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下着の選び方|冬の乾燥でムズムズする日は、綿の割合と縫い目で決める

メグラシ編集部//読了 18分
淡い色の綿のキャミソールの平らな縫い目と柔らかな縁を、横からの光で近くから写した様子

**暖房が入ってから、下着が当たるところだけムズムズする人は、まず綿の割合と縫い目の位置で選び直してください。**冬の下着選びは、デザインや色より先に、この2つで決まります。

肌に触れる面に綿がどれくらい使われているか。縫い目や縁、ゴムが、体のどこで止まっているか。この2つが合っていれば、同じ形の下着でも冬の過ごしやすさが大きく変わります。反対に、この2つを見ずに「肌にやさしい」と書かれたものを選んでも、自分の困っている場所に効くとはかぎりません。

この記事では、自分の体で測れる目安を置きながら、どちらとも取れる場合の決め方を厚めに書きます。サイズそのものの選び方はブラジャーのサイズで迷ったときの決め方に、服に下着の線が出る悩みは下着の縁が服に出るときの確かめ方にまとめています。

結論:肌に触れる面の綿の割合と、縫い目が当たる場所で選ぶ

冬に下着が合わなくなる理由は、大きく分けて3つあります。ひとつは素材で、暖房で空気が乾くと、肌に触れる生地の感触が夏や秋よりも気になりやすくなります。ふたつめは縫い目や縁で、厚手の服を重ねる季節は、下着の縁が上から押さえられて、同じ場所に当たり続けます。みっつめは締めつけで、重ね着をすると下着のゴムが服に押されて、跡が残りやすくなります。

この3つのうち、どれが自分の原因なのかが分からないまま選び直すと、何枚買っても同じことがくり返されます。だから最初にやるのは、買い物ではなく、自分の体のどこで起きているかを数えることです。

見るところ目安当てはまったら
肌に触れる面の素材綿が半分以上か半分未満なら素材から替える
縫い目と縁の位置当たる場所が指1本の幅に収まるかはみ出すなら形から替える
ゴムの跡脱いで30分で消えるか残るなら締めつけから替える

表はあくまで、どこから見直すかの順番を決めるためのものです。3つとも当てはまる人もいれば、1つだけの人もいます。次の章から、ひとつずつ自分で確かめていきます。

まず確かめる|ムズムズする場所に、体の上で印をつける

1日の終わり、下着を脱いだあとに、鏡の前で体を見てください。赤くなっている場所、ゴムの跡が残っている場所、かいた覚えのある場所を、下の5か所から選んで数えます。

ひとつめは胸の下、ブラの下側の縁が当たる線です。ふたつめは脇の横で、ブラの脇の縁と、キャミソールの袖ぐりが重なる場所です。みっつめは背中で、ホックやアジャスターが当たる位置です。よっつめはお腹まわりで、ショーツのウエストのゴムと、タイツやパンツのウエストが重なる高さです。いつつめは脚の付け根で、ショーツの脚口の縁が当たる線です。

3日続けて数えてみると、ほとんどの人は2か所か3か所に集中します。5か所すべてに出る人は少なく、出ている場所がそのまま、替えるべき下着を教えてくれます。胸の下と背中ならブラ、お腹と脚の付け根ならショーツ、脇の横なら肌着とブラの重なりです。

ここで大事なのは、気になるのが朝なのか、夕方なのかも一緒に書いておくことです。朝から気になるなら素材の感触、夕方になって気になるなら汗や締めつけが関係していることが多く、選び直す方向が変わります。

境目1|肌に触れる面の綿は、半分以上あるか

下着の内側には、素材の割合が書かれた表示があります。ここで見るのは、生地全体の割合ではなく、肌に触れる面に何が使われているかです。

表示に「本体」「裏地」「当て布」と分けて書かれている場合は、肌に触れるのは裏地や当て布の方です。本体が合成繊維でも、肌側が綿なら、触れたときの感触は綿に近くなります。逆に、本体に綿が多くても、肌側に光沢のある合成繊維の布が当たっていると、乾いた季節にはその面が気になりやすくなります。

目安は、肌に触れる面の綿が半分以上かどうかです。半分を下回っていて、しかも朝から気になる人は、まず素材から替えてください。半分以上あるのに気になる人は、素材ではなく、縫い目か締めつけの方を疑います。

ただし、綿が多ければ多いほどいいわけではありません。綿は汗を吸ってくれる反面、吸った汗を手放すのがゆっくりです。暖房の効いた電車で汗ばんでから寒い外に出ると、湿った部分だけがひんやりして、それが不快に感じる人もいます。この場合は、肌側が綿、外側が乾きやすい糸という二層の生地が向いています。

境目2|縫い目と縁が当たる場所は、指1本の幅に収まるか

素材の次は、縫い目と縁です。下着を着たまま、気になる場所の縁に人さし指を1本、横にして当ててください。縁が指1本の幅の中に収まっていれば、当たっている範囲は狭く、動いても同じ場所にとどまっています。指からはみ出して、2本ぶん、3本ぶんと広く跡が出ているなら、縁が動くたびにこすれて、範囲が広がっています。

広がる原因は、縁が体の線と合っていないことです。胸の下なら、ブラの下の縁が体の丸みより下にずれていると、動くたびに上下に滑ります。脚の付け根なら、ショーツの脚口が付け根の骨より内側に入っていると、歩くたびに食い込んだり戻ったりします。

縫い目そのものも見てください。縫い代が内側に出ている下着は、縫い代の厚みが肌に当たります。外側に縫い代を出した下着や、平らに縫い合わせた下着は、同じ場所でも当たりがやわらかくなります。気になる場所に縫い目が重なっているなら、素材より先に、縫い目の向きと位置を変えた方が早く効きます。

境目3|ゴムの跡が、脱いで30分で消えるか

最後は締めつけです。夜に下着を脱いだら、時計を見ておいてください。30分たって鏡を見たとき、跡がまだはっきり残っているなら、締めつけが強すぎます。30分以内に消えるなら、締めつけは許容の範囲で、気になる原因は別にあります。

冬は締めつけが強くなりやすい季節です。タイツの上にパンツを重ね、上はキャミソールの上にニットを着ると、下着のゴムは上から2枚、3枚の服に押されます。下着だけを着たときにはちょうどよくても、重ねた日には一段きつくなる、ということが起きます。

跡が残る人は、サイズを一つ上げる前に、ゴムの幅を見てください。細いゴムは押される力が狭い範囲に集まるので、跡が深くなります。幅の広いゴムや、ゴムを生地でくるんだ作りなら、同じサイズでも押される力が広く散って、跡が浅くなります。

静電気が起きる組み合わせは、下着と上の服の間で決まる

冬の不快感には、静電気も関わっています。脱いだときにぱちっと音がする、肌着が服にまとわりつく、という人は、下着と、その上に着る服の素材の組み合わせを見てください。

静電気は、性質の違う素材同士がこすれたときに起きやすくなります。下着や肌着が合成繊維で、その上に毛のニットを着ると、間でこすれて起きやすくなります。肌着を綿にするか、上の服との間に綿の肌着を1枚はさむだけで、起き方が変わることがあります。

部屋着でも同じことが起きます。家の中の静電気については部屋着の静電気を、毛布とソファで減らす方法に書いていますが、下着から見直すなら、肌に触れる1枚目を綿にするのがいちばん手早い方法です。

ブラは、カップの裏と脇の縁を分けて見る

印をつけた結果、胸の下や脇、背中に集中していた人は、ブラを見直します。ブラは部分によって素材が違うことが多いので、カップの裏、下の縁、脇の縁、背中の順に分けて見てください。

カップの裏は、肌に触れる面積がいちばん広い部分です。ここに綿の当て布があるかどうかで、朝からの感触が変わります。下の縁は、ワイヤーの有無よりも、縁の布がやわらかく折り返されているかを指でなぞって確かめます。脇の縁は、腕を下ろしたときに脇のくぼみより前で止まっているかを鏡で見ます。後ろにはみ出していると、腕を動かすたびにこすれます。

背中のホックは、当たる場所が気になる人が多い部分です。ホックの裏に布が当てられているか、ホックの列が肌に直接触れていないかを見てください。ホックの段を変えると当たる位置もずれるので、いつも同じ段で留めている人は、一段変えてみるだけで楽になることもあります。

秋冬の薄手のニットに響く線が気になる人は、ブラジャーの選び方|秋冬の薄手ニットに響く線は、縁と縫い目で見分けると合わせて読むと、縁の選び方が同じ方向にそろいます。

ショーツは、脚の付け根とウエストのゴムの2か所

お腹まわりや脚の付け根に印が多かった人は、ショーツを見直します。見るのは2か所です。

ひとつは脚の付け根、脚口の縁が当たる線です。立ったときに縁が付け根の骨のあたりで止まっていれば、歩いても縁はあまり動きません。内側に入り込んでいる場合は、もう少し深く、脚口の切れ込みが浅い形の方が落ち着きます。縁に細いゴムが縫い込まれているか、生地を切りっぱなしにしているかでも当たり方が違うので、指でなぞって硬さを比べてください。

もうひとつはウエストのゴムです。冬はタイツやレギンス、パンツのウエストと重なります。ショーツのゴムとタイツのゴムが同じ高さにあると、2本のゴムが同じ線を押すので跡が深くなります。ショーツの股上を浅くするか深くするかして、ゴムの高さを指2本ぶんずらすと、押す線が分かれて楽になります。

厚手のタイツを合わせる日の目安は、裏起毛タイツの暑すぎる日の見分け方にも書いています。タイツが厚くなるほど、ショーツのゴムとの重なりは気になりやすくなります。

キャミソールと肌着は、袖の付け根と裾の重なりで選ぶ

脇の横に印が出ていた人は、キャミソールや肌着とブラの重なりを見てください。脇の下は、ブラの脇の縁、キャミソールの袖ぐり、上に着る服の袖の付け根が、すべて近い場所に集まります。3つの縁が重なると、1つずつはやわらかくても、合わさって厚くなります。

選び方の目安は、肌着の袖ぐりが、ブラの脇の縁より外側に来るか内側に来るかです。外側に来る肌着なら、ブラの縁を肌着が覆うので、上の服の縫い目が直接ブラの縁に当たりません。内側に来る肌着だと、ブラの縁と肌着の縁が二重の段になります。

裾も見ておきます。肌着の裾がショーツのウエストと同じ高さで止まると、お腹まわりの段がまた一つ増えます。肌着は、ショーツのウエストより下まで届く長さか、ずっと上で止まる短さのどちらかにすると、縁が重ならずに済みます。

どちらとも取れるとき①|綿が多いのに乾いた感じがする

ここからは、境目の目安だけでは決めにくい場合です。まず、肌に触れる面の綿が半分以上あるのに、それでも乾いた感じがしてムズムズする場合。

このときに疑うのは、綿の生地の織り方や編み方です。同じ綿でも、細い糸を目の詰まった平らな編み方にした生地は、表面がなめらかで当たりがやわらかく感じます。太めの糸で目の粗い編み方にした生地は、空気を含んで温かい反面、表面に凹凸があって、乾いた肌には引っかかりとして感じられることがあります。

もう一つは、洗ったあとの生地の状態です。何度も洗った綿は、毛羽が立ったり、逆に硬くなったりします。新しい下着では平気だったのに、半年ほどたってから気になり始めたなら、素材ではなく生地の傷みが原因かもしれません。この場合は、同じ下着を新しくするだけで解決することがあります。

迷ったら、手の甲の内側で生地をなでて、新しいものと比べてください。引っかかりの差が分かるなら、生地の傷みです。差が分からないなら、編み方を変えてみる方に進みます。

どちらとも取れるとき②|合成繊維なのに平気な日と、だめな日がある

肌に触れる面が合成繊維なのに、平気な日と気になる日がある、という人もいます。この場合は、素材が合っていないのではなく、その日の過ごし方と組み合わさって起きていることが多いです。

印をつけた記録に、その日の天気、暖房の強い場所にいた時間、汗をかいたかどうかを書き足してみてください。暖房の効いた場所に長くいた日、乾燥した晴れの日、厚手のニットを着た日にだけ気になるなら、合成繊維の下着そのものはそのままでよく、その日だけ肌に触れる1枚を綿に替えるという使い分けができます。

全部の下着を一度に替える必要はありません。気になる日の条件が分かれば、その日に着る分だけ、綿の肌着を上から1枚足すか、綿の下着に替えればよいのです。手持ちの下着を生かしながら、困る日だけを減らせます。

逆に、条件に関係なく毎日気になるなら、合成繊維そのものが合っていない可能性が高いので、肌に触れる面が綿のものに順番に替えていきます。

どちらとも取れるとき③|縫い目のない下着が、かえって合わない

縫い目が当たるのがいやで、縁を切りっぱなしにした下着や、縫い目のない下着に替えたのに、かえって気になる、という声もよく聞きます。

原因として多いのは2つです。ひとつは、縫い目をなくすために、縁を薄く貼り合わせた部分が、乾いた肌には硬く感じられること。指でなぞると、生地の他の部分より少し張りがあるのが分かります。もうひとつは、縫い目のない下着は伸びのよい合成繊維で作られていることが多く、肌に触れる面に綿が少ないことです。

この場合は、縫い目がないことよりも、当たる場所を優先して選び直します。境目2で確かめた、縁が指1本の幅に収まるかどうかを見てください。縫い目があっても、縫い代が外側に出ていて、縁が体の線に合っている下着の方が、冬の肌には楽なことがあります。

迷ったら、縫い目のない下着と縫い目のある下着を1枚ずつ用意して、印をつけた場所の跡を比べてください。同じ日に同じ服で比べると、どちらが自分に合っているかがはっきりします。

洗い方で変わる部分もある

下着を替えなくても、洗い方で変わる部分があります。とくに冬は、洗剤や柔軟剤の残り方が、肌に触れる感触を変えることがあります。

すすぎの回数が少ないと、洗剤が生地に残りやすくなります。下着だけ、すすぎを1回増やしてみてください。柔軟剤は、生地をやわらかくしてくれる反面、合う合わないがあるので、気になる人は下着だけ柔軟剤を使わずに洗って比べてみます。

乾かし方も関係します。乾燥機の高い温度で乾かすと、ゴムが早く傷んで締めつけが変わったり、綿の生地が硬くなったりします。冬は部屋干しが増えますが、乾くまでの時間が長すぎると、生地のにおいが残って、それが気になる人もいます。部屋干しの日は、下着どうしの間を手のひら1枚ぶん空けて干すと、乾くまでの時間が短くなります。乾く時間の目安は、部屋着は何枚あればいいかを、冬の乾く時間で決める方法が下着にも当てはまります。

縫いつけのタグが当たる場所も、印の一つに数える

印をつけたときに、5か所のどれにも当てはまらない場所が赤くなっている人がいます。背中の真ん中、腰の後ろ、脇腹の片側だけ、という場合は、縫いつけられた表示のタグが原因になっていることがよくあります。

タグは、下着の内側の縫い目に一緒に縫い込まれていることが多く、硬い布や光沢のある素材で作られています。下着そのものの肌側が綿でも、タグだけは合成繊維、ということも珍しくありません。夏や秋には気にならなかったのに、乾燥する季節になってから急に当たりを感じるようになるのは、肌の状態が変わって、小さな硬さにも反応しやすくなっているからです。

確かめ方は簡単で、赤くなっている場所と、下着を着たときのタグの位置が重なるかを鏡で見るだけです。重なっていれば、タグを根元の縫い目を残して切り取ると、当たりはほとんどなくなります。縫い目ごと切ると穴が開くので、はさみの先で、縫い目から2ミリほど離れたところを切ってください。

新しく買うときは、表示が生地に直接印刷されている下着を選ぶと、この問題は最初から起きません。売り場では、内側を表に返して、タグが縫い込まれているか、印刷されているかを確かめておくと安心です。

暖房の部屋と寒い外を行き来する日は、肌側の乾きを優先する

通勤や通学で、暖房の効いた電車や建物と、寒い外を何度も行き来する日は、下着にとってはいちばん条件の厳しい日です。暖かい場所で少し汗ばみ、寒い場所でその汗が冷える。これを1日に何度もくり返します。

この日に気になりやすいのは、胸の下と背中、お腹まわりです。汗がたまりやすい場所で、しかも上に重ねた服に押さえられて、湿気が逃げにくくなります。肌に触れる面が綿だけの下着だと、吸った汗が乾く前に次の寒さが来て、ひんやりした感じが残ります。

こういう日が週に3日以上ある人は、肌側が綿で、外側に乾きやすい糸を使った二層の生地を、優先して選んでください。綿の肌あたりを残しながら、汗を外に逃がしてくれるので、湿った冷たさが残りにくくなります。

反対に、ほとんど家の中や同じ部屋で過ごす日が多い人は、行き来による汗の冷えはあまり起きません。その場合は、肌側の綿の割合を高くして、触れたときのやわらかさを優先した方が、1日を通して楽に過ごせます。自分の1週間のうち、行き来の多い日が何日あるかを数えると、どちらを多めに持つかが決まります。

仕事の日と休みの日で、下着を分けて持つ

同じ下着を毎日着ていると、どの日に何が気になったのかが分かりにくくなります。仕事の日と休みの日で、下着の役割を分けて持つと、選び直しもしやすくなります。

仕事の日は、長い時間同じ姿勢で座っていたり、上に厚手の服を重ねたりすることが多く、締めつけと縁の当たりが問題になりやすい日です。この日用の下着は、ゴムの幅が広く、縁が指1本の幅に収まるものを中心にします。見た目に線が響きにくいことも、仕事の日には大事な条件です。

休みの日は、家の中で過ごす時間が長かったり、ゆるい服を着たりすることが多く、肌に触れる素材の感触の方が気になりやすい日です。この日用の下着は、肌側の綿の割合を高くして、ワイヤーのない形や、ゆとりのある形を選ぶと、1日中つけていても楽に過ごせます。

分けて持つと、たとえば仕事の日だけ脇が赤くなる、休みの日だけお腹まわりが気になる、というように、困る場所と日の組み合わせが見えてきます。それが分かれば、全部を買い替えるのではなく、困る日の分だけを替えれば済みます。

冬仕様に切り替えるのは、暖房を入れた週から

下着を冬向きに替える時期に迷う人もいます。目安は、家や職場で暖房を入れ始めた週です。気温そのものより、暖房で空気が乾き始めることの方が、肌に触れる感触を大きく変えるからです。

暖房を入れたら、その週の3日間だけ、5か所の印を数え直してください。秋のあいだに数えたときと比べて、印の数が増えた場所があれば、そこが冬になって新しく気になり始めた場所です。増えていなければ、今の下着のままで冬を越せる可能性が高いです。

切り替えるといっても、全部を冬用にそろえる必要はありません。増えた場所にかかわる下着だけを、肌側の綿が多いものや、縁がやわらかいものに替えていきます。春になって暖房を止めたら、また元の下着に戻せばよいのです。

季節の変わり目に一度数え直すことを決めておくと、毎年同じ時期に同じことで困る、ということがなくなります。数えた結果は、スマートフォンのメモに日付と一緒に残しておくと、翌年の目安になります。

洗い替えの枚数は、乾く時間から逆算する

冬は洗濯物が乾きにくい季節です。下着の枚数が少ないと、乾ききる前に着ることになり、湿り気が残ったまま肌に触れて、それが不快感につながることがあります。

目安は、部屋干しで乾くまでの時間です。夜に洗って翌朝に乾いているなら、1日に着る分の2倍、つまり上下それぞれ2組あれば回せます。乾くまでに丸1日以上かかるなら、3組は用意しておきたいところです。肌側に綿が多い下着や、厚手のキャミソールは、乾くのに時間がかかるので、その分を多めに見ておきます。

乾いたかどうかの確かめ方は、ゴムの部分と、縫い目が重なっている部分を指でつまむことです。生地の平らなところが乾いていても、ゴムや縫い目の重なりは最後まで湿気が残ります。ここが冷たく感じるうちは、まだ乾ききっていません。

枚数が足りないまま冬を越そうとすると、乾ききらない下着を着る日が出てきます。新しく買い足すなら、困っている場所に合う下着を、乾く時間の分だけ足すというふうに、選び直しと枚数の見直しを同時にすると無駄がありません。

寝るときの下着は、昼とは別の基準で選ぶ

夜も下着をつけて寝る人は、昼の下着とは別の基準で選んでください。寝ているあいだは、何時間も同じ姿勢で布団に押しつけられ、寝返りのたびに縁が少しずつずれます。昼には気にならなかった縁やホックが、夜になると気になるのはそのためです。

夜に印が出やすいのは、背中と脇の横です。仰向けで寝る人はホックやアジャスターの裏が布団と背中にはさまれ、横向きで寝る人は下になった側の脇の縁が押されます。朝起きたときに、この2か所に跡が残っていないかを鏡で確かめてください。

寝るときに向いているのは、背中にホックのないかぶる形で、脇の縁が低く、肌側が綿のものです。ワイヤーのない形にするだけでも、押される場所がずっと減ります。締めつけの目安は、昼と同じく脱いで30分で跡が消えるかどうかですが、夜は長い時間つけているぶん、昼より一段ゆるいものを選ぶくらいでちょうどよくなります。

夜はつけない方が楽だという人は、それでかまいません。ただ、つけないと胸の重さが気になって眠りにくい人もいます。どちらが合うかは、1週間ずつ試して、朝の跡と目覚めたときの感じを比べると分かります。

厚手のタイツやレギンスを重ねる日は、ショーツを一段薄くする

冬は、ショーツの上に厚手のタイツやレギンスを重ねる日が増えます。肌に触れるのはショーツでも、その外側に厚い生地が重なると、ショーツの縁やゴムが上から押さえられて、夏や秋とは違う場所に跡が出ることがあります。

この日に見てほしいのは、脚の付け根とお腹まわりの印です。タイツを履いた日だけ印が増えるなら、ショーツそのものではなく、重ね方が原因です。厚いタイツの日は、ショーツを一段薄く、縁の平らなものにすると、重なった部分の段差が減ります。

縁を切りっぱなしにしたショーツは、こういう日にとくに向いています。縁にゴムが縫い込まれていないので、タイツに押されても食い込みにくく、外から線も響きにくくなります。ただ、肌側の素材が合成繊維だけのものもあるので、表示で肌側に綿が使われているかを確かめてから選んでください。

タイツのウエストとショーツのウエストの高さも、もう一度見ておきます。境目3で書いたように、2本のゴムが同じ線を押すと跡が深くなります。タイツを履く日は、ショーツの股上を浅めにして、ゴムの高さをずらすと楽になります。

売り場でできる3つの確認

新しく買うときは、売り場で3つだけ確かめてください。

ひとつめは、表示を見て、肌に触れる面の素材を確かめることです。本体と裏地が分けて書かれているか、肌側に綿が使われているかを見ます。ふたつめは、内側を表に返して、縫い代が肌側に出ているかどうかを見ることです。指でなぞって、段差の高さを比べます。みっつめは、ゴムの幅です。手で軽く引っぱって、幅が広く、くるまれているかを確かめます。

試着ができる場合は、試着室で腕を上げ下げし、しゃがむ動きもしてみてください。縁がずれて、印をつけた場所に当たるかどうかが分かります。立っているだけでは分からないことが、動くと分かります。

手持ちの下着を入れ替える順番

最後に、入れ替える順番です。全部を一度に替えると、何が効いたのかが分からなくなります。

まず、印の数がいちばん多かった場所の下着を1枚だけ替えて、3日ほど様子を見ます。跡や不快感が減ったら、同じ方向で残りを少しずつ替えます。変わらなければ、素材ではなく縫い目、縫い目ではなく締めつけ、というように、見る順番を一つ進めます。

冬のあいだに、自分にとっての目安が一つ決まれば、来年の秋に下着を買い足すときにも迷わずに済みます。肌に触れる面の綿の割合、縁が当たる場所、ゴムの跡が消えるまでの時間。この3つを自分の数字として覚えておくことが、冬の下着選びのいちばんの近道です。

なお、赤みやぶつぶつが続くときは、下着を替える前に皮膚科で相談してください。ここで扱ったのは、素材と形を選び直すことで減らせる、日常の不快感までです。

よくある問い

Q. 綿100%の下着にすれば、冬のムズムズは止まりますか
止まる人もいますが、全員ではありません。綿は肌あたりがやわらかい反面、汗を吸ったまま乾きにくく、暖房の効いた部屋と寒い外を行き来する日は、湿ったところが冷えて気になることがあります。肌に触れる面が綿で、外側に乾きやすい糸を使った二層の生地も候補に入れてください。まずはムズムズする場所に印をつけて、素材のせいか、縫い目のせいか、締めつけのせいかを分けるのが先です。
Q. 縫い目のない下着なら当たる場所がないので安心ですか
縁を切りっぱなしにした下着は、線が出にくく当たりもやわらかいことが多いです。ただ、縁を薄く貼り合わせた部分が硬く感じる人や、生地全体が合成繊維で乾燥した日に静電気が起きやすい人もいます。縫い目がないことより、肌に触れる面の素材と、縁が体のどこで止まるかを先に確かめてください。
Q. かゆみが何日も続くときはどうすればいいですか
赤みやぶつぶつが出ている、かいた跡が治らない、下着を替えても数日たって変わらないときは、皮膚科で相談してください。この記事で扱うのは、下着の素材や形を選び直すことで減らせる、日常の不快感までです。
Q. ブラとショーツ、どちらから替えればいいですか
印をつけて、数が多かった方から替えてください。どちらも同じくらいなら、肌に触れている面積が大きいキャミソールや肌着を先に替えると、上下の下着が直接肌に触れる場所が減るので、変化が分かりやすくなります。

— メグラシ編集部

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