ブラジャーの選び方|秋冬の薄手ニットに響く線は、縁と縫い目で見分ける

**いちばん薄手のニットを着て、窓の横に立ってみてください。**横から光を受けた状態でスマートフォンで撮ると、下に着ているブラジャーの線がどこに出ているかがわかります。
夏のあいだは気にならなかったブラジャーが、秋にニットを着たとたんに表に出てくることがあります。カップの縁の段差、レースの模様、背中のベルトの横線。ニットは布の服より表面が柔らかく、下にあるものの形をそのまま拾うからです。
秋冬のブラジャーは、サイズの次に、**上に着るニットから逆算して選びます。**サイズの測り方はブラのサイズの測り方に、カップ付きインナーとの違いはカップ付きインナーとブラジャーの違いにまとめてあります。
結論|線が出る4か所を、ニットの厚みで選び分ける
ニットの下で表に出る線は、4か所に分かれます。
| 線が出る場所 | 出やすいニット | 選ぶもの |
|---|---|---|
| カップの縁 | 薄手のハイゲージ、体に沿うリブ | 縁が薄く仕上げられたカップ |
| レースの凹凸 | 薄手で目の詰まったニット | 表面が平らなカップ、レースが内側に寄ったもの |
| 背中のベルト | 体に沿う形の薄手ニット | 幅が広く、縁が平らなベルト |
| 肩ひもの付け根 | 襟ぐりの広いニット | 付け根が内側に寄ったもの |
ざっくりした厚手のニットなら、どの線もほとんど表に出ません。**薄手で目の詰まったニットほど、4か所すべてを見る必要があります。**手持ちのニットでいちばん薄いものに合わせておけば、厚いニットの下でも困りません。
確かめ方|窓の光を横から受けて、横と後ろから撮る
ブラジャーの線は、鏡を正面から見ても分かりません。線が出るのは、光が横から当たったときだからです。
- いちばん薄手のニットを着る
- 窓の横に立ち、光が体の横から当たる向きにする
- スマートフォンで、横から1枚、後ろから1枚撮る
写真で見て、ニットの表に段差や影ができている場所が、線の出ている場所です。正面の鏡では見えなかった線が、横と後ろの写真では見えることがよくあります。
売り場の試着室では窓の光がないので、照明の真下ではなく、照明から少し離れた位置で、体をひねって横から見てください。
カップの縁|厚みの段差が、ニットの表に出る
カップの上の縁は、ブラジャーの中でいちばん線が出やすい場所です。カップの厚みがあるほど、縁のところで段差ができ、薄手のニットの表に横線として浮きます。
選ぶときは、カップの縁を指でなぞって、段差があるかを確かめてください。縁が薄く仕上げられているもの、縁に向かって少しずつ薄くなっているものは、段差が出にくい作りです。縁に縫い目やパイピングがあるものは、そこが1本の線になります。
薄手のニットを多く着る季節は、縁の仕上げを最初に見る。それだけで、表に出る線の半分ほどが消えます。
レースの凹凸|模様がそのまま浮く
レースは、糸で模様を作っているぶん、表面に細かい凹凸があります。薄手のニットは、その凹凸を拾って表に写します。明るい色のニットでは、模様の形まで見えることがあります。
レースを選びたい場合は、レースがどこに使われているかを見てください。
- カップの上の縁にかかっている……薄手のニットでは表に出やすい
- カップの内側や脇に寄せてある……薄手のニットでも出にくい
- カップ全体を覆っている……厚手のニットの日に回す
表面が平らなカップは、レースに比べて見た目が簡素になります。そのかわり、どのニットの下でも線が出ません。ニットの日用と、それ以外の日用で分けて持つのが、いちばん迷わない方法です。
背中のベルト|幅と縁の仕上げで、横線が変わる
後ろ姿の線は、自分からは見えないぶん、気づくのが遅れます。背中のベルトは、体に沿う形の薄手ニットを着たときに、横線として表に出ます。
線が出にくいのは、ベルトの幅が広く、縁が平らに仕上げられたものです。幅の狭いベルトは、力が細い線に集まるので、その線がニットに写ります。幅が広いと力が面に散って、ニットの表に段ができにくくなります。
ベルトの位置も見てください。後ろ姿の写真で、ベルトが前より上に斜めに上がっているときは、肩ひもで引き上げすぎているか、ベルトがゆるくなっています。水平に収まっていると、線が出ても1本のまっすぐな線で済み、ニットの模様に紛れます。
肩ひも|付け根の位置と、ひもの幅
肩ひもの線が出るのは、襟ぐりの広いニットを着る日です。付け根が肩の外寄りにあると、襟ぐりの端からひもが見えたり、ニットの肩の上にひもの段が出たりします。
- 襟ぐりの広いニットが多い……付け根が内側に寄ったもの
- タートルや丸首が多い……付け根の位置はあまり気にしなくてよい
- 肩のずり落ちが気になる……ひもの幅が少し広いもの
ひもの幅は、広いほど肩に当たる力が散ります。そのかわり、ニットの肩の上で面として表に出ることがあります。薄手のニットの日は細め、厚手の日は広め、と考えると選びやすくなります。
ニットの編み地で変わるところ
同じ薄手でも、ニットの編み地によって線の拾い方が違います。
リブのニットは、縦の畝があるので、横の線がいちばん目に入ります。ベルトの線もカップの縁の線も、畝を横切る向きに出るからです。リブのニットを着る日は、縁とベルトの両方が平らなものを選んでください。
ケーブルや畦編みのニットは、表面の凹凸が大きいので、下の線を模様に紛れさせます。レースを選びたい日は、この編み地の日です。編み地の見分け方はニットの編み地の名前の違いにまとめています。
モヘアのように毛足の長いニットは、表面の毛羽が線をぼかします。薄手でも、ほかの編み地より線が出にくい素材です。
天竺のような平らな細い編みは、表面に凹凸がないぶん、下の線を最もそのまま写します。薄手のカットソーに近い見え方をすると考えて、縁・レース・ベルトの3つをすべて平らなものにしてください。
色|淡いニットの下は、肌に近い色
白やアイボリー、淡いグレーのニットの下では、ブラジャーの色そのものが透けて見えることがあります。白いブラジャーは肌より明るく、ニットの編み目の間から形がくっきり浮きます。
淡い色のニットの下は、肌に近いベージュやモカを選んでください。肌と同じ明るさに溶けて、形が見えにくくなります。自分の肌に近いかどうかは、手首の内側に当てて、境目が見分けにくいものを選びます。
透ける仕組みそのものは白Tシャツの透け対策に詳しく書きました。
どちらとも取れるとき①|1枚ですべてのニットに合わせたい
手持ちのニットが、薄手もリブも厚手もある。その全部に1枚で合わせたいなら、**いちばん条件の厳しいニットに合わせて選びます。**条件が厳しいのは、たいてい薄手のリブか、体に沿う細い編みのニットです。
そのニットの下で線が出ないブラジャーは、縁が薄く、表面が平らで、ベルトの幅が広いものになります。この1枚なら、厚手のニットの下でもまず線は出ません。反対に、厚手のニットに合わせて選んだ1枚は、薄手の日に困ります。
どちらとも取れるとき②|レースが好きだが、薄手のニットも着たい
レースのブラジャーを手放したくないけれど、薄手のニットも着たい。この場合は、間に1枚はさむ方法があります。
ブラジャーの上に、表面のなめらかなキャミソールを1枚着ると、レースの凹凸がキャミソールで一度ならされ、ニットの表に写りにくくなります。キャミソールの脇と裾の選び方はキャミソールの選び方を見てください。
それでも線が出る薄手のニットの日だけ、表面の平らなものに替えれば、レースの出番を減らさずに済みます。
どちらとも取れるとき③|ワイヤーのあり・なしで迷う
ワイヤーがあるかないかは、着け心地の好みで決めて構いません。ニットの下の線という点では、どちらにも出やすい場所があります。
ワイヤーのあるものは、カップの形がしっかり保たれるぶん、縁の段差が出やすくなります。ワイヤーのないものは、カップが柔らかいぶん縁の段差は出にくい一方、ベルトが細いと背中の線が出やすくなります。どちらを選んでも、見るのは縁とベルトの2か所です。
買うときは、ニットを1枚持って試着する
売り場でブラジャーだけを試着しても、ニットの下でどう見えるかは分かりません。秋冬に買うときは、いちばん薄手のニットを着て行くか、1枚持って行って、試着室でその上から着てください。
試着室で見るのは3つです。
- 体を横にひねって、カップの上の縁に段差が出ていないか
- 腕を前に伸ばして、背中のベルトの線が浮いてこないか
- 腕を上げ下げして、肩ひもがニットの襟ぐりから出てこないか
2と3は、動いたときにだけ出る線です。立ったまま正面を見ているだけでは分かりません。つり革につかまる、机に向かって腕を前に出す、といった一日の中でよくする動きを、試着室で一度ずつやってみてください。
洗ったあとに、縁とベルトを見る
ブラジャーは洗うたびに少しずつ形が変わります。ニットの下で線が出るかどうかに関わるのは、カップの縁が波打ってきたか、ベルトの縁が丸まってきたかの2つです。
縁が波打つと、その波がそのまま薄手のニットの表に出ます。買ったときは線が出なかったのに、最近出るようになったという場合は、たいていこれが原因です。洗い方で形を保つ方法はブラジャーの洗い方にまとめています。縁の波が戻らなくなったものは、厚手のニットの日に回してください。
まとめ
秋冬のブラジャーは、上に着るニットから選びます。
- 線が出る場所は、カップの縁、レース、背中のベルト、肩ひもの付け根の4か所
- 確かめるときは、窓の光を横から受けて、横と後ろから撮る
- 薄手のニットには、縁が薄く、表面が平らで、ベルトの幅が広いもの
- リブのニットは横の線を拾い、ケーブルやモヘアは線をぼかす
- 淡い色のニットの下は、肌に近い色
いちばん薄手のニットを着て、今日、横と後ろから1枚ずつ撮ってみてください。線が出ていた場所が、次に選ぶときに見る場所です。
関連記事
よくある問い
- Q. ニットを着るとブラジャーの線が出てしまいます。どう選べばいいですか
- 線が出ている場所を先に確かめてください。カップの縁なら、縁が薄く仕上げられたものか、縁に段差のないものに替えます。レースの凹凸なら、表面が平らなカップにします。背中の横の線なら、ベルトの幅が広く、縁が平らに仕上げられたものが合います。確かめ方は、ニットを着て窓の光を横から受け、スマートフォンで横と後ろから1枚ずつ撮る方法がいちばん確実です。鏡を正面から見ても、横からの線は見えません。
- Q. レースのブラジャーは、秋冬のニットの下には向きませんか
- 上に着るニットの厚みで分かれます。ざっくりした厚手のニットや、目の粗いローゲージなら、レースの凹凸はほとんど表に出ません。細い糸で詰めて編んだ薄手のニットや、体に沿うリブのニットでは、レースの模様が表に浮くことがあります。レースを選びたいなら、レースがカップの上の縁ではなく、カップの内側や脇に寄せて使われているものを選ぶと、薄手のニットでも線が出にくくなります。
- Q. サイズが合っているかどうかも、ニットで分かりますか
- ある程度は分かります。カップの上の縁に段差が出るときは、カップが小さいか、縁が浮いていることがあります。背中のベルトの線が上に斜めに上がっているときは、ベルトがゆるいか、肩ひもで引っぱりすぎていることがあります。気になったら、一度サイズを測り直してください。測り方は、アンダーバストとトップバストの2か所を測って差を出す方法が基本です。
— メグラシ編集部





