ストッキングの色の選び方|肌との明るさの差を3か所で測って決める

**色名では選べません。**同じ「ベージュ」の中身が、店ごとに違うからです。
決め手になるのは、自分の肌との明るさの差です。そして肌の明るさは測れます。白い紙を1枚当てて、紙と肌の差が何段に見えるかを数えるだけ。すね、足の甲、手の甲の3か所で7分です。
基準は1つだけ、**自分のすねと同じか、1段明るいところまで。**2段を超えると脚だけが別の面に見え、暗い側に外すと靴やつま先との境目に段が出ます。
この記事は、その測り方から始めます。次に色名と番号の読み方、脚の中で明るさが違う理由、数字が上がると色が濃く見える仕組み、靴と裾との関係を順に扱います。**場ごとに何色が使えるかという話は扱いません。**それは装いの格の話で、結婚式の小物と羽織ものが受けています。ここは色そのものの選び方だけです。
自分の肌の明るさを測る|3か所・7分の手順
先に測ります。色名の話は、自分の段が出てからのほうが早く終わります。
| 用意するもの | 目安 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 白い紙 | A4のコピー用紙 | 明るさは、基準の白がないと数えられない |
| 自然光 | 昼間の窓辺。直射日光は避ける | 蛍光灯の下では肌が黄色に、白色灯では青に寄る |
| 鏡 | 全身が入るもの | 足の甲を上から見ると、必ず実際より暗く見える |
| 時間 | 7分 | 測定3か所で5分、判定に2分 |
**素肌で、昼間の窓辺で測ります。**照明の色は肌の見え方を大きく動かすので、ここだけは条件をそろえてください。
測るのは3か所
| # | 測る場所 | なぜそこか | 記号 |
|---|---|---|---|
| 1 | すねの外側(ひざ下10cmあたり) | 履いたときに外からいちばん長く見える面 | 基準 |
| 2 | 足の甲 | 靴の形によっては見える。すねより暗いことが多い | 下側 |
| 3 | 手の甲 | 売り場で当てて比べる場所。基準との差を覚えておく | 売り場用 |
**1が基準です。**すねの明るさに合わせます。手の甲で選ぶ人が多いのですが、手の甲はすねより日に当たる量が多く、**たいてい1段暗く出ます。**手の甲で合わせると、脚に履いたとき暗すぎることになります。
判定の基準は1つだけ
白い紙を肌に当てて、紙と肌のあいだに何段の階段が見えるかを数える。
紙と肌をぴたりと隣り合わせて、境目を見てください。すぐ隣なのにはっきり差が見えるほど、肌の段は大きいことになります。
数え方は単純です。紙をいったん外して手を離し、紙と肌の中間の明るさの面を頭の中に1つ置きます。それが1段。中間のさらに中間が置けるなら2段。置けなくなったところで数えるのをやめます。
判定表:測った段から向く色を出す
| 白い紙との差 | 肌の明るさ | 向くストッキングの明るさ | 避ける側 |
|---|---|---|---|
| 1〜2段 | 明るい | 明るめのベージュ。白に寄せない | 暗い側に2段以上 |
| 3段 | 中間の明るい側 | 標準的なベージュ | どちらも2段以上 |
| 4段 | 中間の暗い側 | やや暗いベージュ、明るいブラウン寄り | 明るい側に2段以上 |
| 5段以上 | 暗い | ブラウン寄り。明るい側に振らない | 明るい側は1段まで |
**どの行でも、幅は「同じか、1段明るいまで」です。**この幅を超えたときに何が起きるかは、次の章で分けて書きます。
迷ったときの分岐
| 迷っている状態 | こう分ける |
|---|---|
| すねと手の甲で段が2つ以上違った | すねを採る。見えている面積が違う |
| 左右のすねで違った | 明るいほうに合わせる。暗いほうは1段の差に収まる |
| 足の甲がすねより2段暗い | つま先の見える靴では差が出る。靴のほうで調整する |
| 季節で明るさが変わっている実感がある | 明るいとき用と暗いとき用の2つを持つ。測り直しは3分 |
| 数えても段が分からない | 白い紙を半分に折って、折り目を肌に立てる。境目が線になると差が読める |
段が出たら、色名の読み方に進みます。
色名は当てにならない。何を見るか
ベージュ、ナチュラルベージュ、ヌーディーベージュ、ライトブラウン、ブラウン。売り場にはこうした名前が並びますが、**統一された決まりはありません。**ある店のベージュが、別の店のライトブラウンと同じ明るさ、ということが普通に起きます。
代わりに使えるものが2つあります。
ひとつは番号です。色に番号が振ってある場合、その番号は明るい側から暗い側へ順に並んでいることが多いところです。ただし同じ売り場の中でだけ通用する目盛りで、店をまたぐと意味を持ちません。
**もうひとつは、当ててみることです。**売り場で袋の上から手の甲に一重で被せ、被せた部分と被せていない部分の境目を見ます。境目に線が出るなら差があり、出ないなら同じ明るさです。ここで手の甲を使うので、先に測ったすねと手の甲の差(何段違うか)を覚えておくと、その場で換算できます。
手の甲がすねより1段暗い人なら、手の甲でちょうど合って見える色は、すねには1段暗いということになります。1段明るい側を選び直してください。
明るさの差を外したとき、何が起きるか
許容範囲を「同じか、1段明るいまで」と置いた理由を分けて書きます。
| 外し方 | 起きること | 見え方 |
|---|---|---|
| 3段以上明るい | 脚だけが周囲と別の明るさになる | 脚が面として切り離されて見える |
| 2段明るい | 光の当たる場所が白く抜ける | すねの前面だけが明るく光る |
| 1段明るい | 脚全体が一様に、わずかに明るくなる | 境目が生まれない |
| 同じ | 履いているかどうかが分かりにくい | 自然。ただし伝線が目立つ |
| 1段暗い | 履いている面と履いていない面に差が出る | つま先や指の見える靴で段が出る |
| 2段以上暗い | 脚と足先が別の色に見える | 足首や甲の縁が線として出る |
**明るい側に外したときと暗い側に外したときでは、出方が違います。**明るい側は「面が浮く」、暗い側は「境目に線が出る」。線のほうが目につくので、迷ったときは明るい側です。
ただし明るい側も2段を超えると面として浮きます。1段までという幅は、両側の失敗のあいだにある狭い場所だと思ってください。
脚の中で、肌の明るさは一様ではない
測ってみると、たいていの人ですねと足の甲の明るさが違います。日に当たる量が違うからです。
| 部位 | 日に当たる量 | 明るさの傾向 |
|---|---|---|
| 太ももの内側 | ほとんど当たらない | いちばん明るい |
| ひざの裏 | 少ない | 明るい |
| すねの外側 | 中程度 | 中間 |
| 足の甲 | 靴によって大きく変わる | すねより暗いことが多い |
| ふくらはぎの後ろ | 中程度 | すねとほぼ同じ |
**基準にするのがすねなのは、外から見えている時間がいちばん長いからです。そして、ストッキングを履くとこの差そのものが薄まります。**生地の色が一枚かぶさることで、明るさの違う面が同じ側に寄せられるためです。
つまり、色を合わせる相手は「差のある脚」であって、どこか1点ではありません。すねに合わせると、いちばん多くの面がそこに寄ってきます。
数字が上がると、同じ色でも濃く見える
色を決めたあとに厚みを変えると、色の見え方まで変わります。
ストッキングは下の肌が透けるので、目に届いているのは生地の色と肌の色が混ざったものです。数字が上がれば透ける量が減り、混ざる肌の色が減って、生地そのものの色が強く出ます。
| 同じ色番で | 混ざる肌の色 | 見え方 |
|---|---|---|
| 20デニール | 多い | 肌に近い。生地の色は薄く乗る程度 |
| 30デニール | 中程度 | 生地の色がはっきり出はじめる |
| 40デニール | 少ない | 生地の色そのもの。肌から離れて見える |
| 50デニール以上 | ほとんどない | 色は生地の色。透けの話ではなくなる |
数字を1段上げるなら、色も1段明るい側に振り直すと、元の見え方に戻せます。「去年と同じ色を買ったのに濃い」というときは、色番ではなく数字のほうが変わっていることが多いところです。
数字そのものの読み方はデニール数の目安に分けてあります。
靴の色との関係
**脚が終わって靴が始まる場所に、線が1本入ります。**この線をどこに出すかは、靴の形で変わります。
| 靴の形 | 見えている脚の範囲 | 色の効き方 |
|---|---|---|
| 甲の開いたパンプス | 足の甲まで | すねと足の甲の差が両方見える。いちばん難しい |
| 甲の詰まった靴 | 足首まで | すねの明るさだけで決められる |
| くるぶしより上まで覆う靴 | ふくらはぎから上 | 色の判断がいちばん楽 |
| つま先の開いた靴 | 指まで | つま先の補強の切り替えが見える |
**甲の開いた靴を履く日は、足の甲の明るさも見てください。**すねに合わせた1枚が、甲では2段明るく見えることがあります。この場合、靴の色を暗い側にすると、甲の明るさの差が靴のほうに吸われます。
つま先の開いた靴では、もうひとつ見る場所があります。**多くのストッキングは、つま先が補強で二重になっています。**この二重の部分は必ず本体より濃く出るので、開いた靴からその切り替えが見えます。つま先の開いた靴と合わせる日は、補強がどこまで来ているかを先に確かめてください。
ボトムスの裾の色との関係
裾から靴までの縦の面に、色が3つ並びます。ボトムス、ストッキング、靴。
| 3つの並び | 見え方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 上から下へ、濃さが順に増す | 縦に流れて読める | いちばん失敗が少ない |
| 上と下が濃く、中が明るい | 中の面だけが浮く | 明るさの差が1段以内なら成立 |
| 3つとも近い明るさ | 一続きの面に見える | 丈の長いボトムスの日 |
| ばらばら | 境目が2本とも線として出る | 避ける |
**順に濃くする並べ方が、いちばん扱いやすい形です。**明るいボトムス、肌に近いストッキング、暗い靴。この順なら、境目が2つあっても線ではなく流れとして読まれます。
季節で肌の明るさが動く
腕やすねの明るさは、一年のあいだに動きます。春先に合わせた1枚が、日に当たる量が増えたあとには明るすぎる、ということが起きます。
**全身が同じだけ動くわけではありません。**すねは動き、足の甲は靴に覆われているぶん動きが小さく、手の甲はいちばん大きく動きます。すねと手の甲の差そのものが、時期によって変わるということです。
だから、**売り場で手の甲に当てて選ぶやり方は、時期をまたぐと精度が落ちます。**手の甲の差が大きくなっている時期は、換算する段数も増やしてください。
年に2回、明るいとき用と暗いとき用の色を1つずつ持っておくと、測り直しの回数が減ります。判定は同じ手順で、2回目からは3分で終わります。
色によって、伝線の目立ち方が変わる
見落とされやすいところです。明るい色ほど、伝線の線が目立ちます。
伝線は、編み目がほどけて縦に走る線です。この線の部分は生地が抜けて肌が直接見えるので、生地の色と肌の色の差がそのまま線の濃さになります。
| 色 | 伝線したときの見え方 |
|---|---|
| 肌より2段明るい | 線が暗く、はっきり出る |
| 肌より1段明るい | 線が見えるが、細い |
| 肌と同じ | 線が最も目立ちにくい |
| 肌より暗い | 線が明るく出る。距離があっても見える |
肌と同じ明るさが、伝線に対していちばん強いということになります。長い時間を過ごす日や、座って立つ動作が多い日は、この点も判断に入れてください。
そして色にかかわらず、予備を1足持っておくのがいちばん効きます。薄いものなら小さなかばんにも収まります。
買うときの確かめ方
**売り場では、袋の上から手の甲に一重で被せます。**被せた部分と被せていない部分の境目に線が出るかどうか。線が出たら差があります。ここで、先に測ったすねと手の甲の差を思い出して換算してください。
**画面では、商品写真の色はあてになりません。**撮影の光と、モデルの肌の明るさが混ざっているからです。代わりに見るのは、同じ売り場の中での番号の並びです。並びの中で自分がどのあたりかを一度決めれば、次からはその番号を指定できます。
そして、合った1枚が見つかったら、同じものを複数枚。色の判定をやり直す手間が、いちばん大きいからです。
迷ったときの決め方
ひとつ、その日に履く靴の形を思い浮かべます。甲が開いているなら足の甲の明るさまで見て、覆われているならすねだけで足ります。
ふたつ、すねの段を思い出します。同じか、1段明るいところまで。
みっつ、厚みを変えるなら、色も1段明るい側に振り直します。
よっつ、迷ったら明るい側です。暗い側に外すと境目が線になり、線のほうが目につきます。
色名は覚えても使えません。使えるのは、自分のすねが白い紙から何段離れているかという1つの数字です。紙を1枚出せば、いつでも数え直せます。
丈と作りの全体像は靴下の丈を自分の脚で確かめる手順にまとめています。
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よくある問い
- Q. 自分に合う色はどう決めればいいですか
- 肌との明るさの差で決めます。すね、足の甲、手の甲の3か所に白い紙を当てて、紙と肌の差が何段に見えるかを数えてください。この3か所は日に当たる量が違うので、たいてい明るさがそろっていません。基準にするのはすねです。ストッキングを履いたときに、外からいちばん長く見えている面だからです。すねの明るさと同じか、1段明るいところまでが許容範囲になります。色名は当てにならないので、売り場では手の甲に一重で被せて、差が出るかどうかで判断してください。
- Q. 明るい色と暗い色、どちらを選ぶほうが安全ですか
- 迷ったら明るい側です。ただし1段までです。暗い側に外すと、ストッキングを履いている面と履いていない面(足の甲の先や、指の見える靴なら指)のあいだに段が出ます。段は境目の線として読まれるので、色の違いよりも目につきます。明るい側に外した場合は、脚全体が一様に明るくなるだけなので、境目は生まれません。2段を超えて明るいものを選ぶと、今度は脚だけが別の面として浮くので、1段までという幅は守ってください。
- Q. 色名の違いは何を指していますか
- 統一された決まりはありません。ベージュ、ナチュラルベージュ、ヌーディーベージュ、ライトブラウンといった名前は店ごとに付けられていて、同じ名前でも中身が違います。名前の代わりに使えるのは、番号が振ってある場合の番号と、実物を肌に当てた結果です。番号は同じ売り場の中でだけ意味を持つ相対的な目盛りで、明るい側から暗い側へ順に並んでいることが多いところです。ただしこれも店をまたぐと通用しないので、最後は当ててみるのが確実になります。
- Q. 同じ色なのに、厚いほうが濃く見えます
- そのとおりに見えます。ストッキングは下の肌が透けて、生地の色と肌の色が混ざった状態で目に届きます。数字が上がると透ける量が減るので、混ざる肌の色が減り、生地そのものの色が強く出ます。同じ色番で20と30を並べると、30のほうが濃く、そして肌から離れて見えます。色を決めたあとに数字を変えると、色の見え方まで変わるということです。数字を変えるときは、色も1段明るい側に振り直すと元の見え方に戻せます。
- Q. 日焼けすると色を替える必要がありますか
- 替えたほうが合います。腕やすねの明るさは季節を通じて動くので、春先に合わせた1枚が夏の終わりには明るすぎることが起きます。ただし全身が同じだけ動くわけではありません。すねと足の甲は日に当たる量が違うので、動く幅も違います。年に2回、明るいときと暗いときの色を1つずつ持っておくと、測り直しの回数が減ります。判定は同じで、白い紙を当てて段を数えるだけです。所要は7分ではなく、2回目からは3分で終わります。
— メグラシ編集部





