ストッキングのサイズ MかL|25デニールはヒップ、80は身長で選ぶ

**身長とヒップがサイズ表の別の枡に落ちる人は、薄い25デニールのストッキングならヒップの枡、厚い80デニールのタイツなら身長の枡を選んでください。**同じ「MかLか」の迷いでも、生地の厚さで答えが入れ替わります。
理由は崩れ方が違うからです。薄い生地は横に引かれる余裕が小さく、ヒップが枡を超えると腰まわりの糸が伸び切って、座った拍子に伝線します。厚い生地は横には伸びますが、身長が枡を超えると縦が足りず、股が下がって膝の裏に布が余ります。**伝線する人はヒップ、下がる人は身長。**自分の崩れ方がどちらかを思い出せば、寄せる方向はもう決まっています。
身長とヒップが同じ枡に落ちる人は、この記事は不要です。枡どおりに買って構いません。迷うのは「身長はM、ヒップはL」「身長はL、ヒップはM」の人で、その人がどちらに寄せるかを、生地の厚さごとに分けて書きます。
結論:生地が薄いほど横、厚いほど縦の寸法が効く
ストッキングやタイツは、縫ってある寸法より小さく作られ、履いたときに伸びて体に沿います。伸びる方向は縦と横の2つですが、どちらにどれだけ余裕があるかが、生地の厚さで変わります。
| 生地 | 横に伸びる余裕 | 縦に伸びる余裕 | 合わないときの崩れ方 | 寄せる寸法 |
|---|---|---|---|---|
| 25デニール前後 | 小さい | 比較的ある | 腰・太ももで伸び切り、伝線 | ヒップ |
| 40〜60デニール | 中間 | 中間 | 腰の締め付け、膝の裏のたるみが両方少し | 崩れ方で決める |
| 80デニール前後 | 大きい | 小さい | 股が下がる、膝の裏に布が余る | 身長 |
**薄い生地は、横に引かれると糸1本の負担が大きい。**25デニールは糸そのものが細く、ヒップで引かれた分を逃がす余地がないので、腰の横で糸が限界まで伸び、少しの引っかかりで伝線します。身長のほうが枡を超えていても、薄い生地は膝の裏でたるみが見えにくく、股も薄い布なので下がりが気になりにくい。だから身長は少し我慢できて、ヒップは我慢できません。
**厚い生地は、縦が足りないと履いていられない。**80デニールは糸が太く編み目も詰まっているので、横には粘って伸びます。ヒップが枡を少し超えても、締まる感じはあっても伝線まではいきません。代わりに縦の余裕が少なく、身長が枡を超えると股の部分が本来の位置まで上がらず、歩くたびに下がってきます。膝の裏にも布が余り、横から見るとしわが入ります。
まず自分の2つの寸法を測る|身長とヒップ、各1分
身長は、靴を脱いだ裸足の数字を使います。健康診断の数字でも構いませんが、ヒールの高さを足さないでください。サイズ表の身長は裸足の身長です。
ヒップは、立った状態で、お尻のいちばん高いところを水平に一周します。メジャーが前で下がらないよう、鏡の横に立って横から見ながら測ります。下着の上から測って構いませんが、厚いボトムスの上からは測らないでください。数字が3cmほど増えます。
**測った2つの数字を、買う品のサイズ表に当てます。**サイズ表は品ごとに数字の幅が違うので、前に買った品の記憶ではなく、いま手に取っている包みの表で確かめてください。2つの数字が同じ枡に入ればそれで決まりです。別の枡に入ったときだけ、次に進みます。
身長はM、ヒップはLの人
いちばん多い迷い方です。横の寸法が1つ上の枡にはみ出しています。
**25デニールならLを選びます。**ヒップで引かれる分を、Lの余裕で受けます。身長がMの範囲でLを履くと、股下が1〜2cm長くなりますが、薄い生地はウエストで少し引き上げれば全体がついてきて、膝の裏にはほとんど余りません。腰で糸が伸び切らないことのほうが、よほど大事です。
**80デニールならMを選びます。**厚い生地はヒップが少し超えていても横に粘って受けてくれます。初めて履いた日に腰が締まる感じがあっても、2回目からは布が体を覚えます。逆にLを選ぶと縦が余り、股が下がって歩くたびに引き上げる1日になります。
中間の40〜60デニールは、どちらの崩れ方も少しずつ出ます。この帯は、過去に伝線で捨てた枚数と、股が下がって困った回数を思い出して、多かったほうの崩れ方を避ける枡にしてください。
身長はL、ヒップはMの人
縦の寸法が1つ上の枡にはみ出しています。背が高くて細身の人がここに入ります。
**25デニールならMで足ります。**薄い生地は縦に比較的よく伸びるので、身長が枡を超えていても股は上がります。ヒップがMの範囲なら腰の糸は引かれないので、伝線の心配も小さいです。Lを選ぶと、腰まわりの布が余ってウエストのゴムが頼りになり、座ったり立ったりで少しずつ下がります。
**80デニールならLを選びます。**厚い生地は縦に余裕がないので、身長の枡を外すと股が下がります。ヒップがMの範囲でLを履くと腰がゆるく感じますが、厚い生地はウエストのゴムが広く作られていることが多く、下がり方は薄い生地ほどではありません。腰のゆるさより、股の下がりのほうが1日の邪魔になります。
2つの寸法が、どちらも枡の端にいる人
身長もヒップも、MとLの境目の数字にぴたりと乗る人がいます。この人は、どちらの枡でも「少し合わない」ことになります。
ここでは、崩れたときにどちらが困るかで決めます。薄い生地は1つ上、厚い生地は1つ下を基本にしてください。薄い生地は伝線したらその日は終わりですが、厚い生地が少し締まるのは我慢できます。厚い生地は下がり始めると1日中引き上げますが、薄い生地が少しゆるいのは、ウエストを一度上げれば済みます。
崩れたときの困り方が大きいほうを避けるという考え方です。どちらの崩れ方も経験がないなら、まず薄い生地で1つ上、厚い生地で1つ下を試して、合わなかった側を次から入れ替えてください。
薄い生地の伝線は、サイズのせいか、扱いのせいか
25デニールが1日で伝線する人の中には、サイズを上げても解決しない人がいます。見分けるには、伝線した場所を見ます。
腰の横、太ももの外側、お尻の下で伝線が始まっているなら、サイズです。横に引かれて糸が伸び切っている場所で、1つ上の枡にすれば減ります。
つま先、かかと、ふくらはぎの内側で始まっているなら、扱いのほうです。靴の中の縫い目、かかとの角質、履くときの爪が原因で、サイズを変えても同じ場所が切れます。この場合は、履くときに指先を丸めてつま先から順に上げる、かかとを整える、靴の中を手で触って引っかかりを探す、のほうが効きます。
伝線を2回続けて同じ場所で起こしたら、その場所が腰まわりならサイズ、足先なら扱い、と見てください。
厚い生地の下がりは、サイズのせいか、品のせいか
80デニールが下がる人も、サイズだけで決まるわけではありません。見分けるのは、どこから下がるかです。
股の部分が最初に下がるなら、縦が足りていません。身長の枡を1つ上げるか、股に別布のマチが入っている品に替えます。マチがあると股の部分に余裕ができ、縦の不足を少し補えます。
ウエストのゴムから下がるなら、サイズではなく、ゴムの幅が細いか、履く位置が低すぎるかです。ゴムの幅が3cm以上ある品に替え、履くときにウエストの縫い目をおへそより上まで持ち上げてから手を離してください。腰骨で止めると、厚い生地は自分の重さで下がります。
膝の裏から布が余るなら、縦が余っています。身長の枡を1つ下げるのが答えですが、ヒップが引っかかるなら、ウエストで引き上げて膝の裏のしわを足首側に送る履き方で逃げられます。
太ももの太さは、サイズ表に無い3つめの寸法
サイズ表は身長とヒップしか載っていませんが、合わない原因が太ももにあることは少なくありません。ヒップは枡の中でも、太ももだけが締まる人です。
測り方は、太もものいちばん太いところを立った状態で一周します。ヒップの寸法との差を見て、差が30cmより小さいなら、太ももがヒップに対して太い体型です。この場合、薄い生地では太ももの横で糸が伸び切るので、ヒップの枡より1つ上に寄せます。厚い生地なら、横に粘るので枡どおりで構いません。
差が35cm以上あるなら、太ももは枡の中に収まっています。ヒップで決めて問題ありません。
色の見え方が、サイズで変わる
サイズが合っていないと、色まで変わります。生地が引かれると編み目が開き、下の肌が多く透けるので、ベージュは明るく、黒は薄い灰色に寄ります。
**25デニールのベージュを1つ下の枡で履くと、腰と太ももだけ明るくなり、脛と色が揃いません。**脚を見たときに、太ももとふくらはぎで色が違うように見えるのはこのためです。色の選び方そのものはストッキングの色の選び方に分けてあります。
**80デニールの黒を1つ下の枡で履くと、膝とお尻の布が引かれて灰色がかります。**座っているときは気づきにくく、立ち上がったときに膝だけ色が浅いと感じたら、サイズが縦に足りていない合図です。光の入り方で見え方が変わる話は60デニール・80デニールタイツにまとめています。
どちらとも取れるとき:履いて立ち、2つのことだけ確かめる
2枡にまたがって、ここまで読んでも決まらない人は、1枚だけ買って履き、立ち上がった直後に2つだけ確かめてください。
**1つめ、ウエストの縫い目が、手を離して3歩歩いたあとに下がるか。**下がるなら縦が余っています。次は身長の枡を1つ下げます。
**2つめ、膝の裏に、指でつまめる布があるか。**つまめるなら縦が余っています。つまめず、太ももの横で布が張って白く見えるなら、横が足りていません。次はヒップの枡を1つ上げます。
この2つは、1日履かなくても立ち上がった直後に分かります。履いた瞬間の「少し締まる」「少しゆるい」は、2回目以降に布が体を覚えるので当てになりませんが、縫い目の位置と膝の裏の布は、2回目以降も変わりません。
品が変わると枡の中身も変わる
同じMでも、品によって仕上がりが違います。見るのは、包みの3つの情報です。
| 見る場所 | 何が分かるか | 寄せ方 |
|---|---|---|
| 身長・ヒップの数字の幅 | 幅が狭いほど、合う範囲が狭い | 幅が狭い品は、枡の端の人は外れやすい |
| 股のマチの有無 | あると横と縦の両方に余裕が出る | 2枡にまたがる人はマチ入りが安全 |
| ウエストのゴムの幅 | 広いほど下がりにくい | 厚い生地で下がる人は3cm以上 |
前に買った品でMが合ったからといって、別の品のMが合うとは限りません。包みを替えるときは、この3つを見てから枡を決めてください。合わなかった品は、どこが崩れたかを1行だけ控えておくと、次の包みを選ぶときに同じ失敗を避けられます。
秋から冬へ、25から80へ替わるとき、サイズも替わる
いままで25デニールのLを履いていた人が、寒くなって80デニールに替えるとき、同じLを買うと股が下がることがあります。生地が替わると、寄せる寸法が替わるからです。
**25デニールでヒップに寄せていた人は、80デニールでは身長の枡に戻してください。**逆に、25デニールでMが合っていた背の高い人は、80デニールではLに上げたほうが股が上がります。替える時期の決め方は25デニールのストッキングはいつまでに分けてありますが、替えるその日に、サイズも見直すのが抜けやすいところです。
秋の終わりに厚い生地を初めて買うときは、前の季節の枡をそのまま持ち込まず、包みのサイズ表にもう一度2つの寸法を当ててください。
パンツの下に履く日は、見るものが変わる
スカートではなくパンツの下に80デニールを履く日は、膝の裏の余りも、色の浅さも見えません。この日は、股の下がりだけが問題です。
**身長の枡を1つ上げても構いません。**膝の裏に布が余っても外からは分からず、股が上がっていることのほうが、歩きやすさに直結します。パンツの下専用に1枚、少し大きい枡を持っておくと、スカートの日と使い分けられます。
逆に、パンツの下に25デニールを履く日はほとんどないと思いますが、履くなら腰で引かれる心配だけ見てください。パンツの腰と重なるので、下がる心配はありません。
よくある行き違い
**「大きめを買えば安全」**ではありません。薄い生地なら大きめは腰のゆるみで済みますが、厚い生地で大きめを買うと股が下がり、1日引き上げることになります。安全なのは「崩れ方が小さい側」で、それは生地の厚さで入れ替わります。
**「伝線するのは安い品だから」**とも限りません。腰の横で伝線しているなら、どの品でもサイズが横に足りていません。足先で伝線しているなら、品ではなく扱いです。場所を見れば、原因は分かります。
**「ヒップの数字が枡の中だから合うはず」**も、太ももが枡の外にいると外れます。サイズ表に無い寸法を、自分で1つ足してください。
**「前にMで合ったから今回もM」**は、品が替わると通じません。包みの数字の幅、マチの有無、ゴムの幅を見てから決めます。
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よくある問い
- Q. 身長はMの範囲、ヒップはLの範囲です。どちらを買えばいいですか
- 買おうとしているのが25デニール前後の薄いストッキングなら、Lに寄せてください。薄い生地は横に引かれる余裕が小さく、ヒップの寸法が枡を超えていると腰まわりで糸が伸び切り、座った拍子に伝線します。身長がMの範囲でLを履くと、股下が少し長くなりますが、薄い生地は膝の裏でたるみが見えにくいので実害は小さいです。逆に80デニール前後の厚いタイツなら、Mに寄せてください。厚い生地は横の伸びに余裕があり、ヒップが少し超えていても締め付け以外の問題は出にくい一方、身長の側が余ると股が下がって歩くたびに引き上げることになります。
- Q. 同じMなのに、品によって合わないことがあります
- サイズ表の枡は同じでも、品ごとに縫い方と糸の戻る力が違うので、仕上がりの大きさには差があります。見るところは3つです。パッケージの身長とヒップの数字の幅がどれくらいか(幅が狭いほど合う範囲が狭い)、股の部分に別布のマチが入っているか(入っていると横に余裕が出る)、ウエストのゴムの幅が広いか(広いほど下がりにくい)。この3つを控えておけば、同じMの中で自分に合いやすい形が見えてきます。合わなかった品は捨てる前に、どこが崩れたかを1行書いておくと、次に選ぶときの材料になります。
- Q. 太ももが張っていて、ヒップは枡の中でも太ももだけ締まります
- サイズ表に太ももの寸法は載っていないので、ここは自分で補う必要があります。目安は、太ももの一番太いところを測って、ヒップの寸法との差を見ることです。差が30cm以内なら枡どおりで足ります。差がそれより小さい、つまり太ももがヒップに近い太さのときは、薄い生地では太ももの横で糸が伸び切るので、ワンサイズ上に寄せます。厚い生地なら枡どおりで構いません。厚い生地は横に伸びる余地が大きく、太ももで止まった布が座ったときに戻ってくるからです。
- Q. LLやJMなど、MとL以外の表記があって迷います
- 表記の名前より、枡の数字を見てください。身長とヒップの2つの数字が入る枡が1つに決まるなら、名前は気にしなくて構いません。2つの枡にまたがるときだけ、この記事の寄せ方を使います。身長が低くてヒップが大きい人向けの枡(JMのような表記)は、まさに「薄い生地でヒップに寄せたい人」のために用意されているものなので、25デニールを買うときに自分の寸法がそこに入るなら、そこを選ぶのが最も外れません。厚い生地では枡が用意されていないことが多いので、身長の側に寄せます。
— メグラシ編集部





