タイツ何デニールが細く見える?|脚の太い位置と裾の丈で数字を選ぶ

タイツで脚が細く見えるかどうかは、デニールの数字そのものでは決まりません。すねの中央が少し透けて明るく、脚の両脇が濃く見える。この濃淡が出ているときに、脚は細く見えます。
その濃淡が出る数字は、ふくらはぎと足首の周囲の差で変わります。差が13cm未満なら30〜40デニール、13〜16cmなら40〜60デニール、16cmを超えるなら60〜80デニールが目安です。そこから、スカートの裾がどこで終わるかで1段上げるか下げるかを決めます。
巻き尺が1本あれば、自分の数字は5分で出ます。この記事では、測り方と、その数字から外れる日の扱い、どちらとも取れる境目の選び方を順に書いていきます。
なぜ細く見えるのか|すねの中央と、脚の両脇の濃さの差
タイツは、伸ばされるほど薄くなります。脚に履くと、正面から見たすねの中央は、生地がまっすぐ伸びて薄くなり、肌の色が透けて明るく見えます。脚の両脇は、生地が斜めに重なって見えるので、同じタイツでも濃く見えます。
この、中央が明るく両脇が濃い濃淡は、立体のものに横から光が当たったときの陰影と同じ見え方をします。人の目は、この陰影を見ると、そのものを細く、丸く、奥行きのある形として受け取ります。タイツで脚が細く見えるのは、この陰影を生地が描いてくれるからです。
逆に、濃淡が出ないと、脚は細く見えにくくなります。透けない厚手のタイツでは、中央も両脇も同じ濃さの黒い面になり、陰影が消えます。極端に薄いタイツでは、中央も両脇も肌が透けて、やはり濃淡がほとんど出ません。細く見えるかどうかは、この中間の、濃淡がほどよく出る数字を選べるかで決まります。
この濃淡は、明かりの当たり方でも強くなったり弱くなったりします。横から光が当たる場所では、すねの中央と両脇の差がはっきりし、天井から真上に光が当たる場所では、差が小さくなります。オフィスや電車の中のように、真上からの明かりが多い場所で過ごす時間が長いなら、選ぶ数字は少しだけ薄いほうに寄せておくと、真上の光の下でも濃淡が残ります。屋外を歩く時間が長い日は、太陽の光が斜めから当たるので、表の数字どおりで濃淡がよく出ます。
巻き尺で2か所測る|ふくらはぎと足首
測るのは、ふくらはぎのいちばん太いところの周囲と、足首のいちばん細いところの周囲の2か所です。
ふくらはぎは、膝の裏から10〜15cmほど下に、いちばん膨らむ位置があります。立った状態で、巻き尺を床と平行に巻き、上下に少しずつずらしながら、いちばん長くなる位置で読みます。座って測ると、ふくらはぎが座面に押されて形が変わるので、必ず立って測ってください。
足首は、くるぶしの少し上、いちばん細くなる位置で測ります。こちらも立った状態で、巻き尺を締めすぎずに、肌に沿わせる程度で読みます。
2つの数字が出たら、ふくらはぎの周囲から足首の周囲を引きます。この差が、タイツの伸び方の差になります。差が大きいほど、ふくらはぎでタイツが大きく伸びて薄くなり、足首ではあまり伸びずに濃いまま残ります。
差で選ぶ|13cm未満、13〜16cm、16cm超
測った差で、濃淡の出やすいデニールの帯が分かれます。
| ふくらはぎと足首の差 | 濃淡が出やすい帯 | 外れるとどうなるか |
|---|---|---|
| 13cm未満 | 30〜40デニール | 60以上だと脚が筒のように見える |
| 13〜16cm | 40〜60デニール | 30以下だとふくらはぎだけ白く浮く |
| 16cm超 | 60〜80デニール | 40以下だとふくらはぎの膨らみが明るく強調される |
差が小さい脚は、タイツの伸び方が上から下まであまり変わらないので、薄めの数字でも、ふくらはぎだけが白っぽく抜けることがありません。むしろ、厚い数字を選ぶと、陰影が消えて、脚の形が筒のように見えます。薄めの数字で、すねの中央をしっかり透かしたほうが、脚の丸みが出ます。
差が大きい脚は、ふくらはぎでタイツが大きく伸びます。薄い数字だと、ふくらはぎの正面が肌の色に近いところまで透けて、そこだけ明るく膨らんで見えます。明るい色は、人の目には前に出て大きく見えるので、膨らみが強調されます。厚めの数字を選ぶと、ふくらはぎで伸びても透けすぎず、足首とのあいだの濃淡がなだらかにつながります。
表の数字は、黒いタイツを想定した目安です。色が変わったときの扱いは、あとの節で書きます。
左右で差が違うとき
左右の脚を両方測ると、ふくらはぎの周囲が1〜2cm違うことはよくあります。利き足のほうが少し太い、という方も多いと思います。この場合は、太いほうの脚の差で帯を決めてください。太いほうでタイツがより大きく伸びるので、そちらで透けすぎない数字を選んでおけば、細いほうの脚では少し濃いめに見えるだけで済みます。細いほうの脚で決めると、太いほうのふくらはぎだけが白っぽく浮いて、左右の違いがかえって目立ちます。
左右の差が3cmを超えるときは、両脚で帯が分かれることがあります。そのときも、太いほうの帯を選び、そのなかで薄いほうの数字を選ぶと、両脚の濃淡のバランスがとれます。
測る日と、測る時間
ふくらはぎと足首は、1日の中で少しずつ太さが変わります。朝はいちばん細く、夕方に向かって少しずつ太くなる方が多いので、測るのは昼ごろ、ふだん出かけている時間の真ん中あたりがちょうどよい時間です。朝いちばんに測ると、夕方の脚との差が大きくなり、選んだ数字が夕方には薄く感じられることがあります。
測った数字は、メモに残しておいてください。半年から1年に一度、季節の変わり目に測り直すと、靴やタイツを買い替えるときの目安がそのまま使えます。歩く量が増えた、仕事が変わって立つ時間が長くなった、といった暮らしの変化があったときも、測り直す合図です。
裾の丈で1段動かす|どこまで脚が見えているか
次に、合わせるスカートやワンピースの裾が、脚のどこで終わるかを見ます。タイツの濃淡が見えるのは、裾から下の脚だけだからです。
裾が膝より上で終わり、膝からふくらはぎまでがすべて見えている日は、表の数字から1段上げてください。たとえば、差が13〜16cmで40〜60デニールの帯なら、60デニール寄りを選びます。見えている脚の面積が大きいと、薄いタイツの透け感が広い範囲に出て、脚全体が明るく、太く見えやすくなるからです。
裾が膝下からふくらはぎのいちばん太い位置のあいだで終わる日は、表の数字のままで構いません。ふくらはぎの膨らみが、裾の影の中に半分入るので、濃淡が自然に出ます。
裾がふくらはぎのいちばん太い位置より下、すねの下半分あたりで終わる日は、1段下げても構いません。見えているのは足首に近い細い部分だけなので、薄い数字でも透けすぎず、むしろ足首の細さが明るく見えます。
ブーツやパンツの裾で足首まで隠れる日は、タイツはほとんど見えません。この日は、細く見えるかどうかより、暖かさと、靴の中で滑らないかを優先して選んでください。
履いて確かめる|1m離れて、すねの中央の線を見る
数字を決めたら、実際に履いて確かめます。鏡から1mほど離れて立ち、正面から脚を見てください。
確かめるのは、すねの中央に、縦に少し明るい線が1本見えるかどうかです。この線がはっきり見えて、脚の両脇に向かってなだらかに濃くなっていれば、その数字は合っています。線が見えず、脚全体が同じ濃さに見えるなら、数字が厚すぎます。線が広がって、すねからふくらはぎまで全体が明るく見えるなら、数字が薄すぎます。
もう1つ、横を向いて、ふくらはぎの膨らみを見てください。膨らみのいちばん出ているところだけが白っぽく浮いていたら、そこでタイツが伸びすぎています。1段厚い数字に替えるか、同じ数字で、伸びにくい太めの糸で編まれたものを選ぶと落ち着きます。
明かりは、天井からの真上の光より、窓からの横の光で見るほうが、ふだん人から見られる見え方に近くなります。夜に試すなら、部屋の明かりを1つ消して、横から当たる明かりだけで見てください。
写真で確かめる
鏡で見るのが難しいときは、スマートフォンで写真を撮って確かめます。床から腰くらいの高さにスマートフォンを置き、2mほど離れた位置に立って、全身ではなく腰から下が写るように撮ってください。上から見下ろして撮ると、脚が短く写り、すねの濃淡も見えにくくなります。
写真を拡大して、すねの中央の明るい線と、両脇の濃い部分を見比べます。2つの数字のタイツを履き替えて同じ位置から撮り、並べて見ると、どちらで濃淡がはっきり出ているかがひと目で分かります。人に見られる距離で撮った写真のほうが、鏡に近づいて見るより、実際の見え方に近くなります。
写真で見比べるときは、明かりも2通り試してください。窓の近くで横から光が当たる位置と、部屋の真ん中で天井の明かりの下に立つ位置です。窓の近くでは濃淡がはっきり出て、天井の明かりの下では濃淡が弱くなります。自分がふだん長く過ごす場所の明かりに近いほうの写真で、濃淡が残っている数字を選ぶと、実際の1日の見え方に合います。
どちらとも取れるとき①|差がちょうど13cmか16cmの境目
測った差が、ちょうど13cmや16cmの境目に来ることがあります。この場合は、裾の丈と、履く時間帯で決めてください。
膝が見える短めの丈が多いなら、上の帯を選びます。13cmちょうどなら40〜60の帯、16cmちょうどなら60〜80の帯です。見える面積が大きいと、薄い側に寄せたときに明るさが広がりやすいからです。
膝下の丈が多いなら、下の帯を選びます。裾の影が濃淡の一部を描いてくれるので、薄めの数字でも陰影が出ます。
それでも迷うなら、境目の数字そのもの、13cmなら40デニール、16cmなら60デニールを選んで、1足だけ試してください。1日履いてみて、夕方に鏡で見たとき、すねの中央の線が見えていれば、その数字で合っています。
どちらとも取れるとき②|朝と夕方で、足首の太さが変わる
立ち仕事や長い移動のある日は、夕方になると足首まわりが少し太くなる、という方は少なくありません。靴が朝よりきつく感じる日は、足首の周囲が1〜2cm増えていることがあります。
足首が太くなると、そこでタイツが伸びて薄くなり、ふくらはぎとの濃淡の差が小さくなります。朝はきれいに濃淡が出ていたのに、夕方には脚全体が同じ明るさに見える、ということが起きます。
人と会う予定が夕方に多い日は、朝に測った差ではなく、夕方の足首で計算し直してください。朝より差が1〜2cm小さくなるので、帯が1段下がることがあります。夕方に合わせて選んだ数字は、朝は少しだけ濃く見えますが、時間がたつにつれて濃淡が整っていきます。
足首を測り直すのが面倒なら、朝に選ぶ数字を、表の帯の中で薄いほうに寄せておくだけでも、夕方の見え方は近づきます。
座っている時間が長い日
デスクワークや長い会議のように、座っている時間が長い日は、膝のところでタイツが大きく伸びます。膝を曲げると、膝の正面で生地が引っ張られて薄くなり、立ち上がってもしばらくは膝だけが白っぽく見えることがあります。
膝が白く見えるのは、膝の正面だけが極端に伸びて、すねの中央の明るい線より強く透けるからです。すねの濃淡よりも膝の明るさのほうが目立つと、脚の上半分が明るく膨らんで見えます。座る時間が長い日は、帯の中で厚いほうの数字を選んでください。膝で伸びても透けすぎず、立ち上がったときにすねの濃淡が先に見えます。
座る時間が長い日にスカートの裾が膝より上なら、座ったときに膝から上まで見えるので、さらに1段厚くしても構いません。座っているときの見え方は、向かいの人から見えている時間が長いので、立っているときと同じくらい大事です。
どちらとも取れるとき③|パンツの日と、スカートの日が混ざる
1週間のうち、スカートの日とパンツの日が混ざっていると、タイツを何足持つかで迷います。
パンツの日は、タイツがほとんど見えないので、数字は暖かさで決めて構いません。見えるのは、座ったときに裾がずり上がって出る足首の数センチだけです。ここは足首でいちばん伸びにくい場所なので、どんな数字でも濃く見えます。パンツの日のタイツは、スカートの日より厚い数字でも見た目は変わりません。
スカートの日だけは、測った帯の中の数字を選んでください。足数を絞りたいなら、スカートの日用に帯の真ん中の数字を2〜3足、パンツの日用に厚い数字を2足、と分けておくと、朝に迷わなくなります。
冷える日に、厚くしたいけれど細く見せたい
寒い日は、暖かさのために厚い数字を選びたくなります。けれど、差の小さい脚が80デニール以上を選ぶと、濃淡が消えて脚が筒のように見えやすくなります。暖かさと細さを両方とりたい日は、次の3つから選んでください。
1つ目は、帯の上限の数字を選んで、スカートの丈を長くすることです。裾がふくらはぎの下まで来る丈なら、見えている脚の面積が小さいので、厚い数字でも筒のようには見えません。2つ目は、タイツの下に、膝から上だけを覆う薄い保温のものを重ねることです。見えている膝から下は帯の数字のままにして、隠れている太ももで暖かさを足します。3つ目は、色を黒からこげ茶やネイビーに替えることです。黒より少しだけ明るさのある色は、厚い数字でもわずかに濃淡が残ります。
どの方法でも、膝から下の見えている部分を帯の中に収めることを優先してください。暖かさは、見えない場所で足せます。
どちらとも取れるとき④|光沢のあるタイツと、光沢のないタイツ
同じ数字でも、生地に光沢があるかないかで、濃淡の出方が変わります。
光沢のあるタイツは、正面のすねで光を反射して、透けている以上に明るく見えます。濃淡の差が強く出るので、細く見せる効果は大きくなりますが、ふくらはぎの膨らみにも光が当たって、そこが浮いて見えやすくなります。差が16cmを超える脚では、光沢のあるタイツはふくらはぎが明るく強調されやすいので、光沢の控えめなものを選んでください。
光沢のないタイツは、透けた分だけ明るくなるので、濃淡が素直に出ます。秋冬の厚手のウールのスカートや、マットな素材の服と合わせるときは、こちらのほうが服とのつながりも自然です。
迷ったら、光沢のないものを基準にして、差が13cm未満の脚だけ光沢のあるものを試してください。差が小さい脚は、光沢でふくらはぎが浮く心配が少ないので、光沢の濃淡を細さに生かせます。
色を変えるとき|黒、ネイビー、ブラウン、グレー
ここまでの数字は、黒いタイツの目安です。色を変えるときは、同じ濃淡を出すために数字を動かします。
ネイビーとブラウンは、黒とほぼ同じ濃さなので、数字はそのままで構いません。ネイビーは、室内の明かりの下では黒に近く、屋外の光では少し青く透けるので、屋外の時間が長い日は1段厚めにすると、黒と同じくらいの濃淡に見えます。
グレーやベージュなどの明るい色は、生地自体が明るいので、透けた部分と重なった部分の差が黒より小さく出ます。同じ脚でも、黒より10〜20デニール高い数字を選ぶと、黒と同じくらいの濃淡になります。明るい色で薄い数字を選ぶと、濃淡がほとんど出ず、脚全体が明るい面になって、膨らんで見えやすくなります。
色の濃さは、靴の色とのつながりでも見え方が変わります。タイツと靴の色が同じなら、脚と足先がひと続きに見えて、脚が長く見えます。タイツが黒で靴が明るい色なら、足首のところで線が切れるので、足首の細さがはっきりします。脚を細く見せたいのか、長く見せたいのかで、靴の色を選び分けてください。
縦の筋や柄のあるタイツ
リブのように縦の筋が入ったタイツは、筋そのものが縦の線を描くので、無地より脚が細く長く見えやすくなります。ただし、筋の入ったタイツは、ふくらはぎで筋の間隔が広がり、足首で狭くなります。差が16cmを超える脚では、ふくらはぎで筋が大きく広がって、膨らみがかえって目立つことがあります。差が大きい脚で筋入りを選ぶなら、筋の間隔が細かいものを選んでください。間隔が細かいと、広がっても目立ちにくくなります。
小さな柄が編み込まれたタイツは、柄の部分が透けずに濃く残るので、無地のときのような濃淡が出にくくなります。柄のあるタイツは、細く見せる役ではなく、服の中で目を引く役として選び、数字はあまり気にしなくて構いません。細く見せたい日は無地、楽しみたい日は柄、と分けて持つと迷いません。
秋の立ち上がりと、真冬で数字を動かす
秋の立ち上がりは、まだ脚を出す服が多く、タイツを履き始めたばかりの時期です。この時期は、帯の中で薄いほうの数字から始めてください。夏のあいだ素足や薄いストッキングだった脚に、いきなり厚い数字を合わせると、まわりの軽い服との差で脚だけが重く見えます。服の素材が厚くなり、コートを着る日が増えてきたら、帯の中で厚いほうへ少しずつ動かしていきます。
真冬は、服全体の色が濃くなり、素材にも厚みが出ます。この時期は、帯の上限の数字でも、服の重さとつり合うので重く見えにくくなります。季節の進み方に合わせて、帯の中を薄いほうから厚いほうへ動かしていく、と考えておくと、時期ごとに買い足す数字も決まります。
スカートの色と、タイツの濃さの関係
もう1つ、スカートとタイツの色の差も、脚の見え方に効きます。
濃い色のスカートに黒いタイツを合わせると、腰から足先までがひと続きの濃い面になり、縦の線が強く出ます。この場合、タイツで濃淡を出しすぎると、スカートの濃い面とタイツの明るい中央の差が目立って、膝のあたりで切れて見えます。濃い色のスカートの日は、帯の中で厚いほうに寄せると、全体がつながります。
明るい色のスカートに黒いタイツを合わせると、裾のところで色がはっきり切り替わります。この場合は、タイツの濃淡がしっかり出たほうが、黒い脚が重く見えません。帯の中で薄いほうに寄せると、黒の重さが和らぎます。
柄のあるスカートでは、柄の中のいちばん濃い色と、タイツの濃さをそろえると落ち着きます。柄の濃い色より、タイツが明るく見えるなら1段厚く、柄の濃い色より、タイツが重く見えるなら1段薄く選んでください。
数字を決めたあとに見るところ|伸び方と、足の甲
数字を決めて買うときは、同じ数字のなかでも、伸び方が違うことに気を付けてください。
同じ40デニールでも、横によく伸びる編み方のものは、ふくらはぎで薄くなりやすく、伸びにくい編み方のものは、ふくらはぎでも濃さが残ります。差が16cmを超える脚では、伸びにくいほうを選ぶと、数字を上げなくても濃淡が整うことがあります。パッケージに書かれたサイズの範囲で、自分の身長と腰回りが上の端に近いなら、伸びすぎを避けるために1つ大きいサイズを選ぶのも手です。
もう1つは、足の甲と、つま先の補強部分です。パンプスなど足の甲が見える靴を履く日は、つま先の補強部分が靴からのぞかないかを確かめてください。補強部分が濃く見えると、足先だけが重くなって、脚の濃淡が描く細さの印象が下で止まってしまいます。
靴の形で変わる見え方|甲が見えるか、足首が隠れるか
タイツの濃淡の見え方は、合わせる靴でも変わります。
足の甲が大きく見えるパンプスやフラットシューズは、タイツの足首から甲までがつながって見えます。このとき、足首でタイツが濃く残り、甲の部分でまた少し薄くなるので、足首にくびれのような濃い帯が1本入ります。この帯が、脚を細く見せる効果を下から支えます。表の帯どおりの数字で、いちばん濃淡が出やすい組み合わせです。
ひもで結ぶ靴や、甲の深い靴は、足首から下が靴で覆われます。足首の濃い帯が靴に隠れるので、すねの中央と両脇の濃淡だけで細さを出すことになります。この場合は、帯の中で少し薄いほうに寄せると、すねの濃淡がはっきり出ます。
足首まで隠れる短いブーツは、ブーツの口のところでタイツの見え方が切れます。ブーツの口が足首のいちばん細い位置より上に来ると、そこから上のすねだけが見えるので、すねの中央の明るい線がより目立ちます。ブーツの口とスカートの裾のあいだの距離が短い日は、見えているタイツの面積が小さいので、数字は気にしすぎなくて構いません。
手持ちのタイツの数字が分からないとき
引き出しのタイツは、パッケージを捨ててしまうと何デニールか分からなくなります。手持ちのタイツが、測った帯に入っているかを確かめる方法を書いておきます。
タイツの脚の部分に、手を指先まで入れてください。手を開いて、手の甲の側からタイツの生地を見ます。指の形と、指のあいだのすき間がはっきり透けて見えるなら、30デニール前後かそれより薄い数字です。指の形は分かるけれど、指のあいだのすき間がぼんやり見えるなら、40〜60デニールくらいです。指の形もほとんど分からず、手の甲が1枚の黒い面に見えるなら、80デニール以上です。
手を開いたときにタイツが伸びる具合は、ふくらはぎで伸びる具合に近いので、この見え方は、履いたときのふくらはぎの見え方の目安にもなります。手の甲が白っぽく透けすぎるなら、差の大きい脚には薄すぎます。手の甲が真っ黒なら、差の小さい脚には厚すぎます。引き出しのタイツを1足ずつこの方法で分けておくと、朝に選ぶときに迷わなくなります。
買うときの1足目|帯の真ん中から
これから新しくタイツを買うなら、最初の1足は、自分の帯の真ん中の数字にしてください。差が13cm未満なら35デニール前後、13〜16cmなら50デニール前後、16cmを超えるなら70デニール前後です。店にちょうどの数字がなければ、近い数字で構いません。
真ん中の数字を1足持っておくと、それを基準にして、上下どちらに動かすかが分かるようになります。1週間ほど、いろいろな服に合わせて履いてみて、裾の短い日に薄く感じたら1段厚い数字を、裾の長い日に重く感じたら1段薄い数字を、2足目として足してください。最初から上下の数字をそろえるより、1足目で自分の服との相性を見てからのほうが、使わないタイツが引き出しに残りません。
サイズは、パッケージの身長と腰回りの範囲を見て、自分がその範囲の真ん中に入るものを選びます。範囲の上の端に近いと、脚全体でタイツが伸びて、表示より薄く見えます。下の端に近いと、伸びが足りずに、表示より濃く見えて、足首にしわが寄ります。
朝の5分で選ぶ順番
最後に、朝にタイツを選ぶ順番をまとめておきます。
最初に、その日の服を決めて、裾がどこで終わるかを見ます。膝より上か、膝下からふくらはぎのいちばん太い位置のあいだか、それより下か。次に、自分の差の帯を思い出して、裾の位置に合わせて1段上げるか、そのままか、1段下げるかを決めます。3つ目に、スカートの色とタイツの色をそろえるか、差をつけるかを決めて、帯の中で厚いほうか薄いほうかに寄せます。
ここまでで、引き出しの中から1足が選べるはずです。履いたら、玄関の鏡から1m離れて、すねの中央に明るい線が1本見えるかだけを確かめてください。見えていれば、そのまま出かけて構いません。見えていなければ、1段薄いか厚いかの1足に履き替えます。帯の中で2足から3足を持っておくと、この入れ替えが朝の数分で済みます。
迷った朝にいちばん頼りになるのは、前の週に同じ服を着た日の記憶です。そのとき履いたタイツの数字と、鏡で見た印象を、手帳やスマートフォンのメモに1行だけ残しておいてください。服とタイツの組み合わせが10通りほどたまると、測った帯の中で、自分の服に合う数字がどこに集まっているかが見えてきます。数字の選び方は、測った帯から始めて、この記録で自分用に少しずつ直していくものです。
関連記事
よくある問い
- Q. 結局、何デニールがいちばん細く見えますか
- 誰にでも同じ数字はありません。細く見える理由は、すねの中央が透けて明るく、両脇が濃くなる濃淡にあります。この濃淡は、タイツが脚の太い部分で伸びて薄くなることで生まれるので、ふくらはぎと足首の太さの差が小さい脚は30〜40デニール、差が大きい脚は60〜80デニールで出やすくなります。巻き尺で2か所を測ると、自分の帯が分かります。
- Q. 80デニール以上の透けないタイツは太く見えますか
- 脚の形によります。濃淡が出ないので、脚の輪郭が1枚の黒い面になります。ふくらはぎと足首の差が大きい脚では、この面がふくらはぎの膨らみを平らにならして、かえってすっきり見えることがあります。差が小さい脚では、濃淡がない分、脚が筒のように見えやすくなります。
- Q. 朝と夕方でタイツの見え方が違います
- 夕方になると足首まわりが少し太くなる方は多く、そのぶんタイツが足首で伸びて薄く見え、ふくらはぎとの濃淡の差が小さくなります。1日中人と会う日は、夕方の見え方に合わせて、朝に選ぶ数字を1段下げておくと、夕方にちょうどよくなります。
- Q. 黒以外の色でも同じ選び方でいいですか
- 考え方は同じです。ただし、グレーやベージュなど明るい色は、濃淡の差が黒より小さく出るので、同じ脚でも黒より10〜20デニール高い数字で、黒と同じくらいの濃淡になります。ネイビーやブラウンは黒とほぼ同じ数字で構いません。
— メグラシ編集部





