下着がひびかない秋冬のボトムス|タイツとショーツの縁の線を直す

**明日履くスカートを、窓の光が横から当たる場所で履いて、椅子に座ってみてください。**腰の横からお尻のふくらみにかけて、横に二本の線が並んで見えたら、ショーツとタイツの縁が重なって段になっています。一本だけなら、ショーツの縁の厚みかスカートの素材です。座ったときだけ出るなら、縁の高さが体の動きとずれています。
夏の薄いボトムスでひびかなかった下着が、秋冬のスカートやパンツでは線を出すことがあります。下着が変わったのではなく、上に重なるものが増えたからです。**秋冬の線は、下着1枚の縁より、縁が2本重なったところから出ます。**どの縁とどの縁が重なっているかが分かれば、直し方は決まります。
白いボトムスで縁の段差が出るときの見分け方は白パンツが透けるときの対策に、上半身のニットに出る線はブラジャーの選び方|秋冬の薄手ニットに響く線にまとめてあります。この記事は、秋冬のボトムスで下半身に線が出たときの直し方です。
結論|秋冬に出る線は、縁が2本重なることから来る
秋冬のボトムスで下着がひびく原因は、見え方は違っても、ほとんどが「重なり」です。
| 重なっているもの | 出る線 | 直し方の方向 |
|---|---|---|
| ショーツの縁+タイツのウエスト | 腰に二段の横線 | 高さをそろえるか、2cm以上離す |
| ショーツの脚の縁+タイツの切り替え | お尻の下に二本の線 | 切り替えのないタイツか、縁の平らなショーツ |
| ショーツの縁+柔らかいスカート | 縁の形がそのまま出る | ペチコートを挟む |
| ペチコートの裾+スカート | 太ももに横の段 | 裾の長さを変える |
| キャミソールの裾+ボトムスのウエスト | 腰に横のふくらみ | 裾をボトムスの中に入れるか、短くする |
| 静電気+化繊どうし | 全体の形が浮き出る | 素材を1つ替える |
**表の上から順に確かめてください。**秋冬の線は、ショーツとタイツの重なりから来ていることがいちばん多いからです。
線が出る場所を7つに分ける
線がどこに出ているかで、重なっているものが分かります。
| 線の場所 | いつ出るか | 重なっているもの | 最初にすること |
|---|---|---|---|
| 腰の横、ウエストの少し下 | 立ったとき | ショーツの上の縁とタイツのウエスト | 2つの高さを見る |
| お尻のふくらみの途中 | 歩いたとき | ショーツの脚の縁 | 縁の位置を見る |
| お尻の下 | かがんだとき | ショーツの脚の縁とタイツの切り替え | タイツの作りを見る |
| 太ももの中ほど | 座ったとき | ペチコートの裾 | 裾の長さを見る |
| お腹の前、ウエストの上 | 座ったとき | キャミソールの裾とボトムスのウエスト | 裾の処理を見る |
| 全体にうっすら | 乾燥した日 | 静電気 | 素材の組み合わせを見る |
| 縁に沿って細かな凹凸 | いつも | レースや縫い目 | ショーツの仕上げを見る |
夏の「ひびかない」が、秋冬に通じない理由
夏にひびかなかった下着が秋冬にひびくのは、ボトムスと、その間に入るものが変わるからです。
| 違い | 夏 | 秋冬 |
|---|---|---|
| ショーツの上に重なるもの | ほとんどない | タイツ、ペチコート |
| ボトムスの素材 | 張りのある薄い布 | ニット、ジャージー、起毛 |
| ボトムスの形 | ゆとりのあるもの | 細身、タイト |
| 空気の乾燥 | 少ない | 静電気が起きやすい |
| 上に着るもの | 外に出す丈 | インする、厚手で裾が重なる |
夏のボトムスは、張りのある薄い布で、体から少し離れて落ちる形が多いので、縁の段は布の内側で受け止められていました。秋冬は、柔らかく伸びる素材の細身の形が増え、布が体に沿います。そこへタイツやペチコートが一枚ずつ加わるので、縁の数が増え、その一つ一つが表に届きやすくなるのです。
**夏の「ひびかない」は、ショーツ1枚の縁が平らかどうかの話でした。**秋冬は、その上に何が重なるかの話に変わります。だから、ショーツを替える前に、重なっているものを先に見てください。
確かめ方|窓の光を横から受けて、座る・歩く・かがむ
線は、立って正面から鏡を見ても出ないことが多く、横からの光と体の動きで出てきます。
| 姿 | 見る場所 | 出やすい線 |
|---|---|---|
| まっすぐ立つ | 腰の横 | ショーツとタイツの縁の二段 |
| 椅子に座る | 太ももとお腹の前 | ペチコートの裾、キャミソールの裾 |
| 3歩歩く | お尻のふくらみ | ショーツの脚の縁 |
| 前にかがむ | お尻の下 | 脚の縁とタイツの切り替え |
| 階段を一段上がる | 後ろ姿の全体 | 静電気の貼りつき |
光は、正面からより横から当たるほうが、段の影がはっきり出ます。正面の光は段を平らに照らしてしまい、線があっても見えにくいからです。夜に確かめるなら、部屋の照明を消して、スタンドの明かりを腰の高さで横から当ててください。
窓の光が横から当たる位置に立ち、スマートフォンを置いて動画で撮ると、自分では見えない後ろ姿も確かめられます。**線が出るのが1m離れた動画で分かる姿だけ、直す対象にしてください。**近くで見て気づく程度の線は、人と話す距離ではほとんど見えません。
失敗①|タイツのウエストとショーツの縁が二段になる
秋冬にいちばん多い失敗です。ショーツの上の縁と、タイツのウエストのゴムが、2cmほどずれた高さで重なり、腰の横に横線が二本並んで出ます。
ショーツだけなら縁は一本、タイツだけでもゴムは一本です。ところが2つがずれて重なると、その間に生地のふくらみが一段でき、線が二本と段が一つ、合わせて三つの凹凸がボトムスの表に出ます。細身のスカートやパンツでは、この段がいちばんはっきり出ます。
ずれが生まれるのは、ショーツとタイツの深さが違うからです。ショーツは浅めでおへそより下に縁があるのに、タイツはおへその近くまで深く履き上げる。あるいは、朝はそろえて履いたのに、歩いているうちにタイツのウエストが下がって、ショーツの縁のすぐ上で止まる。どちらも、朝の鏡では気づかず、昼過ぎに店の鏡で気づくことが多い失敗です。
縁の高さのそろえ方
2つの縁の位置関係によって、出方が変わります。
| ショーツの縁とタイツのウエストの関係 | 出方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 同じ高さで重なる | 一本の線にまとまる | そのまま |
| 1〜2cmずれて重なる | 二本の線と段 | どちらかを動かしてそろえる |
| 2cm以上離れている | 二本の線が別々に出るが、段はない | 段より線が気になるなら縁の平らなものへ |
| タイツのウエストがショーツの縁より下 | タイツのゴムがショーツの上に乗って段になる | タイツを引き上げる |
| タイツのウエストがおへその上まである | ゴムがウエストの上に出る | ボトムスのウエストの中に収まる位置まで下げる |
| ショーツの縁が浅く、タイツが深い | ショーツの縁がタイツの中でずれる | 深さの近いものどうしで組む |
そろえる高さの目安は、ボトムスのウエストより2cm以上下です。ボトムスのウエストと同じ高さに下着の縁が来ると、ボトムスのウエストの縫い目の上にさらに縁が重なって、腰まわりに厚い帯ができます。
**いちばん簡単なのは、2つの縁を同じ高さにそろえることです。**ショーツの縁の高さに合わせて、タイツのウエストを引き上げるか下げるかしてください。タイツのウエストが下がってくる場合は、タイツがずり落ちるの履き上げ方で止まりやすくなります。
重ねる順番
縁の高さをそろえても、重ねる順番で段の出方が変わります。
- ショーツを履いたら、上の縁を指でなぞって、ねじれや折れがないかを確かめる
- タイツを履き上げ、ウエストをショーツの縁と同じ高さに合わせる
- ペチコートを着るなら、ウエストをタイツのウエストより上に置く。縁の上に縁が乗らないようにする
- キャミソールやインナーの裾は、ボトムスのウエストの中に入れるか、外に出すかを決める。半分だけ入れると段になる
- ボトムスを履いたら、窓の光の横で一度座って立ち、段が出ていないかを見る
**縁と縁を、同じ高さにそろえるか、はっきり離すか。**中途半端に1〜2cmずれた位置で重ねるのがいちばん線になります。
失敗②|ショーツの脚の縁が、横に一本出る
お尻のふくらみの途中に、横に一本の線が出る。歩くと、その線が動いて見える。これは、ショーツの脚の縁が、ボトムスの布にいちばん張られる位置にあるためです。
細身のボトムスは、お尻のいちばん高い所で布がいちばん張ります。そこにショーツの縁があると、縁の厚みがそのまま表に出ます。縁がふくらみより上か下にあれば、布が張っていない所なので、線は出にくくなります。
同じショーツでも、ボトムスによって線が出たり出なかったりするのはこのためです。ゆとりのあるスカートでは、布がお尻のいちばん高い所で張らないので、縁がどこにあっても線は出ません。細身のパンツやタイトなスカートに替えた日にだけ線が出るなら、ショーツが悪いのではなく、その日のボトムスとの組み合わせの問題です。
縁の位置と出方
| ショーツの脚の縁の位置 | 細身のボトムスでの出方 | 向いている日 |
|---|---|---|
| 脚の付け根より上(深めのカット) | ふくらみの上で切れ、線が出にくい | 細身のスカート |
| お尻のふくらみの途中 | 線がいちばん出やすい | ゆとりのあるボトムス |
| お尻の下、脚の付け根に沿う | ふくらみの下で切れ、線が出にくい | 細身のパンツ |
| 縁が太ももまで続く(短いパンツ型) | 太ももの途中に線が出る | 長めのスカート |
| 縁が切りっぱなしで平ら | 位置にかかわらず出にくい | 秋冬のどのボトムスも |
**秋冬の細身のボトムスで線が出るなら、縁の位置か、縁の仕上げのどちらかを替えます。**両方を一度に替える必要はありません。位置を替えるだけで済む日も多いからです。
失敗③|ニットスカートが下着の形を拾う
ニットやジャージーのスカートを履くと、ショーツの縁の段差だけでなく、レースの凹凸や縫い目まで表に出る。秋冬になって初めて起きることの多い失敗です。
ニットは布より表面が柔らかく、伸びて体に沿います。下にあるものの形を、押さえることなくそのまま拾うのです。張りのある布なら縁の段を少し離れた所で受け止めてくれますが、ニットは段の形をそのまま写します。
拾い方は、ニットの編み方でも変わります。表面が平らで目の細かい編みは、段の形をくっきり写します。畝のある編みや、表面に凹凸のある編みは、下の段が編み目の凹凸にまぎれて目立ちにくくなります。同じニットのスカートでも、平らな編みの1枚だけ線が出るなら、それは編み方の差です。
ボトムスの素材別、出やすい線
| ボトムスの素材 | 拾いやすさ | 出やすい線 | 合わせ方 |
|---|---|---|---|
| 薄いニット | いちばん拾う | 縁、レース、縫い目 | 縁の平らなショーツ+ペチコート |
| 厚手のニット | 拾うが、段はやわらぐ | 縁の二段 | 縁の高さをそろえる |
| ジャージー | よく拾う | 縁、静電気の貼りつき | 縁の平らなもの、素材を替える |
| ウールのスラックス | あまり拾わない | 細身なら脚の縁 | 縁の位置を替える |
| 起毛のスカート | 拾いにくい | 静電気の貼りつき | 素材の組み合わせを見る |
| サテンや光沢のある布 | 光で段が目立つ | 縁の影 | ペチコートを挟む |
| デニム | ほとんど拾わない | ほとんど出ない | そのまま |
| コーデュロイ | ほとんど拾わない | ほとんど出ない | そのまま |
**ニットのスカートの日は、ショーツとスカートの間にペチコートを1枚挟むと、形が直接スカートに伝わらなくなります。**挟むだけで済むので、ショーツを替えるより手軽です。
失敗④|タイツの切り替えと縫い目が、薄いスカートに出る
ショーツの線ではなく、タイツそのものの線が出ることもあります。タイツの上の部分は、脚の部分より厚く編まれていることが多く、その切り替えが、お尻の下や太ももの付け根に横の線として出ます。真ん中の縫い目が、後ろ姿に縦の線として出ることもあります。
切り替えの線は、薄いスカートやニットのスカートで出やすく、厚手のスカートやパンツではほとんど出ません。
切り替えの線は、ショーツの脚の縁と近い位置にあることが多いので、二本が並んで出ると、どちらの線なのかが分かりにくくなります。見分けるときは、タイツだけを履いた状態で鏡の横に立ち、切り替えの位置を確かめてから、ショーツを履いて比べてください。出る日には、上の部分の切り替えがない、脚と同じ厚さで編まれたタイツを選んでください。縦の縫い目が出るなら、縫い目が平らに仕上げられたものに替えます。サイズの選び方はタイツ・ストッキングのサイズの選び方にまとめてあります。
失敗⑤|静電気でスカートが貼りついて、線が浮く
歩いているうちにスカートが脚に貼りついて、下着の形が浮き出る。乾燥した日に、化繊のスカートと化繊のタイツを組み合わせたときに起きやすい失敗です。
静電気は、こすれ合う2つの素材の組み合わせで起きやすさが決まります。化繊どうしは起きやすく、綿やウールが混ざると起きにくくなります。スカートとタイツのどちらかを綿やウールの混ざったものに替えると、貼りつきは落ち着きます。
貼りつきは、歩き始めてしばらくしてから起きることが多く、家の鏡では気づけません。暖房の効いた乾いた室内に入ったとき、椅子から立ち上がったとき、コートを脱いだときに急に起きます。出かける前に、スカートの裾を手で数回はらってみて、脚に寄ってくるなら、その日の組み合わせは貼りつきやすい組み合わせです。
替えられないときは、ペチコートを挟むか、スカートの裏に静電気を抑えるスプレーを軽くかけてください。保湿のために脚にクリームを塗った直後は、タイツが肌に貼りつきやすいので、少し時間を置いてから履きます。静電気が起きる組み合わせは服の静電気は、重なっている2枚の組み合わせで決まるに詳しく書いてあります。
失敗⑥|ペチコートやスリップの裾が、段になる
ニットのスカートの線を消すためにペチコートを挟んだら、今度は太ももの中ほどに、ペチコートの裾が横の段として出た。座ると、その段がさらに目立つ。
ペチコートは、スカートの形を下着から切り離すのに役立ちますが、裾の位置がスカートの張る所にあると、裾そのものが新しい線になります。
ペチコートの裾の段は、立っているときより、座ったときに強く出ます。座ると太ももの上で布が引っ張られ、裾の縁がスカートの裏から押し上げられるからです。家で試すときは、立った姿で確かめたあと、続けて椅子に座った姿も見てください。
裾の長さの決め方
| ペチコートの裾の位置 | 出方 | 向いているスカート |
|---|---|---|
| スカートの裾から5cm以上短く、膝より上 | 段が出にくい | 膝丈のスカート |
| 太ももの中ほど | 座ると段が出る | ゆとりのあるスカート |
| スカートの裾とほぼ同じ | 裾からのぞきやすい | 合わせない |
| 膝下まで長い | 歩くと脚にまとわりつく | 長いスカートの裏地代わり |
| 裾が切りっぱなしで平ら | 位置にかかわらず出にくい | 細身のスカート |
**ペチコートの裾は、スカートの裾から5cm以上短く、膝より上で終わる長さにしてください。**座ると太ももの上で布が張るので、その範囲に裾が来ないようにします。淡い色のワンピースの下に着る1枚の考え方はインナー透け防止にも書いてあります。
失敗⑦|トップスをインした腰に、キャミソールの裾が出る
ニットやブラウスをボトムスにインした日に、腰のまわりに横のふくらみが出る。座ると、お腹の前にしわが寄る。これは、トップスの下に着たキャミソールやインナーの裾が、ボトムスのウエストのすぐ下で折れて段になっているためです。
インナーの裾は、ボトムスの中に全部入れて下へ伸ばすか、ウエストより上で終わる短いものにするか、どちらかに決めてください。
インするときにインナーの裾を入れる位置も大切です。ショーツの縁の上にインナーの裾が重なると、そこに縁が3本集まります。インナーの裾は、ショーツの中に入れるか、タイツとショーツの間に入れて、縁の上で折れないようにしてください。半分だけ入って、残りがウエストの上でたまると、そこが段になります。秋冬のキャミソールの丈の選び方はキャミソールの選び方|秋冬のニットの下にまとめてあります。
サイズで出る線|小さいと食い込み、大きいとたるむ
重なりを直しても線が残るなら、サイズを見ます。
| 縁に指を1本入れたとき | 状態 | 出る線 | すること |
|---|---|---|---|
| 指が入りにくい | 小さい | 縁が食い込んで段になる | 一つ上のサイズ |
| 指が軽く入り、抜くと縁が肌に沿う | 合っている | 出にくい | そのまま |
| 指が入り、抜くと縁が浮く | 大きい | たるみがしわになる | 一つ下のサイズ |
| 上の縁だけ浮く | 深さが合っていない | ウエストで波打つ | 深さの違う形へ |
| 脚の縁だけ食い込む | 脚の縁のゴムが強い | 脚の付け根に段 | 縁の平らな仕上げへ |
**サイズを上げれば線が消えるとは限りません。**大きすぎると、たるんだ生地がしわになって、別の線が出ます。指1本が軽く入る、を目安にしてください。
サイズは、季節でも合い方が変わります。夏は素足に1枚で履いていたショーツが、秋冬にタイツを重ねると、上から押さえられて縁が肌に沈みます。夏に合っていたサイズが、秋冬の重なりの中では少しきつく感じるのはこのためです。秋冬だけ縁の段が気になるなら、まず縁の高さと重ねる順番を見て、それでも食い込むときにだけサイズを見直してください。
下着の縁の仕上げと、選び直す方向
手持ちで直らないなら、縁の仕上げで選び直します。
| 縁の仕上げ | 秋冬のボトムスでの出方 | 向いている日 |
|---|---|---|
| ゴムを布で包んだ縁 | 段が出る | ゆとりのあるボトムス |
| レースの縁 | 凹凸が出る | 厚手のボトムス |
| 切りっぱなしで平らな縁 | ほとんど出ない | ニット、ジャージー、細身 |
| 縫い目のない一体の編み | 縫い目の線が出ない | 薄いニットのスカート |
| 縁に滑り止めのある | 縁の位置は保てるが、段は出る | 厚手のパンツ |
| 縁が太いゴム | 広い段が出る | 合わせない |
縁の仕上げは、袋の上からでも見分けられます。袋の窓から縁の部分を見て、縁に沿って細い縫い目が2本走っていれば、ゴムを布で包んだ縁です。縫い目がなく、生地の端がそのまま薄く終わっていれば、切りっぱなしの縁です。手に取れるなら、縁を指でつまんで厚みを比べてください。縁の厚みが生地の2倍を超えるものは、秋冬の細身のボトムスでは線になりやすい側です。
選び直すときは、いちばん線が出やすいボトムスに合わせて選びます。手持ちの中でいちばん薄いニットのスカートか、いちばん細いパンツを1枚決めて、それで線が出ない仕上げを選べば、ほかのボトムスでも線は出にくくなります。
色で出る影
線は、形だけでなく色でも出ます。淡い色のボトムスでは、下着の色が透けたり、縁の影が濃く見えたりします。
| 下着の色 | 淡い色のボトムス | 濃い色のボトムス |
|---|---|---|
| 肌の明るさに近い色 | 透けにくく、影も目立たない | 問題ない |
| 白 | 縁の形が白く浮く | 問題ない |
| 黒 | 透けて形が出る | 目立たない |
| 濃い柄 | 柄が透ける | 目立たない |
| 明るい色 | 色が透ける | ほとんど目立たない |
秋冬は、ボトムスの色が濃くなるので、色の透けは夏より起きにくくなります。気をつけたいのは、白やアイボリー、淡いグレーのニットのスカートやパンツです。秋冬の淡い色は生地が厚く見えても、ニットは編み目のすき間から下の色を通します。白い下着は肌より明るいので、縁の形が白く浮きます。淡い色のボトムスの日は、白ではなく、肌の明るさに近い色を選んでください。
直せるもの、替えるもの
| 失敗 | 手持ちで直せるか | 直し方 | 替えるなら |
|---|---|---|---|
| 縁の二段 | 直せる | 高さをそろえる、離す | ウエストの平らなタイツ |
| 脚の縁の横線 | 一部直せる | 縁の位置の違う手持ちに替える | 縁の平らなショーツ |
| ニットが形を拾う | 直せる | ペチコートを挟む | 縫い目のない一体の編み |
| タイツの切り替え | 直せない | 厚手のボトムスの日に回す | 切り替えのないタイツ |
| 静電気 | 直せる | 素材を1つ替える、スプレー | ― |
| ペチコートの裾 | 直せる | 長さを変える | 裾の平らなもの |
| サイズの食い込み | 直せない | ― | 指1本が入るサイズ |
パンツの日とスカートの日で、出る線が違う
同じ下着でも、パンツの日とスカートの日では、線が出る場所が入れ替わります。
パンツは、脚の付け根とお尻の下で布が体に沿うので、ショーツの脚の縁が線になりやすくなります。タイツを中に履いても、パンツの布が厚ければ、タイツの線はほとんど出ません。気にするのは、脚の縁の位置です。
スカートは、腰からお尻にかけての面で布が体に沿い、そこから下は離れます。だから、腰の横の縁の二段と、お尻のふくらみの途中の線が出やすく、脚の付け根の線は出にくくなります。タイツの切り替えやペチコートの裾は、スカートの日にだけ出る線です。
**パンツの日は脚の縁を、スカートの日は腰の縁を見る。**そう分けておくと、出かける前に見る場所が半分で済みます。
どちらとも取れるとき①|触ると段があるのに、写真では出ない
スカートの上から指でなぞると縁の段が分かる。でも、窓の光で撮った動画や写真では、線は見えない。こういうときは、写真の判断を優先して、直さなくて構いません。
人がボトムスを見るのは、1m以上離れた距離です。触って分かる段でも、その距離で見えないなら、人の目には届いていません。とくに秋冬は、上にコートやロングカーディガンを重ねる時間が長く、腰からお尻にかけての面が人に見える時間そのものが短くなります。ただ、写真を撮った光が正面からだった場合は、横からの光でもう一度撮ってください。横からの光で撮っても見えないなら、その段は気にしなくていい段です。
どちらとも取れるとき②|タイツを履く日と履かない日で、ショーツを替えるか
タイツを履く日は縁の二段が出る。でも、ショーツを日によって替えるのは面倒。このときは、タイツの側で合わせるほうが手軽です。
ショーツは手持ちのまま、タイツのウエストの高さをショーツの縁にそろえて履く。それで二段が消えるなら、ショーツを替える必要はありません。そろえても出るなら、タイツをウエストの平らな仕上げのものにします。**ショーツは毎日履くもの、タイツは秋冬だけのもの。**替えるなら、季節の側を替えるほうが、手持ちとの組み合わせが崩れません。
どちらとも取れるとき③|細身のパンツとニットスカートを、同じ下着で済ませたい
細身のパンツの日と、ニットのスカートの日で、下着を替えたくない。この場合は、縁が切りっぱなしで平らなショーツを1枚選んでおくと、どちらの日にも合います。
縁の平らなものは、縁の位置にかかわらず線が出にくいので、パンツでもスカートでも同じように履けます。ニットのスカートの日だけペチコートを足せば、ほとんどの秋冬のボトムスはこの組み合わせで済みます。
それでも線が出る日があるなら、その日のボトムスが特別に薄いか、特別に細いかのどちらかです。そういう1枚が手持ちに1〜2枚だけなら、その日にだけ合わせる下着を1枚別に持っておくほうが、すべての下着を替えるより手軽です。
出かける前の1分点検
| 順番 | すること | 見るもの |
|---|---|---|
| 1 | 窓の光の横に立つ | 腰の横に二段の線がないか |
| 2 | 椅子に座って立つ | 太ももとお腹の前に段がないか |
| 3 | 3歩歩く | お尻のふくらみに横線がないか |
| 4 | 前にかがむ | お尻の下に二本の線がないか |
| 5 | スカートの裾をはらう | 脚に貼りついていないか |
5つ全部を毎朝やる必要はありません。パンツの日は3と4、スカートの日は1と2と5、と見る場所を分けてください。新しいボトムスを初めて履く日と、新しい下着やタイツを初めて合わせる日だけ、5つ全部を見ます。一度線が出ないと分かった組み合わせは、次からは見なくて済みます。線が出た組み合わせは、スマートフォンにメモしておくと、同じ失敗を繰り返しません。
よくある行き違い
| 思われていること | 実際 |
|---|---|
| ひびかないショーツなら秋冬も大丈夫 | タイツが重なると縁が二段になる |
| 線はショーツの縁から出る | 秋冬はタイツやペチコートの縁から出ることも多い |
| サイズを上げれば線は消える | 大きすぎるとたるみがしわになる |
| ペチコートを挟めば線は消える | 裾の位置が悪いと裾が新しい線になる |
| 立って鏡を見れば分かる | 座る・歩く・かがむで初めて出る線がある |
| 黒いボトムスなら気にしなくていい | 色は隠れても、形の段は光で出る |
まとめ
- 秋冬の線は、下着1枚の縁より、縁が2本重なったところから出る
- ショーツの縁とタイツのウエストは、同じ高さにそろえるか、2cm以上離す
- ニットのスカートは下の形を拾う。ペチコートを挟むと伝わらなくなる
- ペチコートの裾は、スカートの裾から5cm以上短く、膝より上で終わらせる
- 確かめるのは、窓の光の横で、座る・歩く・かがむの3つ
- 替えるなら、ショーツより季節もののタイツの側を先に替える
明日の朝、スカートを履いたら、窓の光の横で一度座って立ってみてください。腰の横に線が二本見えなければ、そのまま出かけて大丈夫です。
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よくある問い
- Q. ひびかないショーツを履いているのに、秋冬のスカートだと線が出ます
- 秋冬はショーツの上にタイツを重ねることが多く、ショーツの縁とタイツのウエストや切り替えが重なって、線が二段になるためです。ショーツ単体ではひびかなくても、上に重なるものの縁が加わると段差が増えます。タイツのウエストをショーツの縁と同じ高さにそろえるか、2cm以上離して重ならないようにしてください。それでも出るなら、タイツの側を、ウエストのゴムが平らな仕上げのものに替えます。
- Q. ニットスカートを履くと、下着の形がそのまま出てしまいます
- ニットは布より表面が柔らかく伸びるので、下にある縁の段差やレースの凹凸を拾います。縁が切りっぱなしで平らなショーツに替えるか、ショーツとスカートの間に、裾の長いペチコートを1枚挟むと、形が直接スカートに伝わらなくなります。ペチコートは、裾がスカートの裾より5cm以上短く、膝より上で終わる長さにすると、裾の段も出にくくなります。
- Q. スカートが脚に貼りついて、下着の線が浮き出ます
- 静電気でスカートが体に貼りつき、下にある縁の形が浮き出ている状態です。乾燥した日に、化繊のスカートと化繊のタイツを組み合わせると起きやすくなります。スカートとタイツのどちらかを綿やウールの混ざったものに替える、静電気を抑えるスプレーをスカートの裏に軽くかける、ペチコートを挟む、のどれかで落ち着きます。
- Q. サイズを上げれば線は出なくなりますか
- 小さすぎて縁が食い込んでいるなら、一つ上げると線は減ります。ただ、大きすぎるとたるんだ生地がしわになり、別の線が出ます。縁に指を1本入れて、指が軽く入り、指を抜いたあとに縁が肌から浮かないなら、サイズは合っています。指が入りにくいなら小さく、縁が浮いて波打つなら大きいので、そのときだけサイズを見直してください。
— メグラシ編集部





