40デニール黒の失敗|グレーに浮く・膝が白い・服とずれるを直す

**40デニールの黒を履いたまま、その日のスカートの裾を脚の横に並べてみてください。**タイツのほうが明らかに浅く、グレーに見えたら、失敗の原因は黒の濃さです。同じくらいの黒に見えるのに脚が浮くなら、原因は膝の白抜けか、光沢か、靴との境目にあります。
40デニールは、黒を履いたときに肌がうっすら見える、ぎりぎりの厚さです。30より黒く、60より軽い。10月に入って朝が冷えはじめたころ、最初に手に取る黒としてちょうどいい数字です。**その「うっすら見える」が、黒の服と並んだとき、膝を曲げたときに、思わぬ色の差になります。**どれも、どこを見れば直るかが決まっています。
予定ごとに40を履くか替えるかは40デニールストッキング|秋の通勤・行事・式で履く日と替える日に、薄い帯の数字の違いは25・40・50デニールタイツの違いにまとめてあります。この記事は、すでに履いている40の黒で起きた失敗の直し方です。
結論|40の黒は、黒の面ではなく透け方で失敗する
40の黒の失敗は、見え方は違っても、原因は5か所に集まります。
| 失敗 | 原因の場所 | 最初に確かめること | 直し方の方向 |
|---|---|---|---|
| 脚だけグレーに浮く | 黒の濃さ | 服の黒と並べて2段以上浅いか | 60へ上げるか、服の黒を和らげる |
| 膝とすねが白く抜ける | 伸び | 座った姿で膝頭が白いか | 生地を上へ送る、サイズを見直す |
| 肌が透けて寒々しい | 濃さと季節 | 朝の外気が10度を切っているか | 60へ移るか、靴で面を足す |
| 服の黒と別の色に見える | 黒の色味 | 赤み・青み・茶みのどれか | 黒どうしに段を付ける |
| 靴と脚が分かれる | 境目 | 靴の黒とタイツの黒の差 | 靴の色か甲の深さを替える |
| 足首とひざ裏のしわ | サイズ | つまんで5mm以上余るか | ヒップの範囲で選び直す |
| 室内の明かりでてかる | 光沢 | 真上の明かりで白い帯が出るか | つやの少ない仕上げへ |
| 一日で伝線・毛玉 | 履き方と擦れ | 同じ場所で起きるか | 履き方と鞄の当たりを見直す |
**表の上から順に確かめてください。**黒の濃さが合っていないと、しわや光沢を直しても、脚が浮く印象は残ります。
40の黒は、30・60とどこが違うか
同じ黒でも、数字によって起きやすい失敗は入れ替わります。40がどちら側の失敗を持っているかを先に知っておくと、直す方向を間違えません。
| 起きやすさ | 30デニール黒 | 40デニール黒 | 60デニール黒 |
|---|---|---|---|
| グレーに浮く | 透けが前提なので浮きにくい | 黒の服と並ぶと浮く | ほとんど浮かない |
| 膝の白抜け | 出るが、全体が透けて目立たない | いちばん出やすい | 少し出る |
| 寒々しさ | 秋の深い時期は出る | 10月後半から出る日がある | 出にくい |
| 服の黒とのずれ | 別物として見られる | ずれが目立つ | 服の黒に近づく |
| 光沢のてかり | 面が小さく目立たない | 出る仕上げがある | 面が大きいぶん目立つ |
| 伝線 | 起きやすい | ときどき | 起きにくい |
40は、30の透け方と、60の黒い面の両方に少しずつ寄った数字です。透けを楽しむ数字として見るか、黒い面を作る数字として見るかで、直し方が変わります。黒の服と合わせるなら面の側、肌の色を残したいなら透けの側として扱ってください。
失敗①|脚だけグレーに浮く
履いた脚が、スカートや靴の黒より明るく、グレーに見える。40の黒でいちばん多い失敗です。
40は、黒い糸のすき間から肌の色が少し見える厚さです。だから、脚の上では純粋な黒ではなく、黒と肌の色が混ざった濃いグレーに見えます。**単独で見れば黒に見えるのに、真っ黒な服の隣に置くと浅さが出る。**浮きはこの比べ方で生まれます。
もう一つの原因は、洗って黒が浅くなっていることです。新しいうちは濃く見えた1足も、洗うたびに表面の色が抜け、繊維の先が毛羽立って白っぽく見えるようになります。
浮きは、見る場所でも強くなったり弱くなったりします。昼の外の光の下では、服もタイツも少し明るく見えて差が縮みます。反対に、夕方の室内や電車の中のように光が横から弱く入る場所では、服の黒は沈み、タイツの黒は肌の色が混ざったまま残るので、差が広がります。写真に撮ると、この差はさらに大きく写ります。**昼に鏡で見て大丈夫だった組み合わせが、夜の写真で浮いて見えるのはこのためです。**写真に残る予定がある日は、夕方の室内の明かりの下で一度確かめておいてください。
グレーの浮きの測り方|白い紙と、服の黒を並べる
浮くかどうかは、脚の上ではなく、並べて見ると分かります。
- 白いコピー用紙を窓の近くに置く。直射日光は避ける
- タイツの脚の部分を1枚分だけ紙の上に広げる
- その日に着るスカートかパンツの黒を、隣に並べる
- 靴があれば、その横に置く
- 1歩下がって、3つの黒の濃さの順を見る
| 並べたときの見え方 | 状態 | 直す方向 |
|---|---|---|
| タイツと服が同じ濃さに見える | 合っている | 直さない |
| タイツが1段浅い | 脚の上で少しだけ明るく見える | 直さなくてよい。気になれば靴を濃くする |
| タイツが2段以上浅い | 脚だけ浮く | 60へ上げるか、服の黒を和らげる |
| タイツのほうが濃い | 服が色あせて見える | 服を替えるか、タイツを30前後へ |
| 紙の白がタイツ越しに透ける | 広げすぎ。測り方を直す | 1枚分に戻して見直す |
| タイツの表面だけ白くけば立つ | 洗って色が抜けている | 黒の服の日から外す |
**「段」は、3つ並べて濃い順に置いたときの差で数えます。**隣どうしで区別がつけば1段、間にもう1つ入りそうなら2段です。迷ったら、スマートフォンで白黒の写真を撮ってください。色がなくなると、濃さの差だけが残って見分けやすくなります。
失敗②|膝とすねが白く抜ける
立っているときは黒く見えるのに、座ると膝頭が白っぽく抜ける。歩くと、すねの前の一番高いところに白い筋が出る。これは生地の伸び方の差です。
タイツは、伸びた所ほど目が開いて、肌の色が多く出ます。膝は曲げるたびに大きく伸び、すねの前は骨の上で生地が張ります。40は肌が少し見える厚さなので、伸びた所だけ30に近い見え方になり、周りとの差が出ます。
白抜けの場所と、直し方
白抜けがどこに出るかで、直す場所が決まります。
| 白く抜ける場所 | いつ出るか | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 膝頭 | 座ったとき | 曲げて大きく伸びる | 生地を膝まで送っておく |
| すねの前 | 歩いたとき | 骨の上で張る | ヒップの範囲で一つ上のサイズ |
| ふくらはぎの一番太い所 | 立ったとき | 周りより大きく伸びる | サイズを見直す |
| かかとの上 | 靴を履いたとき | 靴の縁で引っ張られる | 履き口の高い靴にする |
| 太ももの前 | 座ったとき | スカートの裾から見える所が伸びる | 丈の長いスカートか、60へ |
| 全体がうっすら白い | いつも | 洗って色が抜けた | 黒の服の日から外す |
確かめるときは、椅子に座って膝を曲げ、1m離れた鏡で見てください。近くで見下ろすと、白抜けは実際より強く見えます。1m離れて見分けられない白抜けなら、直さなくて構いません。
膝の白抜けの多くは、履き方で減ります。足首に生地がたまったまま上を引き上げると、足首は濃く、膝は薄くなります。つま先とかかとを合わせたら、足首から膝までを2回に分けて送り上げ、膝から上も2回に分けて上げてください。最後に足首をつまんで、たまった生地を膝の方向へもう一度送ります。
失敗③|肌が透けて、寒々しく見える
10月の後半になると、40の黒が、急に寒そうに見える日が出てきます。黒の中に肌の色が見えていることが、周りの厚着と並んだときに目に付くからです。
これは失敗というより、40の持ち時間が終わりに近づいている合図です。朝の外気が10度を切る日、コートを着ている人が増えた日は、40の透けが季節から浮いて見えます。
| 合図 | 40のままでいいか | 移る先 |
|---|---|---|
| 朝の外気が15度前後 | いい | そのまま |
| 朝の外気が10〜12度 | 靴とスカートで面を足せばいい | 甲の深い靴、膝下の丈 |
| 朝の外気が10度未満 | 外にいる時間が長い日は替える | 60 |
| 周りのコート姿が増えた | 透けが浮きはじめる | 60か、厚手の靴下を足す |
| 室内に長くいる日 | 40のままでいい | そのまま |
寒々しく見えるかどうかは、タイツだけでは決まりません。上にニットやコートを着て全体が冬に寄っているのに、脚だけが秋の透け方のままだと、季節の差が目に付きます。反対に、上が薄手のブラウスやカーディガンなら、40の透けは上とそろって自然に見えます。**上半身の厚みと、脚の透け方の季節をそろえる。**そう考えると、40を履いていい日が分かりやすくなります。
透けを残したまま寒々しさだけを和らげるなら、靴の側で黒の面を増やしてください。甲の浅い靴より甲の深い靴、つま先の細い靴よりつま先に丸みのある靴のほうが、足元の黒が増えて、脚の透けが目に付きにくくなります。
失敗④|服の黒と、タイツの黒がずれる
スカートもタイツも黒なのに、並ぶと別の色に見える。片方が赤っぽく、片方が青っぽく見える。これは濃さではなく、黒の色味のずれです。
黒には、赤みに寄った黒、青みに寄った黒、茶みに寄った黒があります。40は肌の色が混ざるぶん、もともと少し赤みか茶みに寄って見えます。そこに青みの強い黒の服を合わせると、同じ黒のはずが、2色の黒に分かれて見えます。
| 服の黒の種類 | 40の黒と並べると | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 青みの強い黒(ウール・ギャバジン) | 脚が赤っぽく見える | 2色に分かれる | 間に靴の黒を挟む |
| 赤みのある黒(綿・レーヨン) | 近い色に見える | 起きにくい | そのまま |
| 艶のある黒(サテン・合皮) | 脚がマットで浅く見える | 浅さが目立つ | 靴を艶のあるものにする |
| 起毛の黒(フラノ・ニット) | 脚が硬く光って見える | 素材差が出る | つやの少ないタイツへ |
| 色あせた黒(洗いを重ねた綿) | タイツのほうが濃い | 服が古く見える | 服を替えるか、30前後へ |
| 黒に近い紺 | 脚が黒く沈む | 紺が引き立つ | そのまま。むしろ合う |
| チャコール | 脚が締まって見える | 起きにくい | そのまま |
黒どうしに段を付ける
黒どうしをそろえきれないときは、そろえるのをやめて、段を付けます。上から下へ、濃い順か浅い順に並んでいれば、色の差は「違う色」ではなく「濃淡」として見えます。
| 並び方 | 上(服) | 中(タイツ) | 下(靴) | 見え方 |
|---|---|---|---|---|
| 上から浅く | 濃い黒 | 40の黒 | 浅い黒か茶 | 不自然。真ん中が浮く |
| 上から濃く | 浅い黒かチャコール | 40の黒 | 濃い黒 | 足元へ向かって締まる |
| 上下を濃く | 濃い黒 | 40の黒 | 濃い黒 | 脚だけ浮く。いちばん失敗しやすい |
| 全部を近く | 赤みの黒 | 40の黒 | 艶の少ない黒 | 一続きに見える |
| 服だけ色を替える | 茶・紺・グレー | 40の黒 | 濃い黒 | 黒の比較が起きない |
| 靴だけ色を替える | 濃い黒 | 40の黒 | 茶 | 脚が中間の色になり、つながる |
**いちばん失敗しやすいのは、上下を濃い黒で挟む並びです。**真ん中だけ浅いので、脚が浮いて見えます。上か下のどちらかを1段和らげるだけで、ずれは濃淡に変わります。黒以外の服との合わせ方は80デニールタイツ黒の合わせ方も参考になります。数字は違っても、茶・紺・グレーと並べるときの考え方は同じです。
失敗⑤|靴と脚が分かれて見える
足首のところで、靴の黒と脚の黒が切れて見える。靴だけが重く、脚が軽く浮いて見える。これは、靴とタイツの黒の差と、靴の甲の深さで決まります。
| 靴 | 40の黒との境目 | 見え方 | 合わせ方 |
|---|---|---|---|
| 甲の浅い黒のパンプス | 足の甲で肌色が見える | 境目が出る | つま先の丸い形を選ぶ |
| 甲の深い黒のパンプス | 境目が小さい | つながる | そのまま |
| 黒のローファー | 甲が隠れる | 靴だけ重く見えることがある | 靴の艶を抑える |
| 黒のショートブーツ | 足首で切れる | 透けが上に残る | 履き口を足首の骨より上に |
| 茶の靴 | 黒と茶で分かれる | 境目がはっきり出る | 服にも茶を1か所入れる |
| 白やベージュの靴 | 足元だけ明るい | 境目が強く出る | 40より30前後のほうがなじむ |
| 艶の強い黒のエナメル | 脚がマットに見える | 浅さが目立つ | タイツを60へ |
靴と脚が分かれるときは、靴の黒を基準にして考えてください。タイツを替えるより、靴を1足替えるほうが早く直ることが多いからです。
境目が出やすいのは、靴の黒が濃く艶もあり、タイツの黒がマットで浅いときです。足首から下だけが重く見えて、脚が軽く浮きます。反対に、靴の黒が艶の少ない革やスエードなら、タイツとの差が縮み、足首から下へなだらかにつながります。手持ちの靴が艶の強い黒しかないときは、スカートかパンツの側に艶のある黒を1か所入れて、足元だけが光る形を避けてください。
スカート丈で、見える黒の面が変わる
40の黒の失敗は、スカートの丈でも出方が変わります。見えている脚の面が広いほど、浮きも白抜けも目に付きます。
| スカートの丈 | 見えている脚の面 | 起きやすい失敗 | 合わせ方 |
|---|---|---|---|
| 膝上 | 太ももから足首まで | 白抜け、グレーの浮き | 60のほうが落ち着く |
| 膝丈 | 膝から足首まで | 膝の白抜け | 座る日は生地を膝まで送る |
| 膝下10cm | すねから足首まで | すねの前の光の帯 | つやの少ない仕上げ |
| ふくらはぎ丈 | ふくらはぎの下から足首 | 靴との境目 | 甲の深い靴でつなぐ |
| くるぶし丈 | 足首だけ | ほとんど起きない | 40で十分 |
| パンツの中 | 見えない | 座ったときの足首だけ | 浅くなった1足の行き先にする |
**丈が長くなるほど、40の失敗は小さくなります。**膝上の丈で40の黒がどうしても浮くなら、タイツを替える前に、同じ日の服を膝下の丈に替えて比べてみてください。それで落ち着くなら、40そのものは合っていて、見せている面が広すぎただけです。
失敗⑥|足首とひざ裏にしわが寄る
立つと足首に横じわが何本も寄る。歩くとひざ裏に生地がたまる。黒は影が出やすいので、ベージュよりしわが目立ちます。
しわの多くは、サイズが大きいか、履き上げ方が足りないかのどちらかです。足首をつまんで、つまめる生地の量を見てください。
見るのは、朝に履いた直後ではなく、出かける前に一度座って立ち上がったあとです。座ると生地が膝とお尻のまわりで伸び、立ち上がるときにその分が下へ戻って、足首とひざ裏にたまります。履いた直後にしわがなくても、座って立った後にしわが寄るなら、それがその日一日の見え方です。**しわは黒の上では影として出るので、ベージュの同じしわより一段強く見えます。**ひざ裏のしわは自分では見えにくいので、後ろ姿を鏡に映すか、写真に撮って確かめてください。
サイズの見直し方
| 足首をつまんだとき | 状態 | すること |
|---|---|---|
| ほとんどつまめない | 合っている | そのまま |
| 3mm前後つまめる | 履き上げが足りない | 生地を膝まで送り直す |
| 5mm以上つまめる | サイズが大きい | ヒップの範囲で一つ下のサイズ |
| つまめないのに膝が白い | サイズが小さい | 一つ上のサイズ |
| 一日の後半だけしわが寄る | 生地が伸びて戻らない | 次の1足を伸びの戻る素材で選ぶ |
**サイズは、身長よりヒップの寸法を優先して選んでください。**ヒップの範囲が合っていないと、ウエストが下がり、その分の生地が足首とひざ裏にたまります。サイズ表の読み方はタイツ・ストッキングのサイズの選び方に、ウエストが下がるときの直し方はタイツがずり落ちるにまとめてあります。
失敗⑦|室内の明かりで、脚がてかる
外では気にならなかったのに、会社や店の中で、すねの前に白い光の帯が出る。これは表面の光沢のせいです。
| 光沢の程度 | 屋外 | 真上の明かりの室内 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| つやの少ない仕上げ | 黒い面に見える | 光らない | 仕事、明るい室内 |
| ほのかなつや | 脚がなめらかに見える | すねの前が少し光る | 夕方以降の外出 |
| はっきりしたつや | 脚の形が強く出る | 白い帯が出る | 照明の落ち着いた場所 |
| 洗ってつやが落ちたもの | 黒い面に近い | 光りにくい | 仕事の日に回せる |
| 表示がないもの | 履くまで分からない | 同じく | 袋の上から光に当てて見る |
光沢のある黒は、すねの前の一番高い所を明るくします。黒の中で一か所だけ明るい帯が出ると、そこから黒が浅く見えて、①のグレーの浮きを強めます。仕事で長く室内にいる日は、つやの少ない仕上げを選んでください。
失敗⑧|一日で伝線する・毛玉が出る
40は30より丈夫ですが、黒は伝線の白い線が目立つ色です。毛玉も、黒の上では小さなものまで見えます。
伝線が同じ場所で何度も起きるなら、その場所に当たるものを探してください。すねの外側なら鞄の金具、膝の内側なら机の脚、かかとなら靴の中の縫い目です。毛玉が内ももとふくらはぎの内側に出るなら、歩くときに左右がこすれています。履く前に手の爪と指先を確かめ、つま先から膝までを数回に分けてたぐりながら上げると、生地に指が強く当たる場所が減ります。洗い方としまい方はタイツの電線を減らす洗い方としまい方に分けてあります。
出先で失敗に気づいたとき
家を出てから、駅のガラスやお店の鏡で脚が浮いていると気づくことがあります。出先でできることは限られていますが、順番を決めておくと1分で直せます。
- 化粧室で、足首にたまった生地を膝の方向へ送り直す。白抜けとしわの多くはこれで減る
- ウエストが下がっていたら、両手で左右同時に少しずつ引き上げる
- 浮きが服の黒との差なら、羽織りを脱いで手に持つか、スカートの上に黒以外の色を1つ重ねる
- 伝線が見つかったら、広がる前に端を透明なマニキュアか、なければ水で湿らせた指で押さえておく
- 帰り道に予備を買えるなら、同じ40ではなく60を選ぶ。その日の失敗が浅さなら、60のほうが残りの時間に合う
出先で直しきれなかった日は、帰ってから白い紙の上で並べて、どの失敗だったかを確かめておきます。**同じ失敗が2回続いたら、その組み合わせは次から選ばない。**それだけで、10月の失敗はかなり減ります。
直せるものと、買い替えるもの
8つの失敗のうち、手持ちの1足のまま直せるものと、替えたほうが早いものがあります。
| 失敗 | 手持ちで直せるか | 直し方 | 替えるなら |
|---|---|---|---|
| グレーに浮く(服との差) | 直せる | 服か靴の黒を和らげる | 60 |
| グレーに浮く(洗って浅い) | 直せない | 黒の服の日から外す | 同じ40の新しい1足 |
| 膝の白抜け(履き方) | 直せる | 生地を2回に分けて送る | 替えなくてよい |
| 膝の白抜け(サイズ) | 直せない | 一時的に丈の長いスカート | 一つ上のサイズ |
| 寒々しさ | 一部直せる | 靴で黒の面を足す | 60 |
| 服の黒とのずれ | 直せる | 段を付ける | 替えなくてよい |
| 足首のしわ | 直せないことが多い | 履き上げを足す | 一つ下のサイズ |
| てかり | 直せない | 照明の落ち着いた日に回す | つやの少ない仕上げ |
**直せないものは、捨てる前に役目を替えてください。**洗って浅くなった黒は、茶や紺の服の日、パンツの中に履く日、家で過ごす日に回せます。
秋から冬の入り口で、40が足りなくなる日
40の黒は、9月の終わりから11月の初めまでが持ち時間です。足りなくなる日には、決まった合図があります。
| 時期 | 40の黒の見え方 | 合わせるもの | 足りなくなる合図 |
|---|---|---|---|
| 9月末〜10月初め | 黒が重く見える日もある | 薄手のスカート、浅い靴 | 30でよかったと感じる |
| 10月半ば | いちばん季節に合う | 膝丈スカート、パンプス | なし |
| 10月後半 | 透けが目に付きはじめる | 甲の深い靴、厚手のスカート | 朝に脚が冷たいと感じる |
| 11月初め | 外では寒そうに見える日がある | ブーツ、膝下の丈 | 周りのコート姿が増える |
| 11月半ば以降 | 室内の日だけ | 室内中心の予定 | 外を歩く時間が30分を超える |
どちらとも取れるとき①|グレーに見えるのは、色か光か
紙の上で並べると服と同じ濃さなのに、履くとグレーに見える。この場合は、色ではなく光か伸びのどちらかです。
見分け方は、場所を変えることです。窓の近くで直射日光を避けて立ち、1m離れて見てください。そこでは黒く見えて、真上に明かりがある場所でだけグレーに見えるなら、原因は光沢です。どこで見てもすねと膝だけが明るいなら、原因は伸びです。
もう一つの見分け方は、手で触れることです。指先ですねの前をなでて、つるりと滑るなら表面に光沢のある仕上げで、少し引っかかりを感じるならつやの少ない仕上げです。滑る1足でグレーに見えるなら光、引っかかる1足でグレーに見えるなら伸びか色の浅さを先に疑ってください。
光沢が原因なら、その1足は夕方以降や照明の落ち着いた場所の日に回します。伸びが原因なら、まず履き方を直し、それでも変わらなければサイズを一つ上げます。どちらか分からないまま60に上げると、光沢の強い60を選んで、同じ失敗を繰り返すことがあります。
どちらとも取れるとき②|職場ではストッキング扱い、外では寒い
職場の決まりが「ストッキング」で、40の黒がぎりぎり通る。でも朝の通勤では寒い。こういう日は、40を変えずに外側を足します。
足すのは、駅までの間だけの靴下か、膝下の丈のスカートです。ショートブーツで通勤し、職場でパンプスに履き替える方法もあります。どうしても冷える日は、40の下に、スカートの中に収まる丈の薄手の1枚を重ねてください。**重ねるのは、見える部分ではなく見えない部分だけにします。**見える部分を重ねると、黒が二重になって濃さが変わり、①の比較がまた起きます。仕事で通る数字の考え方は30デニールストッキングは仕事で通るかも合わせて読んでください。
どちらとも取れるとき③|黒の服に合わせるか、茶・紺に替えるか
黒のスカートに40の黒を合わせるとどうしても浮く。でも、黒の服は持っていきたい。このときは、黒の服を残すか、タイツを残すかを決めます。
黒の服を残すなら、タイツは60に上げて、黒どうしの差を詰めます。40を残すなら、服を茶・紺・チャコールに替えて、黒どうしの比較そのものをなくします。
決め手は、その日にいちばん長く見られる場所です。座っている時間が長い会議や食事の日は、膝から下の面がテーブルの陰に入りやすいので、服の黒を残して40のままでも浮きは目に付きにくくなります。立っている時間や歩く時間が長い日は、脚の面がずっと見えているので、タイツを60に上げるか、服の色を替えるほうが落ち着きます。どちらも選べない日は、靴を服と同じ黒にして、タイツを服と靴の間の色として扱ってください。上下を同じ黒で挟み、真ん中を40にする並びだけは避けます。
買い直すときに、袋の上から見る3つ
40の黒を買い直すときは、数字のほかに3か所を見てください。
| 見る所 | 見方 | 選ぶ側 |
|---|---|---|
| 黒の濃さ | 袋の窓から、手のひらを当てて透け方を見る | 手のひらの色がうっすら見える程度 |
| 光沢 | 袋を傾けて、光の帯が出るか | 帯の出にくいもの |
| サイズ | ヒップの範囲 | 自分のヒップが範囲の真ん中に近いもの |
| 色の表示 | 黒か、黒に近い別の名前か | 「黒」とだけ書いてあるもの |
| 素材の比率 | 伸びる糸の割合 | 戻りのよい糸が入っているもの |
同じ40でも、目の詰まり方で黒の濃さが変わります。濃さの見分け方は黒ストッキングのデニールと黒タイツの濃さに詳しく書いてあります。
洗い方で、40の黒を長く保つ
黒の浅さは、洗い方で進み方が変わります。
| すること | 理由 |
|---|---|
| 裏返して洗う | 表面の色の抜けと毛羽立ちを減らす |
| 1足ずつネットに入れる | ほかの服の金具やボタンに引っかからない |
| 弱い水流で洗う | 繊維の先が立ちにくい |
| 柔らかくする仕上げ剤は控えめに | 表面に光沢が出て、てかりの元になる |
| 陰で干す | 日に当てると黒が浅くなりやすい |
| 乾燥機に入れない | 熱で伸びの戻りが弱くなる |
**新しい1足と並べて白い紙の上で浅く見えたら、黒の服の日から外す。**そう決めておくと、黒が浅いことに出先で気づく失敗がなくなります。
よくある行き違い
| 思われていること | 実際 |
|---|---|
| 40は黒いタイツ | 肌がうっすら見える黒。黒の服と並ぶと浅く見える |
| 浮くのはタイツが悪い | 多くは服や靴の黒との比較で起きる |
| 膝が白いのはサイズが小さい | 多くは足首に生地がたまっている |
| 黒どうしはそろえるほどいい | そろわないときは段を付けたほうが自然 |
| 寒いなら40を2枚重ねる | 黒が二重になって色が変わる。60へ移る |
| つやがあるほうがきれい | 明るい室内では白い帯になり、脚が浮く |
まとめ
- 40の黒は、黒の面ではなく透け方で失敗する。原因は濃さ・伸び・色味・サイズ・光沢の5か所
- グレーに浮くかは、白い紙の上で服の黒と並べて見る。2段以上浅いと浮く
- 膝の白抜けは、座った姿を1m離れて見る。多くは履き方で減る
- 黒どうしがそろわないときは、上から濃くなる段を付ける。上下を濃い黒で挟まない
- 洗って浅くなった黒は、捨てる前に茶や紺の服の日に回す
今夜、明日の服を決めたら、スカートの裾とタイツを白い紙の上に並べてみてください。差が1段以内なら、そのまま出かけて大丈夫です。
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よくある問い
- Q. 40デニールの黒タイツが、脚の上でグレーっぽく見えます
- 40デニールは、黒の糸のすき間から肌の色が少し見える厚さです。そのため、黒い面というより、肌の色と黒が混ざった濃いグレーに見えます。浮いて見えるのは、その日の服の黒がタイツより濃いときです。スカートや靴の黒の隣に置くと、タイツだけが浅く見えます。服の黒より2段以上浅く見えるなら、60デニールに上げるか、服の側を真っ黒ではない茶や紺、チャコールに替えると、浮きが収まります。
- Q. 座ると膝だけ白っぽく見えます。サイズが小さいのでしょうか
- サイズが小さいこともありますが、多くは生地が足首にたまったまま膝だけが引っ張られているためです。生地は伸びた所ほど目が開いて、肌の色が多く出ます。まず足首から膝まで2回に分けて生地を送り上げ、座った姿をもう一度見てください。それでも白く抜けるなら、ヒップの寸法がサイズの上限に近いので、一つ上のサイズにします。膝の白抜けは40で出やすく、60を超えるとほとんど気にならなくなります。
- Q. 40デニールの黒は、仕事でストッキングとして通りますか
- 職場によって分かれます。40はストッキングの名前で売られていることも、タイツの名前で売られていることもある厚さです。肌が少しでも見えていればストッキングの扱いになる職場が多い一方で、肌が見えにくい黒はタイツと見なされることもあります。迷うときは、同じ職場の人の足元を1週間見て、30前後の黒が多いか、60以上の黒が多いかを確かめてください。その範囲の真ん中に寄せると外れません。
- Q. 洗うたびに黒が浅くなっていく気がします
- 黒は洗うたびに表面の色が少しずつ抜け、繊維の先が毛羽立つことで白っぽく見えるようになります。裏返してネットに入れ、弱い水流で洗い、陰で干すと進み方は遅くなります。新しい1足と並べて、白い紙の上で明らかに浅く見えるようになったら、その1足は黒の服とは合わせず、茶や紺の服の日か、パンツの中に履く日に回してください。
— メグラシ編集部





