タイツの電線を減らす洗い方としまい方|裏返してネットに1足ずつ

**いま引き出しにあるタイツを1足、広げてみてください。**爪先からかかと、膝の裏、腰の縁まで。光にかざして、糸が1本だけ浮いているところ、目が少し開いているところはありませんか。
それがタイツの電線(伝線)の芽です。検索では「電線」と打たれることが多い言葉ですが、指しているのは編み目の1か所が切れて、そこから縦に線が走る現象です。線が走るのは履いているときでも、芽が入るのは脱いでから次に履くまでのあいだ、ということがよくあります。洗濯かごの底で他の服のホックに触れる、洗濯機の中で面ファスナーに引っかかる、濡れたまま腰のゴムだけで吊るされる、引き出しで下着の金具と重なる。1足が触れる相手を数えて、1つずつ離していけば、次に履いたときに走る線は減ります。
履くときの手の動かし方はタイツが伝線するかは、履くときに指が触れた場所で決まるにまとめてあります。この記事は、脱いでから次に履くまでの話です。
結論|1足が触れる相手を、4か所で1つずつ離す
脱いでから次に履くまでに、タイツは4か所を通ります。それぞれの場所で、編み目を引っかけるものが違います。
| 通る場所 | 引っかける相手 | 離し方 |
|---|---|---|
| 洗濯かご | 他の服のホック、ファスナー、ボタンの縁 | 裏返して、かごの上のほうに置く |
| 洗濯機 | 面ファスナー、金具、他のタイツの縫い目 | 目の細かいネットに1足ずつ入れる |
| 洗濯機の脱水 | 回転で引っぱられる力そのもの | 脱水は1分以内で止める |
| 物干し | ピンチの歯、ハンガーの角、濡れた重さ | 重さを腰のゴムに集めない向きで干す |
| 取り込むとき | 他の洗濯物との擦れ、爪 | タイツだけ先に外す |
| たたむとき | きつい巻き、爪、指輪 | 三つ折りで平らに置く |
| 引き出し | 下着のホック、面ファスナーの付いた小物 | タイツだけの箱か仕切りに分ける |
| 季節の入れ替え | 箱の中の重み、虫、乾ききらない湿り | 出す前に1足ずつ光にかざす |
**全部を一度に変える必要はありません。**まず4か所のうち、自分の家でいちばん相手が多い場所を1つだけ見つけて、そこを変えます。
表を見ると、場所ごとに相手がまったく違うことが分かります。洗濯機の中で気をつけるのは他の服の金具と回転の力、物干しでは濡れた重さとピンチ、引き出しでは隣に置いた小物です。同じ「気をつける」でも、動かす手が違います。だから全部を覚えるより、自分の家の流れのどこに相手が集まっているかを先に知るほうが早く効きます。
数える|1足が次に履かれるまでに、いくつに触れているか
最初にやるのは、数えることです。手持ちのタイツを1足選び、脱いだ瞬間から次に履くまでを追いかけて、触れた相手を書き出します。
| 場面 | 数える相手 | 例 |
|---|---|---|
| 脱いだ直後 | 床、椅子の脚、ベッドの縁 | 床に落としたまま、朝まで置いた |
| 洗濯かご | かごの中の服の金具の数 | 下着のホック2つ、上着のファスナー1本 |
| 洗濯機 | ネットの中と外にあるもの | ネットの中にタイツ3足 |
| 脱水 | 脱水の分数 | 5分のまま |
| 物干し | 使ったピンチの数、ハンガーの形 | 腰のゴムをピンチ2つで挟んだ |
| 引き出し | 同じ箱に入っているもの | ブラ3枚、手袋1組 |
書き出して**相手が合計5つを超えていたら、どこかで減らせます。**3つ以下なら、電線の原因は脱いでからではなく、履いている最中の靴や鞄の側にある可能性が高くなります。
数えてみると、ほとんどの家で多いのは洗濯かごと引き出しです。洗濯機は気をつけている人が多い一方で、かごと引き出しは、ふだん意識しないまま他の物と一緒になっているからです。
脱ぐとき|丸めずに、腰の縁から裏返して下ろす
電線の芽は、脱ぐ瞬間にも入ります。爪先から引き抜くと、爪先の縫い目に全部の力がかかり、かかとの部分が指にこすれます。
脱ぐときは、腰の縁を両手の手のひらで持ち、裏返しながら膝まで下ろします。膝から下は、片足ずつかかとを先に抜き、最後に爪先を抜きます。**この脱ぎ方をすると、タイツはそのまま裏返しの状態になります。**洗うときに裏返す手間が1つ減ります。
脱いだあとに丸めて放り込むのは避けてください。丸めた内側に他の服の金具が巻き込まれ、そのまま洗濯機に入ると、ネットに入れる前に芽が入ります。脱いだら、裏返しのまま2つに折って置くだけで十分です。
洗うまでの置き場所|洗濯かごの底に入れない
洗濯かごは、1日分の服が上から積み重なる場所です。いちばん下にあるものには、上に積まれた服の重みと金具が朝までかかり続けます。
| かごの中の位置 | 起きやすいこと | 置き方 |
|---|---|---|
| いちばん底 | 上の服のホックや金具が当たり続ける | 置かない |
| 真ん中 | 他の服の間に挟まれ、洗濯機に移すときに引っぱられる | 置かない |
| いちばん上 | 取り出すときに他の服と擦れない | ここに置く |
| かごとは別の小袋 | 他の服に触れない | 毎日履く人に向く |
| 洗濯ネットに直接 | そのまま洗濯機に入れられる | 手間がいちばん少ない |
いちばん手間が少ないのは、脱いだらすぐ洗濯ネットに入れてしまう形です。ネットをかごの横に1枚掛けておき、脱いだタイツをそこに入れます。洗濯機に移すときも、ネットごと入れるだけで済みます。
手洗いか洗濯機か|分かれ目は、洗濯表示と薄さ
手洗いと洗濯機のどちらにするかは、好みではなく洗濯表示と生地の薄さで分けます。
| 条件 | 洗い方 |
|---|---|
| 洗濯表示に洗濯機の記号がある、厚手(おおむね60デニール以上) | 洗濯機の弱いコース、ネットに1足ずつ |
| 洗濯表示に洗濯機の記号がある、薄手(30デニール前後まで) | 洗濯機でもよいが、手洗いのほうが安定する |
| 洗濯表示が手洗いの記号だけ | 手洗い |
| 飾り編み、ラメ糸、レース状の柄が入っている | 手洗い |
| 裏起毛で厚みがある | 洗濯機の弱いコース、脱水は短く |
| 一度でも小さな穴が開いたもの | その1足だけ手洗い |
| 毛の混ざった糸を使っているもの | 表示に従い、ぬるま湯を使わない |
**迷ったら、手でつまんで引いてみてください。**軽く引いただけで編み目の奥に指の色が見えるなら薄手の側です。薄手のものほど、水流と脱水の影響を受けやすくなります。
手洗いの手順|押して沈めて、こすらない
手洗いの手順は、洗面器1つで足ります。
- 洗面器に水をためて、洗濯表示にある量の洗剤を溶かす
- 裏返したタイツを沈め、上から手のひらで10回ほど押す
- 汚れが残りやすい爪先とかかとは、その部分だけ両手で包んで軽く押す
- 水を替えて、同じように押しながらすすぐ。2回くり返す
- 両手で包むようにして、軽く水を切る
こすらない、絞らない、の2つだけ覚えておいてください。こすると編み目の表面の糸が毛羽立ち、そこが次の芽になります。絞るとねじれで編み目が斜めに引っぱられ、そのまま乾くと目の開きが残ります。
洗濯ネットの選び方|目の細かさと、1枚に1足
洗濯機で洗う日は、ネットの選び方で結果が変わります。
| 見るところ | 選ぶ側 | 避ける側 |
|---|---|---|
| 目の細かさ | 指先が入らない細かい目 | 指先が入る粗い目 |
| 大きさ | タイツ1足を二つ折りにして、少し余る程度 | 大きすぎて中で泳ぐもの |
| 形 | 平たい形か、小さな筒形 | 大きな円筒形 |
| ファスナー | ファスナーの引き手を収める覆いがある | 引き手が外に出たまま |
| 中に入れる数 | 1足 | 2足以上 |
| 生地 | 柔らかい細かいメッシュ | 硬い網目 |
**目の細かさは、指先で確かめられます。**ネットの外から指先を押し当てて、指の腹が網の中に入り込むようなら粗すぎます。粗い目からは、外の衣類の金具が入り込みます。
1枚に1足にする理由は、タイツ同士も互いを引っかけるからです。爪先の縫い目、かかとの補強の端、腰のゴムの縫い代。これらが隣のタイツの編み目に触れます。ネットが足りないときは、厚手のタイツを2足まとめるより、薄手を1足ずつにするほうを優先してください。
一緒に洗わないもの|ネットの外側まで見る
ネットに入れても、洗濯機の中には他の洗濯物があります。ネット越しに当たって芽を作るものは、同じ回に入れないほうが安全です。
| 一緒に入れないもの | 理由 |
|---|---|
| 面ファスナーの付いた服や小物 | ネット越しでも細かい鉤が編み目に食い込む |
| ホックの付いた下着 | ホックの先が網目を抜けて当たる |
| 金属のファスナーが付いた服 | 閉じ忘れると歯が開いて当たる |
| ビーズやスパンコールの飾り | 飾りの縁が鋭い |
| デニムのように硬く重い服 | 回転のたびにネットごと押しつぶす |
| タオル類 | 表面のループが網目に絡み、糸くずも付く |
| 靴やスニーカー | 同じ回に入れる理由がない |
**全部を分けるのが難しい日は、面ファスナーだけは離してください。**上の表のなかで、編み目にいちばん食い込みやすいのが面ファスナーです。面ファスナーの付いた服は、洗う前に留めた状態にしておくだけでも当たりが減ります。
洗剤と水の温度|洗濯表示を先に読む
洗剤と水の温度は、洗濯表示の範囲で選びます。表示の桶の記号に書かれた数字が、その1足が耐えられる水温の上限です。
| 表示で分かること | 選び方 |
|---|---|
| 桶の中の数字 | その温度以下の水で洗う |
| 桶の下の線の本数 | 線が多いほど弱い水流を選ぶ |
| 手を入れた桶の記号 | 手洗い |
| 漂白の記号にバツ | 漂白剤を入れない |
| 表示が読めない、切り取ってある | 水で、手洗いの扱いにする |
洗剤は、おしゃれ着用として売られている中性のものが扱いやすいです。**入れる量は、表示の量より増やさないでください。**多すぎると、すすぎで落ちきらずに繊維に残り、乾いたあとに編み目が硬く感じられることがあります。
コースと脱水|脱水は1分以内で止める
洗濯機で洗う日は、コースの選び方より、脱水を何分にするかのほうが結果に出ます。
| 設定 | 選ぶ側 | 理由 |
|---|---|---|
| コース | 弱い水流のコース | 回転の強さで編み目が引っぱられない |
| 洗いの時間 | 短め | 汚れは長く回しても落ち方が大きく変わらない |
| すすぎ | 通常の回数 | 洗剤を残さない |
| 脱水 | 30秒から1分 | 長い回転で腰のゴムと爪先が伸びる |
| 乾燥機 | 使わない | 熱でゴムと混ぜ物の糸が弱る |
**脱水は、1分以内で止めてください。**脱水が長いと、遠心力で編み目が外側へ引っぱられたまま回り続けます。取り出したときにまだ水が垂れるくらいで構いません。水が垂れるのが気になるときは、乾いたタオルで挟んで上から押し、水分を移します。
干し方|濡れた重さを、腰のゴムに集めない
濡れたタイツは、乾いているときの何倍も重くなっています。その重さがどこにかかるかで、干しているあいだの伸び方が変わります。
| 干し方 | 重さがかかる場所 | 向く1足 |
|---|---|---|
| 腰の縁をピンチで挟んで吊るす | 腰のゴムと、ピンチの歯の当たる点 | 避ける |
| 爪先をピンチで挟んで吊るす | 爪先の縫い目 | 薄手なら可、厚手は避ける |
| 物干し竿に二つ折りでかける | 膝のあたりに分かれる | ほとんどの1足 |
| 平らな網の上に広げる | どこにもかからない | 厚手、裏起毛、毛の混ざったもの |
| 角ハンガーに脚を1本ずつかける | 脚の中ほど | 薄手〜中厚 |
いちばん無理がないのは、竿や角ハンガーのバーに脚を1本ずつ二つ折りでかける形です。重さが脚の中ほどに分かれ、腰のゴムにも爪先にも集まりません。ピンチを使うときは、歯のない平たいピンチを選ぶか、歯の当たるところにハンカチを1枚挟みます。
直射日光は避けて、日の当たらない風の通る場所で干してください。色の濃いタイツは、日に当てると当たった面だけ色が浅くなることがあります。
秋から冬にかけては、室内に干す日が増えます。室内干しのときは、エアコンの吹き出し口の真下や、暖房器具のすぐ近くは避けてください。乾くのは早くなりますが、腰のゴムや混ぜ物の糸が熱で硬くなりやすくなります。部屋の中ほどで、他の洗濯物との間を空けて風が通るようにしておけば、厚手でもひと晩でおおむね乾きます。
干す場所の選び方|角と歯とささくれ
干している場所にも、引っかける相手があります。
| 見るところ | 確かめ方 | 変え方 |
|---|---|---|
| 物干し竿の継ぎ目 | 指でなぞって段差があるか | 継ぎ目を避けてかける |
| 角ハンガーの角 | 角が尖っていないか | 布を1枚巻いておく |
| ピンチの歯 | ギザギザの歯があるか | 平たいピンチに替える |
| 木の物干しのささくれ | 指の腹でなぞって引っかかるか | タオルを1枚かぶせる |
| 室内干しのカーテンレール | 金具の端が出ていないか | かけない |
| 隣の洗濯物 | 金具のある服が隣にないか | 間を1本空ける |
とくに見落としやすいのが、木の物干しや木のハンガーの表面です。乾いたあとに取り込むとき、ささくれに1本だけ糸がかかることがあります。指の腹でなぞって少しでも引っかかるなら、その場所にはかけないでください。
乾いたかどうか|腰のゴムと爪先の縫い目で確かめる
乾いたかどうかは、いちばん厚い2か所で確かめます。
- 腰のゴムの部分を指でつまむ。ひんやりしていれば、まだ乾いていません
- 爪先の縫い目を指でつまむ。ここが最後まで湿っています
- 両方とも乾いていたら取り込む
**生乾きのまましまうのは、避けてください。**湿ったまま引き出しに入れると、においが残るだけでなく、湿った部分の繊維が弱ったまま他の物に押しつけられます。夕方に取り込むときに爪先だけ湿っていたら、そのタイツだけ室内に移してもう一晩置きます。
取り込むときは、他の洗濯物より先にタイツだけを外してください。まとめて抱えて取り込むと、腕の中で他の服の金具やボタンと擦れます。
たたみ方|三つ折りにして、平らに置く
たたみ方は、編み目にかかる引っぱりが少ない形を選びます。
| たたみ方 | 編み目にかかるもの | 選ぶかどうか |
|---|---|---|
| 三つ折りで平らに | ほとんどかからない | 選ぶ |
| 二つ折りにしてからゆるく巻く | 外側に少しかかる | 可 |
| きつく丸める | 外側の編み目が引っぱられたまま | 避ける |
| 腰の縁で包むように結ぶ | 腰のゴムが伸びたまま | 避ける |
| たたまずに放り込む | 他の物と絡む | 避ける |
三つ折りの手順は、脚を2本そろえて縦に半分に重ね、爪先を腰の方へ折り上げ、さらにもう一度折るだけです。**たたむ前に、手の指先を1回確かめてください。**爪の先やささくれは、たたむときにも糸を拾います。指の腹で自分の爪の先をなぞって、引っかかりを感じたら、そこだけ整えてからたたみます。
しまう場所|引き出しの中で、隣に置かないもの
引き出しは、タイツがいちばん長い時間を過ごす場所です。洗濯と違って毎日の出し入れがあるので、隣にあるものとの擦れがくり返されます。
| 隣に置かないもの | 理由 | 分け方 |
|---|---|---|
| ホックのある下着 | 出し入れのたびにホックが当たる | 仕切りで分ける |
| 面ファスナーの付いた手袋や小物 | 触れた糸を持っていく | 別の引き出しへ |
| 金具のあるベルト | 金具の縁が硬い | 別の引き出しへ |
| アクセサリー | 留め具が細く尖っている | 別の箱へ |
| 防虫剤の袋の角 | 袋の縁が硬いことがある | 引き出しの隅に固定 |
| 靴下 | 爪先の縫い目同士が触れる | 仕切りで分ける |
引き出しの中で起きることは、1回ずつは小さな擦れです。ただ、朝と夜に開け閉めするたびにくり返されるので、ひと冬のうちには洗濯機の中よりも多くの回数、隣の物に触れていることになります。洗濯の手順を整えたのに芽が減らないときは、引き出しの中を一度空けて、タイツの隣に何があるかを見てください。
いちばん手軽なのは、タイツだけを入れる浅い箱を1つ引き出しに入れる形です。箱の中に三つ折りにしたタイツを立てて並べると、取り出すときに他の1足を引きずり出さずに済みます。下着と同じ引き出しを使うときは、下着との間に仕切りを1枚入れます。下着の収め方はクローゼット下着収納にもまとめてあります。
取り出すとき|上からつまんで引き抜かない
しまい方と同じくらい効くのが、取り出し方です。重ねて入れた箱から1足を引き抜くと、下のタイツや隣の物と擦れ合います。
| 取り出し方 | 起きやすいこと | 変え方 |
|---|---|---|
| 重ねた山から下の1足を引き抜く | 上の1足と擦れる | 立てて並べる |
| 爪でつまんで持ち上げる | 爪の先が編み目に入る | 指の腹で持つ |
| 指輪をしたまま手を入れる | 石の爪や角が糸を拾う | 指輪は外してから |
| 暗い中で手探りする | 金具のある物と一緒につかむ | 明るい場所で取り出す |
朝の支度の途中で慌てて取り出すと、爪の先で持ち上げることになりがちです。前の晩に翌日の1足だけ出しておくと、朝の手の動きが1つ減ります。
季節の入れ替え|夏のあいだしまっていた1足を出す前に
9月末から10月は、夏のあいだ箱にしまっていたタイツを出す時期です。数か月ぶりに出す1足は、しまっていたあいだに状態が変わっていることがあります。
| 確かめるところ | 見方 | 見つかったら |
|---|---|---|
| 腰のゴム | 引っぱって戻るか | 戻りが遅ければ部屋用へ |
| 爪先の縫い目 | ほつれた糸が出ていないか | 出ていれば手洗いの扱いにする |
| 全体の編み目 | 光にかざして開いた点がないか | 点があれば別のネットで洗う |
| 箱の中のにおい | しまう前の湿り気が残っていないか | 一度洗ってから履く |
| 毛の混ざったもの | 小さな穴が並んでいないか | 服の虫食いを見つけたらの手順で見る |
| 折り目 | 折り目に沿って色が浅くなっていないか | 履いて目立つかを確かめる |
出す前に1足ずつ光にかざすのは、面倒でも一度で済みます。数か月しまっていた箱の中では、重みがかかった折り目の部分や、防虫剤の袋の角が当たっていた部分に芽が入っていることがあります。
入れ替えで冬の終わりにしまうときは、洗って完全に乾かしてから、三つ折りで立てて箱に入れます。上に重いものを載せない場所を選んでください。
手の側の準備|洗う・干す・たたむときも同じ手
履くときに手を整えるのは知られていますが、洗う・干す・たたむときにも同じ手が触れています。
| 手の状態 | 触れたときに起きること | 整え方 |
|---|---|---|
| 爪の先が欠けている | 糸を1本拾う | 洗濯の前に整える |
| ささくれがある | 指の腹で撫でたときに糸が引っかかる | 保湿してから触れる |
| 指輪をしている | 石の爪や彫りに糸がかかる | 外してから |
| 手が乾燥している | 表面の細かい荒れが糸を拾う | 手のひらで包むように持つ |
| ハンドクリームを塗った直後 | 繊維にべたつきが移る | なじんでから触れる |
洗濯物を扱う時間帯に、手の状態を合わせておくのが現実的です。たとえば夜に洗うなら、洗う前に爪の先だけ確かめる。毎回でなくても、タイツを洗う日だけで十分です。
どちらとも取れるとき①|表示は手洗いだが、毎日は手が回らない
手洗いの表示が付いた薄手のタイツを毎日履くと、毎晩の手洗いが負担になります。ここは、どちらかに決めきれない場面です。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 薄手を週に4日以上履く | 手洗いを2日に1回にまとめ、洗えない日は裏返して広げておく |
| 薄手を週に1〜2日だけ履く | 履いた日に手洗い |
| 手洗いと洗濯機の記号が両方ある | 洗濯機の弱いコースとネット1足ずつで回す |
| 手洗いの記号だけで、枚数が少ない | 枚数を増やして、手洗いの回数を減らす |
| 仕事の日と休みの日で履くものが違う | 仕事用だけ手洗いの対象にする |
**迷ったら、手洗いの表示の1足を洗濯機に入れる前に、同じ厚さのもう1足を持っているかを考えてください。**替えがあるなら、手洗いの日をまとめても困りません。替えが無い1足だけを毎日洗おうとすると、乾ききらないまま履くことになり、そのほうが傷みます。
どちらとも取れるとき②|ネットに入れたのに電線した
ネットに入れて洗ったのに線が入っていた、という日があります。原因はネットの中か外のどちらかです。
| 確かめること | 当てはまったら |
|---|---|
| ネットの中に2足以上入れた | 1足ずつに分ける |
| ネットの目に指先が入る | 目の細かいネットに替える |
| ネットのファスナーの引き手が外に出ていた | 引き手の覆いに収める |
| 同じ回に面ファスナーの付いた服があった | その服を別の回にする |
| 脱水が3分以上だった | 1分以内に短くする |
| 洗う前から小さな穴が開いていた | 洗濯ではなく、穴が広がっただけの可能性 |
**最後の行が、いちばん見落とされます。**洗う前に穴が無かったかどうかは、洗ってからでは分かりません。次からは、脱いだときに一度だけ光にかざしてからネットに入れてください。洗う前の状態が分かっていれば、原因を洗濯の側と履いている側に分けられます。
どちらとも取れるとき③|小さな穴が開いた1足を、どう洗うか
爪先やかかとに小さな穴が開いたけれど、まだ線にはなっていない。この1足を洗うかどうかは迷うところです。
| 穴の状態 | 洗い方 | その後 |
|---|---|---|
| 針の穴ほどで、糸が外に出ていない | 別のネットで手洗い | 外出用のまま |
| 米粒ほどで、縁の糸が出ている | 出た糸を内側へ押し込み、手洗い | 靴で見えない場所なら外出用 |
| 穴から短い線が出ている | 手洗い | 部屋用へ回す |
| 線が膝より上まで走っている | 洗わずに、他のタイツと分けておく | 手放すか、重ね履きの下へ |
**穴の開いた1足は、他のタイツと同じネットに入れないでください。**穴の縁のほつれた糸は、隣の1足の編み目に絡みます。洗ったあとに穴の大きさを見て、洗う前より広がっていたら、その1足は外出用から外す目安にします。線が走ったあとの止め方と外出先での判断は、タイツが伝線するかは、履くときに指が触れた場所で決まるに分けてあります。
どちらとも取れるとき④|家族の洗濯物とまとめて洗うしかない
洗濯の回数を増やせず、家族の服と一緒に洗うしかない家もあります。その場合は、全部を分けるのではなく、タイツの側を守る方に寄せます。
| 家族の洗濯物に多いもの | タイツの側でできること |
|---|---|
| 作業着や硬いズボン | タイツのネットを二重にする |
| 面ファスナーの付いた上着や靴袋 | 面ファスナーを留めた状態にしてもらう |
| 子どもの服の飾りやボタン | タイツは最後の回に回すか、手洗いの日を作る |
| タオル類の山 | タイツのネットをタオルと離して入れる |
| 洗濯物の量が多く、脱水が長い | タイツだけ脱水の途中で取り出す |
脱水の途中で取り出すのは、家族と一緒に洗う家でいちばん効く手です。洗いとすすぎが終わって脱水が始まったら、1分で一度止めてタイツのネットだけ取り出し、また再開します。手間は1分ですが、長い脱水をまるごと避けられます。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際に起きていること |
|---|---|
| 電線は履いているときにしか起きない | 芽は洗濯かご・洗濯機・引き出しでも入り、履いたときに線になる |
| ネットに入れれば何でも大丈夫 | ネットの目の粗さと、中に入れる足数で結果が変わる |
| 手洗いなら安心 | こすったり絞ったりすると、手洗いでも編み目が開く |
| よく絞ったほうが早く乾く | ねじれで編み目が斜めに伸び、そのまま乾く |
| 日なたに干したほうが傷まない | 濃い色は当たった面だけ色が浅くなることがある |
| 吊るしておけば形が戻る | 濡れた重さが腰のゴムに集まり、伸びたまま乾く |
| 丸めて入れるほうが場所を取らない | 外側の編み目が引っぱられたまま何日も置かれる |
| 穴の開いた1足もまとめて洗ってよい | ほつれた糸が隣の1足に絡む |
1週間の回し方|枚数と洗う日を決めておく
手順を守りやすくするには、1週間で何足を回すかを先に決めておくのが近道です。
| 1週間に履く日数 | 持っておく枚数の目安 | 洗う日 |
|---|---|---|
| 1〜2日 | 2足 | 履いた日 |
| 3〜4日 | 4足 | 2日に1回、まとめて |
| 5日 | 5〜6足 | 2日に1回、まとめて |
| 6〜7日 | 7足 | 毎日か、2日に1回 |
**替えが1足多いだけで、生乾きのまま履く日がなくなります。**生乾きの1足を履くと、湿った部分の繊維が弱ったまま伸ばされ、そこから線が走りやすくなります。洗う日をまとめるときも、履いたタイツは裏返してネットに入れておき、洗濯かごの底には入れません。
厚さの違うタイツをどう使い分けるかはタイツのデニール数の目安に、サイズが合っているかの見方はタイツ・ストッキングのサイズの選び方にあります。サイズが小さいと、洗い方を整えても履くたびに編み目が限界まで引っぱられます。
まとめ|数えて、1か所だけ変える
- 電線の芽は、脱いでから次に履くまでに1足が触れる相手の数で増える
- 脱ぐときは腰の縁から裏返して下ろし、そのままネットに入れる
- 洗濯機なら、目の細かいネットに1足ずつ、弱いコース、脱水は1分以内
- 手洗いは押して沈めるだけ。こすらない、絞らない
- 干すときは、濡れた重さを腰のゴムに集めない。竿に二つ折りでかける
- たたむのは三つ折り。引き出しではホックのある下着や面ファスナーの小物と分ける
- 季節の入れ替えで出す1足は、履く前に光にかざす
今夜脱いだタイツを1足だけ、触れた相手を数えながら洗ってみてください。いちばん相手の多かった場所を1つだけ変える。それが、次の冬の電線を減らすいちばん近い手です。
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よくある問い
- Q. タイツは洗濯機で洗っても大丈夫ですか
- 洗濯表示に洗濯機の記号があれば、洗濯機で構いません。ただし、そのまま入れるのではなく、裏返して目の細かいネットに1足ずつ入れ、弱いコースを選び、脱水を1分以内で止めてください。電線の芽になるのは、水流そのものより、他の衣類の金具や面ファスナーに触れることと、長い脱水で編み目が引っぱられることの2つです。この2つを離せば、洗濯機で洗う日と手洗いの日の差は小さくなります。表示が手洗いの記号だけのもの、薄手でストッキングに近いものは、手洗いに回したほうが結果が安定します。
- Q. ネットに入れて洗ったのに、電線していました
- ネットの中で何と一緒だったかを思い出してください。ネット1枚にタイツを2足以上入れると、ネットの中で互いの爪先の縫い目や腰のゴムがこすれます。もう1つは、ネットの目の大きさです。目が粗いネットだと、外側の衣類の金具が目から入り込んで編み目に触れます。指先がネットの目に入るかどうかで確かめられます。指先が入る目の粗さなら、タイツには粗すぎます。ネットに入れた日の電線は、この2つのどちらかであることが多いです。
- Q. 小さな穴が開いたタイツを、ほかのタイツと一緒に洗ってもいいですか
- 一緒のネットには入れないでください。穴の縁はほつれた糸が外に出ていて、それが他のタイツの編み目に絡みます。穴の開いた1足は、別のネットに入れるか、その日は手洗いにします。穴がまだ線になっていないなら、洗う前に穴の周りの糸が出ていないかを見て、出ている糸を切らずに内側へ押し込んでおきます。洗ったあとに穴の大きさを測り、洗う前より広がっていたら、その1足は外出用から部屋用に回す目安です。
- Q. 毎回洗わないといけませんか。1回履いただけでも洗いますか
- 1回履いたら洗うのが基本です。履いたあとのタイツには汗や皮脂が残り、その部分の繊維は乾くと硬くなって、次に伸ばしたときに切れやすくなります。とくに爪先・かかと・膝の裏は、その日のうちに洗うかどうかで次の履き心地が変わります。どうしても洗えない日は、裏返して風の通る場所に広げておき、翌日に洗ってください。丸めたまま洗濯かごの底に置くのがいちばん避けたい形です。
- Q. たたむのと丸めるのでは、どちらがいいですか
- 三つ折りにして平らに置くほうが、編み目に無理がかかりません。きつく丸めると、外側の編み目が引っぱられたまま何日も置かれ、腰のゴムも伸びた状態で固まります。丸めたいときは、ゆるく二つに折ってから軽く巻く程度にしてください。どちらの形でも、引き出しの中でホックのある下着や面ファスナーの付いた小物と同じ箱に入れないことのほうが、たたみ方より効きます。
— メグラシ編集部





