ズボンにひびかないショーツ|線が出る高さで脚口の形を選ぶ

**ズボンをはいたまま大きな鏡に背を向けて、手鏡で後ろを見てください。**線が出ている高さは、お尻の下の境目、お尻の真ん中、腰骨の横、この3つのどこかです。選ぶショーツの形は、その高さで決まります。
**下の境目に沿って出る人は、脚口が境目より下まで来る長めの形を選んでください。**お尻の真ん中を斜めに横切る人は、形より縁を変えます。脚口にゴムが入っていない、切りっぱなしの薄い縁です。腰骨の横に出る人は、ウエストの縁がズボンのベルト位置と2cm以上ずれる股上のものにします。
「ひびかない」と書かれたショーツが合わなかったのは、たいてい消している線の高さが自分の線と違っていたからです。この記事では、高さの見分け方、高さごとの選び方、ズボンの形と秋冬の素材で変わる出方、どちらとも取れるときの決め方を順に書きます。スカートやタイツと重ねたときの線は下着がひびかない秋冬のボトムスで扱っています。
結論|線の高さが3つのどこかで、脚口の形が決まる
ショーツの線は、縁が肌を押してできる段か、縁そのものの厚みが布に写ったものです。どちらにしても、出る場所は縁がある場所だけです。脚口の縁とウエストの縁、この2本がどこを通っているかで、線の高さが決まります。
| 線の高さ | 起きていること | 選ぶもの |
|---|---|---|
| A お尻の下の境目 | 脚口の縁が境目に沿って当たり、段になる | 脚口が境目より下に来る長めの形 |
| B お尻の真ん中を斜めに | 脚口がお尻の丸みの途中を横切っている | ゴムの無い、切りっぱなしの縁 |
| C 腰骨の横 | ウエストの縁とズボンのベルト位置が近い | 股上を変えて縁を2cm以上ずらす |
**3つは別の問題です。**Aの対策でBは消えませんし、Bの対策でCは消えません。だから先に、自分の線がどれかを見ます。
確かめ方|手鏡で、立つ・座る・階段の3回見る
確かめるのは、いつものズボンをはいた状態です。下着だけで見ても、ズボンの布がどう張るかがわからないので意味がありません。
- 大きな鏡に背を向けて立ち、手鏡を顔の前に持って後ろを映す
- 窓や照明が横から当たる場所に立つ。正面からの光では段が影にならず、見えません
- まっすぐ立った状態で1回、椅子に浅く座って立ち上がる途中で1回、片足を一段上げた状態で1回見る
3回のうち1回でも線が見えたら、その高さを覚えておきます。人の目に入るのは、歩く後ろ姿と、座ってから立つときです。まっすぐ立ったときだけ確かめて終わりにしないでください。
線の高さを決める2つの目印
高さを見分ける目印は2つです。お尻のいちばん後ろに出た所と、お尻と太ももの境目です。
いちばん出た所は、横向きに立って鏡を見ると、お尻の輪郭がいちばん後ろへ張り出している点です。境目は、お尻の丸みが終わって太ももに変わる、横に入るしわの位置です。
線がこの境目の上に重なっていればA、いちばん出た所の前後を斜めに走っていればB、それより上で腰の横にあればCです。お尻の形は人によって違い、いちばん出た所が高い人もいれば低い人もいます。同じショーツでも、出る線の高さが人によって変わるのはこのためです。
高さA|お尻の下の境目に沿って出る線
境目の線は、脚口の縁がちょうど境目のしわに乗って、上下で肌の高さが変わることで出ます。お尻を包む面積が広い、いわゆる深めのショーツで出やすい線です。
選ぶのは、脚口が境目より下、太ももの側まで来る形です。一分丈や、太ももの付け根を少し覆う長さのものがこれに当たります。縁が太ももの平らなところに乗るので、段ができません。
ただし、太ももが張る人は、長めの脚口が太ももの途中に新しい段を作ることがあります。脚口の縁を指でつまんで、引っぱったときに縁が波打たず平らに伸びるものを選んでください。縁の幅が広く、力が面で分かれるものほど段になりにくくなります。
もう一つの選び方は逆方向です。脚口を境目より上へ斜めに切り上げた、脚の付け根が高い形にすると、縁が境目にかからなくなります。この場合は、縁がお尻の真ん中を通るのでBの線が出ないかを、もう一度手鏡で確かめます。
高さB|お尻の真ん中を斜めに横切る線
お尻の丸みの途中を斜めに横切る線は、ズボンでいちばんよく見える線です。面がいちばん後ろに張り出した所を縁が通るので、布がそこで押されて段がそのまま写ります。
ここでは形より縁を変えます。選ぶのは、脚口にゴムも縫い代も無い、切りっぱなしの縁です。縁の厚みが布1枚分しかないので、押しても段になりません。脚口の縁を指で押して、指の下に硬い筋を感じるものは避けてください。
切りっぱなしの縁は、ゴムが無いぶん、歩くと少しずつ上がってくることがあります。その場合は、脚口の内側にすべり止めの細い加工があるもの、または生地全体に伸びがあって体に沿うものを選びます。上がってきた縁がお尻の途中で丸まると、それが新しい線になります。
Bの線は、ショーツが小さいと強くなります。縁が肉に沈むと、どんなに薄い縁でもへこみが写るからです。縁の内側に指1本を入れて、するっと一周できるかを確かめてください。
高さC|腰骨の横に、ウエストの縁が出る線
腰骨の横に出る横線は、ショーツのウエストの縁が、ズボンのベルト位置やウエストの切り替えと近い高さで重なっているときに出ます。2本の縁が少しずれて並ぶので、段が2段になって目立ちます。
選ぶのは、ズボンのベルト位置から上下どちらかに2cm以上ずれる股上です。股上の深いズボンには浅めのショーツを、股上の浅いズボンには深めのショーツを合わせると、縁が重なりません。
測り方は簡単です。ズボンをはいて、ベルト位置に指を当てます。そのままショーツの縁がどこにあるかを指で探り、指2本分ずれていれば十分です。ずれが指1本分以下なら、股上の違うショーツに替えます。
ウエストの縁が折り返しになっているものや、幅の広いゴムが入っているものは、ずらしても横に厚みが出ます。薄手のズボンや体に沿うニットのパンツをはく日は、ウエストも切りっぱなしの縁のものにしてください。
ズボンの形で、出る高さが変わる
同じショーツでも、ズボンの形が変わると線の出る高さが変わります。お尻のどこに布が張りつくかが、形ごとに違うからです。
| ズボンの形 | 出やすい高さ | 理由 |
|---|---|---|
| 細身・スキニー | A・B・C全部 | お尻全体に布が張りつく |
| テーパード | B | いちばん出た所に布が当たり、下は離れる |
| ワイド・ストレート | C | お尻から下は布が落ちて離れ、ウエストだけ当たる |
| センタープレス | B | 折り目に沿って布が引かれ、真ん中が張る |
| 伸びる素材のパンツ | A・B | 布が肌の凹凸をそのままなぞる |
細身のズボンをよくはく人は、AとBの両方を消す必要があります。長めの脚口で、なおかつ縁が切りっぱなしのものが一枚あると、ほとんどの日に対応できます。ワイドが中心の人は、Cだけに気をつければ足ります。
秋冬の厚手のズボンでも線が出る理由
「冬は布が厚いから線は出ない」と思いがちですが、秋冬のズボンでも線は出ます。理由は3つあります。
1つ目は、ウール混の薄手のスラックスや、ニット素材のパンツのように、厚く見えても布がやわらかく、肌に沿うものが増えることです。やわらかい布は、縁の段をそのまま写します。
2つ目は、下に重ねるものが増えることです。タイツやレギンスをはくと、ショーツの縁の上をもう1本の縁が押さえて、段がくっきりします。重ねる日は、タイツのウエストの縁とショーツのウエストの縁を同じ高さにそろえるか、3cm以上離すと段が1本にまとまります。
3つ目は静電気です。乾いた季節は、ズボンの布が下着や肌に貼りつきます。貼りついた布は、縁の段を拾いやすくなります。綿や絹の割合が高いショーツは、化学繊維だけのものより静電気が起きにくい傾向があります。
縁の始末で選ぶ|ゴム入り・折り返し・切りっぱなし
脚口とウエストの縁には、おおきく3つの始末があります。
ゴム入りは縁がずれにくく、着心地が安定しますが、縁が筋になって写ります。線が出ない人には、いちばん扱いやすい始末です。
折り返しは、布を内側に折って縫ったものです。ゴム入りより薄くなりますが、布2枚分の厚みと縫い目が残ります。厚手のズボンやワイドなら目立ちません。
切りっぱなしは、布の端を折らずにそのまま仕上げたものです。縁の厚みが布1枚分なので、細身のズボンでも写りません。そのかわり、洗濯で縁が丸まってきたら替えどきです。丸まった縁は、ゴムより太い線になります。
どちらとも取れるとき①|AとBの両方に線が出る
手鏡で見て、下の境目にも真ん中にも線が見えるときは、まずショーツの大きさを疑ってください。小さいショーツは、脚口がお尻の途中に食い込みながら、端が境目に落ちて、2本の線を作ります。
ウエストに合わせてサイズを選んでいる人は、ヒップに合わせて1つ上を試します。脚口の縁の内側に指を入れて、一周するっと通るなら大きさは合っています。
大きさが合っているのに2本出るときは、長めの脚口で切りっぱなしの縁のもの、つまりAとBの対策を両方満たすものを選びます。どちらか片方だけ消したいなら、人の目に入りやすいBを先に消してください。歩く後ろ姿で目に入るのは、お尻の真ん中のほうです。
どちらとも取れるとき②|立つと出ないのに、座ると出る
立っているときは消えているのに、座ったり、かがんだりすると線が出る人は少なくありません。座るとお尻の布が横と下に引っぱられ、立っているときには布にゆとりがあって隠れていた縁が、浮き上がるからです。
座ったときに出る線は、多くがBです。脚口がゴムのものは、座ると縁が肉を押して段が深くなります。座る時間の長い日は、切りっぱなしの縁を選んでください。
もう一つ確かめたいのは、ズボンのお尻のゆとりです。座った姿勢で、お尻の後ろの布を指でつまんでみてください。1cmもつまめないときは、ショーツを替えても座るたびに布が張りつきます。この場合は、ズボンを一つ上のサイズにするか、ゆとりのある形にするほうが早く解決します。
どちらとも取れるとき③|ショーツを替えても線が消えない
縁が薄いものに替えても線が残るなら、原因はショーツの形ではなく、別のところにあります。順番に見ていきます。
まず、食い込みです。縁の内側に指を入れて一周できなければ、サイズが小さいか、ゴムが強すぎます。次に、ズボンのゆとりです。立った姿勢でお尻の布をつまみ、つまめる布が無ければズボン側が小さめです。最後に、重ねているものです。タイツやレギンス、長めのキャミソールの裾がお尻の上に段を作っていないかを確かめます。
それでも残るときは、線が下着ではなく、ズボンのポケットの袋布や裏地の縫い目であることもあります。ズボンを裏返して、線の出ている高さに縫い目が無いかを見てください。
Tバックにするか迷うとき
Tバックにすると、お尻の真ん中と下の境目の線は消えます。脚口の縁がお尻の上を通らないからです。
ただし、腰骨の横の線は残ります。ウエストの縁は、Tバックにもあるからです。また、薄手のズボンでは、後ろの細い部分がつくる小さな段が、かえって背中の下で目立つことがあります。
迷う人は、手鏡で見たときの自分の線を基準にしてください。Bだけが出ていて、ズボンが厚手か濃い色ならTバックで解決します。Cが出ている人や、薄い色のズボンをよくはく人は、Tバックより脚口の縁の薄い形のほうが合います。はき心地が気になる人も、切りっぱなしの縁で長めの脚口なら、同じくらい線を消せます。
白や薄い色のズボンでは、色も線になる
白や薄いベージュのズボンでは、縁の段だけでなく、ショーツの色そのものが透けて線に見えます。
選ぶのは、白ではなく、自分の肌より少し暗いくらいのベージュです。白は白いズボンの下で縁の形がはっきり浮き、肌より明るい色は面として透けます。肌に近い色は、透けても肌の続きに見えるので、境目が目立ちません。
確かめるときは、昼の窓辺で、ズボンの上から手鏡で後ろを見てください。室内の照明だけでは透け方がわかりません。
まとめ
ズボンにショーツの線が出るときは、先に高さを見ます。
- お尻の下の境目に沿って出るなら、脚口が境目より下に来る長めの形
- お尻の真ん中を斜めに横切るなら、ゴムの無い切りっぱなしの縁
- 腰骨の横に出るなら、ズボンのベルト位置から2cm以上ずれる股上
替えても消えないときは、食い込みとズボンのゆとりを先に確かめてください。予定に合わせた下着の替え方は響かない下着|秋のリブニットや式の予定で替えるにまとめています。
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よくある問い
- Q. ズボンに響かないショーツは、どの形を選べばいいですか
- 線が出る高さで決めてください。お尻の下の境目に沿って出るなら、脚口が境目より下まで来る一分丈のような形。お尻の真ん中を斜めに横切るなら、脚口にゴムの無い切りっぱなしの縁。腰骨の横に出るなら、ウエストの縁がズボンのベルト位置と重ならない股上のものを選びます。どこに出ているかは、ズボンをはいて大きな鏡に背を向け、手鏡で後ろを見ると確かめられます。
- Q. 縫い目のないショーツに替えたのに、まだ線が出ます
- 縁が薄くなっても線が残るときは、ショーツが小さくて肉に食い込んでいるか、ズボンのお尻にゆとりが無くて布が肌に張りついているかのどちらかです。ショーツの縁の内側に指を入れて、するっと一周できなければ食い込みです。指が通るのに線が出るなら、ズボンのお尻を後ろからつまんで、つまめる布が1cmあるかを見てください。つまめなければズボン側の問題です。
- Q. 立っているときは出ないのに、座ると線が出ます
- 座るとお尻の布が横に引かれるので、立っているときには隠れていた脚口の縁が浮きます。座ったときに出る線は、多くがお尻の真ん中を横切る線です。脚口のゴムが入っていない形にするか、座ったときに脚口がお尻の境目より下へ逃げる長めの形にすると収まります。会議や移動で座る時間が長い日を基準に選ぶのがおすすめです。
- Q. Tバックにすれば線は全部消えますか
- お尻の真ん中と下の境目の線は消えますが、腰骨の横の線は残ります。ウエストの縁はTバックにもあるからです。また、薄いズボンでは後ろの細い部分の段がかえって目立つことがあります。腰骨の横に線が出る人や、白や薄い色のズボンをよくはく人は、Tバックより脚口の縁が薄い形を先に試してください。
— メグラシ編集部





