タイツのデニールで細く見えない|重く見える日の濃淡と光沢の直し方

**手持ちのタイツを1足出して、片手を入れて指を大きく広げてみてください。**指の付け根のあたりが明るく透けて、指の両脇が暗く見えるなら、そのタイツは脚の上でも濃淡を作ります。全体が同じ黒にしか見えないなら、重く見えている原因はたぶんそこです。
タイツで細く見えるかどうかは、デニールの数字そのものでは決まりません。脚の中央が明るく、両端が暗くなる「濃淡」が出ているかどうかで決まります。濃淡があると脚が立体として見え、濃淡がないと平らな面として見えます。同じ脚でも、面として見えたほうが広がって見えます。
デニールごとの透け方や、気温に合わせた選び方はタイツのデニール数の目安にまとめてあります。この記事は、細く見せたくて選んだのに重く見えた、という失敗を直すための話です。
結論|重く見える原因は、濃淡・光沢・色・境目の4つ
最初に、いま感じている見え方を下の表で探してください。原因の場所がわかれば、直す場所も決まります。
| 感じている見え方 | 原因 | 最初に確かめること | 直し方の方向 |
|---|---|---|---|
| 脚が平らな黒い面に見える | 濃淡がない | 80デニール以上か | 60以下に下げるか、色でつなぐ |
| 脚の正面が白っぽく光る | 光沢 | 真上の明かりで白い帯が出るか | つやの少ない仕上げへ |
| 明るい色で面が広がって見える | 色 | ベージュ・グレーの厚手か | 透け感を残すか、まわりと明るさをそろえる |
| 足首で切れて見える | 境目 | 靴の色とタイツの色が離れているか | 靴の色をタイツに寄せる |
| 膝下が短く見える | 境目 | スカートの裾とタイツの色の差 | 裾かタイツの色を寄せる |
| 足首や膝裏に横のしわ | サイズ | つまんで5mm以上余るか | 身長とヒップで選び直す |
| 正面だけ白く抜ける | サイズ | 生地が横に引っ張られていないか | 一つ上のサイズへ |
| 素足とほとんど変わらない | 薄すぎ | 20デニール以下か | 30〜40に上げる |
| 柄で脚が横に広がって見える | 柄の向き | 横に流れる柄か | 縦に流れる柄か無地へ |
**表の上の3行は、タイツそのものの失敗です。**下の行は、まわりとの組み合わせやサイズの失敗です。タイツそのものが合っていないうちは、組み合わせを直しても重さは残るので、上から順に確かめてください。
どれに当てはまるか迷うときは、朝の窓際で、1.5mほど離れた位置から膝下を写真に撮ってみてください。写真を拡大せずに見て、最初に目に入るのが「黒い面」なら濃淡、「白く光る帯」なら光沢、「足首や膝の線」なら境目が原因です。原因が1つに絞れれば、直す場所も1つで済みます。
なぜ濃淡があると、すっきり見えるのか
脚は円柱に近い形をしています。タイツを履くと、正面では生地がまっすぐ伸びて編み目が広がり、肌の色が透けます。両側では、生地が脚の丸みに沿って斜めに重なるので、編み目が詰まって見え、暗くなります。
| 脚の場所 | 生地の状態 | 見え方 |
|---|---|---|
| 正面の中央 | 編み目が広がる | 肌の色が透けて明るい |
| 正面から少し外 | 編み目が少し斜めになる | 中くらいの明るさ |
| 両側の端 | 生地が斜めに重なる | 暗い |
| 後ろ側 | 見えない | 影になる |
中央から端へ、明るい・中くらい・暗いの段が付くことが濃淡です。この段があると、目は脚を丸みのある立体として受け取ります。段がないと、脚の幅いっぱいが同じ色の面になり、輪郭までの距離がそのまま幅として見えます。
黒いタイツが細く見えると言われるのは、黒が暗い色だからではなく、透け感のある黒だと中央と端の差がはっきり出るからです。黒でも透けない厚さになると、この差はなくなります。
濃淡が出るデニール、出ないデニール
濃淡がいちばんはっきり出るのは、正面で少し透けて、端で透けなくなる厚さです。
| デニール | 正面の透け | 端の暗さ | 濃淡 |
|---|---|---|---|
| 20以下 | よく透ける | 端も透ける | 弱い(素肌に近い) |
| 25〜30 | 透ける | 端は暗くなる | 出る |
| 40 | 少し透ける | 端は暗い | はっきり出る |
| 50〜60 | わずかに透ける | 端は暗い | 出る |
| 80 | ほとんど透けない | 端も同じ暗さ | 弱い |
| 110以上 | 透けない | 同じ暗さ | ほぼ出ない |
30〜60デニールが、濃淡の出やすい範囲です。80を超えると、正面も端も同じ暗さになるので、濃淡はほとんど出なくなります。20以下は、正面も端も透けるので、こちらも濃淡が弱くなります。
ただし、同じ数字でも、糸の太さや編み方によって透け方は違います。60と書いてあっても、80のように透けないものもあります。数字は目安にして、実物で確かめてください。
手の甲で、濃淡が出るかを確かめる
履く前に濃淡が出るかどうかは、手の甲で確かめられます。
- タイツの脚の部分に、片手を入れる
- 指を大きく広げて、生地を横に張る
- 明るい窓の近くで、手の甲を見る
- 指の付け根の中央と、指の両脇の明るさを比べる
| 手の甲の見え方 | 脚の上での見え方 | 判断 |
|---|---|---|
| 中央が透け、両脇が暗い | 濃淡が出る | すっきり見えやすい |
| 全体が透ける | 素肌に近い | 濃淡は弱い |
| 全体が同じ暗さ | 平らな面になる | 重く見えやすい |
| 中央が白っぽく光る | 光沢で中央が広がる | つやを疑う |
| 中央だけ極端に白い | 伸びすぎ | サイズを疑う |
**指を広げる強さは、ふだん履いたときの張り具合に近づけてください。**強く広げすぎると、どのタイツも中央が透けて見えます。手の甲の幅いっぱいに、軽く張るくらいがちょうどです。
失敗①|80デニール以上で、脚が平らな面になる
寒くなってきて80や110に上げたら、急に脚が重く見えるようになった。いちばん多い失敗です。透けない厚さになると、濃淡が消えて、脚が平らな黒い面になります。
| 厚さを上げた理由 | 重さの直し方 |
|---|---|
| 寒いから | 60に戻して、中に薄い防寒の重ね履きをするか、色でつなぐ |
| 透けたくないから | 60で十分か、明かりの下で確かめる |
| 手持ちが80しかないから | 靴とスカートの色でつないで、縦の線を作る |
| 職場の決まりで透けないものを | 色でつなぐ |
**80以上を履く日は、濃淡の代わりに縦の線で重さを分けます。**靴をタイツと同じ色にして、足元までつなぐ。スカートの裾をタイツに近い色にして、腰から足先までを1本の線にする。こうすると、脚の幅より縦の長さのほうに目が行きます。詳しくは後半の「境目」の節にあります。
80デニールの黒そのものの合わせ方は、80デニールタイツ黒の合わせ方にあります。
もう1つの手は、60を2足持っておくことです。60は透け感が少し残るので、濃淡が出ます。それでいて、正面の透けは室内の明かりの下でもあまり気になりません。寒さが本格的になる11月の終わりまでは60で過ごし、12月に入ってから80以上に移る、と時期で区切っておくと、重く見える期間を短くできます。
失敗②|光沢で、正面の明るい帯が広がる
つやのあるタイツは、真上や正面からの明かりを、脚の正面で白く返します。その白い帯が太いと、中央の明るい部分が広がって、脚の正面が膨らんで見えます。
| 光沢の強さ | 明かりの下の見え方 | 判断 |
|---|---|---|
| つやなし(マット) | 帯が出ない | 濃淡だけで見える |
| 少しつやがある | 細い帯が出る | 濃淡を助ける |
| つやが強い | 太い帯が出る | 中央が広がって見える |
| ラメ・光る糸入り | 全体が光る | 濃淡が消える |
| 室内の蛍光灯の下だけ光る | 帯が日中より強く出る | 室内の時間が長い日は避ける |
**少しのつやは、濃淡を助けます。**中央に細い明るい線が出ると、立体感が強まるからです。困るのは、つやが強くて帯が太くなるときです。帯の幅が脚の幅の3分の1を超えると、正面が広がって見えます。
確かめるときは、室内の真上の明かりの下で、鏡から1mほど離れて立ち、膝下の正面を見てください。白い帯が細い線なら、そのままで構いません。太い帯が膝下全体に出ているなら、つやの少ないものに替えると、重さが消えます。
失敗③|明るい色の厚手で、面が広がる
ベージュ、明るいグレー、白に近い色の厚手のタイツは、光をよく返します。返す光が多いと、中央と端の差が小さくなり、面全体が明るく広がって見えます。
| タイツの色 | 濃淡の出方 | すっきり見せる工夫 |
|---|---|---|
| 黒 | 透け感があれば強く出る | デニールで調整する |
| 濃い茶・濃い紺 | 黒の次に出る | 黒と同じ考え方でよい |
| チャコールグレー | 中くらい | 靴を同じ明るさに |
| 明るいグレー | 弱い | 透け感を残す、靴とスカートの明るさをそろえる |
| ベージュ(厚手) | 弱い | 肌に近い薄手にするか、靴と同じ色に |
| 白・生成り | ほとんど出ない | 面で見せる前提で、まわりの色をそろえる |
| 柄物・ニット調 | 柄による | 次の「柄の向き」を見る |
**明るい色を履きたい日は、靴とスカートのどちらかを同じ明るさにしてください。**明るい色のタイツが、暗い靴と暗いスカートに挟まれると、間の明るい面だけが浮きます。どちらか一方でも明るさがそろえば、面がつながって、縦の線になります。タイツの色そのものの合わせ方は、タイツの色の合わせ方にあります。
失敗④|足首で切れて見える
タイツと靴の色が離れていると、足首のところで色が切れます。切れ目があると、脚の縦の線が足首で終わり、膝下が短く見えます。短く見えると、相対的に幅のほうが目に入ります。
| タイツと靴の組み合わせ | 足首の見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 黒タイツ・黒い靴 | つながる | そのままでよい |
| 黒タイツ・茶色の靴 | 少し切れる | 濃い茶なら許容、明るい茶は切れる |
| 黒タイツ・白いスニーカー | はっきり切れる | 靴を濃い色に、またはタイツを靴に寄せる |
| 茶タイツ・茶色の靴 | つながる | そのままでよい |
| グレータイツ・黒い靴 | 少し切れる | 靴を濃いグレーにするか、そのまま |
| 明るいタイツ・暗い靴 | はっきり切れる | 靴の明るさを寄せる |
**足首の切れ目は、靴の甲の深さでも変わります。**甲の浅い靴だと、タイツの面が足の甲まで続いてから靴に切り替わるので、色が違っても切れ目が目立ちにくくなります。甲の深い靴やブーティだと、足首のすぐ下で色が変わるので、切れ目がはっきり出ます。
秋の休日に白いスニーカーを合わせたい日もあります。そのときは、タイツの色を靴に寄せるのは難しいので、裾の短いパンツか、くるぶし丈の靴下を1枚挟む方法があります。タイツと靴の間に中間の明るさが入ると、黒から白へ一度に切り替わらず、切れ目がやわらぎます。靴下の色は、タイツと靴のちょうど間くらいの明るさを選んでください。
失敗⑤|スカートの裾との境目で、膝下が短く見える
スカートやワンピースの裾と、タイツの色の差が大きいと、裾のところで横の線が入ります。この線の位置が膝のあたりにあると、膝下の長さが短く見えます。
| スカートの丈 | 見えるタイツの面積 | 境目の影響 |
|---|---|---|
| 膝上 | 広い | 境目が上にあるので、縦の線は長い |
| 膝丈 | 膝下全体 | 境目が膝にあり、色の差がそのまま出る |
| 膝下〜ふくらはぎの中ほど | 狭い | 境目がふくらはぎの真ん中に来ると、短く見えやすい |
| くるぶし上 | ほとんど見えない | 境目より靴とのつなぎが効く |
いちばん境目の影響が出るのは、裾がふくらはぎの丸みのいちばん大きい位置に来る丈です。そこで色が切り替わると、横の線が幅のいちばん広いところに重なります。この丈のスカートを履く日は、裾の色とタイツの色を近づけて、横の線を弱めてください。
裾の色を変えられないときは、丈のほうを動かします。ウエストで1〜2回折り返すか、ベルトの位置を少し上げて、裾を5cmほど上に移すと、境目が丸みのいちばん大きい位置から外れます。反対に、上着を長めのものにして裾の線を覆う方法もあります。どちらも、手持ちのまま試せる直し方です。
色でつないで、縦の線を作る
濃淡を出せない日、たとえば寒くて厚手を履く日は、色をつないで縦の線を作るのがいちばん効きます。
| つなぎ方 | つながる範囲 | 効き方 |
|---|---|---|
| タイツと靴を同じ色 | 膝下から足先まで | 足首の切れ目がなくなる |
| タイツとスカートを同じ色 | 腰から足首まで | 膝の切れ目がなくなる |
| タイツ・靴・スカートを同じ色 | 腰から足先まで | 下半身全体が1本の線になる |
| タイツと靴を同じ色、スカートは別 | 膝下から足先まで | 上の色で切り替えを作れる |
色をそろえるときは、まったく同じ色でなくても構いません。黒と濃い紺、濃い茶と黒のように、暗さが近い2色なら、離れて見たときにはほとんどつながって見えます。目安は、白い紙の上に並べたとき、どちらが暗いか一目で言えないくらいの近さです。
**3つ全部を同じ色にすると、縦の線はいちばん長くなります。**ただし全部が黒だと、膝から下の黒が重く見えることがあります。黒が続く日の重さの分け方は、オフィスカジュアルの黒|全身黒でも重く見えない、表面の違う黒の重ね方を見てください。表面の違う黒を隣り合わせると、同じ黒でも面が分かれて見えます。
失敗⑥|サイズが大きくて、横のしわが入る
大きめのサイズを履くと、足首や膝の裏に余った生地がたまって、横のしわが入ります。しわは横の線なので、縦の流れを切ります。
| しわの場所 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 足首にたまる | 長さが余っている | 足首から上へ生地を送り上げるか、サイズを下げる |
| 膝の裏に横線 | 膝下の長さが余っている | 膝から上へ送り上げる |
| 太ももの付け根にたるみ | 股上が深すぎる | ウエストまで引き上げる、サイズを下げる |
| 履いて1時間でしわが戻る | 生地が伸びて戻らない | サイズを下げるか、伸びの戻りのよいものに |
生地を送り上げるのは、足首から順に行ってください。足首の余りを膝まで、膝の余りを太ももまで、太ももの余りをウエストまで、と下から順に送ると、しわは残りにくくなります。サイズの選び方はタイツ・ストッキングのサイズの選び方にあります。
失敗⑦|サイズが小さくて、正面だけ白く抜ける
反対に、小さいサイズを無理に履くと、生地が横に引っ張られて、正面の透けが強くなりすぎます。中央が白っぽく抜けて、端の暗さとの差が極端になります。
| 正面の見え方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 中央が適度に透ける | ちょうどよい | そのままでよい |
| 中央が白っぽく抜ける | 横に引っ張られている | 一つ上のサイズへ |
| 膝の正面だけ白い | 座ったときに伸びる | 座った姿で確かめ、サイズを見直す |
| 太ももの正面だけ白い | 太ももで横に張っている | ヒップの範囲を見て上のサイズへ |
濃淡は、差がはっきりしすぎても不自然に見えます。中央がうっすら透けるくらいがちょうどです。膝の正面の白抜けについては、40デニール黒の失敗|グレーに浮く・膝が白い・服とずれるを直すに詳しく書いています。
失敗⑧|20デニール以下で、素足との違いが出ない
細く見せたくて薄くしたのに、思ったほど変わらない。20デニール以下の薄さだと、正面も端も透けるので、濃淡が弱くなります。素足に近い見え方になるので、濃淡で見せる効果はあまり出ません。
| 薄手を選んだ理由 | 合っているか | すること |
|---|---|---|
| 細く見せたい | 濃淡が弱いので効果は小さい | 30〜40に上げる |
| 素足に近く見せたい | 合っている | そのままでよい |
| 職場の決まりで | 合っている | 靴とのつなぎで縦の線を作る |
| 暖かい日の装いで | 合っている | そのままでよい |
素足に近い見え方を求めているなら、薄手は合っています。細く見せたいという目的なら、30か40に上げてください。正面がうっすら透けて、端が暗くなる差が出てきます。
柄の向きで、見え方が変わる
柄のあるタイツは、柄の向きで目の動きが変わります。縦に流れる柄は縦に、横に流れる柄は横に目を動かします。
| 柄 | 目の動き | 見え方 |
|---|---|---|
| 縦のリブ・縦の細い線 | 縦 | 縦の線が増え、すっきり見えやすい |
| 細かいドット・小さな地紋 | 動きが少ない | 無地に近い |
| 横のボーダー | 横 | 幅のほうに目が行く |
| 大きな模様・ダイヤ柄 | 模様ごと | 模様の大きさが目に入る |
| ニット調の厚手 | 凹凸の影 | 平らな面より立体に見える |
| 後ろに縦の線(バックシーム) | 縦 | 後ろ姿に縦の線ができる |
**縦のリブは、濃淡の代わりになります。**リブの山と谷が細い明暗の縦線を作るので、厚手でも平らな面になりにくいからです。寒い日に厚手を履きたいけれど重く見えたくない、という日は、無地の80より、縦リブの厚手を選ぶ手があります。
リブの幅にも違いがあります。山と谷の幅が2〜3mmほどの細いリブは、離れて見ると細かな縦の明暗としてなじみ、無地に近い落ち着いた見え方になります。幅が1cm近い太いリブは、縦の線がはっきり見えるぶん、カジュアルな印象に寄ります。仕事の日は細いリブ、休日は太いリブ、と分けておくと、どちらの日も縦の線を使えます。
ブーツを履く日は、見える面が短くなる
秋冬はブーツを合わせる日が増えます。ブーツを履くと、タイツが見えるのはスカートの裾からブーツの履き口までの間だけになります。見える面が短いぶん、濃淡よりも、その短い面の色が上下とどうつながるかのほうが効きます。
| ブーツの高さ | 見えるタイツの面 | 効くこと |
|---|---|---|
| くるぶし丈 | 膝下ほぼ全体 | 濃淡とブーツの色のつなぎ |
| ふくらはぎの中ほど | 膝からふくらはぎの中ほど | 履き口の位置と色の差 |
| 膝下丈 | 膝のまわりだけ | タイツとブーツの色をそろえる |
| 膝上丈 | ほとんど見えない | タイツはブーツの中の暖かさで選んでよい |
**ふくらはぎの中ほどまでのブーツは、履き口で横の線が入ります。**この線がふくらはぎのいちばん丸みのある位置に来ると、そこで幅が強調されます。タイツとブーツの色をそろえると、履き口の線が目立たなくなります。色をそろえられない日は、スカートの裾を下げて、見えるタイツの面を短くしてください。
膝下丈のブーツなら、見えるタイツはわずかです。厚手で濃淡が出なくても、見える面が小さいので、重さはほとんど気になりません。寒い日にブーツを履くなら、タイツのデニールは暖かさ優先で選んで構いません。
気温と、見え方のどちらを取るか
10月から11月は、朝晩の冷え込みでデニールを上げたくなる時期です。暖かさと見え方のどちらを優先するかは、外にいる時間で決めてください。
| 朝の気温と外にいる時間 | 選ぶデニール | 見え方の工夫 |
|---|---|---|
| 15度以上・外は短い | 30〜40 | 濃淡で見せる |
| 15度以上・外が長い | 40〜60 | 濃淡で見せる |
| 10〜15度・外は短い | 60 | 濃淡で見せる |
| 10〜15度・外が長い | 60〜80 | 色でつなぐ |
| 10度未満 | 80以上 | 色でつなぐ、縦リブを選ぶ |
| 室内が暖かく、外が寒い | 60と重ね履き | 室内で濃淡が出る厚さを外側に |
60デニールは、暖かさと濃淡のどちらもある程度取れる境目です。迷ったら60から始めて、寒ければ下に薄い防寒のものを重ねる、という順番にすると、見え方を崩さずに暖かさを足せます。タイツを履き始める時期についてはタイツはいつから履く?にあります。
どちらとも取れるとき①|60と80のどちらにするか決められない
60と80の間で迷うのは、透けるのが気になる、でも重くも見えたくない、というときです。
| 見るところ | 60の側 | 80の側 |
|---|---|---|
| 室内の明かりの下で、正面が透けて困るか | 困らない | 困る |
| 外にいる時間 | 1時間未満 | 1時間以上 |
| 靴とスカートの色をタイツに寄せられるか | 寄せられない | 寄せられる |
**3つのうち2つが80の側なら、80にしてください。**そのときは、靴かスカートのどちらかをタイツの色に寄せます。寄せられない日は、60にして、透けが気になる場面だけ上着の丈で覆う、という順番で考えます。
どちらとも取れるとき②|濃淡は出ているのに、重く見える
手の甲では濃淡が出るのに、履いてみると重く見える。そういうときは、タイツ以外の場所に原因があります。
| 確かめる場所 | 重く見える条件 | 直し方 |
|---|---|---|
| 靴 | 甲の深い、つま先の丸い大きな靴 | 甲の浅い靴か、タイツと同じ色の靴へ |
| スカートの裾 | 裾がふくらはぎの真ん中で、色の差が大きい | 裾の色を寄せるか、丈を変える |
| 上半身 | 上が軽い色で、下に黒が集中している | 上にも黒か濃い色を1つ入れる |
| 明かり | 真上の明かりで帯が出ている | つやの少ないものへ |
**上半身との釣り合いも見てください。**上が白や淡い色で、下だけが黒いタイツと黒い靴だと、黒が下に集まって重く見えます。首元や手元に黒か濃い色の小物を1つ入れるだけで、重さが上下に分かれます。
どちらとも取れるとき③|鏡と写真で見え方が違う
鏡ではすっきり見えるのに、写真に撮ると重く見える。またはその逆。鏡と写真では、明かりの向きと距離が違います。
| 見え方の違い | 原因 | 信じるほう |
|---|---|---|
| 鏡ではよく、写真で重い | 写真の明かりが正面からで、濃淡が消えた | 外で人に見られるのに近いのは写真 |
| 写真ではよく、鏡で重い | 鏡が近すぎて、全体が見えていない | 1.5m以上離れて見た写真 |
| フラッシュで白く光る | 光沢が強い | 光沢を見直す |
| 夜の室内で暗く沈む | 明かりが弱く、濃淡が出ない | 日中の窓際で確かめる |
人に見られるときに近いのは、1.5mほど離れて撮った写真です。鏡は近くから見るので、膝下が大きく映りやすくなります。迷ったら、朝の窓際で、少し離れた位置から1枚撮って確かめてください。
出先で、重く見えると気づいたとき
家を出てから、店のガラスや駅の鏡に映った姿を見て、重く見えると気づくこともあります。出先でタイツを替えるのは難しいので、まわりのほうで調整します。
| 気づいた見え方 | 出先でできること |
|---|---|
| 黒が膝下に集まって重い | 首元にストールか、手元に濃い色の小物を出して、重さを上に分ける |
| 足首で切れて見える | 歩いているときは目立ちにくい。立ち止まる場所では足を前後にずらして立つ |
| 正面が光って広がる | 真上の明かりの下を避け、窓際の席を選ぶ |
| 裾との境目が強い | 上着を脱いで手に持ち、裾の線を上着で切る |
| 足首にしわがたまった | お手洗いで足首から順に送り上げる |
**足首のしわは、出先でも直せます。**一日歩くうちに、生地は少しずつ下へ落ちてきます。昼に一度、足首から膝へ、膝から太ももへと送り上げるだけで、朝の状態に近くなります。
洗うたびに、濃淡は変わる
同じタイツでも、洗う回数が増えると見え方が変わります。黒が浅くなったり、表面が毛羽立って光の返り方が変わったりするからです。
| 洗った回数の目安 | 起きること | 濃淡への影響 |
|---|---|---|
| 新しいうち | 色が深く、つやが一定 | 買ったときのまま |
| 10回前後 | 黒が少し浅くなる | 端の暗さが弱くなる |
| 毛羽立ちが出てから | 表面が白っぽくなる | 中央と端の差が小さくなる |
| 毛玉が出てから | 光が散る | 濃淡がぼやける |
**買ったときより重く見えるようになったら、色と表面を確かめてください。**黒が浅くなったタイツは、端の暗さが足りなくなり、濃淡が弱くなります。そういう1足は、黒い服の日ではなく、茶や紺の服の日に回すと、色の浅さが目立ちません。毛玉の取り方はタイツの毛玉の取り方にあります。
買う前に、袋の上から見る3つ
店で選ぶときは、袋の上からでも確かめられることがあります。
| 見るところ | すっきり見える側 |
|---|---|
| デニールの表示 | 30〜60 |
| 仕上げの表示 | つやなし、マット、と書かれている |
| 見本の写真や台紙 | 脚の端が暗く、正面がうっすら透けている |
台紙の写真は、正面から明かりを当てて撮られていることが多いので、濃淡が実物より弱く写っていることがあります。手に取れる見本があれば、手の甲を入れて確かめてください。
初めての1足は、まず1足だけ買って、家で手の甲と写真の両方で確かめてから足すと、合わない数足がたまりにくくなります。
よくある行き違い
| よく聞くこと | 実際のところ |
|---|---|
| デニールが高いほど細く見える | 80を超えると濃淡が消え、平らな面になる |
| 黒なら何でも細く見える | 透けない黒は、面として広がって見える |
| 薄いほど脚がきれいに見える | 20以下は濃淡が弱く、素肌に近い |
| つやがあると華やかで細く見える | つやが強いと、正面の明るい帯が広がる |
| 小さいサイズを履くと引き締まる | 正面が白く抜けて、不自然な濃淡になる |
| タイツだけで決まる | 靴とスカートの色のつなぎで、見え方が大きく変わる |
まとめ
- タイツで細く見えるかは、脚の中央が明るく両端が暗い濃淡が出るかで決まる
- 濃淡が出やすいのは30〜60デニール。手の甲を入れて指を広げると、履く前に確かめられる
- 重く見えたら、まず80以上で平らになっていないか、光沢で正面の帯が広がっていないかを見る
- 厚手を履く日は、靴とスカートの色をタイツに寄せて、縦の線を作る。縦リブも助けになる
- サイズは大きくても小さくても濃淡を崩す。足首から順に送り上げ、合わなければ選び直す
今夜、明日履くタイツに手を入れて、窓の明かりで手の甲を見てください。中央と端に明るさの差があれば、そのまま履いて大丈夫です。
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よくある問い
- Q. 細く見えるタイツは何デニールですか
- 濃淡が出やすいのは30〜60デニールのあたりです。この厚さだと、脚の正面では編み目が広がって肌の色が少し透け、両側では生地が斜めに重なって暗く見えます。この明るさの差が立体感になり、すっきり見えます。ただし同じ数字でも、糸の太さや編み方で透け方は違います。数字だけで決めずに、手の甲を入れて指を広げ、中央と端で明るさに差が出るかを確かめてください。
- Q. 80デニールの黒タイツだと重く見えるのはなぜですか
- 80デニールを超えると、生地がほとんど透けなくなり、脚の正面も側面も同じ黒になります。濃淡が出ないので、脚が立体ではなく平らな面として見えます。黒の面が膝から下まで続くと、そのぶん重く見えやすくなります。寒くて80以上を履きたい日は、靴をタイツと同じ色にして足元までつなぐか、スカートの裾をタイツと近い色にして、縦に長い1本の線を作ると、重さが分散して見えます。
- Q. ベージュやグレーのタイツは細く見えにくいですか
- 明るい色の厚手のタイツは、光を返すぶん面が広がって見えやすい傾向があります。中央と端の明るさの差も、黒より小さく出ます。明るい色を履きたい日は、デニールを下げて透け感を残すか、靴とスカートのどちらかを同じ明るさにそろえて、色の境目を減らしてください。境目が少ないほど、縦の線が長く見えます。
- Q. サイズが合っていないと見え方は変わりますか
- 変わります。小さいサイズを無理に履くと、生地が横に引っ張られて、正面の透けが強くなりすぎます。中央が白っぽく抜け、両端との差が極端になって、かえって不自然に見えることがあります。大きいサイズだと、足首や膝の裏にしわがたまり、横の線が何本も入ります。横の線は縦の流れを切るので、すっきり見えにくくなります。身長とヒップの範囲で選び直すのが近道です。
— メグラシ編集部





