタイツと近い色にして、縦に長い1本の線を作ると、重さが分散して見えます。
Q. ベージュやグレーのタイツは細く見えにくいですか
明るい色の厚手のタイツは、光を返すぶん面が広がって見えやすい傾向があります。中央と端の明るさの差も、黒より小さく出ます。明るい色を履きたい日は、デニールを下げて透け感を残すか、靴とスカートのどちらかを同じ明るさにそろえて、色の境目を減らしてください。境目が少ないほど、縦の線が長く見えます。
Q. サイズが合っていないと見え方は変わりますか
変わります。小さいサイズを無理に履くと、生地が横に引っ張られて、正面の透けが強くなりすぎます。中央が白っぽく抜け、両端との差が極端になって、かえって不自然に見えることがあります。大きいサイズだと、足首や膝の裏にしわがたまり、横の線が何本も入ります。横の線は縦の流れを切るので、すっきり見えにくくなります。身長とヒップの範囲で選び直すのが近道です。

— メグラシ編集部

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110デニールのタイツ|足元の重さは、スカートの透け方で決まる

110デニールは、光をほとんど通さない数字です。脚が肌の色ではなく、光を返さない一枚の面になる。だから合う・合わないを決めるのは気温より、上に来るスカートの生地が光を通すかどうかです。窓際でスカートの裾を透かして手の影を見る10秒の確かめ方、厚い生地・中くらい・薄い生地の3つでの合わせ方、見える長さ30cmの境目、黒以外の色の110、仕事の日と、いつから110に移るかの目安まで整理しました。

メグラシ編集部/読了 9分
タイツがずり落ちる|股が下がるのは、履き上げ方とウエストの位置で直す

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タイツがずり落ちる|股が下がるのは、履き上げ方とウエストの位置で直す

タイツを履いて歩き出すと、股の縫い目がだんだん下がってくる。ウエストが腰の下までずり落ちてくる。その原因の多くはサイズではなく、脚の部分に生地を送らずに引き上げていることと、ウエストのゴムを止める位置にあります。股の位置を指の幅で測る方法、症状ごとの原因の見分け方、足首から順に生地を送る履き上げ方、ボトムスのウエストに合わせたゴムの止め方、デニールと素材の影響、ゴムが伸びたタイツの見極め、出先での2分の直し方まで。

メグラシ編集部/読了 13分
25デニールストッキングの失敗|白く浮く・膝だけ濃い・たるむを直す

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25デニールストッキングの失敗|白く浮く・膝だけ濃い・たるむを直す

25デニールのストッキングは、素足に近く見えるはずの一枚です。それなのに、脚だけ白っぽく浮く、膝や足首で濃さがまだらになる、足首にしわが寄る、靴の中で滑る、すぐ伝線する。秋に履き始めるとこうした失敗が起きやすくなります。失敗を8つに分け、手の甲で色の差を測る方法、立った姿と座った姿で濃さのむらを見る方法、たるみをつまんでサイズを決め直す方法、履き方で直せるものと買い替えるものの分かれ目、どちらとも取れるときの決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
50デニールのストッキング|秋冬の通勤・行事・式で履く日と替える日

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50デニールのストッキング|秋冬の通勤・行事・式で履く日と替える日

50デニールは、透けて見える色と場面ならストッキングとして通り、透けない色や改まった場ではタイツと受け取られます。秋の終わりから冬の入り口の予定ごとに、通勤、来客対応や会議、学校の面談と発表会、七五三のお参り、会食、結婚式、弔事、帰省の移動日まで、50で出てよい日と、30以下に替える日を分けました。色ごとの透け方の確かめ方、靴とスカート丈の合わせ方、職場の決まりがあいまいなときの決め方もまとめています。

メグラシ編集部/読了 13分

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